新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

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確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

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エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税にお

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

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平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

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自動車の車体課税の見直しについて 平成 23 年 11 月 15 日 国土交通副大臣松原仁 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

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自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

資料1 自動車WG中長期ロードマップ中間報告

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【ホンダ】◎エコカー減税(様式1改)7月掲載 .xlsx

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

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( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

( 参考 ) エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 26 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) 燃費性能 (

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

7 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置 ここに掲載の情報は 平成 22 年度税制改正における自動車重量税 自動車取得税の特例措置の対象となる自動車の一覧をまとめたものです 特例措置の内容は下記のとおりです 記 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置の内容 対象 :1 電気自動車 ( 燃料電池自動

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< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 平成 30 年 5 月 1 日以降に新車新規登録をする乗用車 ( 軽自動車及びハイブリッド自動車を除く ) については 排ガス規制要件を満たし かつ平成 27 年度燃費基準 +10% を達成している車両については 納付すべき税額がとなります 1.

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

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新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

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新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

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< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 乗用車については 平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 17 年排ガス規制 75% 低減又は平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 30 年排ガス規制 50% 低減のものは 平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月

< 軽量車 ( 車両総重量.5t 以下のバス トラック )> 天然ガス自動車 30 規制適合又はポスト新長期規制からOx0% 低減 ガガソソリリンンハ自イ動ブ車リッド自動車 平成 30 年排出ガス基準 50% 低減達成車又は平成 7 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) かつ 平成 7 年度燃

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

揮発油税等の当分の間税率とその環境効果 揮発油税の概要 揮発油税及び地方揮発油税の税率は 昭和 49 年度税制改正において税率引上げが行われた際に 暫定的な措置として 租税特別措置法により税率の特例措置が講じられて以来 平成 20 年度改正において平成 30 年 3 月末までの 10 年間の措置とし

軽自動車税 軽自動車税は 毎年 4 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在 市内に主たる定置場のある軽自動車等を所有している人に課税されます 平成 28 年度から地方税法などの一部改正により 軽自動車税が変更になっています 三輪及び四輪車以上の軽自動車については 平成 27 年 4 月 1 日以降に新車

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年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 52 年 (1977 年 ) 昭和 53 年 (1978 年 )

年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 53 年 (1978 年 ) 昭和 54 年 (1979 年 )

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1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

て具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自

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⑵ 特例の内容 1 控除期間を現行 10 年から13 年に延長する 2 11 年目以後の3 年間については消費税率 2% 引上げ分の負担に着目した控除限度額を設ける 3 補助金等の交付を受ける場合であっても その補助金等の額を控除しない 4 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課

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「自動車税制に関するアンケート調査」結果

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表紙(資料2)

Transcription:

資料 2 車体課税のグリーン化による環境効果の分析について ( 推計結果 )

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 2014 1 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の伸び率に基づき 平成 37 年度 平成 42 年度 平成 47 年度の燃費基準を設定 3 燃料種別新車販売台数のシェア 乗用車販売平均燃費の推移と燃費基準 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% ガソリン車 燃料電池自動車 プラグインハイブリッド車 クリーンディーゼル車 ハイブリッド車 電気自動車 ガソリン車 :30% (2015 年 7) CD: ( 同 ) FCV: ( 同 0.01%) HV:3 ( 同 2) 35 30 25 20 乗用車販売平均燃費 ( 実績値 ) 乗用車販売平均燃費 ( 推計値 ) 燃費基準 ( 実績値 ) 燃費基準 ( 推計値 ) 23.8 18.6 22.2 25.8 平成 32 年度燃費基準相当 32.4 29.4 平成 37 年度燃費基準相当 33.0 平成 42 年度燃費基準相当 平成 47 年度燃費基準相当 30% 20% EV+PHV: ( 同 1%) 15 14.4 平成 22 年度燃費基準相当 平成 27 年度燃費基準相当 0% 2015 2018 2021 2024 2027 2030 10 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 1 経済産業省 (2014) 自動車産業戦略 2014 2 電気自動車 プラグインハイブリッド車 ハイブリッド車 クリーンディーゼル車 燃料電池自動車のそれぞれのエネルギー効率 ( 例 : ガソリン車を 1 としたとき 電気自動車は 2.11 など ) を 1 で算出した基準年 (2015 年 ) と将来年 (2030 年 ) の燃料種別新車販売台数のシェアで加重平均することにより 基準年および将来年の 1 台当たりのエネルギー効率を算出する 燃費改善率は 基準年から将来年にかけて 1 台当たりのエネルギー効率が線形に改善するとの仮定の下 単年当たりの伸び率とした なお 2014 年までの実績値は 国土交通省 (2016) ガソリン乗用車の 10 15 モード燃費平均値の推移 ( ガソリン乗用車全体 ) の値を適用 それ以降は設定した燃費改善率の下での乗用車販売平均燃費の推移を示している 3 平成 37 年度 平成 42 年度 平成 47 年度の燃費基準は 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の実績値の伸び率に従い 線形に増加するとの仮定の下に設定 ( 年率 0.72km/L 向上 ) この伸び率は 2 で設定した燃費改善率 ( 年率 0.54km/L 向上 ) を上回る なお 燃費基準相当とは 平成 26 年度の各重量区分毎の出荷台数比率に基づき加重平均した推計値 1

