8 月臨時教育委員会会議録 開催日時平成 26 年 8 月 21 日 ( 木 ) 午後 1 時 30 分 ~ 午後 2 時 05 分 開催場所 県教育委員会室 出席委員 委員長 藤田義嗣 委員 ( 委員長職務代理者 ) 土井真一 委員 河上ひとみ 委員 佐藤祐子 委員 ( 教育長 ) 河原恵 1 開会 委員長から開会の宣告があった 事務局から出席者の報告があった 2 非公開事件の確認 委員長から 本日の議題の第 23 号議案については 教科用図書の採択に関することであり 率直な意見の交換または意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあることから 審議を非公開とすべきとの発議があった 発議は全員異議なく了承され 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 13 条第 6 項ただし書の規定により 第 23 号議案が非公開とされることとなった また 併せて第 20 号議案および第 21 号議案については それぞれ関連す る内容のため 一括して審議することが確認された 3 議事 ( 公開 : 公開議案 ) 1
委員長から 第 20 号議案 滋賀県奨学資金貸与条例施行規則の一部改正について および第 21 号議案 滋賀県高等学校等定時制課程および通信制課程修学奨励金貸与条例施行規則の一部改正について 事務局に説明を求め 事務局から資料に基づき一括して説明があった 主な質疑 意見 特になし 委員長から採決する旨の発言があり 全員一致で 原案どおり可決された 委員長から 第 22 号議案 滋賀県奨学資金貸与条例施行規則の一部改正 について 事務局に説明を求め 事務局から資料に基づき説明があった 主な質疑 意見 これは IC カードではないのか IC カードではない 紛失の場合は実費で新しいものを作るのか 教育総務課説明 補助員 紛失の場合は 紛失届 いわゆる始末書的なものを 提出し 再交付される 佐藤委員 生年月日が入っているが 個人情報の観点からどう なのか わざわざ必要なものなのか 例えば入庁年な どでもいいのではないか 生年月日が記載される面は職員証であり 常に携帯はするが 必要に応じて提示するものである 通常見せる名前札の面には生年月日など機微な個人情報はない 佐藤委員 通常は名前札の面を見せているということか 2
怪しい場合 顔と名前が一致しない場合に裏面を見 せるということのようだ 河上委員 経費と手間の削減になり いいことだと思う これを着用していないと不都合なことはあるのか 会社では出入りの時に社員証がないと不都合があ るが 県庁では影響があるのか 職員証については 正直なところ 入館のときに常に見せるということにはなっていない 一方 名前札については 常時着用して 来庁者にも見えるようにしておく必要があるものと認識している つまり むしろ外からの人に対して親切に自分がど この所属かをわかりやすいようにしているものとい うことか もちろん職員同士も含めてである 特に何か機能があるわけでなく これがないと何か ができないというものではなさそうである 何かあった時には身分を証明するものとして必要 なものと認識している 委員長から採決する旨の発言があり 全員一致で 原案どおり可決された ここで記者等の退席の時間が設けられた 4 議事 ( 議案 : 非公開 ) 委員長から 第 23 号議案 滋賀県立特別支援学校小 中学部において平成 3
27 年度に使用する教科用図書の採択案について 事務局に説明を求め 事 務局から資料に基づき説明があった 主な質疑 意見 特別支援学校では 必ずしも同一の程度ではなく 様々な者が混在していると思うが そうすると教科書を統一するのは非常に難しい 同様の障害 障害の程度によりグループ分けのようなことを行っているのか 特別支援教育室 長 ご質問いただいたように 例えば目の悪い方であれば 資料の盲学校の欄にあるように 盲学校の小学部だけで6 種類の課程を用意している 一番上には 検定 とある これは視覚障害はあるが 知的には障害がない方であり 準ずる課程 とあるように 内容的には一般の小学校で使う内容と同じである ただし 視覚障害なので 障害に合わせて 例えば字が大きくなっていたり 点字になっていたりということはある 内容的には同じ 拡大教科書ならば 通常の教科書よりも大きなサイズの教科書になるし 点字教科書であると 点字は1 