第 4 章計画のめざすところ 4.1. 基本理念 本計画の基本理念は 西東京市環境基本条例第 3 条の基本理念と共有します 基本理念 環境の保全等は 市民が健康で心豊かに生活できる環境を守り より良好な環境を確保し これ を将来の世代に引き継ぐことを目的として行われなければならない 環境の保全等は

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目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

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下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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(3) 我が国の取り組み我が国は高度経済成長期以降 政府 自治体 民間企業 市民が協力し 収集 運搬 リサイクル 最終処分の適正化など 様々な取組を行ってきており エンドオブパイプ方式としての排出基準の設定や 他国に先駆けて3R( 廃棄物の発生抑制 (Reduce) 資源や製品の再使用(Reuse)

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二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

II. グローバルネットワークへの参加と取り組み 本ネットワークでは 参加してから 1~2 年目に 各国や都市において 高齢者にやさしい都市づくり に関する計画を立て 実行に移す準備をし それを 3~5 年目にかけて実行し 実行開始から 3 年目 ( ネットワーク参加から 5 年目 ) を目途に 成


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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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1 貴重な自然環境を継承するため 保全活動に取り組みます 指標目標の推移 指標目標 米代川やきみまち阪 風の松原などの豊かな自然を他に誇れると思う市民の割合 ( 市民意識調査 ) 松くい虫被害量 計画策定目標値 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H19 年度 (H

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

目次 茨木市環境基本計画の概要 1 良好な地域環境の確保 2 人と自然との共生 3 循環型社会の構築 4 地球環境の保全 5 市 市民 事業者の協働 6 ( 仮称 ) 第 2 次茨木市環境基本計画策定にあたり 茨木市環境基本計画 ( 平成 16 年 3 月策定 ) に記載している施策の推進状況を把握

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

設備立体図 リデュース 発生 排出抑制 リユース 再利用 1次熟成槽 リサイクル 予備混合機 再生利用 再資源化 発酵槽 生ごみ混合機 事務所 生ごみ混合機 機械設備 最大処理能力 設備概要 生ごみ 1 000kg 日 剪定枝 1 250kg 日 生ごみ混合機 1 軸混合型 2 670kg 日 発

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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計画の今後の方向性

スライド 1

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基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

Transcription:

平成 30 年度第 3 回審議会 資料 2 第 2 次西東京市環境基本計画 ( 後期計画 ) 第 4 章 ( 案 ) 0

第 4 章計画のめざすところ 4.1. 基本理念 本計画の基本理念は 西東京市環境基本条例第 3 条の基本理念と共有します 基本理念 環境の保全等は 市民が健康で心豊かに生活できる環境を守り より良好な環境を確保し これ を将来の世代に引き継ぐことを目的として行われなければならない 環境の保全等は 人と自然の健全な共生を基本として 市内に残された貴重な自然環境並びに 歴史的及び文化的環境資源を尊重することを目的として行われなければならない 環境の保全等は 市 事業者及び市民がそれぞれに 又は協働することを通して 環境への負荷 の少ない社会を構築することを目的として行われなければならない 地球環境の保全は 人類共通の重要な課題として 市及び事業者の事業活動並びに市民の日 常生活の各場面において積極的に推進されなければならない 地球環境 地域環境 保全回復創造 良好な環境を将来の世代に引き継ぐ 1

4.2. 環境の将来像と実現に向けた5つの基本方針本市において 環境保全の取組を進めていく上で目標とする環境の将来像を 自然とのふれあいを皆で大切に育む すごしやすい安全なまち西東京 と設定するとともに これを実現するため 環境の現状と課題を踏まえた5つの基本方針に基づいて環境保全の取組を進めます 環境の将来像 自然とのふれあいを皆で大切に育む すごしやすい安全なまち西東京 市民 事業者 行政が西東京市の環境保全に向けて取り組む 基本方針 1 温室効果ガスの排出量 エネルギー消費量の削減を進めます基本方針 2 自然環境 歴史的及び文化的環境資源の保全 再生 活用を進めます基本方針 3 資源の有効活用 ごみの削減を進めます基本方針 4 安全 安心で快適な生活環境の確保を進めます基本方針 5 持続可能な社会の実現に向けた環境意識の醸成 協働の仕組みづくりを進めます 基本方針 1 温室効果ガスの排出削減 エネルギー消費量の削減を進めます 平成 22 年に策定した西東京市地球温暖化対策地域推進計画を改定し 新たな目標を設定した上で本計画に包含します 温室効果ガスの排出量及びエネルギー消費量の削減に向け 公共施設において省エネルギーの取り組みや再生可能エネルギーの導入利用 二酸化炭素吸収源としてのみどりの保全や再生等を率先して行います また 市民や事業者の自主的な取り組みを後押しし 市民 事業者 行政が一体となった取り組みを進め 低炭素社会の実現を目指します 一方 避けることが困難であると予想される地球温暖化の影響については 適応するための計画の策定を検討します 2

