必要とされる対応その 2- 育児休業等規則の規定整備 ( 短時間勤務関係 ) ( 育児短時間勤務 ) 第 10 条 1 3 歳に満たない子を養育する職員は 申し出ることにより 就業規則第 条の所定労働時間について 以下のように変更することができる 所定労働時間を午前 9 時から午後 4 時まで (

Similar documents
必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児のための所定外労働の免除 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

<4D F736F F D2088EA94CA8E968BC68EE58D7393AE8C7689E E646F6378>

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

育児・介護休業規程

育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

目 次 第 1 章目的 第 1 条 目的 第 2 章育児休業制度 第 2 条 育児休業の対象者 第 3 条 育児休業の申出の手続等 第 4 条 育児休業の申出の撤回等 第 5 条 育児休業の回数 第 6 条 育児休業の期間等 第 3 章介護休業 第 7 条 介護休業の対象者 第 8 条 介護休業の申

育児・介護休業規程

第1章  目的

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

下この章において 申出者 という ) に対し 育児休業取扱通知書 ( 社内様式 2) を交付する 5 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 申出者は 出生後 2 週間以内に人事部労務課に育児休業対象児出生届 ( 社内様式 3) を提出しなければならない ( 育児休業の申出の撤回等 ) 第 4 条

社団法人今治地方国立公園協会

育児・介護休業等に関する規程

就業規則への記載はもうお済みですか

育児・介護休業等に関する規則

第2号議案 平成12年度事業計画と収支予算について

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

社会福祉法人 燦祥会 育児 介護休業等に関する規則の規定 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育児 介護のための所定外労働の免除 時間外労働及び深夜業の制限並びに短時間勤務等に関する取扱いについて定めるものである 第 2 章育児休業制度

題名

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 あなたが平成年月日にされた 育児 介護 休業の申出について 育児 介護休業等に関する規則 第 3 条 第 7 条 に基づき その取扱いを下のとおり通知します ( ただし 期間の変更の申出があった場合には下の事項の若干の変更があり得ます ) 1 休業の期間等

就業規則への記載はもうお済みですか

派遣スタッフ就業規則

<4D F736F F D2088E78E9989EE8CEC8B788BC68B4B92F62E646F6378>

出書 ( 園内様式 1) を園に提出することにより申し出るものとする なお 育児休業中の有期契約職員が労働契約を更新するに当たり 引き続き休業を希望する場合には 更新された労働契約期間の初日を育児休業開始予定日として 育児休業申出書により再度の申出を行うものとする 2 申出は 特別の事情がない限り

<4D F736F F D F418BC68B4B91A5935F8C9F814590AE94F582CC8EE888F882AB C8E86816A2E646F63>

目 次 目的 1 育児休業制度 1 介護休業制度 3 子の看護休暇 4 介護休暇 4 所定外労働の制限 5 時間外労働の制限 6 深夜業の制限 7 所定労働時間の短縮措置等 8 育児休業等に関するハラスメントの防止 9 その他の事項 10 平成 21 年 1 月作成平成 22 年 6 月一部改正平成

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

育児 介護休業等に関する規則の規定例 ~ 福井労働局版 ~ 赤字部分は 平成 29 年 1 月 1 日施行の改正事項 青字部分は 平成 22 年 6 月 30 日施行の改正事項 緑字部分は 削除事項 第 1 章目的 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 従業員の育児 介護休業 子の看護休暇 介護休暇 育

賃金規程1

( 育児休業の期間 ) 第 5 条育児休業の期間は 原則として 子が 1 歳に達するまでを限度として育児休業申出書 ( 様式 1) に記載された期間とする 2 前項にかかわらず 会社は 育児休業 介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 以下 育児 介護休業法 という ) の定

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

就業規則への記載はもうお済みですか

<4D F736F F D2094F18FED8BCE904588F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F62E646F63>

社員 就業規則

育児休業申出書式例

ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

顧問規程

○財団法人足利市体育・文化振興会職員育

社会福祉法人やまゆり福祉会常用職員就業規則

仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

場合には 当該育児休業の承認を取り消するものとする ( 育児休業職員の期末手当等の支給 ) 第 7 条職員の給与に関する規程 ( 以下 給与規程 という ) 第 21 条第 1 項に規定するそれぞれの基準日に育児休業している職員のうち 基準日以前 6 月以内の期間において在職した期間がある職員には

