参考資料2 高等教育の無償化に係る参考資料

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高等教育の負担軽減の具体的方策について(0~19枚目)

高等教育の負担軽減の具体的方策について(報告)

資料2(高等教育の負担軽減の具体的方策について)

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都道府県別私立高校生への授業料等支援制度

資料2 参考資料

主管課長会議 表紙

2019年度 文部科学省税制改正の概要

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資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

第17回税制調査会 資料1-3

子育てや教育にお金がかかりすぎるから自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから家が狭いから高年齢で生むのはいやだから欲しいけれどもできないから健康上の理由からこれ以上 育児の心理的 肉体的負担に耐えられないから夫の家事 育児への協力が得られない

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資料2-3 私立高校生への各都道府県における支援制度

☆☆H26以降入学生 減免制度紹介パンフ(H29 給付金改定)

2. 主な経済的支援の概要 減免制度 ( 受験料 入学料 授業料 ) 減免 とは 本来納めなければならない費用の 減額 もしくは 免除 のことです 減免の対象となるのは 主に各大学に納める受験料や入学料 授業料です 減免制度を利用したい場合は 本人が 各大学 ( 入試課や学生支援課といった担当課があ

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

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孫のために教育資金を支援するならどの制度?

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組合員対象 奨学金制度に関するアンケート の集計状況 1. はじめに調査概要とサンプル特性について < 調査概要 > 調査実施期間 2016 年 11 月 16 日 ~12 月 28 日 調査対象 全国の国公立および私立大学の学部学生 院生 回収数 1,745 有効回答数 文責 : 加藤

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

高等教育段階の教育費負担軽減新制度 機関要件の確認への対応ポイント(案)

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制度概要について 制度の趣旨 意欲と能力があるにもかかわらず経済的事情により進学が困難となっている子どもたちの大学への進学を後押しする 対象者 資格 家計基準 学力 資質基準 高校卒業予定者及び卒業後 2 年以内の者 ( 新潟県内在住者の子弟 ) 住民税所得割非課税世帯 生活保護世帯 家計急変世帯


Microsoft Word - 123 26 第2章 単位と卒業要件 docx

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資料5 参考資料

資料9

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

06-4 平成26年度概算要求説明資料4

行政説明資料2

で定める延納又は分納を許可された者は この限りではない 4 既に半額免除が決定している者が 年度途中に事由が発生した場合の全額免除に該当すると思わ れる際は 改めて申請することができる ( 減免の決定 ) 第 5 条理事長は 授業料の減免の申請があったときは 第 2 条に定める減免の基準に適合するか

緊急に措置すべき事項

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

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平成20年度AO入試基本方針(案)

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

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就学支援策の現状

別紙2

事務連絡 平成 26 年 4 月 23 日 各実施機関実施責任者殿 各実施機関事務連絡担当者殿 文部科学省科学技術 学術政策局 人材政策課 科学技術人材育成費補助金により雇用する研究者等に係る人件費の取扱いについて 旧科学技術振興調整費 ( 以下 旧調整費 という ) の課題を実施する研究者等の人件

要綱 本文

大学と学生第531号平成18年度学生生活調査集計表1.大学・短期大学-JASSO

大学と学生第531号平成18年度学生生活調査集計表2.大学院-JASSO

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人づくり革命基本構想 ( 目次 ) 第 1 章基本構想の考え方 3 第 2 章幼児教育の無償化 4 認可外保育施設の無償化の対象者 対象サービス 4 認可外保育施設の無償化の上限額 5 実施時期 5 認可施設への移行の促進 6 放課後子ども総合プラン 6 第 3 章高等教育の無償化 6 無償化の対象

1.(1) 名古屋美容専門学校教育理念 美容に必要な基礎教育と専門的実践教育を行い 豊かな知性と誠実な心を持ち 社会に貢献できる人材を育成する (2) 名古屋美容専門学校学則 第 1 章総 則 ( 目的 ) 第 3 条本校は 教育基本法の精神に則り 学校教育法に従い 美容に必要な基礎教育と専門的実践

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資料3 高等専門学校の現状について

1 世帯人員世帯人員は 本人を含む同一生計を営む世帯の人数のことです 世帯の人数 を入力してください 住民票上の別世帯であっても 同一生計の者 ( 単身赴任中の父等 ) は世帯人員に含みます 2 家計支持者の収入 所得金額収入 所得が多い方を 主たる家計支持者の収入 所得金額 欄に入力してください

