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2006 年度 民事執行 保全法講義 第 4 回 関西大学法学部教授栗田隆

改訂簡易裁判所の民事実務目次

法的措置の概要(33頁から44頁)170816高崎地方裁判所確認後

案の内容 訴 額 実費着手金報酬金立替支出額備考立替支出額備考立替支出額備考 6 家審判 ( 甲 ) 成年後見等を除く 10,000 円 ~20,000 円 31,500 円 ~42,000 円 原則としてなしとする ただし 案が複雑困難な場合 家審判 ( 甲 ) は 離婚 認知等請求に準ずる (6

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5 根抵当権者の会社分割 61 根抵当権者の会社分割 Ⅰ ケース概要甲野銀行は 乙野商事に対する融資取引の担保として乙野商事所有の土地につき根抵当権の設定を受けていたが その後 丙川銀行を承継会社とする吸収分割が行われた 今般 当該確定前の根抵当権について 他の事由により登記を行うこととなったため

会社更生法 1. 会社更生とは? 破産とはどう違うの? 破産手続は 経済的に破たんした企業等の財産をすべて換価し 債権者に配当等を行う清算型の手続ですが 会社更生手続は 経済的苦境にある企業等について債務の減免等を行うことにより その経済的な立ち直りを図る再建型の手続です さらに 再建型の手続には民

大阪京橋法律事務所 報酬基準

経 ViewPoint 営相談 不動産登記手続きの放置事例と解決のための基礎知識 篠原徹旨相談部東京相談室 不動産登記には対象不動産の現況と権利関係が反映されますが 権利関係の登記申請を怠っても国から罰則を受けることはありません そのため 権利変動が生じても登記申請をせずに放置され

別紙 新旧対照表 ( 注 ) アンダーラインを付した部分は 改正部分である 改正後改正前引用の法令番号一覧表引用の法令番号一覧表 索引法令名法令番号 か ( 省略 ) ( 省略 ) 索引法令名法令番号 か ( 同左 ) ( 同左 ) 家事事件手続法 平成 23 年法律第 52 号 家事審判法 昭和

報酬アンケート結果一覧

4 手続について Ⅰ 支払督促の手続の流れ 支払督促 訴訟 申立書提出 審査 支払督促発付 債務者の異議申立期間 異議が出た場合 A へ 異議が出ない場合仮執行宣言申立書提出 仮執行宣言付支払督促発付 債務者の異議申立期間 A 訴状 ( に代わる準備書面 ) 提出 呼出状受領 債務者からの答弁書受領

(2) B 社に係る破産事件等東京地方裁判所は, 平成 21 年 2 月 24 日,B 社を再生債務者として, 再生手続開始の決定をした しかし, 東京地方裁判所は, 同年 3 月 24 日,B 社の事業継続を不可能とする事実が明らかになったとして, 再生手続廃止の決定をするとともに, 再生手続廃止

〔問 1〕 抵当権に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか

務の返済が不可能になった状態 と定義されている 商事裁判所法では以下の 3 種類の破産が規定されている 真実の破産 (real bankruptcy): 一般的に健全な経営をしており 正式な帳簿を作成し 浪費をしていなかったが 資産に明白な損失が生じた場合 怠慢による破産 (bankruptcy b

第8回事務職員能力認定試験問題と正答

業務説明書 Lv1 Lv2 機能構成図 業務名 (Lv0) 資料番号版数日付国税関係業務 1 作成更新 Lv3 Lv4 Lv5 作成者 計画 連絡 報告 税務統計 納税者に関する情報収集 納税者基礎情報の整理 申告書用紙等の発送

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社会保険労務士法.xlsx

( 事案の全体像は複数当事者による複数事件で ついての慰謝料 30 万円 あり非常に複雑であるため 仮差押えに関する部 3 本件損害賠償請求訴訟の弁護士報酬 分を抜粋した なお 仮差押えの被保全債権の額 70 万円 は 1 億円程度と思われるが 担保の額は不明であ を認容した る ) なお 仮差押え

2 譲渡禁止特約の効力改正前は 譲渡禁止特約を付した場合は債権の譲渡はできない ( ただし 特約の存在を知らない第三者等には対抗できない ) とされていましたが 改正法では このような特約があっても債権の譲渡は効力を妨げられないことを明記しました ( 466Ⅱ 1) ただし 3に記載するとおり 債務


債権者集会打合せメモ

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の業務及び財産に関し, 管財人による管理を命ずる処分をする 管財人による管理命令が発せられた場合には, 再生債務者の業務遂行権と財産の管理処分権は管財人に専属する (66 条 ) しかし, ほとんどの民事再生手続は監督委員を選任するが財産管理, 業務の遂行, 再生計画の立案は再生債務者本人に任されて

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明確認書 を甲に提出する ( かし担保 ) 第 8 条乙は この契約締結後に かくれたかしがあることを発見しても 売買代金の減免若しくは損害賠償の請求又は契約の解除をすることができないものとする ただし 乙が消費者契約法 ( 平成 12 年法律第 61 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する消費者

