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(2)DPC 包括評価の概要 1 DPC( 診断群分類 ) の導入入院期間中に医療資源を最も投入した 傷病名 と 入院期間中に提供される手術 処置 化学療法などの 診療行為 の組み合わせにより分類された患者群である 現在 2,658 の診断群分類が設定されており このうち 1,875 分類について

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病床規模は 300 床未満の病院が全体で 82.5% と中小規模の病院が大半を占め 一般病院で 81.7% 療養型病院で 93.4% 精神科病院で 64.0% だった ( 図表 3) 平成 28 年医療施設 ( 動態 ) 調査によると 299 床以下の病院の割合は全体の 82.1% であることから

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

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医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

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対象疾患名及び ICD-10 コード等 対象疾患名 ( 診療行為 ) ICD-10 等 1 糖尿病 2 脳血管障害 3 虚血性心疾患 4 動脈閉塞 5 高血圧症 6 高尿酸血症 7 高脂血症 8 肝機能障害 9 高血圧性腎臓障害 10 人工透析 E11~E14 I61 I639 I64 I209 I

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平成 9 年 8 月分診療報酬書 保険者コード 医科 医療機関コード.. 公費負担医療 80 長 90 9 区 決定 決定 分 3 決定 入院 入院外 入院入院外 入院 入院外 件数 6 療養の給付食事療養 生活療養診療実数点数一部負担金件数回数金額標準負担額 60 93,447 57,600 6,

Transcription:

診調組税 - 1 3 0. 7. 2 5 控除対象外消費税の診療報酬による 補てん状況把握 平成 28 年度 1

補てん状況調査の目的 補てん状況調査の目的 医療 ( 社会保険診療 ) は非課税となっており 医療機関 ( 病院 一般診療所 歯科診療所 保険薬局 ) の仕入れにかかる消費税については 診療報酬で補てんしている 平成 26 年 4 月改定では消費税 3% 分を初再診料や入院基本料等で補てんしており 平成 27 年 11 月には個々の医療機関の補てん状況 ( 医療経済実態調査による消費税支出と NDB データによる補てん点数の比較 ) を調べ公表している 上記補てん調査では 医療機関の種別ごとににバラツキが生じていたことから 直近の平成 28 年度の補てん状況を調査し これを参考資料の一つとして 補てんのバラツキを是正し より適切な補てんに向けて検討する 消費税率 8% 時の医療機関等における費用 収入のイメージ 2

補てん状況調査の位置付け 補てん状況調査を参考資料として活用する際の留意点 本調査の活用に当たっては 以下の点に留意が必要である 1 補てん状況調査は 支出については医療経済実態調査によるサンプル調査であり 改定ごとに調査対象も異なり 収入については医療経済実態調査とは別の NDB データ等を用いているという限界がある 2 診療報酬による補てんは 個々の医療機関ごとに消費税支出が異なっている状況を踏まえつつ 平均的な医療機関について補てんできるよう配点しており 改定後の時間の経過とともに 支出面では 医療機関の消費税支出の状況は変化し 収入面では 初再診料や入院基本料等の算定回数も変化する 3 消費税分を配点している項目の一部がその後の通常改定で改定されている ( 今回調査では 改定された項目については改定前の同様の項目と同程度の点数が含まれていると仮定して推計している ) 4 平成 26 年の改定後 平成 28 年には+0.49% の 平成 30 年には+0.55% のプラス改定を行ってきている +0.49% 改定 +0.55% 改定 消費税 3% 分 消費税 3% 分 26 年 28 年 消費税 3% 分 30 年 3

