1 乖離幅が許容範囲を超えた場合 乖離状況が是正されるよう資産の移受管によりリバランスを行う 2 上記 1にかかわらず 積立水準の変化 マーケットの変動 マーケットインパクト 取引コスト等 総合的に判断したうえで 乖離状況が是正されるようリバランスを行うことができる 3 上記 1 2に基づくリバラン

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(3) リスク分散を図りポートフォリオの効率を高めるために 株式 債券 ( 短期資金 ) といった伝統的な資産以外に プライベート エクイティ 不動産 ヘッジファンド インフラストラクチャーなどのいわゆる非伝統的な資産も投資対象とする ( オルタナティブ投資 ) オルタナティブ投資に当たっては レバ

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平成 25 年 1 月 25 日 年金資産運用に係る 運用の基本方針 愛媛県機械金属工業厚生年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 の運用にあたり基本方針を以下のとおり定める 当基金から年金資産の運用 管理を委託された運用受託機関は この年金資産運用の基本方針

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針

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運用基本方針

(4) リスク管理の徹底運用受託者は 運用ガイドライン及び組合との間で合意した目標リスク ( トラッキング エラー等 ) を遵守し リスク管理を徹底しなければならない (5) その他その他 組合から運用上の指示がある場合には 運用受託者はこれに従うものとする 3 個別の資産区分に関する運用上の遵守事


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年金資産運用の基本方針 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 東京乗用旅客自動車厚生年金基金 ( 以下 基金 という ) は 年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり厚生年金保険法第 136 条の4に基づき 以下の基本方針を定め 当基本方針に基づき年金資産の管理運用を行うものとする

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

平成18年9月1日

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

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1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)


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本日の内容 リターン計算上の必須事項と実務への適用 時間加重収益率と外部キャッシュフロー時間加重収益率の計算方法フィーの取扱いシステム構築 運営上の課題 リスク指標の計算 ( ちらばり 標準偏差 ) ベンチマーク リターンの計算 その他 1

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共済事業団をいう 以下同じ ) が共同して モデルポートフォリオを定めるとともに 連合会は モデルポートフォリオを参酌して 長期的な観点からの資産構成割合 ( 以下 基本ポートフォリオ という ) を策定し 管理積立金の管理及び運用を行う (2) 運用の目標 リスク管理等 1 運用の目標管理積立金の

平成 29 年度 厚生年金保険法第七十九条の八第二項に基づく国家公務員共済組合連合会にかかる管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果 概要 平成 30 年 12 月 財務省主計局給与共済課

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国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )


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金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係


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事業概況 設立 : 1967 年 2 月 10 日 企業年金連合会は 1967 年 2 月に厚生年金保険法に基づき厚生年金基金の連合体として設立された法人 厚生年金基金を短期間 ( 通常 10 年未満 ) で脱退した人などに対する年金給付を一元的に行い 厚生年金基金 確定給付企業年金 確定拠出年金と

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

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各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

ファンド名説明 ifree 8 資産バランス 本を含む世界の 8 資産へ均等に分散投資します 株式および不動産投資信託に投資することで世界の経済成 の果実を享受するとともに これらとは値動きの異なる債券にも投資することで安定した収益の確保も期待できます これまで預貯 中 だったお客様が幅広く資産を分

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< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

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預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

年金資産の運用に関する基本方針 東京金属事業企業年金基金 ( 以下 当基金 という ) の年金給付等積立金 ( 以下 年金資産 という ) の運用にあたり以下の基本方針を定める 年金資産の管理又は運用を委託された運用受託機関は 本基本方針並びに運用ガイドライン ( 運用指針 ) に基づき その役割及

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運用商品一覧 作成日 :2019 年 10 月 8 日 規約名 フジ アスティ企業型確定拠出年金 運営管理機関名 第一生命保険株式会社 < 商品ラインアップの選定 > 選定理由 複数の資産に分散投資を行うバランス型投資信託と 基本 4 資産 ( 国内外の株式 債券 ) を投資対象とする単一資産型投資

写 年発第 0926 第 4 号 平成 24 年 9 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局長殿 厚生労働省年金局長 ( 公印省略 ) 厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドラインについて の 一部改正について 厚生年金基金の資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドラインにつ い

する なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する (1) 資金収支見込みア収入予定額 ( ア ) 負担金 ( イ ) 掛金 ( ウ ) 利息 利金 ( エ ) その他の収入イ支出予定額 ( ア ) 退職給付金 ( イ ) 繰入金外 ( ウ ) その他の支出ウ短期運用額エ投資運用額 (2) 資金運


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する者で構成する有識者会議 ( 以下 有識者会議 という ) の専門的な知見 を活用し 検討する 4 資金運用計画経過的長期給付組合積立金の運用に当たっては 年度開始前に 年間資金運用計画 を作成する また 毎月 月間資金運用計画 を作成するものとする なお 年間資金運用計画には 次の事項を記載する

2 資産 地域 時間等を分散して投資することを基本とし 短期的には市場価格の変動等はあるものの 長い投資期間を活かして より安定的に より効率的に収益を獲得し 併せて 年金給付に必要な流動性を確保する 分散投資 一つの籠に卵を盛るな という西洋のことわざがありますが 年金積立金の運用に限らず 一般に

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ハッピーエイジング 30 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント バランス資産配分固定型信託報酬 ( 年率 税込 ) % 国内外の株式 ( 新興国含む ) 債券に分散投資 / 外貨建資産の為替ヘッジ 国内外の株式比率は 70% を基本とします 合成ベンチマークを上回る運用成果を目指しま

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

運営管理機関 : ろうきん DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 2 安定 成長型 3 成長型 一般社団法人投資信託協会分類 DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 : 追加型投信 / 内外 / 資産複合 / インデックス型 DIAM バランス ファンド <DC

4. つみたてNISA 商品のおもな選定理由について (1) つみたてNISA は長期運用 資産分散 時間分散により 投資リスクを低減しながらリターンを目指す制度であることから 商品選定にあたっては 長期運用と資産分散の観点を重視しました (2) 複数の投資信託商品を購入いただき組合せるのではなく

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

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有価証券等の情報(会社計)162 満期保有目的の債券 がを超えるもの がを超えないもの 公社債 435, ,721 31, , ,565 29,336 外国証券 ( 公社債 ) 1,506,014 1,835, ,712 1,493,938 1,778

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第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

年金資産運用委員会は 理事 代議員 事業主の財務または労務に関する業務を担当する役員等の中から理事長が選任する者 専門的知識および経験を有する者であって理事長が選任する者で構成されなければならない また 年金資産運用委員会の議事を記録にとどめて保存し 当該議事の概要について直近の代議員会へ報告および

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目次 Ⅰ 退職等年金給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 1 2 運用の目標 1 3 年金資産運用検討委員会の活用 1 4 資金運用計画 2 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 2 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3) 自家運用 (4) 資産管理

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162 有価証券等の情報(会社計 満期保有目的の債券 ( 単位 : 百万円 ) がを超えるもの がを超えないもの )合計 2,041,222 2,440, ,058 1,942,014 2,303, ,434 責任準備金対応債券 ( 単位 : 百万円 ) が貸借対照表 公社債

第 3 国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項 1. 年金積立金の管理及び運用の基本的な方針年金積立金の運用は 年金積立金が被保険者から徴収された保険料の一部であり かつ 将来の年金給付の貴重な財源となるものであることに特に留意し 専ら被保険者の利益のために 長期的な観点から

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資産運用ガイドラインの位置づけとこれまでの経緯 資産運用ガイドラインは 現行法のもとで資産運用関係者に課されている善管注意義務 忠実義務について 業務を行う場面を想定して具体的な行動指針を記述したものである 資産運用ガイドラインは法令そのものではなく 資産運用関係者が職務を全うするために留意すべき事

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とともに 長期的に各資産のベンチマーク収益率を確保する なお 組合が管理及び運用する厚生年金保険給付組合積立金は 毎年度相当額の年金給付支払いがあるため 必要な短期資産を確保する その資産全体に占める構成割合は一定ではないため 基本ポートフォリオを踏まえた運用が困難であることから 年金給付支払いのた

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目次 ( 地方共済事務局 ) Ⅰ 厚生年金保険給付組合積立金の管理及び運用の基本的な方針 1 基本的な方針 2 2 運用の目標 2 3 年金資産運用検討委員会の活用 3 4 資金運用計画 3 (1) 資金収支見込み (2) 資金運用方針 5 リスク管理 3 (1) 資産全体 (2) 各資産 (3)

