ビール業界 ~ キリンビールとアサヒビール ~ 山口真美 中井茜
はじめに なぜビール業界を選んだか? ビールは 麦の味ひとつだけなのに多種類の商品がある TVCMでよく見かけ ビールだけではなく 発泡酒や第 3のビールも登場している ビール市場の現状とどのような戦略をとっているのか
プレゼンテーション概要 はじめに 1 業界概要 1-1 業界の現状 1-2 業界の動向 2 企業概要 2-1 事業概要 2-2 企業の歩み 3 経営戦略分析 3-1 財務分析 3-1-1 成長性分析 3-1-2 収益性分析 3-1-3 安全性分析 3-2 企業分析 3-2-1 経営戦略 3-2-2 今後の課題
1. 業界概要 業界の現状
1. 業界概要 2005 年度ビール出荷数量シェアオリオンビ - ル 1% サントリー 11% ビール市場の約 7 割を サッポロ 14% アサヒ 38% アサヒとキリンで占めている キリン 36%
1. 業界概要 百万円 900,000 850,000 800,000 750,000 2,275,829 業界平均売上高とビール出荷高の推移 866,862 871,858 売上高 838,985 ビール出荷高 減少中 2,003,336 消費者のビール離れ 747,941 百万円 2,400,000 2,300,000 2,200,000 2,100,000 2,000,000 1,900,000 700,000 650,000 600,000 692,191 1,759,435 664,315 1,621,295 1,599,886 1,468,726 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 1,800,000 1,700,000 1,600,000 1,500,000 1,400,000
1. 業界概要 消費者がビール離れをしていく中 ワイン チューハイ 焼酎 は好調である よって これからは 多種多様な顧客のニーズに合わせた 商品開発が必要である
1. 業界概要 業界の動向
1. 業界概要 ビール業界のキーワード 多様化 多嗜好 酒税法対策 アジア進出による事業拡大
1. 業界概要 多様化 多嗜好 消費者の嗜好の変化に伴い 商品も多様化 低価格志向健康志向高級志向
1 業界概要 低価格志向 安さで好評だった発泡酒 ビールと値段が変わらなくなってきた 第 3のビールが登場
1. 業界概要 単位 /KL ビール 発泡酒 酒類別販売数量 ( 上位 3 社 ) 減少中 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 0 ビール 発泡酒が 減少傾向にある中 第 3 のビールが 販売数量上昇中 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 ビール 4,075,967 3,683,754 3,617,201 3,308,378 3,225,184 発泡酒 2,070,230 2,080,043 1,964,503 1,485,192 1,368,322 新ジャンル 2,882 232,207 826,877 971,802
1. 業界概要 健康志向 糖質オフ カロリーオフ 味わいはそのままカクテル チューハイでも糖質オフ飲料が浸透している
1. 業界概要 高級志向 高級感 吟味された素材の使用 贅沢感 ザ プレミアムモルツ出現をきっかけに プレミアムビール 消費者の志向に変化が!! ~ プレミアムビール市場拡大 ~ モンドセレクション 3 年連続受賞
1. 業界概要 プレミアムビールの支持層 30 代 24% 40 代 34% 20 代 19% 50 代 23% プレミアムビールの売上増加
1. 業界概要 低価格志向 第 3 のビール 健康志向 糖質 カロリーオフ 高級志向 プレミアムビール 消費者の嗜好に合わせた商品開発
1. 業界概要 酒税法対策 低価格で好評だった第 3 のビールであったが 平成 18 年に酒税法が改定され 第 3 のビールの酒税が値上げした 酒税法の改定により これ以上 低税率のビールの販売 が困難になる 今後はビール以外の酒類も開発
1. 業界概要 アジア進出による事業拡大 世界のビール市場はどうなのか? ( 万 kl) 3,500.0 国別ビール消費量 3,000.0 2,500.0 2,000.0 1,500.0 1,000.0 500.0 2003 年には中国が世界でトップになる 0.0 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 中国 2,203.6 2,243.9 2,349.8 2,499.5 2,864.0 アメリカ合衆国 2,318.4 2,348.5 2,382.0 2,372.2 2,397.4 日本 710.0 711.0 693.0 649.7 654.9
