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11総法不審第120号

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11総法不審第120号

(4) 3 発病からから現在現在までのまでの病歴及病歴及び治療治療の経過経過 内容内容 欄 3 発病から現在までの病歴及び治療の経過 内容 ( 推定発病年月 発病状況 初発症状 治療の経過 治療内容等を記入 ) ( 推定発病時期年月頃 不詳 ) 受診頻度 : 月平均回 * 器質性精神障害の ( 認知

(4) 3 発病から現在までの病歴及び治療の経過 内容 欄 3 発病から現在までの病歴及び治療の経過 内容 ( 推定発病年月 受診頻度 発病状況 初発症状 治療の経過 治療内容などを記入する ) ( 推定発病時期年月頃 不詳 ) ( 受診頻度 : 月平均回 ) * 器質性精神障害の ( 認知症を除く

公的医療保険が対象とならない治療 投薬などの費用 ( 例 : 病院や診療所以外でのカウンセリング ) 精神疾患 精神障害と関係のない疾患の医療費 医療費の自己負担ア ) 世帯 ( 1) における家計の負担能力 障害の状態その他の事情をしん酌した額 ( しん酌した額が自立支援医療にかかった費用の 10

11総法不審第120号

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01 表紙

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11総法不審第120号

申請者の現状 ( 基本情報 ) アセスメント様式 1 作成日 相談支援事業者名 計画作成担当者 1. 利用者の状況 氏名 住所 性別 男 / 女 年齢 [ 持家 借家 GH 入所施設 医療機関 その他 ] 生年月日 電話 携帯 FAX 障がい名疾患名 手 帳 身体 有無申請中総合級詳細 : 視覚聴覚

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

11総法不審第120号

Microsoft PowerPoint - 参考資料

資料 1( 調査票 ) 在宅介護実態調査調査票 被保険者番号 A 票の聞き取りを行った相手の方は どなたですか ( 複数選択可 ) 1. 調査対象者本人 2. 主な介護者となっている家族 親族 3. 主な介護者以外の家族 親族 4. 調査対象者のケアマネジャー 5. その他 A 票 認定調査員が 概

( 別紙 ) 精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準 精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定は ⑴ 精神疾患の存在の確認 ⑵ 精神疾患 ( 機 能障害 ) の状態の確認 ⑶ 能力障害の状態の確認 ⑷ 精神障害の程度の総合判定という順 を追って行われる 障害の状態の判定に当たっての障害等級の判定基準を

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

第1 総 括 的 事 項

精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準

要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象とな

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

精神疾患・精神障害のある方に特化した訪問看護の利用

1 経 緯

11総法不審第120号

11総法不審第120号

A-2-(1)-1 利用者の自律 自立生活のための支援を行っている A-2-(1)-2 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と

居宅介護支援事業者向け説明会

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

目 次 第 1 趣旨 目的 1 第 2 ガイドラインの適用 1 1. 対象給付 1 2. 対象傷病 1 3. ガイドラインの運用 1 第 3 障害等級の判定 2 1. 障害等級の目安 2 2. 総合評価の際に考慮すべき要素の例 2 3. 等級判定にあたっての留意事項 2 (1) 障害等級の目安 2

年管管発 0928 第 6 号平成 27 年 9 月 28 日 日本年金機構年金給付業務部門担当理事殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて 厚生年金保険法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 2

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

統合失調症患者の状態と退院可能性 (2) 自傷他害奇妙な姿勢 0% 20% 40% 60% 80% 100% ないない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 尐ない 中程度 高い 時々 毎日 症状なし 幻覚 0% 20% 40% 60% 80% 100% 症状

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

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1 障害の原因となった傷病名 ~6 傷病が治ったかどうか ( 再認定のための障害状態確認届では 3 傷病名 欄以外はありません ) 1 障害の原因となった傷病名 統合失調症 ICD-10 コード ( F20 ) 2 傷病の発生年月日 3 1 のため初めて医師の診療を受けた日 昭和平成 20 年 6

