<4D F736F F F696E74202D2082DD82B882D9918D8CA4909B924A976C82B28D E9197BF F990B38CE3816A5B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D>

Similar documents
目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5

付属書Ⅰ 取引先様取組み評価書

<4D F736F F D D BB95698ADC974C89BB8A7795A88EBF8AC7979D91CE899E834B >

スライド 1

chemSHERPA-AI入力手順

品質マニュアル(サンプル)|株式会社ハピネックス

<4D F736F F D FAC8AE98BC682CC82BD82DF82CC90BB95698ADC974C89BB8A7795A88EBF8AC7979D8EC D836A B91E63294C A2E646F63>

Microsoft PowerPoint - J_Bussiness_partners_slide_Ver10.pptx

ISO 9001:2015 改定セミナー (JIS Q 9001:2015 準拠 ) 第 4.2 版 株式会社 TBC ソリューションズ プログラム 年版改定の概要 年版の6 大重点ポイントと対策 年版と2008 年版の相違 年版への移行の実務

ISO 9001:2015 から ISO 9001:2008 の相関表 JIS Q 9001:2015 JIS Q 9001: 適用範囲 1 適用範囲 1.1 一般 4 組織の状況 4 品質マネジメントシステム 4.1 組織及びその状況の理解 4 品質マネジメントシステム 5.6 マネジ

Microsoft Word - AIS b AIS JAMA変換 解説書E.doc

<4D F736F F D B4B91A591CE899E834B F E C5816A8A6D92E894C E646F63>

説明資料目次 1 1. ランク指針改定内容 2. 購入先様へのお願い事項

Nitto グループ グリーン調達基準書 2017 年 10 月 31 日改定第六版 Nitto グループ 1

<4D F736F F D CA48B8689EF8EE682E882DC82C682DF8FDA8DD78E9197BF C5816A2E646F63>

ISO9001:2015内部監査チェックリスト

キヤノンchemSHERPA調査回答マニュアルversion1.0

イビデングリーン調達基準書

Microsoft PowerPoint - douga_gaiyou.pptx

電子部品中のセラミックおよびガラス物質表記に関する ガイドライン はじめに 1992 年の国連環境会議 ( 地球サミット ) において世界の環境対応政策といえるアジェンダ 21 が採択され 世界各国における化学物質の有害性やリスク関連情報の提供および化学物質管理への取組の強化 が要請されました 20

PowerPoint プレゼンテーション

〔表紙〕

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 利害関係者の特定 QMS 適用範囲 3. ISO 9001:2015への移行 リーダーシップ パフォーマンス 組織の知識 その他 ( 考慮する 必要に応

部品・材料含有化学物質調査マニュアル

WG1  MD-WG:含有化学物質開示手順 (IEC 62474)

GREEN eBASEコンセプト説明


資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

スズキ グリーン調達ガイドライン スズキ株式会社

<4D F736F F F696E74202D C8E3793FA95FB906A95D25F8E6493FC90E6976C90E096BE89EF8E9197BF81698DC58F49816A>

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

特定個人情報の取扱いの対応について

鉄鋼連盟との調整経過報告

JISQ 原案(本体)

<4D F736F F D208DBB939C97DE8FEE95F18CB48D EA98EE58D7393AE8C7689E6816A2E646F63>

何故 2 つの規格としたのですか (IATF 16949:2016 及び ISO 9001:2015)? 2 つの規格となると 1 つの規格の場合より, 読んで理解するのが非常に難しくなります 1 まえがき 自動車産業 QMS 規格 IATF と ISO との間で,IATF を統合文書と

Microsoft Word - IRCA250g APG EffectivenessJP.doc

CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査結果《概要版》

JAMP JAMP 3 JAMP

SJAC規格の作成及び発行手順

<4D F736F F F696E74202D20835E83438D488FEA90E096BE89EF8E9197BF FA817A>

uPC1093 DS

平成 27 年度 環境にやさしい企業行動調査 結果のまとめ 調査期間 平成 28 年 10 月 28 日 ( 金 )~ 平成 28 年 12 月 28 日 ( 水 ) 調査対象及び回収状況 : 調査対象 回収数 回収率 上場企業 1, % 非上場企業 3,170 1,364 4

