Taro 土地利用基本計画(

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

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目 次 前文 1 1 土地利用の基本方向 2 (1) 県土利用の基本方向 2 ア基本理念 2 イ取り組むべき課題と基本方針 2 (2) 地域別の土地利用の基本方向 5 ア国中地域 6 イ富士 東部地域 7 (3) 土地利用の原則 7 ア都市地域 8 イ 農業地域 8 ウ 森林地域 9 エ 自然公園地

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Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ


【H22確定】土地利用基本計画書

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

1 県土の利用に関する基本構想 (1) 県土利用の現況 分散型の都市構造 豊かで恵まれた自然環境を有する一方 山陽沿岸部では臨界工業地帯を形成 森林面積の割合が大きく 平地が乏しい 都市と農山漁村が近接 中山間地域が県土面積の約 7 割を占める (2) 県土利用をめぐる基本的条件の変化 本格的な人口

2

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

市街化区域及び市街化調整区域の区域区分の見直し方針案 小野市 1 区域区分見直しの基本的な考え方区域区分見直しの考え方は 都市計画運用指針 を踏まえ 次のとおりとする (1) 目標年次におけるフレームの設定区域区分の見直しについては 都市計画区域マスタープラン 市町マスタープラン等に示された都市の将

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3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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5-1. 整備手法 本構想を実現していくためには 地域別構想で定めた地区区分ごとにその方針に基づ く具体的な整備及び保全手法を展開していく必要があります そこで 本市で適用が考 えられる手法内容及びその適用の方針について以下に整理を行います (1) 住民提案等によるまちづくり都市計画法においては 土

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1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この


(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

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目次 1 背景 目的 方針の位置づけ 現状の問題と課題 今後の方針

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト


利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

honpen.doc

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

目 次 1. 趣旨 背景 1-2 基本方針を策定する目的 2. 区域区分変更の考え方 関連法令等 2-2 基本的な考え方 2-3 目標年次 2-4 目標年次における市街化区域の規模の設定 3. 市街化区域への編入 編入の考え方 3-2 編入基準 3-3 編入を保留

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

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参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

市街化調整区域内における地区計画について

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第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

1. 土地利用マスタープラン策定の趣旨 鶴岡市土地利用マスタープランは 平成 17 年 10 月 1 日の市町村合併による市域の拡大に対応し 市土の総合的かつ計画的な土地利用を進める上での指針として策定した鶴岡市国土利用計画を基本としながら 長期的かつ総合的な観点から 将来の土地利用の方針を図示する

の各種原単位を考慮する また 開発計画の熟度等により 次回の区域区分見直しまでの間に市街化区域への編入を行うことが望ましいと想定される区域の土地利用を弾力的に取り扱うため 市街地に収容すべき人口フレームの一部を保留フレームとし 市街化調整区域内で市街化区域に編入すべき状況が整うと見込まれる区域に配分

に基づく保安林指定計画地 (8) 自然環境保全法 ( 昭和 47 年法律第 85 号 ) 第 14 条第 1 項に規定する原生自然環境保全地域及び同法第 22 条第 12 項に規定する自然環境保全地域が指定されている土地の区域 (9) 自然公園法 ( 昭和 32 年法律第 161 号 ) 第 13

中井町緑の基本計画(概要版)

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

2 都市計画法第 34 条第 11 号に係る区域指定の許可基準について 都市計画法の趣旨 施策の方針市街化調整区域において, 市街化区域に隣接又は近接し, 一体的な日常生活圏を構成している市街化の進行した一定の区域を条例で指定し, 予定建築物を周辺環境と調和する用途に制限することにより, 許可の対象

PowerPoint プレゼンテーション

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

附則 この方針は 平成 30 年 4 月 1 日から施行する

目 次 市街化調整区域における地区計画運用基準 1. 運用基準策定の趣旨 都市計画制度変更への対応 2 市街化調整区域における土地利用方針 の実現に向けた運用基準策定 2. 地区計画の運用基準の基本的な考え方... 2 (1) 市街化調整区域の地区計画の基本的な考え方 1 基本的考え方