基本方針 2 自然環境 歴史的及び文化的環境資源の保全 再生 活用を進めますみどりの保全 再生に取り組むとともに 生命に満ちあふれた自然環境を育てるために 生物多様性の保全に取り組み 自然とふれあうことができ みどりあふれる西東京市を目指します 河川については 水環境の向上を目指し 水にふれあい 水辺の動植物の息吹を感じることができるよう 東京都や近隣自治体等と連携していきます また 平成 27 年 3 月に国の史跡に指定された下野谷遺跡の保存 活用を進めるとともに 社寺等の歴史的及び文化的環境資源として守られてきた貴重な自然環境も将来世代へ引き継いでいくよう努めます 基本方針 3 資源の有効活用 ごみの削減を進めます循環型社会をさらに推進するために 市民の意識づくりや ごみの発生抑制 再使用 再生使用を推進します また ごみの発生抑制や資源化の取り組みに一定の成果を挙げている事業者や環境に配慮している事業者の支援や柳泉園組合におけるごみの効率的な共同処理等を進めます 市民 事業者 行政が一体となってごみの削減と資源化を推進し 環境負荷の少ない資源循環型社会の構築を目指します 基本方針 4 安全 安心で快適な生活環境の確保を進めます安全 安心で 快適な生活環境とするために 大気や河川等のモニタリング 交通環境の充実 美しいまちなみの形成 防災対策の推進 事業者への働きかけ等を継続して実施します また 段差の解消や電線類地中化等のバリアフリー化を進めるとともに マイカーに過度に頼らず移動しやすい低炭素な交通環境の実現など 子どもから高齢者まですべての世代に配慮されたまちを目指します 基本方針 5 持続可能な社会の実現に向けた環境意識の醸成 協働の仕組みづくりを進めます環境の将来像を実現するために 市民 事業者 行政のすべての人々の環境に対する意識の向上と自発的な環境保全活動への参加が重要となることから 環境に関する情報を発信し 市民や事業者が環境保全活動に参加しやすい環境を提供していきます また 次世代を担う子どもたちに環境教育の場を提供するとともに SDGs( エス ディー ジー ズ : 持続可能な開発目標 ) の概念を普及 啓発することにより 持続可能な社会の実現に向けた環境意識の醸成を進めます 3