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

育児・介護休業等に関する規則

育児、介護休業規程

Microsoft Word - 45育児休業に関する規則.doc

⑴ 子の死亡 離縁 養子縁組の解消等の理由により 子を養育しなくなった場合 ⑵ 休業申し出をした教職員が傷病又は心身の障害のため 子を養育できない状態になった場合 ⑶ 次の子の産前産後休暇 介護休業又は新たな育児休業が始まった場合 2 下記のいずれにも該当する教職員については 子が1 歳 6 箇月に

( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

独立行政法人総合病院国保旭中央病院職員の育児

(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

休暇

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

育児休業制度の概要

就業規則への記載はもうお済みですか

< F2D8BCE96B18E9E8AD481438B7889C993998B4B92F F3132>

Microsoft Word 第二弾【公開版】改正育介法Q&A

( 育児休業することができない職員 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する職員は 育児休業をすることができない (1) 期間を定めて雇用される職員 ただし 申出時点において 次に該当する職員を除く ア子が1 歳 6 月に達する日までに 契約期間 ( 労働契約が更新される場

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

1 育児休業 および育児短時間勤務等に関する規程および育児短時間勤務等に関する規程についてについて 1 育児休業対象者の要件要件変更改正前は 有期契約労働者が育児休業を取得するための要件として 育児休業申し出時に 1 当該事業主に引き続き雇用された期間が1 年以上であること 2 子が1 歳になった後

中央教育審議会(第119回)配付資料

2004syuki020

改正労働基準法

<4D F736F F D E8D9197A791E58A C986189CC8E5291E58A778BB F588E78E998B788BC693998DD791A52E646F63>

別紙 1 妊娠 出産 育児休業 介護休業等に関するハラスメントとなり得る具体的言動例 1. 制度等の利用への嫌がらせ型 教職員が産休や育児業 介護休業等の制度の利用を請求したり 制度を利用したことに関して 上 司が解雇等の不利益な取扱いを示唆したり 上司 同僚が 繰り返し又は継続的に嫌がらせ等を行い

就 業 規 則

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

しい支障が生じることとなったこととする 3 前条の規定は 育児休業の期間の延長の請求について準用する ( 育児休業の期間中の休暇等の取扱い ) 第 5 条育児休業をしている職員に対しては 職員就業規程第 37 条の規定による年次有給休暇並びに就業規程第 39 条の規定による公民権行使等休暇 事故休暇

<4D F736F F D208BE091F291E58A F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F E312E312E646F6378>

<4D F736F F D20905F8CCB8E F582CC8D8297EE8ED AA8B788BC682C98AD682B782E98FF097E181698B6388C4816A81698B6388C494D48D8693FC82E8816A2E646F63>

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

パートタイマー就業規則

3 育児 介護 112

育児 介護休業法の 改正について 平成 28 年 10 月 12 日 厚生労働省雇用均等 児童家庭局 職業家庭両立課

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B91A52E646F6378>

1 介護休暇 概要 職員が次に掲げる者で負傷 疾病又は老齢により日常生活を営むのに支障があるものの介護をするため勤務しない場合 介護を必要とする一の継続する状態ごとに 連続する6 月間に おいて必要と認められる期間 ア 配偶者 ( 届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある 者を含む 以下同じ

千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

(Microsoft Word - \215\304\214\331\227p\220E\210\365\213K\221\245.doc)

目次 目次 目次 子育て支援制度と利用可能期間 妊産婦の時間外労働制限等 特別休暇 育児休業等...5 (1) 育児休業...5 (2) 育児部分休業 育児短時間勤務...6 (3) 所定外労働の制限 時間外労働の制限 深夜業務の制限 早出遅出

