3 介護の基本 (6 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 介護職の役割 専門性と多 職種との連携 各介護現場での介護職の役割を理解する 地域包括支援センター創設 の背景からチームアプローチの意味を理解する 家族による介護と専門職による介護の相違点を挙げながら 介護の専門性を理解

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介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

9(1) 介護の基本的な考え方 9() 介護に関するこころのしくみの基礎的理解 9() 介護に関するからだのしくみの基礎的理解 9(4) 生活と家事 5 9(5) 快適な居住環境整備と介護 9(6) 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 4 4 理論と法的根拠に基づき介護を行うこと

3 介護の基本 2 介護職の職業倫理 講師名資格等 兼任 瀬口知子 教員免許福祉 看護 有里さつき 教員免許福祉 看護 宮 ゆかり 教員免許福祉 3 介護の基本 3 介護における安全の確保とリスクマネジメント 教員免許福祉 瀬口知子 教員免許福祉 看護 有里さつき 教員免許福祉 看護 宮 ゆかり 教

科目名

(2) 自立に向けた介護 4.5 時間 自立支援 1 自立 自律支援 2 残存能力の活用 3 動機と欲求 4 意欲を高める支援 5 個別性 / 個別ケア 6 重度化防止 介護予防 介護予防の考え方 自立 自律支援 残存能力の活用 動機と欲求 意欲を高める支援 個別性 個別ケア 重度化防止 介護予防の

介護職員初任者研修科シラバス カリキュラム科目名 1 職務の内容 (6 時間 ) 目標 研修に先立ち これからの介護が目指すべき その人の生活を支える 在宅におけるケア 等の実践について 介護職がどの ような環境でどのような形でどのような仕事を行うのか 具体的イメージを持って実感し 以降の研修に実践

科目 2 介護における尊厳の保持 自立支援 (9 時間 ) 到達目標 評価のポイント介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけない行動等を理解している 介護の目標や展開について 尊厳の

1 人権と尊厳を支える介護 (1) 人権と尊厳の保持 個人としての尊重 アドボカシー エンパワメントの視点 役割 の実感 尊厳のある暮らし 利用者のプライバシーの保護 (2)ICF 介護分野におけるICF (3)QOL QOLの考え方 生活の質 (4) ノーマライゼーションノーマライゼーションの考え

添削指導及び面接指導の指導方法書 1 添削指導 (1) 添削指導の進め方ア ) 指導の回数 9 回イ ) 課題の配布第 1 日目 ( スクーリング ) に全 9 回分を配布ウ ) 回答の提出期限指定通学日 ( スクーリング ) の当日まで提出する エ ) 評価方法提出された課題は 添削責任者の指導の

科目名 (2) 介護における尊厳の保持 自立支援 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点 及び やってはいけない行動の例を理解する 人間と尊厳を支える介護 2 自立に向けた介護 介護の目標や展開に

4 介護 福祉サービスの理解と医療との連携 介護 福祉サービスの理解と医療との連携 3 1. 介護保険制度 (1) 介護保険制度創設の背景及び目的 動向 ケアマネジメント 予防重視型システムへの転換 地域包括支援センターの設置 地域包括ケアシステムの推進 () 仕組みの基礎的理解 保険制度としての基

2. 介護における尊厳の保持 自立支援 (9 時間 ) 到達目標 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやっては いけない行動例を理解している 評価の基準 介護の目標や展開について 尊厳の保持

ウェルビーイング木更津校 介護職員初任者研修通信コース 科目別シラバス 介護職員初任者研修における目標 評価の指針 (1) 介護職員初任者研修を通した到達目標 1. 基本的な介護を実践するために最低限必要な知識 技術を理解できる 2. 介護の実践については 正しい知識とアセスメント結果に基づく適切な

<4D F736F F D20819A834A838A834C D758B6082C689898F4B816A5F E355F2E646F6378>

ア. 知識として知っていることを確認するもの 知識として知っているレベル 表記 列挙できる ( 知っているレベル ) 概説できる ( だいたいのところを説明できるレベル ) 説明できる ( 具体的に説明できるレベル ) 筆記試験や口答試験により 知識を確認することが考えられる イ. 技術の習得を確認

