< 夜勤手当 > 三交代制準夜勤手当の平均は 4,190 円 深夜勤手当の平均は 5,259 円であり 二交代制夜勤手当の平均は 10,859 円である いずれも前回調査 (2011 年 ) より若干減少している 病床規模別にみると 三交代制 二交代制ともに小規模病院ほど夜勤手当額が高い傾向にある

Similar documents
2. 看護職員の賃金処遇の状況新卒者の初任給 夜勤手当は前回調査 (2014 年 ) より若干減少 7 ページ < 給与 > 高卒 +3 年課程卒 の新卒看護師の予定初任給は 平均税込給与総額が前年度比で 552 円減 大卒 の新卒看護師の予定初任給は 平均税込給与総額が前年度比で 1,018 円減

2. 看護人材の地域での活用約 8 割の病院が看護人材を地域で活用する取り組みを実施 6 ページ 地域包括ケアシステムの構築に向け 従来の病院完結型から地域完結型の体制への転換が図られる中 病院の看護人材を地域の医療資源として活用することに関する病院の取り組みの実態と看護管理者の意識を把握しました

2. 看護職員の充足状況看護職員に対する不足感は強く 職種別では看護師 看護補助者の不足感が強い 8 ページ 自院の看護職員数について 不足感がある やや不足感がある とで全体の 75.7% に上った 病 床規模別に見ると 500 床以上 の病院の不足感が強い 100~400 床台の病院では不足感の

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

 

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

平成29年3月高等学校卒業者の就職状況(平成29年3月末現在)に関する調査について

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

1 1 A % % 税負 300 担額

129


»°ËÞ½ŸA“⁄†QŸA“⁄Æ�°½No9

日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4~6月分)」結果報告(2008年8月6日)

厚生労働科学研究費補助金 (地域健康危機管理研究事業)

本推計は 医療 介護情報の分析 検討ワーキンググループにおける検討内容について ( 第 4 回医療 介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会資料 2 松田委員提出資料 ) 地域医療構想策定ガイドライン等について ( 平成 27 年 3 月 31 日付け医政発 0331 第 53 号 ) 及び

2 受入施設別献血量 ( 推計値 ) ブロ都ック道府県 合計 全国血液センター献血者数速報 (Ⅰ) 血液センター 平成 30 年 12 月分 L % L % 日 L L % 日 L L % 台 L L % 台 L 8, ,768

< E188CA8C9F8FD88A65955C2E786C73>

平成 22 年第 2 四半期エイズ発生動向 ( 平成 22(2010) 年 3 月 29 日 ~ 平成 22(2010) 年 6 月 27 日 ) 平成 22 年 8 月 13 日 厚生労働省エイズ動向委員会

Microsoft Word - H27年度概況.doc

1. 社会福祉法人経営動向調査 ( 平成 30 年 ) の概要 目的 社会福祉法人と特別養護老人ホームの現場の実感を調査し 運営実態を明らかにすることで 社会福祉法人の経営や社会福祉政策の適切な運営に寄与する 対象 回答状況 対 象 特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人 489 法人 (WAM

81 平均寿命 女 単位 : 年 全 国 長野県 島根県 沖縄県 熊本県 新潟県 三重県 岩手県 茨城県 和歌山県 栃木県

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

別紙様式 3( 付表 1) 平成 年度介護職員処遇改善加算実績報告書積算資料 薄い黄色のセルに必要事項を入力してください 1. 加算受給額 ( 現行の加算 Ⅰと 現行の加算 Ⅱの比較額について ) 別紙様式 3の56を記載する場合のみ記載 別紙様式 3の34により報告した場合は記載不要です 単位 :

<944D92868FC75F8F578C D834F F E F1817A35302E786C736D>

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

<4D F736F F D20486F744E E D BD90AC E93788AEE8AB28AC CF906B89BB97A6816A817C82BB82CC A2E646F63>

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

第 40 回 看護総合 2009 年 平成 21 年 2009/7/18-19 京都府京都市 2009 年 2010 年 精神看護 2009/7/23-24 島根県松江市 2009 年 2010 年 母性看護 2009/8/6-7 佐賀県佐賀市 2009 年 2010 年 看護教育 2009/8/2

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

別紙様式 3 松山市長様 介護職員処遇改善実績報告書 ( 平成年度届出用 ) 記載例 事業所等情報 事業者 開設者 主たる事務所の所在地 事業所等の名称 事業所の所在地 フリガナ カブシキガイシャマツヤマ 名称株式会社松山 79- 都 道愛媛松山市 一丁目 1-1 府 県 電話番号 89-- FAX

労働力調査(基本集計)平成25年(2013年)平均(速報)結果の要約,概要,統計表等

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

図表 1 個人保険の新規契約 保有契約 ( 万件 % 億円) 新規契約 保有契約 件数 金額 ( 契約高 ) 件数 金額 ( 契約高 ) 前年度比 前年度比 前年度比 前年度比 平成 25 年度 1, , , ,575,

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

別添2 乳児家庭全戸訪問事業の実施状況

<4D F736F F F696E74202D208DA196EC90E690B E63589F EA98EA191CC92B28DB882DC82C682DF E392E B315D81408DA196EC205B8CDD8AB B83685D>