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

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Microsoft Word - 10.問題Ⅳ-1-用

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事


スライド 1

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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平成16年版 真島のわかる社労士

Microsoft Word - 条例.doc


宝塚市条例第 33 号宝塚市市街化調整区域における開発行為及び建築物の新築等に関する条例目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 2 条 ) 第 2 章市街化調整区域において行うことができる開発行為及び建築物の新築等 ( 第 3 条 第 4 条 ) 第 3 章北部地域において行うことができる開発行為及

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

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市街化調整区域における地区計画制度の運用基準

- 1 - 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律目次第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章公共建築物における木材の利用の促進に関する施策 ( 第七条 第十六条 ) 第三章公共建築物における木材の利用以外の木材の利用の促進に関する施策 ( 第十七条 第二十条 ) 附則第一章総則 ( 目

(2) 富士北麓都市計画都市計画区域の整備 開発及び保全の方針 ( 平成 23 年 3 月 ) 山梨県では 既に人口減少 超高齢社会が到来しており 都市経営コストの最適化 自動車を自由に使えない高齢者等の移動手段の確保 公共公益施設や大規模集客施設の適正立地 地球環境問題への対応など様々な課題が都市

市街化調整区域内における地区計画について


2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

(3) 集落地域整備法 ( 昭和 62 年法律第 63 号 ) 第 3 条に規定する集落地域 ( 同法第 4 条第 1 項に規定する集落地域整備基本方針が策定された場合にあっては 同条第 2 項第 1 号に掲げる事項の内容に該当する集落地域に限る ) (4) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229

法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

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計画書

第 4 章居住誘導区域 第 4 章居住誘導区域 1. 居住誘導区域 (1) 居住誘導区域の定義等居住誘導区域とは 都市再生特別措置法 * に定める 都市の居住者の居住を誘導すべき区域 のことで 都市計画運用指針 * において 人口減少の中にあっても一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより 生

和泉市の宅地開発における制度

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

都市再開発の方針の概要 概要をまとめた参考資料

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

(4) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (5) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農地転用が許可されないと見込まれる農用地 (6) 森林法 ( 昭和 26 年法律第 249 号 ) 第

市街化調整区域における地区計画制度の運用基準

29 宇農委第 227 号 平成 29 年 12 月 5 日 宇治市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 宇治市農業委員会 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) 第 7 条第 1 項の規定に基づき 宇治市農業委員会にかかる標記指針を下記のと

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栃木県土地利用基本計画 平成 23 年 3 月 栃木県

目 次 序章計画の性格 1 第 1 章 土地利用の基本方向 2 1 土地利用の基本方向 2 2 五地域区分の土地利用の原則 2 (1) 都市地域 2 (2) 農業地域 3 (3) 森林地域 4 (4) 自然公園地域 5 (5) 自然保全地域 6 第 2 章 土地利用の調整に関する事項 7 1 五地域区分の重複する地域における土地利用の調整指導方針 7 (1) 都市地域と農業地域とが重複する地域 7 (2) 都市地域と森林地域とが重複する地域 7 (3) 都市地域と自然公園地域とが重複する地域 7 (4) 都市地域と自然保全地域とが重複する地域 8 (5) 農業地域と森林地域とが重複する地域 8 (6) 農業地域と自然公園地域とが重複する地域 8 (7) 農業地域と自然保全地域とが重複する地域 8 (8) 森林地域と自然公園地域とが重複する地域 9 (9) 森林地域と自然保全地域とが重複する地域 9 2 その他の考慮すべき事項 9 参考 地域区分の重複する地域の土地利用の調整指導方針 ( 表 ) 10