1. 業界概要 日本のビール市場が伸び悩んでいる 中 中国市場は年々伸びつつある 平均所得の増加 生活レベルの向上 参入のチャンス日本ビールメーカーの活性化
1. 業界概要 このような現状の中 アサヒとキリンの両社はどのような 戦略をとっているのかを調べていく
2. 企業概要 企業概要
2. 企業概要 社名キリンホールディングス株式会社 アサヒビール株式会社 会社体制 子会社 純粋持株会社 自ら事業を行わない 事業を行うのは子会社 麒麟麦酒 ( 株 ) キリンビバレッジ ( 株 ) 事業持株会社 自ら事業を行い かつ子会社も持つ アサヒ飲料 ( 株 ) アサヒフードアンドヘルスケア ( 株 )
2. 企業概要 営業利益構成比 (2005 年度 ) キリンホールディングス株式会社 アサヒビール株式会社 飲料酒類 17% 67% 医薬 12% 事業が多種類 その他 4% 酒類 87% 87% 飲料 10% 基幹ブランドで勝負 食品薬品 1% その他 2%
2. 企業概要 企業の歩み
2. 企業概要 1954 年以降業界シェア首位 日本初の 辛口 生ビール 9.6% 価格より味で勝負したいので発泡酒は一切売らない! アサヒ瀬戸社長 シェアの推移 第 3 のビール 発泡酒市場への参入 遅かったシェア逆転
財務分析
成長性分析 収益性分析 安全性分析 過去 5 年間での 企業の 成長力をみる 企業の収益力をみる 企業の財務上の長期 短期の支払能力をみる
成長性分析 成長性分析 総資本 企業規模 売上高 営業利益 本業と本業以外本業の成果 の利益 経常利益
成長性分析 ( 百万円 ) 2,500,000 2,000,000 1,500,000 海外展開 M&A が 各社総資本の推移 進んでいる 右肩上がり キリンは 1,000,000 500,000 企業規模を拡大中 0 ほぼ横ばい アサヒは停滞中 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 2006 年度 キリン 1,744,131 1,787,867 1,823,790 1,937,866 1,963,586 アサヒ 1,294,738 1,244,409 1,250,818 1,218,226 1,288,501
成長性分析 ( 百万円 ) 1,700,000 1,500,000 第 3 のビール 1,300,000 1,100,000 900,000 700,000 500,000 各社売上高の推移 右肩上がり 両社とも売上高は 登場!! 安い第 3のビールの 右肩上がり 販売構成比が高く 売上高減少 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 2006 年度 キリン 1,583,248 1,597,509 1,654,886 1,632,249 1,665,946 アサヒ 1,357,267 1,400,301 1,444,225 1,430,026 1,446,385
成長性分析 ( 百万円 ) 150,000 100,000 50,000 0 前年度伸び率 28.22% 2003 年より 各社営業利益の推移 過去最高益更新中 右肩上がり 猛暑の影響 + 製造原価 物流費の コストダウンにより UP 2001 年度 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 キリン 89,789 101,555 109,392 111,708 116,358 アサヒ 69,340 78,983 101,272 90,248 88,713
成長性分析 ( 百万円 ) 150,000 100,000 50,000 各社経常利益の推移 営業利益 とほぼ一緒 0 2001 年度 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 キリン 84,443 97,676 106,562 114,881 120,865 アサヒ 57,554 70,480 95,650 91,459 90,109
キリン 成長性が高いのは どの項目も右肩上がり アサヒ キリンビール 企業の規模が停滞している中 売上高は成長中 しかし 利益は伸び悩んでいる