住宅着工統計による再建築状況の概要 ( 平成 1 9 年度分 ) 国土交通省総合政策局情報安全 調査課建設統計室 平成 20 年 11 月 5 日公表 [ 問い合わせ先 ] 担当下岡 ( 課長補佐 ) 遠藤( 建築統計係長 ) 中村 TEL ( 代表 ) 内線

( 図表 1) 特別養護老人ホームの平米単価の推移 ( 平均 ) n=1,836 全国東北 3 県 注 1) 平米単価は建築工事請負金額および設計監

<925089BF955C81698CF6955C816A2E786C73>

平成 27 年 2 月から適用する公共工事設計労務単価 1 公共工事設計労務単価は 公共工事の工事費の積算に用いるためのものであり 下請契約等における労務単価や雇用契約における労働者への支払い賃金を拘束するものではない 2 本単価は 所定労働時間内 8 時間当たりの単価である 3 時間外 休日及び深

平成19年度環境ラベルに関するアンケート調査集計結果報告

参考 平成28年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況調査

140829pref_detail.xlsx

統計トピックスNo.96 登山・ハイキングの状況 -「山の日」にちなんで-

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

2. 長期係数の改定 保険期間を2~5 年とする契約の保険料を一括で支払う場合の保険料の計算に使用する長期係数について 近年の金利状況を踏まえ 下表のとおり変更します 保険期間 2 年 3 年 4 年 5 年 長期係数 現行 改定後

2-5 住宅の設備

平成17年3月24日

Microsoft Word - 公表資料2013本番

文字数と行数を指定テンプレート

景況レポート-表

介護職員処遇改善加算実績報告チェックリスト 提出前に 次の書類が揃っているか最終の確認をお願いします このチェックリストは 提出する実績報告書類に同封してください チェック 介護職員処遇改善実績報告書 ( 別紙様式 3) 事業所一覧表 ( 別紙様式 3 添付書類 1) 必要に応じて 別紙様式 3 添

Microsoft Word - 認知度調査HP原稿

都道府県ごとの健康保険料率 ( 平成 30 年 ) 基本保険料率 / 特定保険料率の合算料率 都道府県 料率 都道府県 料率 都道府県 料率 都道府県 料率 北海道 東京 滋賀 香川 青森 神奈川 京都

障害者総合支援法に基づく 生活介護, 自立訓練 ( 機能訓練 ) 事業所における 作業療法士 理学療法士配置状況調査 2017 年度調査報告 制度対策部障害保健福祉対策委員会 ( 障害者支援班 ) 2018 年 1 月 13 日

スライド 1


<4D F736F F D2081A030308B4C8ED294AD955C8E9197BF955C8E862E646F63>

関東 優良産廃処理業者認定制度で優良認定を受けている許可証 組合員都道府県 許可地域組合員名所在地 茨城県 黒沢産業 ( 株 ) 茨城県 関 茨城県 茨城県 ( 株 ) マツミ ジャパン 茨城県 茨城県 ( 株 ) 国分商会 埼玉県

Microsoft PowerPoint - スポーツ経済度ランキング.ppt

Microsoft PowerPoint - 【セット版】140804保育キャンペーン資料

N_①公表資料2017

PowerPoint プレゼンテーション


平成28年版高齢社会白書(概要版)

地域医療ビッグデータに触ってみよう ほぼハンズオンマニュアル

PowerPoint プレゼンテーション

公文書管理条例等の制定状況調査結果 平成 3 0 年 3 月総務省自治行政局行政経営支援室

レビューの雛型(ワード)

統計トピックスNo.120 我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで―

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

「交通マナー」に関するアンケート調査結果

Microsoft PowerPoint HP掲載資料v6

目次 1 高齢化率 ( 山形県 ) 1 2 高齢化率 ( 全国 ) 2 3 将来の高齢化率 ( 山形県 ) 3 4 将来の高齢化率 ( 全国 ) 4 5 人口ピラミッド ( 山形県 ) 5 6 平均寿命の推移 6 7 出生数 出生率の推移 7 8 高齢者のいる世帯 ( 山形県 ) 8 9 高齢者のい

第 18 表都道府県 産業大分類別 1 人平均月間現金給与額 ( 平成 27 年平均 ) 都道府県 鉱業, 採石業, 砂利採取業建設業製造業 円円円円円円円円円 全国 420, , , , , , , ,716 28

- 1 - Ⅰ. 調査設計 1. 調査の目的 本調査は 全国 47 都道府県で スギ花粉症の現状と生活に及ぼす影響や 現状の対策と満足度 また 治療に対する理解度と情報の到達度など 現在のスギ花粉症の実態について調査しています 2. 調査の内容 - 調査対象 : ご自身がスギ花粉症である方 -サンプ

A-1_中央年報 「野菜」品目別産地別月別取扱高表H28(A4横)

Microsoft Word - コピー ~ (確定) 61発表資料(更新)_

(3) 最大較差 平成 17 年国調口平成 22 年国調口 H24.9 選挙名簿 在外選挙名簿 H25.9 選挙名簿 在外選挙名簿 最大 : 千葉 4 569,835 東京 ,677 最大 : 千葉 4 497,350 北海道 1 487,678 最小 : 高知 3 258,681 鳥取

共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

県別 大学進学 37県で流出超過!|旺文社教育情報センター

調査概要 1. 調査の方法 : 株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト アイリサーチ のシステムを利用した WEB アンケート方式で実施 2. 調査の対象 : アイリサーチ登録モニターのうち 全国の男女 20 歳 ~59 歳を対象に実施 3. 有効回答数 :4230 人 (47 各都道