序章 計画の性格 この栃木県土地利用基本計画は 国土利用計画法 ( 昭和 49 年法律第 92 号 ) 第 9 条に基づき 栃木県の区域における国土 ( 以下 県土 という ) の利用に関し必要な基本的事項について定めるものです また 国土利用計画 ( 全国計画及び栃木県計画 ) を基本として策定し 国土利用計画法に基づく土地取引の規制 遊休土地に関する措置及び土地利用に関する他の諸法律に基づく開発行為の規制その他の措置を実施するに当たっての基本となる計画です すなわち この計画は 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 1 0 0 号 ) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 ) 森林法 ( 昭和 26 年法律第 2 4 9 号 ) 自然公園法 ( 昭和 32 年法律第 1 6 1 号 ) 自然環境保全法 ( 昭和 47 年法律第 85 号 ) 等 ( 以下 個別規制法 という ) に基づく諸計画に対する上位計画として行政内部の総合調整機能を果たすとともに 土地取引に関しては直接的に 開発行為については個別規制法を通じて間接的に規制の基準としての役割を果たします - 1 -

第 1 章 土地利用の基本方向 1 土地利用の基本方向 県土の利用にあたっては 国土利用計画栃木県計画の 第 2 章 え方 を基本とします 県土利用の基本的な考 2 五地域区分の土地利用の原則土地利用は 土地利用基本計画図に表示された都市地域 農業地域 森林地域 自然公園地域及び自然保全地域の五地域ごとに それぞれ次の原則に従って適正に行わなければなりません また 土地利用規制の観点からみて無秩序な開発や施設立地などの問題が生じるおそれのある地域においては 制度の的確な運用などを通じ 地域の環境を保全しつつ 地域の実情に応じた総合的かつ計画的な土地利用の実現を図るものとします なお 五地域のいずれにも属さない地域 ( 白地地域 ) においては 当該地域の特性及び周辺地域との関連などを考慮して適正な土地利用を図るものとします (1) 都市地域 都市地域は 一体の都市として総合的に開発し 整備し 及び保全する必要がある地域とします 都市地域の土地利用については 良好な都市環境の確保 形成 都市機能の集積 災害に対する安全性の向上やバリアフリー化 自然環境との調和などに配慮しつつ 既成市街地等の整備を進めるとともに 市街化区域 ( 都市計画法第 7 条第 1 項の市街化区域をいう 以下同じ ) 又は用途地域 ( 都市計画法第 8 条第 1 項第 1 号の用途地域をいう 以下同じ ) においては 市街地再開発事業や土地区画整理事業等により機能的な都市基盤を整備することを基本とします 本県においては 人口減少 少子高齢化社会を迎え 今後は 総世帯数の増加や利便性に応じた新たな集積などに伴う土地需要が当面見込まれるものの 全体としては 市街化圧力は中長期的に低下するものと見通されることから 集約型都市構造の構築による持続可能な都市づくりを推進することによって 土地利用の質的向上を図るものとします 都市地域 都市計画法第 5 条により都市計画区域として指定されることが相当な地域 - 2 -

ア 市街化区域 市街化区域は 既に市街地を形成している区域及びおおむね10 年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域であるので 安全性 快適性 利便性等に十分配慮した市街地の開発 交通体系の整備 都市排水施設等の整備を計画的に推進するとともに 既成市街地等の土地利用の高度化と低 未利用地の有効活用を促進します また 当該区域内の樹林地 水辺空間等良好な自然環境を形成しているもので 都市環境上不可欠なものについては 積極的に保全していくものとします イ市街化調整区域 ( 都市計画法第 7 条第 1 項の市街化調整区域をいう 以下同じ ) 市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であり 都市機能を中心市街地へ集積 させる観点から 特定の場合を除いて都市的な利用を制限し 良好な都市環境を保持 するために緑地等の保全を図るものとします ウ 域 市街化区域及び市街化調整区域に関する都市計画が定められていない都市計画区 用途地域内の土地利用については 市街化区域における土地利用に準ずるものとし 用途地域以外の地域においては 土地利用の動向を踏まえ 自然環境及び農林地の保 全に留意しつつ都市的な利用を認めるものとします (2) 農業地域 農業地域は 農用地として利用すべき土地があり 総合的に農業の振興を図る必要がある地域とします 農業地域の土地利用については 農用地が食料等を生産する上で欠くことのできない最も基礎的な土地資源であり 良好な生活環境や自然環境の維持 県土の保全 保水機能等多面的かつ重要な役割を果たしていることから 現況農用地は極力その保全と有効利用を図るとともに 県土の有効利用 生産性の向上などの見地から 農用地区域 ( 農業振興地域の整備に関する法律第 8 条第 2 項第 1 号の農用地区域をいう 以下同じ ) において 今後も必要とされる農用地を計画的に確保 整備することとします また 本県農業の強みや発展可能性を活かしながら 魅力ある産業として農業の持続的な発展を目指すこととし 優良農用地の確保と農業生産基盤の整備を進めるとともに 農用地の利用集積などによる効率的 合理的利用や 耕作放棄地の解消等により 適正 農業地域 農業振興地域の整備に関する法律第 6 条により農業振興地域として指定されることが相当な地域 - 3 -