補てん状況の把握方法 補てん状況の把握方法 ( 支出 ) 第 21 回医療経済実態調査 ( 医療機関等調査 ) に回答した医療機関を対象として 各医療機関 の平成 28 年度の課税経費データ ( 消費税 5~8% の 3% 部分 ) を使用 ( 収入 ) 上記の医療機関の レセプト情報 特定健診等情報データベース (NDB) から 平成 28 年 4 月から平成 29 年 3 月までの対象施設における消費税上乗項目の算定回数を抽出し 消費税分補てん点数 ( 消費税 5~8% の 3% 部分 ) の年間合計を算出 算定している診療報酬項目及び各項目の消費税分補てん点数については 診調組税 -3 の平成 28 年の項目一覧を参照 平成 28 年改定により改正されている項目については 改定前の同様の項目と同程度の点数が含まれていると仮定している 特定入院料等のうち包括入院料の点数には薬剤費の消費税分の点数も含まれるため 報酬本体の補てんとして用いる点数は 各包括入院料の消費税分点数から それぞれの入院料を算定する病院の課税経費 ( 全体 ) における 薬剤費のシェアを控除したものとしている DPC 病院の包括部分の補てんについては DPC 病院から厚生労働省に提出されている ⅮPC データを用い 抽出対象となった個々の医療機関について 平成 26 年 4 月の消費税引上げにより上乗せされた点数と係数による収入から直接算出している 4

( その他 ) 医療機関種別ごとの平均を算出するに当たって 病院は病院の種別 ( 一般病院 精神科病院 特定機能病院 こども病院 ) ごとの全国施設数による加重平均 一般診療所は入院診療収益の有無ごとの施設数による加重平均 歯科診療所及び保険薬局は開設者主体 ( 法人 個人 ) ごとの施設数による加重平均を行っている また 病院のうち一般病院については開設者主体 ( 国立 公立 公的 社保関係法人 医療法人 その他法人 個人 ) ごとの施設数による加重平均を行っている 今回の補てん状況調査の客体は 原則 医療経済実態調査において有効回答を得られた先を対象としているが NDB レセプトの算定回数が 0 など 外れ値と考えられる先については 補てん状況把握の対象先とはしていない DPC 病院の包括部分の補てん状況の前回調査からの修正について 今回調査の過程で 平成 26 年度分の調査 ( 前回調査 平成 27 年 11 月に公表 ) について DPC 病院の包括部分の補てん状況の把握に 以下のとおり不正確な点があったことが判明したため 調査方法を変更し 平成 26 年度分の調査についても再調査を行っている ( 診調組税 -2) ( 前回調査 ) DPC 病院の包括部分の補てんについて NDB データによる入院日数に 非 DPC 病院の補てん点数 ( 例 :7 対 1=25 点 10 対 1=21 点 ) を乗じて推計していたが NDB データの抽出の際 複数月にまたがる入院に係る入院日数について各月に重複してデータを抽出していた ( 今回調査 ) NDB データではなく DPC 病院から厚労省に提出されている DPC データを用い 抽出対象となった個々の医療機関について 平成 26 年 4 月の消費税引上げにより上乗せされた点数と係数による収入から直接算出した 5

今後の検討の進め方 今後の検討の進め方 〇今回の調査でも 医療機関の種別ごとに にバラツキが生じている 〇今後 病院 一般診療所 歯科診療所 保険薬局などの医療機関の種別 ( 病院種別や届出入院料 ( 看護配置基準等 ) 別を含む ) ごとにバラツキの要因分析を進めるとともに バラツキを是正するための具体的な配点のあり方について検討を進める バラツキの要因については分析を進めているが なお精査を要する ( 注 : バラツキの要因 ) 診療報酬による消費税支出の補てんについては カテゴリごとに 以下の考え方で点数設定しており 補てん状況調査も同様の考え方で行っている 支出面 収入面 医療経済実態調査による課税経費率から補てん必要額を算出 消費税分の補てん点数 補てん点数項目の 1 年分の算定回数 したがって にバラツキが生じる主な要因としては 以下が考えられる 1 課税経費率の変化 2 補てん点数項目の 1 年分の算定回数の見込みが実際と異なること 6

