改正育児・介護休業法への対応 

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育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

第1章  目的

育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

就業規則への記載はもうお済みですか

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 あなたが平成年月日にされた 育児 介護 休業の申出について 育児 介護休業等に関する規則 第 3 条 第 7 条 に基づき その取扱いを下のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下の事項の若干の変更があり得ます ) 1 休業の期間等

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

育児・介護休業規程

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育児休業申出書式例

育児・介護休業等に関する規程

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ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

賃金規程1

育児・介護休業規程

社団法人今治地方国立公園協会

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目 次 第 1 章目的 第 1 条 目的 第 2 章育児休業制度 第 2 条 育児休業の対象者 第 3 条 育児休業の申出の手続等 第 4 条 育児休業の申出の撤回等 第 5 条 育児休業の回数 第 6 条 育児休業の期間等 第 3 章介護休業 第 7 条 介護休業の対象者 第 8 条 介護休業の申

( 育児休業の期間 ) 第 5 条育児休業の期間は 原則として 子が 1 歳に達するまでを限度として育児休業申出書 ( 様式 1) に記載された期間とする 2 前項にかかわらず 会社は 育児休業 介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 以下 育児 介護休業法 という ) の定

第2号議案 平成12年度事業計画と収支予算について

育児・介護休業等に関する規則

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

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Microsoft Word - 45育児休業に関する規則.doc

下この章において 申出者 という ) に対し 育児休業取扱通知書 ( 社内様式 2) を交付する 5 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 申出者は 出生後 2 週間以内に人事部労務課に育児休業対象児出生届 ( 社内様式 3) を提出しなければならない ( 育児休業の申出の撤回等 ) 第 4 条

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4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

出書 ( 園内様式 1) を園に提出することにより申し出るものとする なお 育児休業中の有期契約職員が労働契約を更新するに当たり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再度の申出を行うものとする 2 申出は 特別の事情がない限り

ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

派遣スタッフ就業規則

○財団法人足利市体育・文化振興会職員育

独立行政法人総合病院国保旭中央病院職員の育児

社会福祉法人 燦祥会 育児 介護休業等に関する規則の規定 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児 介護のための所定外労働の免除 時間外労働及び深夜業の制限並びに短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章育児休業制度

社会福祉法人やまゆり福祉会常用職員就業規則

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

社員 就業規則

目 次 目的 1 育児休業制度 1 介護休業制度 3 子の看護休暇 4 介護休暇 4 所定外労働の制限 5 時間外労働の制限 6 深夜業の制限 7 所定労働時間の短縮措置等 8 育児休業等に関するハラスメントの防止 9 その他の事項 10 平成 21 年 1 月作成平成 22 年 6 月一部改正平成

顧問規程

題名

( 育児休業することができない職員 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する職員は 育児休業をすることができない (1) 期間を定めて雇用される職員 ただし 申出時点において 次に該当する職員を除く ア子が1 歳 6 月に達する日までに 契約期間 ( 労働契約が更新される場

育児・介護休業等に関する規則

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規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

⑴ 子の死亡 離縁 養子縁組の解消等の理由により 子を養育しなくなった場合 ⑵ 休業申し出をした教職員が傷病又は心身の障害のため 子を養育できない状態になった場合 ⑶ 次の子の産前産後休暇 介護休業又は新たな育児休業が始まった場合 2 下記のいずれにも該当する教職員については 子が1 歳 6 箇月に

仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

育児 介護休業等に関する規則の規定例 ~ 福井労働局版 ~ 赤字部分は 平成 29 年 1 月 1 日施行の改正事項 青字部分は 平成 22 年 6 月 30 日施行の改正事項 緑字部分は 削除事項 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育

育児休業制度の概要


場合には 当該育児休業の承認を取り消するものとする ( 育児休業職員の期末手当等の支給 ) 第 7 条職員の給与に関する規程 ( 以下 給与規程 という ) 第 21 条第 1 項に規定するそれぞれの基準日に育児休業している職員のうち 基準日以前 6 月以内の期間において在職した期間がある職員には

業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 平成 3 年法律第 76 号 以下 育児 介護休業法 という ) 及びその他の関係法令等の定めるところによる 第 2 章育児休業 育児部分休業 ( 育児休業の対象者 ) 第 3 条本部等職員就業規則第 26 条第 1 項 附属病院職員就業規則第

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

育児、介護休業規程

2004syuki020

( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

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1 育児休業 および育児短時間勤務等に関する規程および育児短時間勤務等に関する規程についてについて 1 育児休業対象者の要件要件変更改正前は 有期契約労働者が育児休業を取得するための要件として 育児休業申し出時に 1 当該事業主に引き続き雇用された期間が1 年以上であること 2 子が1 歳になった後

3 育児 介護 112

しい支障が生じることとなったこととする 3 前条の規定は 育児休業の期間の延長の請求について準用する ( 育児休業の期間中の休暇等の取扱い ) 第 5 条育児休業をしている職員に対しては 職員就業規程第 37 条の規定による年次有給休暇並びに就業規程第 39 条の規定による公民権行使等休暇 事故休暇

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

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香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

休暇

一公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章立候補休暇 ( 第三条 第六条 ) 第三章雑則 ( 第七条 第九条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 立候補休暇の制度を設けることにより 公職の候補者となる労働

必要とされる対応その 2- 育児休業等規則の規定整備 ( 短時間勤務関係 ) ( 育児短時間勤務 ) 第 10 条 1 3 歳に満たない子を養育する職員は 申し出ることにより 就業規則第 条の所定労働時間について 以下のように変更することができる 所定労働時間を午前 9 時から午後 4 時まで (

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

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国家公務員 非常勤職員の勤務条件はいま 4. 経済的支援について育児休業期間中は無給ですが 国家公務員共済組合法が適用される場合には 育児休業手当金が支給され 申出により共済掛金が免除されます また 雇用保険法が適用される場合には 一定の要件を満たすとき育児休業給付金が支給され 健康保険 厚生年金保

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2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金


千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

今後の雇用均等行政について

1.2_議案目録(追加)

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

育児休業等に関する規程280401施行

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別紙 1 妊娠 出産 育児休業 介護休業等に関するハラスメントとなり得る具体的言動例 1. 制度等の利用への嫌がらせ型 教職員が産休や育児業 介護休業等の制度の利用を請求したり 制度を利用したことに関して 上 司が解雇等の不利益な取扱いを示唆したり 上司 同僚が 繰り返し又は継続的に嫌がらせ等を行い

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国立大学法人富山大学職員の育児休業等に関する規則

2 育児短時間勤務の申出は 育児短時間勤務をしようとする期間 (1 月以上 1 年以下の期間に限る ) の初日及び末日並びにその勤務の形態における勤務の日及び時間帯を明らかにして 当該育児短時間勤務開始予定日の前日から起算して 1 月前の日までに 育児短時間勤務申出書により行うものとする 3 第 5

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( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

H29.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

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改正育児 介護休業法への対応 2010 年 3 月 19 日社会保険労務士法人大野事務所 社会保険労務士法人大野事務所 1

社会保険労務士法人大野事務所 2

目次 はじめに 1. 法改正に至る経緯 2. 育児 介護休業等に関する改正 3. その他の改正 4. 法改正への実務対応 おわりに 社会保険労務士法人大野事務所 3