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

筑紫野市学童保育連絡協議会学童クラブ指導員就業規則

育児休業等に関する規程280401施行


育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

育児休業等が取得できる有期契約労働者の範囲変更等 育児 介護休業法情報 いよいよ改正育児 介護休業法の施行が来年 1 月に迫ってきました 今回の改正では 介護休業の分割取得や 子の看護休暇および介護休暇の半日単位での取得等が注目を集めていますが その他にも育児休業や介護休業 ( 以下 育児休業等 と

(3) 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失つた後 当該休職又は停職の期間が終了したこと (4) 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児短時間勤務に係る子を養育することができない

2 育児短時間勤務の申出は 育児短時間勤務をしようとする期間 (1 月以上 1 年以下の期間に限る ) の初日及び末日並びにその勤務の形態における勤務の日及び時間帯を明らかにして 当該育児短時間勤務開始予定日の前日から起算して 1 月前の日までに 育児短時間勤務申出書により行うものとする 3 第 5


第 4 条育児短時間勤務をしている職員の産業医手当の額は 給与規程第 12 条に定める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 扶養手当 ) 第 5 条育児

1.2_議案目録(追加)

改正労働基準法

Microsoft Word - 例規集(A4判).docx

Transcription:

東社協福祉施設経営相談室だより 102 平成 24 年 5 月 31 日 TEL03-3268-7170 k_soudan@tcsw.tvac.or.jp 本相談室へのご相談には下記あてメール をご利用ください 改正育児 介護休業法が全面施行されます!~ 平成 24 年 7 月 1 日 ~ ( 全 6 枚 ) 平成 21 年 育児 介護休業法が改正され 平成 24 年 7 月 1 日より これまで適用が猶予されていた 1 短時間勤務制度 ( 事業主は 3 歳に満たない子を養育する労働者であって育児休業をしていないものについて 労働者の申出に基づく短時間勤務の措置を講じなければならない ) 2 所定外労働の免除 ( 事業主は 3 歳に満たない子を養育する労働者が請求した場合は 所定労働時間を超えて労働させてはならない )* 育児 介護に係る時間外労働の制限 とは別な制度 3 介護休暇の制度 ( 要介護状態にある対象家族の介護を行う労働者は その事業主に申し出ることにより 要介護状態にある対象家族が1 人であれば年に5 日まで 2 人以上であれば年 10 日まで 介護のために 休暇を取得することができる ) が 職員数が法人単位 ( 全体 ) で100 人以下の事業主にも適用されます 就業規則や育児 介護休業規定の改定が必要ですので お早めにご準備下さい 改正育児 介護休業法の全面施行に関する相談 お問い合わせは 東京労働局雇用均等室 ( 電話 03-6893-1100) へもお寄せ下さい 本相談室だよりは 当施設経営相談室綱川晃弘労務専門相談員の監修を得て発行されています 必要とされる対応その1- 就業規則上の規定整備 ( 介護短時間制度については 短時間勤務を選択した場合の例 ) 以下に例示します ( 下線部分の規定が必要 ) ( 育児休業等 ) 第 49 条職員のうち希望する者は 法人 園に申し出て育児休業 子の看護休暇 育児のための所定外労働の免除 時間外労働及び深夜業の制限並びに育児短時間勤務等の適用を受けることができる 2 職員の育児休業 子の看護休暇 育児のための所定外労働の免除 時間外労働及び深夜業の制限並びに育児短時間勤務等に関する取扱いについては 育児休業等に関する規則 の定めるところによる ( 介護休業等 ) 第 50 条職員のうち希望する者は 法人 園に申し出て介護休業 介護休暇 介護のための時間外労働及び深夜業の制限並びに介護短時間勤務等の適用を受けることができる 2 職員の介護休業 介護休暇 介護のための時間外労働及び深夜業の制限並びに介護短時間勤務等に関する取扱いについては 介護休業等に関する規則 の定めるところによる 1