J I S J A S O 廃止提案書 1. 対象規格 JASO M 304:02 ( 自動車用発泡体 ) 2. 廃止の背景と理由この規格は自動車用の断熱 防音 防振及びクッション用材料の性能 試験方法を標準化する趣旨で 1969 年に制定され 以後 4 回の改正が行われた なお 本年度の定期見直し

スライド 1


<4D F736F F D20939D8D87837D836A B B816996E BB8DEC8F8A816A F90BB8DEC E646F63>

uPC258,4558 DS

JAMA/JAPIA統一データシートの運用要領

Microsoft Word - ISO 9001要求事項のエッセンス 改 国府保周

Microsoft Word - CLP規則導入手引(第2.1版)(修正: ) 修正.doc

PowerPoint プレゼンテーション

16年度第一回JACB品質技術委員会

ISO9001:2015規格要求事項解説テキスト(サンプル) 株式会社ハピネックス提供資料

はじめに サントリーグループは 企業理念として定める 人と自然と響きあう と Growing for Good 及びサントリーグループ企業倫理綱領に基づき 安全 安心で高品質な商品 サービスをお届けするために 国連グローバル コンパクト 署名企業として公正 公平な取引を実施し サプライチェーン上のお

CSM_G5Q_DS_J_1_14

CSM_G7L_DS_J_1_15

CSM_G6J-Y_DS_J_1_8

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

管理区分 非管理版 文書番号 PMS-007 制定年月日 改訂年月日 改訂番号 1 購入希望の場合は P マークの取得及び更新に必須となる文書のサンプルです ページ最後の購入方法をご確認ください 修正可能なワードファイルで提供して

Microsoft Word 自主行動計画.docx

prochemist_ais_jp

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

IR用小冊子200611流し込み

Microsoft PowerPoint RoHS指令.pptx

日本信号

説明項目 1. 審査で注目すべき要求事項の変化点 2. 変化点に対応した審査はどうあるべきか 文書化した情報 外部 内部の課題の特定 リスク 機会 関連する利害関係者の特定 プロセスの計画 実施 3. ISO 14001:2015への移行 EMS 適用範囲 リーダーシップ パフォーマンス その他 (

JCIA BIGDr( ジェーシーアイエービッグドクター ) 概要 BIGDrとは :The Base of Information Gathering, sharing &Dissemination for risk management of chemical products 事業者の化学品管

分類 ラベルラベル表示表示と ECHAの産業界支援 EU における化学物質化学物質管理に関するの最新動向 :REACH : CLP BPR Petteri Mäkelä

PowerPoint プレゼンテーション

REACH 規則 規則 ( 化学物質の登録学物質の登録 評価評価 認可認可 及び及び 制限に関する規則 ) 欧州化学物質庁 仮訳 (2014 年 3 月 20 日 ) ファクトシート 制度の詳細については原典等で御確認ください 化学物質国際対応ネットワーク及び環境省は 利用者が本仮訳に掲載されている

CSM_XS2_DS_J_11_2

スライド 1

Microsoft Word - 荏原製作所グリーン調達ガイドライン

< 参考資料 > 海外の規制について 規制内容や化学物質の分類については各規制により立法背景が異なるため 便宜的に記載した 一部精査中の情報を含む


目次 ページ 1. 目的 適用範囲 グリーン調達基準 購入先さまへの要求事項 環境マネジメントシステムの取り組み 納入品の環境負荷の低減 グリーン調達の運用について 使用禁止物質の概要

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

特定個人情報の取扱いの対応について

図表 11に都道府県別取得件数 ( 上位 10 位 ) を 図表 12に産業分野別取得件数 ( 上位主要産業分野 ) を 図表 13に産業分野別取得件数の推移を示します 産業分野別件数 ( 図表 12) では最も多いのが 建設 の15,084 件 次いで 基礎金属 加工金属製品 の6,434 件 電

ISO19011の概要について

1 BCM BCM BCM BCM BCM BCMS

<4D F736F F D F815B A BD90AC E93788E968BC695F18D E352E3135>

JAMP MSDSplus 作成マニュアル

5. 文書類に関する要求事項はどのように変わりましたか? 文書化された手順に関する特定の記述はなくなりました プロセスの運用を支援するための文書化した情報を維持し これらのプロセスが計画通りに実行されたと確信するために必要な文書化した情報を保持することは 組織の責任です 必要な文書類の程度は 事業の

