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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

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Transcription:

~ ゆめ色版画 ~( 多色刷り木版画 ) 高学年 A 表現 (2)8 時間 1 題材についてあっ きれい 木版画の黒い色をカラフルな色と重ねてみたら 版画の主人公が喜んでいるみたい 白い紙に模様をつけて 重ねる版の色も工夫してみよう 色の組み合わせは試してみないとわからないことが多いけど 思いがけない色の組み合わせのよさに自分でもびっくりすることもある 版ももう少し彫り進めてみようかな 次はどんな色で刷ろうかな うーん 試したいことがいっぱい!

2 題材の目標 木版画の彫りの効果と簡易な多色刷りの楽しさを組み合わせた表現を試行し 彫った図案の よさや下塗りした色との重なりのよさなどを味わいながら表現を追求することができる 3 指導観子どもは新しいことに挑戦することが大好きです 自分なりに様々に試し 多少の失敗をしながらでも新しい表現方法を獲得したり作品が出来上がったりすることに喜びを感じます 木版画の学習でも このような姿勢を重視すると指導方法がかわってきます 今回は 子どもの試行錯誤を大切に考え 失敗や成功を繰り返す中からの学びを保証するために次のような点に配慮して指導をしてみました まず 第一に版の大きさをはがきサイズにしました A4 版程度の大きさの版は 構想から完成までの時間がかかりすぎると考えたためです また はがきサイズの板ならばA4サイズの板を買う予算で複数枚の板を与えることができます 新しく試したいからもう一枚という子どもの意欲に応じることができます また 刷りの段階でも版が小さいのであまり場所をとらず 子どもたちに数多くの刷りを試させることができます 次に 簡易な多色刷りの方法を考案しました A4サイズのクリアファイルにはがきサイズの窓を開けて型枠とし ステンシルの技法を応用してカラフルな下塗りを施します カラフルな下塗りの上に木版を刷ると 様々なことに気づかされます 試すことが楽しくなります もちろん成功ばかりではありませんが 子どもたちは気づきから学習し 新たに発想して次の試行をします みつけたことやうまくいったことを 友だちや教師に自信満々で伝えます このような 能動的に学ぶ多色刷り木版画の学習をめざしてみました 4 評価 木版画の彫った形と簡易な多色刷りの楽しさを組み合わせた表現を試行しながら追求することに関心をもっている ( 関心 意欲 態度 ) 主人公となるものを中心に図案を構想することや 色の組み合わせを試しながら想像をふくらませることができる ( 発想 構想の能力 ) 彫刻刀の扱い方や 刀の種類による彫りの効果の違いを意識して木版画を彫ることができる また 簡易な多色刷りの方法を生かして刷りの方法を試すことができる ( 創造的な技能 ) 彫った図案のよさや下塗りした色のよさなどを味わいながら 作品が誕生するプロセスそのものから表現の喜びを味わうことができる ( 鑑賞の能力 )

5 材料や用具 用意する材料 用具 版画用シナベニヤ ( はがきサイズ 1 人 3 枚 ) 彫刻刀 版画用ローラー バレン 版画用練り板 水性版画絵の具 ( 黒 赤 朱 黄 青 緑 茶 白など ) ステンシル 枠 (A4 クリアファイルにはがきサイズの窓を開けたものおよび切り抜いた部分の両方 ) 刷り 紙 (A4 の白い紙 ) 色画用紙 ( 八切各色 ) 新聞紙 場所 図工室刷りの段階では机の上に新聞紙を敷く A4 クリアファイルの中央に 版木と同じは がきサイズの窓を開けます 外側を 外枠 内側を はがきサイズのクリアファイル と 呼んで 1~3 の手順を説明します 1A4 サイズの刷り紙に 外枠 を乗せて ローラーで枠の中に模様を自由につけます これが下塗りです 外枠 外枠を外すと下塗りが完成です はがきサイズのクリアファイル 2 下塗りした用紙が乾いたら 下塗りに重ねるように木版画を刷ります 3 版のまわりにも色をつけたい場合は はがきサイズのクリアファイルで版をカバーして 下塗りをした刷り紙に木版を重ねます カバーを外すと完成です

6 題材の全体計画 時間 子どもの活動の流れと指導上の留意点 材料 用具 導入 15 分 提案や学習のめあて 彫りや刷りを楽しみながら多色刷り木版画をつくろう 子どもの活動の流れ提案 1 彫刻刀で彫った図案や刷った色などのよさを参考作品から感じとり 自分たちもきれいな多色刷り木版画をつくろう 参考作品をもとに 木版画で表してみたい主人公 ( 生き物 植物 乗り物など ) について話し合います 薄墨などで色を付けた板を教師が彫刻刀で彫って刀の扱い方を確認したり 下がきした図案を板に転写する方法を教えたりして最低限おさえるべき技能を確認します 作品例 または作品の写真 薄墨を塗るなどして彫り跡が見えやすいようにしたはがきサイズ版木 彫刻刀 教師が彫る手元を拡大して投影する実物投影機などの装置 展開 165 分 彫る手ごたえが 気持ちいい 提案 2 主人公を彫ろう 彫ったら試し刷りして確かめよう 使いやすい彫刻刀の線彫りからでよいのです まずは彫って 試 し刷りしてみます 彫った線の太さや主人公の目立ち方などを実感 して修正したり 板を洗って彫り進めたりする中での学びを見守り ます 花を主人公にし てみた しまった 裏返しに写るん だった 版画用シナベニヤ ( はがきサイズ 1 人 3 枚 ) 彫刻刀 版画用ローラー バレン 版画用練り板 水性版画絵の具 ( 黒 赤 朱 黄 青 緑 茶 白 ) A4 の白い紙 新聞紙 きれいに線が写る かな 恐竜のまわりをも っと白くしたい ひらめいた! もっと彫るぞ