4 申立前2間に 何らかの理由 就職先の変更など により 収の額が それま での額に比べて5分の1以上変動 例えば それまで収300万であれば 6 0万以上の増減 したこと 無 有 その具体的事情は次のとおりです 5 事業の具体的内容 事業収入を得ている場合 6 今後の収入の見込み等 事業収入を得て

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「成年後見制度」について

基本問題 1 第 1 問抵当権変更債務者更改による新債務担保 登記記録に次のような登記事項の記録 ( 登記事項一部省略 ) がある甲区分建物について, 平成 28 年 6 月 28 日, 司法書士法務太郎は, 関係する当事者全員から後記事実関係を聴取し, 登記の申請手続に必要なすべての書類を受領する

に含まれるノウハウ コンセプト アイディアその他の知的財産権は すべて乙に帰属するに同意する 2 乙は 本契約第 5 条の秘密保持契約および第 6 条の競業避止義務に違反しない限度で 本件成果物 自他およびこれに含まれるノウハウ コンセプトまたはアイディア等を 甲以外の第三者に対する本件業務と同一ま

Ver.3.0 受付番号票貼付欄 合同会社設立登記申請書 フリガナ 1. 商号 1. 本店 1. 登記の事由設立の手続終了 1. 登記すべき事項 1. 課税標準金額金円 1. 登録免許税金円 1. 添付書類 定款代表社員, 本店所在地及び資本金を決定したことを証する書面代表社員の就任承諾書払込みがあ

差押債権目録索引

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民事訴訟法

株式取扱規則

株式取扱規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条当会社の株式および新株予約権に関する取扱い ( 株主の権利行使に際しての手続等を含む ) および手数料については 定款第 10 条の規定に基づき 本規程の定めるところによるほか 振替機関である株式会社証券保管振替機構 ( 以下 機構 という )

共通到達目標 ( 民事訴訟法 ) 案 目次 第 1 章 総論 第 1 節 民事訴訟の意義 目的 第 2 節 民事紛争解決のための手続 第 3 節 訴訟と非訟 第 4 節 民事訴訟に関する法規 第 2 章訴訟の主体第 1 節裁判所第 1 款裁判所の意義と構成第 2 款裁判権第 3 款管轄 ( 1) 管

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債権者集会打合せメモ

規程番号

平成 27 年度 特定行政書士法定研修 考査問題 解答と解説 本解答と解説は 正式に公表されたものではなく 作成者が独自に作成したものであり 内容の信頼性については保証しない 以下の事項に全て該当 遵守する場合にのみ 利用を許可する 東京都行政書士会葛飾支部会員であること 営利目的でないこと 内容を

< 記載例 > ( 記載例の解説及び注意事項等は,5 ページ以下を御覧ください ) * この記載例は, 個人が自己の所有する不動産 ( 土地又は建物 ) を担保として金融機関等の法人から融資を受けた場合等に, 書面で根抵当権の設定の登記を申請する場合のものです 受付シールを貼るスペースになりますので

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目次 1. 法人税上の貸倒償却とは 財務省令第 186 号 ,000 バーツを超える債権の貸倒償却 ,000 バーツ以下の債権 ,000 バーツ以下 ( 金融業 ) または 100,000 バーツ以下 ( 一般会社法人

株式取扱規則

改定前 新旧対照表 < カードローン規定 > 改定後 カードローン規定 カードローン規定 第 12 条 ( 期限前の利益喪失事由 ) (1) 借主について次の各号の事由が一つでも生じた場合には 当行の通知催告がなくても 借主は本債務全額について当然に期限の利益を失い 第 8 条に定める返済方法によら

○不動産を売買した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

市町村合併の推進状況について

超速解! 小玉塾 択一 ALL in one 完成講座 ガイダンス < 絞って 得点! 執行法!> 講師レジュメ 2 司法書士 小玉真義専任講師 TOKYO YOKOHAMA OSAKA KYOTO NAGOYA FUKUOKA

東京リーガルマインド 無断複製 頒布を禁じます 不動産登記法 一所有権保存 1 74 条 1 項 1 号保存 申請書 1 不登 74 条 1 項 1 号前段 登記の目的 所有者 所有権保存 市 町 丁目 番 号 A 添付書類住所証明情報 (A の住民票の写し ) 代理権限証明情報 (A の委任状 )

( 督促 ) 第 6 条市長等は 市の債権について 履行期限までに履行しない者があるときは 法令 条例又は規則の定めるところにより 期限を指定してこれを督促しなければならない 2 市長等は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 以下 法 という ) 第 2 31 条の3 第 1 項に規定す

アクセル株式取扱規則

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○不動産を贈与した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した

業務委託基本契約書

( 従たる事務所がある場合 ) 1. 登録免許税金 4,000 円従たる事務所所在地登記所数 1 庁 登録免許税の主たる事務所及び従たる事務所分の合計を記載します ( 内 訳についても次の記載例を参考に記載してください ) 登録免許税は, 収 入印紙又は領収証書で納付します ( 印紙貼付台紙へ貼付

