規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

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4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

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育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

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育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

育児・介護休業規程

ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

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育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

育児休業制度の概要

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仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

目 次 第 1 章目的 第 1 条 目的 第 2 章育児休業制度 第 2 条 育児休業の対象者 第 3 条 育児休業の申出の手続等 第 4 条 育児休業の申出の撤回等 第 5 条 育児休業の回数 第 6 条 育児休業の期間等 第 3 章介護休業 第 7 条 介護休業の対象者 第 8 条 介護休業の申

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題名

就業規則への記載はもうお済みですか

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 あなたが平成年月日にされた 育児 介護 休業の申出について 育児 介護休業等に関する規則 第 3 条 第 7 条 に基づき その取扱いを下のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下の事項の若干の変更があり得ます ) 1 休業の期間等

3 育児 介護 112

今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

育児休業申出書式例

第1章  目的

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育児・介護休業等に関する規程

社団法人今治地方国立公園協会

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出書 ( 園内様式 1) を園に提出することにより申し出るものとする なお 育児休業中の有期契約職員が労働契約を更新するに当たり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再度の申出を行うものとする 2 申出は 特別の事情がない限り

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1 育児休業 および育児短時間勤務等に関する規程および育児短時間勤務等に関する規程についてについて 1 育児休業対象者の要件要件変更改正前は 有期契約労働者が育児休業を取得するための要件として 育児休業申し出時に 1 当該事業主に引き続き雇用された期間が1 年以上であること 2 子が1 歳になった後

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目 次 目的 1 育児休業制度 1 介護休業制度 3 子の看護休暇 4 介護休暇 4 所定外労働の制限 5 時間外労働の制限 6 深夜業の制限 7 所定労働時間の短縮措置等 8 育児休業等に関するハラスメントの防止 9 その他の事項 10 平成 21 年 1 月作成平成 22 年 6 月一部改正平成

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深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

社会福祉法人 燦祥会 育児 介護休業等に関する規則の規定 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児 介護のための所定外労働の免除 時間外労働及び深夜業の制限並びに短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章育児休業制度

改正育児・介護休業法等について

下この章において 申出者 という ) に対し 育児休業取扱通知書 ( 社内様式 2) を交付する 5 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 申出者は 出生後 2 週間以内に人事部労務課に育児休業対象児出生届 ( 社内様式 3) を提出しなければならない ( 育児休業の申出の撤回等 ) 第 4 条

場合には 当該育児休業の承認を取り消するものとする ( 育児休業職員の期末手当等の支給 ) 第 7 条職員の給与に関する規程 ( 以下 給与規程 という ) 第 21 条第 1 項に規定するそれぞれの基準日に育児休業している職員のうち 基準日以前 6 月以内の期間において在職した期間がある職員には

( 育児休業の期間 ) 第 5 条育児休業の期間は 原則として 子が 1 歳に達するまでを限度として育児休業申出書 ( 様式 1) に記載された期間とする 2 前項にかかわらず 会社は 育児休業 介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 以下 育児 介護休業法 という ) の定

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⑴ 子の死亡 離縁 養子縁組の解消等の理由により 子を養育しなくなった場合 ⑵ 休業申し出をした教職員が傷病又は心身の障害のため 子を養育できない状態になった場合 ⑶ 次の子の産前産後休暇 介護休業又は新たな育児休業が始まった場合 2 下記のいずれにも該当する教職員については 子が1 歳 6 箇月に

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

育児 介護休業等に関する規則の規定例 ~ 福井労働局版 ~ 赤字部分は 平成 29 年 1 月 1 日施行の改正事項 青字部分は 平成 22 年 6 月 30 日施行の改正事項 緑字部分は 削除事項 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育

育児 介護休業法の 改正について 平成 28 年 10 月 12 日 厚生労働省雇用均等 児童家庭局 職業家庭両立課

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

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( 育児休業することができない職員 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する職員は 育児休業をすることができない (1) 期間を定めて雇用される職員 ただし 申出時点において 次に該当する職員を除く ア子が1 歳 6 月に達する日までに 契約期間 ( 労働契約が更新される場

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

制度名 No. 1 ( 働 1) フレックスタイム制度 対象者: 営業職の正社員 労働時間の清算期間: 毎月 1 日から末日までの1か月 1 日の所定労働時間は 8 時間 清算期間内の総労働時間: 1 日あたり8 時間として 清算期間中の労働日数を乗じて得られた時間数 ただし 清算期間内を平均し1

一公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章立候補休暇 ( 第三条 第六条 ) 第三章雑則 ( 第七条 第九条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 立候補休暇の制度を設けることにより 公職の候補者となる労働

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育児休業等が取得できる有期契約労働者の範囲変更等 育児 介護休業法情報 いよいよ改正育児 介護休業法の施行が来年 1 月に迫ってきました 今回の改正では 介護休業の分割取得や 子の看護休暇および介護休暇の半日単位での取得等が注目を集めていますが その他にも育児休業や介護休業 ( 以下 育児休業等 と

