10 分でわかる! 宅建業免許申請 3 つのポイント 1
はじめに はじめまして 行政書士の石橋俊之と申します 今回は 10 分でわかる! 宅建業免許申請 3つのポイント をダウンロードいただきありがとうございました 私はHIKE 行政書士法人で宅建業免許申請などの担当をしております 何件もの事例を担当し 多くのクライアント様とお会いさせていただくうちに 宅建業の免許申請で 多くの方が疑問に思うことや 実際の申請で引っかかってしまうことがわかってきました そこで このレポートでは それらの事例の中から宅建業免許の申請をする上で知っておきたい基本的なポイントをまとめてみました いずれも基本的なことではありますが これから宅建業免許申請をする方の基礎知識として少しでもお役に立つことができればと思っています それでは 10 分でわかる! 宅建業免許申請 3 つのポイント スタートです 2
ポイント 1: 開業資金について 宅建業を始めるにあたって 大きな問題の一つが資金について ( 事業を始めるにはたいてい資金が必要ですが ) だと思います トータルでいくらかかるの? というご相談は非常に多いですし 金額の話を聞いて断念なさる方もいらっしゃいます そこでまずは開業資金としてどれくらい必要なのかということをお話します 1 供託金宅建業免許の申請手数料自体は 知事許可で 3 万 3000 円 大臣免許で 9 万円ですので それほど大きな額ではありませんが 宅建業では 営業保証金として主たる事務所 ( 本店 ) で 1,000 万円 従たる事務所 ( 支店等 ) で 500 万円を供託するように決められています 供託ができない場合は ( 社 ) 全国宅地建物取引業保証協会 ( ハトのマーク ) または ( 社 ) 不動産保証協会 ( ウサギのマーク ) のどちらかの宅地建物取引業保証協会に加入し 弁済業務保証金分担金を納めれば 営業保証金を供託しなくてもいいことになっています この分担金の金額ですが 主たる事務所で 60 万円 従たる事務所で 30 万円です ただし 宅地建物取引業保証協会に加入するには他にも費用がかかります 全国宅地建物取引業保証協会を例に見てみると 分担金 60 万円の他に 宅地建物取引業協会入会金 100 万円 保証協会入会金 20 万円 政治連盟入会金 20 万円さらに会費や手数料などもかかりまして トータルで 220 万円前後 ( 東京都の場合 ) が必要になります 不動産保証協会の場合でも 180 万円前後 ( 東京都の場合 ) が必要になります 分担金の 60 万円に対して その他の金額の割合が大きすぎ (!) ですが 悔しいことに 嫌なら供託しなさい ということなので 営業保証金を供託できないのであれば 保証協会加入を選択することになります 3
2 事務所宅建業では事務所に大きな役割を持たせています そのため 事務所は独立性が確保されていなければなりません 独立性が確保できているかの確認のため 申請の際には事務所の見取図や写真を添付します また 保証協会に加入する場合は 協会の担当者が事務所を調査しに来ることもあります 宅建業以外の会社であれば とりあえず自宅で会社を設立して ということも可能ですが 宅建業免許を受けるのであればこうしたことはできません 宅建業免許を受ける場合は 申請の前に事務所を用意しておく必要があるのです また 宅建業は申請してから免許の交付まで 供託の場合で 1 ヶ月程度 保証協会に加入する場合は 2 ヶ月程度かかります 新たに宅建業を営もうとする場合は この間の家賃も負担しなければなりません 事業としては何も行わなくてもです 宅建業免許を受けるために必要なお金として最低でも 190 万円 ~230 万円程度 ( 保証協会加入の場合 ) が必要です それとは別に事務所にかかる経費も用意しておく必要があります さらには運転資金なども必要ですね これらを考慮して開業資金を用意してください 4
ポイント 2: 専任の取引主任者について 宅建業を営む場合 必ず専任の取引主任者を設置しなければなりません この専任の取引主任者について注意しておくことがあります 1 専任の取引主任者は何人必要なのか 宅建業を営むためには専任の取引主任者を設置しなければなりません 宅建業に従事する者の 5 人に 1 人は専任の取引主任者としなければならないとされています 5 人に 1 人は専任の取引主任者ということは従業員の数が増えてくるにつれて 専任の取引主任者も増やさなくてはならなくなります そこで気になるのは 宅建業に従事する者 という文言です 宅建業に従事する者とはどういう人なのでしょう 当然ですが 宅建業の営業などをする人は宅建業に従事していますね これに加えて 総務部や経理部などでも 宅建業に関連すること ( 請求書の管理など ) を扱うのであれば 宅建業に従事していると考えられます