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て 労働者派遣契約書に休業手当等の支払いに要する費用を確保するための費用負担等に関する事項を記載していないもの (1 派遣元事業所 ) ウ派遣料金額の明示派遣労働者に対して 書面の交付 ファクシミリを利用してする送信又は電子メールの送信の方法により労働者派遣に関する料金の額を明示していないもの (5

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

第 7 派遣元事業主の講ずべき措置等 派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針 ( 平成 11 年労働省告示第 137 号 ) ( 最終改正平成 29 年厚生労働省告示第 210 号 ) 第 1 趣旨この指針は 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 ( 以下 労働者派遣法

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

者が負う民事上の安全配慮義務の履行であり そのために必要な心身の状態の情報を適正に収集し 活用する必要がある 一方 労働者の個人情報を保護する観点から 現行制度においては 事業者が心身の状態の情報を取り扱えるのは 労働安全衛生法令及びその他の法令に基づく場合や本人が同意している場合のほか 労働者の生

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

要領統一型紙

製造請負事業改善推進協議会平成 30 年度製造請負優良適正事業者認定制度審査基準 <1> : 経営方針 1. 方針等の明示 (1) 経営方針等 の内容 番号 審査基準 審査対象 1 法令遵守 社会規範堅守等 ( コンプライアンス ) の概念が盛り込まれているか 2 製造 生産に寄与等 ( ものづくり

要領統一型紙

 

株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

スライド 1

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

プレゼンテーションタイトル

資料 3 関連条文 外国人労働者の雇用管理の改善等に関して事業主が適切に対処するための指針 ( 平成 19 年厚生労働省告示第 276 号 ) 第一趣旨この指針は 労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律 ( 昭和四十一年法律第百三十二号 ) 第七条に定める事項

建設業における総合的労働災害防止対策の基本的考え方 建設業の特徴は重層下請構造の下 所属の異なる労働者が同一場所で作業する形態であり 短期間に作業内容が変化するという事業の性質から 工事現場における元方事業者による統括管理の実施 関係請負人を含めた自主的な安全衛生活動の推進を基本に 工事現場を管理す

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

平成 27 年改正の概要 ( サマリー ) 一般労働者派遣事業 ( 許可制 ) 特定労働者派遣事業 ( 届出制 ) 26 業務 期間制限なし 26 業務以外 原則 1 年 意見聴取により最長 3 年まで 規定なし 規定なし 1. 許可制への統一 2. 派遣契約の期間制限について すべての労働者派遣事

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(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

個人情報の保護に関する規程(案)

きっかわ法律事務所 企業法務研究会(平成22年2月15日)資料            

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特定個人情報の取扱いの対応について

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安全衛生管理規程作成例

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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劇場演出空間技術協会 個人情報保護規程

役務契約における労働社会保険諸法令遵守状況確認実施方針

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厚生労働省 大阪労働局 Press Release 大阪労働局需給調整事業部担大阪労働局発表需給調整事業第二課長菊池みゆき平成 30 年 3 月 29 日当主任需給調整指導官浅田雅彦電話 いわゆる違法な 二重派遣 を行っていた派遣元事業主に対する行政処分について ~ 大阪労

Taro-別紙2

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privacypolicy

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

施行規則 という ) 第 18 条の2 第 1 項 ) ウ待遇に関する事項等の説明派遣労働者として就業しようとする労働者が安心 納得して働くことができるようにするためには 実際に就労した際の賃金額の見込み等を事前に把握することが必要である そのため 派遣元事業主に対し 派遣労働者として雇用しようとす

平成27年度事業計画書

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建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

シルバー派遣事業のご利用を検討されているお客様へ Ⅰ 労働者派遣事業と請負の違いについて 労働者派遣と請負の違いについて 労働者派遣 労働者派遣契約 請負 請負契約 センター派遣先センター発注者 雇用契約指揮命令センターの指揮命令なし 派遣労働者 構成員 シルバー会員 雇用主は派遣会社 派遣先が派遣

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

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14個人情報の取扱いに関する規程

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

( 別紙 ) 施工体制台帳に係る書類の提出に関する実施要領 1 目的公共の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 及び建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 ) に基づく適正な施工体制の確保等を図るため 発注者から直接建設を請け負った建設業者は 施工