今後の検討の進め方 今後 次回以降の消費税分科会において 補てんにバラツキが生じた要因とあわせて より適切な補てんに向けた 配点の方法等の具体策を提示し 議論を行う ( 次回以降の消費税分科会で提示する主な内容 ) にバラツキが生じている要因 診療報酬による補てんの方法 課税経費率や 補てん点数項目の 1 年分の算定回数の見込み等について より正確な配点のため どのようなデータを用いるか 病院種別や届出入院料別ごとに どこまで細かく分類し 配点するか など 7

全体 8

平成 28 年度補てん状況把握結果 1 全体 病院一般診療所歯科診療所保険薬局 17,860 千円 818 千円 374 千円 263 千円 21,005 千円 736 千円 406 千円 297 千円 3,145 千円 82 千円 31 千円 35 千円 85.0% 111.2% 92.3% 88.3% 2,964,340 千円 132,220 千円 52,879 千円 165,676 千円 に対するの割合 (/C) 0.11% 0.06 % 0.06% 0.02% 集計施設数 (994) (1,252) (448) (900) 上記はサンプル調査の結果であり これによって全体の姿を正確に表すことは困難であるが 仮に病院 一般診療所 歯科診療所 保険薬局の ( 医療経済実態調査による消費税支出に対するNDBデータによる補てん点数の比率 ) から全体のを推計すると 約 92.5%( に対するの割合 0.05%) となる 9

病院 10

平成 28 年度補てん状況把握結果 2-1 病院 病院全体としてのは 85.0% であった 一般病院は 85.4% 精神科病院は 129.0% 特定機能病院は 61.7% こども病院は 71.6% であった 病院全体一般病院精神科病院特定機能病院こども病院 17,860 千円 16,865 千円 12,667 千円 148,716 千円 79,688 千円 21,005 千円 19,739 千円 9,820 千円 241,114 千円 111,307 千円 3,145 千円 2,874 千円 2,847 千円 92,398 千円 31,619 千円 85.0% 85.4% 129.0% 61.7% 71.6% 2,964,340 千円 2,844,417 千円 1,473,927 千円 28,686,225 千円 13,186,547 千円 に対するの割合 (/C) 0.11% 0.10 % 0.19 % 0.32 % 0.24% 集計施設数 (994) (785) 121 68 20 平均病床数 (248) (194) 237 839 455 病院全体 一般病院の値は 施設の類型別に算出した値を 全国施設数 ( 平成 28 年度医療施設調査 ) に応じて加重平均したもの 11

平成 28 年度補てん状況把握結果 2-2 病院うち非 DPC 病院 病院のうち非 DPC 病院のを見ると 一般病院は 90.0% 精神科病院は 129.0% であった 非 DPC 病院一般病院精神科病院特定機能病院こども病院 9,890 千円 12,667 千円 - - 10,995 千円 9,820 千円 - - 1,105 千円 2,847 千円 - - 90.0% 129.0% - - 1,646,129 千円 1,473,927 千円 - - に対するの割合 (/C) 0.07% 0.19% - - 集計施設数 582 121 - - 平均病床数 149 237 - - 各値は 各集計施設数について単純平均したもの 12

平成 28 年度補てん状況把握結果 2-3 病院うち DPC 病院 病院のうち DPC 病院を見ると 一般病院 特定機能病院 こども病院いずれもは 100% を下回った DPC 病院一般病院精神科病院特定機能病院こども病院 45,938 千円 - 148,716 千円 85,294 千円 57,348 千円 - 241,114 千円 118,898 千円 11,410 千円 - 92,398 千円 33,604 千円 80.1% - 61.7% 71.7% 7,895,330 千円 - 28,686,225 千円 14,112,434 千円 に対するの割合 (/C) 0.14% - 0.32 % 0.24% 集計施設数 203-68 18 平均病床数 322-839 480 各値は 各集計施設数について単純平均したもの 13