< ( 平成 29 年 9 月分 )> 2010 年平均 =100 ブロック別 北海道地方 東北地方

人口推計 平成26年10月1日現在 結果の概要 都道府県別人口の動向

アンケート調査結果


体罰の実態把握について(セット)公表資料250423

RBB TODAY SPEED TEST

< F2D955C8E DA8E9F2E6A7464>

調査結果(資料1~資料9)

H ( 火 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H ( 月 ) H ( 火 ) H ( 土 ) H ( 日 ) H ( 木 ) H ( 火 ) H

1 福祉施設の動向 1.1 特養 平米単価は平成 22 以降初めて低下 近年は高止まりの様相を呈す 地域別では首都圏 近畿地方等で平均を上回る (1) 平米単価 平米単価は 全国平均および首都圏ともに平 成 22 を底に上昇傾向にあったが 平成 29 は初めて低下した ( 図表 1) 長期的にみ れ

図表 1 個人保険の新規契約 保有契約 ( 万件 % 億円) 新規契約 保有契約 件数 金額 ( 契約高 ) 件数 金額 ( 契約高 ) 前年度比 前年度比 前年度比 前年度比 平成 25 年度 1, , , ,575,

PowerPoint プレゼンテーション

中央年報 「野菜」品目別産地別月別取扱高表H26(A4横)

Transcription:

2014 年病院における看護職員需給状況調査 速報定年後の継続雇用の整備は一般企業より高率離職率は常勤 11.0% 新卒 7.5% で横ばい続く 公益社団法人日本看護協会 ( 会長 坂本すが 会員数 69 万人 ) は 2014 年病院における看護職員需給状況調査 を実施しました 本調査は 病院看護職員の需給動向や労働状況の把握を目的として 全国の病院の看護部長を対象に 1995 年以降 毎年実施している調査です 2014 年は 例年調査している離職率や給与の状況とともに 夜勤手当の状況 看護職員の定年制の状況 地域における病院の役割と活動などを尋ねています 報道関係者の皆さまには 調査の趣旨をご理解いただき さまざまな機会にご紹介いただけますよう よろしくお願いいたします 調査結果のポイント 1. 看護職員の離職率 2013 年度の常勤看護職員の離職率 11.0% 新卒看護職員の離職率 7.5% 3 ページ 常勤看護職員の離職率は 11.0% で 前年度 (2012 年度 ) から変動なし 新卒看護職員離職率は 前年度比 0.4 ポイント減の 7.5% 都道府県別の常勤看護職員離職率は 東京 (14.6%) 神奈川 (14.0%) 大阪 (13.9%) 兵庫 (13.3%) など大都市部で高い傾向が継続 病床規模別の離職率は 常勤 新卒ともに 小規模病院ほど高い傾向 常勤看護職員の離職率は過去 4 年間大きな増減はなく 昨年度と同じ 11.0% となっています 病床規模別では常勤 新卒ともに小規模病院ほど離職率が高い傾向にあり 処遇や教育体制などによる影響が考えられます 2. 看護職員の処遇の状況給与にほぼ変動なし 夜勤手当は前回調査 (2011 年 ) より若干減少 6 ページ < 給与 > 高卒 +3 年課程卒の新卒看護師の予定初任給は 平均基本給与額 197,334 円 平均税込給与総額 262,565 円であり 平均税込給与総額は前年度比で 491 円増 大卒の新卒看護師の予定初任給は 平均基本給与額 204,593 円 平均税込給与総額 270,806 円であり 平均税込給与総額は前年度比で 606 円増 勤続 10 年 31~32 歳 非管理職の看護師の月額給与は 平均基本給与額 243,406 円 平均税込給与総額 318,117 円であり 前年度比で 107 円増 1