はじめに - 法改正の背景 - 少子化の進行 合計特殊出生率 :1.37( 平成 20 年 ) 高齢化率の増加 65 歳以上の高齢者人口が総人口の 22.7%( 平成 21 年 9 月推計 ) 女性労働力率の停滞 出産前に仕事をしていた女性の約 7 割が出産を機に退職 労働力人口の減少 労働力人口 労働に適する 15 歳以上の人口のうち 企業で働く人や自営業者などの 就業者 と 働く意欲があって仕事を探している 完全失業者 の総数のこと 就労 と 結婚 出産 子育て の 二者択一構造 の解消が必要 子どもと家族を応援する日本 重点戦略 ( 平成 19 年 12 月策定 ) 1 働き方の見直しによる仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の実現 2 親の就労と子育ての両立 と 家庭における子育て を包括的に支援するため 保育サービス等の社会的基盤となる 包括的な次世代育成支援の枠組み の構築 社会保険労務士法人大野事務所 4

1. 法改正に至る経緯 施行 改正時期 昭和 61 年 4 月 1 日 平成 4 年 4 月 1 日 平成 11 年 4 月 1 日 男女雇用機会均等法 ( 昭和 61 年 4 月 1 日施行 ) 育児 介護休業法 ( 平成 4 年 4 月 1 日施行 : 育児休業法 ) 1) 募集 採用 配置 昇進について女性と男性と均等に取り扱う努力義務 2) 教育訓練 福利厚生 定年 退職及び解雇について 女性であることを理由とした差別禁止平成元年の出生率は戦後最低だった昭和 41 年の1.58を下回り 1.57ショック と呼ばれた 男女を問わず1 歳に満たない子を養育する労働者は その子を養育するための休業を申し出ることができる 1) 女性に対する差別の努力義務規定が禁止規定に 2) ポジティブ アクション セクシュアルハラスメントに係る規定の創設 介護休業の義務化 ( 平成 7 年 10 月 1 日改正で努力義務化されていた ) 次世代育成支援対策推進法 ( 平成 17 年 4 月 1 日施行 ) 平成 14 年 4 月 1 日 1) 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する親について時間外労働制限の導入 2) 時短勤務等の措置義務が対象となる子の年齢が 1 歳未満から 3 歳未満へ引き上げ 3) 子の看護休暇制度の努力義務化 4) 転勤に際して育児や介護の状況に配慮すべき義務 平成 17 年 4 月 1 日 平成 15 年 少子化社会対策基本法と次世代育成支援対策推進法が成立 平成 16 年に閣議決定された少子化社会対策大綱では 重点課題の一つに 仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し が掲げられた 合計特殊出生率が平成 17 年に1.26と過去最低を更新 死亡数が出生数を上回り 国勢調査結果でも総人口が前年を下回って 人口が減少局面へ 1) 育児休業対象者 休業期間の拡大 2) 介護休業対象者の拡大 休業要件緩和 3) 子の看護休暇制度の義務化 301 人以上の労働者を雇用する企業について 一般事業主行動計画の策定と届出を義務化 平成 19 年 4 月 1 日 1) 性差別禁止の範囲の拡大 間接差別禁止規定の導入 2) 妊娠等を理由とする不利益取扱いの禁止 3) セクシュアルハラスメント対策の強化 平成 21 年 4 月 1 日 1) 一般事業主行動計画の公表および従業員への周知の義務化 ( 平成 23 年 4 月 1 日以降は 従業員数 101 人以上の企業も対象 ) 2) 一般事業主行動計画の策定 届出義務企業の拡大社会保険労務士法人 ( 平成 23 年 4 月大野事務所 1 日からは 従業員数 5 101 人以上の企業も対象 )

2. 育児 介護休業等に関する改正 - 平成 22 年 6 月 30 日施行 - 2-(1). 育児休業に関する改正 2-(2). 復職後の働き方に関する改正 2-(3). 子の看護休暇の拡充 2-(4). 介護休暇の新設 社会保険労務士法人大野事務所 6

2-(1). 育児休業に関する改正 1/3 パパ休暇 パパ ママ育休プラス パパ休暇 パパ ママ育休プラス パパ休暇とは 主に父親が取得する出産後 8 週間以内の育児休業である この休業は通常の育児休業 1 回としてカウントされないため 特別な事情がなくても再度の休業申出が可能である 母親 育児休業 パパ ママ育休プラスは 男性の育児休業の取得促進を図る観点から 両親ともに育児休業をした場合に 子が 1 歳 2 ヵ月までの休業を認めるものである ( ただし 休業できる期間 ( 女性の場合は 出産日以後の産前 産後休業期間を含む ) は従来通り 1 年間 ) この対象となるためには 子の 1 歳到達日以前のいずれかの日において配偶者が育児休業をしていることが要件となる 出産日出産日後 56 日目 1 歳の誕生日 1 歳 6ヵ月の誕生日 2 歳の誕生日 3 歳の誕生日出産予定日 1 出産予定日 2 1 歳 2ヵ月の誕生日 父親 パパ休暇 1 パパ休暇 2 育児休業育児休業 育児休業 <OK> <OK> ともに 配偶者が先に育児休業をしていることが要件 <NG>: 休業開始日が 1 歳の誕生日後だと対象外 パパ ママ育休プラスと 1 歳 6 ヵ月までの育休との関係 パパ ママ育休プラスとして 1 歳到達日後 1 歳 2 ヵ月までの間で育児休業を取得している場合でも 次の要件を満たせば 1 歳 6 ヵ月まで休業することができる この場合 1 歳 6 ヵ月までの育児休業の開始予定日は 子の 1 歳到達日後である本人または配偶者の育児休業終了予定日の翌日としなければならない (1) 本人または配偶者が子の 1 歳到達日後の育児休業終了予定日において育児休業をしていること (2) 子の 1 歳到達日後 保育所に入れないなどの要件を満たすこと 出産日出産日後 56 日目 1 歳の誕生日 1 歳 6ヵ月の誕生日 2 歳の誕生日 3 歳の誕生日 1 歳 2ヵ月の誕生日 母親 育児休業 父親 育児休業育児休業 <OK> 母親 父親 母親 父親 育児休業 育児休業 育児休業 育児休業 育児休業 育児休業 <OK> <NG> 休業開始日がパパ ママ育休プラス終了日の翌日であることが要件 社会保険労務士法人大野事務所 7

2-(1). 育児休業に関する改正 2/3 出産後 8 週間以内の父親等の育児休業に関する特例 ( パパ休暇 ) 以下のすべてに該当する育児休業を取得した場合 特別な事情がなくても再度の休業取得が可能 1 配偶者の出産後 8 週間以内の期間内に育児休業を取得していること 2 上記期間内に育児休業が終了していること 3 産後休業を取得している者でないこと 男性の育児休業取得促進の観点から設けられた制度であり 当該出産後 8 週間以内の休業は通称 パパ休暇 とされているが 例えば養子縁組をした場合など 法律の要件を満たす場合には女性であっても対象となる パパ ママ育休プラス 資料 1 参照 < 内容 > 男性の育児休業の取得促進を図る観点から 両親ともに育児休業をした場合の育児休業の特例を設けるものであり 子が 1 歳 2 か月になるまでの育児休業を可能とするもの ただし 休業できる期間 ( 女性の場合は出産日以後の産前 産後休業期間を含む ) は従来通り 1 年間である < 要件 > 配偶者が子の 1 歳到達日以前のいずれかの日において育児休業 (*) をしていること ただし 次のような育児休業は特例の対象とならない 1 本人の育児休業開始予定日が 子の 1 歳の誕生日後である場合 2 本人の育児休業開始予定日が 配偶者がしている育児休業の初日前である場合 * 育児休業 には 育児 介護休業法の規定に基づく育児休業のみならず 公務員が国家公務員の育児休業等に関する法律等の規定に基づき取得する育児休業を含む 社会保険労務士法人大野事務所 8

