特別シンポジウム

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(*2) ハイブリッド自動車 ハイブリッドバス トラック ハイブリッド乗用車等車両総重量 3.5t 以下は 車 (*4) かつ燃費基準 +25% 達成車 (*5) 車両総重量 3.5t 超は重量車 車 (*9) かつ重量車燃費基準達成車 (*7) (*3) クリーンディーゼル乗用車平成 21 年排出

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

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資料1 自動車WG中長期ロードマップ中間報告

平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

-2-1, , ,702 2,

自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

資料 5-1 燃料電池自動車 バスの普及に向けた導入支援策について 平成 29 年 9 月 21 日 国土交通省自動車局環境政策課環境省水 大気環境局自動車環境対策課

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

次世代環境対応車のラインナップ ハイフ リット 自動車 クリーンテ ィーセ ル車 長距離 大型 CNG トラック ハイフ リット ハ ス 燃料電池自動車 郊外 ~ 中距離 フ ラク インハイフ リット ハ ス CNG ハ ス 都市部 ハイフ リット トラック 燃料電池バス CNG トラック フ ラク

平成 29 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 29 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 29 年 4 月岐阜県 エコカー減税 及び 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 の対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し 政策インセンティブ機能を強化した上で

特別シンポジウム

事例2_自動車用材料

< 軽量車 ( 車両総重量.5t 以下のバス トラック )> 天然ガス自動車 30 規制適合又はポスト新長期規制からOx0% 低減 ガガソソリリンンハ自イ動ブ車リッド自動車 平成 30 年排出ガス基準 50% 低減達成車又は平成 7 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) かつ 平成 7 年度燃

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

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地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ検討会公開シンポジウム 

電気自動車・燃料電池車の普及について

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

( 参考 ) エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 26 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) 燃費性能 (

お知らせ

自動車の車体課税の見直しについて 平成 23 年 11 月 15 日 国土交通副大臣松原仁 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

. 第 回エコカー補助金 の概要 第 回エコカー補助金 の目的は 環境性能に優れた新車の購入を促進することで 環境対策に貢献するとともに 国内市場の活性化を図ることを目的としている この制度内容は 平成 年度燃費基準達成または平成 年度燃費基準 % 達成している車を対象に 乗用車は 万円 軽乗用車は

2 1. 運輸部門の CO2 と 自動車業界の取り組み

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平均車齢 平均車齢 ( 軽自動車を除く ) とは 平成 30 年 3 月末現在において わが国でナンバープレートを付けている自動車が初度登録 ( 注 1) してからの経過年の平均であり 人間の平均年齢に相当する 平均車齢は 新車販売台数が減少し 自動車が長く使われると高齢化が進む 逆に新車販売台数が

第 2 章各論 1. フェーズ 1( 水素利用の飛躍的拡大 ) 1.2. 運輸分野における水素の利活用 FCV は 水素ステーションから車載タンクに充填された水素と 空気中の酸素の電気化学反応によって発生する電気を使ってモーターを駆動させる自動車であり 一般ユーザーが初めて水素を直接取り扱うことにな

年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 52 年 (1977 年 ) 昭和 53 年 (1978 年 )

環境税の具体案

平成 31 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 31 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 31 年 4 月岐阜県 エコカー減税 について 環境インセンティブ機能を強化する観点から 軽減割合等の見直しを行いました なお 平成 31 年 4 月 1 日から平成

水素供給設備整備事業費補助金平成 28 年度概算要求額 62.0 億円 ( 新規 ) 省エネルギー 新エネルギー部燃料電池推進室 事業の内容 事業イメージ 事業目的 概要 燃料電池自動車 (FCV) は 水素を燃料とする自動車で 内外の自動車メーカーによって 開発競争が進め

年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 53 年 (1978 年 ) 昭和 54 年 (1979 年 )

分析手法の選択 燃費や車体重量 排気量に応じて減税措置が異なるエコカー減税 グリーン化特例の分析には 車種別データ等を扱うことができる非集計モデルが適切である 分析手法の分類 車体課税における税制グリーン化の分析に係る先行研究の多くは 部分均衡分析の手法が使われている 本分析手法のロジットモデルは

平成 29 年度自動車局税制改正要望事項 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等及び 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 に沿って 以下の方向で所要の見直しを行う 1 自動車取得税については 消費税率 10% への

自動車税 納税義務者 ( 法 123) 1 自動車の所有者に課税します ( 所有者課税 ) なお 割賦販売などで売主が自動車の所有権を留保している場合は 買主を自動車の所有者とみなして課税します 2 国または地方公共団体等が所有する自動車の貸与を受けてその自動車を使用する場合は その使用者が納税義務

スライド 1

p33-36 (自動車税)

自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 平成 30 年 5 月 1 日以降に新車新規登録をする乗用車 ( 軽自動車及びハイブリッド自動車を除く ) については 排ガス規制要件を満たし かつ平成 27 年度燃費基準 +10% を達成している車両については 納付すべき税額がとなります 1.

( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

車種 : 普通 / 小型乗用車 * : 平成 27 年 5 月以降の新車新規登録分から適用 : 平成 27 年 4 月以降の新車新規登録分から適用 の特例措置の区分 : エコカー減税対象です 新車新規登録等時及び時のは免除となります 2 回目の継続検査等時のは本則税率による税額となります : エコカ

平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税にお

H28秋_24地方税財源

配慮事項 1 鉛の使用量 ( バッテリーに使用されているものを除く ) が可能な限り削減されていること 2 資源有効利用促進法の判断の基準を踏まえ 製品の長寿命化及び省資源化又は部品の再使用若しくは材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること 特に 希少金属類の減量化や再生利用のための設計上

7 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置 ここに掲載の情報は 平成 22 年度税制改正における自動車重量税 自動車取得税の特例措置の対象となる自動車の一覧をまとめたものです 特例措置の内容は下記のとおりです 記 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置の内容 対象 :1 電気自動車 ( 燃料電池自動

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取組概要 ( 申請書からの転記 ) 全 般 排 出 量 の 認 識 取組名称 認証取得者名取組の概要 適用したカーボン オフセット第三者認証基準のバージョン認証の有効期間オフセット主体認証ラベルの使途 認証対象活動 認証番号 :CO 有効期間満了報告書受領済み 持続可能な島嶼社会の発展に

2008年度(平成21年度)温室効果ガス排出量

( 出所 ) 中国自動車工業協会公表資料等より作成現在 中国で販売されている電気自動車のほとんどは民族系メーカーによる国産車である 15 年に販売された電気自動車のうち 約 6 割が乗用車で 約 4 割弱がバスであった 乗用車の中で 整備重量が1,kg 以下の小型車が9 割近くを占めた 14 年 8

平成 29 年度自動車局税制改正要望結果 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等に沿って 以下のとおり見直しを行う 1 自動車重量税のエコカー減税 自動車取得税のエコカー減税及び各種特例措置並びに自動車税及び軽自動車税のグ

1. 運輸部門のエネルギー消費量 2

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平成18年度地方税制改正(案)について

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< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 乗用車については 平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 17 年排ガス規制 75% 低減又は平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 30 年排ガス規制 50% 低減のものは 平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月

平成21年度 環境省重点施策

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

目次 1. 背景 新 販売台数及び保有台数の推移 次世代 動 の新 販売台数 参考 EV,PHV,FCV,CDVの販売 種数 運輸部 のエネルギー消費の推移 期エネルギー需要 通しにおける需要 込み 次世代 動 に関する 標 参考 EV 化のCO2インパクト 参考 次世代 動 の 援措置( 補助 エ

わが国における低炭素社会に向けた自動車対策に関する将来展望 91 自動車燃費の推移と現状各部門の排出割合分類万トン割合 (%) 現在わが国では 自動車は石油自動車,. 製品の約 割を消費しており Fig. 自家用乗用車,. 1に示すように 10 年度の運輸部 自家用貨物車,. 営業用貨物車,. 門に

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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●資料3_H25NOx等の排出量の推計について0219.doc

米国における道路財源の負担のあり方について 米国では道路整備費用は 利用者である自動車ユーザーが公平に負担すべきとされている ( 利用者負担の原則 ) n オレゴン州は 2001~2007 年 (1 回目の検討 ) 2010~2013 年 (2 回目の検討 ) に 実証試験を実施 l 1 回目の検討

この税金は 自動車などの燃料である軽油にかかるものです 平成 21 年度から 道路整備のための目的税から使い軽油引取税途に制限のない普通税に変更になりました 納める人 特約業者 元売業者から軽油を引き取った ( 購入した ) 人 特約業者 元売業者が軽油代金と一緒に受け取り 県に納めます 軽油に灯油

資料 4 個人消費者に対するアンケート調査結果 第 1 調査の概要 1 調査の目的本調査は 個人消費者が低公害車を購入した動機 理由 低公害車を購入した者と低公害車以外の自動車を購入した者との相違点 個人消費者の国の施策の認知状況等を把握し 世界最先端の 低公害車 社会の構築に関する政策の評価に活用