< 夜勤手当 > 三交代制準夜勤手当の平均は 4,190 円 深夜勤手当の平均は 5,259 円であり 二交代制夜勤手当の平均は 10,859 円である いずれも前回調査 (2011 年 ) より若干減少している 病床規模別にみると 三交代制 二交代制ともに小規模病院ほど夜勤手当額が高い傾向にある 新卒者や中堅職員の給与はここ 5 年間ほぼ変化がみられず 診療報酬改定などによる増収分が看護職員の給与に反映されていないことが考えられます 夜勤手当は 前回調査 (2011 年 ) までは調査年次ごとに徐々に上昇傾向にありましたが 今回調査では前回に比べやや減少しています 病院の経営状況の影響によるものなのか 給与を含めた看護職員の処遇方針が変化してきているのか 今後も注視していく必要があります 3. 看護職員の定年制約 8 割の病院で 定年後の勤務延長または再雇用の看護職員を活用 7 ページ 定年制の施行状況は 一律定年制 をとる病院が 91.5% 選択定年制 の病院が 3.5% 一律定年制 の病院の 84.7% が 60 歳 を 9.4% が 65 歳 を定年年齢としている 定年到達者の勤務延長制度を設ける病院は 20.0% 再雇用制度を設ける病院は 85.9% 勤務延長または再雇用で勤務する看護職員の主な業務は 病棟スタッフ 72.1% 外来スタッフ 46.2% 看護管理者 24.8% など 継続雇用制度 ( 勤務延長または再雇用 ) を導入済の病院は 定年制をとる病院の 94.1% に上り 一般企業における導入率 81.7% よりも高い値となっています 高年齢者雇用安定法が改正された 2006 年の調査時に比べ 継続雇用制度による看護職員の活用が進み 病棟や外来スタッフ 看護管理者として定年到達者が活躍しています 出典 : 厚生労働省 平成 26 年高年齢者の雇用状況 ( 従業者数 31 人以上の企業対象 ) 4. 地域における病院の役割と活動約 4 割の病院が在宅医療の地域連携に参加 自院の役割は 複数の機能をもち 地域のニーズに幅広く対応 が約 3 割 10 ページ 病院としての地域連携の取り組みは 地域の訪問看護や在宅医療 介護との連携組織 への参加割合が 40.6% で 前回調査 (2012 年 ) に比べ約 9 ポイント増加している 今後の地域における自院の役割は 複数の機能をもち 地域のニーズに幅広く対応する が 27.3% で最も多い 2015 年度に地域医療構想策定を控え 各病院の機能分化 連携が求められる中で 今回調査では前回調査 (2012 年 ) に比べ 地域の訪問看護や在宅医療 介護との連携組織 への参加割合が 9 ポイント増加 地域の医療機関との看 - 看連携組織 への参加割合も若干増加し 医療 看護の地域連携が少しずつ進みつつあります 今後の地域における自院の役割 は 病床規模別にみると 500 床以上の病院で 高度専門医療 志向が 7 割 400 床台では 高度専門医療 と 比較的軽度な急性期 が各 3 割弱 300 床台では 比較的軽度な急性期 複数の機能をもち 地域のニーズに幅広く対応 が各 3 割弱です 300 床未満の病院では立地や入院基本料区分により 今後の方向性がさまざまに分かれるものと推察されます 2

医療政策部調査概要 1) 調査対象 : 全国の病院 8,603 施設の看護部長 2) 調査期間 : 2014 年 10 月 1~31 日 3) 調査方法 : 自記式調査票の郵送配布 郵送回収 4) 回収状況 : 有効回収数 4,016( 有効回収率 46.7%) 5) 基本属性 : 下記参照 回答病院の基本属性 1) 都道府県全体に占める回答数が多かったのは 北海道 272 施設 (6.8%) 東京都 265 施設 (6.6%) 大阪府 206 施設 (5.1%) 神奈川県 192 施設 (4.8%) 福岡県 190 施設 (4.7%) の順 2) 設置主体 医療法人 2,266 施設 (56.4%) 都道府県 市町村 564 施設 (14.0%) その他の法人 ( 一般社団法人 一般財団法人 宗教法人等 ) 150 施設 (3.7%) 社会福祉法人 119 施設 (3.0%) など 3) 病床規模 99 床以下 1,169 施設 (29.1%) 100~199 床 1,299 施設 (32.3%) 200~299 床 607 施設 (15.1%) 300~399 床 419 施設 (10.4%) 400~499 床 220 施設 (5.5%) 500 床以上 283 施設 (7.0%) など 4) 入院基本料の算定状況 (n=4,016 複数回答 ) 一般病棟入院基本料を届け出ている病院は 2,721 施設 ( 全体の 67.8%) で そのうち 7 対 1 が 1,049 施設 (38.6%) 10 対 1 1,114 施設 (40.9%) 13 対 1 179 施設 (6.6%) 15 対 1 306 施設 (11.2%) など 療養病棟入院基本料の届出病院は 1,513 施設 ( 全体の 37.7%) 精神病棟入院基本料の届出病院は 570 施設 ( 全体の 14.2%) となっている 調査結果 1.2013 年度の看護職員離職率 1) 常勤看護職員 新卒看護職員の離職率の推移 2013 年度の常勤看護職員離職率注 1 は 11.0% で 前年度と変わらず 2013 年度の新卒看護職員離職率注 2 は 7.5% で 前年比 0.4 ポイント減 常勤 新卒ともに 病床規模が大きいほど離職率が低くなる傾向 注 1 常勤看護職員 : フルタイム勤務および短時間勤務の正職員 ( パート アルバイト 臨時職員 嘱託等は含めず ) 常勤看護職員離職率 : 総退職者数 ( 定年退職を含む ) が平均職員数に占める割合 常勤看護職員離職率 = 2013 年度総退職者数 /2013 年度の平均職員数 100 平均職員数 = ( 年度当初の在籍職員数 + 年度末の在籍職員数 )/2 注 2 新卒看護職員離職率 = 2013 年度新卒退職者数 /2013 年度新卒採用者数 100 図 1 病院看護職員の離職率の推移 ( 過去 5 年間 ) 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 3 11.2% 11.0% 10.9% 11.0% 11.0% 8.6% 8.1% 7.5% 7.9% 常勤新卒 2009 2010 2011 2012 2013 7.5%