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

個人情報保護管理規程 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年 5 月 30 日 法律第 57 号 以下 法 という ) 及び 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年 5 月 31 日 法律第 27 号 以下 番

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

平成18年度標準調査票

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

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第3章 指導・監査等の実施

内閣府令本文

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

特定個人情報の取扱いの対応について

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利用目的と共同利用

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国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

2 低入札対策の拡充

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社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

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④登録要領(医療分野)

●労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律案

Microsoft Word 建議と要綱の対応表

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

派遣先の皆さまへ 派遣社員を受け入れるときの主なポイント 労働者派遣の流れ 労働者 派遣元事業主 派遣先 派遣登録 ( 登録型派遣の場合 ) 適切な事業運営 派遣依頼 抵触日通知 1 期間制限チェック事業所単位 個人単位の期間制限を理解している労働契約申込みみなし制度を理解している 2 派遣契約の締

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

Microsoft Word - 介護保健最新情報vol.583.doc

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平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

乙に対し 当該派遣受入期間制限に抵触することとなる最初の日 ( 以下 抵触日 という ) を書面の交付等により通知するものとする 個別契約の締結後に 甲において派遣受入期間を定め 又はこれを変更する場合も その都度 乙に対して 同様の方法により抵触日の通知をするものとする 2 甲は 前項の派遣受入期

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

基発 第 16 号 平成 30 年 12 月 28 日 都道府県労働局長殿 厚生労働省労働基準局長 ( 公印省略 ) 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律による改正後の 労働安全衛生法及びじん肺法関係の解釈等について 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法

Transcription:

別添 1 製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む請負事業主が講ずべき措置に関するガイドライン 第 1 趣旨製造業の請負事業が広がりを見せ 製造現場で大きな役割を果たしている中で 請負労働者 ( 請負事業主 ( 請負事業を営む者をいう 以下同じ ) に雇用され請負事業で就業する労働者をいう 以下同じ ) については 雇用契約が短期で繰り返される等労働条件 処遇その他雇用管理が必ずしも十分でなく 技術 技能が蓄積されないといった現状や 労働関係法令が徹底されていないといった現状があり これらの改善により請負労働者が現在及び将来の職業生活を通じてその有する能力を有効に発揮することができるようにする必要がある 請負事業は 請負労働者の雇用等に関して 請負事業主が発注者 ( 請負事業主が締結している請負契約の相手方をいう 以下同じ ) からの影響を受けやすい特徴があり その雇用管理の改善及び適正化の促進を実効あるものにするためには 発注者の協力が必要である 以上にかんがみ これは 製造業の請負事業の雇用管理の改善及び適正化の促進に取り組む請負事業主が講ずべき措置に関して ガイドラインとして必要な事項を定めたものである 第 2 就業条件等の改善のための措置 1 安定的な雇用関係の確保請負事業主は 請負労働者について 募集及び採用を適切に行い 各人の希望及び能力に応じた就業の機会の確保 労働条件の向上その他安定的な雇用関係の確保を図ることとし 次のような措置を講ずること (1) 募集及び採用請負事業主は 請負労働者が従事すべき業務の内容 当該業務に従事するに当たり必要とされる能力 労働条件を具体的かつ詳細に明示すること また 請負事業主は 請負労働者を募集及び採用する時に 発注者が当該請負労働者にとっての使用者であるとの誤解を招くことがないよう 労働条件の明示に当たっては使用者を明確化する等の措置を講ずること (2) 雇用契約請負事業主は 請負業務の安定的な確保を図り 請負労働者の希望により 雇用契約の期間を請負契約の期間に合わせる 請負契約の期間を超えるものにする等できるだけ長期のものにし 又は期間の定めのない雇用契約とすること 雇用契約の期間中に請負労働者を請負業務に従事させることができない期間が生じた場合についても 当該期間中教育訓練を実施する等により雇用契約を継続すること (3) 定着の促進請負事業主は 請負労働者との緊密な意思疎通を図り その希望に応じて

