都留市農林産物直売所構想と 他の直売所の状況等 資料 1 Ⅰ 都留市の現時点の構想 Ⅱ 他の直売所の状況 Ⅲ ふれあい集会で明らかになった課題 Ⅳ 課題の解決案 P1~2 P3~8 P9 P10~12 平成 26 年 5 月 22 日 ( 木 ) 午後 7 時 ~
〇リニア見学センターの活用 平成 9 年 4 月リニア実験線走行試験開始 平成 23 年 9 月リニア実験線走行試験一旦終了 平成 25 年 9 月リニア実験走行の再開 平成 26 年秋有料試乗会の実施予定 平成 9 年 4 月県リニア見学センターオープン以来昨年までの 15 年間で約 180 万人が来館 平成 26 年 4 月県リニア見学センター新館 旧館リニューアルオープン 新館オープンに伴い 施設の管理をリニア専門知識のある団体へ管理委託 リニア見学センター都留市観光振興公社による売店の撤退 リニア見学センター来館者 ( 年 20~25 万人見込 ) の誘客手段検討 1
農林産物直売所等 1) 整備場所整備場所は 次の条件を満たすものとする 1 リニア実験線に近い場所 2 駐車場用地も含めた広い土地の確保が可能な場所 3 観光農園 体験農園などとの連携が図れる場所 4 事業拡大の発展性がある場所 5 周辺エリアからのアクセスがよい場所 平成 26 年度市政運営の基本方針と重点事業分野コンセプトⅠ 創ります! 豊かな産業のあるまち政策分野 2 特徴ある農業の構築と人材育成施策 1 農林産物直売所の建設 これらの条件を満たすものとして 大原地区圃場整備事業区域内に確保する 2) 施設のコンセプト施設は 次の条件を満たすものとする 1 全国からの集客が図られる施設 2 農林産物の直売による農業所得の向上が図られる施設 3 農林業の 6 次産業化を促進する施設 4 地域の商業者との連携を図る施設 5 高齢者 女性 障害者等の就業や所得向上が図られる施設 6 高齢者等の生きがいづくり 健康づくりに貢献できる施設 7 里地里山里水の利活用につながる施設 8 都市住民との交流など観光と連携する施設 9 都留市の様々な情報を発信する施設 都留市の活性化 2
Ⅱ 市外の直売所の状況 1 千葉県香取市 道の駅くりもと 紅小町の郷 畑のど真ん中に突如として現れる交流施設 県道バイパスの建設に合わせて 道の駅として建設され平成 14 年のオープンから今年で 12 年目 千葉県第 2 位の農業地域が 農業の町でしかできない道の駅 をテーマに道の駅づくりを 計画の年間売上高 1 億 5 千万円が 現在 5 億円の売上 ( うち農産物は 4 億 5 千万円 ) 地元の利用者は少ないが 近隣の成田 鹿島 柏からのリピーターに支えられ 来場数 100 万人 ( レジ通過人数 33 万人 ) 運営主体 : 栗源観光農業協会 農協への出荷が当時の一般的な販売方法だったが オープンの一年前に市が協会を立ち上げ 会員数は現在 202 人 栗源町の前町長がキーパーソンとして 組織を運営 販売方法は農家からの受託販売で手数料は売上の 15% 年間の生産計画を農家に提出してもらい 農家同士がコミュニケーションを図り 販売計画を組み立て 3
販売する農産物 千葉県有数の農業地帯のため 農産物の十分な供給あり ( 仕入れも一部あり ) 常時 20~40 人の生産者が出荷しているが スペース的に限界 市場を通さないため新鮮 割安で地元のスーパーに比べ有利 農産物だけでは無く加工品や弁当も販売 POS システムを導入し 農家に在庫の状況をメールで送信し出荷調整 農家が直接消費者と接することで 消費者のニーズを知り どういったものが喜ばれるかを研究 近隣施設やイベント 道の駅に隣接した貸し農園がある ( 一区画 50 m2 200 区画 年間利用料 1 万円 ) 米 サツマイモ とうもろこし じゃがいも ブルーベリーの体験農園や 加工品を作る体験工房あり 貸し農園や体験農園は 市外からの集客のために運営 ( 貸し農園は市外の利用者のみ ) クラインガルテン ( 滞在型市民農園 ) も併設 ( 年間利用料 40 万円 ) 4
Ⅱ 市外の直売所の状況 2 山梨県中央市 道の駅とよとみ直売所甲子園初代グランドチャンピオン賞 旧豊富村時代に かつての特産品のシルクにかわる産業として 農業を位置付け 農産物直売所を計画 県道の国道への昇格に伴い建設 平成 10 年に 道の駅 に認定登録 計画では年間売上高 4 千万円だったが 県内トップクラスの農産物直売所に ( 売上高 5 億 1 千万円うち農産物 2 億 3 千万円 ) 地元 中央市だけでなく 近隣の甲府 昭和 田富の住民 36 万人 ( レジ通過 ) が利用 平日の利用者の 7 割はリピーター 道の駅を中心とした地域の活性化が図られている 運営主体 : 豊富農産物搬入運営委員会 37 名でスタートし 現在会員数は 167 人 加入条件は豊富に農地を所有か 耕作を行っていること 当時の豊富村の村長が中心となり道の駅の構想 運営 販売方法は農家からの受託販売で手数料は現在 16% 施設の管理は指定管理者として 中央市農業振興公社が行う 5