生活援助従事者研修における目標 評価の指針 1 各科目の到達目標 評価 (1) 生活援助従事者研修を通した到達目標 1 基本的な生活援助中心型の介護を実践するために最低限必要な知識 技術を理解できる 2 介護の実践については 正しい知識とアセスメント結果に基づく適切な介護技術の適用が必要であることを

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鈴木さなえ 社会福祉士 介護福祉士 介護支援専門員 兼任 諸橋利枝 精神保健福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 兼任 2 介護における尊厳の保持 自立支援 高浦康弘 社会福祉士 介護支援専門員 兼任 2 自立に向けた介護 斉藤智恵 介護福祉士 兼任 長谷川純子 介護福祉士 介護支援専門員 兼任 野村

02 H30 å°‡éŒ•â–€ï¼„â–¡ã…»æł´æŒ°â–€ï¼„â–¡ï¼‹ç‘¾ä»»ï¼›ã‡«ã…ªã‡�ㅥㅩㅀ.xlsx

4 生活と家事 教員(1 年 2ヶ月 ) 栄養士 (S60/3) 栄養管理士 (H18/5) 人見玲子 教員 (8 年 7 ヶ月 ) 介護福祉士 (H13/3) 是枝智子 居宅介護事業所 サービス提供責任者(11 年 ) サービス提供責任者 (11 年 ) 介護福祉士 (H11/7) 小浦典子 介護

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Microsoft Word - (改正後)介護員養成研修実施要綱

実務者研修 ( シラバス ) 鹿児島介護福祉アカデミー ウェルフェア 科目名 人間の尊厳と自立 到達目標 〇尊厳の保持 自立 自立の支援 ノーマライゼーション 利用者のプライバシーの保護 権利擁護など 介護の基本的な概念を理解している 項目名 人間の多面的な理解と尊厳 自立 自律の支援 人権と尊厳

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

Microsoft Word - H22.10ヘルパー養成講座カリキュラム(2期)

振り返り 研修全体を振り返り 本研修を通じて学んだことについて再確認を行うとともに 就業後も継続して学習 研鑚する姿勢の形成 学習課題の認識をはかる 修了時のポイント 介護職員としての基本的な姿勢はいうまでもなく 日常的に自身を高める課題を明確に意識しながら就業する姿勢が重要 コース 1. 振り返り

1. 入国後講習用教材の位置づけの明確化技能実習法では 技能実習生を監理 監督する監理団体は 技能実習生に対して 実習実施機関が技能等の習得活動を実施する前に2か月間の 入国後講習 を実施することが義務付けられている ( 入国前講習を行った場合には 内容に応じて時間数を省略できる ) 介護職種では

出時に必要な援助を行うことに関する知識及び技術を習得することを目的として行われる研修であって 別表第四又は別表第五に定める内容以上のものをいう 以下同じ ) の課程を修了し 当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明書の交付を受けた者五行動援護従業者養成研修 ( 知的障害又は精神障

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3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

認知症医療従事者等向け研修事業要領

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平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

(目的)

スライド 1

平成18年度標準調査票

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

別紙 1-2 移乗介助 ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器 移乗開始から終了まで 介助者が一人で使用することができる ベッドと車いすの間の移乗に用いることができる ( ベッドと車いすの間の移乗における使い勝手は ステージゲート審査での評価対象となる点に留

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6 月 17 日 ( 水 ) 14 認知症の理解 13:10~16:00 14 認知症の理解 6 月 18 日 ( 木 ) 9:30~16:00 14 認知症の理解 6 月 19 日 ( 金 ) 9:30~16:00 12 発達と老化の理解 6 月 22 日 ( 月 ) 9:30~16:00 12

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

居宅介護支援事業者向け説明会

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

自立活動の内容

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

事業所自己評価 ミーティング様式実施日平成 9 年 8 月 日 ( :~ :). ~ したい の実現 ( 自己実現の尊重 ) メンハ ー 前回の課題について取り組めましたか? 人 6 人 7 人 人 6 人 個別介護計画を見直す際にはケアマネ 介護職 看護師が必ず参加し 他職種の意見を取り入れた計画

