(目的)

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認定看護師教育基準カリキュラム改正(案)の概要

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

(目的)

はじめに徳島県における糖尿病対策は深刻な課題である そのため メディカルスタッフが糖尿病患者の健康と QOL の向上をはかるために 糖尿病とその療養指導に関する正しい知識を得ることは必須である 徳島大学病院と県立中央病院で形成する医療の拠点 ( 総合メディカルゾーン ) は 県民医療の発展 と 地域

表. 認定看護師認定更新者活動状況調査分野別調査対象及び回収状況 配布数 回収数更新 回目更新 回目更新回数不明計 回収率 (%) 救急看護 8 0. 皮膚 排泄ケア 集中ケア 8. 緩和ケア.0 がん化学療法看護. がん性疼痛看護 感染管理.9 糖尿病看護 0.0 不妊症看

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高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

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複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に

9(1) 介護の基本的な考え方 9() 介護に関するこころのしくみの基礎的理解 9() 介護に関するからだのしくみの基礎的理解 9(4) 生活と家事 5 9(5) 快適な居住環境整備と介護 9(6) 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 4 4 理論と法的根拠に基づき介護を行うこと

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

認知症医療従事者等向け研修事業要領

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

精神看護学特論 Ⅰ 2 単位 ( 春学期 ) 科目責任者浅沼奈美 ( 本学教授 ) 1. 教育目的 : 精神保健医療福祉に関する歴史と法制度や体制 国際的な動向 日本における動向および当事者の活動の変遷を学び 精神保健看護の立場から 精神保健医療福祉の体制が抱えている課題や今後のあり方について学ぶ

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

資料4 学士課程においてコアとなる看護実践能力と卒業時到達目標

科目名

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■● 糖尿病

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看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

4. 構成実習内容 実習時間 単位 実習場所 成人 Ⅰ 90 時間 2 単位 横浜新都市脳神経外科病院横浜旭中央総合病院東戸塚記念病院 菊名記念病院

ケア困難患者や家族への直接ケア 医療スタッフへのコンサルテーション 退院や倫理的問題を調整する調整 ケアの質を改善 向上させるための教育と研究を実践し CNS が関わることで患者の病状や日常生活機能と社会的機能が改善して 患者と家族の QOL が高まり 再入院が減少することが明らかとなってきておりま

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

H28_クリニカルラダー研修

専門・認定看護師会による教育活動の実際と成果報告

45101 看護学入門 1. 看護とは何かについて 定義 理念 役割から説明することができる 2. 看護の対象としての人間について説明することができる 3. 看護の提供のしくみ 看護の専門職として条件について説明することができる 4. サービス業としての看護について考え方を述べることができる 5.

PowerPoint プレゼンテーション

1. 教育理念昨今の保健医療 福祉をとりまく環境の変化は著しく 疾病構造の変化や医療の高度化に伴い 人々のヘルスケアのニーズも多様化している状況にある 看護職者は これまで以上に高い資質を備えた看護専門職としての役割の遂行や 適切な看護を提供することが求められている これらの期待に応えるために 国立

外科学

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

2018 年度以降に入学した方が対象の科目です 2017 年度以前に入学した方は履修登録できません リング老年心理学 B 2018~ 科目コード FD2545 単位数履修方法配当年次担当教員 2 R or SR( 講義 ) 1 年以上吉川悠貴 161 基礎心理 2017 年度以前に入学した方は 本科

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

実務研修(研修記録シート)【茨城県社協版】

事例

< 糖尿病療養指導体制の整備状況 > 療養指導士のいる医療機関の割合は増加しつつある 図 1 療養指導士のいる医療機関の割合の変化 平成 20 年度 8.9% 平成 28 年度 11.1% 本糖尿病療養指導士を配置しているところは 33 医療機関 (11.1%) で 平成 20 年に実施した同調査

平成21年度看護部教育研修(案)

中間とりまとめ素案(公的賃貸住宅のあり方について)