2-(1). 育児休業に関する改正 3/3 育児休業の再度取得要件等の見直し 育児休業の再度取得が認められる特別の事情として 次の事由が追加 1 育児休業の申出に係る子が 負傷 疾病または身体上もしくは精神上の障害により 2 週間以上の期間にわたり世話を必要とする状態になったとき 2 保育所における保育の実施を希望し 申込みを行っているが 当面その実施が行われないとき これらの事由は 育児休業申出を休業開始予定日の 1 週間前までとする特例事由 休業開始予定日の繰り上げが認められる特別の事由 休業申出撤回後の再度申出要件にも追加される 労使協定による専業主婦 ( 夫 ) 除外規定の廃止 配偶者が常態として育児休業に係る子を養育することができる場合であっても 労使協定によって休業の対象者から除外することができなくなる これにより 次の休業等については配偶者が専業主婦 ( 夫 ) であっても 申出を拒むことができない 育児休業 ( 従来は 労使協定によって適用除外可能 ) 育児短時間勤務 ( 従来は 労使協定によって適用除外可能 ) 時間外労働の制限 ( 従来は 法律上適用除外 ) 所定外労働の免除 社会保険労務士法人大野事務所 9

2-(2). 復職後の働き方に関する改正 1/4 現行 3 歳未満の子を養育する労働者については 次の勤務時間の短縮等の措置のいずれかを講じなければならない 1 短時間勤務の制度 2 フレックスタイム制 3 始業 終業時刻の繰り上げ 繰り下げ 4 所定外労働をさせない制度 5 託児施設の設置運営その他これに準ずる便宜の供与 改正後 次の措置を義務化する 13 歳までの子を養育する労働者が希望すれば利用できる短時間勤務制度 (1 日 6 時間 ) を設けること 23 歳までの子を養育する労働者からの請求があれば所定外労働 ( 残業 ) を免除すること 社会保険労務士法人大野事務所 10

2-(2). 復職後の働き方に関する改正 2/4 ー短時間勤務制度の導入 1 ー 短時間勤務制度の内容 1 日の所定労働時間を原則として 6 時間とする措置を設けることが必要 原則は 1 日 6 時間だが 1 日 5 時間 45 分から 6 時間までが許容される 1 日 6 時間勤務の措置に加えて 他の措置 (1 日 7 時間勤務 隔日勤務など ) も設けることは可能 対象となる労働者 次のすべてに該当する労働者が対象となる 1 3 歳に満たない子を養育していること 2 1 日の所定労働時間が 6 時間以下でないこと 3 日々雇用される者でないこと 4 短時間勤務制度が適用される期間に現に育児休業をしていないこと 5 労使協定により適用除外とされた者でないこと 労使協定による適用除外 100 人以下の企業は適用が猶予 1 当該事業主に引き続き雇用された期間が 1 年未満の者 2 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 3 業務の性質または業務の実施体制に照らして 短時間勤務制度を講ずることが困難と認められる業務に従事する者 詳細は次ページにて 社会保険労務士法人大野事務所 11

2-(2). 復職後の働き方に関する改正 3/4 ー短時間勤務制度の導入 2 ー 100 人以下の企業は適用が猶予 労使協定による適用除外 3 について 業務の性質または業務の実施体制に照らして 短時間勤務制度を講ずることが困難と認められる業務 とは ( 指針第二の九の ( 三 )) 1 業務の性質に照らして 制度の対象とすることが困難と認められる業務国際路線等に就航する航空機において従事する客室乗務員等の業務 2 業務の実施体制に照らして 制度の対象とすることが困難と認められる業務労働者数が少ない事業所において 当該業務に従事しうる労働者数が著しく少ない業務 3 業務の性質および実施体制に照らして 制度の対象とすることが困難と認められる業務 1) 流れ作業方式による製造業務であって 短時間勤務の者を勤務体制に組み込むことが困難な業務 2) 交替制勤務による製造業務であって 短時間勤務の者を勤務体制に組み込むことが困難な業務 3) 個人ごとに担当する企業 地域等が厳密に分担されていて 他の労働者では代替が困難な営業業務 上に掲げる業務は例示であり これら以外は困難と認められる業務に該当しないものではなく また これらであれば困難と認められる業務に該当するものではない 3 歳に満たない子を養育する労働者に対する代替措置 代替措置の対象者 : 上記の労使協定による適用除外者 代替措置の内容 : 次のいずれかの措置 1 フレックスタイムの制度 2 始業または終業の時刻を繰り上げまたは繰り下げる制度 3 労働者の 3 歳に満たない子に係る保育施設の設置運営その他これに準ずる便宜の供与 社会保険労務士法人大野事務所 12

2-(2). 復職後の働き方に関する改正 4/4 ー所定外労働の免除ー 所定外労働の免除とは 所定労働時間を超えた時間について 労働者の労務提供義務が消滅することを意味している したがって 会社は所定労働時間を超えての労働命令をすることができない 所定外労働 の免除であって 法定外労働 の免除ではない 100 人以下の企業は適用が猶予 対象となる労働者 次のすべてに該当する労働者が対象となる 1 3 歳に満たない子を養育していること 2 日々雇用される者でないこと 3 労使協定により適用除外とされた者でないこと 労使協定による適用除外 資料 2 参照 1 当該事業主に引き続き雇用された期間が 1 年未満の者 2 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 その他のポイント 所定外労働免除の期間は 時間外労働制限の期間と一部または全部が重複しないようにしなければならない 短時間勤務が適用されている期間に所定外労働の免除を請求することは可能 免除期間において 労働者の真の意見に基づいて所定外労働を行わせることは可能 社会保険労務士法人大野事務所 13

2-(3). 子の看護休暇の拡充 休暇日数の拡大 ( 現行 ) 子の人数にかかわらず 1 年度につき 5 日を限度 ( 改正後 ) 子が 1 人 :1 年度につき 5 日子が 2 人以上 :1 年度につき 10 日 休暇付与日数は 申出時点の子の人数で判断される 子が 2 人以上の場合 同一の子については 5 日までということではなく 同一の子について 10 日取得することも可能である 休暇取得事由の追加 ( 現行 ) 負傷し または疾病にかかったその子の世話を行うため の休暇 ( 改正後 ) 上記に加え 子に予防接種または健康診断を受けさせるため が追加 指針の内容 ~ 指針第二の二の ( 三 )~ 労働者の子の症状 労働者の勤務の状況等が様々であることに対応し 時間単位又は半日単位での休暇の取得を認めること等制度の弾力的な利用が可能となるように配慮するものとすること 社会保険労務士法人大野事務所 14