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改正労働基準法

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9-1 退職のルール 職することは契約違反となります したがって 労働者は勝手に退職することはできません 就業規則に 契約期間途中であっても退職できる定めがある場合には それに従って退職できることになりますが 特段の定めがない場合には なるべく合意解約ができるように 十分話し合うことが大切です ただ

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必要とされる対応その 2- 育児休業等規則の規定整備 ( 短時間勤務関係 ) ( 育児短時間勤務 ) 第 10 条 1 3 歳に満たない子を養育する職員は 申し出ることにより 就業規則第 条の所定労働時間について 以下のように変更することができる 所定労働時間を午前 9 時から午後 4 時まで (

今後の雇用均等行政について

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

別紙 1 妊娠 出産 育児休業 介護休業等に関するハラスメントとなり得る具体的言動例 1. 制度等の利用への嫌がらせ型 教職員が産休や育児業 介護休業等の制度の利用を請求したり 制度を利用したことに関して 上 司が解雇等の不利益な取扱いを示唆したり 上司 同僚が 繰り返し又は継続的に嫌がらせ等を行い

( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

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支給開始日以前に カ月の標準報酬月額がある場合 06 年 月 日まで 06 年 4 月 日以降 休んだ日の標準報酬月額 0 日 / 支給開始日以前の継続した カ月間の各月の標準報酬月額の平均額 0 日 / ( 例 ) 支給開始日以前の継続した カ月間に 標準報酬月額が 6 万円の月が カ月 0 万円

就 業 規 則

Transcription:

3 育児 介護休業等に関する労使協定等 (1) より良い育児 介護休業等の制度を作るための労働協約少子化対策の観点から 喫緊の課題となっている仕事と子育ての両立支援等を一層進めるため 男女ともに子育てなどをしながら働き続けることができる雇用環境の整備を目的とした改正育児 介護休業法が 平成 24 年 7 月 1 日から全面施行されました 改正のポイントは 1 子育て中の短時間勤務制度及び所定外労働 ( 残業 ) の免除の義務化 2 子の看護休暇の拡充 3 父親の育児休業取得促進 4 介護のための短期休暇の創設 5 勧告に従わない場合の公表制度などの法の実効性確保の制度創設 などです 法律が定める休業等の権利は法律上保障されたものですから たとえ就業規則の規定や労働協約がなくても 法律の定める条件を充たせば 法律が定める内容の権利を行使することができます ただ 法律が定める内容だけでは必ずしも十分とは言えませんし 手続もより利用しやすくしたいものです また勤務時間の短縮等の措置を使用者に具体化させる必要があります そこで労働組合は こうした育児 介護等の家庭責任を負う労働者を支援する制度をより良いものにしていくため 使用者と交渉し法律を上回る内容の労働協約を締結していくことが求められます 労使交渉 労働協約を締結するにあたってのポイントとしては 次のようなものが考えられます 1 権利行使できる者の拡大 ( 子の年齢の拡大 介護対象家族の拡大等 ) 2 利用しやすい柔軟な内容 ( 休業中の賃金 休業の分割取得 休業期間を短くする 変更を認める 申出期間を短縮する 休業期間の延長 介護家族の範囲拡大等 ) 3 勤務時間の短縮等の措置 ( 短時間勤務制度 所定外労働をさせない制度 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げ等 ) の具体化 4 申出手続きの簡易化 ( 申出書式 申出先等の明確化等 ) 5 権利行使のための条件整備 ( 労働者への周知 啓発 管理職教育の徹底 休業ないし勤務時間短縮中等の代替要員の配置 休業中の労働者への情報提供 職場復帰のための研修 ( 任意 ) 段階的職場復帰 職場復帰後のフォロー等の実施 ) 6 不利益取扱いの禁止 ( 休業等を理由とした身分変更や配転の禁止 一時金の減額制限 昇給 昇級における不利益取扱いの禁止等 ) 7 原職復帰の原則化 原職以外への復帰の場合の本人合意等 84 第 3 部労働関係法上の労使協定等

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は 配偶者 父母 配偶者の父母 子 労働者と同居しかつ扶養している祖父母 兄弟姉妹 孫とする ( 休業の申出 ) 所定の様式に従い 原則として休業を開始する日の 日前までに所属長に申し出る 休業開始予定日 終了予定日の変更は 理由を問わずそれぞれ 1 回に限り行うことができる ( 休業期間 ) 対象者が申し出た期間とする 但し 育児休業にあっては子が満 歳に達するまでを限度とし 介護休業にあっては 1 つの事案について通算 日間を限度とする ( 休業期間中の賃金 ) 休業期間中の賃金は 基準内賃金の % とする ( 不利益取扱いの禁止 ) 会社は 対象者が育児 介護休業又は子の看護休暇 短期の介護休暇の申出をし または取得したことを理由として 解雇 有期雇用契約の更新拒絶 降格 減給 賞与等の不利益な算定 不利益な配置転換その他の不利益な取扱いをしない 第 3 部 労働関係法上の労使協定等 85