看護学部教育課程概念図 大学の基本理念 人間重視を根幹とした人材の育成 地域社会への積極的な貢献 大学の教育目標 学術研究の高度化等に対応した職業人の育成 まちづくり全体により大きな価値を生みだす 知と創造の拠点 教育目標 育成する人材像 的確な実践力を有する人材の育成 人間性を尊重した対人関係形成

目標 5) (1) 対象の言動を受け止め否定せず 関わることができる (2) 一貫した治療的態度で接する事ができる (3) レクリエーションの企画 実施を通して対象の状況に応じた声かけ誘導ができる 目標 6) (1) 対象の生活状況の理解と 施設の役割を学習する (2) サービス提供をする医療福祉従

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

3. 臨地実習 臨地実習時間数は 0 時間とした

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10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

02 H30 å°‡éŒ•â–€ï¼„â–¡ã…»æł´æŒ°â–€ï¼„â–¡ï¼‹ç‘¾ä»»ï¼›ã‡«ã…ªã‡�ㅥㅩㅀ.xlsx

為化比較試験の結果が出ています ただ この Disease management というのは その国の医療事情にかなり依存したプログラム構成をしなくてはいけないということから わが国でも独自の Disease management プログラムの開発が必要ではないかということで 今回開発を試みました

2 年次 以降 : 授業開始は 2 週目 ~ 平成 30 年度看護学専攻 ( 研究者育成コース ) 時間割 10:30-12:00 特別研究特別研究特別研究 特別研究特別研究特別研究特別研究 特別研究特別研究 特別研究 特別研究については 担当教員と相談の上決定する 修士課程 ( 医科学獣医科学専攻

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

子どもの保健 Ⅰ・Ⅱ .indd

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

月 6 日金 幼児期の子どもの健康障害と看護 2 川崎病幼児期の子どもの健康障害と看護 3 髄膜炎 月 13 日金 C401 学童期の子どもの健康障害と看護 2 糖尿病学童期の子どもの健康障害と看護 3 紫斑病看護過程 3 まとめネフローゼ症候群の子

総合診療

脂質異常症を診断できる 高尿酸血症を診断できる C. 症状 病態の経験 1. 頻度の高い症状 a 全身倦怠感 b 体重減少 体重増加 c 尿量異常 2. 緊急を要する病態 a 低血糖 b 糖尿性ケトアシドーシス 高浸透圧高血糖症候群 c 甲状腺クリーゼ d 副腎クリーゼ 副腎不全 e 粘液水腫性昏睡

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3 介護の基本 (6 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 介護職の役割 専門性と多 職種との連携 各介護現場での介護職の役割を理解する 地域包括支援センター創設 の背景からチームアプローチの意味を理解する 家族による介護と専門職による介護の相違点を挙げながら 介護の専門性を理解

医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

サービス担当者会議で検討し 介護支援専門員が判断 決定するものとする 通所系サービス 栄養改善加算について問 31 対象となる 栄養ケア ステーション の範囲はどのようなものか 公益社団法人日本栄養士会又は都道府県栄養士会が設置 運営する 栄養士会栄養ケア ステーション に限るものとする 通所介護

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

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居宅介護支援事業者向け説明会

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3 介護の基本 2 介護職の職業倫理 講師名資格等 兼任 瀬口知子 教員免許福祉 看護 有里さつき 教員免許福祉 看護 宮 ゆかり 教員免許福祉 3 介護の基本 3 介護における安全の確保とリスクマネジメント 教員免許福祉 瀬口知子 教員免許福祉 看護 有里さつき 教員免許福祉 看護 宮 ゆかり 教

Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

第4章:施策と目標 2:生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(3)糖尿病(4)COPD

「看護系大学におけるモデル・コア・カリキュラム導入に関する調査研究」

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

資料3-2-5「光学的血糖値測定システムを応用した埋込み型イン…

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説明内容 1. これまでの認定看護師の実績と貢献 2. 新たに期待される認定看護師の役割 3. 新たな認定看護師制度の方針 2


~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

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出 前 講 座 私たち看護師がわかりやすくお話しします 市民病院では 病気予防のため あるいは病気を持ちながらも健康的な生活を送ることができるよう 認定看護師 とい う特別な資格を持った看護師を皆さんのところへ派遣する生涯学習出前講座 いちのみや出前一聴 を開講しています 家族が 糖尿病 がん と言