職務経験の機会を付与したり 待遇の向上を図る等の措置を講ずること (4) 福利厚生請負事業主は 社宅 独身寮の整備等の福利厚生を充実すること また 発注者と協力して請負労働者の福利厚生を充実すること 2 安定的な雇用関係の確保に配慮した事業の運営請負事業主は 雇用の安定等に資する次のような事業運営上の措置を講ずること (1) 請負事業主は 請負契約の締結に当たり 発注者の責に帰すべき理由により請負契約が解除された場合における必要な損害賠償に関すること 当該発注者の協力を得て当該発注者及びその関連会社から適切な請負業務の機会の提供を受けること等について取決めを行っておくこと ただし 発注者の責に帰すべき理由により請負契約が解除された場合であっても 請負事業主は労働基準法 ( 昭和 22 年法律第 49 号 ) 等に基づく雇用主としての労働者に対する直接の責任を免れるものではないこと (2) 請負事業主は 次のような事項を踏まえて適正な請負料金の設定を図り 併せて請負労働者の待遇の向上を図ること ア技術及び技能の水準 ( 発注者に対して明確に説明 ) イ技術力及び生産管理能力を高めたことによる請負の業務処理の質の向上ウ請負労働者に対する職業能力の評価 教育訓練等の内容エ労働保険料 社会保険料等の法令遵守のために必要となる負担 3 キャリアパスの明示等 (1) 請負事業主は 請負労働者に対して具体的かつ明確に多様なキャリアパスを示すこと (2) 請負事業主は 請負労働者の希望に応じて職務経験の機会を付与し 当該請負労働者が従事した職務の内容やその実績を適正に評価するとともに その結果を蓄積し 処遇の向上に活用するほか 当該請負労働者に評価の結果を伝えつつ将来のキャリアパスに関する相談に応ずること (3) 請負事業主は 請負労働者が 雇用関係を継続しつつ より高度な知識や技能を必要する職務又はより高度な責任を負う職務への転換を希望する場合において これが可能となる制度の導入 必要な条件の整備等をすること (4) 請負事業主は 請負労働者又は発注者との間で 雇用関係の終了後に請負労働者が発注者に雇用されることができない旨を約さないこと 第 3 職業能力開発 1 教育訓練等 (1) 請負事業主は 職業能力開発促進法 ( 昭和 44 年法律第 64 号 ) に則り 請負労働者の職業能力の開発及び向上を図るため 次のような事項に留意して計画的に教育訓練等を実施すること ア教育訓練に係る設備 プログラム等を充実させること

イ技能検定等の職業能力検定等を受けさせること ウ請負労働者の就業の実情及び職業生活設計を考慮して行うこと エ教育訓練プログラムの策定の検討に当たっては 発注者と必要な協力を行うこと (2) 請負事業主は 請負労働者が職業生活設計に即して自発的な職業能力の開発及び向上を図ることを容易にするため 労働者の職業生活設計に即した自発的な職業能力の開発及び向上を促進するために事業主が講ずる措置に関する指針 ( 平成 13 年厚生労働省告示第 296 号 ) に則り 業務の遂行に必要な技能及びこれに関する知識の内容及び程度その他の事項に関する情報の提供 相談の機会の確保 労働者の配置その他の雇用管理についての配慮 教育訓練 検定等を受けるための休暇の付与や時間の確保等の必要な援助を行うこと 2 職業能力の評価請負事業主は 職務経験 教育訓練等により高められた請負労働者の職業能力を適正に評価し 賃金その他の待遇に適切に反映させること 第 4 法令遵守 1 請負と労働者派遣の適切な選択請負事業主は 業務の内容 契約期間等を考慮して 労働者派遣 請負のいずれにより業務を処理すべきかを的確に判断し 労働者派遣により業務を処理すべきと考えられる業務については 請け負わないこと 2 労働者派遣法及び職業安定法の遵守請負事業主は 請負契約に係る事業において 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律 ( 昭和 60 年法律第 88 号 以下 労働者派遣法 という ) 及び職業安定法 ( 昭和 22 年法律第 141 号 ) を遵守するものとし そのために労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準を定める告示 ( 昭和 61 年労働省告示第 37 号 ) 等により的確に判断を行うものとするが 次のような取組によりこれを確実なものとすること ア請負労働者に対する必要な指揮命令を請負事業主が自ら行って業務処理ができる体制等を整備すること イ請負に係る契約 仕様等の内容を適切に定めるとともに 当該契約 仕様等に即して業務処理を進めることができる体制等を整備し 発注者から独立した適正な請負として業務処理を行うことができるようにすること 3 労働基準法 労働安全衛生法等関係法令等の遵守 (1) 請負事業主は 労働基準法等を遵守するものとするが 請負労働者や管理者に対する労働基準法に関する周知を行うこと等の取組により これを確実なものとすること (2) 請負事業主は 労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 ) を遵守するもの