2-(4). 介護休暇の新設 100 人以下の企業は適用が猶予 制度の概要 要介護状態にある対象家族の介護 通院等の付き添い 対象家族が介護サービスの提供を受けるために必要な手続きの代行その他の対象家族に必要な世話を行う労働者は 事業主に申し出ることにより 要介護状態にある対象家族が 1 人の場合には年 5 日 2 人以上の場合は年 10 日を限度として 介護休暇を取得することができる 適用除外となる労働者 1 日々雇用される者 2 労使協定により適用除外とされた者ア ) 当該事業主に引き続き雇用された期間が 6 か月に満たない者イ ) 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 指針の内容 ~ 指針第二の二の ( 三 )~ 要介護状態にある対象家族の介護の状況 労働者の勤務の状況等が様々であることに対応し 時間単位又は半日単位での休暇の取得を認めること等制度の弾力的な利用が可能となるように配慮するものとすること 社会保険労務士法人大野事務所 15

3. その他の改正 3-(1). その他の改正 1 3-(2). その他の改正 2 社会保険労務士法人大野事務所 16

3-(1). その他の改正 1 休業申出方法の見直し ( 平成 22 年 6 月 30 日施行 ) 書面による申出の他 事業主が適当と認める場合には ファックスまたは電子メール等によるものが可 電子メール等 の 等 には 例えば イントラネットを経由した専用のブラウザによる申出が含まれる 休業申出に対する事業主の書面通知義務 ( 平成 22 年 6 月 30 日施行 ) 資料 3 参照 事業主は 休業申出がされたときは 次に掲げる事項を労働者に速やかに通知しなければならない 1 休業申出を受けた旨 2 休業開始予定日 ( 会社が開始予定日を指定する場合はその指定日 ) および休業終了予定日 3 休業申出を拒む場合には その旨およびその理由 速やかに とは 原則として育児休業申出の時点からおおむね2 週間以内 ( 介護休業の場合は1 週間以内 ) をいう 通知は 書面による他 労働者が希望する場合には ファックスまたは電子メールによることも可 休業期間変更申出 (1と2) 休業撤回(1 撤回申出を受けた旨 ) の際も同様に通知が必要 育児休業の再度取得要件の見直し ( 平成 22 年 6 月 30 日施行 ) 育児休業の再度取得要件および育児休業申出の撤回後の再度申出要件に次の事由を追加 1 子が負傷 疾病または身体上もしくは精神上の障害により 2 週間以上の期間にわたり世話を必要とする状態になった場合 2 保育所に入所申請を行ったが 当面入所できない場合 社会保険労務士法人大野事務所 17

3-(2). その他の改正 2 解雇その他不利益取扱い禁止指針の見直し ( 平成 22 年 6 月 30 日施行 ) 解雇その他不利益取扱い禁止の対象に 介護休暇 所定労働時間の短縮措置 所定外労働の制限 時間外労働の制限 深夜業の制限を追加 不利益取扱いとなる行為の例示に 次の事項を追加 労働者が希望する期間を超えて その意に反して所定外労働の制限 時間外労働の制限 深夜業の制限又は所定労働時間の短縮措置等を適用すること 昇進 昇格の人事考課において不利益な評価を行うこと 紛争解決援助制度の創設 (1 平成 21 年 9 月 30 日施行 2 平成 22 年 4 月 1 日施行 ) 1 都道府県労働局長による援助 ( 助言 指導 勧告 ) 2 調停 いずれも窓口は 都道府県労働局の雇用均等室 罰則制度の創設 ( 平成 21 年 9 月 30 日施行 ) 法違反に対する勧告に従わない企業名の公表制度を創設 虚偽の報告等をした企業に対する過料の制度を創設 社会保険労務士法人大野事務所 18

4. 法改正への実務対応 4-(1). 改正法の対象者 4-(2).100 人以下の企業の暫定措置 4-(3). 出産 育児に関連する法律の全体像 4-(4). 規程と労使協定の例 社会保険労務士法人大野事務所 19

4-(1). 改正法の対象者 H22.6.30 子が 1 歳までの育児休業 パパ ママ育休プラス 子が 1 歳までの育児休業 パパ ママ育休フ ラス 1 歳の誕生日が 6 月 30 日以降であれば 改正法の対象 出産後 8 週間以内の父親等の育児休業に関する特例 産後 8 週間以内の育児休業 2 回目の育児休業産後 8 週間以内の育児休業が取得されている前提で 2 回目の休業が6 月 30 日以降であれば 改正法の対象 2 回目の育児休業 育休再度取得要件等の見直し 労使協定による専業主婦 ( 夫 ) 除外規定の廃止 6 月 30 日以降に育児休業を開始する者が対象 短時間勤務制度の義務化所定外労働の免除 6 月 30 日以降に 3 歳未満の子を養育している者が対象 子の看護休暇の拡充介護休暇 6 月 30 日以降に事由が発生した者が対象 社会保険労務士法人大野事務所 20

4-(2).100 人以下の企業の暫定措置 暫定措置の内容 法律の施行の際 常時 100 人以下の労働者を雇用する企業 については 平成 21 年 7 月 1 日から起算して 3 年を超えない範囲内において政令で定める日までの間 改正法の規定のうち以下を適用しない 1 短時間勤務制度の導入 2 所定外労働の免除 3 介護休暇の新設 1 と 2 に関しては 改正前の規定 ( 短時間勤務制度などを選択して実施 ) が存続する 定義の確認 ( 職発第 1228 号第 4 号 / 雇児発第 1228 号第 2 号平成 21 年 12 月 28 日 ) 常時 とは 常態として という意味であり したがって 常時百人以下の労働者を雇用する とは 常態として100 人以下の労働者を雇用している場合をいい 臨時に労働者を雇い入れた場合 臨時的に欠員を生じた場合等については 労働者の数が変動したものとしては取り扱わないものであること 労働者 とは 職業の種類を問わず 事業又は事務所に使用される者で 賃金を支払われる者 労働基準法第 9 条に規定する 労働者 と同義であり 同居の親族のみを雇う事業に雇用される者及び家事使用人は除外するものであること したがって 日々雇用される者や期間を定めて雇用される者もこれに含まれるものであること 労働者数を算定する際の留意点 派遣労働者は派遣元の労働者として算定する 移籍出向者は出向先の労働者として算定し 在籍出向者は双方の労働者として算定する 複数の事業所を擁する事業主においては法人単位での算定となり 事業所ごとの算定ではない 社会保険労務士法人大野事務所 21

社会保険労務士法人大野事務所 22 4-(3). 出産 育児に関連する法律の全体像 67 条 19 条就業関連母性保護関連雇用関連 64 条の 3 65 条 3 項 66 条 1~3 項 65 条 1,2 項 16 条の 8 9 条 12 条,13 条労働基準法育児 介護休業法男女雇用機会均等法 5 条 16 条の 2 17 条,19 条 23 条 1 項 24 条 1 項危険有害業務の就業制限妊娠 ( 多胎 : 産前 14 週間 ) 産前 6 週間出産産後 8 週間産後休業後 30 日間子が 1 歳子が 3 歳子が 1 歳 6 ヵ月小学校就学の始期軽易業務への転換請求時間外 休日労働 深夜業の適用除外請求変形労働時間制(フレックスタイム制除く)下の法定労働時間を超える労働の禁止産前休業産後休業育児時間解雇禁止育児休業子の看護休暇(子が 2 人以上の場合は年 1 0 日)時間外労働 (月 2 4 時間まで 年 1 5 0 時間まで)の制限請求 深夜業の制限請求短時間勤務の措置努力義務解雇 不利益取扱いの禁止 解雇無効健康管理措置子が 1 歳 2 ヵ月パパ休暇パパ ママ育休プラス所定外労働の免除請求努力義務

