Nippon Oil Exploration Limited

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ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報)

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モーリタニア・セネガル沖開発へメジャーズ参入

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JPEC レポート JJPEC レポート 2013 年度第 23 回 平成 25 年 12 月 26 日 マレーシア サバ沖とブルネイの大水深開発 マレーシアのサバ沖合大水深鉱区で発見された天然ガス田をフィードとする浮体式 LNG (FLNG) プロジェクトが 近く最終投資決定 (FID) に至る見

資料 5 コスモ石油株式会社 ~ コスモエネルギーグループ概要 ~ 2018 年 2 月 20 日 第 1 回 _ 石油産業競争力研究会資料

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見されたことは 同じく地中海であるアドリア海周辺地域における期待を呼び寄せることとなり アドリア海 周辺国が洋上探鉱に向けての動きを見せ始めている ( 出所 :JOGMEC 作成 ) 図 1 アドリア海周辺図 ( 出所 :Università degli Studi di Pavia Centro

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当社の海外事業の体制 主要 4 海外拠点 50 傘下会社 約 300 名の体制 [ 人数 ] 計 現地採用 OG 海外 OG 国内 年 4 月 1 日現在

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図 1 パプアニューギニアの行政区域 これら鉱業産品と非鉱業産品の増産および輸出の拡大により 経済は 2003 年以降 プラス成長を続けている ( 図 2 参照 ) これに加えて LNG の生産 輸出が本格的なものになり 次期 LNG プロジェクトや化学プロジェクトが実現すれば 同国経済は大きく発展

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目 次 Ⅰ. 今後の電力需給見通しと燃料について Ⅱ. 原油 重油を巡る状況について Ⅲ.LNGを巡る状況について IV. 石炭を巡る状況について V. 電力の燃料調達について ( まとめ ) 2

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作成日 : 2010/12/9 石油企画調査部 : 伊原賢 公開可 石油開発における研究開発投資の傾向と国営石油会社 NOC の台頭 (JOGMEC 石油企画調査部 世界石油工学者協会 SPE 資料 ) 近年 石油開発をめぐる環境の変化には 油価の高値変動 イージーオイル ( 在来型油田 ) の減退

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( 出所 : 各種資料を基に JOGMEC 調査部作成 ) 図 1 メキシコ湾油流出事故発生後の海底からの漏油箇所 (5 月 3 日 ) ( 左から右に : 海底に横たわるライザーパイプの端 ライザーパイプから突き出た掘管 BOP の損傷部分 ) この背景を油田開発の歴史から説明します 1960 年

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本日の説明内容 総括 2019 年 3 月期第 1 四半期実績 2019 年 3 月期通期見通し 主要施策の進捗 1

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1 はじめに 日本の原油輸入の 2 割を占める重要なパートナーである中東のアラブ首長国連邦 (UAE) 近年急激な経済成長を背景に 年平均 16 % 以上の電力需要増加が見込まれるこの国で 最近日本の総合商社が取組む大型電力案件の話題が相次いで報じられた 5 月 9 日 UAE のフジャイラ首長国に

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Special Feature 未来への挑戦 ~ ビジネス現場最前線 ~ 三菱商事は 経営戦略 2015 で掲げる 2020 年頃の成長イメージ の実現に向け 新たなビジネスの可能性に日々挑戦し続けています 本特集では シェールガス革命以降新たな可能性を秘めた 北米産 LNG の販売事業 英国で培っ

平成 27 年度 ( 第 5 回 )JOGMEC 金属資源セミナー 0 石油価格とレアメタルの関係 平成 27 年 8 月 28 日 ( 金 ) 資源備蓄本部希少金属備蓄部 企画課部長 萬雄太郎 上木隆司

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<4D F736F F F696E74202D A835E838B8A4F95948CFC826新首長下でのカタールの石油・天然ガス開発の現況と展望

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

東地中海ガス田の開発動向と石油会社の動き 更新日 :2013/07/26 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) 東地中海地域では イスラエル沖合で 2009 年に Tamar ガス田 (10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 (18.9TcF) キプロス沖合

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

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地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

Transcription:

石油開発事業の現状と今後の展開について ( 事業説明会資料 ) 取締役常務執行役員中村誠一 2013 年 10 月 17 日 1

JX 日鉱日石開発の事業地域 世界 14 ヵ国で事業を展開 英国 ( 北海 ) カナタ カタール UAE 日本 ミャンマー タイ ヘ トナム マレーシア 米国 ( メキシコ湾 ) 探鉱資産開発 生産資産赤字 : コア事業国青字 : コア候補国 イント ネシアハ フ アニューキ ニア東ティモールオーストラリア 当社はベトナム マレーシア 中東および日本においてオペレーターとして生産活動の中心的役割を果たしている 2