( 参考 ) エコカー減税の減税区分別新車販売台数シェアの推移 新車販売台数のシェア 新車販売台数シェアの推移 1 とエコカー減税の減税措置 2 100% 90% 80% 70% 60% < 平成 22 年度燃費基準 > < 平成 27 年度燃費基準 > < 平成 32 年度燃費基準 > 6 7 2 8 8 7 1 8 1 9% 2 6 81% 11% 1 50% 40% 30% 40% 3 5 1 39% 20% 0% エコカー減税の減税措置 11% 1 平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 燃費性能減税措置凡例燃費性能減税措置凡例燃費性能減税措置凡例 HV H27+20% H32+ -80% H22+2-7 H27+ -7 H32+0% -60% G H27+ -40% H22+1-50% H27+0% -50% H27+ -20% 1 平成 27 年度の値は 平成 27 年 4 月から平成 28 年 2 月までの合計値 2 燃費性能の略称に関する定義は次のとおり : 電気自動車 プラグインハイブリッド車 燃料電池自動車 クリーンディーゼル車 HV: ハイブリッド車 G: ガソリン車 平成 26 年度の自動車取得税に係る減税措置は -7 から -80% に -50% から -60% に引上げ また 平成 27 年度の減税措置は 自動車取得税の措置を記載 ( 出典 ) 日本自動車工業会 エコカー減税対象台数 ( 販売 ) 2

1 1 1 21% 2 2 2 3 3 3 1 9% 11% 9% 9 91% 89% 8 80% 7 71% 6 6 5 5 49% 4 41% 3 3 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 次世代 H47+20% H47+1 H47+ H47+ H47+0% H47+0% 未達 1 1 1 21% 2 2 2 3 3 3 1 1 1 21% 2 2 2 2 9% 9% 1% 79% 7 7 6 6 60% 5 5 4 4 39% 3 3 2 2 21% 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 次世代 H42+2 H42+20% H42+1 H42+ H42+ H42+0% H42+0% 未達 1 1 1 21% 2 2 2 3 3 3 11% 1 1 20% 2 2 2 2 3 3 3 3 40% 6 59% 5 50% 4 41% 3 3 2 2 1 1 1 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 次世代 H37+2 H37+20% H37+1 H37+ H37+ H37+0% H37+0% 未達 1 1 1 21% 2 2 2 3 3 3 2 2 3 3 3 41% 4 4 4 49% 5 5 5 5 9% 11% 9% 3 30% 2 2 20% 1 1 1 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 次世代 H32+2 H32+1 H32+ H32+ H32+0% H32+0% 未達 ( 参考 ) 燃費基準別新車販売構成 3 平成 32 年度燃費基準平成 37 年度燃費基準平成 42 年度燃費基準平成 47 年度燃費基準 ( 注 ) 経済産業省 (2014) 自動車産業戦略 2014 の平成 42 年度新車販売台数のシェアに向かって新車販売台数が線形に増加するとの仮定の下に設定した燃料種別新車販売台数のシェアおよび技術開発等による燃費改善に基づき設定した将来の新車販売構成を 燃費基準の達成度合いに応じて示したもの