な土地利用を図るものとします なお 中山間地域等における耕作放棄地については 農用地としての活用を積極的に図るものとしますが 森林化等の土地利用状況に応じて 農用地以外への有効利用を認めるものとします ア 農用地区域 農用地区域内の土地は 農業生産の基盤として確保されるべき土地であることから 土地改良等の農業生産基盤の計画的な整備とともに担い手への利用集積を推進することにより 農用地の効率的な利用と生産性の向上を図るものとし 他用途への転用は行わないものとします イ 農用地区域を除く農業地域 農用地区域を除く農業地域内の農地等については 都市計画等農業以外の土地利用 計画との調整が図られた場合には その計画に沿って土地利用を進めるものとします が 周辺農用地区域に影響を及ぼすような転用は行わないものとします (3) 森林地域 森林地域は 森林の土地として利用すべき土地があり 林業の振興又は森林の有する諸機能の維持増進を図る必要がある地域とします 森林地域の土地利用については 森林が木材等の林産物を安定的に供給する経済的機能のほかに 県土の保全 水源のかん養 地球温暖化防止のための二酸化炭素の吸収 自然環境の保全などの公益的機能を通じて県民生活に大きく寄与していることから 森林を県民全体の理解と協力のもとで次世代に引き継ぐため 大規模な開発から積極的に保全することを基本に 森林の有する多面的機能が高度に発揮されるよう 整備 保全を図るものとします 特に 原生的な森林や貴重な動植物が生息 生育する森林の保全に努めるものとともに 優良な人工林及び天然林については 公益的機能の発揮とともに森林資源としての循環利用を積極的に図るものとします また 身近な自然景観や良好な生活環境を確保するため 里山林の積極的な保全 活用を図るものとします なお 森林を他用途へ転用する場合には 周辺地域にある森林の保続培養と林業経営 森林地域 森林法第 2 条第 3 項に規定する国有林の区域又は同法第 5 条第 1 項の地域森林計画の対象となる民 有林の区域として定められることが相当な地域 - 4 -

の安定に留意しつつ 災害の発生 環境の悪化などの支障をきたさないよう十分に考 慮するものとします ア保安林 ( 森林法第 25 条第 1 項及び第 25 条の 2 第 2 項の保安林をいう 以下同じ ) 保安林については 保安林が県土の保全 水源のかん養 生活環境の保全などの諸機能の積極的な維持増進を図るべきものであることから 適正な管理を行うとともに 保安林として望ましい森林について指定を行っていきます また 他用途への転用は原則として行わないものとします イ 保安林以外の森林地域 保安林以外の森林地域については 経済的機能及び公益的機能等の維持増進を図るものとし 林地の保全に特に留意すべき森林 施業方法を特定されている森林 水源として依存度の高い森林 優良人工造林地又はこれに準ずる天然林等の機能の高い森林については 極力他用途への転用を避けるものとします (4) 自然公園地域 自然公園地域は 優れた自然の風景地で その保護及び利用の増進を図る必要がある地域とします 自然公園地域の土地利用については 自然公園が優れた自然の風景地であり 県民の保健 休養及び自然体験 学習等ふれあいの場としての利用に資するものであること また 生態系ネットワークの中核として生物多様性を保全するうえで重要な役割を果たしていることから 優れた自然の保護とその適正な利用を図るものとします 本県は 世界に誇る日光国立公園をはじめ 尾瀬国立公園や8 箇所の県立自然公園を有していることから 国又は県が策定した公園計画に基づき 優れた自然の風景地を積極的に保護するとともに その適正な利用を図るものとします ア 特別地域 ( 自然公園法第 20 条第 1 項又は栃木県立自然公園条例 ( 昭和 33 年栃木県 条例第 11 号 ) 第 12 条第 1 項 の特別地域をいう 以下同じ ) 特別地域においては 地域指定の趣旨に沿ってその風致の維持を図るものとします 自然公園地域 自然公園法第 2 条第 1 号の自然公園として指定されれることが相当な地域 平成 23 年 4 月 1 日以降は 栃木県立自然公園条例第 19 条第 1 項となります - 5 -