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

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一について人口密集地域であり 簡易宿所が密集する地域を抱えていることから 全国的に見てもいわゆるホームレスの数が多い地域であると推測される東京都(特別区の区域に限る ) 川崎市 横浜市 名古屋市及び大阪市における野宿生活者等の数について各地方公共団体に聴取したところ それぞれの地方公共団体で 野宿生

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Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

Ⅰ 教育政策におけるエビデンスに基づく PDCA サイクルの確立 ライフステージを通した教育政策全体について 国は 第 3 期教育振興基本計画 を策定し 教育政策の PDCA サイクルを確立 例えば初等中等教育については 少子化の進展 学校現場の諸課題 実証研究の進展 地方の政策ニーズ等を考慮し 計

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

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( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

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公的医療保険が対象とならない治療 投薬などの費用 ( 例 : 病院や診療所以外でのカウンセリング ) 精神疾患 精神障害と関係のない疾患の医療費 医療費の自己負担ア ) 世帯 ( 1) における家計の負担能力 障害の状態その他の事情をしん酌した額 ( しん酌した額が自立支援医療にかかった費用の 10

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今日の予定 1. 英語学科長期留学制度と選考試験英語圏 フランス語圏 ドイツ語圏 2. 留学帰国者の体験談 3. 国際交流センター派遣留学の案内 4. 質問 個別相談会 2

ニュースリリース 高止まりする家計の教育費負担 平成 23 年 11 月 18 日株式会社日本政策金融公庫国民生活事業 ~ 教育費は減少に転じるも 世帯年収に占める割合は過去最高水準で推移 ~ 教育費負担の実態調査結果 ( 国の教育ローン利用勤務者世帯 ) ( 平成 23 年度 ) 1 高校入学から

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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平成 21 年 11 月 26 日 照会先 社会 援護局障害保健福祉部障害福祉課企画法令係 ( 担当 内線 ) 課長補佐伊藤経人 (3090) 企画法令係吉井彰規 (3148) ( 代表電話 ) 03(5253)1111 ( 直通電話 ) 03(3595)2528 障害者自立支援法の施行前後における

及び春学期秋学期入学手続のとき 9 月 30 日 入学金 200, ,000 授業料 385, , ,000 施設設備費 60,000 60, , , ,000 1,090,000 を徴収する 在籍料のは 授業料及び施設設備費と

資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

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2.3.事前に調べておこう

参考 平成28年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況調査

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資料5 大学院教育の現状を示す基本的なデータ

Transcription:

高等教育の無償化に係る参考資料 平成 30 年 11 月 21 日 文部科学省

都道府県 市町村 地方との協議に関するこれまでの取組について ( 平成 30 年度 ) 高等教育の負担軽減制度に関する国と都道府県の実務的な検討 協議 構成: 秋田県 埼玉県 東京都 長野県 大阪府 宮崎県 (6 県 ) 日程: 第 1 回 8 月 30 日 ( 木 ) ( 議題 : 国と都道府県の事務分担等について ) 第 2 回 9 月 26 日 ( 水 ) ( 議題 : 機関要件の確認事務について ) 第 3 回 10 月 23 日 ( 火 )( 議題 : 授業料減免に要する経費の交付事務について ) 第 4 回 11 月 15 日 ( 木 )( 議題 : 不正対応事務について ) 高等教育の負担軽減方策に関する意見交換会 ( 第 1 回 ) 対象:47 都道府県 ( 議題 : 国と地方の事務分担 機関要件の確認事務について ) 日程: 10 月 15 日 ( 月 ) 九州 沖縄ブロック ( 福岡市 ) 10 月 16 日 ( 火 ) 中部ブロック ( 名古屋市 ) 10 月 17 日 ( 水 ) 近畿ブロック ( 大阪市 ) 10 月 19 日 ( 金 ) 東北ブロック ( 仙台市 ) 10 月 22 日 ( 月 ) 関東甲信越ブロック ( 第 1 回 )( 文部科学省 ) 10 月 24 日 ( 水 ) 関東甲信越ブロック ( 第 2 回 )( 文部科学省 ) 10 月 25 日 ( 木 ) 中国ブロック ( 岡山市 ) 10 月 26 日 ( 金 ) 四国ブロック ( 高松市 ) 10 月 29 日 ( 月 ) 北海道ブロック ( 札幌市 ) 高等教育の負担軽減方策に関する意見交換会 ( 第 2 回 ) 対象:47 都道府県 ( 議題 : 授業料減免に要する経費の交付事務 不正対応事務について ) 日程: 11 月 20 日 ( 火 ) 11 月 27 日 ( 火 )( 予定 ) 高等教育の負担軽減方策に関する意見交換会 ( 第 1 回 ) ブロックごとに開催 担当者がいずれかの回に出席できるよう 2 回開催 対象: 大学等を設置する全市町村 (113 団体 )( 議題 : 国と地方の事務分担 機関要件の確認事務について ) 日程: 10 月 26 日 ( 金 ) 平成 30 年 10 月 31 日 ( 水 ) 担当者がいずれかの回に出席できるよう2 回開催 (12 月上旬に第 2 回を予定 ) 1