4-(4). 規程と労使協定の例 以下の資料をご参照ください 資料 4 資料 5 法改正に関係する箇所のみの対照表となっております 社会保険労務士法人大野事務所 23

おわりに - ワーク ライフ バランスに向けた取り組み - 両立支援 男女均等推進 働き方の見直し ワーク ライフ バランス 参考文献 改正育児 介護休業法参考資料集 ( 厚生労働省雇用均等 児童家庭局職業家庭両立課 ) 新しい人事戦略ワークライフバランス 著者小室淑恵 社会保険労務士法人大野事務所 24

2010 年春季大野事務所セミナー 改正育児 介護休業法への対応 資料集 資料 1: パパ ママ育休プラスの具体例資料 2: 育児 介護休業等対象者一覧資料 3: 育児 介護 休業取扱通知書サンプル資料 4: 育児 介護休業等規程の規定例新旧対照表資料 5: 労使協定の例新旧対照表 2010 年 3 月 19 日社会保険労務士法人大野事務所

育児 介護休業等対象者一覧資料 2 制度 記号の種別 : 対象 ( 請求されれば与える義務あり ) : 条件付で対象 : 対象外 : 労使協定によって適用除外可能 -: 法律の規定では対応する項目がないため非表示 労働者の態様 育児休業 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 所定外労働の免除 時間外労働の制限 深夜業の制限 育児短時間勤務 介護短時間勤務 日々雇用される者 期間を定めて雇用される者 (*1) (*1) 雇用された期間が 1 年未満の者 - - (*2) 雇用された期間が 6 か月未満の者 - - - - - - - 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 (*2) 1 日の所定労働時間が 6 時間以下の者 - - - - - - - - 短時間勤務措置が困難と認められる業務に従事する者 - - - - - - - (*3) 深夜に保育 ( 介護 ) できる 16 歳以上の同居家族がいる者 - - - - - - - - 所定労働時間の全部が深夜にある者 - - - - - - - - 1 年以内に雇用関係が終了する者 - 93 日以内に雇用関係が終了する者 - 配偶者 ( または配偶者でない親 ) が子を養育できる状態である者 (*4) - - (*4) (*1) について休業を取得するためには 申出時点において次の要件を満たすことが必要 (1) 同一の雇用主に引き続き雇用された期間が 1 年以上であること (2) 育児休業の場合は 子が 1 歳に達する日を超えて引き続き雇用されることが見込まれること ( 子が 1 歳に達する日から 1 年を経過する日までに労働契約期間が満了し 更新されないことが明らかである者を除く ) 介護休業の場合は 休業開始予定日から起算して 93 日を経過する日 (93 日経過日 ) を超えて引き続き雇用されることが見込まれること (93 日経過日から 1 年を経過する日までに労働契約期間が満了し 更新されないことが明らかである者を除く ) (*2 について ) 雇用された期間が 1 年未満の者と 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者については 従来から 時間外労働の制限 と 深夜業の制限 とが対象外であったが 法改正による 所定外労働の免除 に関しては労使協定を締結しないと対象外とできないことに注意 (*3 について ) 業務の性質又は業務の実施体制に照らして 所定労働時間の短縮措置を講ずることが困難と認められる業務 とは 国際路線等に就航する航空機において従事する客室乗務員等の業務 労働者数が少ない事業所において 当該業務に従事しうる労働者数が著しく少ない業務 流れ作業方式による製造業務であって 短時間勤務の者を勤務体制に組み込むことが困難な業務 交替制勤務による製造業務であって 短時間勤務の者を勤務体制に組み込むことが困難な業務 個人ごとに担当する企業 地域等が厳密に分担されていて 他の労働者では代替が困難な営業業務 ここに掲げる業務は例示であり これら以外は困難と認められる業務に該当しないものではなく また これらであれば困難と認められる業務に該当するものではないこと ( 指針第二の九の ( 三 ) 職発第 1228 号第 4 号平成 21 年 12 月 28 日 ) (*4 について ) 従来は労使協定によって適用除外可能 ( 時間外労働の制限は法的に対象外 ) とされていたものが 法改正によって適用対象となった - (*4) - -

資料 3 育児 介護 休業取扱通知書 殿 平成年月日 株式会社人事部長 印 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 申出の撤回 期間変更の申出 がありました 育児 介護休業等規程に基づき その取扱いを下記のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下記の事項の若干の変更があり得ます ) 記 1 休業の期間等 (1) 適正な申出がされていましたので 申出どおり平成年月日から平成年月日まで休業してください 職場復帰予定日は 平成年月日です (2) 申し出た期日が遅かったので休業を開始する日を平成年月日にしてください (3) あなたは以下の理由により休業の対象者ではないので 休業することはできません 2 休業期間中の取扱い等 3 休業後の労働条件 (4) あなたが平成年月日にした休業申出は撤回されました (5)( 介護休業の場合 ) 申出に係る対象家族について介護休業または介護短時間勤務ができる日数は延べ93 日です 今回の措置により 介護休業または介護短時間勤務ができる日数は残り日となります (1) 休業期間中については給与を支払いません (2) 所属は部のままとします (3) ( 育児休業の場合 ) あなたの社会保険料は免除されます ( 介護休業の場合 ) あなたの社会保険料本人負担分は 月現在で1 月円ですが 休業を開始することにより 月からは給与天引きができなくなりますので 月ごとに会社から支払い請求書を送付します 指定された日までに下記へ振り込むか 人事部へ持参してください 振込先 : (4) 地方税については市区町村より直接納税通知書が届きますので それに従って支払ってください (1) 休業後のあなたの基本給は 級号円です (2) 平成年月の賞与については 算定対象期間に日の出勤日がありますので 出勤日数により日割りで計算した額を支給します (3) 退職金の算定にあたっては 休業期間を勤務したものとみなして勤続年数を計算します (4) 復職後は原則として部で休業前と同じ職務に就いていただく予定ですが 休業終了 1か月前までに正式に決定し通知します (5) あなたの年度の有給休暇はあと日あります これから休業期間を除き平成年月日までの間に消化してください 次年度の有給休暇は 今後日以上の欠勤がなければ 繰り越し分を除いて日の有給休暇が付与されます 4 その他 (1) お子さんを養育しなくなる 家族を介護しなくなる等あなたの休業に重大な変更をもたらす事由が発生し たときは なるべくその日に人事部宛て電話連絡をしてください この場合の休業終了後の出勤日については 事由発生後 2 週間以内の日を会社と話し合って決定していただきます (2) 休業期間中についても会社の福利厚生施設を利用することができます ( 注 ) 上記のうち 青色の箇所は通知が義務付けられている事項 その他の事項は努力義務