主な石油 天然ガス開発プロジェクトの概要 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 プロジェクト地域 / 会社 英領北海 米国メキシコ湾 カナダ ベトナム他 ミャンマー マレーシア インドネシア 2012 年 1-12 月販売量 *1 2012 年 12 月末埋蔵量 ( 千 boed) 油ガス *2 ( 百万 boe) JX NEPUK 6 5 1 126 JX NOEX USA 4 3 1 23 日本カナダ石油 14 14 0 253 日本ベトナム石油他 8 6 2 日石ミャンマー 9 1 8 JX 日鉱日石マレーシア 21 4 17 JX 日鉱日石サラワク 19 2 17 < 小計 > 日石ベラウ 17 0 17 233 オーストラリア他 JX NOEX Australia 1 1 0 < 小計 > パプアニューギニア マーリン サザンハイランド石油開発 5 5 0 99 12 13 14 UAE カタール他 アブダビ石油 合同石油他 13 12 1 66 合計 *1 プロジェクトカンパニーベース販売量 ただしアブダビ石油 合同石油他は出資ベース販売量 117 53 64 800 *2 当社の埋蔵量は PRMS(Petroleum Resources Management System) 基準において定義されている埋蔵量 (Reserve) のうち 確認および推定埋蔵量の合計値を採用している 3

事業環境認識 経済情勢および市況 需要は新興国を中心に堅調に増加 資源価格は高値圏で推移するものの市場の不安定な状況は継続 北米におけるシェールガス革命を契機とした天然ガスシフトの進展 ただし 当面 域外への影響は限定的 ガス価格の地域間格差継続 上流事業環境 中国 インドをはじめとする新興国の積極的な資産買収 資源ナショナリズムの台頭 厳しい資源獲得競争は継続 難度の高い油ガス田の探鉱 開発に求められる技術の高度化 規制強化 長期的なコスト上昇 メジャー以外の中堅上流会社でも 自社の強みを活かせる分野に資源を集中し 順調に埋蔵量補填を実現している企業が数多く存在 4

第 2 次中計基本方針および施策 (1) 以下の基本方針に基づき 引き続き利益を伴う持続的な成長 (2020 年 20 万 BD ROIC 10%) を目指す 探鉱を主体とした埋蔵量 生産量の拡大 900 億円 /3 カ年の探鉱投資により 将来的に生産可能な資源量を確保 開発中案件の完工と開発 ( 追加開発を含む ) 検討中案件の実現 オペレーターシップを主体とした知見の蓄積と能動的な事業推進 オペレーターシップによる技術の蓄積 事業の主体性確保 事業機会へのアクセス増 地域 技術のフォーカスによる優位性の確立 コア事業国 コア候補国への経営資源の優先配分と オペレーター事業等を通じて優先的に知見を獲得 事業ポートフォリオ再構築 事業環境の変化を見ながら資産の売却 / 組み換えを検討 5

第 2 次中計基本方針および施策 (2) 基本戦略 1 探鉱を主体とした埋蔵量 生産量の拡大 2020 年の生産量 20 万 BD へ向けて以下案件を推進 開発中案件の完工と開発検討中案件の実現 ( 開発中 ) パプアニューギニアLNG 英領北海マリナー油田 ( 開発検討中 ) 英領北海カリーンガス田 インドネシアタングー LNG 第 3トレイン 大型オペレーター探鉱案件の推進 (3 年間で 900 億円の探鉱投資 ) マレーシア : SK-333 鉱区 サバ深海 R 鉱区 カタール : A 鉱区 6

第 2 次中計基本方針および施策 (3) 基本戦略 2 地域 技術のフォーカスによる優位性の確立 コア事業国 コア候補国への経営資源の優先配分と オペレーター事業等を通じた技術の蓄積により 事業の主体性確保と事業機会へのアクセス増を目指す 重点地域 重点技術 コア事業国 : マレーシア ベトナム 英国 知見や国営石油会社との関係等を活かし 探鉱 開発 買収を継続実行 コア候補国 : UAE/ カタール ミャンマー オーストラリア 事業機会の獲得 ( オペレーター指向 ) と事業基盤の強化を図り 将来のコア事業国を目指す 大水深 増進回収 マレーシア サバ深海 R 鉱区 英国シェトランド諸島西方海域 ベトナム ランドン油田 HCG-EOR タイトオイル / ガス 重質油 英領北海マリナー油田 基本戦略 3 事業環境の変化を見ながら迅速に事業ポートフォリオを再構築 資産の組み換えを機動的に実施 7