販売する農産物等 旧豊富村地区内の新鮮な野菜や果物を販売 ( もろこし 桃 葡萄等 ) もろこし 花がよく売れ 行列ができるときも 一定の基準を設けて 防除暦等の提出を義務付け 加工品作りに積極的で もろこしを原料としたワイン 焼酎 女性団体が地元産品を加工した味噌 漬物 ジャム 地元産豚のハム ソーセージ等を販売 価格設定は市農業振興公社が行う 農家だけでなく 中央市商工会加盟店も出店 学校給食にも地元産品を提供 近隣施設やイベント 期に応じてさまざまなイベントを開催 ( もろこし祭り 鍋祭り 新年初売り等 ) メールマガジンで 旬な農産物やイベントの情報を発信 旅行会社と連携し 近隣の体験農園等と直売所を巡るツアー等も 食肉加工施設 与一工房が併設されており ハム ソーセージ作りも体験できる 6
Ⅱ 市外の直売所の状況 3 山梨県道志村 道の駅どうし村内農家の所得向上に大きく貢献 富士山 富士五湖エリアと神奈川県とをつなぐ 国道 413 号上に位置し 早朝から利用者で賑う ( 年間 80 万人程度 ) 主な利用者は観光客でリピーターは 3 割程度 土日は都留からの来場者も 道の駅 の知名度の向上により来客数も年々増加 年間売上高 3 億円で 地元農家の所得向上に大きく貢献 高齢の農家のやりがいに繋がり みんな元気 出品者の増加による陳列スペースの不足や 来場者の増加による駐車場の不足が課題 運営主体 : 道志村農産物生産出荷組合 地元農家 75 名が組合員 事務局は どうし ( 村出資法人 ) 販売方法は農家からの受託販売で手数料は 14% 年間 600 万円売り上げる農家もおり 事務局が確定申告の研修を実施 施設内の草刈り 低木の剪定は組合がボランティアで実施 7
販売する農産物等 作付けの時期 品種は農家に任せている 売上が直接所得に繋がるため 出荷する商品について農家自らが研究 工夫 高低差を活かし 一つの作物を一カ月間位のスパンで提供 漬物などの加工品や民芸品なども販売 名入で販売しているためリピーターがあった場合は生産者のやりがいに 仕入れの野菜 土産物も取り扱う 冬場には販売するものがないが 来場者が少ないため特に問題には感じていない 近隣施設やイベント 川を挟んで貸農園あり 川に隣接しているため 川遊びもできる 人が動くことが村の活性化につながるという信念で毎月イベントを開催 ( もろこし祭 渓流祭 餅つき祭 やまめ祭等 ) オリジナルの D-1 グランプリを開催し集客も 8
1 農家主体の直売所の運営 市ができることは売り場 ( 儲かる場 ) の提供のみ 2 商品の確保 365 日販売できる品ぞろえ 3 農業所得の向上規模拡大による農業経営の効率化と農産物の高付加価値化魅力的で特色のある商品を 安く作って高く売る安定した収入を確保し農地を有効活用 4 限られた期間で直売所の魅力発信 1 組織運営リニアが営業線となる14 年後までに顧客 ( リピーター ) の確保都留市の農業振興のための最後のチャンス 9
1 農家主体の直売所の運営 1 運営主体の明確化 誰が直売所を管理 運営するのか( 指定管理者等 ) 組織運営 誰がどのような形で出荷するのか( 出荷組合等 ) これら運営主体の組織化 2 活動方針の明確化 組織運営基本方針の明確化 組織運営の規則等の策定と厳守 3 リーダーシップの発揮 適任者は 4 出荷組合員の直売意欲を高める工夫 運営への参加 市内外の消費者との交流 市外 県外の状況の把握 5 情報と課題の共有化 農家 市 関係団体 6 組織の維持と発展 後継者確保対策 役員 出荷者 従業員の研修 10
2 商品の確保 3 農業所得の向上 1 農業の規模拡大 耕作面積の拡大 機械化等による農業の効率化 収穫量の確保組織運営 2 商品不足対策 農業経営者の育成 勧誘による組合参加者の確保 施設栽培の導入 時期をずらした栽培の奨励 近隣市町村の直売所からの手配 流通網の形成 POS システムの導入による出荷管理 3 魅力と特色ある品揃え 地域ブランド産品の発掘 開発 4 加工品など 6 次産業化の育成 市内農産物を使った加工品 積極的な商品開発 5 儲かる農業の実現 安定した収入を確保することでさらなる規模拡大 遊休農地等の有効活用 11
4 限られた期間で直売所の魅力発信 1 新たな来客の確保 リニア見学センター来館者を直売所の顧客へ 2リピーターを確保し顧客の固定化を図る 魅力的な商品でまた来たくなる直売所作り 組織運営 3 市内の消費者の取り込み 観光客だけではなく 市内 近隣市町からのリピーターを取り込み 安定的な需要を確保 4 イベント 観光農園 体験農園 野菜オーナー制度などによる集客 積極的に来場へのきっかけづくりを行い多様な顧客を確保 5 食べ方の提案 市内農産物を利用したレシピを提供し 販売促進と食育 地産地消の推進 6 顧客動向の反映 販売情報を活用した的確な商品構成 顧客ニーズを把握し顧客の望むものを商品化 12