平成18年度標準調査票

Ⅲ 在宅介護業及び施設介護業 1 在宅介護業及び施設介護業について今回メンテナンスを行った 在宅介護業 及び 施設介護業 は 介護を必要 とする高齢者が増加する中で 良質なサービスを安定的に提供していくには 介 護サービスの担い手となる人材を十分に確保するだけでなく これらの職員の意 欲と能力を高め

2018 年度以降に入学した方が対象の科目です 2017 年度以前に入学した方は履修登録できません リング老年心理学 B 2018~ 科目コード FD2545 単位数履修方法配当年次担当教員 2 R or SR( 講義 ) 1 年以上吉川悠貴 161 基礎心理 2017 年度以前に入学した方は 本科

実務研修(研修記録シート)【茨城県社協版】

2018(H30)学則別表2新 コピー.xls

( 使用テキスト ) 第 10 条研修に使用するテキストは 介護職員初任者研修テキスト ( 中央法規出版株式 会社 ) とする ( 研修修了の認定方法 ) 第 11 条研修修了の認定方法は 研修責任者及び担当者による判定会議による 2 研修修了の認定にあたっては 研修カリキュラムをすべて履修するとと

(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 施設の新築移転により全室個室化され プライバシーは確保されています 居室に私物の持ち込みができ 面会できる相談室も用意されており 過ごしやすい生活環境が整っています 園内はユニバーサルデザインであり 移動しやすいよう配慮

平成13年度 特別養護老人ホームこぶし苑事業計画

老年看護学実習

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

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A-2-(1)-1 利用者の自律 自立生活のための支援を行っている A-2-(1)-2 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と

H28_クリニカルラダー研修

SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

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デイサービス東神田の里事業計画 ( 案 ) 開設年月日 事業所名 平成 26 年 10 月 1 日 デイサービス東神田の里 事業内容通所介護 / 介護予防通所介護 ( デイサービス ) 事業規模 開設場所 利用定員 20 名 大阪府寝屋川市東神田町 19 番 1 号 平成 28 年度事業運営基本計画

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「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

平成 28 年度桃山福祉会事業計画書 1 基本理念以下の理念を元に 法人の運営を行う 1. その日その時を穏やかに普通に楽しく生活できる 2. 必要な時にその方にあったサポートができるケアを目指す 3. 地域での生活が送れるように地域との交流を図る 2 運営方針基本理念に加え 介護サービス 組織 財

支援マニュアル No.10 発達障害者のためのリラクゼーション技能トレーニング ~ ストレス 疲労のセルフモニタリングと対処方法 ~ 別添 1 支援マニュアルの構成 1 トレーニングの概要 2 トレーニングの進め方 3 トレーニングの解説 資料集トレーニングのガイドブックアセスメントツール集講座用ス

Microsoft Word - 11a_H30実践リーダー研修募集要項

平成29年度事業計画

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 〇 施設の新築移転により全室個室となり プライバシーが保護されていると共に 居室に利用者の私物の持ち込みができることなど 利用者の趣向に合った部屋作りがされています 利用者からの聞き取りでも満足感が窺えました また 旧施

平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

2 利用者本位 5 の介護サービスの質の確保のために講じている措置 認知症の利用者に対する介護サービスの質の確保のための取組の状況 0 従業者に対する認知症及び認知症ケアに関する知識及び理解を深めるための研修を行っている 従業者に対する認知症及び認知症ケアに関する研修の実施記録がある 従業者に対して

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

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V-1 生活環境

2

施設長 副施設長 事務長 施設課長 相談員 入所区分 一般 特例 入所申込日 平成 年 月 日 入所申請受付日 平成 年 月 日 特別養護老人ホームさくら苑入所申請書 特別養護老人ホームさくら苑 施設長 坂本正司 様 入所申込者 - 住所 : 氏名 : 電話番号 : -( )- 入所希望者との続柄

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

障害者総合支援法施行について 地域社会における共生の実現に向けて新たな障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律 が平成 25 年 4 月に施行されました この法律では 障害者自立支援法 を 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 ( 障害者総合支援法 ) とするとと

