2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

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23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

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Transcription:

2018 年度事業計画書 (2018 年 4 月 1 日 ~ 2019 年 3 月 31 日 ) 健康科学ビジネス推進機構

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待されています 健康医療に係る研究者 企業 研究機関が集積するここ関西では ヘルスケア産業は 多くの産業をまたがるQOL 向上に資する重要な成長分野として注目されております 2012 年には 関西経済連合会が中心となり 当機構を設立して 健康科学分野の振興支援に努めるとともに 2015 年には 財界セミナー を起点に 健康 医療産業の飛躍を目指して 関西健康 医療創生会議 が運営されております また 神戸医療健康都市における理化学研究所を中核とした 健康活き活き羅針盤 リサーチコンプレックス や関西文化学術研究都市における けいはんなリサーチコンプレックス など産学官連携によるプロジェクトも推進されております 2019 年からは3 年連続して ラグビーワールドカップ 東京オリンピック 関西経済界がバックアップする 関西ワールドマスターゲームズ2021 と 健康 予防 に密接に関連している スポーツ 運動 をテーマとしたイベントが開催されます さらに 2025 年に大阪が誘致を目指す国際博覧会 ( 万博 ) では いのち輝く未来社会のデザイン をテーマとして心身の健康が主要なテーマのひとつとなっております 2. 当機構における課題と対応策 当機構の取組みはこれらの動向に先駆ける形で設立し今日に至っておりますが これまでの活動に対しては一定の評価と共に 効果について検証すべきとのご意見があり また 設立当時とは活動環境が大きく変化しております 昨年度は 第 4 回健康科学ビジネス創造フォーラム ( ヘルスケアビジネスエキスポinおおさか ) を共催して 万博誘致機運の醸成と事業創出 全国への情報発信拡大を図り 多数の方に情報発信 ビジネスマッチングの機会を創出しました 今後は ヘルスケア産業振興ならびに会員に資する効果を一部の会員に限定することなく よ 1

り広く効果を波及させていく必要があります エビデンス構築支援については 利便性を図るため 認証手順の判り易さ向上と料金体系の見直しを実施しておりますが 相談件数は増えておらず 認知度向上への検討が必要となっています ベストセレクションズ は 機構の知名度向上 会員の事業展開に一定の貢献をし 評価を頂く一方で 受賞者のその後の活動や更なるアピールなど アフタフォロー強化の必要性が指摘されています またここ数年は 神戸医療健康都市やけいはんな学研都市のリサーチコンプレックス事業や 行政や関係各機関の産業創出支援事業 アワード事業など 当機構の活動の趣旨と同様の取り組みが活発化して重複する分野も見受けられ 機構の取り組みを明確化する必要があります 3.2018 年度の取組み方針 こうしたことを踏まえ 2018 年度は 機構設立の趣旨と 独自性を発揮できる分野に着目して 新たに課題整理と将来の事業モデル創出へ向けて取り組んでまいります 特に アワードなどの公開型イベントは抑えて 機構設立の趣旨に沿って ビジネスマッチング 実証事業支援 エビデンス構築支援など より効果的な活動の絞り込みを図り 会員とディスカッションを深めて 産官学医のプラットフォーム機能の活性化 社会課題をヘルスケア事業で解決する仕組みなど 未来社会を見据えたヘルスケア産業振興に取り組んでまいります さらに ベストセレクションズの受賞者のその後の展開や 関係機関や全国のヘルスケア協議会との連携を掘り下げてフィールドワークすることで ヘルスケア産業振興における機構の独自性と発信力を強化してまいります また 関経連や関連団体との連携により 健康 医療分野のビッグデータやスポーツの利活用 健康経営における取り組みなどの効果の最大化を図ります このような取組みを通じて 健康科学分野における大学など研究機関 医療機関 行政 企業とのさらなる連携と会員による活動展開を活発化させ 健康科学分野における新しいビジネス創出に貢献し 関西の健康科学ビジネス ひいては日本の健康科学ビジネスの発展に寄与して参ります 2