Microsoft Word - ①2017糖尿病プログラム概要

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

系統看護学講座 クイックリファレンス 2013年7月作成

一般看護師領域 キャリアレベル ミドル (Ⅲ) 退院支援看護師育成プログラム ~ 希望を地域へつなぐ ~


説明書

患者さんの食のストレス解消がQOL 向上につながる 5 質疑応答 Q) 食事を摂れない人の食事指導について A) 普段は食べてはいけないと言われているものをわざと出してみる 少量なら問題ないので少しでも食べられるところを何かきっかけにする 3. 末期重症心不全患者への補助人工心臓医療 看護の現状と課

正誤表 正誤箇所 誤 正 医科 - 基本診療料 -35/47 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注 3 診療に係る費用 ( 注 2 及び注 4に規定する加算 注の見直し 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学管理等の 当該患者に対して行った第 2 章第 1 部医学

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S5:医療現場におけるチーム医療

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【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

平成 29 年度社会福祉士 精神保健福祉士実習担当教員講習会 社会福祉士実習分野講習 < 実習東京 CJ1> 開催日 : 平成 29 年 8 月 7 日 ( 月 )~8 月 10 日 日程時間科目形態講習内容講師 10:10~10:25 10:25~10:30 10:30~12:00 実習指導概論

Transcription:

目的 期待される能力 ( 目的 ) 1. 糖尿病を持ちながら生活をする対象に対し 悪化を防ぎ 健康な生活が継続できるような質の高い技術を用いて援助でき 発症予防においても貢献できる糖尿病看護認定看護師を育成する 2. 糖尿病教育 看護分野において優れた実践力を発揮し あらゆる分野の看護職に対して必要に応じて相談 支援ができ医療チームにおいて連携が図れる 3. 1,2 を通して 糖尿病教育 看護分野全体の質の向上を図る ( 期待される能力 ) 1. 糖尿病患者の状況に応じて生じる心理的 身体的 社会的な問題を的確に把握し その支援方法を計画 実施 評価できる能力 2. 糖尿病患者および家族や重要他者に対して 集団 ならびに個人に必要な指導 教育の計画 実施 評価ができる能力 3. 糖尿病の発症予防ならびに悪化を防ぐために 生涯を見据えた指導 教育ができる能力 4. あらゆる分野の看護職に対し 必要な相談 支援ができ 医療チームの中で連携できる能力 5. 糖尿病教育 看護分野の優れた実践を積み重ねることを通して この分野の看護の質の向上に寄与する能力 ( 目的 ) 1. 糖尿病を抱え生活をする患者とその家族や重要他者の QOL 向上に向けて 悪化を防ぎ 病期に応じた健康な生活が継続でき 発症予防においても貢献できる水準の高い看護を実践する能力を育成する 2. 糖尿病看護分野において 看護実践を通して他の看護職者に対して指導 相談ができる能力を育成する ( 期待される能力 ) 1. 糖尿病患者の病態生理や臨床薬理を習得し 疾病管理とケアができる 2. 各病期において心理的 社会的および身体的側面から包括的に患者を理解 アセスメントし 生涯を見据えて 目標を設定し 問題解決のための援助ができる 3. 病態 症状に応じた症状マネジメントや療養支援を実践できる 4. 糖尿病患者および家族や重要他者あるいは集団に対して 発症予防や病状に応じて必要な指導 教育の計 画 実施 評価ができる 5. 糖尿病患者 家族の権利を擁護し 自己決定を尊重した看護を実践できる 6. より質の高い医療を推進するため 他職種と共働し チームの一員として役割を果たすことができる 7. 糖尿病看護の実践を通して 役割モデルを示し リーダーシップを発揮し 看護職者への指導 相談を行うこと ができる 現行の目的から分野共通の内容 ( 下線 ) に表記を揃えた 1 について 対象 を 患者とその家族や重要他者 と明記した 削除について現行 3 は 1.2 に包括されるため削除した 1~3 について看護師の役割拡大を見据え 疾病管理及びケアに関する必要知識を持ち 心理的 社会的および身体的側面から包括的に患者を理解し 患者の病態 症状に応じた症状マネジメントや療養支援を行うことが求められるため 追加及び明記した 4 について現行の 2.3 を整理し 糖尿病看護認定看護師に求められる対象 ( 個人 集団 ) に対する指導 教育について明記した 5 について患者 家族の権利擁護について明記した 6.7 について現行の 4 5 を分野共通の内容に合わせ 文言を整理した 1