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔


Transcription:

別添様式 3 介護職員初任者研修カリキュラム 事業者名生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープ研修事業の名称パルシステム神奈川ゆめコープ介護職員初任者研修 1 職務の理解 (6 時間 ) 1 多様なサービスの理解 介護職が働くサービス現場にどのようなものがあるか 介護保険サービス ( 居宅 施設 ) とそれ以外 ( 障害者 ( 児 ) サービス ) について理解する 介護現場の映像紹介を通し 介護サービスの内容を知る 2 介護職の仕事内容や働く現 場の理解 多様な居宅 施設サービス現場におけるそれぞれの仕事内容を理解する 講師による講義のほか さまざまなはたく現場について視聴覚教材を活用して理解を深める ケアプランから始まりサービス提供にいたるまでの一連の流れ チームアプローチ多職種との連携等 介護サービスの提供についてのイメージを持たせる 介護現場の映像紹介を通し 介護職への理解を深める 6 時間 2 介護における尊厳の保持 自立支援 (9 時間 ) 1 人権と尊厳を支える介 護 6 時間 < 講義内容 > 次の項目について事例を示しながら理解する ア) 人権と尊厳の保持イ )QOL ウ ) ノーマライゼーションエ ) 身体拘束禁止オ ) 虐待防止カ ) 個人の権利を守る制度 上記ア )~カ) のうち2~3テーマについて事例を基にグループワークを行う 2 自立に向けた介護 自立支援 介護予防について事例を示しながら理解する 検討事例を示し自立支援 介護予防という考え方に基づいたケアについてグループワークを行う 9 時間

3 介護の基本 (6 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 介護職の役割 専門性と多 職種との連携 各介護現場での介護職の役割を理解する 地域包括支援センター創設 の背景からチームアプローチの意味を理解する 家族による介護と専門職による介護の相違点を挙げながら 介護の専門性を理解する 福祉 保健 医療分野の各専門職の業務内容や範囲を周知し 多職種連携の重要性について理解する 多職種間での情報共有がどんなメリットをもたらすか事例を通し討議する 2 介護職の職業倫理 介護職の職業倫理の重要性を理解し介護職が利用者や家族等と関わる際の留意点を理解する 3 介護における安全の確保 とリスクマネジメント 生活支援の場で出会う典型的な事故や感染 介護における主要なリスクを理解する 事故防止 安全対策 感染防止対策 リスクマネジメント 分析の手法と視点 事故にいたった経緯の報告 情報の共有を学ぶ 4 介護職の安全 介護職に起こりやすい健康障害や受けやすいストレス またそれらに 対する健康管理 ストレスマネジメントあり方を理解する 6 時間

4 介護 福祉サービスの理解と医療との連携 (9 時間 ) 1 介護保険制度 2 医療との連携とリハビリテーション 3 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律およびその他の制度 介護保険制度創設の背景及び目的 動向を理解する 仕組みの基礎的理解をする 制度を支える財源 組織 団体の機能と役割を理解する 介護保険制度に関する資料収集をし 講義で学んだ内容の理解を深める 4 時間 < 講義内容 > 保健医療サービスと福祉サービスを同時に必要とするにあたり サービスを総合の連携の下 総合的 効果的に提供する仕組みを理解する 介護職と医行為について理解する 訪問看護について理解する 施設における看護と介護の役割 連携を理解する リハビリテーションの理念を理解する チームアプローチであるリハビリテーションの内容 種類を理解する リハビリテーションスタッフの役割と 介護職の役割の基本を理解する 2 時間 < 講義内容 > 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律創設の背景及び目的 動向を理解する 仕組みの基礎的理解をする 制度を支える財源 組織 団体の機能と役割を理解する 個人の権利を守る制度の概要を理解する 個人情報保護法 成年後見制度 日常生活自立支援事業等 9 時間