投資信託口座取引規程

CONTENTS Nomura Fund August / September vol

Transcription:

2006 年 8 月 1 日制定 2018 年 1 月 25 日改定 企業年金連合会年金資産運用の実施戦略 企業年金連合会 ( 以下 連合会 という ) は 年金資産運用の基本方針 ( 以下 基本方 針 という ) に基づき 具体的な投資戦略について次のとおり定め 基本方針及び本実施 戦略に従い年金資産の管理運用を行う 1. 投資対象資産 (1) 政策アセットミックス策定の基本となる投資対象資産投資対象資産は 基本方針 3の (3) に定める資産であるが 政策アセットミックス策定の基本となる投資対象資産は 内外の債券及び内外の株式とする (2) ポータブル アルファ戦略超過収益 ( アルファ ) 源泉の多様化と連合会資産全体の市場リスク ( ベータ ) の管理を目的として アルファとベータを分離し それぞれを効率的に組合わせるポータブル アルファ戦略を行うことができるものとする (3) ポートフォリオ オーバーレイ戦略政策アセットミックスからの乖離の調整 ( リバランス ) を目的として デリバティブを活用したポートフォリオ オーバーレイを行うことができるものとする (4) 為替オーバーレイ戦略為替リスク管理を目的として 為替オーバーレイを行うことができるものとする (5) 絶対リターン戦略安定した利回り確保を目的として 短期金利に対し一定のリターン水準獲得を目標とする絶対リターン戦略を行うことができるものとする (6) その他の資産及び戦略リスク及びリターンの特性 流動性 評価方法等について十分な検討を行い 投資対象として適切な資産及び戦略については 基本方針又は本実施戦略において方針を明らかにしたうえで実施することができるものとする 2. リバランス基本方針 3. 資産構成割合について に定める政策アセットミックスの基準値及び許容範囲に基づき 実際のポートフォリオの乖離状況に応じて以下のとおりリバランスを行う 1/8

1 乖離幅が許容範囲を超えた場合 乖離状況が是正されるよう資産の移受管によりリバランスを行う 2 上記 1にかかわらず 積立水準の変化 マーケットの変動 マーケットインパクト 取引コスト等 総合的に判断したうえで 乖離状況が是正されるようリバランスを行うことができる 3 上記 1 2に基づくリバランスを行う場合 ポートフォリオ オーバーレイ戦略により行うことができる 4 上記 1から3によりリバランスを行う場合 リバランスによる乖離調整幅 対象ファンド 資産の払込または支払 移受管額 使用するデリバティブとその範囲 ( ポジション ) については マーケットインパクト 取引コスト等に十分配慮したうえで 企業年金連合会年金資産運用管理規程第 5 条第 2 項の規定に基づき理事長が決定する 3. ベンチマーク (1) 各年金資産全体のベンチマーク 1 基本年金等 ( 基本方針 別紙 に定める 基本年金等 ) の年金資産に係るベンチマーク a) 内外債券 ブルームバーグ バークレイズ日本総合インデックス 80% FTSE 世界国債インデックス ( 除く日本 ヘッジなし 円ベース ) 20% の割合で加重したカスタム ベンチマーク b) 内外株式 TOPIX( 配当込み ) 40% MSCI(ACWI 円換算 配当再投資 Net) 60% の割合で加重したカスタム ベンチマーク 2 通算企業年金 ( 基本方針 別紙 に定める 通算企業年金 ) の年金資産に係るベンチマーク a) 債券 : ブルームバーグ バークレイズ日本総合インデックス b) グローバル株式 :MSCI(ACWI 円換算 配当再投資 Net) (2) 運用受託機関のベンチマーク運用受託機関に対するマンデートとしてのベンチマークについては 上記のベンチマークを踏まえた上で 各々の運用受託機関の能力 特性を最も適切に反映すると判断されるベンチマークを運用ガイドラインにおいて個別に提示する 4. 運用上の留意事項 (1) キャッシュフローの把握受換金 給付費等のキャッシュフローについて できる限り早い時期にその把握に努め マーケットインパクト等に配慮した資金配分を行うよう努める 2/8