シナリオの設定 現在の税制措置を継続する場合と比較して 全ての車体課税の減税対象基準 及び環境性能割 ( 仮称 ) の課税標準を強化した場合の平成 42 年度までの CO 2 削減効果 税収額を推計する 車体課税分析ケースの設定 ケース 平成 28 年度大綱 車体課税基準強化 消費税率および車体課税の税率 減税措置の概要 平成 29 年度から平成 31 年 9 月までは 平成 28 年度税制改正大綱の設定を継続する 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置の概要 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) に基づき 平成 31 年 10 月に自動車取得税廃止および環境性能割 ( 仮称 ) 導入を実施し その設定を平成 42 年度まで継続する 分析期間は平成 42 年度までとし 平成 31 年 10 月に消費税を から に引上げる 平成 29 年度以降 全ての車体課税の減税対象基準および環境性能割 ( 仮称 ) の課税標準を一定の規則 に基づき強化する 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置の概要 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) に基づき 平成 31 年 10 月に自動車取得税廃止および環境性能割 ( 仮称 ) 導入を実施する 分析期間は平成 42 年度までとし 平成 31 年 10 月に消費税を から に引上げる 車体課税基準強化ケースにおける減税対象基準見直しの設定方法 1 設定した燃費基準値が導入される平成 32 年度 平成 37 年度 平成 42 年度に次期燃費基準に置き換える ただし 平成 32 年度の燃費基準置き換えに限り 自動車取得税廃止および環境性能割 ( 仮称 ) 導入の平成 31 年 10 月に併せて置き換えるものとする 2 置き換えの 2 年後に 全ての減税対象基準の達成水準を + 引上げる 3 全ての車体課税の減税措置および自動車税 軽自動車税の環境性能割 ( 仮称 ) の税率は 平成 28 年度税制改正大綱で定められた減税区分および減税率を継続する 平成 32 年度 ~ 平成 34 年度 ~ 平成 37 年度 ~ HV, G 1 燃費基準の置き換え (H37 H42) H37+20% H37+2 H42+20% H37+ HV, H37+1 HV, H42+ H37+0% G H37+ G H42+0% H32+ H32+ H37+ 2 達成水準の引上げ (+ 向上 ) 3 減税区分の継続 (4 段階 ) 4

税率 減税措置 : 平成 28 年度大綱ケース 税率 減税措置 平成 28 年度大綱ケース 車体課税平成 27 年度平成 28 年度 ~ 平成 31 年 9 月平成 31 年 10 月 ~ 平成 42 年度 自動車税環境性能割 ( 仮称 ) 軽自動車税環境性能割 ( 仮称 ) 自動車取得税エコカー減税 自動車重量税エコカー減税 自動車税グリーン化特例 軽自動車税グリーン化特例 未導入 未導入 H32+ -80% H32+ -80% H32+0% -60% H32+0% -60% H27+ -40% H27+ -40% H27+ -20% H27+ -20% H32+ H32+0% 1% H27+ H27+ 未達 H32+ H32+0% 1% H32+0% 未達 H32+ -7 H32+ -7 H32+ -7 H32+0% -50% H32+0% -50% H32+0% -50% H27+ -2 H27+ -2 H27+ -2-7 -7-7 H27+20% かつH32+0% H32+ H32+ H27+20% かつH32 未達, H27+ -50% H27+20% -50% H27+20% -50% EV, NGV -7 EV, NGV -7 EV, NGV -7-50% -50% -50% H32+0% -2 H32+0% -2 H32+0% -2 廃止 ( 注 ) 自動車重量税の本則税率 (2,500 円 /0.5t) 対象基準は 平成 27 年度から平成 42 年度まで : 平成 27 年度燃費基準達成車 5