専門基礎科目 1. 糖尿病ケア概論 15 1) 日本における糖尿病 2) 糖尿病ケアの現状と問題点 3) チーム医療とネットワーク 4) 糖尿病看護認定看護師の役割 2. 患者及び家族の理解 45 1) 糖尿病患者の身体機能の理解 2) 合併症をもつ糖尿病患者の身体機能の理解 3) 糖尿病患者のライフステージの理解 4) 糖尿病患者の心理 社会的状況の理解 5) 糖尿病患者の家族の理解 3. 患者及び家族 重要他者への援助 45 1) 学習支援 2) 疾病 健康 セルフケアに関する諸理論 3) ストレスマネジメント 4) 疾病予防 受容や行動変容への支援 5) 家族及び重要他者への支援 日本における糖尿病医療の現状と課題を把握し 糖尿病看護認定看護師の役割を理解する 糖代謝調節機能 成因 病態分類別糖尿病及び合併症を理解する 糖尿病患者のライフステージ 心理 社会的状況 家族について包括的に理解する 患者及び家族 重要他者などが糖尿病を抱え社会生活の中でセルフケアを実践することができるよう援助する方法を学ぶ 1. 糖尿病ケア概論 15 1) 日本における糖尿病 2) 糖尿病患者を取り巻く環境 3) 糖尿病看護とは 4) チーム医療と地域とのネットワーク 5) 糖尿病看護認定看護師の役割 6) 糖尿病看護におけるリスクマネジメント 2. 疾病及び治療方法の理解 45 1) 糖代謝調節機能 2) 成因 病態分類別糖尿病 3) 慢性合併症 4) 急性合併症 3. 患者及び家族 重要他者などの対象理解 30 1) ライフステージの理解 2) 心理 社会的状況の理解 3) 家族の理解 4. 援助方法 30 1) 学習理論 教授法 2) セルフケア理論 3) ストレスマネジメント 4) 疾病受容や行動変容への支援 5) 患者面接技法 6) 家族及び重要他者への支援 2)3)6) について糖尿病患者を取り巻く環境や医療形態の変化に伴い 追加した 4) について演習 1.2)(2) の内容を包括し 地域との ネットワークに関する学習を含むことを明記した 現行 2) について 1) 日本における糖尿病 に含まれるため 削除した 教科目設定について現行 2. 患者及び家族の理解 を 2. 疾病及び治療方法の理解 と 3. 患者及び家族 重要他者の対象理解 に分け それぞれ設した 時間数について各教科目それぞれに重点を置くため 現行 45 時間から 2. 疾病及び治療方法の理解 45 時間 3. 患者及び家族 重要他者の対象理解 30 時間に変更した 2 について疾病及び病態生理や臨床薬理学の知識の習得に重点を置くため 現行の教科目 2.1)2) を移行し 単元を詳細に設定した 3 について家族以外も療養支援者となることから 教科目名に 重要他者 を追加した また現行の教科目 2.3)~5) を移行した 教科目名について上記専門基礎科目 2.3 と統一した表記にするため 変更した 5) について糖尿病療養指導件数の増加に伴い 患者に対する面接技法を系統的に学ぶ必要性があるため設した 計 105 計 120 2.3 をたに設定し 現行より 30 時間増やしたこ と 4 の時間数を 15 時間減らしたことから 105 120 時間に変更した 2