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中のコピー

 

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就労移行サービス等利用計画 障害児支援利用計画 利用者氏名 ( 児童氏名 ) 山口太郎障害支援区分区分 相談支援事業者名相談支援センターひまわり障害福祉サービス受給者証番号 000XXX### 利用者負担上限額 0 計画作成担当者中村次郎地域相談支援受給者証番号 000XXX??? 計画作成日平成

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認知症医療従事者等向け研修事業要領

要件の判定に必要な事項 1. 患者数約 400 人 ( 徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症及びランドウ クレフナー症候群の総数 ) 2. 発病の機構不明 ( 先天性あるいは早期の後天性脳病変がみられることはあるが発病にかかわる機序は不明 遺伝子異常が関係するという報告もあり ) 3. 効果的

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

< 集計分析結果 > ( 単純集計版 ) 在宅介護実態調査の集計結果 ~ 第 7 期介護保険事業計画の策定に向けて ~ 平成 29 年 9 月 <5 万人以上 10 万人未満 >

麹町 2 級以上 介護職員初任者研修 介護福祉士のいずれかあれば尚可 神田佐久間町 2 級以上 介護職員初任者研修 介護福祉士のいずれかあれば尚可 社会福祉法人新生寿会ありすの杜きのこ南麻布 麹町 2 級以上 介護職員初任者研修 介護福祉士のいずれかあれば尚可

脳卒中に関する留意事項 以下は 脳卒中等の脳血管疾患に罹患した労働者に対して治療と職業生活の両立支援を行うにあ たって ガイドラインの内容に加えて 特に留意すべき事項をまとめたものである 1. 脳卒中に関する基礎情報 (1) 脳卒中の発症状況と回復状況脳卒中とは脳の血管に障害がおきることで生じる疾患

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

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(5) 生活歴及び現病歴 欄 1 推定発病年月と当時の精神症状について できる限り記載してください また 長期にわたる入院や入院歴が多い場合でも 初回入院時の症状をできる限り具体的に記載するとともに 今回の入院時の生活状況及び具体的な精神症状 病名に適合する入院時の症状等を記載してください * 今回

 

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もくじ 目的 目標 支援体制図 4 運用規準 ) 運用地域 ) 運用開始時期 ) 実施方法 4) 実施手順 5) 個人情報の取扱い 6) 運用に関する留意事項 5 資料 精神障害者の治療中断 4 精神障害者の治療中断の アセスメント項目 適用例 考え方 6

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年金 手当心身障害者扶養共済制度 障がいのある方を扶養している保護者が, 毎月掛金を納めることにより, 保護者が死亡 ( 重度障がいを生じた場合を含む ) した場合, 障がいのある方に年金が支給されます 任意加入の制度です 加入できる保護者の要件障がいのある方 ( 次の 障がいのある方の範囲 を参照

( お願い 臨床所見等は 診療録に基づいてわかる範囲で記入してください 1 ( フリガナ 氏名 住 - 23 年 1 月 15 日 年月日 10 障害の状態 ( 前回の診断書の記載時との比較 ( 前回の診断書を作成している場合は記入してください 1 変化なし 2 改善している 3 悪化している 4

出時に必要な援助を行うことに関する知識及び技術を習得することを目的として行われる研修であって 別表第四又は別表第五に定める内容以上のものをいう 以下同じ ) の課程を修了し 当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明書の交付を受けた者五行動援護従業者養成研修 ( 知的障害又は精神障

Q3 妊娠や出産でかかった費用も対象になりますか? A3 対象になります 妊娠と診断されてから定期的に受ける妊婦検診 検査費用や出産の為の入院代は医療費控除の対象になります ただし 自治体からもらった検診費用の補助金や 健康保険組合等からもらった出産育児一時金などの金額は差し引いて考えてください Q