4.3. 環境の将来像実現に向けた施策の体系 環境の将来像 基本方針 基本施策施策 ( 案 ) 自然とのふれあいを皆で大切に育む すごしやすい安全なまち 西東京 基本方針 1 温室効果ガスの排出削減 エネルギー消費量の削減を進めます 基本方針 2 自然環境 歴史的及び文化的環境資源の保全 再生 活用を進めます 基本方針 3 資源の有効活用 ごみの削減を進めます 基本方針 4 安全 安心で快適な生活環境の確保を進めます 基本方針 5 持続可能な社会の実現に向けた環境意識の醸成 協働の仕組みづくりを進めます 1 省エネルギーの推進 1 省エネルギーに関する情報の発信 2 省エネルギーに関する取り組みの促進 2 再生可能エネルギーの導入推進 3 低炭素社会の実現に向けたまちづくりの推進 4 地域のみどりの確保 5 地球温暖化への適応 6 みどりや水辺環境の保全 再生 活用 7 生物多様性の保全 再生 活用 8 歴史的 文化的環境資源の保全 活用 9 資源化の推進 資源の有効活用 10 ごみの減量化 11 効率的なごみ処理 広域処理の推進 12 大気 水等の環境に関する調査 研究と公表 13 健康で快適な生活環境の実現 14 安全 安心の交通環境の確保 15 美しく安全 安心なまちなみ まちづくりの形成 16 市民参加の拠点やコミュニティの場の活用 1 再生可能エネルギーに関する情報の発信 1 緑地の保全 再生 2 公園 空き地等の活用 3 農地の保全 4 水辺環境の保全 再生 5 水循環の確保 6 みどりや水辺とのふれあいの確保 1 生物多様性の現状把握 2 生物多様性の保全 再生 3 生物多様性に関する情報の発信 4 外来種対策の推進 1 歴史的 文化的環境資源の保全 1 大気 水等の環境に関する調査 研究の推進 1 大気 水等の環境の改善 2 ヒートアイランド現象への対策 2 大気 水等の環境に関する情報の公表 1 道路交通の円滑化 2 公共交通システムの充実 3 歩行者 自転車の利用環境の整備 1 美しいまちなみの形成 2 市内美化の推進 3 誰もが利用しやすいまちづくり 1 市民参加の拠点づくり 2 歴史的 文化的環境資源の活用 2 コミュニティの場の活用 2 再生可能エネルギーに関する取り組みの促進 1 地域での取り組みの推進 2エネルギーの見える化の推進 3 公共交通利用の促進 4 低公害車の普及促進 1 地域のみどりの保全 創出 1 地球温暖化への適応 17 環境情報の発信 共有 1 環境情報の発信 2 環境情報の共有 18 環境学習の推進 19 環境保全活動の促進 1 再利用の促進 2 資源化の推進 1 ごみ減量の取り組みの推進 1 効率的なごみ処理のための情報収集 情報発信 3 広域処理の推進 1 子どもたちに対する環境教育の充実 3 事業者に対する環境教育の充実 2 市民 事業者 行政の協働によるごみ減量の推進 2 効率的なごみ処理の推進 2 市民に対する環境教育の充実 1 環境保全活動への参加機会の創出 2 環境保全活動への支援 3 環境保全活動を担う人材等の育成 4 環境保全活動等を担う人材の活用 20 市民 事業者 行政の協働体制の構築 1 市民 事業者 行政の協働の仕組みづくり 2 広域的な連携の推進 4

4.4.SDGs の推進に向けて (1)SDGs について SDGs の概要 SDGs とは 人類及び地球の持続可能な開発のために達成すべき課題とその具体目標であり 2030 年までに実行 達成すべき事項を整理しています 2000 年に国連ミレニアム サミットで採択されたミレニア ム開発目標 ( 以下 MDGs という ) の理念を取り込みつつ新たに策定された目標であり MDGs が貧 困や初等教育 保健など発展途上国に関連する目標が主だったのに対し SDGs は健康や福祉 平和 と公正など先進国を含む全ての国々が対象となる取組目標を定めており 全世界共通の目標となっていま す また 持続的な開発を目指す上で重要とされる 3 つの次元 すなわち経済 社会 環境の統合を目指 すことが示されています SDGs の構造は 開発に向けた意欲目標である 17 のゴール ( 目標 ) 測定可能な行動目標であり具 体的で詳細な 169 のターゲットで構成されています さらにこの SDGs の進捗状況を定量的 定性的に計 測するためのインディケーター ( 指標 ) が設けられており 各国の進捗状況がモニタリングできるようになってい ます 1. 貧困をなくそうあらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる 2. 飢餓をゼロに飢餓を終わらせ 食料安全保障及び栄養改善を実現し 持続可能な農業を促進する 3. すべての人に保健と福祉をあらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し 福祉を促進する 表 SDGs の 17 のゴール 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンにすべての人々の 安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する 8. 働きがいも経済成長も包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用 ( ディーセント ワーク ) を促進する 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう強靭なインフラを整備し 包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに 技術革新の拡大を図る 4. 質の高い教育をみんなにすべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し 生涯学習の機会を促進する 10. 人や国の不平等をなくそう国内および国家間の格差を是正する 5. ジェンダー平等を実現しようジェンダー平等を達成し すべての女性及び女児の能力強化を行う 11. 住み続けられるまちづくりを都市と人間の居住地を包摂的 安全 強靭かつ持続可能にする 6. 安全な水とトイレを世界中にすべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する 12. つくる責任つかう責任持続可能な消費と生産のパターンを確保する 5