5 介護におけるコミュニケーション技術 (6 時間 ) 1 介護におけるコミュニケー ション 介護におけるコミュニケーションの意義 目的 役割を理解する コミュニケーションの技法 道具を用いた言語的コミュニケーションを理解する 利用者 家族とのコミュニケーションについてグループワークを行う ( 利用者の思いの把握 意欲低下の要因 家族心理 家族へのいたわりと励まし 信頼関係の形成 ) 利用者の状況 状態に応じたコミュニケーションについてグループワークを行う ( 視覚 聴力の障害に応じたコミュニケーション技術 失語症 構音障害 認知症に応じたコミュニケーション技術 ) コミュニケーションの技法 方法を1 対 1で行う 2 介護におけるチームコミュ ニケーション 記録における情報の共有化を理解する コミュニケーションを促す環境を理解する 報告 連絡 相談について事例を基にグループワークを行う 記録の重要性を理解し 作成演習を行う 6 時間 6 老化の理解 (6 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 老化に伴うこころとからだ の変化と日常 老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴を理解する 老化に伴う心身の機能の変化と日常生活への影響を理解する 防衛反応の変化 喪失体験 身体的機能の変化と日常生活への影響 筋 骨 関節の変化 精神的機能 の変化と日常生活への影響について討議し 理解を深める 2 高齢者と健康 高齢者の疾病と生活上の留意点を理解する 高齢者に多い病気とその日常生活上の留意点を理解する 6 時間

7 認知症の理解 (6 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 認知症を取り巻く状況 認知症ケアの理念を理解する 2 医学的側面から見た認知症 の基礎と健康管理 2 時間 < 講義内容 > 認知症の概念 認知症の原因疾患とその病態 原因疾患別ケアのポイン ト 健康管理を理解する 3 認知症に伴うこころとから だの変化と日常生活 4 家族への支援 2 時間 < 講義内容 > 認知症の人の生活障害 心理 行動の特徴を理解する 認知症の利用者への対応を理解する 資料映像を元にグループ討議を行い 認知症患者に対する対応の仕方の理解を深める 認知症の受容課程での援助を理解する 介護負担軽減を理解する 6 時間 8 障害の理解 (3 時間 ) 項目名 時間数 講義内容及び演習の実施方法 1 障害の基礎的理解 障害の概念とICFを理解する 障害者福祉の基本理念を理解する 2 障害の委託的側面 生活障害 心理 行動の特徴 かかわり支援等の基礎知識 3 家族の心理 かかわり支援の理解 障害種別ごとに医学的側面 生活障害 心理 行動の特徴 かかわり支援等を理解する 身体障害 ( 視覚 聴覚 平衡 音声 言語 肢体不自由 内部 ) 知的障害精神障害 ( 統合失調症 気分障害 依存症等の精神疾患 高次脳機能障害 発達障害 < 広汎性 学習障害など > 家族への支援を理解する 事例を基に家族へのかかわりを討議し理解を深める 3 時間

9 こころとからだのしくみと生活支援技術 (75 時間 ) 基本知識の学習 1 介護の基本的な考え方 理論と法的根拠に基づく介護を理解する 生活支援技術の講義 演習 2 介護に関するこころのしくみの基礎的理解 3.5 時間 < 講義内容 > 学習と記憶の基礎知識を理解する 感情と意欲の基礎知識を理解する 自己概念と生きがいを理解する 老化や障害を受け入れる適応行動とその阻害要因を理解する こころの持ち方が行動に与える影響を理解する からだの状態がこころに与える影響を理解する 3 介護に関するからだのしくみの基礎的理解 3.5 時間 < 講義内容 > 人体の各部の名称と動きに関する基礎知識を理解する 骨 関節 筋に関する基礎知識 ボディメカニクスの活用を理解する 中枢神経系と体性神経に関する基礎知識を理解する 自律神経と内部機関に関する基礎知識を理解する こころとからだを一体的に捉える 利用者の様子の普段との違いに気づく視点を理解する 4 生活と家事 4 時間 < 講義内容 > 家事と生活の理解 家事援助に関する基礎的知識と生活支援を理解す る 5 快適な住環境整備と介護 5 時間 < 講義内容 > 快適な居住環境に関する基礎知識 高齢者 障害者特有の居住環境整 備と福祉用具に関する留意点と支援方法を理解する 6 整容に関連したこころと からだのしくみと自立に向 整容に関する基礎知識 整容の支援技術を理解する けた介護 身体状況に合わせた衣服の選択 着脱 身じたく 整容行動 洗面の意 義 効果