埋蔵量補填 拡充 - 最近の探鉱活動 (1) マレーシア : コア事業国における新たな挑戦 1 サラワク州沖合における天然ガス生産 開発事業 JX グループが権益 10% を保有するマレーシア LNG ティガ社の天然ガス液化プラントに原料ガスを供給 SK10 鉱区 ( オペレーター : 当社 ) JX 日鉱日石マレーシア石油開発が 75% 保有 SK8 鉱区 ( オペレーター : シェル ) JX 日鉱日石サラワク石油開発が 37.5% 保有 深海探鉱鉱区 2F SK8 鉱区 深海探鉱鉱区 R SK10 鉱区 陸上探鉱鉱区 SK333 探鉱鉱区 PM308A 8

埋蔵量補填 拡充 - 最近の探鉱活動 (1) マレーシアマレーシア : コア事業国における新たな挑戦 : 2 1 サバ州沖において深海域探鉱に参入 サラワク州沖の生産中ガス田群 (SK10 鉱区 ) 同州陸上の探鉱事業 (SK333 鉱区 ) に続いて 当社がオペレーター ( 操業管理会社 ) として事業を推進 対象鉱区 : サバ州コタキナバル市より約 180km 沖合の深海鉱区 (R 鉱区 ) 鉱区面積約 672km2 水深 100~1,400m ( 本鉱区が位置する海域周辺では複数の大規模油田が発見されている ) 2012 年 1 月 17 日 マレーシア国営石油会社ペトロナスと生産分与契約を締結 鉱区権益保有比率 :JX 日鉱日石サバ深海石油開発 :37.5% インペックス南西サバ沖石油 :37.5% ペトロナス チャリガリ :25.0% ( ペトロナスの子会社 ) 9

埋蔵量補填 拡充 - 最近の探鉱活動 (1) マレーシアマレーシア : コア事業国における新たな挑戦 : 3 2 サラワク州陸上において探鉱事業を推進中 当社がオペレーターとして探鉱事業を主導 対象鉱区 : SK333 鉱区 ( 面積 : 約 3,100km2) 本鉱区周辺には油田が存在 2007 年 12 月 7 日 ペトロナスと生産分与契約を締結 権益比率 : JX 日鉱日石サラワク陸上石油開発 :75% ペトロナス チャリガリ :25% 3 サラワク州沖において深海域探鉱に参入 深海 R 鉱区に続いて 当社がオペレーターとして事業を主導する深海鉱区 対象鉱区 : サラワク州北西沖合の深海鉱区 (2F 鉱区 ) 鉱区面積 : 約 5,500km2 水深 100~1,100m ) 2013 年 9 月 19 日 ペトロナスと生産分与契約を締結 権益比率 : JX Nippon Oil & Gas Exploration (Offshore Malaysia):40% ペトロナス チャリガリ :40% GDF Suez E&P Malaysia:20% 10

埋蔵量補填 拡充 - 最近の探鉱活動 (2) カタール : 世界最大の LNG 生産国においてガス探鉱権益を取得 カタール沖合での新規探鉱活動にオペレーターとして参入 カタール沖の A 鉱区において 世界最大のガス田であるノースフィールド ガス田の生産層 ( クフ層 ) の深部に分布するプレ クフ層 ( 深度約 3,400~4,000m) を対象にガス探鉱を実施するため ドーハ事務所を開設し探鉱作業を準備中 50 0'0"E 51 0'0"E 52 0'0"E 53 0'0"E 対象鉱区 : カタール沖合の探鉱鉱区 A 鉱区 ( 面積 : 約 6,170km2 水深 :30~60m) 27 0'0"N Block A 27 0'0"N 2011 年 5 月 8 日 カタール国政府と探鉱生産分与契約を締結 26 0'0"N ノースフィールドガス田 26 0'0"N 鉱区権益保有比率 : JX 日鉱日石カタール石油開発 (100%) 25 0'0"N カタール ドーハ市 25 0'0"N 50 0'0"E 51 0'0"E 52 0'0"E 53 0'0"E 11

開発案件の推進 - 最近の事業状況 (1) 英領北海 : コア事業国における重質油の開発 1 2012 年に Eni より権益を買収したマリナー油田は 英領北海の既発見未開発油田の中で最大規模 ( 可採埋蔵量は約 2.5 億バーレル以上 ) 本年 2 月に英国政府の承認を取得し 開発に移行 生産開始は 2017 年を予定 生産される原油は重質油 (API:12~14 ) 初期 4 年間の平均生産量は日量約 55,000 バーレル 生産期間は 2017 年から約 30 年間 対象鉱区 : 英領北海 8/15 9/11a 9/11b 9/11d 鉱区 ( シェトランド諸島の東 150Km に位置 水深は約 100m) 鉱区権益保有比率 : Statoil:65.11% ( オペレーター ) JX Nippon Exploration and Production(U.K.)Limited:28.89% Cairn Energy:6.00% 12