とするが 製造業における元方事業者による総合的な安全衛生管理のための指針 ( 平成 18 年 8 月 1 日付け基発第 0801010 号 ) に則り 次のような取組により これを確実なものとすること ア安全衛生管理体制を確立するとともに 発注者との連絡等を行う責任者を選任すること イ作業間の連絡調整の措置や合図の統一等を実施すること ウ法令に基づく安全衛生上の措置を講ずることはもとより 危険性又は有害性等の調査を行い これに基づいて自主的な安全衛生対策を講ずること 4 労働 社会保険の適用の促進 (1) 請負事業主は その雇用する請負労働者の就業の状況等を踏まえ 労働 社会保険の適用手続を適切に進め 労働 社会保険に加入する必要がある請負労働者については 加入させてから就業させること (2) 請負事業主は 労働保険の成立について届け出ていることを発注者に対して明示すること (3) 請負事業主は 請負労働者の健康保険 厚生年金保険 雇用保険の加入の状況を発注者に対して明示すること 5 法令の周知請負事業主は 労働者派遣法 職業安定法 労働基準法 労働安全衛生法等の関係法令の請負労働者や発注者への周知の徹底を図るために 説明会等の実施 文書の配布等の措置を講ずること 6 法令遵守の取組請負事業主は 次のような取組により 関係法令の遵守を図ること ア法令遵守を徹底できる労務管理 生産管理等の事業の体制の整備及び改善を図ること イ自主点検結果の公表等法令遵守の状況を発注者等に対し明らかにすること 7 適正な請負料金の設定請負料金の設定は 労働 社会保険の事業主負担分等法令遵守に必要な費用の確保を考慮したものとすること 第 5 苦情の処理請負事業主は 第 2から第 4までの事項を始めとして 請負労働者の苦情の処理を行うとともに 発注者又は発注者の労働者に起因する請負労働者の苦情の処理については 発注者に対しその改善を求めること 第 6 体制の整備 1 事業所責任者の選任

(1) 請負事業主は 請負労働者及び請負事業に関する次の事項を行わせるため 発注者の事業所ごとに 自己の雇用する労働者 ( 個人事業主本人及び法人事業主の役員を含む ) の中から 請負労働者 100 人につき1 名以上の事業所責任者を選任すること ただし 次のキに関する事項の一部又は全部を請負事業主が自ら行う場合には 事業所責任者に当該事項を行わせないこととすることができること ア苦情の受付及び処理イ就業条件の整備ウ職業能力開発エ法令遵守オ工程管理等責任者の監督カ請負契約 ( 仕様等を含む キにおいて同じ ) の履行キ請負契約の締結又は変更 (2) 請負事業主の事業所ごとに事業所責任者を2 人以上選任する場合は そのうち1 人を統括事業所責任者とし 事業所責任者の業務を統括させること (3) 統括事業所責任者を選任する場合は 統括事業所責任者が (1) のキに関する事項を行うものとすること (4) 事業所責任者を選任した場合には その氏名 役職及び (1) のキに関し与えられた権限の範囲を発注者に通知すること 2 工程管理等責任者の選任 (1) 請負事業主は 請負労働者及び請負事業に関する次の事項を行わせるため 発注者の事業所における工程ごとの業務のまとまりごとに 自己の雇用する労働者 ( 個人事業主本人 法人事業主の役員を含む ) の中から 請負労働者 10 0 人につき1 名以上の工程管理等責任者を選任すること ア法令遵守イ業務の処理の進行及び管理ウ請負労働者の就業 業務の処理の進行等の状況の把握及びその内容の事業所責任者に対する報告エ担当の業務に関する請負契約 ( 仕様等を含む ) の履行オ苦情の相談を受けた場合の事業所責任者への取次ぎ (2) 工程管理等責任者は 事業所責任者が兼ねることができる (3) 一の業務のまとまりについて工程管理等責任者を2 人以上選任する場合は そのうち1 人を統括工程管理等責任者とし 工程管理等責任者の業務を統括させること