7 移動 移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 8 食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 9 入浴 清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 10 排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 移動 移乗に関する基礎知識 さまざま移動 移乗に関する用具とその活用方法 利用者 介助者にとって負担の少ない移動 移乗を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法 移動と社会参加の留意点と支援を理解する 利用者と介護者の双方が安全で安楽な方法 利用者の自然な動きの活用 残存能力の活用 自立支援 重心 重力の働きの理解 ボディメカニクスの基本原理 移乗介助の具体的な方法( 車イスへの移乗の具体的な方法 全面介助でのベッド 車イス間の移乗 全面介助での車イス 洋式トイレ間の移乗 ) 移動介助( 車イス 歩行器 つえ等 ) 視覚障害者の歩行介助 じょくそう予防 体位交換 食事に関する基礎知識 食事環境の整備 食事に関連した用具 食器の活用方法と食事形態とからだのしくみ 楽しい食事を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法 食事と社会参加の留意点と支援を理解する 口腔ケアの必要性を理解する 食事と姿勢 食事に関した福祉用具の活用と介助方法 口腔ケアの手順を理解する 入浴 清潔保持に関連した基礎知識 さまざまな入浴用具と整容用具の活用方法 楽しい入浴を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法を理解する 全身浴の方法を理解する 羞恥心や遠慮への配慮 体調の確認 全身清拭( 身体状況の確認 室内環境の調整 使用物品の準備と使用方法 全身の拭き方 身体の支え方 ) 目 鼻腔 耳 爪の清潔方法 陰部清浄( 臥床状態での方法 ) 全身浴 足浴 手浴 洗髪 排泄に関する基礎知識 さまざまな排泄環境整備と排泄用具の活用方法 爽快な排泄を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法を理解する プライバシーの確保 一部介助を要する利用者のトイレ介助の具体的方法 便秘の予防( 水分の摂取量保持 食事内容の工夫 / 繊維質の食物を多く取り入れる 腹部マッサージ ) 排泄関連用具の使用方法を学ぶ( ポータブルトイレ 差し込み便器 尿器 紙おむつ )

11 睡眠に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 12 死にゆく人に関したこころとからだのしくみと終末期介護 13 介護課程の基礎的理解 睡眠に関する基礎知識 さまざまな睡眠環境と用具の活用方法 快い睡眠を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法を理解する ベッドメイキング 安眠のための介護の工夫 環境の整備( 温度や湿度 光 音 よく眠るための寝室 ) 安楽な姿勢 じょくそう予防 終末期に関する基礎知識とこころとからだのしくみ 生から死への課程 死 に向きあうこころの理解 苦痛の少ない死への支援を理解する 終末期ケア 臨終が近づいたときの兆候と介護 介護従事者の基本的態度 情報共有の必要性についてグループワークを行う 4 時間 < 講義内容 > 介護課程の目的を理解する 介護課程とチームアプローチを理解する 生活支援技術演習 14 総合生活支援技術演習 10 振り返り (4 時間 ) < 演習 > 個別援助計画書の作成 生活の各場面での介護について ある状態像の利用者を想定し 一連 の生活支援を提供する流れの理解と技術の習得 利用者の心身の状況 にあわせた介護を提供する視点の習得を目指す 事例の提示 こころとからだの力が発揮できない要因の分析 適切な 支援技術の検討 支援技術演習 支援技術の課題 (1 事例 1.5 時間程度 で上のサイクルを実施する ) 事例は片マヒ 認知症の 2 事例を実施 1 振り返り 2 時間 2 就業への備えと研修終了後にお ける継続的な研修 全カリキュラム時間 以下についてグループワークを行う ア ) 研修を通じて学んだことイ ) 今後継続して学ぶべきことウ ) 根拠 に基づく介護についての要点 2 時間 < 講義内容 > 4 時間 継続的に学ぶべきことを理解する 研修終了後における継続的な研修について 具体的にイメージできる ような事業所等における実例を紹介する 130 時間 規定時間数以上のカリキュラムを組んでもかまわない