135 分 提案 3ローラーとステンシル枠で好きな色を下塗りしよう 赤と黄のグラデー どんどん下塗りし 虹色の上に黒で主 ションで下塗り て乾かそう 役の版を刷ろう ステンシル枠 (A4 クリアファイルにはがきサイズの窓を開けたもの ) 新聞紙 A4クリアファイルのステンシル枠とローラーでカラフルな下塗りをします 目に付く場所で乾かしながら 別の色で木版を重ね刷りします 色の加減をみて また別の紙に下塗りをして 下塗り 重ね刷り 木版の彫り進めなどを自分の判断で 行き戻り す るようにして表現を追求していきます 30 分提案 4 刷った版の余白にもローラーで模様をつけてみよう 刷った版画の上に はがきサイズのクリアファイルをカバーしてローラーで模様を刷ります 1ローラーの下塗り 2 主役である木版の重ね刷り 3 木版の周囲の装飾の3 段階の刷りが出来上がります (1や3を省略した作品をつくる場合子どももいます) はがきサイズのクリアファイル はがきサイズのシートでカバーして ピンクと赤のしま模様をつけよう やった! にぎ やかになった 終末 15 分 提案 5 作品に合う台紙の色を選んで題名をつけて貼ろう 八つ切りの色画用紙に作品を重ねると ぴったりくる台紙が見つ かります 作品の色に近い色や反対色 無彩色など 友だちと一緒 に比較検討するなど鑑賞の能力が発揮される瞬間です 共通事項彫った形や刷った色などの造形的な特徴をとらえ 自分のイメージをもつこと 八つ切り色画用紙十色程度 作品票 のり

7 授業記録 青と緑のグラデーションで下塗りをしたよ はがきサイズの窓が開いた A4 クリ アファイルの上からローラーで色をつけ クリアファイルをはがすとステンシルの要 領ではがきサイズのカラフルな下塗りが完成 色を変えて何枚も下塗りをします はがした瞬間がきれい ローラーで下塗りするときも クリアファイルを外す瞬間が鑑賞能力を発揮する最大のポイント 作品はぶら下げて乾かしたり机上に広げるなどして 常に視界に入るようにして鑑賞の機会を多くします 下塗りの色が違うと 主人公のみえ方が変わるね 形と色の組み合わせや明暗の差などに気付きながら重ね刷りを楽しみ 様々なことを学習します

その色と模様きれいだね 友だちの活動をみつめるまなざし 子どもたちは鑑賞と表現を繰り返しています 版画用ローラーは 小型のスポンジローラーや大型のゴムローラーなどを使い分けています 版画にストライプの額がついた 版画部分を保護していたはがきサイズのクリアファイルをはがすと 作品がくっきり 1 下塗り 2 木版 3 枠塗りの組み合わせは 試すほどに奥が深い表現になります もう少し模様をつけよう 黒い色画用紙を台紙に選んで作品を貼った後でも また新たに発想して もう少し と活動が止まりません 題名は何にしようかな 主人公の気持ちが伝わるような題名を考えています 形や色からのイメージをもとにして 自分なりにぴったりくる言葉を探しています

8 共通事項と言語活動 (1) 形や色について本題材は 形や色について子どもたちが試行錯誤する活動にあふれています すべての要素を教師の目線で きちんと指導 しようとすると いくら時間数があってもたりないかもしれません ここでは子どもたちが形や色などの特徴を自分なりにとらえながら 造形的な実験をするような気持ちで様々な要素を組み合わせる活動を見守ることが大切です 様々な要素とは 木版の主人公となる絵をかくこと 彫刻刀の彫りの効果を味わいながら木版を彫ること 木版の刷りの方法や効果を試しながら刷ること 下塗りや周囲の装飾など ローラーやステンシルの技法を組み合わせること などです (2) イメージについて失敗が許されない活動ではなく 失敗してもよいから自分のイメージで表現してみることが大切です 失敗したと思うことから新しいイメージがわくこともあります 自分がイメージした以上にすばらしい作品ができることもあります 手を動かさないでイメージだけがふくらませようとするのではなく 価値ある試行の中から学ばせたいものです 黄色で下塗りして黒でリスを刷った 周りの点々は木の実をイメージした 作品の題名は 冬眠準備 様々に試行を重ねた結果 カラフルに何色も組み合わせて塗った下塗りよりも 秋のイメージに合う色だけ使ったらいい感じになった とのこと 黒い台紙に貼ったのは これから迎える冬の厳しさを表すのでしょうか