成長性分析 収益性分析 安全性分析
収益性分析 = 稼ぐ能力があるか =
企業の 総合業績 経常利益 総資本 経常利益率 総資本 経常利益 利幅 売上高 売上高 効率 総資本 売上高経常利益率 総資本回転率
総資本経常利益率 8.00% 7.00% 6.00% 5.00% 4.00% 3.00% アサヒの比率の方が良好 この収益力に影響して しかし いるのは?? キリンが伸びてきている! 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 3.86% 4.64% 6.00% 5.76% 麒麟 4.84% 5.30% 5.84% 5.92% 6.16% アサヒ 4.45% 5.66% 7.65% 7.51% 6.99%
売上高経常利益率 8.00% キリンは 原価の低い発泡酒 チューハイや医薬品の影響で売上高経常利益率利幅が大きい 7.00% 6.00% 5.00% 4.00% 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 4.16% 4.94% 6.13% 6.06% 麒麟 5.33% 5.93% 6.44% 7.03% 7.26% アサヒ 4.18% 5.03% 6.60% 6.40% 6.20%
総資本回転率 アサヒはビール事業に集中しているため総資本回転率 M&Aを積極的に行っている ( 回 ) 回転率が良い 1.2 1.1 1 0.9 0.8 のに それが売上にむすび ついていない 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 0.93 0.94 0.98 0.95 麒麟 0.91 0.89 0.91 0.84 0.85 アサヒ 1.06 1.13 1.15 1.17 1.12
キリンは高付加価値型 売上高経常利益率 (%) アサヒは高効率型 SPM 7.50 7.00 高付加価値型 6.50 6.00 5.50 5.00 4.50 4.00 3.50 3.00 それぞれの企業の キリンホールディングスアサヒビール 線形 ( 業界傾向線 ) 強みは?? 理想のポジションに近づきつつある 良好 高効率型 0.7 0.8 0.9 1 1.1 1.2 総資本回転率 ( 回 )
キ リ ン 経常利益 総資本 ア サ ヒ 経常利益 利幅 売上高 売上高 効率 総資本 売上高経常利益率 総資本回転率
キリンの強みである売上高経常利益率の分解!! 企業の本業営業利益の成果売上高 売上高 営業利益率 売上総利益 商品 サービス の収益力 売上高 販管費 コストの割合 売上高 売上高総利益率 売上高販管費率
売上高営業利益率 7.50% 7.00% 6.50% 6.00% 5.50% 5.00% 売上高経常利益率とあまり変わらない 4.50% 4.00% キリンの強みは?? 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 4.90% 5.58% 6.52% 6.04% 麒麟 5.67% 6.36% 6.61% 6.84% 6.98% アサヒ 5.04% 5.64% 7.01% 6.31% 6.13%
41.00% 39.00% 37.00% 35.00% 33.00% 31.00% 29.00% キリンビールは 売上原価の低い飲料や医薬も売上高総利益率 幅広く販売している 売上高総利益率 キリンビールの方が 右肩上がり 売上原価を抑えられている 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 33.18% 34.30% 35.28% 36.32% 麒麟 36.87% 38.22% 39.09% 40.33% 40.70% アサヒ 30.43% 31.50% 32.24% 33.29% 34.31%
売上高販売管理費率 なぜこんなに差 があるの!? 34.00% 32.00% 30.00% 28.00% 26.00% 24.00% 売上高販管費率 右肩上がり 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 28.28% 28.72% 28.76% 30.28% キリンの方が販管費が多い 麒麟 31.15% 31.86% 32.48% 33.49% 33.72% アサヒ 25.38% 25.86% 25.23% 26.98% 28.18%