税率 減税措置 : 車体課税基準強化ケース 1/2 税率 減税措置 車体課税基準強化ケース 車体課税平成 29 年度 ~ 平成 31 年 9 月平成 31 年 10 月 ~ 平成 33 年度平成 34 年度 ~ 平成 36 年度 自動車税環境性能割 ( 仮称 ) 軽自動車税環境性能割 ( 仮称 ) 自動車取得税エコカー減税 自動車重量税エコカー減税 自動車税グリーン化特例 軽自動車税グリーン化特例 H32+2 未導入 未導入 H32+1-80% H32+ -60% H27+1-40% H27+ -20% H32+2 H37+ H37+1 H37+0% 1% H37+ 1% H32+ H32+1 H32+ 未達 H32+1 未達 H37+ H37+1 H37+0% 1% H37+ 1% H37+0% 未達 H37+ 未達 H37+20% 廃止 H37+2 H32+1-7 H37+ -7 H37+1-7 H32+ -50% H37+0% -50% H37+ -50% H27+ -2 H32+ -2 H32+ -2-7 -7-7 H32+1 H37+ H37+1 H32+ -50% -50% H32+2-50% EV, NGV -7 EV, NGV -7 EV, NGV -7 H32+2-50% H37+20% -50% H37+2-50% H32+1-2 H37+0% -2 H37+ -2 ( 注 1) 車体課税基準強化ケースにおける平成 27 年度および平成 28 年度の減税措置は平成 28 年度大綱ケースと同じ 青字は平成 28 年度大綱ケースの設定と異なる箇所 ( 注 2) 自動車重量税の本則税率 (2,500 円 /0.5t) 対象基準は 平成 27 年度から平成 31 年 9 月まで : 平成 27 年度燃費基準達成車 平成 31 年 10 月から平成 36 年度まで : 平成 32 年度燃費基準達成車 6

税率 減税措置 : 車体課税基準強化ケース 2/2 車体課税基準強化ケース ( 続き ) 税率 車体課税平成 37 年度 ~ 平成 38 年度平成 39 年度 ~ 平成 41 年度平成 42 年度 自動車税環境性能割 ( 仮称 ) 軽自動車税環境性能割 ( 仮称 ) H42+ H42+1 H47+ H42+0% 1% H42+ 1% H47+0% 1% H37+ H37+1 H42+ H37+ 未達 H37+1 未達 H42+ 未達 H42+ H42+1 H47+ H42+0% 1% H42+ 1% H47+0% 1% H42+0% 未達 H42+ 未達 H47+0% 未達 自動車取得税エコカー減税 廃止 減税措置 自動車重量税エコカー減税 自動車税グリーン化特例 軽自動車税グリーン化特例 H42+20% H42+2 H47+20% H42+ -7 H42+1-7 H47+ -7 H42+0% -50% H42+ -50% H47+0% -50% H37+ -2 H37+ -2 H42+ -2-7 -7-7 H42+ H42+1 H47+ H37+20% -50% H37+2-50% H42+20% -50% EV, NGV -7 EV, NGV -7 EV, NGV -7 H42+20% -50% H42+2-50% H47+20% -50% H42+0% -2 H42+ -2 H47+0% -2 ( 注 1) 青字は平成 28 年度大綱ケースの設定と異なる箇所 ( 注 2) 自動車重量税の本則税率 (2,500 円 /0.5t) 対象基準は 平成 37 年度から平成 41 年度まで : 平成 37 年度燃費基準達成車 平成 42 年度 : 平成 42 年度燃費基準達成車 7

