総務部 企画財政課

Similar documents
平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること


<4D F736F F D20819A819A81798B4C8ED294AD955C817A30315F967B95B >

2014(平成26)年度 予算編成方針について

(2) 市税の決算状況 平成 24 年度調定済額の比較 税目 項目 平成 23 年度調定済額 平成 24 年度調定済額 増減 ( 単位 : 千円 ) 増減率 個人 10,113,609 10,412, , 市民税 法人 1,844,663 2,109, ,056

スライド 1

< B4C8ED294AD955C817A95BD90AC E93788E7392AC91BA958192CA89EF8C F89975C8E5A82CC8A C982C282A282C430372E786C73>

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

< C8E C8E DA8E9F C95742E786C73>

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

Microsoft Word - fcgw03wd.DOC

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

<4D F736F F F696E74202D C8E8693FC A F F95BD90AC E937889E482AA8D9182CC8DE090AD8E968FEE816990AD957B88C4816A2E >

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

untitled

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

5 財政見通し地方交付税の減少等に伴い歳入額が大きく減少する一方で, 歳出は緩やかに減少することから, 期間を通じて収支不足が生じるものの, 財源対策 ( 財政調整基金の取崩し ) を講じることにより, 対象期間中は収支均衡を図ることができる見込みとなった しかしながら, 平成 33 年度末の財政調

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

スライド 1

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

Microsoft Word - <公表版>H29資金管理方針

H28秋_24地方税財源

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

2012(平成24)年度 予算編成方針について

2017年度 決算説明会資料

<819A95BD90AC E93788C888E5A8CF6955C8E9197BF2E786477>

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと


☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

概算要求基準等の推移


2007財政健全化判断比率を公表いたします

ÿþ

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

おしえて!熊野市の予算の仕組み ~ー市の予算ができるまでー~

(公印省略)

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

<4D F736F F F696E74202D208C888E5A8E518D6C B835E8F F4390B3817A205B8CDD8AB B83685D>

地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

< F2D E968BC681698E968CE3816A817A C8250>

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

資料3

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

<4D F736F F F696E74202D EF8B638E9197BF82CC B A6D92E894C5816A E >

⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

下呂市は今後 市税の減収や地方交付税特例措置 の終了を見据え 大幅に支出をカットし 身の 丈に合った市政運営をしていかなければ なりません 広報紙 11月号参照 今月は支出をどう見直していく のか 予算規模縮減に向け たお話です 3 と 年度 は 前 下呂市の財政の弾力性を示す経 進む財政の硬直化

1 市税の決算状況 (1) 市税全体の決算 平成 27 年度決算における市税総額は,462 億円余で, 前年度と比較して,3 億 6400 万円余,0.8% の減となりました 市税全体に占める割合は, 市民税 ( 個人 法人 ) が 54.9%, 固定資産税は 35.0% となり, これらの二つの税

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

資料 3 平成 26 年度 神奈川県競輪組合 主要施策説明書 神奈川県

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

<4D F736F F F696E74202D20819A DC58F49819A32328C888E5A8E518D6C B835E8F572E B8CDD8AB B83685D>

05-01【財務部長】チャレンジ目標01【年度末】(確認済)

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

エ. 納税義務者数の推移 単位 : 人平成 納税義務者数土地 63,685 納 税 義 務 者 数 の 推 移 単位 : 人 土地 償却資産 6,582 61,53 61,587 62,552 63,69 63,685 償却資産 2,2 1,77 1,786 1,798 1,827 1,894 2,

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

(1) 市税 1 個人市民税 12,, 12, 1,, 1, 8,, 8, 6,, 6, 4,, 4, 2,, 2, 4,425,177 4,542,579 4,451,591 4,548,613 4,83,99 5,245,539 6,124,689 6,342,477 6,436,251 6,1

市税収入額(人口推移)

平成26年度公金管理運用計画

<4D F736F F D A6D92E8817A95BD90AC E937895EF8A87944E8E9F8DE096B195F18D908F912E646F63>

⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 1

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

各取組は PDCA サイクルを回し効果を評価し 目標が達成できない見通しとなったときは さらなる総量の縮減や取組 体制の強化等 基本方針等を見直します [ 図表 40] [ 図表 40:PDCA サイクル ] 計画修正 Action 計画修正 Action Plan Check 計画等修正 Acti