専門科目 < 生活調整技術 > 1. 日常生活行動における生活調整と援助 30 1) 食事による生活調整への援助 2) 運動による生活調整への援助 3) 皮膚 足 口腔の清潔行為 4) セルフモニタリング 現行 1)2)4) について糖尿病における治療そのものであるため 専門科目 2.1)2)6) に移行した 現行 3) について皮膚 足の清潔行為は演習 3. フットケア技術 に包括し 口腔の清潔行為は専門科目 3.6) 感染予防 感染症合併時 に含めた 2. ライフステージに応じた生活調整と援助 3. 薬物療法と生活調整 支援 < 療養支援技術 > 1. 合併症の病期に応じた生活調整 支援 30 1) 乳幼児期 / 学童期の特徴と生活調整 2) 思春期 / 青年期の特徴と生活調整 3) 妊娠期の特徴と生活調整 4) 壮年期の特徴と生活調整 ( 職業とジェンダーを含む ) 5) 老年期の特徴と生活調整 15 1) インスリン療法と生活調整 2) 薬物療法と生活調整 3) イベント時の薬物療法と生活調整 (Sick Day 及び災害等 ) 45 1) 腎障害合併時の生活調整 支援 2) 網膜症合併時の生活調整 支援 3) 神経障害合併時の生活調整 支援 4) 潰瘍 壊疸合併時の生活調整 支援 5) 大血管障害合併時の生活調整 支援 ライフステージに応じた生活調整 療養支援について学ぶ 食事 運動 薬物療法とそれに伴う適切な生活調整 療養支援について学ぶ 合併症の病期に応じた生活調整 療養支援 症状マネジメント ( 慢性下降期含む ) について学ぶ 1. ライフステージに応じた生活調整 療養支援 2. 治療法と生活調整 療養支援 3. 合併症の病期に応じた生活調整 療養支援 15 1) 乳幼児期 / 学童期 2) 思春期 / 青年期 3) 妊娠期 4) 壮年期 5) 老年期 45 1) 食事療法 2) 運動療法 3) 薬物療法 ( 経口薬 インスリンなど ) 4) 持続皮下インスリン注入療法 (CSII) 5) 皮下連続式グルコース測定 (CGM) 6) セルフモニタリング 7) イベント時の薬物調整 ( 周術期 検査 絶食時等 ) 45 1) 腎障害 2) 網膜症 3) 神経障害 4) 潰瘍 壊疸 5) 大血管障害 (1) 心血管系 (2) 脳血管系 6) 感染予防 感染症 ( 清潔行為や Sick Day など含む ) 7) 精神疾患 悪性腫瘍等 1~3 教科目名について現行の専門科目の大見出しである< 生活調整技術 >< 療養支援技術 >は 各教科目の学習内容に含まれるため反映し 生活調整 療養支援 に統一した 時間数について専門基礎科目 3 の時間数を増やし 1) ライフステージの理解 に関する学習を行うことから 30 15 時間に変更した 1)2)6) について現行専門科目 1.1)2)4) より移行した 4)5) について H22 年度の診療報酬の改定にて算定対象となり患者数の増加が予測されるため 時勢に合わせ設した 現行 3) について 3.6) 感染予防 感染症合併時 に移行した 時間数について上記移行と設の単元があるため 15 45 時間に変更した 6) について歯周病をはじめとする感染症により生活調整が困難になる糖尿病患者が増えていることから 単元に追加した 7) について悪性腫瘍 精神疾患などの複合疾患を合併する糖尿病患者が増えていることから 単元に追加した 単元全体について生活調整及び療養支援に加えて 苦痛症状が著明な患者や慢性下降期にある患者が増えていることから教科目のねらいに追加した 計 120 計 105 現行 1(30 時間 ) を削除 1 を 15 時間減らし 2 を 30 時間増やしたところから 120 105 時間に変 更した 3