(2) 流動性の確保給付費等のキャッシュアウトに備えた流動性の確保は 自家運用において管理することとし それ以外のファンドは フルインベストメントを基本に待機資金は最小限となるよう管理する (3) リスク管理政策アセットミックスの適切な管理 リバランス等により 連合会ポートフォリオ全体のリスク管理に努める また 資産区分ごと及び運用受託機関ごとのリスクについて 定期的に把握し 想定したリスクとなっているか管理する (4) スチュワードシップ責任連合会は受託者責任の一側面としてスチュワードシップ責任を認識し その責任を果たすための方針を別途定める (5) デリバティブの利用についてデリバティブの利用に当たっての具体的な位置づけ 目的 利用範囲 報告内容等については ガイドラインとして別に定める (6) 売買執行について売買執行についての具体的内容は ガイドラインとして別に定める 5. 収益率の計算方法 収益率の計算は 時価をベースとした時間加重収益率で計算する 6. 運用受託機関の評価基準項目運用の基本方針 4.(2)2 定性評価の具体的項目 における留意すべき具体的な項目は 別紙のとおりとし 投資判断を実際に行うファンド マネジャーに対してヒアリングを行い 必要に応じて運用受託機関の他の担当役職員へのヒアリングを行う 7. 自家運用 ( インハウス ) (1) 自家運用の位置付けと役割基本方針に基づく 連合会政策アセットミックス全体の総合的なリスク管理及びコスト管理の役割は以下のとおりとする 1 受換金 給付費等の外部キャッシュフローの受け払い 2 シェア変更時等により生じる移管コストの最小化を図るための現物移管やクロス取引等の相手となるトランジション マネジメント 3 政策アセットミックスのリバランスこの場合 厚生年金基金規則第 41 条の4 第 2 項に定めるポートフォリオ オーバーレイを行うことができる 3/8

(2) 運用体制基本方針に定めるほか 以下の体制整備を行う 1 自家運用の実態に関する正確かつ必要な情報を把握するため 有価証券及び現金等の残高 収益率 リスク等を日々の時価により把握できるシステム 国内株式インデックス運用における株価指数の変動との一致の状況の把握及び分析を行うことができるシステム等を整備する 2 売買の執行については 最良執行を確保するため 複数の売買執行担当者を置くとともに 相場情報システム 発注システム等を整備する 3 コンプライアンス オフィサーは自家運用に係る法令等遵守状況についての監査を行う (3) 運用手法ファンドごとの運用スタイル 手法等について文書により明確にする なお 国内株式運用については 東証株価指数または Russell/Nomura Prime インデックスの変動と一致することを目的とするインデックス運用とし 原則として当該株価指数に採用されている全ての銘柄の株式について 当該株価指数における個別銘柄の時価総額構成比率に応じて算出される株数を選定する方法 ( 完全法 ) により運用を行う なお 各月の超過収益率の年率標準偏差 ( トラッキング エラー ) は 1.0% 未満を目標とする 8. 運用コンサルタントの利用運用の基本方針等の策定 政策アセットミックスの策定 運用受託機関の選任 運用評価等に関し 必要な場合は 運用コンサルタントに分析 助言を求めることができる この場合 契約は金融商品取引法 ( 昭和 23 年法律第 25 号 ) 第 29 条の規定による投資助言 代理業を行う者としての登録を受けている者とする また 選定に際し 当該運用コンサルタントと運用受託機関との契約関係の有無について確認し 助言を求める範囲及び運用コンサルタントの義務を明確にしたうえで契約を行うものとする 9. 評議員会への報告事項年金資産の管理運用に関し 評議員会への報告事項は次のとおりとする 1 運用の基本方針等の策定変更及び運用ガイドライン 2 運用受託機関の選任解任状況 3 運用受託機関の評価結果 4 運用受託機関のリスク管理状況 5 運用結果 ( 時価による資産額 資産構成 収益率 リスク 運用機関ごとの運用実績等 ) 6 連合会資産運用諮問委員会の議事要旨 4/8