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各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

軽度者に対する対象外種目の 福祉用具貸与取扱いの手引き 平成 25 年 4 月 綾瀬市福祉部高齢介護課

施設長 副施設長 事務長 施設課長 相談員 入所区分 一般 特例 入所申込日 平成 年 月 日 入所申請受付日 平成 年 月 日 特別養護老人ホームさくら苑入所申請書 特別養護老人ホームさくら苑 施設長 坂本正司 様 入所申込者 - 住所 : 氏名 : 電話番号 : -( )- 入所希望者との続柄

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(2) 等級の目安について御意見の概要ガイドライン案では 日常生活能力の程度 が (2) の場合に2 級の目安を設けないなど 現在障害基礎年金 2 級を受給している者の多くが不支給になる可能性が大きいため 見直すべきである 同旨 27 件 診断書の 日常生活能力の程度 及び 日常生活能力の判定 の項

医療費 医療手当を請求することができる方 昭和 55 年 5 月 1 日以後に医薬品を適正に使用したにもかかわらず その医薬品の副作用 によるものとみられる疾病 ( 入院治療を必要とする程度 ) について医療を受けた方は医療費 と医療手当を請求することができます 請求の手続 医療費 医療手当を請求し

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ファーストケアチーム 事業実施マニュアル 阿南市保健福祉部福祉事務所 介護 ながいき課 平成 28 年 6 月作成

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72 豊橋創造大学紀要第 21 号 Ⅱ. 研究目的 Ⅲ. 研究方法 1. 対象 A B

12_障害福祉事務_基礎項目評価書1

介護支援専門員の登録について

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のもの 7 発達障害によるものにあっては その主症状とその他の精神神経症状が高度のもの 8 その他の精神疾患によるものにあっては 上記の 1 ~ 7 に準ずるもの 2 級 1 統合失調症によるものにあっては ( 精神障 残遺状態又は病状があるため 人害であっ格変化 思考障害 その他の妄想幻て 日常生

障害者総合支援法施行について 地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律 が平成 25 年 4 月に施行されました この法律では 障害者自立支援法 を 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 ( 障害者総合支援法 ) とするとと

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

害児の保護者の立場に立ったサービスの提供に努めるとともに 地域及び家庭と の結び付きを重視し 市町村 他の指定障害福祉サービス事業者等その他の保健 医療サービス及び福祉サービスを提供する者との密接な連携に努める その他 当該事業所における運営の方針を記載 すること 前項のほか 新潟市指定障害福祉サー

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

介護福祉施設サービス

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様式第1号 職場定着支援計画

( 注意 ) 1 用紙の規格は 日本工業規格 A 列 4 番とする 2 1~3 の欄は 申請に係る疾病について医療を受けた者の氏名 性別 生 現住所及び電話番号を記入する 3 4~11 の欄は PMDA( 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 ) から障害児養育年金 障害年金の認定において疾病に係る医

記入日

Transcription:

精神障害者保健福祉手帳および 自立支援医療 ( 精神通院医療 ) の申請用診断書の 様式改正に伴う記載方法等について 島根県立心と体の相談センター 2013 年 6 月

診断書改正の経過 精神障害者保健福祉手帳の診断書の見直しについては 発達障害及び高次脳機能障害が同手帳の対象に含まれていますが 現在の診断書の様式のみでは それらの者の病状 状態像等を適切に把握することができない場合があることから 適切な判断をするために診断書の様式等が改正されました 同様な理由から自立支援医療 ( 精神通院医療 ) の診断書も同時に見直されたところです 両方の診断書とも 現在の病状 状態像 のチェック項目が発達障害及び高次脳機能障害に対応するため増えております また 手帳の診断書においては判定基準にそれらの症状の高度 中等度等の状態も含めて判定するようになっております 1. 両診断書に共通する事項 1 記入漏れのチェックを現在 返戻となる一番多くの原因は 記入漏れ です 提出前には記入された医師のみならず 医療機関内での確認をお願いします 2 医師氏名は自署でお願いします県外の先生に多いのですがパソコンで氏名を記入して 押印という場合があります 必ず自署でお願いします - 1 -