車体課税基準強化ケースにおける CO 2 削減効果 あらゆる車体課税の減税対象基準や環境性能割 ( 仮称 ) の課税基準を環境性能に応じて強化することにより CO 2 排出量のさらなる削減が見込まれる 新車販売構成の変化 1 および CO 2 削減効果 平成 27 年度 実績値 平成 32 年度燃費基準 +20% 達成車 平成 32 年度燃費基準 +20% 未達成車 平成平成 28 28 年度大綱平成 42 年度車体課税基準強化 平成 32 年度燃費基準 +20% 達成車 平成 32 年度燃費基準 +20% 達成車 未達 H32+ 20% 未 平成 42 年度 車体課税基準強化ケースの CO 2 削減効果 2 302 万トン ( 平成 25 年度に販売された自家用乗用車 ( 新車 ) の年間 CO 2 排出量の 47. に相当 3 ) ケース別 CO 2 排出量 ( 万トン ) H.27 H.28 H.29 H.30 H.31 H.32 H.33 H.34 H.35 H.36 H.37 H.38 H.39 H.40 H.41 H.42 平成 28 年度大綱ケース 565 555 544 533 524 515 507 498 489 483 478 473 468 462 456 453 車体課税基準強化ケース 565 555 543 533 520 506 496 482 472 463 449 441 431 422 415 406 平成 28 年度大綱ケースとの差分 ( 単年 ) 0 0 0 1 4 9 11 16 18 19 28 32 37 40 41 47 平成 28 年度大綱ケースとの差分 ( 累積 ) 0 0 0 1 5 15 25 41 59 78 106 138 175 215 256 302 1 燃料種別新車販売台数のシェアと燃費改善は外生的に設定 燃料種別新車販売台数のシェアは 経済産業省 (2014) 自動車産業戦略 2014 の平成 42 年度新車販売台数のシェアに向かって 新車販売台数が線形に増加するとの仮定の下に設定 燃費改善率は 電気自動車 プラグインハイブリッド車 ハイブリッド車 クリーンディーゼル車 燃料電池自動車のそれぞれのエネルギー効率 ( 例 : ガソリン車を 1 としたとき 電気自動車は 2.11 など ) を 基準年 ( 平成 27 年 ) と将来年 ( 平成 42 年 ) の新車販売台数のシェアで加重平均することにより 基準年および将来年の 1 台当たりのエネルギー効率を算出し 基準年から将来年にかけて 1 台当たりのエネルギー効率が線形に改善すると仮定し 単年当たりの伸び率を燃費改善率とした なお 本分析では 電気自動車 プラグインハイブリッド車 クリーンディーゼル車 燃料電池自動車をと定義する 2 新車販売台数 自動車諸元 ( 車体重量 排気量 燃費 車両価格等 ) 減税対象車割合 平均走行距離 ガソリン価格 排出係数等を用いて 各年の車体課税の税率変更に伴う新車販売構成の変化に伴う CO 2 排出量の増減を推計し ケース間の CO 2 排出量の差分を各年の新車による CO 2 削減量とした 平成 42 年度の削減効果は 平成 31 年 4 月から平成 43 年 3 月までの CO 2 削減量の合計値 ( 乗用車の平均使用年数は 自動車検査登録情報協会 (2016) 車種別の平均使用年数推移表 ( 昭和 51 年 平成 27 年 ) より 12 年と仮定 ) 3 減税対象基準強化による CO 2 削減効果を平成 25 年度における自家用乗用車 ( 新車 ) の年間 CO 2 排出量 ( 約 634 万トン ) で除した割合 なお 自家用乗用車 ( 新車 ) の年間 CO 2 排出量 =( 年間走行距離 ( 登録 ) 新車販売台数 ( 登録 )+ 年間走行距離 ( 軽 ) 新車販売台数 ( 軽 )) 実走行燃費 ガソリンの CO 2 排出係数として算出 データは 国土交通省 自動車輸送統計年報 (2012 年版 ) EDMC エネルギー 経済統計要覧 日本自動車販売協会連合会 全国軽自動車協会連合会 日本自動車輸入組合等を用いた 8