平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出


健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

Ⅳ 地方交付税

田川市水道事業会計

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

2 決算規模及び収支 (1) 決算規模 特別の平成 26 年度普通会計決算は 歳入総額 3 兆 5,779 億 31 百万円 歳出総額 3 兆 4,423 億 40 百万円となった 決算規模は 前年度に比べて歳入は8.0% の増 歳出は8.3% の増となり 歳入 歳出ともに4 年連続の増となった (

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

内部統制ガイドラインについて 資料

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

第3 法非適用企業の状況

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

2 地方交付税のうち普通交付税は, 合併特例措置の段階的縮小や国勢調査人口の減少等により, 平成 28 年度以降大きく減少していく見通しである また, 東日本大震災復興交付金事業を平成 26 年 6 月時点の交付対象事業まで計上しているため, 震災復興特別交付税については, 平成 26 年度をピーク

平成21年度 予算編成方針

試算の前提条件 2018( 平成 30) 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 市税を 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で示されたベースラインケースの指標により試算し

つのシナリオにおける社会保障給付費の超長期見通し ( マクロ ) (GDP 比 %) 年金 医療 介護の社会保障給付費合計 現行制度に即して社会保障給付の将来を推計 生産性 ( 実質賃金 ) 人口の規模や構成によって将来像 (1 人当たりや GDP 比 ) が違ってくる

回答作成様式

財 政 の 現 状

Transcription:

平成 29 年 10 月 16 日 - 1 - 各部長様 各課 ( 局 所 消防 ) 長 様 総務部長 平成 30 年度阿賀野市予算編成方針について ( 通知 ) 平成 30 年度予算について 次のとおり編成に関する方針を定めたので 阿賀野市 財務規則第 7 条第 1 項の規定により通知します 1 はじめに 内閣府の平成 29 年 9 月の月例経済報告では 景気は緩やかな回復基調が続いている とされる一方 中国において不動産価格や過剰債務問題を含むことによる金融市場の下振れリスクがあることを始め 海外市場の不確実性の高まりや 金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとしています 6 月 9 日に閣議決定された 経済財政運営と改革の基本方針 2017 では 6 00 兆円経済の実現と平成 32 年度の財政健全化目標の達成の双方の実現を目指す としていますが 衆議院の解散 総選挙が行われることとなり 消費税増税分の使途変更や増税そのものの凍結の可能性が出てきて 今後の国の財政運営は不透明となっています また 平成 30 年度総務省所管予算概算要求において 地方交付税については 本来の役割が適切に発揮されるよう前年度の地方財政計画の水準を下回らないように地方一般財源の総額を確保する こととしていますが 阿賀野市では合併特例期間の段階的な縮減に入った地方交付税が引き続き減額することもあり 平成 30 年度一般会計予算は財源不足が生じる厳しい財政状況が見込まれます したがって 予算編成では平成 28 年 3 月に策定した総合計画 (2016-2024) の基本計画 (2016-2020) で定めた政策 施策を実現するための事業に重点を置き - 1 -

- 2 - 行政経営システムの本格稼働による効率的な財政運営を行います 2 阿賀野市の財政状況 (1) 主要財源本市の財政状況ですが 主要財源である市税収入は 収納率は5か年連続で上昇していますが 収入額で見ると 平成 28 年度決算において対前年度比約 1, 091 万 4 千円 (0.2%) の減収となりました 主な要因ですが グリーン化を進める観点から導入された重課税率の影響により軽自動車税が増収となったほか 固定資産税も増収となりましたが 市民税 たばこ税 鉱産税や入湯税は減収となり 全体としても減収になったものです 国では 景気は緩やかな回復基調にある として ここ数年は地方税の増収を見込んでいます しかし 本市では29 年度は9 月現在で調定額 収納率ともに前年度比で増えていますが 30 年度は固定資産税の評価替えの影響による減収要因も見込まれます このため 市税については課税客体を確実に捕捉し公平な賦課に努めるとともに 市民の皆さまから税の重要性をご理解いただき 確実に納付していただくよう引き続き取り組んでいく必要があります また 地方交付税については平成 28 年度決算で歳入全体の35.1% を占め 本市においては特に依存度が高い財源でありますが 合併特例期間終了に伴う段階的縮減などの影響を受け 普通交付税は前年度比約 3 億円の減収となりました 平成 30 年度も現時点での見通しとしては今年度と同額程度の減収となる見込みです - 2 -