7 管理運用体制の状況 8 管理運用業務に携わる役職員の研修等受講状況並びに自己研鑽の状況 9 スチュワードシップ活動に関する報告 10. 情報開示運用の基本方針 7. 年金資産運用状況の情報開示 に定める情報開示の内容は 次のとおりとする 1 積立金の運用収益又は運用損失及び資産の構成割合その他積立金の運用の概況 2 運用の基本方針の概要等 3 連合会資産運用諮問委員会の議事の概要等 4 スチュワードシップ活動について 5 その他 11. 実施期日本実施戦略は 2006 年 8 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2006 年 9 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2006 年 10 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2007 年 4 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2007 年 10 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2007 年 12 月 18 日から適用する 本実施戦略は 2008 年 9 月 4 日から実施する 本実施戦略は 2008 年 12 月 3 日から実施する 本実施戦略は 2009 年 6 月 22 日から実施する 本実施戦略は 2009 年 12 月 3 日から実施する ただし 3. ベンチマーク の (1) 連合会全体としての資産ベンチマーク 中 1 国内債券 の変更については 2010 年 4 月 1 日から適用する 本実施戦略は 2010 年 4 月 14 日から実施する ただし 3. ベンチマーク の (1) 連合会全体としての資産ベンチマーク の変更については 2010 年 4 月 1 日に遡って適用する 本実施戦略は 2010 年 8 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2011 年 11 月 2 日から実施する 本実施戦略は 2013 年 2 月 18 日から実施する ただし 9. 評議員会への報告事項 及び 10. 情報開示 については 2013 年 4 月 1 日から適用する 本実施戦略は 2013 年 4 月 5 日から施行し 4 月 1 日に遡って適用する 本実施戦略は 2014 年 4 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2014 年 5 月 22 日から実施する 本実施戦略は 2014 年 12 月 1 日から実施する 5/8

本実施戦略は 2016 年 8 月 24 日から実施する 本実施戦略は 2017 年 10 月 1 日から実施する 本実施戦略は 2018 年 1 月 25 日から実施する 6/8

別紙 : 運用受託機関の定性評価に係るチェック項目内容 チェック項目 1. 組織及び人材 2. 投資方針 3. 運用商品 ( プロダクト ) 4. 運用プロセス 5. 事務処理体制 6. リスク管理体制 7. コンプライアンス 1 組織概況 経営理念 2 経営状況 ( 財務状況 運用受託実績 格付け機関の評価 ) 3 親会社 ( 関連会社 ) との関係 ( 資本 人事交流 ガバナンス 運用受託機関と資産管理機関及び事務処理機関との人的関係及び資本関係 ) 4 人材の専門性 経験 ( 運用能力 人材育成 ) 5 十分で適切な人材配置 6 人材の定着度 7 運用の継続性 8 高い倫理観 ( 受託者責任 コンプライアンス ) 9 社会的評価 1 内容の明確性 2 内容の合理性 3 内容の一貫性 1 リターンの源泉 2 リスク ( レバレッジ 投資戦略の仕組と内在するリスク ) 3 運用報酬等の運用コスト 4 ファンド オブ ファンズの場合 各ファンド間の相関 5 換金条件等流動性 1 意思決定の流れの明確性 2 責任の所在の明確性 3 投資方針との整合性 4 運用の再現性 5 リターンの追求方法の合理性 ( リターンの源泉 ) 6 リターンの追求方法の有効性 7 リスク管理指標の合理性 8 リスク管理指標の有効性 1 売買 決済等の事務処理の効率性 2 売買 決済等の事務処理の正確性 3 運用実績の報告の迅速性 ( 情報開示の態勢 報告方法 ) 4 運用実績の報告の正確性 ( 時価算出の根拠 ) 5 運用実績の報告の透明性 6 品質管理 ( 内部統制監査 ISO パフォーマンス基準準拠 ) 1 リスク管理体制の実効性 2 リスク管理体制の適切性 1 法令や運用ガイドライン遵守体制の整備状況 2 過去における法令違反の有無 3 事故発生時における対応体制 4 内部監査の状況 5 外部監査の状況 7/8

内容 8. 日本版スチュワート シッフ コート 諸原則への取り組み ( 国内株式運用委託受託機関のみ ) チェック項目 1 明確な方針の策定 2 責任を果たすための体制 3 投資先企業の状況の把握と対話 4 議決権行使の明確な方針と行使結果の公表 8/8