必要とされる対応その 2- 育児休業等規則の規定整備 ( 短時間勤務関係 ) ( 育児短時間勤務 ) 第 10 条 1 3 歳に満たない子を養育する職員は 申し出ることにより 就業規則第 条の所定労働時間について 以下のように変更することができる 所定労働時間を午前 9 時から午後 4 時まで ( うち休憩時間は 午前 12 時から午後 1 時までの1 時間とする ) の6 時間とする (1 歳に満たない子を育てる女性職員は更に別途 30 分ずつ2 回の育児時間を請求することができる ) 2 1にかかわらず 次のいずれかに該当する職員からの育児短時間勤務の申出は拒むことができる (1) 日雇職員 (2) 1 日の所定労働時間が6 時間以下である職員 (3) 労基法第 41 条第 2 項に該当する管理監督者 (4) 労使協定によって除外された次の職員 1 入社 1 年未満の職員 21 週間の所定労働日数が2 日以下の職員 3 申出をしようとする者は 1 回につき 1か月以上 1 年以内の期間について 短縮を開始しようとする日及び短縮を終了しようとする日を明らかにして 原則として 短縮開始予定日の1か月前までに 育児短時間勤務申出書 ( 様式 10) により施設に申し出なければならない 申出書が提出されたときは 施設は速やかに申出者に対し 育児短時間勤務取扱通知書 ( 様式 11) を交付する その他適用のための手続等については 第 3 条から第 5 条までの規定 ( 第 3 条第 2 項及び第 4 条第 3 項を除く ) を準用する 4 本制度の適用を受ける間の給与については 給与規程に基づき減額する 5 賞与については その算定対象期間に本制度の適用期間 (1か月以上) がある場合においては 給与規程に基づき当該期間を除算して支給する 6 定期昇給については 給与規程に基づきこれを行うものとする 7 退職金については 育児短時間勤務により現に短縮された時間の総和に相当する日数を日割りで算定対象期間から除算する ( 独自退職金制度がある場合に規定 ) ( 編者注 ) 労働者の申出 とは 所定労働時間を短縮する措置を受けるか否かを労働者の申出によらしめるとの意であり 短縮する時間数等まで自由に労働者に申出によらしめるものではないこと と通知されています ( 平成 21 年 12 月 28 日付雇児発第 1228 第 2 号 育児休業 介護休業法の施行について ) 必要とされる対応その 3- 育児休業等規則の規定整備 ( 所定外労働の免除関係 ) ( 育児のための所定外労働の免除 ) 第 7 条 1 3 歳に満たない子を養育する職員 ( 労基法第 41 条第 2 項に該当する管理監督者 日雇職員を除く ) が当該子を養育するために申し出た場合には 事業の正常な運営に支障がある場合を除き 所定労働時間を超えて労働をさせることはない 2

2 1にかかわらず 労使協定によって除外された次の職員からの所定外労働の免除の申出は拒むことができる (1) 入社 1 年未満の職員 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の職員 3 申出をしようとする者は 1 回につき 1か月以上 1 年以内の期間 ( 以下この条において 免除期間 という ) について 免除を開始しようとする日 ( 以下この条において 免除開始予定日 という ) 及び免除を終了しようとする日を明らかにして 原則として 免除開始予定日の1か月前までに 育児のための所定外労働免除申出書 ( 様式 7) を施設に提出するものとする この場合において 免除期間は 育児休業等規則第 8 条第 3 項及び介護休業等規則第 7 条第 3 項に規定する制限期間と重複しないようにしなければならない 4 職員は 所定外労働免除申出書を受け取るに当たり 必要最小限度の各種証明書の提出を求めることがある 5 申出の日後に申出に係る子が出生したときは 所定外労働免除申出書を提出した者 ( 以下この条において 申出者 という ) は 出生後 2 週間以内に施設に所定外労働免除対象児出生届 ( 様式 3) を提出しなければならない 6 免除開始予定日の前日までに 申出に係る子の死亡等により申出者が子を養育しないこととなった場合には 申出されなかったものとみなす この場合において 申出者は 原則として当該事由が発生した日に 施設にその旨を通知しなければならない 7 次の各号に掲げるいずれかの事由が生じた場合には 免除期間は終了するものとし 当該免除期間の終了日は当該各号に掲げる日とする (1) 子の死亡等免除に係る子を養育しないこととなった場合当該事由が発生した日 (2) 免除に係る子が3 歳に達した場合当該 3 歳に達した日 (3) 申出者について 産前産後休業 育児休業又は介護休業が始まった場合産前産後休業 育児休業又は介護休業の開始日の前日 8 7(1) の事由が生じた場合には 申出者は原則として当該事由が生じた日に 施設にその旨を通知しなければならない ( 編者注 ; 育児休業等規則第 8 条第 3 項 とは育児時間外労働の制限 介護休業等規則第 7 条第 3 項 とは介護時間外労働の制限のこと 必要とされる対応その 4- 介護休業等規則の規定整備 ( 介護休暇関係 ) ( 介護休暇 ) 第 6 条 1 要介護状態にある家族の介護その他の世話をする職員 ( 日雇職員を除く ) は 就業規則第 条に規定する年次有給休暇とは別に 当該対象家族が1 人の場合は1 年間につき5 日 2 人以上の場合は1 年間につき10 日を限度として 介護休暇を取得することができる この場合の1 年間とは 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間とする ただし 労使協定によって除外された次の職員からの介護休暇の申出は拒むことができる (1) 入社 6か月未満の職員 (2)1 週間の所定労働日数が2 日以下の職員 3