英領北海 : コア事業国における重質油の開発 2 ( 鉱区位置 ) 13

開発案件の推進 - 最近の事業状況 (2) パプアニューギニア : 同国初のガス液化事業が着実に進行 1 2009 年 12 月に PNG LNG プロジェクトの最終投資を決定し 現在 2014 年の LNG 生産開始に向け開発作業中 PNG LNG プロジェクトの概要 パプアニューギニア国サザンハイランド州およびウェスタン州に位置する油ガス田から産出される天然ガスを パイプラインで首都ポートモレスビー近郊の LNG プラント ( 生産能力 690 万トン / 年 ) へ輸送し 液化 輸出する計画 Merlin Petroleum 社 ( 当社が 79% の株式を保有 ) が 同プロジェクトの 4.68% 権益を保有 マーリン ペトロリアム社の株主構成 当社 :79% 丸紅 :21%(2011 年 11 月に株式を取得 ) 日本パプアニューギニア石油 ( 当社 98.4% 丸紅 1.6% 出資 ):40.7% NOEX PNG( 当社 100% 出資 ):38.9% 丸紅 :20.4% 14

パプアニューギニア : 同国初のガス液化事業が着実に進行 2 PNG LNG プロジェクトの概要 原料油ガス田 パイプライン LNG プラント Hides Angore Juha の各ガス田 Kutubu Moran Gobe の各ガス田 ( 随伴ガスを利用 ) 陸上 : 約 370Km 海上 : 約 410Km 生産能力 :690 万トン / 年 (345 万トン / 年 2 系列 ) LNG 販売先 東京電力 180 万トン / 年 大阪ガス 150 万トン / 年 Sinopec( 中国 ) 200 万トン / 年 CPC( 台湾 ) 120 万トン / 年 合計 650 万トン / 年 PNG LNG 事業の出資構成 ExxonMobil:33.20% ( オペレーター ) Oil Search:29.00% (PNG 最大の石油開発会社 ) Santos:13.53% ( 豪州の大手石油開発会社 ) Merlin Petroleum:4.68% PNG 政府 地権者 :19.58% 15

パプアニューギニア : 同国初のガス液化事業が着実に進行 3 ジュハ標高 950m ハイズ標高 1,700~2,800m PNG LNG フ ロシ ェクト位置図 油 ガス生産地域 ガス液化プラント ( 建設中 ) パイプライン 16

新技術への取り組み (1) ベトナム : 炭化水素ガスによる原油増進回収 当社は ランドン油田 ( 当社 97.1% 出資の日本ヘ トナム石油がオヘ レーター ) における 原油回収率を高める炭化水素ガス圧入攻法 (HCG-EOR) の実施について ベトナム国営石油 (PETROVIETNAM) と合意した 当社は 2014 年より 生産中の油層に炭化水素ガスの圧入を開始し 同年末より原油増進回収を開始する計画としている 17

新技術への取り組み (2) ベトナム : 炭酸ガスを使った原油の増進回収技術開発 ランドン油田において 原油回収率を高める炭酸ガス圧入攻法 (CO2-EOR) のパイロット テストを JOGMEC ベトナム国営石油と共同で実施し 増産効果を確認 (2011 年 ) 洋上での実施は世界初 本年 6 月 CO2-EORパイロットテストの成果に対し 第 78 回石油技術協会定時総会において 石油技術協会業績賞を受賞 原油生産井 ランドン油田における油層シミュレーション モデル 緑 :CO2 濃度赤 : 原油 CO2 圧入井 原油生産井 CO2 ガスと油はある一定以上の温度 圧力のもとで混和 ( ミシブル ) し 混和状態の流体は油層内でより動きやすくなるため 油層の産出能力が増加する ( 出所 :JOGMEC) 18

長期ビジョンおよび生産量見通し 長期ビジョン オペレーターシップを主体に持続的に成長する石油 天然ガス開発会社へ 〇原油 天然ガス生産量 20 万ハ ーレル / 日へ 世界各拠点の人材 ノウハウを有機的に連携 〇埋蔵量補填率 100% 以上 ( 千 BD) 225 200 175 150 125 117 100 2 次中計期間 原油換算生産量見通し 開発検討中の主な油 カ ス田 マレーシアラヤンカ ス田 英領北海カリーンカ ス田 イント ネシアタンク ー LNG 第 3 トレイン 136 開発中 探鉱案件の推進ほか 開発検討中 75 生産中 50 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2013 年生産開始 豪州フィヌケイン サウス油田 2017 年生産開始予定 英領北海マリナー油田 2014 年生産開始予定 英領北海キヌール油田 ハ フ アニューキ ニア LNG 19

終了 20