キリンホールディングス ( 対売上高 ) = 医療事業 = MR( 医薬情報担当者 ) 研究開発から行っている アサヒビール ( 対売上高 ) 12.00% 10.00% 8.00% 6.00% 4.00% 2.00% 12.00% 人件費が高い 10.00% 営業権 のれん商品 事業が多く 8.00% 広告費が多くかかる が多い 6.00% 4.00% 2.00% 0.00% 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 2006 年度 広告費 3.58% 3.54% 3.82% 3.93% 4.00% 運搬費 2.84% 2.78% 3.03% 3.09% 3.18% 給与 5.58% 5.58% 5.40% 5.66% 5.68% 減価償却費 1.52% 1.58% 1.50% 1.47% 1.49% 販売促進費 8.61% 9.03% 9.60% 10.35% 10.59% 0.00% 2002 年度 2003 年度 2004 年度 2005 年度 2006 年度 広告費 3.71% 3.21% 3.19% 3.33% 3.37% 運搬費 2.67% 2.66% 2.40% 2.63% 2.83% 給与 3.24% 3.50% 3.66% 3.88% 4.03% 減価償却費 0.45% 0.43% 0.45% 0.49% 0.53% 販売促進費 8.00% 8.91% 8.92% 9.86% 10.43%
キリンの収益力の強みは?? 販売管理費は多くかかっているが 売上原価を抑えた商品を 幅広く販売している
ア 経常利益 総資本 サ ヒ 経常利益 利幅 売上高 売上高 効率 総資本 売上高経常利益率 総資本回転率
アサヒの強みである総資本回転率の分解!! 売上高 総資本 総資本 回転率 売上高 流動資産 売上高 固定資産 流動資産回転率 固定資産回転率
( 回 ) 4.00 3.80 3.60 3.40 3.20 3.00 2.80 2.60 流動資産回転率 長期にわたって負債を返済し 2.40 2.20 ているため 現金が少ない 2.00 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 3.20 3.18 2.93 3.14 キリンホールディングス 3.02 2.83 2.67 2.74 2.89 アサヒビール 3.40 3.56 3.43 3.71 3.37
合併会社が多く 2.00 1.60 1.50 1.10 1.00 ( 回 ) 固定資産回転率 営業権が多い 1.90 流動資産 固定資産 1.80 1.70 ともにアサヒは 1.40 うまく活用している 1.30 1.20 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 1.30 1.35 1.47 1.35 キリンホールディングス 1.30 1.31 1.38 1.22 1.20 アサヒビール 1.54 1.65 1.74 1.72 1.68
アサヒの収益力の強みは?? キリンは 資産 を多く持っているが 売上に結びついていない アサヒは 少ない 資産をうまく 売上 に結びつけている
収益性分析のまとめ キリン 現在 収益性がしかし キリンは高いのは比率を改善中!! アサヒビール 成長性と同様に右肩上がり 高付加価値型 アサヒビール 比率は下降気味 高効率型
成長性分析 収益性分析 安全性分析
安全性分析 1 短期的な支払能力 2 借金への依存度 3 長期的な安全性
1 短期的な支払能力 = 流動比率 = 流動資産 / 流動負債 100 流動比率が 100% 以上だと 流動負債 1 年以内に返済流動資産の方が多ければ 短期的な支払い能力が 負債を返せる あると判断できる流動資産!! 1 年以内に現金化
安全!!! 短期的支払い能力があるといえる 流動比率 危険!! 160.00% 140.00% 120.00% 100.00% 80.00% 60.00% 40.00% 20.00% 0.00% ちょっと危険!! 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 80.84% 92.57% 101.46% 93.56% キリンホールディングス 113.54% 127.51% 140.19% 124.61% 128.02% アサヒビール 67.75% 72.56% 79.14% 77.10% 76.47%
2 借金への依存度 = 自己資本比率 = 自己資本 / 総資本 100 自己資本が多いほど良い負債 返済しなければならない 比率が高いほど 総資本 自由に使えるお金 安全だと判断できる!