( 勤続期間の通算 ) 育児休業及び介護休業の期間は 勤続年数に通算する ( 原職復帰 ) 育児休業ないし介護休業を終了した場合は 原則として原職へ復帰するものとする 職場に復帰するに際しては 必要に応じて事前に情報提供や研修等を行う 但し 終了時において現職場が存在しないなどの事情により原職に復帰できない場合は 対象者の合意を得て相当職へ復帰する ( 協定の有効期間 ) 平成 年 月 日から平成 年 月 日までの 1 年間とする 規定例 ( 育児 介護短時間勤務制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護短時間勤務制度に関 し 次のとおり協定する ( 対象者 ) 育児短時間勤務の対象者は 小学校就学前の子を養育するすべての従業員とする 2 介護短時間勤務の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は 配偶者 父母 配偶者の父母 子 労働者と同居しかつ扶養している祖父母 兄弟姉妹 孫とする ( 短時間勤務の定義 ) 短時間勤務とは 対象者の申出により 1 日につき 時間を限度として勤務時間を短縮して勤務する制度をいう 勤務時間の短縮は 始業 終業時刻の繰り上げ 繰り下げによって行い 対象者本人の意向を尊重して所属長との協議により決定する 但し 短時間勤務期間の途中で繰り上げ 繰り下げを変更する 86 第 3 部労働関係法上の労使協定等

ことができる ( 短時間勤務の申出 ) 所定の様式に従い 原則として短時間勤務を開始する日の 日前 までに所属長に申し出る ( 短時間勤務の期間 ) 対象者が申し出た期間とする 但し 育児短時間勤務にあっては子が小学校に就学するまでとし 介護短時間勤務にあっては 1 つの事案について 介護休業と通算し 日間を限度とする ( 短時間勤務中の賃金 ) 短時間勤務期間中の賃金は 基準内賃金につき短縮後の勤務時間 に比例して支給する ( 時間外労働の禁止 ) 会社は 短時間勤務者に時間外労働をさせない ( 不利益取扱いの禁止 ) 会社は 対象者が育児 介護短時間勤務の申出をし または取得したことを理由として 解雇 有期雇用契約の更新拒絶 降格 減給 賞与等の不利益な算定 不利益な配置転換その他の不利益な取扱いをしない ( 協定の有効期間 ) 平成 年 月 日から平成 年 月 日までの 1 年間とする 規定例 ( 子の看護休暇 ) 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員は 負傷し 又は疾病にかかった当該子の世話をするために 年次有給休暇とは 第 3 部 労働関係法上の労使協定等 87

別に 1 年間につき 日を限度として 子の看護休暇を取得するこ とができる この場合の 1 年間とは 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日 までとする (2) 対象除外に関する労使協定次の労働者は 使用者と過半数組合等とが労使協定を締結して定めることによって 育児休業 介護休業 子の看護休暇の対象から除外することができます ( 育児介護休業法第 6 条 第 12 条 第 16 条の 3) ただ この労使協定によって育児 介護休業を取得できる労働者を制限することになりますので 労働者側としては 仮にこのような労使協定を締結するにしても 慎重に検討したうえで 該当する労働者を除外することに明らかに合理性がある範囲に限定することが求められます 1 育児休業についてア当該事業主に引き続き雇用された期間が 1 年未満の労働者イ申出の日から 1 年 (1 歳から 1 歳 6 ヶ月に達する日までの育児休業の場合は 6 ヶ月 ) 以内に雇用関係が終了することが明らかな労働者ウ 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の労働者 2 介護休業についてア当該事業主に引き続き雇用された期間が 1 年未満の労働者イ申出の日から 93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな労働者ウ 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の労働者 3 子の看護休暇についてア当該事業主に引き続き雇用された期間が 6 ヶ月未満の労働者イ 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の労働者 規定例 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業等に関し 次の とおり協定する ( 育児休業の申出を拒むことができる従業員 ) 会社は 次の従業員から育児休業の申出があったときは その申 出を拒むことができるものとする 88 第 3 部労働関係法上の労使協定等

1 会社に引き続き雇用された期間が 1 年未満の従業員 2 申出の日から 1 年以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 3 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 ( 介護休業の申出を拒むことができる従業員 ) 会社は 次の従業員から介護休業の申出があったときは その申出を拒むことができるものとする 1 会社に引き続き雇用された期間が 1 年未満の従業員 2 申出の日から 93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 3 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 ( 子の看護休暇の申出を拒むことが出来る従業員 ) 会社は 次の従業員から子の看護休暇の申出があったときは その申出を拒むことができるものとする 1 会社に引き続き雇用された期間が 6 ヶ月未満の従業員 2 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 ( 従業員への通知 ) 会社は 規定により従業員の申出を拒むときは その旨を従業員 に通知するものとする ( 有効期間 ) 平成 年 月 日から平成 年 月 日までの 1 年間とする 4 高年齢者の定年引上げ 継続雇用制度の導入に関する労使協定 (1) 雇用確保措置と継続雇用制度の改正 経過措置高年齢者雇用安定法 ( 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 ) では 定年年齢は原則として 60 歳を下回ることができないとされ 60 歳未満の定年制を定めている場合はその定めは無効であるとされています ( 第 8 条 ) また 65 歳未満の定年の定めをしている事業者は 65 歳までの安定した雇 第 3 部 労働関係法上の労使協定等 89