2. 精神障害者保健福祉手帳精神障害者保健福祉手帳の精神障害の判定と診断書精神障害者保健福祉手帳の精神障害等級の判定は (1) 精神疾患の存在の確認 (2) 精神疾患 ( 機能障害 ) の状態の確認 (3) 能力障害 ( 活動制限 ) の状態の確認 (4) 精神障害の程度の総合判定というステップを経て行われますが このための情報は 精神保健指定医その他精神障害の診断又は治療に従事する医師によるもので 初診日から 6 か月以上経過した時点の診断書から得るものです この診断書の記載にあたっては 統合失調症をはじめとした精神障害の診断又は治療全般に関する十分な見識に基づく判断が求められています 1 病名手帳の交付を求める精神疾患の病名を記載し 病名に対応する ICD コード (F00 ~F99,G40 のいずれかを 2 桁もしくは 3 桁 ) を付記記載してください ( 状態像は不可 ) 精神作用物質の乱用 依存症候群 精神遅滞 (F70 ~F79) は対象疾患となりません 脳卒中後遺症 のように身体症状も含む病名も認められません 2 初診年月日手帳の交付を求める精神疾患について 初めて医師の診療を受けた日 ( 初診日 ) の記載で 診断書が初診日から6か月以上経過した時点のものであることが必要です 診断書作成時点において初診日から6か月以上経過していない場合は非該当となります その精神疾患について 前医による治療経過がある場合には 前医の初診日を記載してください 3 発病から現在までの病歴及び治療の経過 内容推定発病時期については 最初に症状に気づかれた時期を原則としますが 発達障害等明らかに出生直後からの問題に付随した場合は 出生時を推定発病時期と記入してください 高次脳機能障害の場合は 発病の原因となった疾患の発症日を記入してください - 2 -

4 現在の病状 状態像等 この欄には 診断書記入時点のみでなく 概ね過去 2 年間に認められたもの 概ね今後 2 年間に予想されるものも含めて該当する状態像及び症状の番号を で囲んでください 主たる精神障害が てんかん (G-40) の場合は発作型及び頻度にしたがって判定しますので忘れずに記載してください (10)(11) の項目は今回の改正で追加された項目です 等級判定には ( 軽 中 高 ) も必須項目ですので症状に をつけられた際には必ずいずれかを選択してください 選択していない場合は 返戻 もしくは 電話確認 となりますのでご注意ください 5 4の病状 状態像等の具体的程度 症状 検査所見等精神医学的見地から疾患 ( 機能障害 ) の具体的な症状 その程度 持続期間や頻度 生活障害の程度を示す具体的な情報を明記してください また 当該状態像を裏付けるのに必要な検査やその検査所見及びその実施日を記載します 4 欄の生活障害に関する記載内容と 5 生活能力の状態 欄の記載内容は当然一致するべきものですので 4 欄において生活能力の障害が高度であると選択した場合は 5 欄には 具体的な生活障害関連情報の記載が必要となります - 3 -