両社共に5 年間で右肩上がりの成長している自己資本比率安 全 危 険 60.00% 50.00% 40.00% 30.00% 20.00% まだ危険 50% を超えた! 10.00% 0.00% 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 33.63% 35.20% 37.22% 41.37% キリンホールディングス 44.10% 44.96% 47.08% 50.19% 50.26% アサヒビール 29.93% 32.00% 36.57% 37.30% 39.56%
3 長期的な安全性 = 固定比率 = 固定資産 / 自己資本 100 固定資産 長期的に資金が拘束される 固定比率が 100% 以下だと安全 返済義務のない自己資本 100% 以上だと危険 でまかなわれていれば安全
安固定比率 危 険 ビール業界は生産設備が 250.00% 200.00% 150.00% 多く固定資産が多い固定比率 これだけでは 危険だと判断できない!! 危険だと判断できない 100.00% キリンビバレッジ完全子会社化!! 全50.00% 0.00% メルシャン社と業務 資本提携によりのれんの増加 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 業界平均 211.63% 199.30% 179.07% 168.92% キリンホールディングス 158.67% 152.08% 140.10% 138.08% 157.97% アサヒビール 229.78% 213.77% 198.66% 183.07% 185.47%
3 長期的な安全性 = 固定長期適合率 = 固定資産 / ( 自己資本 100 + 固定負債 ) 100 固定資産の調達資金は 自己資本 固定比率と同様 理想 長期的に返済が許される でまかなう 100% 以下だと安全 実際は自己資本だけでは難しい固定負債を含めてまかなわれていれば安全だと判断できるそこで! 100% 以上だと危険
固定長期適合率 危 険 年安全2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 140.00% 120.00% 100.00% 改善中!!! 固定長期適合率 アサヒは危険! 80.00% 60.00% 40.00% キリンは 安全 業界平均 115.11% 107.67% 103.73% 107.59% キリンホールディングス 100.99% 96.38% 92.39% 97.24% 91.68% アサヒビール 130.28% 124.33% 119.90% 120.46% 118.14%
安全性分析のまとめ キリン 安全性が高いのは 全ての比率が安全と判断できた! アサヒ また改善傾向にある キリンビール 全ての比率を改善傾向 しかしまだ危険
成長性分析 収益性分析 安全性分析
キリンの方が優れている = 総合評価 = 8 本 5 本
企業分析
経営戦略キリンホールディングス マルチブランド戦略多角化事業への展開海外市場でのグループシナジーの拡大純粋持株会社制の導入
マルチブランド戦略 主力ブランド ラガー一番絞り淡麗 ひとつのブランドに集中投入すべての商品においてブランド力を強化するのではなく
多角化事業への展開 飲料 増収増益 医薬 製薬メーカー化 2004 年以降過去最高益更新中アグリバイオ利益率が高い
海外市場でのグループシナジーの拡大 アジア オセアニアを重点地域とする 2006 年の海外比率 20% 2015 年の目標比率 30% 日本で低迷しているビール市場の補強 多角化経営の推進
純粋持株会社制の導入 成長の加速化とグループシナジーの拡大を実現させる企業構造改革 2007 年 7 月 1 日 キリンホールディングス株式会社発足 グループ全体の企業価値向上
経営戦略アサヒビール 単品経営トータル フレッシュマネジメント活動食と健康の総合食品企業化
単品経営 スーパードライへの 依存度が高い スーパードライのみにブランド力を強化する 1987 年の発売以来 売上好調 2007 年発売 20 周年を迎える 総資本回転率上昇
トータル フレッシュマネジメント活動 製造から出荷までを 10 日に短縮 からはじまる 製品在庫の圧縮 効率よい生産計画 メンテナンス体制の一層の充実と 技術力向上
食と健康の総合食品企業化 2005 年から M&A で食と健康領域の事業を拡大 アサヒフードアンドヘルスケアの事業成長大手ベビーフード会社和光堂の事業を取得 食と健康の分野での リーディングカンパニー
キリン バランスの取れた戦略財務面も好調 アサヒ ビールに偏った戦略資産 自己資本に問題あり
キリンホールディングスの今後の課題 1 総資本回転率の上昇 M&A の見直し 2 販管費の削減 グループシナジーの有効活用 人件費を抑えていく
アサヒビールの今後の課題 1 消費者の嗜好の多様化に対応各カテゴリーにおける新商品の開発 2M&A 推進のために財務面を強化流動資産 自己資本を増加 3アジア進出スーパードライの拡大
まとめ 今後 ビール業界に必要なことは キリン グループシナジー拡大 多角化経営 アサヒ M&A の推進
ご清聴ありがとうございました