平成 28 年度補てん状況把握結果 3-1 一般病院 : 届出入院基本料別 療養病棟入院基本料を届け出ている一般病院のは 100% を上回った 一般病棟 結核病棟 精神科病棟それぞれの入院基本料を届け出ている一般病院のは 100% を下回った 一般病院 一般病棟入院基本料算定病院 療養病棟入院基本料算定病院 結核病棟入院基本料算定病院 精神病棟入院基本料算定病院 22,590 千円 11,362 千円 43,028 千円 30,525 千円 28,628 千円 10,566 千円 57,414 千円 36,317 千円 6,038 千円 796 千円 14,386 千円 5,793 千円 78.9% 107.5% 74.9% 84.1% 3,990,069 千円 1,678,275 千円 7,570,103 千円 5,121,042 千円 に対するの割合 (/C) 0.15% 0.05% 0.19% 0.11% 集計施設数 564 348 36 51 平均病床数 204 164 382 382 各値は 一般病院について各集計施設数について単純平均したもの 14

平成 28 年度補てん状況把握結果 3-2 一般病院 特定機能病院 : 届出入院基本料別 特定機能病院入院基本料算定病院のは 100% を下回った 障害者施設等入院基本料算定病院 特殊疾患病棟入院料算定病院 特定機能病院入院基本料算定病院 一般病棟結核病棟精神病棟 18,704 千円 22,792 千円 149,824 千円 143,348 千円 147,533 千円 20,627 千円 23,062 千円 242,359 千円 232,647 千円 242,018 千円 1,923 千円 270 千円 92,535 千円 89,299 千円 94,485 千円 90.7% 98.8% 61.8% 61.6% 61.0% 3,075,784 千円 3,160,804 千円 28,822,834 千円 25,615,121 千円 27,951,071 千円 に対するの割合 (/C) 0.06% 0.01% 0.32% 0.35% 0.34% 集計施設数 82 20 67 9 56 平均病床数 255 319 845 854 839 障害者施設等入院基本料及び特殊疾患病棟入院料の各値は 一般病院について各集計施設において単純平均したもの 特定機能病院入院基本料の各値は 特定機能病院について各集計施設において単純平均したもの 15

平成 28 年度補てん状況把握結果 4 一般病院 : 開設主体別 一般病院の開設主体別のを見ると 医療法人は 92.6% 国立は 84.7% 公立は 69.5% 国公立除くでは 91.1% であった 一般病院全体医療法人国立公立国公立除く 16,865 千円 11,497 千円 35,789 千円 29,041 千円 15,885 千円 19,739 千円 12,419 千円 42,270 千円 41,784 千円 17,436 千円 2,874 千円 922 千円 6,481 千円 12,743 千円 1,551 千円 85.4% 92.6% 84.7% 69.5% 91.1% 2,844,417 千円 1,894,288 千円 6,098,915 千円 5,082,443 千円 2,661,392 千円 に対するの割合 (/C) 0.10 % 0.05% 0.11% 0.25% 0.06% 集計施設数 (785) 448 40 138 607 平均病床数 (194) 150 350 247 171 一般病院全体の値は 施設の類型別に算出した値を 施設数に応じて加重平均したもの 16

平成 28 年度補てん状況把握結果 5-1 一般病院 : 看護配置基準別 一般病棟入院基本料届出病院について 看護配置基準ごとに補てん状況を把握すると 7 対 1 10 対 1 など看護配置基準が高い病院のが低かった 一般病棟入院基本料届出病院 単純平均 7 対 1 10 対 1 13 対 1 15 対 1 22,590 千円 43,555 千円 13,757 千円 7,468 千円 7,508 千円 28,628 千円 54,755 千円 18,138 千円 8,256 千円 8,955 千円 6,038 千円 11,201 千円 4,382 千円 788 千円 1,447 千円 78.9% 79.5% 75.8% 90.5% 83.9% 3,990,069 千円 7,488,640 千円 2,584,205 千円 1,263,302 千円 1,359,548 千円 に対するの割合 (/C) 0.15% 0.15% 0.17% 0.06% 0.11% 集計施設数 564 192 254 44 74 平均病床数 204 305 162 109 144 各値は 一般病棟入院基本料届出病院の各集計施設数について単純平均したもの 17