ページに盛り込める情報量が非常に少ないので 1 冊の教科書が5 分冊になるなど 量が増える また 視覚障害があり 併せて知的にも障害があるという方も当然おられるわけであり そういう方には発達年齢の程度に合わせて課程 2から課程 4まであるところ そのように 発達年齢に合わせた教科書を選んでいくので 同じ絵本であっても 乳幼児用を使用する課程もあれば そうでない課程もある 同様に 聾話学校であれば 聴覚に障害がある方なので その中での編成になるし 北大津養護学校のように 知的障害と肢体不自由の学校であれば 例えば筋ジストロフィーのように肢体不自由はあるが 知的には障害がない場合には 小学校や中学校のそれぞれの学年相当の教科書を使用するし 一方で 知的障害 4
を併せ持つ方や 知的障害のみがある方には その発達の段階に合わせた教科書を使用することとなっている 従って 普通は 1 学年で使用する教科書は1 教科 1 種類であるが 特別支援学校の場合には1 学年の1 教科といっても何種類もの教科書を用意して それらの中で系統性を見ながら そのお子さんに合わせた教科書を使用する 子どもたちに合わせて教科書を選択していくことはよくわかった では 授業のときには同様の障害の者が全員一緒に受けるのか それともグループに分けて授業を行うのか 障害がある方は健常者よりも感性が豊かであることが多い 本人のポテンシャルを引き出すという本来の先生の役割を果たすためには 一緒にぐちゃぐちゃとやると具合が悪いと思うが 特別支援教育室 長 そのとおりで 同様の障害 障害の程度の子どもで編成し いわゆるグループで授業をしている 学年ごとで 一般の小中学校のように ホームルームを作り 授業をする形式もあるが 同等の課題を持っている子どもたちで ホームルームに準ずる基礎的な集団を形成している場合の方が多い 一方で あまり小規模になりすぎるとなかなか集団が作れないという要素も出てくるので それぞれの学校で授業がスムーズに進むように 集団を工夫しながら行っている 供給不能による変更も結構多いが 以前はこれでいいと思って選択した結果 やっぱり供給できないということであると 絶えずその子供に合った教科書を選び直していく必要があり 普通であれば学年に応じた教科書を選択すればいいが そういう意味で変更しているのか 5
特別支援教育室 長 供給不能というのは いわゆる絶版や廃版ということである 委員長ご指摘の子どもに合わせた変更は 実態に合わせた変更 の方であり 供給不能による変更 よりも多くなっている そういうことか わかった 私の考えでは 健常者は知識を積み上げながら社会に貢献できる人を作っていくということが重要だが 障害がある方は必ずしも発達の度合いが一緒ではないかもしれない 社会に出た時に自分の特性が活かせるように 例えば 字は書けないけれども 特定の分野での感性は非常に優れているということもあるかもしれないので 教えている先生がその才能 特性を見つけて伸ばしてあげられることが重要である 特別支援教育室 長 特別支援学校の子どもたちのうち 特に知的障害がない子たちには 座学中心にしっかりと知識をつけてあげることが自分の道を切り開くことにつながっていく 実際に私がいた学校では 肢体不自由だった子が なぜ自分がこの病気になったのかを研究したいし 同様の病気で苦しむ子どもたちのために薬を見つけたいので薬剤師になりたいという子もいた 非常にいいことだ 例えば世界的な宇宙学者のホーキング博士 彼はパーキンソン病であり 小さい頃に障害者教育を受けてきたのかは知らないが 生まれ持ってのものであれば障害者の教育を受けてきたかもしれない しかし素晴らしい学者になった ということはそれを見抜いた先生がその人のポテンシャルを引き上げているわけだから そのように感性を伸ばしていってもらいたいと思う 6
委員長から 本日の議事が全て終了した旨の発言があり 閉会の宣告が あった 7
平成 26 年 8 月臨時教育委員会出欠表 ( 参考 ) 平成 26 年 8 月 21 日 ( 木 ) 職 名 氏名 出欠 代理者職氏名 教育次長 髙砂利夫 教育次長 川上昌道 管理監 ( 学校支援課長 ) 浅見義典 教育総務課長 佐藤雄一 特別支援教育室長 安藤宗久 学校教育課長 川﨑佐剛 学校教育課主席参事 北居丈範 8
( 説明補助員 ) 職 名 氏名 関係する案件 学校教育課課長補佐 小椋努 第 20 号 第 21 号 第 23 号議案 学校支援課指導主事 山川直孝 第 23 号議案 9