- 3 - 市税と普通交付税の推移 76.1 億円 72.3 億円 73.5 億円 69.6 億円 66.4 億円 73.6 億円 73.9 億円 72.6 億円 67.2 億円 42.6 億円 42.7 億円 43.3 億円 43.9 億円 44.1 億円 42.6 億円 43.6 億円 44.1 億円 43.8 億円 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 30 年度 31 年度 32 年度 (2) 直面する課題本市は 平成 27 年度から合併特例期間終了に伴い普通交付税や臨時財政対策債の発行可能額が5 年間の段階的縮減期間に入っています この影響を受け 平成 28 年度決算では経常的経費はほぼ横ばいであるにもかかわらず経常収支比率が91.1%( 昨年度比 2.1ポイント増 ) と平成 20 年度以来 8 年ぶりに90% を超え 現状の制度やサービスの水準 施設管理や人員体制を維持したまま政策 施策を拡充することの難しさを示しています 中期的には 歳入面では 生産年齢人口の減少が個人市民税の減少につながるほか 人口を基礎に計算されることが多い地方交付税にも影響があります 地方交付税については 地方自治体全体での基金残高が増加しているとして地方一般財源を抑制すべきだという意見も国にあり 平成 31 年度以降の部分を含め 総務省と財務省の折衝を注視していく必要があります 歳出面では 公共施設の延床面積の約 4 割が大規模改修工事の目安となる建築後 30 年を経過して 今後の公共施設 ( 建物 ) とインフラ関連の将来更新費の推計は年間 30 億円と 過去の実績より5.6 億円多くなっており 今後は更新や大規模改修のための費用の増 - 3 -

大が懸念されます 阿賀野市予算編成方針 - 4 - 市債については 平成 28 年度決算で対前年度比約 13 億 9 千万円の大幅減となりましたが 主な理由としては27 年度は新病院整備事業の出資債や水原公民館 水原総合体育館の耐震化 大規模改修事業債などの借入を行ったことによるものです このため平成 28 年度末の市債残高は前年度比で減少しましたが 交付税算入率の高い合併特例事業債の発行が平成 31 年度で終了することから 中長期的には後年度の財政負担に十分配慮する必要があります 一般会計市債の発行額と残高の推移 257.0 億円 246.2 億円 238.3 億円 229.0 億円 237.3 億円 255.2 億円 246.8 億円 249.8 億円 240.6 億円 238.7 億円 26.4 億円 18.0 億円 17.0 億円 15.7 億円 33.1 億円 42.8 億円 17.4 億円 28.5 億円 13.8 億円 20.0 億円 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 ( 見込 ) 3 予算編成の基本方針 (1) 総合計画 ( 行政経営システム ) と連動した財政運営総合計画は 市の経営計画として 政策推進 行政改革 ( 行政経営 ) 健全財政 の3 側面を包含した計画となっています この考え方に基づき 今年度から本格稼働した行政経営システムと予算編成を連動させ 成果指標重視の視点に立った行政経営 (PDCA) サイクルを更に推進していきます サイクルの実施状況ですが 7 月の施策成果レビューでの施策評価 (CHEC K) に基づき事業内容や予算配分の見直し (ACT) を行い 既に実施計画事業についての予算要求入力をしていただいているところです 今後は実施計画事業 新規事業について計画 (PLAN) した内容に基づき実施計画ヒアリングを - 4 -