6 生活能力の状態能力障害 ( 活動制限 ) の状態の確認のために必要な情報の記載欄です 2 日常生活能力の判定 欄及び 3 日常生活能力の程度 欄については 保護的な環境 ( 例えば 病院に入院しているような状態 ) でなく 例えばアパート等で単身生活を行った場合 又は入所や在宅で家族と同居であっても支援者や家族がいない状況での状態を想定し そのような場合での生活能力について 年齢相応の能力で判断し 記載してください また 現時点のみでなく これまでおおむね 2 年間に認められ ( 高次脳機能障害の場合は現疾患発症以降に生活能力の低下が生じたことを確認する ) また おおむね今後 2 年間に予想される生活能力の状態も含めて判定し記載してください 1 現在の生活環境 診断書記入時点での状況を で囲んでください また 施設等に入所している場合に は 施設名を記入してください 2 日常生活能力の判定 (1) 適切な食事摂取 (2) 身辺の清潔保持 規則正しい生活 洗面 洗髪 排泄後の衛生 入浴等身体の衛生の保持 更衣 ( 清潔な身なりをする ) 清掃等の清潔の保持について あるいは 食物摂取 ( 栄養のバランスを考え 自ら準備して食べる ) の判断等について自発的に適切に行うことができるかどうか 助言 指導 介助等の援助が必要であるかどうか判断してください 身体疾患がある場合に 例えば 食事の摂取ができない というような身体障害に起因する能力障害 ( 活動制限 ) を評価するものではありません また 調理 洗濯 掃除等の家事の能力や 子どもや配偶者の世話をする等社会的役割の能力を評価するものではありません (3) 金銭管理と買い物 金銭を独力で適切に管理 ( 必ずしも金銭が計画的に使用できることを意味しない ) し 自発的に適切な買い物ができるか 援助が必要であるかどうかにより判断してください ( 金銭の認知 買い物への意欲 買い物に伴う対人関係処理能力に着目する ) また 行為嗜癖に属する浪費や強迫的消費行動について評価するものではありません - 4 -

(4) 通院と服薬 自発的に規則的に通院 服薬を行い 病状や副作用等についてうまく主治医に伝えることができるか 援助が必要であるか判断してください (5) 他人との意思伝達 対人関係 1 対 1 の場面や集団の場面で 他人の話を聞き取り 自分の意思を相手に伝えるコミュニケーション能力 他人と適切につきあう能力に着目してください (6) 身辺の安全保持 危機対応 自傷や危険から身を守る能力があるか 危機的状況でパニックにならずに他人に援助を求める等適切に対応ができるかどうか判断してください ただし 行為嗜癖的な自傷をもって 身を守れない とするものではありません (7) 社会的手続や公共施設の利用 行政機関 ( 保健所 市町村等 ) 障害福祉サービス事業その他各種相談申請等の社会的手続を行ったり 公共交通機関や公共施設を適切に利用できるかどうか判断してください (8) 趣味 娯楽への関心 文化的社会的活動への参加 新聞 テレビ 趣味 娯楽 余暇活動に関心を持ち 地域の講演会やイベント等に自発的に参加しているか これらが適切であって援助を必要としないかどうか判断してください 3 日常生活能力の程度 欄日常生活能力について該当する番号を選んで で囲んでください 8 現在の障害福祉等のサービスの利用状況該当項目をチェックしてください 初診日から6か月以上経過した時点のものであることが必要です 診断書を記入され た先生の 自署 が必要です - 5 -

3. 自立支援医療 ( 精神通院医療 ) 1 病名 自立支援医療費の 支給を必要とする精 神疾患の病名を記載 し 病名に対応する ICD コード (F00~ F99,G40 のいずれか を 2 桁もしくは 3 桁 ) を付記記載して ください 2 発病から現在までの病歴当該医療機関に通院治療中であることが明記されている必要があります この欄にその旨を明記してください 3 現在の病状 状 態像等 現在の病状 状態像 等に該当する項目を で囲んでくださ 4 3 の病状 状態像等の具体的程度 症状 検査所見等 3 欄に記載された全ての事項について記載する必要はありませんが その主たる精神障害の中核となる症状 ( 統合失調症における幻覚妄想状態等 ) については 具体的症状やその程度に関する記載をお願いします この欄には症状の経過も含めて継続治療が必要である ( 寛解状態にあっても治療を中断すると再燃する等 ) ことを明記してください 6 現在の治療内容該当欄にチェックしてください い 診断書を記入され た先生の 自署 が 必要です - 6 -