2) 病床規模別看護職員離職率 常勤 新卒ともに 小規模病院ほど離職率が高くなる傾向にある 新卒の離職率は 前回調査 (2013 年 ) と比較して 100 床未満の病院で 1.1 ポイント増加している 表 2 病床規模別看護職員離職率 2013 年度 (2014 年調査 ) 参考 2012 年度 (2013 年調査 ) 回答病院数常勤看護職員新卒看護職員回答病院数常勤看護職員新卒看護職員 全体 3,343 11.0% 7.5% 3,252 11.0% 7.9% 20~99 床 914 13.2% 12.9% 774 12.6% 11.8% 100~199 床 1,065 11.9% 10.0% 1,079 12.5% 10.6% 200~299 床 524 11.9% 8.4% 530 11.4% 9.3% 300~399 床 366 11.0% 6.8% 361 10.7% 8.3% 400~499 床 201 9.8% 7.2% 201 10.5% 7.8% 500 床以上 261 10.3% 6.9% 285 10.2% 6.7% 無回答 不明 12 8.2% 5.1% 22 9.8% 10.0% 3) 設置主体別看護職員離職率 常勤看護職員離職率が相対的に高い病院は 個人 (16.4%) 医療法人 (13.4%) である 新卒看護職員の離職率が相対的に高い病院は 個人 (19.6%) その他の法人 (10.5%) である 表 3 設置主体別看護職員離職率 2013 年度 (2014 年調査 ) 参考 2012 年度 (2013 年調査 ) 回答病院数 常勤看護職員 4 新卒看護職員 回答病院数 常勤看護職員 新卒看護職員 全体 3,343 11.0% 7.5% 3,252 11.0% 7.9% 国立注 1 213 11.1% 6.3% 172 10.2% 6.7% 独立行政法人国立病院機構 91 10.3% 7.2% 91 9.7% 6.7% 国立大学法人 35 10.4% 5.3% 37 10.5% 6.1% 公的医療機関注 2 742 8.2% 6.9% 37 10.5% 6.1% 都道府県 市町村 ( 一部事務組合を含む ) 498 7.6% 7.2% 518 7.5% 8.7% 地方独立行政法人 ( 公立大学法人を含む ) 56 9.1% 8.3% 51 9.4% 7.1% 日本赤十字社 76 8.2% 5.6% 76 8.2% 5.9% 済生会 51 10.5% 8.9% 52 10.9% 10.3% 厚生農業協同組合連合会 61 8.5% 4.4% 65 9.2% 7.8% 社会保険関係団体 38 11.6% 7.8% 76 12.3% 7.5% 公益社団法人 公益財団法人 92 12.4% 9.1% 93 11.3% 8.7% 私立学校法人 77 12.3% 7.5% 80 12.5% 6.8% 医療法人 ( 社会医療法人を含む ) 1,815 13.4% 8.8% 1,721 13.8% 8.8% 社会福祉法人 102 12.7% 8.2% 101 12.4% 7.9% 医療生協 43 10.1% 5.6% 38 9.2% 7.4% 会社 30 10.7% 5.7% 32 10.4% 5.2% その他の法人 ( 一般社団 一般財団 宗教法人等 ) 124 11.5% 10.5% 131 12.7% 11.0% 個人 63 16.4% 19.6% 42 14.3% 16.7% 無回答 不明 1 19.0% - 3 14.6% 3.1% 注 1 国立 には 厚生労働省 独立行政法人国立病院機構 国立大学法人 独立行政法人労働者健康福祉機構 独立行政法人地域医療機能推進機構 その他 ( 防衛省 法務省 宮内庁等 ) を含む 注 2 公的医療機関 には 都道府県 市町村 ( 一部事務組合を含む ) 地方独立行政法人 日本赤十字社 済生会 厚生農業協同組合連合会 北海道社会事業協会を含む

4) 都道府県別看護職員離職率 5 常勤看護職員の離職率が全国平均を上回っているのは 高い順に東京 (14.6%) 神奈川 (14.0%) 大阪 (13.9%) 兵庫 (13.3%) などであり 大都市部で離職率が高い傾向が続いている 表 4 都道府県別看護職員離職率 2013 年度 (2014 年調査 ) 参考 2012 年度 (2013 年調査 ) 回答病院数 常勤看護職員 新卒看護職員 回答病院数 常勤看護職員 新卒看護職員 全体 3,343 11.0% 7.5% 3,252 11.0% 7.9% 北海道 231 12.2% 5.0% 218 11.1% 5.7% 青森県 60 7.0% 4.5% 52 6.7% 6.7% 岩手県 40 6.3% 6.1% 42 6.8% 5.6% 宮城県 64 9.1% 8.9% 53 10.0% 8.0% 秋田県 34 6.8% 3.2% 15 6.0% 5.2% 山形県 30 7.3% 5.0% 30 7.2% 4.6% 福島県 55 6.9% 6.9% 61 8.3% 11.0% 茨城県 62 9.3% 6.5% 54 9.9% 9.9% 栃木県 37 9.5% 10.6% 43 9.1% 9.1% 群馬県 56 8.7% 7.8% 68 8.6% 5.9% 埼玉県 119 12.4% 6.4% 105 12.4% 8.5% 千葉県 106 12.8% 7.9% 114 12.4% 7.6% 東京都 216 14.6% 9.6% 199 14.2% 8.4% 神奈川県 155 14.0% 8.1% 164 14.1% 8.8% 新潟県 60 7.6% 4.4% 57 8.9% 4.4% 富山県 51 6.7% 4.4% 46 8.1% 7.1% 石川県 51 7.8% 4.7% 48 7.0% 4.4% 福井県 28 6.9% 5.5% 27 6.4% 1.4% 山梨県 32 8.7% 7.9% 29 10.1% 5.4% 長野県 52 8.6% 4.6% 59 8.7% 6.7% 岐阜県 44 10.5% 9.5% 50 10.0% 6.4% 静岡県 80 10.3% 3.7% 87 10.6% 6.8% 愛知県 116 11.8% 7.1% 121 12.2% 7.6% 三重県 46 9.7% 4.6% 43 9.6% 7.3% 滋賀県 37 10.0% 5.3% 32 9.7% 5.5% 京都府 90 12.3% 5.7% 87 12.7% 6.7% 大阪府 177 13.9% 10.2% 180 13.9% 9.6% 兵庫県 144 13.3% 8.6% 129 13.2% 10.8% 奈良県 27 11.0% 6.1% 29 9.6% 4.2% 和歌山県 31 8.8% 9.0% 31 9.4% 10.5% 鳥取県 24 7.8% 5.9% 21 6.5% 3.9% 島根県 30 6.7% 5.1% 32 7.7% 6.3% 岡山県 83 10.6% 6.9% 90 10.2% 7.5% 広島県 109 9.7% 8.2% 114 9.4% 8.5% 山口県 58 9.7% 10.0% 58 9.4% 9.2% 徳島県 23 6.8% 6.7% 26 7.6% 8.7% 香川県 41 9.0% 10.1% 35 7.2% 9.6% 愛媛県 53 8.5% 10.9% 44 8.1% 8.5% 高知県 46 10.1% 4.7% 40 10.0% 13.7% 福岡県 164 11.8% 7.9% 144 12.4% 8.9% 佐賀県 32 9.4% 6.5% 28 9.5% 4.3% 長崎県 66 8.4% 9.8% 60 8.4% 10.1% 熊本県 86 9.9% 6.5% 91 9.8% 7.5% 大分県 50 9.6% 5.0% 54 10.0% 5.1% 宮崎県 41 9.3% 7.0% 37 8.4% 7.9% 鹿児島県 68 10.4% 3.9% 69 10.7% 5.8% 沖縄県 35 10.4% 7.3% 29 11.7% 5.1% 無回答 不明 3 13.9% 0.0% 7 13.1% 16.7%