目次 1. 奈良市域の温室効果ガス排出量 温室効果ガス排出量の推移 年度 2010 年度の温室効果ガス排出状況 部門別温室効果ガス排出状況 温室効果ガス排出量の増減要因 産業部門 民生家庭部門

平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

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平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

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資料 1 平成 27 年度税制改正の大綱 ( 抜粋 ) 平成 27 年 1 月 14 日閣議決定 四消費課税 5 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の等の特例措置 ( いわゆる 自動車重量税のエコカー減税 ) について 次

長期低利の融資でトラック業界の近代化を 第 40 回 ( 平成 28 年度 ) 近代化基金 融資申込み公募の しおり この融資は 一般融資 と ポスト新長期規制適合車融資 の 2 種類の融資を公募いたします * この融資の目的 * この融資は 運輸事業振興助成交付金をもって基金を創設し 利子補給によ

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新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

空港での 素利活 に向けた検討会 資料 (1/14) 燃料電池 (FC) フォークリフトの取組み FC = Fuel Cell ( ベース 両 : 積載荷重 2.5t 電動フォークリフト ) 2016 年 7 月 5 日 株式会社豊田自動織機 産 FC プロジェクト Copyright(c) 201

次世代自動車の普及目標 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 ) において 2030 年までに次世代自動車の新車販売に占める割合を 5 割から 7 割とすることを目指し 初期需要の創出 性能向上のための研究開発支援 効率的なインフラ整備等を進める としている 基本的な戦略は 次世代自動車戦略 2

平成 22 年度エネルギー消費統計結果概要 経済産業省資源エネルギー庁平成 24 年 4 月 エネルギー種別に見ると 最終エネルギー消費総量の 37.5% が燃料 54.8% が電力 7.4% が熱となっています 調査の対象となった非製造業 製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) 業務部

揮発油税等の当分の間税率とその環境効果 揮発油税の概要 揮発油税及び地方揮発油税の税率は 昭和 49 年度税制改正において税率引上げが行われた際に 暫定的な措置として 租税特別措置法により税率の特例措置が講じられて以来 平成 20 年度改正において平成 30 年 3 月末までの 10 年間の措置とし

水素充填設備 水素ステーションの概要現在 日本国内を走行している燃料電池自動車は 圧縮水素を燃料とするタイプが主流になっています 燃料電池自動車への水素充填を ガソリンスタンドなどと同様に行うことができる施設として 水素ステーションがあります 国内の商用水素ステーションは 平成 29 年 12 月現


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News Release

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

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H26 年度 JCM 方法論和文要約 A. 方法論タイトル 電気自動車による地球温室効果ガス排出量削減 B. 用語の定義 用語定義電気自動車 ( 以下 EV) 車載電池からの電力のみで走行する自動車をいう 送電線経由で車載 2 次電池に蓄電し 走行時に電動機に電力を供給する 2 次電池車が一般的であ

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平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

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経済危機克服のための 有識者会合 提出資料 低炭素社会の実現を目指した自動車業界の取り組みと政府への提言 2009 年 3 月 21 日社団法人日本自動車工業会 1

1. 運輸部門の CO2 1 国内の CO2 排出量のうち 運輸部門の CO2 排出量は 全体の 20% 自動車交通は経済や生活の基盤 日本の持続的発展のため 一層の低炭素化を実現する必要がある 2007 年度国内 CO2 排出量の割合 非エネルギー起源 7% 運輸エネルギー転換 20% 6% 2006 年輸送機関別の貨物輸送量 鉄道 232 航空 11 単位 : 億トンキロ 民生 13% 内航海運 2,078 自動車 3,466 業務その他 17% 産業 37% * 運輸部門 CO2 排出量のうち 9 割は自動車交通部門の CO2 排出量です 出典 : 自動車輸送統計年報 2

1. 運輸部門の CO2 2 運輸部門の CO2 排出量は 2001 年度以降減少基調 これまでの運輸部門の CO2 排出量削減は 燃費向上 交通流対策 インフラ整備等 エコドライブ 物流効率化などの総合的取組の結果 今後も一層総合的対策が必要 運輸部門の CO2 排出量の削減寄与 百万トン運輸部門排出量CO2 290 280 270 260 250 240 未対応ケース 268 249 15 12 9 百万トン 百万トン 百万トン 1 燃費向上 2 交通流対策 エコドライブ等 3 走行量の低下 ( モータ ルシフト含む ) 230 220 210 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 年度 ( 速報 ) 出典 : 日本自動車工業会調べ 3