2 取得単位は 1 日を原則として必要に応じて半日単位で取得できるものとする 3 取得しようとする者は 原則として 事前に施設に申し出るものとする ( 様式 5) 4 給与 賞与 定期昇給 退職金については 休暇取得による影響はないものとする 必要とされる対応その5- 育児休業等規則 介護休業等規則の申請等様式整備 ( 掲載略 ) 以下は 社会福祉施設 事業者のための労基法等 Q&A よりの転載 参考にしてください Q 146 育児短時間に6 時間規定は必須か育児 介護休業法に係る 育児短時間勤務 について勤務時間の短縮の措置は 1 日を通じて2 時間を超えない範囲内で 30 分単位として行うことができるという規定としているが 1 日の所定労働時間を 時から 時までの6 時間とする という規定に改めなければならないのか? A 育児介護休業関連のパンフレットでも 労働基準法では就業規則の作成に際し 第 39 条第 1 号から第 3 号までに定められている事項 ( 始業 終業の時刻 休日 休暇 賃金 昇給 退職等に関する いわゆる絶対的必要記載事項 ) について必ず記載しなければならず 育児 介護休業法による短時間勤務の制度 時差出勤の制度等については 始業及び終業の時刻等について記載する必要があると記載されています ただ どんな職員も10 時から17 時 休憩 1 時間という硬直的な制度では 勤務時間ニーズも多様ですし 一般的には短縮された時間の賃金が支給されない取り扱いが多いことから 実態としては運用しにくいということになりかねません そのため原則としての勤務時間と休憩時間は明記しつつ 2 時間を超えない範囲内で 30 分を単位とし 職員の要望を勘案して原則と異なる始業 終業時刻を定めることができる旨の規定をすることは問題ないと考えます ( 東社協福祉施設経営相談室労務専門相談員 社会保険労務士 ) Q 147 育児短時間勤務でシフトの免除申請職員で2 人目のお子さんの育児時間期間 (1 年間 ) 終了を秋にむかえ 以降早朝及び延長 (7 時 19 時 ) の当番が困難であるという申し出があった 本人は育児休業規則の短時間勤務制度を利用して短縮勤務を希望している ただし 常勤でありたいという 保育園は常勤配置の基準があり 本人の希望を聞く為に更に職員を正規に雇うということも長い目でみて困難 どのような雇用形態と話し合いが必要であるか教えて下さい A 配置基準についてですが 東京都保育所指導検査基準では 常勤職員の範囲とは (1)1 日 6 時間以上かつ月 20 日以上の勤務であること (2) 常態的に継続勤務する者であり 就業規則の一般的適用を受ける職員であること であり 6 時間短時間勤務者についても常勤者の条件を満たすとされています 従って 6 時間勤務の育児短時間勤務者であっても 配置基準上は問題ないと思われます 早朝と夜間のシフトを短時間勤務者に担当させるかについて 法令上はシフト勤務をさせてはならないというわけではありませんが 本人も早朝 延長のシフトが困難と主張している状況で 無理にシフトに参加させるのは 仕事と子育ての両立を図るという法の趣旨からすると望ましいとはいえません 4