また 常勤の役員についても宅建業に従事している者とされます 常勤の役員は会社の経営に参加しているわけだから 宅建業の部門でも重要な働きをしているという考え方です こうしたことを考慮して 専任の取引主任者を配置しなければなりません 場合によっては 新たな人材の確保も必要になるかもしれませんね 2 宅建業免許申請の前に専任の取引主任者が確認しておくこと宅建業の取引主任者は取引主任者登録をすると 取引主任者資格登録簿に登録されます この取引主任者資格登録簿 登録されている内容に変更があった際には 変更の届出をしなければならないことになっています 会社が変わった際なども届出が必要です しかし このことを知らずに会社が変わってもそのままにしている方が多くいらっしゃいます 取引主任者資格登録簿が変更されていないと 新しい会社で専任の取引主任者になることができません 取引主任者資格登録簿の会社を変更するには前の会社を辞めたという退職証明書 5
などが必要となります 辞めた会社の実印を押してもらう必要があるので すぐに用意することができないこともあります 事前に確認をして 変更の届けをしていないようであれば 速やかに行っておく必要があります 6
ポイント 3: 事務所について 宅建業では事務所に重要な意味があります そのため 事務所は独立した形態を備えている必要があるとされています 何でもいいというわけではないので 事務所を借りる前に宅建業の事務所として使用できるものはどういったものなのか把握しておく必要があります 1 事務所の形態事務所用の物件を自社だけで使用するということであれば特に問題はありません しかし 戸建て住宅やマンションの一室を住居兼事務所という形で使用することや 同一のフロアに他の法人と同居することなどは原則として禁止されています ただし 以下の場合は事務所として認められる可能性があります 戸建の住宅の場合は 住居部分と事務所部分が完全に独立しており 出入口がそれぞれにある場合 同一フロアに他の法人などが同居している場合は 出入口がそれぞれ別にあり 高さ 180 センチ以上のパーテーションなど固定された間仕切りで区分けされている場合 申請の際に事務所の写真を添付したり 間取り図を添付したりするなどして 事務所の独立性を証明することができれば 事務所として認められます 2 本店とは ( 登記上の本店と事実上の本店が違う場合 ) 新規で会社を立ち上げる際に とりあえず自宅を本店として会社設立し 事務所は後から探したという場合や 自宅で事業を始めたものの手狭になり 外部に事務所を借りたけれど登記は変えていないという場合など 登記上の本店と事実上の本店が異なっているケースがあるかもしれません 宅建業では本店に重要な意味があるとされているので 事実上の本店が登記上の本店と違っていても 登記上の本店を本店として扱います 登記の変更をしなければ 登記上の本店を本店として 事実上の本店を支店として申請しなければならなくなります 7
事実上の本店だけでしか営業する予定がなくても 本店と支店があるとみなされてしまうので 営業保証金などの負担が変わってきてしまいます 今後も事実上の本店を本店として宅建業を行うというのであれば 事前に本店移転登記を済ましておく必要があります 8
宅建業免許申請に向けて 10 分でわかる! 宅建業免許申請 3 つのポイント はいかがでしたでしょうか 宅建業は開業の前にさまざまな用意をしておかなければなりません 申請のために窓口を訪れた際に はじめて主任者資格登録簿を変更しなければならないことを知ったりする方も多いようです 準備ができていなければその分開業も遅れてしまいます そうしたことがないようにしっかりと事前準備をおこなってください このレポートをお読みいただき 何らかの 気づき があれば幸いです また 手続きを自分でやる時間がないという方や 専門家に任せたいという方は HI KE 行政書士法人に手続代行をご依頼ください 正確 迅速に宅建業免許の申請をいたします 宅建業免許申請手続代行をご希望の方は お電話やメールでお問い合わせいただくか 付属のFAX 用紙にご記入いただき 送信してください こちらから連絡を差し上げ 打ち合わせの日程などを調整させていただきます お問い合わせ先 HIKE 行政書士法人担当 : 石橋俊之 151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 1-7-4 渡貫ビル4F TEL:03-6423-7158 FAX:03-6423-7159 メール :ishibashi@g-hike.com 宅建業お問い合わせフォーム :http://kit-takken.net/000303.html/ 9
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