2. 看護職員の処遇の状況 1) 来年度 (2015 年度 ) 採用予定の新卒看護師の予定初任給 高卒 +3 年課程卒の新卒看護師の予定初任給は 平均基本給与額 197,334 円 平均税込給与総額 262,565 円であり 平均税込給与総額は前年度比で 491 円増 大卒の新卒看護師の予定初任給は 平均基本給与額 204,593 円 平均税込給与総額 270,806 円であり 平均税込給与総額は前年度比で 606 円増 円 300,000 250,000 200,000 図 2 新卒看護師の予定初任給 平均税込給与総額平均税込給与総額 257,714 262,964 260,415 262,074 262,565 266,346 271,347 268,692 270,200 270,806 150,000 平均基本給与額 平均基本給与額 100,000 195,443 196,813 197,194 197,689 197,334 202,567 204,281 204,435 204,683 204,593 50,000 0 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年 高卒 +3 年課程 注 1 税込給与総額には 通勤手当 住宅手当 家族手当 夜勤手当 当直手当を含む 注 2 夜勤をした場合には 当該月に 3 交代で夜勤 8 回 (2 交代で夜勤 4 回 ) したものとする 注 3 時間外勤務の手当は除く 大卒 2) 勤続 10 年 31~32 歳 非管理職の看護師の月額給与 勤続 10 年 31~32 歳 非管理職の看護師の月額給与は 平均基本給与額 243,406 円 平均税込給与総額 318,117 円であり 前年度比で 107 円増 図 3 勤続 10 年 31~32 歳 非管理職の看護師の月額給与 400,000 円 300,000 円 平均税込給与総額 315,828 円 319,590 円 316,781 円 318,010 円 318,117 円 200,000 円 100,000 円 平均基本給与額 243,037 円 244,718 円 244,192 円 244,392 円 243,406 円 0,000 円 2010 年 (n=3,269) 2011 年 (n=2,830) 2012 年 (n=2,936) 2013 年 (n=3,353) 2014 年 (n=3,481) 注 1 税込給与総額には 通勤手当 住宅手当 家族手当 夜勤手当 当直手当を含む 注 2 夜勤をした場合には 当該月に 3 交代で夜勤 8 回 (2 交代で夜勤 4 回 ) したものとする 注 3 時間外勤務の手当は除く 6