育児休業の対象者 改正前 改正後 第 条育児のために休業することを希望する従業員 ( 日々雇用 第 条育児のために休業することを希望する従業員 ( 日々雇用 される者を除く ) であって 1 歳に満たない子と同居し養育する者は される者を除く ) であって 1 歳に満たない子と同居し養育する者は 本規程に定めるところにより育児休業をすることができる ただし 本規程に定めるところにより育児休業をすることができる ただし 期間契約従業員にあっては 申出時点において次の各号のいずれ 期間契約従業員にあっては 申出時点において次の各号のいずれ にも該当する者に限り 育児休業をすることができる にも該当する者に限り 育児休業をすることができる (1) 入社 1 年以上であること (1) 入社 1 年以上であること (2) 子が1 歳に達する日を超えて雇用関係が継続することが見込ま (2) 子が1 歳に達する日を超えて雇用関係が継続することが見込ま れること れること (3) 子が1 歳に達する日から1 年を経過する日までに労働契約期間 (3) 子が1 歳に達する日から1 年を経過する日までに労働契約期間 が満了し 更新されないことが明らかでないこと が満了し 更新されないことが明らかでないこと 2. 前項にかかわらず 労使協定により適用除外とされた次の各号に 2. 前項にかかわらず 労使協定により適用除外とされた次の各号に 該当する従業員についてはこの限りでない 該当する従業員についてはこの限りでない (1) 入社 1 年未満の者 (1) 入社 1 年未満の者 (2) 従業員の配偶者 ( 育児休業に係る子の親である者に限る ) が (2) 申出の日から1 年以内に雇用関係が終了することが明らかな者 次のいずれにも該当する者 (3)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 イ ) 職業に就いていない者 ( 育児休業その他の休業により就業して いない者および1 週間の就業日数が2 日以下の者を含む ) で あること 削除 ロ ) 心身の状況が申出に係る子の養育をすることができる者である こと ハ )6 週間 ( 多胎妊娠にあっては14 週間 ) 以内に出産予定か また追加は産後 8 週間以内でない者であること ( パパ ママ 3. 配偶者が従業員と同じ日から または従業員より先に育児休業をニ ) 申出に係る子と同居している者であること 育休プラス ) している場合 従業員は子が1 歳 2か月に達するまでの間で 出生日 (3) 申出の日から1 年以内に雇用関係が終了することが明らかな者以後の産前産後休業期間と育児休業期間との合計が1 年を限度とし (4)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 て 育児休業をすることができる (5) 従業員の配偶者以外の者で 育児休業の申出に係る子の親で 削除 4. 子の1 歳の誕生日の前日 ( 前項に基づく育児休業の場合は 当該 ある者が第 2 号イ ) からニ ) までのいずれにも該当する者育児休業の終了予定日 ) において本人または配偶者が育児休業中 3. 子の1 歳の誕生日の前日において本人または配偶者が育児休業修正である従業員は 次の各号のいずれかの事情がある場合に限り 中である従業員は 次の各号のいずれかの事情がある場合に限り ( パパ ママ子の1 歳の誕生日 ( 前項に基づく育児休業の場合は 当該育児休業育休プラス ) 子の1 歳の誕生日から1 歳 6か月に達するまでの間で必要な日数に終了予定日の翌日 以下 本項において同じ ) から1 歳 6か月に達 ついて育児休業をすることができる なお 育児休業を開始しようと するまでの間で必要な日数について育児休業をすることができる する日は 子の1 歳の誕生日に限るものとする なお 育児休業を開始しようとする日は 子の1 歳の誕生日に限る (1) 保育所に入所を希望しているが 入所できない場合 ものとする (2) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり (1) 保育所に入所を希望しているが 入所できない場合 1 歳以降育児にあたる予定であった者が 死亡 負傷 疾病等 (2) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり の事情により子を養育することが困難になった場合 1 歳以降育児にあたる予定であった者が 死亡 負傷 疾病等 の事情により子を養育することが困難になった場合 資料 4-1

育児休業の申出の手続等 改正前 改正後 第 条育児休業をすることを希望する従業員は 原則として育児 第 条育児休業をすることを希望する従業員は 原則として育児 休業を開始しようとする日 ( 以下 休業開始予定日 という ) の1か 休業を開始しようとする日 ( 以下 休業開始予定日 という ) の1か 月前 ( 第 条第 項に基づく1 歳を超える休業の場合は 2 週間 月前 ( 第 条第 項に基づく1 歳を超える休業の場合は 2 週間 前 ) までに 育児休業申出書を提出することにより申し出るものとす 前 ) までに 育児休業申出書を提出することにより申し出るものとす る なお 育児休業中の期間契約従業員が労働契約を更新するに る なお 育児休業中の期間契約従業員が労働契約を更新するに あたり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期 あたり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期 間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再 間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再 度の申出を行うものとする 度の申出を行うものとする 2. 申出は 特別の事情がない限り 一子につき1 回限りとし 双子以 2. 申出は 次のいずれかに該当する場合を除き 一子につき1 回限り上の場合もこれを一子とみなす ただし 第 条第 項に基づく修正とし 双子以上の場合もこれを一子とみなす ただし 産後休業をし 休業 ( 注 : 子が1 歳までの休業 ) をした者が 第 条第 項に基づく ( パパ休暇ていない従業員が 子の出生日または出産予定日のいずれか遅い休業 ( 注 :1 歳以降の休業 ) の申出をしようとする場合または前項後段の例外 ) 方から8 週間以内にした最初の育児休業については 1 回の申出と の申出しようとする場合にあっては この限りでない して数えない 3. 会社は育児休業申出書を受け取るにあたり 必要最小限度の各 (1) 第 条第 項に基づく休業 ( 注 : 子が1 歳までの休業 ) をした者 種証明書の提出を求めることがある が 第 条第 項に基づく休業 ( 注 :1 歳以降の休業 ) の申出を 4. 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 出生者は出生後 しようとする場合または前項後段の申出をしようとする場合 2 週間以内に育児休業対象児出生届を提出しなければならない (2) 配偶者の死亡等特別の事情がある場合 3. 会社は育児休業申出書を受け取るにあたり 必要最小限度の各 追加 ( 書面交付の義務化 ) 種証明書の提出を求めることがある 4. 育児休業申出書が提出されたときは 会社は速やかに当該育児休業申出書を提出した者 ( 以下 申出者 という ) に対し 育児休業取扱通知書を交付する 5. 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 出生者は出生後 2 週間以内に育児休業対象児出生届を提出しなければならない 資料 4-2