また 特別保護地区 ( 同法第 21 条第 1 項による特別保護地区をいう ) においては 地区指定の趣旨に沿って その景観の厳正な維持を図るものとします イ普通地域 ( 自然公園地域のうち特別地域に含まれない区域をいう 以下同じ ) 普通地域においては 都市的利用又は農業的利用を行うための大規模な開発その他 自然公園としての風景の保護に支障をきたすおそれのある土地利用は 極力避けるも のとします (5) 自然保全地域 自然保全地域は 良好な自然環境を形成している地域で その自然環境の保全を図る必要がある地域とします 自然保全地域の土地利用については 自然環境が人間の健康的で文化的な生活に欠くことのできないものであること及び自然公園地域とともに生態系ネットワークの中核としての役割を果たしていることを考慮し 広く人々が自然環境や生物多様性からの恵みを享受するとともに 次の世代にこれを継承できるよう 積極的に保全を図るものとします 現在 本県はミヤコタナゴやトチノキの原生林など貴重な動植物が生息 生育している27 箇所の自然環境保全地域を有していますが 本県の生態系ネットワークの維持 形成を図るうえで核となる地域については 新たな指定を行い その保全を図ります ア 特別地区 ( 自然環境保全法第 25 条第 1 項又は自然環境の保全及び緑化に関する 条例 ( 昭和 49 年栃木県条例第 5 号 ) 第 15 条第 1 項の特別地区をいう 以下同じ ) 特別地区においては その指定の趣旨に沿って 特定の自然環境の状況に対応した 適正な保全を図るものとします イ じ ) 普通地区 ( 自然環境保全地域のうち特別地区に含まれない区域をいう 以下同 普通地区では 原則として土地の利用目的を変更しないものとします 自然保全地域自然環境保全法第 14 条の原生自然環境保全地域 同法第 22 条の自然環境保全地域又は同法第 45 条第 1 項に基づく都道府県条例による都道府県自然環境保全地域として指定されることが相当な地域 - 6 -

第 2 章 土地利用の調整に関する事項 1 五地域区分の重複する地域における土地利用の調整指導方針 都市地域 農業地域 森林地域 自然公園地域又は自然保全地域のうちの2 地域が重複している地域においては 次に掲げる調整指導方針に即し また 3 以上の地域が重複する地域においては 次に掲げる調整指導方針におけるそれぞれの関係からみた優先順位 指針の方向等を考慮して 国土利用計画栃木県計画で示される県土利用の方向に沿った適正かつ合理的な土地利用を図ります (1) 都市地域と農業地域とが重複する地域 ア市街化区域及び用途地域 ( 市街化区域内の用途地域を除く 以下同じ ) 以外の都市地域と農用地区域とが重複する場合農用地としての利用を優先するものとします イ市街化区域及び用途地域以外の都市地域と農用地区域以外の農業地域とが重複する場合土地利用の現況に留意しつつ 農業上の利用との調整を図りながら 都市的な利用を認めるものとします (2) 都市地域と森林地域とが重複する地域 ア都市地域と保安林の区域とが重複する場合保安林としての利用を優先するものとします イ市街化区域及び用途地域と保安林の区域以外の森林地域とが重複する場合原則として 都市的な利用を優先するが 緑地としての森林の保全に努めるものとします ウ市街化区域及び用途地域以外の都市地域と保安林の区域以外の森林地域とが重複する場合森林としての利用の現況に留意しつつ 森林としての利用との調整を図りながら 都市的な利用を認めるものとします (3) 都市地域と自然公園地域とが重複する地域 ア市街化区域及び用途地域と特別地域以外の自然公園地域とが重複する場合自然公園としての機能をできる限り維持するよう調整を図りながら都市的な利用を図っていくものとします - 7 -