燃費基準別新車販売構成 車体課税税収額 : 平成 28 年度大綱ケース 平成 29 年度 ( 平成 30 年度 ( 平成 28 年度 平成 29 年度 ) 平成 30 年度 ) 平成 31 年度 1 平成 31 年度 ( 平成 32 年度 平成 33 年度 ) 1 1 1 平成 32 年度 ( 平成 33 年度 ( 平成 34 年度 平成 35 年度 平成 36 年度 ) ) 1 1 1 20% 1 平成 34 年度 ( 平成 35 年度 ( 平成 37 年度 21% ) 1 平成 38 年度 2 平成 39 年度 2 ) 1 平成 40 年度 2 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 車体課税税収額 平成 27 年度 ( 平成 32 年度燃費基準 ) 2 1 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 平成 28 年度 ( 平成 27 年度 ) 2 2 1 1 2 平成 36 年度 ( 平成 41 年度 ) 2 20% 平成 42 年度 2 平成 37 年度 ( ) 21% 2 1 2 11% 11% 2 2 3 2 3 2 3 3 3 9% 1 39% 1 3 4 9% 1 4 39% 4 1 4 4 1 4 4 4 5 5 4 1 2,005 億円 1,379 億円 926 億円 平成 38 年度 ( ) 2 4 平成 39 年度 ( ) 2 平成 40 年度 ( ) 2 平成 41 年度 ( ) 2 5 平成 42 年度 ( ) 2 5 668 億円 次世代燃費基準 +2 燃費基準 +20% 燃費基準 +1 燃費基準 + 燃費基準 + 燃費基準 +0% 燃費基準 +0% 未達成 ( 注 ) ここでは 平成 28 年度大綱ケースで設定された減税対象車の燃費基準 ( 各年度の括弧内に示す燃費基準 ) に基づき 燃費基準別新車販売構成を示している 9

燃費基準別新車販売構成 車体課税税収額 : 車体課税基準強化ケース 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 車体課税税収額 平成 27 年度 ( 平成 32 年度燃費基準 ) 2 1 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 平成 28 年度 ( 平成 27 年度 ) 2 2 1 1 2 平成 28 年度 2 1 2 平成 29 年度 ( ) 平成 29 年度 2 11% 2 平成 30 年度 平成 30 年度 ( ) 平成 31 年度 1 3 3 3 1 1 2 1 20% 1 2 4 4 4 平成 31 年度 ( 平成 32 年度 ) 1 1 3 3 9% 平成 33 年度 1 39% 平成 32 年度 ( 平成平成 3734 年度燃費基準 ) 平成 35 年度 平成 33 年度 ( 平成 36 年度 ) 平成 36 年度 ( 平成 41 年度 ) 2 2 3 平成 42 年度 2 平成 37 年度 ( 平成 42 年度燃費基準 ) 2 20% 3 3 30% 2 平成 34 年度 ( 平成 37 年度 21% 4 ) 20% 30% 2 平成 38 年度 2 4 平成 35 年度 ( 平成 39 年度 2 ) 2 2 平成 40 年度 2 5 5 2 1 1 1 20% 2,005 億円 2,039 億円 1,591 億円 平成 38 年度 ( ) 30% 2 2 平成 39 年度 ( ) 3 2 平成 40 年度 ( ) 3 30% 平成 41 年度 ( ) 3 1 平成 42 年度 ( 平成 47 年度燃費基準 ) 39% 2 1,268 億円 次世代燃費基準 +2 燃費基準 +20% 燃費基準 +1 燃費基準 + 燃費基準 + 燃費基準 +0% 燃費基準 +0% 未達成 ( 注 ) ここでは 車体課税基準強化ケースで設定された減税対象車の燃費基準 ( 各年度の括弧内に示す燃費基準 ) に基づき 燃費基準別新車販売構成を示している 10

( 参考 ) 分析結果の留意点 本分析では 中古車や貨物車を分析対象としておらず また オプション装着車や使用年数 13 年超の自動車を考慮していないため 新車からの CO 2 排出量と税収額が下振れしている可能性がある 1 本分析の対象から外れる項目 全ての車両における中古車 貨物車や軽貨物車 二輪車や原動機付自動車など 2 本分析で扱えていない項目 安全装備や付属品などのオプション装着 ( 通常の型式と比べて 車両価格が高く 車体重量が大きい ) 使用年数 13 年超の乗用車 軽乗用車 < 要因に関するまとめ > 項目 1 本分析の対象から外れる項目 2 本分析で扱えていない項目 年間 CO 2 排出量 ( 新車の乗用車 軽乗用車による ) 税収 CO 2 排出量と税収額の下振れ要因 取得に係る車体課税 ( 自動車取得税 環境性能割 ( 仮称 )) 自動車重量税 全ての車両における中古車購入に係る税収 貨物車の新車購入に係る税収 貨物車や二輪車等の乗用車 軽乗用車以外の車両に係る税収 使用年数 13 年超の乗用車 軽乗用車の CO 2 排出量 通常の型式より車両価格が高いオプション装着車購入に係る税収 通常の型式より車体重量が大きいオプション装着車に係る税収 自動車税 貨物車等に係る税収 軽自動車税 軽貨物車等に係る税収 11