新車燃費2. 自動車業界の取り組み 1 自動車業界は 2010 年度燃費基準を早期に達成 (1995 年から 2007 年で 23% 向上 ) (2015 年度基準は 2010 年度基準と比較して約 22% 改善 ) 今後も様々な燃費向上技術や次世代車の開発 商品化により燃費を向上させていくよう努力 (km/l) 20 18 16 14 12 2007 年度までのハイペースの燃費向上は 各社がマンパワーと投資を短期集中的に投入した結果 (1995 年度実績値 ) 12.5 ガソリン乗用車の平均燃費推移 (2007 年度実績値 ( 速報 )) 16.2 2010 年度基準相当 14.5 2015 年度基準相当 18.6 10 1995 2000 2005 2010 2015 2020 出典 : 日本自動車工業会調べ 年度 4

2. 自動車業界の取り組み 2 次世代車は 様々な燃費向上技術の中の一つの選択肢で 将来は強力な CO2 削減手段として期待されている 次世代車の普及は ハイブリッド車を中心に 50 万台を超えたが 保有台数全体から見ると僅か 0.67% に過ぎない 自工会各社は 次世代車の開発を加速しているが 性能面 コスト面 インフラ面での課題大 次世代車 507,840 台 0.67% 自動車保有台数と次世代自動車内訳 (2007 年 ) 次世代車の種類 従来車 75,321,632 台 99.33% 天然ガス自動車 :34,203 台テ ィーセ ル代替 LPG:22,917 台電気自動車 :9,400 台メタノール自動車 :20 台 電気自動車 ハイブリッド自動車 441,300 台 ハ イオ燃料車 ハイフ リット 車 燃料電池自動車 天然カ ス車 クリーンテ ィーセ ル車 現在 フ ラク イン ハイフ リット 車 水素自動車 5 将来

3. 自動車産業の現状 1 米国の金融危機に端を発した経済の悪化が 極めて短期間のうちに全世界へ波及し 実態経済をも圧迫する未曾有の事態 この影響から国内経済も急速に悪化の一途を辿り 全く底が見通せない状況 自動車市場においても世界規模で需要が急激に落ち込み 国内においては足元の 2 月の販売は 対前年同月比で 75.7% まで落ち込む深刻な事態に直面 ( 前年比 :%) 140.0 120.0 100.0 2008 年自動車生産 販売 輸出 生産前年比 販売前年比 輸出前年比 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 2008 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 2009 年 1 月 2 月 6 出典 : 日本自動車工業会調べ

3. 自動車産業の現状 2 自動車産業は製造 販売をはじめ整備 資材など各分野にわたる広範な関連産業を持つ総合産業 設備投資や研究開発費は日本経済の中で大きな割合を占める 自動車関連産業に直接 間接に従事する就業人口は約 500 万人 自動車関連産業と就業人口 主要産業の研究開発費 (2006 年度 ) わが国の全就業人口 6,382 万人 (100%) 自動車関連就業人口 501 万人 (7.9%) ( うち 製造部門は 85 万人 ) 精密機械 5,724(4.9%) 電気機械器具 11,033(9.4%) 鉄鋼 1,444(1.2%) 機械 11,463(9.8%) その他 14,056(10.0%) 化学 8,701(7.4%) 全製造業 117,300(100%) 医薬品 11,735 (10.0%) 自動車 22,503(19.2%) 輸送用機器 23,007(19.6%) 情報通信機械器具 21,551(18.4%) 電子部品 デバイス 8,586(7.3%) 単位 : 億円 出典 : 総務省 平成 18 年事業所 企業統計調査報告書 : 経済産業省 平成 16 年簡易延長産業関連表 他出典 : 総務省 平成 19 年度科学技術研究調査 7

4. 政府への提言 1 低燃費車 次世代車の普及促進 燃費性能の良い車の新車購入補助 及び廃車代替補助等の施策を早期に実施することで CO2 排出量も加速的に削減が可能となる ( 燃費 km/l) 18.0 16.0 14.0 12.0 10.0 8.0 12.4 ガソリン乗用車燃費推移 新車の燃費 90 95 00 05 07 モード燃費の平均 自工会会員会社平均 年度 16.2 出典 : 日本自動車工業会調べ 車齢別台数 割合の推移 ( 乗用車 ) 百万台 60 50 13 年以上 40 9 年 ~12 年 30 20 5 年 ~8 年 0 年 ~4 年 10 0 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 年度末 出典 : 自動車検査登録情報協会資料より 8