イ市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地域とが重複する場合自然公園としての保護及び利用を優先するものとします ウ市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地域以外の自然公園地域とが重複する場合両地域が両立するよう調整を図っていくものとします (4) 都市地域と自然保全地域とが重複する地域 ア市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地区が重複する場合自然環境としての保全を優先するものとします イ市街化区域及び用途地域以外の都市地域と特別地区以外の自然保全地域が重複する場合両地域が両立するよう調整を図っていくものとします (5) 農業地域と森林地域とが重複する地域 ア農業地域と保安林の区域とが重複する場合保安林としての利用を優先するものとします イ農用地区域と保安林の区域以外の森林地域とが重複する場合原則として 農用地としての利用を優先するものとしますが 農業上の利用との調整を図りながら 森林としての利用を認めるものとします ウ農用地区域以外の農業地域と保安林の区域以外の森林地域とが重複する場合森林としての利用を優先するものとしますが 森林としての利用との調整を図りながら 農業上の利用を認めるものとします (6) 農業地域と自然公園地域とが重複する地域 ア イ 農業地域と特別地域とが重複する場合自然公園としての保護及び利用を優先するものとします 農業地域と特別地域以外の自然公園地域とが重複する場合両地域が両立するよう調整を図っていくものとします (7) 農業地域と自然保全地域とが重複する地域 ア イ 農業地域と特別地区が重複する場合自然環境としての保全を優先するものとします 農業地域と特別地区以外の自然保全地域が重複する場合両地域が両立するよう調整を図っていくものとします - 8 -

(8) 森林地域と自然公園地域とが重複する地域 両地域が両立するよう調整を図っていくものとします (9) 森林地域と自然保全地域とが重複する地域 両地域が両立するよう調整を図っていくものとします 2 その他の考慮すべき事項 地方分権の進展に伴い 土地利用関係法令に基づく土地利用規制権限などの市町村への移譲が 今後さらに進むことが予想されます このため 市町村が策定する基本構想 ( 振興計画等 ) 国土利用計画市町村計画 都市計画マスタープランなどに沿った土地利用を実現するための市町村の主体的な取組に配慮しつつ 土地利用の現況と動向等の把握に一層努め 本制度のより適切な運用 管理を図るため 市町村の個別規制法担当部局との一層の連携を図るものとします - 9 -

参考 地域区分の重複する地域の土地利用の調整指導方針 五地域区分 都市地域 農業森林自然公自然保全 地域地域園地域地域 細市市そ農そ保そ特普原特普五区街街の用の安の別通生別通分化化他地他林他地地自地地地区調区域域然域域域整域環域及区境び域保区用全細途地分区地域分域 都市 地域 市街化区域及び用途地域 市街化調整区域 その他 農業農用地区域 地域その他 1 1 森林保安林 地域その他 2 3 3 4 5 自然特別地域 公園地域普通地域 6 原生自然環境保全地域 自然保全特別地域 地域普通地域 凡例 : 制度上又は実態上 一部の例外を除いて重複のないもの : 相互に重複している場合は 矢印方向の土地利用を優先する : 相互に重複している場合は 両地域が両立するよう調整を図る 1: 土地利用の現況に留意しつつ 農業上の利用との調整を図りながら都市的な利用を認める 2: 原則として都市的な利用を優先するが 緑地としての森林の保全に努める 3: 森林としての利用の現況に留意しつつ 森林としての利用との調整を図りながら都市的な利用を認める 4: 原則として農用地としての利用を優先するものとするが 農業上の利用との調整を図りながら森林としての利用を認める 5: 森林としての利用を優先するものとするが 森林としての利用を図りながら農業上の利用を認める 6: 自然公園としての機能をできる限り維持するよう調整を図りながら都市的利用を図る - 10 -