新しい経済政策パッケージ (H29.12.8 閣議決定 ) 及び 経済財政運営と改革の基本方針 2018 (H30.6.15 閣議決定 ) において導入することとされている高等教育の負担軽減方策のポイント 1. 基本的考え方と施策の内容 現状認識 経済状況が困難な家庭の子供ほど大学等への進学率が低い 最終学歴によって平均賃金に歴然とした差がある 我が国の教育費は 国際的に見ても家計負担の割合が高い 理想の子供数を持たない理由の 1 位は 子育て 教育にお金がかかりすぎること ( 特に高等教育段階の費用が大きな負担と認識されている ) 施策の方向性 貧困の連鎖を断ち切り格差の固定化を防ぐ 少子化対策に資する しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば 家庭の経済状況にかかわらず 大学や専門学校等へ進学できるチャンスを確保 具体的内容 低所得世帯の真に必要な子供たちに限って 高等教育の無償化を実現 授業料減免及び給付型奨学金の支援対象者 支援額を大幅拡充 対象となる学校種 大学 短期大学 高等専門学校 専門学校 対象となる学生 住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生 実施時期 2020 年 4 月 (2019 年 10 月に予定されている消費税率 10% への引上げによる増収分の一部を財源とする ) 2

2. 授業料減免 対象となる学校種 : 大学 短期大学 高等専門学校 専門学校 対象となる学生 : 住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生 ( 支援対象の学生は 授業料及び入学金の減免に加えて 給付型奨学金も支給対象となる ) 授業料免除額の考え方 国立 : 授業料 ( 省令に規定されている各学校種の授業料標準額まで ) を免除 公立 : 国立の授業料 ( 上記 ) を上限として対応 私立 : 国立大学の授業料に加え 各学校種の私立学校の平均授業料と国立大学の授業料の差額の 2 分の 1 を加算した額まで対応 入学金免除額の考え方 国立 : 入学金 ( 省令に規定されている各学校種の入学料標準額まで ) を免除 公立 : 国立の入学金 ( 上記 ) を上限として対応 私立 : 私立の入学金の平均額を上限として対応 授業料免除 ( 上限 ) 額の考え方 ( 各学校種 ) 授業料平均額 減免上限額 ( 差額の 1/2) 約 88 万円 約 70 万円 約 88 万円 約 61 万円 ( 大学の場合 ) ( 私立大学授業料 ( 平均額 (H28)) 877,735 円 約 54 万円 国立大授業料を免除大学約 39 万円 約 23 万円 約 17 万円 ( 国立大学授業料 ) 535,800 円 私立の場合は免除の上限額を加算 授業料免除 国公立大学の場合は 非課税世帯の減免額 非課税世帯の減免額の 2/3 年収は 両親 本人 中学生の家族 4 人世帯の場合の目安 高専専門学校< 国公立 > < 私立 > 短大短大専門学校大学高専 国立の授業料は省令による その他は文部科学省調べによる平均額 特に私立の授業料平均額については 今後の調査により時点更新の可能性あり ( 1 年生は + 入学金 ( 国公立大 28 万円 私立大 25 万円 )) 非課税 ( 約 270 万円 ) 非課税世帯の減免額の 1/3 約 300 万円約 380 万円年収目安 3