従って まずは少しでもシフト勤務に対応してもらえるかどうか本人とよく話し合うこととなりますが 対応できない部分について そう簡単に増員できない状況ならば 他の職員で手分けをしてフォローせざるを得ないと考えます 短時間勤務者の賃金は 規定にもよりますが 通常は短縮した時間分の控除はされますし 早朝 延長勤務をした場合にシフト手当等を出している場合は その手当も減額されますので こうした原資でフォローしたメンバーへ報いたいという考え方も可能と思います ただ 短時間勤務者のフォローは 現実にはシフトの穴埋めだけではありませんので 皆が納得できる報い方でなければトラブルになる恐れもありますので 注意してください ( 東社協福祉施設経営相談室労務専門相談員 社会保険労務士 ) Q 151 介護休暇の付与の実務 - 週 3 日の所定労働日数の場合は 3 日であるか A 創設された介護休暇は 1の年度において 1 労働日を単位として 労働者 1 人につき要介護状態にある対象家族が1 人であれば5 日間 2 人以上であれば10 日間の介護休暇を最低基準として保障したものです また 要介護状態にある対象家族が2 人以上いる場合には 当該家族 1 人につき5 日間までしか取得できないものではなく 同一の者について10 日間取得することも可能です もちろん これを超えて付与しても差し支えありません 介護休暇の対象外とすることができるのは 労使協定においてア採用後 6か月未満イ週所定労働日数 2 日以下の場合は適用除外と定めた場合です 期間を定めて雇用される者についても 育児休業及び介護休業と異なり このほかの要件を課していません したがって 週 3 日の所定労働日数の場合は ア イに該当しないことから対象外とすることはできず 日数は付与の対象となれば比例付与とはならず要介護状態にある対象家族が1 人であれば5 日間 2 人以上であれば年 10 日間の付与が上限となります 育児休業 介護休業法施行局長通知では 労働契約の残期間の長短にかかわらず 5 労働日の子の看護休暇を取得することが可能となるものであること 例えば 6か月契約で雇用されている労働者は2.5 日分の子の看護休暇を取得できるとする取扱いは 法の定める最低基準を満たさないため違法であること とする考え方は介護休暇の場合も同様と通知されています 法律的には給与のことは規定していませんので 無給 有給は事業者において任意に決めてください なお 厚生労働省令で定める世話 とは 対象家族の介護 及び 対象家族の通院等の付き添い 対象家族が介護サービスの提供を受けるために必要な手続きの代行その他の対象家族に必要な世話 をいうものです さらに 事業主は 経営困難 事業繁忙その他どのような理由があっても労働者の適法な介護休暇の申出を拒むことはできない とされています また 育児休業や介護休業とは異なり 事業主には介護休暇を取得する日を変更する権限は認められていませんので 留意してください 介護休暇の申出の運用では 以下の取り扱いが必要です 1 当日 電話などで申し出た場合は 出勤後すみやかに申請書を提出させてください 2 複数の日を一括して申し出る場合には 申し出る日をすべて記入させてください 3 対象家族は配偶者 ( 事実婚を含む ) 父母及び子 4 対象家族が祖父母 兄弟姉妹又は孫である場合は当該職員と同居し かつ扶養している場合に限る 5 夫婦で同じ日にも取得可 6 勤続年数や出勤率にかかわらず取得可 7 要介護状態ごとに1 人の家族につき子 ( 職員 ) である男性と女性で合計 10 日取得可能 8 要介護状態にある対象家族が2 人以上いる場合には 当該家族 1 人につき5 日間まで 5

しか取得できないものではなく 同一の者について10 日間取得することも可能 91 年度で使い切らなかった場合は翌年度に繰越は不可 ( 以上 1~9は前記局長通知による )10 半日単位での取得の可否は任意 なお 子の看護休暇と同様に 家族の予防接種や健康診断にも取得可 ( 法施行規則第 30 条の4に規定する世話 ( 対象家族の通院等の付添い ) の等に予防接種や健康診断は該当する旨東京労働局に照会済 ) * 詳細は 社会福祉施設 事業者のための規程集 ( 人事労務編 ) を参考にしてください 6