育児休業の期間等 改正前 改正後 第 条育児休業の期間は 原則として 子が1 歳に達するまでを追加第 条育児休業の期間は 原則として 子が1 歳に達するまで ( 限度として育児休業申出書に記載された期間とする ( パパ ママ第 条第 項および第 項に基づく休業 ( 注 : パパ ママ育休プラス 2.( 略 )~ 休業開始予定日の指定について~ 育休プラス ) での休業および1 歳 6か月までの休業 ) の場合は それぞれ定められた 3.( 略 )~ 休業開始予定日の繰り上げ変更 休業終了予定日の繰り時期まで ) を限度として育児休業申出書に記載された期間とする 下げ変更について~ 2.( 略 )~ 休業開始予定日の指定について~ 4. 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には 育児休業は終 3.( 略 )~ 休業開始予定日の繰り上げ変更 休業終了予定日の繰り 了するものとし 当該育児休業の終了日は当該各号に掲げる日と 下げ変更について~ する 4. 次のいずれかに該当する事由が生じた場合には 育児休業は終 (1) 子の死亡等育児休業に係る子を養育しないこととなった場合 了するものとし 当該育児休業の終了日は当該各号に掲げる日と 当該事由が発生した日 ( この場合において本人が出勤する日 する は事由発生の日から2 週間以内であって 会社と本人が話し合 (1) 子の死亡等育児休業に係る子を養育しないこととなった場合 いの上決定した日とする ) 当該事由が発生した日 ( この場合において本人が出勤する日 (2) 育児休業に係る子が1 歳に達した場合等 は事由発生の日から2 週間以内であって 会社と本人が話し合 子が1 歳に達した日 ( 第 条第 項に基づく休業 ( 注 :1 歳 6か月いの上決定した日とする ) までの休業 ) の場合は 子が1 歳 6か月に達した日 ) 追加 (2) 育児休業に係る子が1 歳に達した場合等 (3) 申出者について産前産後休業 介護休業または新たな育児 ( パパ ママ子が1 歳に達した日 ( 第 条第 項に基づく休業 ( 注 : パパ ママ育休プラス ) 休業が始まった場合育休プラスでの休業 ) の場合を除く 第 条第 項に基づく休業 産前産後休業 介護休業または新たな育児休業の開始日の前 ( 注 :1 歳 6か月までの休業 ) の場合は 子が1 歳 6か月に達した日 ) 日 (3) 申出者について産前産後休業 介護休業または新たな育児 5. 前項第 1 号の事由が生じた場合には 申出者は原則として当該事 休業が始まった場合 由が生じた日にその旨を通知しなければならない 産前産後休業 介護休業または新たな育児休業の開始日の前 追加 ( パパ ママ育休プラス ) 日 (4) 第 条第 項に基づく休業 ( 注 : パパ ママ育休プラスでの休業 ) において 出生日以後の産前産後休業期間と育児休業期間との合計が 1 年に達した場合当該 1 年に達した日 5. 前項第 1 号の事由が生じた場合には 申出者は原則として当該事由が生じた日にその旨を通知しなければならない 資料 4-3

改正前 所定外労働の免除改正後第 条 3 歳に満たない子を養育する従業員 ( 日々雇用される者を除く ) が当該子を養育するために請求した場合には 事業の正常な運営に支障がある場合を除き 所定労働時間を超えて労働させることはない 2. 前項にかかわらず 労使協定により適用除外とされた次の各号に該当する従業員についてはこの限りでない (1) 入社 1 年未満の者 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 3. 請求しようとする者は 1 回につき1か月以上 1 年以内の期間 ( 以下 免除期間 という ) について 免除を開始しようとする日 ( 以下 免除開始予定日 という ) および免除を終了しようとする日を明らかにして 原則として免除開始予定日の1か月前までに 育児のための所定外労働免除請求書を提出しなければならない この場合において 免除期間は第 条第 項に規定する制限期間 ( 注 : 時間外労働の制限期間 ) と重複しないようにしなければならない 4. 会社は 所定外労働免除請求書を受け取るにあたり 必要最小限度の各種証明書の提出を求めることがある 5. 請求の日後に請求に係る子が出生したときは 所定外労働免除請求書を提出した者 ( 以下 請求者 という ) は 出生後 2 週間以内に所定外労働免除対象児出生届を提出しなければならない 6. 免除開始予定日の前日までに 請求に係る子の死亡等により請求者が子を養育しないこととなった場合には 請求はされなかったものとみなす この場合において 請求者は原則として当該事由が生じた日にその旨を通知しなければならない 7. 次の各号に掲げるいずれかの事由が生じた場合には 免除期間は終了するものとし 当該免除期間の終了日は当該各号に掲げる日とする (1) 子の死亡等免除に係る子を養育しないこととなった場合当該事由が発生した日 (2) 免除に係る子が3 歳に達した場合当該 3 歳に達した日 (3) 請求者について産前産後休業 育児休業または介護休業が始まった場合産前産後休業 育児休業または介護休業の開始日の前日 8. 前項第 1 号の事由が生じた場合には 請求者は原則として当該事由が生じた日にその旨を通知しなければならない 資料 4-4

時間外労働の制限 改正前 改正後 第 条小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員が 第 条小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員が 当該子を養育するため または要介護状態にある家族を介護する 当該子を養育するため または要介護状態にある家族を介護する 従業員が当該家族を介護するために請求した場合には 就業規則 従業員が当該家族を介護するために請求した場合には 就業規則 の規定および時間外労働に関する協定にかかわらず 事業の正常 の規定および時間外労働に関する協定にかかわらず 事業の正常 な運営に支障がある場合を除き 1か月について24 時間 1 年につ な運営に支障がある場合を除き 1か月について24 時間 1 年につ いて150 時間を超えて時間外労働をさせることはない いて150 時間を超えて時間外労働をさせることはない 2. 前項にかかわらず 次の各号にいずれかに該当する従業員は 2. 前項にかかわらず 次の各号にいずれかに該当する従業員は 育児 介護のための時間外労働の制限を請求することはできない 育児 介護のための時間外労働の制限を請求することはできない (1) 日々雇用される者 (1) 日々雇用される者 (2) 入社 1 年未満の者 (2) 入社 1 年未満の者 (3) 従業員の配偶者 ( 育児休業に係る子の親である者に限る ) が (3)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 次のいずれにも該当する者 イ ) 職業に就いていない者 ( 育児休業その他の休業により就業して いない者および 1 週間の就業日数が 2 日以下の者を含む ) であること ロ ) 心身の状況が申出に係る子の養育をすることができる者であること ハ )6 週間 ( 多胎妊娠にあっては 14 週間 ) 以内に出産予定か または産後 8 週間以内でない者であること ニ ) 申出に係る子と同居している者であること (4)1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 削除 3. 請求しようとする者は 1 回につき1か月以上 1 年以内の期間 ( 以下 3. 請求しようとする者は 1 回につき1か月以上 1 年以内の期間 ( 以下 制限期間 という ) について 制限を開始しようとする日 ( 以下 制 制限期間 という ) について 制限を開始しようとする日 ( 以下 制 限開始予定日 という ) および制限を終了しようとする日を明らかに 限開始予定日 という ) および制限を終了しようとする日を明らかに して 原則として制限開始予定日の1か月前までに 育児 介護の 追加 して 原則として制限開始予定日の1か月前までに 育児 介護の ための時間外労働制限請求書を提出しなければならない ( 所定外労働免除期間 ための時間外労働制限請求書を提出しなければならない この場合において 制限期間は第 条第 項に規定する免除期間 ( 注 : 所 ( 以下省略 ) との関係 ) 定外労働の免除期間 ) と重複しないようにしなければならない ( 以下省略 ) 資料 4-5