<90528DB88EBF96E2955B2E786C73>

JEMAI    カーボンフットプリント(CFP)    コミュニケーションプログラム

Microsoft PowerPoint プレス発表_(森川).pptx

レジリエンスの取り組みに 関わるディスカッション

<355F838A E837D836C B E696E6464>

「GMP担当者研修・認定講座」の運用規定(案)

<4D F736F F D B A815B836782CC8A C98C5782E9834B C4>

文書管理番号

提出を求めることが想定される 本連載は 2015 年版によるシステム変更をマニュアルに反映させるため 要求項目順に 2004 年版と FDIS の差異の説明 マニュアルの改訂例という構成で 6 回に渡り整理するものである 2.FDIS と 2004 年版の構成比較 FDIS と 2004 年版の構成

<4A414D41939D88EA B835E B836793FC97CD837D836A B E322E33288ED08A4F94C5816A2E786C73>

自己点検・評価表

セキュリティ委員会活動報告

JIS Q 27001:2014への移行に関する説明会 資料1

目次序文 適用範囲 引用文書 用語と定義 一般要求事項 法的及び契約上の事項 法的責任 認証の合意 ライセンス, 認証書及び適合マークの使用... 5

Transcription:

2012.05.30 JAMP シンポジウム中央大学駿河台記念館 製品含有管理の標準化 菅谷隆夫みずほ情報総研株式会社環境エネルギー第 2 部 1 本講演でお話しする事項 製品含有管理の標準化 1. 標準化の背景 2. 共通化 への取り組み経緯 3. 標準化の検討 4. 標準化の効果と今後 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 2

1 製品含有管理の標準化の背景のライフサイクル ( 含有の視点 ) サブスタンス / プレパレーション アーティクル 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 3 1 製品含有管理の標準化の背景重要性を増す製品含有管理 国 地域 EU 27 加盟国 世界各国へ RoHS 指令 ELV 指令管理 : 含有制限対象 : 特定 (6 物質 4 物質 ) トルコ インド 中国韓国ベトナム ( 日本 ) 米国カリフォルニア州 タイ オーストラリア アルゼンチン 管理レベル 含有制限 種類 量 / 濃度の把握 情報開示 禁止 6 物質 制限 認可 情報伝達 最終的な対象 1000 物質? 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 4

1 製品含有管理の標準化の背景製品含有に対する法規制等の手段 [ 含有を制限する ] 最大許容濃度の制限 RoHS 指令 ELV 指令 特定用途のみでの含有可 申請により認可された用途での含有 EU REACH 規則の制限 認可 [ 含有を把握する ] 管理当局への含有情報の届出 EU REACH 規則の ECHA への届出 ( 成形品 ) [ 含有情報の伝達開示 ( 供給先 消費者 )] 含有情報の伝達 EU REACH 規則の供給先への情報伝達 消費者への情報提供 ( 認可対象候補物質 (SVHC)) 含有情報の開示 J-Moss( 資源有効利用促進法 ): 製品へのマーク表示 ウェブサイトでの含有状況表示 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 5 1 製品含有管理の標準化の背景サプライチェーンを巡る製品含有の課題 状況 厳しさを増すものづくりの環境 コストや機能の厳しい競争 加えて環境への配慮 CSR 特に 製品に含有されるは 基本的に製造者にしかわからない どのようなを製造工程に投入し 製造工程でどのようなが生成しているのか ( 製造者が管理 ) その結果 製品にどのようなが含有されるのか ( 供給先に伝達 ) 製品含有の情報は 規制への対応に必要な基本情報 長く複雑なサプライチェーン ( 供給網 ) を通じて 1 つの最終製品が作られる どこかで禁止物質が含有されれば それは川下側に流れ 最終製品に含有される 分析による確認は困難 特に 成形品中の 分析によらない製品含有規制対応が必要 リスク評価に基づくのリスク管理 適正な利用 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 6