( 参考 ) 車体重量別燃費基準値の想定 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の伸び率を用いて 平成 37 年度以降の車体重量別燃費基準値を推計 燃費基準値 ( 車体重量別 ) 燃費基準値 (JC08モード )[km/l] 車体重量 [kg] 平成 37 年度平成 42 年度平成 47 年度平成 27 年度平成 32 年度 ( 推計 ) ( 推計 ) ( 推計 ) 0 ~ 600 22.5 - - - - 601 ~ 740 21.8 24.6 29.4 35.0 41.8 741 ~ 855 21.0 24.5 29.2 34.9 41.7 856 ~ 970 20.8 23.7 28.3 33.8 40.3 971 ~ 1080 20.5 23.4 27.9 33.3 39.8 1081 ~ 1195 18.7 21.8 26.0 31.1 37.1 1196 ~ 1310 17.2 20.3 24.2 28.9 34.5 1311 ~ 1420 15.8 19.0 22.7 27.1 32.3 1421 ~ 1530 14.4 17.6 21.0 25.1 29.9 1531 ~ 1650 13.2 16.5 19.7 23.5 28.1 1651 ~ 1760 12.2 15.4 18.4 21.9 26.2 1761 ~ 1870 11.1 14.4 17.2 20.5 24.5 1871 ~ 1990 10.2 13.5 16.1 19.2 23.0 1991 ~ 2100 9.4 12.7 15.2 18.1 21.6 2101 ~ 2270 8.7 11.9 14.2 17.0 20.2 2271 ~ 7.4 10.6 12.7 15.1 18.0 ( 注 ) 平成 27 年度燃費基準 (18.6km/L) と平成 32 年度燃費基準 (22.2km/L) より伸び率は約 19. 平成 37 年度燃費基準は 平成 32 年度燃費基準 ( 車体重量別 ) に伸び率を一律に乗じることで推計 平成 42 年度燃費基準 平成 47 年度燃費基準も同様の手順で推計 ( 出典 ) 国土交通省 燃費基準値一覧 12

( 参考 ) エコカー減税およびグリーン化特例 ( 軽課 ) の変遷 エコカー減税 グリーン化特例 ( 軽課 ) エコカー減税は 3 年毎に基準見直し 平成 26 年度まで自動車取得税と自動車重量税の減税区分は 3 段階 平成 27 年度より 自動車取得税は 5 段階 自動車重量税は 4 段階に変更 グリーン化特例 ( 軽課 ) は 2 年毎に基準見直し 自動車税の減税区分は平成 22~23 年度を除き 2 段階 軽自動車税の減税区分は 3 段階 車体課税における減税措置の変遷 ( 平成 21 年度以降 ) 車体課税平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度 自動車取得税 自動車重量税 自動車税 軽自動車税 HV G HV G EV, FCV G H22+ 2 H22+ 1 H22+2-7 H22+1-50% H22+2-7 H22+1-50% -50% -2 EV, PHV, FCV H27+ -50% H27+20% H27+ H27+0% H27+20% EV, PHV, FCV HV, G ( 注 ) 電気自動車等を除き いずれも平成 17 年排出ガス基準 7 以上低減達成車 ( ) に限る 自動車税および軽自動車税は 取得した年度の要件を満たした自動車について 翌年度の課税を軽減 13-7(H26:-80%) -50%(H26:-60%) H27+ -7 H27+0% -50% H27+ -50% H27+0% -2 HV, G H27+20% かつ H32+0% H27+20% かつ H32 未達 H27+ H32+ -80% H32+0% -60% H27+ -40% H27+ -20% H32+ -7 H32+0% -50% H27+ -2 EV, NGV -7-7 -50% -7 H H32+ V, G H27+20% -50% -50% H32+0% -2