育児短時間勤務改正前改正後第 条 3 歳に達するまでの子と同居し養育する従業員は 申し出修正第 条 3 歳に達するまでの子と同居し養育する従業員は 申し出ることによって 始業および終業の時刻をそれぞれ1 時間繰り上げることによって 始業および終業の時刻をそれぞれ繰り上げまたは (6 時間勤務または繰り下げることができる ( うち休憩時間は正午から午後 1 時ま繰り下げることで 1 日の所定労働時間を6 時間とする勤務 ( うち休憩の措置が必での1 時間とする ) また 1 歳に満たない子を養育する女性従業員時間は正午から午後 1 時までの1 時間とする ) に変更することがで要 ) は 更に別途 30 分ずつ2 回の育児時間を請求することができる きる また 1 歳に満たない子を養育する女性従業員は 更に別途 2. 前項にかかわらず 次のいずれかに該当する従業員は育児短時 30 分ずつ2 回の育児時間を請求することができる 間勤務をすることができない 2. 前項にかかわらず 次のいずれかに該当する従業員は育児短時 (1) 日々雇用される者間勤務をすることができない (2) 労使協定によって適用除外とされた次の者 (1) 日々雇用される者イ ) 入社 1 年未満の者修正 (2)1 日の所定労働時間が6 時間以下である者ロ )1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 ( 適用除外 (3) 労使協定によって適用除外とされた次の者者の範囲変イ ) 入社 1 年未満の者 ( 以下省略 ) 更 ) ロ )1 週間の所定労働日数が2 日以下の者ハ ) 業務の性質または業務の実施体制に照らして所定労働時間の短縮措置を講ずることが困難と認められる業務として別に定める業務に従事する者 ( 以下省略 ) 資料 4-6

子の看護休暇 改正前 改正後 第 条小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員 ( 第 条小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員 ( 日々雇用される者を除く ) は 負傷し または疾病にかかった当該子修正日々雇用される者を除く ) は 負傷し もしくは疾病にかかった当該 の世話をするために 就業規則に規定する年次有給休暇とは別に ( 制度の拡子の世話をするために または当該子に予防接種や健康診断を受 1 年間につき5 日を限度として 子の看護休暇を取得することができ充 ) けさせるために 1 年間につき5 日 ( 当該子が2 人以上の場合は10 日 ) る この場合の1 年間とは 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間と を限度として 子の看護休暇を取得することができる この場合の する 1 年間とは 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間とする 2. 前項にかかわらず 労使協定により適用除外とされた次の各号に 2. 前項にかかわらず 労使協定により適用除外とされた次の各号に 該当する者についてはこの限りでない 該当する者についてはこの限りでない (1) 入社 1 年未満の者 (1) 入社 1 年未満の者 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 3. 休暇を取得した日については 無給とする 3. 休暇を取得した日については 無給とする 4. 給与の改定 賞与の算定 および退職金の算定にあたっては 4. 給与の改定 賞与の算定 および退職金の算定にあたっては 休暇取得期間は通常の勤務をしたものとみなす 休暇取得期間は通常の勤務をしたものとみなす 改正前 介護休暇 改正後第 条要介護状態にある家族の介護 通院等の付き添い または対象家族が介護サービスの提供を受けるために必要な手続の代行その他の対象家族に必要な世話を行う従業員 ( 日々雇用される者を除く ) は 1 年間につき 5 日 ( 当該家族が 2 人以上の場合は 10 日 ) を限度として 介護休暇を取得することができる この場合の 1 年間とは 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間とする 2. 前項にかかわらず 労使協定により適用除外とされた次の各号に該当する者についてはこの限りでない (1) 入社 1 年未満の者 (2)1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 3. 休暇を取得した日については 無給とする 4. 給与の改定 賞与の算定 および退職金の算定にあたっては 休暇取得期間は通常の勤務をしたものとみなす 資料 4-7

介護休業の申出の手続等 改正前 改正後 第 条介護休業をすることを希望する従業員は 原則として介護 第 条介護休業をすることを希望する従業員は 原則として介護 休業開始予定日の2 週間前までに 介護休業申出書を提出すること 休業開始予定日の2 週間前までに 介護休業申出書を提出すること により申し出るものとする なお 介護休業中の期間契約従業員が により申し出るものとする なお 介護休業中の期間契約従業員が 労働契約を更新するにあたり 引き続き休業を希望する場合には 労働契約を更新するにあたり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期間の初日を介護休業開始予定日として 介 更新された労働契約期間の初日を介護休業開始予定日として 介 護休業申出書により再度の申出を行うものとする 護休業申出書により再度の申出を行うものとする 2. 申出は 特別の事情がない限り 対象家族 1 人につき1 要介護状 2. 申出は 特別の事情がない限り 対象家族 1 人につき1 要介護状 態ごとに1 回とする ただし 前項後段の申出をしようとする場合に 態ごとに1 回とする ただし 前項後段の申出をしようとする場合に あっては この限りでない あっては この限りでない 3. 会社は介護休業申出書を受け取るにあたり 必要最小限度の各 3. 会社は介護休業申出書を受け取るにあたり 必要最小限度の各 種証明書の提出を求めることがある 追加種証明書の提出を求めることがある 4. 介護休業申出書が提出されたときは 会社は速やかに当該介護 ( 書面交付の義務化 ) 休業申出書を提出した者 ( 以下 申出者 という ) に対し 介護休業取扱通知書を交付する 資料 4-8

育児休業の適用除外者改正前改正後第 条会社は 次の各号に該当する従業員については 育児第 条会社は 次の各号に該当する従業員については 育児休業制度を適用しない 休業制度を適用しない (1) 入社 1 年未満の者 (1) 入社 1 年未満の者 (2) 従業員の配偶者 ( 育児休業に係る子の親である者に限る ) が (2) 申出の日から1 年以内に雇用関係が終了することが明らかな者次のいずれにも該当する者 (3)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者イ ) 職業に就いていない者 ( 育児休業その他の休業により就業していない者および1 週間の就業日数が2 日以下の者を含む ) であること 削除ロ ) 心身の状況が申出に係る子の養育をすることができる者であること ハ )6 週間 ( 多胎妊娠にあっては14 週間 ) 以内に出産予定か または産後 8 週間以内でない者であること ニ ) 申出に係る子と同居している者であること (3) 申出の日から1 年以内に雇用関係が終了することが明らかな者 (4)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 (5) 従業員の配偶者以外の者で 育児休業の申出に係る子の親で削除ある者が第 2 号イ ) からニ ) までのいずれにも該当する者 改正前 所定外労働免除の適用除外者改正後第 条会社は 次の各号に該当する従業員については 育児のための所定外労働の免除を適用しない (1) 入社 1 年未満の者 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 資料 5-1

育児短時間勤務の適用除外者 改正前 改正後 第 条会社は 次の各号に該当する従業員については 育児 第 条会社は 次の各号に該当する従業員については 育児 短時間勤務を適用しない 短時間勤務を適用しない (1) 入社 1 年未満の者 (1) 入社 1 年未満の者 (2) 従業員の配偶者 ( 育児休業に係る子の親である者に限る ) が (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 次のいずれにも該当する者 (3) 業務の性質または業務の実施体制に照らして短時間勤務を イ ) 職業に就いていない者 ( 育児休業その他の休業により就業して 追加 適用することが困難と認められる以下の業務に従事する者 いない者および1 週間の就業日数が2 日以下の者を含む ) で イ ) あること 削除ロ ) ロ ) 心身の状況が申出に係る子の養育をすることができる者である こと ハ )6 週間 ( 多胎妊娠にあっては14 週間 ) 以内に出産予定か また は産後 8 週間以内でない者であること ニ ) 申出に係る子と同居している者であること (3)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 (4) 従業員の配偶者以外の者で 育児休業の申出に係る子の親である者が第 2 号イ ) からニ ) までのいずれにも該当する者 削除 改正前 介護休暇の適用除外者改正後第 条会社は 次の各号に該当する従業員については 介護休暇を適用しない (1) 入社 6か月未満の者 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の者 資料 5-2