平成 28 年度補てん状況把握結果 5-2 一般病院 : 非 DPC 看護配置基準別 一般病棟入院基本料届出病院のうち非 DPC 病院について 看護配置基準ごとに補てん状況を把握すると 7 対 1 10 対 1 など看護配置基準が高い病院のが低かった 一般病棟入院基本料届出病院 単純平均 7 対 1 10 対 1 13 対 1 15 対 1 9,771 千円 11,538 千円 10,751 千円 7,468 千円 7,508 千円 12,849 千円 20,380 千円 13,949 千円 8,256 千円 8,955 千円 3,078 千円 8,842 千円 3,198 千円 788 千円 1,447 千円 76.0% 56.6% 77.1% 90.5% 83.9% 1,837,727 千円 2,576,156 千円 2,004,645 千円 1,263,302 千円 1,359,548 千円 に対するの割合 (/C) 0.17% 0.34% 0.16% 0.06% 0.11% 集計施設数 365 34 213 44 74 平均病床数 140 148 143 109 144 各値は 一般病棟入院基本料届出病院の各集計施設数について単純平均したもの 18

平成 28 年度補てん状況把握結果 5-3 一般病院 :DPC 看護配置基準別 一般病棟入院基本料届出病院のうち DPC 病院について 看護配置基準ごとに補てん状況を把握すると 7 対 1 10 対 1 いずれの病院についても が 100% を下回った 一般病棟入院基本料届出病院 単純平均 7 対 1 10 対 1 13 対 1 15 対 1 46,103 千円 50,444 千円 29,374 千円 - - 57,569 千円 62,152 千円 39,905 千円 - - 11,466 千円 11,708 千円 10,532 千円 - - 80.1% 81.2% 73.6% - - 7,937,830 千円 8,545,757 千円 5,595,091 千円 - - に対するの割合 (/C) 0.14% 0.14% 0.19% - - 集計施設数 199 158 41 - - 平均病床数 323 339 261 - - 各値は 一般病棟入院基本料届出病院の各集計施設数について単純平均したもの 19

一般診療所 20

平成 28 年度補てん状況把握結果 6 一般診療所 一般診療所は 個人 法人ともには 100% を上回った 全体のは 111.2% であった 一般診療所全体個人医療法人 その他 818 千円 670 千円 930 千円 736 千円 524 千円 892 千円 82 千円 146 千円 38 千円 111.2% 127.9% 104.3% 132,220 千円 94,016 千円 160,812 千円 に対するの割合 ( / C ) 0.06% 0.16% 0.02% 集計施設数 (1,252) 556 696 全体の値は 施設の類型別に算出した値を 施設数に応じて加重平均したもの 21

歯科診療所 22

23 平成 28 年度補てん状況把握結果 7 歯科診療所 歯科診療所のは 92.3% であった 歯科診療所全体個人医療法人 その他 374 千円 327 千円 560 千円 406 千円 353 千円 610 千円 31 千円 27 千円 50 千円 92.3% 92.5% 91.9 % 52,879 千円 44,013 千円 87,640 千円 に対するの割合 ( / C ) 0.06% 0.06% 0.06% 集計施設数 (448) 369 79 全体の値は 設立主体別に算出した値を 施設数に応じて加重平均したもの

保険薬局 24

平成 28 年度補てん状況把握結果 8 保険薬局 保険薬局のは 88.3% であった 保険薬局全体個人法人 263 千円 183 千円 270 千円 297 千円 199 千円 307 千円 35 千円 15 千円 37 千円 88.3% 92.3% 88.0% 165,676 千円 106,784 千円 171,311 千円 に対するの割合 ( / C ) 0.02% 0.01% 0.02% 集計施設数 (900) 56 844 全体の値は 設立主体別に算出した値を 施設数に応じて加重平均したもの 25