3. 給付型奨学金 対象となる学校種 : 2. 授業料減免 と同じ 対象となる学生 : 2. 授業料減免 と同じ ( 支援対象の学生は 給付型奨学金に加えて 授業料及び入学金の減免対象となる ) 給付額の考え方 学生が学業に専念するため 学生生活を送るのに必要な生活費を賄えるよう措置を講じる 他の学生との公平性の観点を踏まえ 社会通念上妥当なものとする 高等専門学校については 寮生が多く学生生活費の実態に他の学校種と乖離がある ( 大学生の 5~7 割程度 ) ため その実態に応じた額を措置する 経費区分自宅自宅外 授業料以外の学校納付金 ( 私立学校生に限る ) 修学費 ( 教科書 参考図書等のために支出した経費 ) 私立学校生の場合授業料以外の学納金分を追加 課外活動費 通学費 自宅外の場合 支給経費として食費 ( 自宅生を超える部分 ) 住居 光熱費分を追加 非課税世帯の給付額 年収は 両親 本人 中学生の家族 4 人世帯の場合の目安 食費 ( 自宅分を超える額 ) 非課税世帯の給付額の 2/3 住居 光熱費 保健衛生費 娯楽 嗜好費 自宅生の場合 非課税世帯の給付額の 1/3 その他の日常費 受験料 具体の支給額など 詳細な制度設計を進めているところ 非課税 ( 約 270 万円 ) 約 300 万円約 380 万円年収目安 4

4. 支援対象者の要件 支援措置の目的は 支援を受けた子供たちが大学等でしっかり学んだ上で 社会で自立し 活躍できるようになること 学習意欲や進学後の学習状況を見極めた上で学生に対して支援を行うことで 社会的にも理解が得られるような仕組みとすることが必要 高校の成績だけで否定的な判断をせず 高校等がレポートの提出や面談により本人の学習意欲を確認 進学の意欲や目的等を確認 評価することが重要 大学等への進学後は その学習状況等について一定の要件を課し それに満たない場合には支給しない 具体的には 毎年度の確認 において 次のいずれかに該当し 大学等が 警告 を行い それを連続で受けた場合 ⅰ 1 年間に修得した単位数が年間の標準的な修得単位数の 6 割以下の場合 ⅱ GPA( 平均成績 ) 等の客観的指標が学生の所属する学部等において下位 4 分の 1 に属する場合 ( ただし 斟酌すべきやむを得ない事情がある場合の特例措置を検討 ) ⅲ 1 年間の出席率が 8 割以下であるなど学習意欲が低いと大学等が判断した場合 2 年制以下の高等教育機関の場合 学期ごとなど年度の途中においても 警告 5. 支援措置の対象となる大学等の要件 大学等での勉学が職業に結びつくことにより格差の固定化を防ぎ 支援を受けた子どもたちが大学等でしっかりと学んだ上で 社会で自立し 活躍できるようになるという 今回の支援措置の目的を踏まえ 対象を学問追究と実践的教育のバランスが取れている大学等とするため 大学等に一定の要件を求める 実務経験のある教員による授業科目が標準単位数 (4 年制大学の場合 124 単位 ) の 1 割以上 配置されていること 例えば オムニバス形式で多様な企業等から講師を招いて指導を行っている 学外でのインターンシップや実習等を授業として位置付けているなど主として実践的教育から構成される授業科目を含む 学問分野の特性等により満たすことができない学部等については 大学等が やむを得ない理由や 実践的教育の充実に向けた取組を説明 公表することが必要 法人の 理事 に産業界等の外部人材を複数任命していること 授業計画 ( シラバス ) の作成や評価の客観的指標を設定し 適正な成績管理を実施 公表していること 法令に則り 財務諸表等の情報や 教育活動に係る情報を開示していること また 例えば 経営に問題があるとして早期の経営判断を促す経営指導の対象となっており かつ 継続的に定員の 8 割を割っている大学については 対象にしないことなどを検討 参考 新しい経済政策パッケージ ( 内閣府 HP) http://www5.cao.go.jp/keizai1/package/package.html 経済財政運営と改革の基本方針 2018 ( 骨太の方針 )( 内閣府 HP) http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2018/decision0615.html 高等教育の負担軽減の具体的方策について ( 報告 ) ( 文部科学省 HP) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/086/gaiyou/1406203.htm 5