4. 政府への提言 2 エコステーション等の燃料インフラ整備 ガソリンスタンドは全国で約 4 万 4 千箇所 (2007 年度 ) ガソリンスタンドと比較してエコステーションの数は僅かであり 今後の次世代車普及に合わせた拡充が必要 CNG 自動車 ( 天然ガス自動車 ) 用の充填所は全国で約 320 箇所 (2007 年度 ) 電気自動車用認定ステーションは約 60 箇所 (2007 年度 ) CNG 自動車用スタンド 9

4. 政府への提言 3 技術開発推進 次世代自動車関連の技術開発への投資は 運輸部門の CO2 を削減するばかりではなく日本の産業競争力の向上にも寄与 次世代車の多量普及の鍵となる技術として 次世代バッテリー 水素 セルロース系バイオ燃料の基礎研究 ( 産官学連携 ) の推進が必要 低炭素社会実現に向けた環境技術の研究開発 設備投資への長期低利融資が必要 次世代自動車用電池の現状と課題 次世代自動車用電池の現状 (EV 用途リチウムイオン電池 ) 実用航続距離 100~150km ( 従来車 :500km~) EV 販売価格 400 万 ~600 万円 ( 従来車 :150 万円 ~) 電池寿命数 (~10) 年普及に向けては 更なるブレークスルー必要 経済産業省次世代自動車 燃料イニシアティブ開発目標 (2030 年 ) 電池性能 ( エネルキ ー密度 ) 7 倍 電池コスト 1/40 リチウムイオン電池では達成が難しく 革新的電池の開発が必要とされる 10

4. 政府への提言 4 円滑な道路交通実現のためのインフラ整備 スマート IC 整備 信号制御の高度化 標識等の視認性向上 交差点改良 二輪車 ETC の普及促進 三大都市圏環状道路の整備 交差点 踏切道の立体化 二輪車駐車場整備 ITS 通信基盤の整備 250 平均車速と実走行時の CO2 排出量 ( 指数 ) * 時速 40km/h を 100 とした場合 200 150 東京 23 区の一般道路平均速度は 17.9km/h(2005 年 ) 交通渋滞が減少し 走行速度が増すと CO 2 の排出量が大幅に減少できる 100 50 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 平均車速 (km/h) 出典 : 日本自動車研究所資料より作成 11

参考 低燃費車等の普及促進制度 自動車重量税 自動車取得税の特例措置 ( 平成 21 年度より 3 年間 ) 対象要件 自動車重量税 自動取得税 次世代自動車 電気自動車 ( 燃料電池自動車含 ) プラグイン ハイブリッド自動車 クリーンディーゼル自動車 ハイブリッド自動車 天然ガス自動車 * 一定の性能要件を満たすもの 免税 免税 乗用車等 かつ 2010 年度燃費基準 +25% 達成 かつ 2010 年度燃費基準 +15% 達成 75% 軽減 50% 軽減 75% 軽減 50% 軽減 重量車 ( ハ ス トラック ) ポスト新長期規制 ( 平成 21 年排出ガス規制 ) かつ 2015 年度燃費基準達成 重量車 かつ 2015 年度燃費基準達成 75% 軽減 50% 軽減 75% 軽減 50% 軽減 自動車税の特例措置 ( 平成 20 年度より 2 年間 ) 乗用車 対象要件 かつ 2010 年度燃費基準 +25% 達成 * かつ 2010 年度燃費基準 +15% 達成 自動車税 50% 軽減 25% 軽減 * 対象車には電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然カ ス自動車 ( または重量車 に限る ) を含む ハイブリッド自動車等は 上記要件を満たせば対象になる ( 注 ) 自動車税については 新車登録から 11 年を経過するディーゼル車 ( ガソリン車 LPG 車は 13 年を経過する車 ) を 10% 重課する措置がある クリーンエネルギー自動車への補助制度 電気自動車 プラグインハイブリッド車 クリーンディーゼル自動車 ハイブリッド自動車 天然ガス自動車 LPG 自動車 通常車両との価格差の1/2 以内を補助 * ハイブリッド自動車 天然ガス自動車は商用車が対象 インフラ整備関連 [ 税制措置 ] 急速充電器 天然ガススタンド 水素スタンド ( 固定資産税の軽減 ) [ 補助金 ] 急速充電器 天然ガススタンド ( 補助率は 1/2 以内 ) 12