13. 気候変動に具体的な対策を気候変動とその影響に立ち向かうため 緊急対策を取る 14. 海の豊かさを守ろう海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し 持続可能な形で利用する 16. 平和と公正をすべての人に持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する 17. パートナーシップで目標を 達成しよう持続可能な開発に向けて実施手段を強化し グローバル パートナーシップを活性化する 15. 陸の豊かさも守ろう陸上生態系の保護 回復および持続可能な利用の推進 森林の持続可能な管理 砂漠化への対処 土地劣化の阻止および逆転 ならびに生物多様性損失の阻止を図る SDGsに関する国内動向 国内においては 平成 28 年に政府内部に 持続可能な開発目標 (SDGs) 推進本部 が設置されるとともに 推進本部の下にSDGsの達成に向けた取組を広範な関係者 ( 行政 NGO NPO 有識者等) が協力して推進するために意見交換を行う 持続可能な開発目標 (SDGs) 推進円卓会議 が設置されました 平成 28 年に持続可能な開発目標実施のための国の指針として 持続可能な開発目標 (SDGs) 実施指針 が策定されました この中では SDGs 達成に向けた取組の推進に当たっての自治体の役割の重要性が指摘されています さらに 平成 29 年に閣議決定された まち ひと しごと創生総合戦略 2017 改訂版 では SDGs 達成に向けて取り組む都道府県 市町村の数を平成 32 年までに 30% に引き上げるとする成果目標が挙げられており SDGs 達成に向けて国は今後自治体におけるSDGsの普及を重要視していることがわかります 本計画とSDGsとの関連性 地方創生に向けた自治体 SDGs 推進のあり方 コンセプト取りまとめ ( 平成 29 年 11 月自治体 S DGs 推進のための有識者検討会 ) の中で 自治体がSDGsに取り組むことは 短期的にみた生活サービスの向上や居住の利便性の向上だけでなく 中長期的な視点から持続可能なまちづくりを進めていくこととなり 住民の生活環境向上につながると示されています SDGsの推進には市だけでなく 市民や事業者などの広範で多様な主体の参画が不可欠だと考えます このため 本計画では 基本方針等とSDGsとの関連性を示し SDGsの概念の理解促進や事業活動への率先的な関連付けを促すことを目的とします 6

表自治体がSDGsに取り組むことのメリット及び自治体の役割 住民のQOL(Quality of Life) の向上 自治体固有の背景を踏まえた独自性のあるまちづくりの推進メリット 経済 社会 環境政策の統合による相乗効果の創出 ステークホルダーとの連携とパートナーシップの深化 SDGs 達成への取組を通じた 自律的好循環の創出 国との調整 多様なステークホルダー間の連携の支援 成功事例を実現するためのノウハウの発信役割 市民の交流や地域経済活動の拠点となる場の創出 意欲的かつ革新的なアイデアを創出する拠点づくりの牽引役 地域の取組を国内外へ発信出典 : 地方創生に向けた自治体 SDGs 推進のあり方 コンセプト取りまとめ ( 平成 29 年 11 月自治体 SDGs 推進のための有識者検討会 ) (2) 本計画が優先的に取り組む社会的課題 (SDGs のゴール ) 前述した本計画の理念及び環境の将来像を実現するための基本方針を踏まえ 本計画は SDGs で 示されている 17 の社会的課題 ( ゴール ) の中で優先的に取り組む課題として 次の 10 個とします 図本計画が優先的に取り組む社会的課題 7

(3) 各基本方針に関連する SDGs のゴール本計画では 将来像を実現するための5つの基本方針を設定しており これに基づいて各種環境施策を展開します ここでは 本計画が優先的に取り組むSDGsのゴールを基本方針ごとに整理しています なお 各種環境施策は SDGsで示されている 17 のゴールの解決に貢献するものであり 各種環境施策の効果は 17 のゴールのうちの1つに直接貢献するものもあれば 間接的に複数のゴールへ広範囲に貢献するものもあります 表計画の基本方針に基づいて優先的に取り組むべき SDGs のゴール 基本方針 優先的に取り組む SDGs のゴール 基本方針 1 温室効果ガスの排出削減 温暖化への適応を進めます 基本方針 2 自然環境 歴史的及び文化的環境資源の保全 再生 活用を進めます 基本方針 3 資源の有効活用 ごみの削減を進めます 基本方針 4 安全 安心で快適な生活環境の確保を進めます 基本方針 5 持続可能な社会の実現に向けた環境意識の醸成 協働の仕組みづくりを進めます 8