学内演習 臨地実習 1. 学内演習 15 1. 糖尿病ケアシステム立案技術 1) 糖尿病教室の立案 (1) 対象のニードの把握 (2) プログラム立案と教材開発 30 2) 糖尿病ケアネットワークづくり (1) ケアネットワークにおける看護活動 外来 在宅を含む (2) チーム医療及び地域とのネットワーク (3) 糖尿病ケアシステム立案 実施 30 2. 血糖パターンマネジメント技術 1) 血糖パターンマネジメントが必要な糖尿病患者の理解 2) 血糖パターンマネジメントの実際 30 3. フットケア技術 1) 糖尿病患者の下肢のアセスメント (1) 下肢の状況と全身の状態 (2) 生活状況およびセルフケア状況 2) 生活の中の予防と工夫 3) フットケア方法の理解と実践 15 4. コンサルテーション 1) コンサルテーション事例の分析とプレゼンテーション 15 5. ケースレポート 1) 援助過程の振り返りとケースレポート作成 2) 効果的なプレゼンテーションの方法と実際 効果的な糖尿病教室の立案 実施 評価ができる技術を習得する 対象のライフステージや社会背景 生活と血糖パターンとの関連を理解し 対象の生活にあわせた血糖パターンマネジメント技術を習得する 糖尿病看護領域の専門的立場からフットケアを実践できる技術を習得する 受講生として臨地実習で関わった事例をケースポートとして報告できる 1. 学内演習 1. 糖尿病ケアシステム立案技術 ( 院内 地域等 ) 1) 糖尿病教室の立案 実施 評価 (1) 対象のニードの把握 (2) プログラム立案 (3) プログラムに応じた教材の準備 (4) プログラムの実施と評価 2. 血糖パターンマネジメント技術 1) 血糖パターンマネジメントとは 2) 血糖パターンマネジメントが必要な糖尿病患者の理解 3) 血糖パターンマネジメントの実際 4) 持続皮下インスリン注入療法 (CSII) 皮下連続式グルコース測定 (CGM) 3. フットケア技術 1) 糖尿病看護におけるフットケアの意義 2) 糖尿病患者の下肢のアセスメント (1) 下肢の状況と全身の状態 (2) 生活状況およびセルフケア状況 3) 生活の中の予防と工夫 4) フットケア方法の理解と実践 5) フットケアシステムの構築 6) フットケアに関わるリスクマネジメント 4. ケースレポート 1) 援助過程の振り返りとケースレポート作成 2) 効果的なプレゼンテーションの方法と実際 教科目名について ( 院内 地域等 ) を明記し 現行 2)(3) との重複を整理した 現行 (1)(2) について専門基礎科目 1.4) チーム医療と地域とのネットワーク に包括した 現行 (3) について学内演習 1. 糖尿病ケアシステム立案技術 に包括した 1) について血糖パターンマネジメントに関する概念の理解が必要であることから設した 4) について H22 年度の診療報酬の改定にて算定対象となり患者数の増加が予測されるため 専門科目 2.4)5) にて理論を学習し 演習にて技術を習得するため設した 1) について糖尿病看護におけるフットケアの意義は 単に足のケア技術を指すのではなく 予防を主眼としたセルフケア指導であるため設した 5) について患者へのケアのみではなく 施設におけるフットケアシステムの構築方法や戦略について学ぶ必要があるため 設した 6) についてフットケアは身体的侵襲の高い技術であり 爪のケア に関する刑事事件を受け フットケアにおけるリスクについて学ぶ必要があるため 設した 現行 4. コンサルテーション は共通科目にて学習するため 2. 臨地実習 にてより実践的な学習を行うこととした 小計 135 小計 135 時間数について 各単元 (1~4) の配分は教育機関の裁量とする 変更なし 4

2. 臨地実習 150 ケーススタディインスリン療法の事例合併症を持つ事例発達段階別事例 糖尿病看護認定看護師として実践 指導 相談に関する能力を高める 小計 150 計 150 2. 臨地実習 150 1. ケーススタディインスリン療法の事例合併症のある事例発達段階別事例 2. 看護職者への相談事例 3. 看護職者もしくは患者 家族への集団教育 2.3 について現行においても実施されている現状があり 実習において学習することが効果的であるため 明文化した 共通科目 105 時間 (+45 時間 ) 共通科目 105 時間 (+45 時間 ) 専門基礎科目 105 時間 専門基礎科目 120 時間 専門科目 120 時間 専門科目 105 時間 演習 / 実習 135/150 時間 演習 / 実習 135/150 時間 総時間 615 時間 (+45 時間 ) 総時間 615 時間 (+45 時間 ) 5