2 製品含有管理の 共通化 への取り組み経緯製品含有規制対応のための主要な取組み 化学品分野 鉄鋼製品 自動車分野 電気電子製品 業界横断組織 (JAMP) 医療機器分野等 (EU 中心 ) 電子回路 基板分野等 ( 米国中心 ) 情報授受のための情報システム IMDS JAMP-IT 情報授受のための書式 情報授受のための情報項目 情報授受のための対象物質リスト MSDS/SDS ( 法規制 RC 活動 ) SSDS ( 日本国内 ) JAMA/JAPIA 統一データシート GADSL JGPSSI 調査回答ツール IEC 62474 (IEC database 62474) MSDSplus ( 化学品 / 混合物 ) AIS ( 成形品 ) JAMP 管理対象物質リスト BOMcheck RosettaNet IPC-1752 (JIG ベース ) 製品含有管理 QC 080000 (IECQ HSPM) IEC/TR 62476 製品含有管理ガイドライン ( 第 2 版 JGPSSI JAMP) QC 080000 (IECQ HSPM): QMS 中での有害物質プロセスマネジメント IEC/TR 62476: 使用制限物質に関する製品評価ガイダンス サプライチェーンにおける製品含有の管理と情報伝達に関わる代表 的な取組みを整理した それぞれの取組みの普及 活用状況は異なる 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 7 2 製品含有管理の 共通化 への取り組み経緯製品含有管理に関する共通化 規格化への取組み 2005.9 2007.6 2007.7 2008.3 2010.7~ 2012.3 2012.4~ 2004 年 3 月に 経済産業省の協力で 電気 電子メーカーや化学業界などが参加した委員会から発行された報告書の中で 製品含有管理ガイドライン ( ドラフト ) が提案された このドラフトの趣旨はサプライチェーンに係わる全ての企業が協力して情報の信頼性を確保するため 自社内の管理の仕組みを共通化すべきところにあった このドラフトを受けて 具体的な事例を交えた解説や適合性を見極める基準などを追加し 製品含有管理ガイドライン を作成することになった [1. 背景より抜粋 要約 ] 製品含有管理に関わる JIS 原案作成委員会 日本化学工業協会 日本鉄鋼連盟 日本アルミニウム協会 日本表面処理機材工業会 電機 電子 4 団体 日本自動車工業会 日本自動車部品工業会 JGPSSI JAMP など JGPSSI(CP 検討 WG) 製品含有管理ガイドライン第 1 版 JAMP( 管理ガイド委員会 ) 製品含有管理ガイドラインver.1 ( 会員向け ) JGPSSI-JAMP 協働検討会合製品含有管理ガイドライン第 2 版 (JGPSSIとJAMPの共同発行) 管理ガイドライン第 3 版協働検討会合 製品含有ガイドラインは 製品とその含有情報を提供する際の基礎となる製品含有の管理に取組む組織に対し 実践的な支援を提供することを意図している そのためにを使用した製品の製造または販売に関わる組織が サプライチェーンを通して共通に取組むべき製品含有管理の要件を 実施項目として示している 多くの企業や関連団体の知見を集約した本ガイドラインはその取組みに対して有益な助言を与え得るものと考えられる [ 前書きより抜粋 要約 ] 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 8

3 製品含有管理に関する標準化の検討製品含有の管理体系 ものづくりに関わる事業者が 製品含有管理に自ら取り組む際に必要となる共通的な管理要件 PDCA サイクル形式 製品含有管理ガイドライン ( 第 2 版 ) 実施項目の構成 製品含有管理を確実に実践するために (PDCA サイクルによるマネジメントシステム ) 業務の各ステップにおいて設計 開発 購買管理 受入確認 工程管理 出荷時の確認 業務の全ステップを通して 管理基準 管理範囲の明確化 トレーサビリティ 変更管理 不適合時の対応 方針 計画の策定 人的資源及び文書 情報の管理 パフォーマンス ( 実施状況 ) の評価及び改善 マネジメントレビュー ( 経営者による見直し ) 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 9 3 製品含有管理に関する標準化の検討製品含有管理に関わる文書の系譜 2005.9 2007.6 2008.3 (2012.8 発行見込 ) 素案として提案 JIS 製品含有管理 原則及び指針 ( 仮 ) (JIS 発行後 ) 準拠 JGPSSI 製品含有管理ガイドライン [ 第 1 版 ] JAMP 製品含有管理ガイドライン [ver.1] ( 会員向け ) 製品含有管理ガイドライン [ 第 2 版 ] (JGPSSI JAMP 共同発行 ) 運用等の基本的な考え方を継承 製品含有管理ガイドライン第 3 版 ( 共同発行に向けて 検討中 ) 製品含有管理ガイドライン ( 第 3 版 ) 製品含有管理の体系化と運用の考え方 重要性の周知 サプライチェーンにおける管理の状況やレベル向上に応じた管理要件や運用の見直し サプライチェーンに関わる事業者の参考となる製品含有管理の原則 指針を 主要な業界が参加する委員会で検討 JISで示された管理を実践できるように 解説やチェックシートも整備 これまでの取り組みにも配慮 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 10