- 5 - 行い 30 年度の実施計画事業を確定し 事業の執行 (DO) となります (2) 重点化する事業平成 30 年度予算編成では 引き続き 選択と集中 により 限られた財源の中でも特に次の事業に重点的かつ効果的に配分します ア総合計画の重点分野に設定した 33の基本事業 イ地方創生関連事業 ( 実施計画に包含されていないもの ) (3) 地方創生関連等の新たな制度への迅速な対応国は 地方創生の推進に向け その取り組みを後押しする交付金を創設するなど 目まぐるしいスピードで新たな制度や財源を検討 創設しているところです 市の対応が遅れないためにも 積極的な情報収集に努め 国の交付金などを最大限活用する施策を実行する必要があります (4) 公共施設等総合管理計画との整合市が所有する公共施設等の全体状況を把握し 市の取り巻く現況及び将来の見通しを分析し これを踏まえた公共施設等の管理の基本方針を定める 公共施設等総合管理計画 を平成 29 年 2 月に策定しました 今後は 施設保有量の適正化 維持管理の適正化 施設運営の適正化 の3つの基本方針に基づき施設所管課が個別施設計画を策定し 将来の施設の方向性を見据えた予算編成を行ってください (5) 国 県の補助制度国 県の動向に十分留意し 予算額が下回ることがないよう適正な額を見積もること また 補助制度等の廃止又は縮小があった場合は 原則その内容に合わせて事業を縮小又は廃止すること (6) 特別会計 特別会計については 一般会計に準じて予算編成するものとし 財源を安易に - 5 -

- 6 - 一般会計に依存することなく 自主財源 ( 適正な負担基準の見直しを含む ) や国 県補助金等の確保に努力し より効率的な運用に努めること 4 予算編成手法 要求予算区分要求する予算は事業毎に 実施計画事業 と 経常的事業 に区分します 実施計画事業とは 総合計画で定める基本事業の推進に特に貢献する事務事業で実施計画ヒアリングの対象事業を指します ( 平成 29 年度は 170 事業 ) 経常的事業とは 上記事業以外の全ての事業で 事務費や義務的経費を含みます スケジュール今年度の実施計画事業のPDCAサイクルは下記のとおりです 経常的事業については例年どおりのスケジュールになっています 実施計画事業 ( 新規事業含む ) 経常的事業月日原課企画財政課原課企画財政課 7 10 上旬事業評価入力事業評価入力 11~ 21 上旬 施策成果レビュー CHECK( 評価 ) 実施計画作成 ( 予算要求入力完了 ) ACT( 改善 ) レビューでの指示事項を踏まえた事業構築 24 予算編成説明会 ( 予算編成方針通知 ) 下旬実施計画ヒアリング ( 継続事業 ) 中旬実施計画ヒアリング ( 新規事業 ) 11 要求基準 ヒアリンク 下旬による事業費修正 PLAN( 計画 ) 予算要求入力市政経営会議 上 ~ 予算編成企画財政課ヒアリング予算編成 12 中旬 ( 確認作業 ) 企画財政課ヒアリング 1 下旬当初予算 ( 案 ) 作成 基本計画を達成するための効率的 効果的な事業実施 事務執行 DO( 実行 ) - 6 -

総合計画体系との連携 阿賀野市予算編成方針 - 7 - 新年度予算は 引き続き総合計画における成果指標の達成を最優先課題とした編 成を行うため 下記に留意のうえ予算要求をお願いします (1) 実施計画事業の先行要求実施計画事業は ( 総合計画の平成 30 年度実施計画の作成について 平成 29 年 9 月 3 日付企画財政課長通知 ) のとおり 財務会計システムでの予算要求入力を先行して開始していますが 実施計画ヒアリング 及び 市政経営会議 を経て最終調整となります このため 当通知後の要求は 経常的事業の入力が中心となります (2) 予算配分の優先度 実施計画事業に優先的な財源確保を図るため 以下のとおりの配分とします 高優先度低 A 実施計画事業 (170 程度 ) ア重点分野事業総合計画上で重点分野に設定されている 33 の基本事業 に紐付けされる事務事業イ通常分野事業重点分野事業以外の基本事業に紐付けされる事務事業 B 経常的事業 (600 程度 ) 義務的経費を除いて可能な限り抑制を行います このため 新規で予算要求できる事業は 国県の制度改正等に基づき計上する人 件費 扶助費等の義務的経費を除いては 原則として実施計画事業に限ることとし ます - 7 -