Ⅱ 活動計画 1. 健康科学ビジネス創出および推進支援健康長寿社会の実現において 新しい健康科学ビジネスの創出とそれらビジネスを大きく成長させることが必須と考えられています 産官学医のプラットフォームとして ディスカッション マッチング 交流により 健康科学分野におけるビジネス創出の支援 実証事業支援 健康科学ビジネスの広報支援の機会づくりを進めます 1) 事業モデル創出に向けた調査 研究 産官学医連携のもと 将来の健康関連分野の事業モデル創出に向けて 国内外のヘルスケア産業の動向や IT スポーツなど関連分野との融合による新たな事業創出の可能性を調査 研究してまいります また 関経連や関連機関とも連携し 健康 医療分野のビッグデータ利活用や健康経営など 関西における取組の拡大を図ります 2) 健康科学ビジネスベストセレクションズを中心とする先進事例の情報発信これまでのベストセレクションズ受賞者のその後の展開について インタビューや選考委員へのヒアリング等を通じて 先進事例や発展事例について イベントなどを通じて広く情報発信する場を設けて参ります 3) テーマ別メンバーズ ディスカッションによる情報共有 2017 年度から開始しているテーマ別のメンバーズ ディスカッションを継続します 個別のテーマを巡って 会員間でのディスカッションを深めて頂きます 健康経営の在り方や 機構の柱であるエビデンスを継続テーマとして扱う一方で スポーツやまちづくりなどの異分野融合によるビジネス創出などのテーマにも取り組んでまいります 4) 事業化コンソーシアムによるニーズ シーズの探求や事業化検証健康科学ビジネスに関する国内外の動向や会員ニーズの高い課題などについて 機構の産官学医に及ぶネットワークを活用するとともに 会員を中心に生活者の参加を促し 研究知見の共有や フォーラム セミナー ワークショップなどの参加者のシーズ ニーズを汲み取り 産学共同による実証実験へと発展を図り 共通テーマによるコンソーシアム組成の活発化を推進します テーマとしては 2015 年度より実施している 子どもウエルネス創出 については継続テーマとし 健康活き活き羅針盤 リサーチコンプレックス との連携を行います また 快適性の追求 センシング 運動 スポーツなど メ 3

ンバーズ ディスカッションなどを通じてテーマ設定を行います 2. 普及啓発 その他の支援会員への広報 普及や啓発を推進します 一般消費者向けに健康科学に関連する情報の提供として 会員の取組み紹介など ホームページにおけるニュースの掲載やメールマガジンを配信 (2 回 / 月程度 ) し 情報発信を実施します 3. 健康科学におけるエビデンス構築支援関西におけるライフサイエンス関連の研究開発のポテンシャルを最大限発揮し エビデンス ( 科学的根拠 ) 獲得システムやその評価システムを確立するため エビデンス構築に関するコンサルティング エビデンス評価支援 エビデンス評価の標準化に向けた取組みを継続実施します 1) エビデンス構築支援の継続エビデンス構築に関する技術的相談や構築されたエビデンスの評価を今後も継続し 迅速な対応 運営に取り組みます 2) 広報活動の強化 2017 年度に引き続き エビデンス構築への取り組みを普及させるため 健康科学ビジネスベストセレクションズ の取組みにて連携した各地域の経済団体 ヘルスケア関連団体及び関連学会等の関係機関と連携し 利用促進にむけて広報に取り組みます 3) 支援内容の充実 2017 年度末より料金設定の見直し 認証手順の判り易さ向上を図ったことを周知して 適正 公正なるエビデンス評価審査と円滑な評価システムの運営を 健康科学推進会議など ( 下部組織の健康科学評価 標準化研究部会など ) と連携して取り組み 会員へのエビデンス評価の支援体制の充実を図ります 以上 4