3) 夜勤手当の状況 三交代制の平均準夜勤手当は 4,190 円 平均深夜勤手当は 5,259 円であり 二交代制の平均夜勤手当は 10,859 円である いずれも前回調査 (2011 年 ) より若干減少している 円 図 4 平均夜勤手当額 3. 看護職員の定年制 回答病院全体の 98.5%(3,954 病院 ) で定年制を定めており その内訳は 一律定年制 が 91.5% 選択定年制 3.5% である 表 5 一律定年制の場合 定年年齢で割合が多いのは 60 歳 (84.7%) 65 歳 (9.4%) である 選択定年制の場合の年齢上限は 65 歳 が 67.6% 次いで 60 歳 18.0% である 表 6 定年到達者の勤務延長制度がある病院は全体で 20.0%( 上限年齢を定めている 12.2%+ 上限年齢を定めてい ない 7.8%) 勤務延長の上限年齢は 65 歳 が 69.6% で最も多い 表 7 定年到達者の再雇用制度がある病院は全体で 85.9%( 上限年齢を定めている 67.3%+ 上限年齢を定めていな い 18.6%) 再雇用制度での上限年齢は 65 歳 が 87.1% で最も多い 表 8 選択定年制 : 定年年齢に達する前の一定期間に退職時期を選択する制度 ( 例 :60~65 歳の間で選択 ) 勤務延長制度 : 定年年齢に達した職員を退職させることなく 引き続き雇用する制度 再雇用制度 : 定年年齢に達した職員をいったん退職させ 雇用形態を変えて再び雇用する制度 表 5 定年制の状況 件数 割合 件数 割合 定年制を定めている 3,954 98.5% 一律定年制 3,617 91.5% 定年制を定めていない 31 0.8% 選択定年制 139 3.5% 無回答 不明 2,447 61.9% その他 30 0.8% 計 3,954 100.0% 無回答 不明 168 4.2% 計 3,954 100.0% 表 6 定年年齢 < 一律定年制 > < 選択定年制の年齢上限 > 件数 割合 件数 割合 59 歳以下 5 0.1% 59 歳以下 4 2.9% 60 歳 3,063 84.7% 60 歳 25 18.0% 61~64 歳 193 5.3% 61~64 歳 10 7.2% 65 歳 339 9.4% 65 歳 94 67.6% 66 歳以上 6 0.2% 66 歳以上 4 2.9% 無回答 不明 11 0.3% 無回答 不明 2 1.4% 計 3,617 100.0% 計 139 100.0% 平均 60.6 歳 平均 63.7 歳 7

表 7 定年到達者の勤務延長制度 < 制度の有無 > < 上限年齢 > 件数 割合 件数 割合 上限年齢を定めている 481 12.2% 60 歳 14 2.9% 上限年齢を定めていない 310 7.8% 61~64 歳 84 17.5% 制度がない 716 18.1% 65 歳 335 69.6% 無回答 不明 2,447 61.9% 66~69 歳 7 1.5% 計 3,954 100.0% 70 歳以上 31 6.4% 無回答 不明 10 2.1% 計 481 100.0% 表 8 定年到達者の再雇用制度 < 制度の有無 > < 上限年齢 > 件数 割合 件数 割合 上限年齢を定めている 2,660 67.3% 64 歳以下 172 6.5% 上限年齢を定めていない 737 18.6% 65 歳 2,317 87.1% 制度がない 165 4.2% 66~69 歳 17 0.6% 無回答 不明 392 9.9% 70 歳以上 124 4.7% 計 3,954 100.0% 無回答 不明 30 1.1% 計 2,660 100.0% 継続雇用制度 ( 勤務延長制度または再雇用制度 ) を導入済の 3,722 病院 ( 定年制がある病院の 94.1%) において 制度の適用者が いる と回答した病院は 78.1% である 表 9 継続雇用制度で勤務している看護職員の業務としては 病棟スタッフ 72.1% 外来スタッフ 46.2% 看護管理者 24.8% の順で多く これらはいずれも前回調査 (2006 年 ) より増えている 表 10 病床規模別にみると 外来スタッフ 入院患者や家族に対する相談業務 への配置割合は大規模病院ほど多く 看護管理者 としての配置割合は小規模病院ほど多くなる傾向 表 11 表 9 継続雇用制度の適用状況 < 制度の適用者の有無 > < 適用者数 > 件数 割合 件数 割合 いる 2,908 78.1% 1 人 647 22.2% いない 787 21.1% 2 ~4 人 1,265 43.5% 無回答 不明 27 0.7% 5 ~9 人 508 17.5% 計 3,722 100.0% 10 人以上 207 7.1% 無回答 不明 281 9.7% 計 2,908 100.0% 8

表 10 継続雇用制度で勤務している人の業務 ( 複数回答 ) 件数 割合 参考 2006 年調査 病棟スタッフ 2,096 72.1% 55.7% 外来スタッフ 1,344 46.2% 35.9% 看護管理者 721 24.8% 15.3% 看護職員の教育 指導担当 121 4.2% 3.9% 看護職員のメンタルヘルス相談業務 54 1.9% 1.7% 入院患者や家族に対する相談業務 218 7.5% 7.2% 関連施設や事業所への配置転換 出向 148 5.1% - その他 318 10.9% 19.0% 無回答 不明 4 0.1% 4.8% 計 2,908 100.0% 100.0% 関連施設や事業所への配置転換 出向 の選択肢は 2014 年調査のみ 計 99 床以下 100~ 199 床 200~ 299 床 300~ 399 床 400~ 499 床 500 床以上 無回答 不明 計 表 11 病床規模別 継続雇用制度で勤務している人の業務 ( 複数回答 ) 病棟スタッ フ 外来スタッ フ 看護管理者 育看 指護導職担員当の教 談業務 2,908 2,096 1,344 721 121 54 218 148 318 4 (100.0) (72.1) (46.2) (24.8) (4.2) (1.9) (7.5) (5.1) (10.9) (0.1) 731 508 307 186 26 8 30 28 47 2 (100.0) (69.5) (42.0) (25.4) (3.6) (1.1) (4.1) (3.8) (6.4) (0.3) 960 734 424 280 34 12 46 53 80 2 (100.0) (76.5) (44.2) (29.2) (3.5) (1.3) (4.8) (5.5) (8.3) (0.2) 487 374 219 123 19 11 37 25 53 - (100.0) (76.8) (45.0) (25.3) (3.9) (2.3) (7.6) (5.1) (10.9) (-) 325 231 150 74 21 8 29 19 49 - (100.0) (71.1) (46.2) (22.8) (6.5) (2.5) (8.9) (5.8) (15.1) (-) 172 121 103 27 5 4 24 6 33 - (100.0) (70.3) (59.9) (15.7) (2.9) (2.3) (14.0) (3.5) (19.2) (-) 221 118 138 29 16 11 52 17 53 - (100.0) (53.4) (62.4) (13.1) (7.2) (5.0) (23.5) (7.7) (24.0) (-) 12 10 3 2 - - - - 3 - (100.0) (83.3) (25.0) (16.7) (-) (-) (-) (-) (25.0) (-) ンタルヘルス 相 看護職員のメ 談業務 族に対する相 入院患者や家 転換 出向 業所への配置 関連施設や事 その他 無回答 不明 9