4 製品含有管理の標準化の効果と今後製品含有管理の標準化の効果 (1) < 標準化の意味 > 製品含有の体系的な管理要件規格化することで 川上 川中 川下の事業者 専業の加工業者 商社 中小企業等まで サプライチェーンに関わる事業者に参考とすることができる 製品含有規制とその対応は 新しい課題であり 1つの あるべき姿 が必要 管理に取り組むことで 適切な管理が実践される ものづくりにおいて 製品含有にも留意することで 業務の中に製品含有管理を組み込み 定着させることができる 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 11 4 製品含有管理の標準化の効果と今後製品含有管理の標準化の効果 (2) < 個社における効果 > 個社における管理の実践 レベル向上 効率化 BtoB( 供給者 供給先との関係 ) においても 双方の負荷を低減 自社のノウハウの活用 蓄積 ( 余計な分析に依らない ) 情報伝達による製品含有管理の実現 信頼性の高い製品含有情報の伝達 規制遵守におけるリスク低減 製品自体の適合は別 <サプライチェーンにおける効果 > サプライチェーン全体の製品含有管理レベル向上 信頼性の高い製品含有情報の伝達 サプライチェーンにおける管理 情報伝達のボトルネック解消 管理に関わる負荷低減 コミュニケーションの促進 サプライチェーンでの管理の促進 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 12

4 製品含有管理の標準化の効果と今後国際標準化に対する意見の例 製品含有管理に関する JIS( 以下 管理 JIS ) の内容は ISO にした方が広めやすい 管理の考え方については今後さらに アジアを中心に広めていく必要がある 海外への説明資料として 英訳版を早めに出していく必要がある 管理 JIS に書かれている 製品含有管理の原則 はユニークで この考え方が世界にも広まると良い デファクト スタンダードを目指す方法もあるが ISOの方がより広まりやすい 管理 JIS は 欧州のREACH 規則よりよくまとまっており 哲学がしっかりしている 国際標準化を目指す際には 国内でやってきたことがそのまま海外でも通用するということが重要 やらされるのではない 少し長いスパンで見ていくべき 国際規格提案を行うには 国際標準化の目的 メリットを明確にする必要がある 国際標準化については 進めるべきと いらないという両意見があると思う 国際提案をする必要性を考えた場合 管理 JIS が国内においてどの程度普及 波及するのかが重要となる ISOへ提案する際には 適合性評価が可能なマネジメントシステム規格として提案をするかどうかについて改めて検討が必要 管理 JIS を基にした国際規格提案は日本の競争力を高めることにもつながり 戦略的に進めていく必要がある ISO 化の作業は大変時間がかかるので 提案をするのであれば早ければ早いほど良い 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 13 4 製品含有管理の標準化の効果と今後サプライチェーン全体での管理の実践推進のために 各組織においては 標準化されて製品含有管理の考え方を理解 尊重し 管理の仕組みを構築し 管理に基づいた製品とその情報を提供することが重要となります サプライチェーンにおいて 供給者は 自らの製品含有管理の取り組みについて表明 評価 説明し 調達者は その取り組みを最大限評価 尊重してください サプライチェーンにおける製品含有の管理レベル向上と負荷低減には コミュニケーションが重要となります 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 14

関連情報 アーティクルマネジメント推進協議会 (JAMP) http://www.jamp-info.com/ グリーン調達調査共通化協議会 (JGPSSI) http://www.db1.co.jp/jeita_eps/green/greentop.html みずほ情報総研株式会社 http://www.mizuho-ir.co.jp/ ご質問等がございましたら 下記までお問い合わせ下さい 菅谷隆夫みずほ情報総研株式会社環境エネルギー第 2 部 e-mail: takao.sugaya@mizuho-ir.co.jp 本書の無断での複製 転載等は著作権法上の例外を除き 禁じられています 本書に記載されている文章 図表等を複写される場合は 発行者の許諾を得てください また 本書に記載された情報の利用にあたっては各自の判断に基づき行うものとし 発行者はそれによって生じた一切の損害については責任を負いかねます 2012.05.30 JAMP シンポジウム製品含有管理の標準化 15