4. 地域における病院の役割と活動 病院としての地域連携の取り組みでは 前回調査 (2012 年 ) と比較し 地域の訪問看護や在宅医療 介護との連携組織 に加わっている割合が 40.6% と 9.3 ポイント増加している 表 12 病院としての地域連携の取り組み 件数 割合 参考 2012 年調査 (%) 地域連携クリティカルパスの実施 1,627 40.5% 46.8% 地域医療連携室 退院支援部門の設置 2,433 60.6% 61.4% 地域の医療機関との看 - 看連携組織 1,259 31.3% 27.2% 地域の訪問看護や在宅医療 介護との連携組織 1,630 40.6% 31.3% 無回答 不明 698 17.4% 18.9% 計 4,016 100.0% 100.0% 今後の地域における病院の役割としては 複数の機能をもち地域のニーズに幅広く対応する が 27.3% で最も多い 前回調査 (2013 年 ) と比べ 認識に大きな変化はない 図 5 図 5 今後の地域における自院の役割 ( 最も重要と考えられるものを 1 つ選択 ) 3.6 2.2 2014 年 (n=3420) 参考 2013 年 (n=3369) 10.8 12.1 16.6 16.3 27.3 31.6 12.7 13.3 1.3 12.7 2.1 12.0 0.5 12.3 2.0 0.3 4.3 6.0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 一般病床または療養病床を有する病院を集計 主に高度 専門的な入院医療を提供し 重度の急性期疾患に対応する対応する 主に急性期疾患で入院医療が必要な患者や 比較的軽度な急性期患者に対応する 急性期や回復期 慢性期など複数の機能をもち 地域のニーズに幅広く対応する 急性期病院の後方支援やリハビリテーションの機能をもち 在宅復帰をめざす患者に対応する 長期にわたり療養が必要な疾患 障害のある患者に対応する 訪問診療や訪問看護を提供し 在宅療養する患者に対応する 地域住民の かかりつけ医 として 比較的軽度な急性期や健康管理に対応する その他 わからない 無回答 不明 10

表 13 病床規模別 今後の地域における自院の役割 ( 最も重要と考えられるものを 1 つ選択 ) 計 99 床以下 100~ 199 床 200~ 299 床 300~ 399 床 400~ 499 床 500 床以上 無回答 不明 計 応提す供るし 重度の急性期疾患に対 主に高度 専門的な入院医療を 期患者に対応する 要な患者や 比較的軽度な急性 主に急性期疾患で入院医療が必 に幅広く対応する 数の機能をもち 地域のニーズ 急性期や回復期 慢性期など複 復帰をめざ す患者に対応する リテー ション の機能をもち 在宅 急性期病院の後方支援やリハ ビ 患 障害のある 患者に対応する 長期にわたり療養が必要な疾 在訪宅問療診養療すやる訪患問者看に護対を応提す供るし 4,016 391 592 1,068 494 599 77 128 126 22 519 (100.0) (9.7) (14.7) (26.6) (12.3) (14.9) (1.9) (3.2) (3.1) (0.5) (12.9) 1,169 26 145 239 179 227 33 98 59 15 148 (100.0) (2.2) (12.4) (20.4) (15.3) (19.4) (2.8) (8.4) (5.0) (1.3) (12.7) 1,299 35 144 433 226 206 26 22 27 5 175 (100.0) (2.7) (11.1) (33.3) (17.4) (15.9) (2.0) (1.7) (2.1) (0.4) (13.5) 607 27 99 205 61 93 10 6 22-84 (100.0) (4.4) (16.3) (33.8) (10.0) (15.3) (1.6) (1.0) (3.6) (-) (13.8) 419 56 117 126 16 38 5-4 - 57 (100.0) (13.4) (27.9) (30.1) (3.8) (9.1) (1.2) (-) (1.0) (-) (13.6) 220 58 57 40 6 17 1-9 1 31 (100.0) (26.4) (25.9) (18.2) (2.7) (7.7) (0.5) (-) (4.1) (0.5) (14.1) 283 187 28 21 6 15 1-4 - 21 (100.0) (66.1) (9.9) (7.4) (2.1) (5.3) (0.4) (-) (1.4) (-) (7.4) 19 2 2 4-3 1 2 1 1 3 (100.0) (10.5) (10.5) (21.1) (-) (15.8) (5.3) (10.5) (5.3) (5.3) (15.8) 健康管理に対応する て 比較的軽度な急性期疾患や 地域住民の か かりつ け医 とし その他 わから ない 無回答 不明 11