(2) 原則として 1 人の弁護士があっせん 仲裁人となりますが 事案によっては 更に弁護士や弁護士以外のあっせん 仲裁人を選任し あっせんでは 2 人又は 3 人 仲裁では 3 人で行うことがあります (3) また あっせん 仲裁人を補佐するために弁護士や専門的知識を有する者を専門委員に選任するこ

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株式取扱規則

(4) 抗告人は, 平成 28 年 8 月 26 日, 本件仮登記の抹消登記を経由した (5) 抗告人は, 平成 28 年 9 月 7 日, 東京地方裁判所に対し, 本件再生手続に係る再生手続開始の申立てをし, 同月 20 日, 再生手続開始の決定を受けた 上記申立てに当たり抗告人が提出した債権者一

1 納税義務者ご本人が窓口に来られる場合 3 申請者欄に ご本人の住所 ( 運転免許証等の本人確認書類で確認できる住所 ) 氏名 連絡先電話番号をご記入ください ( 使者欄はご記入不要です ) 4 証明 閲覧の対象となる固定資産の納税義務者が ご本人である場合は 申請者に同じ のチェックボックス (

住友電気工業株式会社株式取扱規則

外貨定期預金規定(通帳口)

場合は 請求債権の表示, 仮処分命令申立書の場合は, 仮処分により保全すべき権利の表示 とそれぞれ記載します 申立ての趣旨 ( 法 13 条 1 項, 規則 13 条 1 項 2 号 ) これはいかなる種類, 態様の保全命令を求めるかの結論の記載です 仮差押命令申立書の場合, 被保全権利 ( 請求債

定の相続人との間で重畳的債務引受契約を締結して 貸付債権の保全を図っておくことが好ましい措置です 重畳的債務引受は 原債務者が債権者に対して負担していた既存債務を継続させながら 債務引受人が原債務者と同一内容の債務を負担する債務引受のことであり 結果として 原債務及びそれに付着する担保 保証人の効力

株式取扱規則 平成 24 年 4 月 1 日 北海道瓦斯株式会社

をする際に 住宅ローンを別に返済して住宅を確保する特則を利用することができる ただし この住宅ローンの返済総額は 他の債務などのように減額することはできない 上記の条件が当てはまり 一定の返済を続けても財産を維持し 住宅を確保しながら 経済的再建を図ることを希望する場合にはこの手続を選択することにな

そして 現時点で過払金債権を有する可能性があると考えられる債権者の方に対しては 今後 破産債権者の皆様に対する配当の見込みが生じれば 改めて 裁判所から 破産債権届出書 が送付される予定です まずは この破産債権届出書の到着の有無でご判断いただければと存じます また 過払金の計算が完了しましたら コ

とを条件とし かつ本事業譲渡の対価全額の支払と引き換えに 譲渡人の費用負担の下に 譲渡資産を譲受人に引き渡すものとする 2. 前項に基づく譲渡資産の引渡により 当該引渡の時点で 譲渡資産に係る譲渡人の全ての権利 権限 及び地位が譲受人に譲渡され 移転するものとする 第 5 条 ( 譲渡人の善管注意義

役員の債務保証料 1. 概要オーナー社長の場合は 自社の銀行借入金に代表者個人が連帯債務保証をしている場合があります このような場合は 法人からオーナー個人に債務保証料 ( 信用保証料 ) を支払うことが出来ます 当然 会社では法人税の計算上で損金計上することが出来ます 2. 注意点 (1) 債務保

(3) 公売財産の買受について一定の資格 その他の条件を必要とする場合でこれらの資格などを有していない方 (4) 20 歳未満の方 ただし その親権者などが代理人として参加する場合を除きます (5) 日本語を完全に理解できない方 ただし その代理人が日本語を理解できる場合は除きます (6) 日本国内

認可地縁団体が所有する不動産に係る登記の特例について < 制度の概要 > 通常 登記名義の変更手続きは 登記権利者 ( 新たな名義人 ) と登記義務者 ( 現在の名義人 死亡している場合にはその相続人 ) 双方の共同で行う必要があります そのため 登記簿に表示された所有者や相続人の所在が分からない場

ある 2 請求の趣旨 被告は, 原告に対し, 金 1800 万円及びこれに対する平成 18 年 9 月 1 日から 支払済みまで年 5 分の割合による金員を支払え 3 請求原因 訴訟費用は被告の負担とする 仮執行の宣言 原被告間の売買契約の成立 原告の被告に対する所有権移転登記 引渡し債務について弁

株式取扱規則 JXTG ホールディングス株式会社

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

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手続には 主たる債務者と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか 手続には 保証人と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか A. 利害関係のない中立かつ公正な第三者 とは 中小企業再生支援協議会 事業再生 ADRにおける手続実施者 特定調停における調停委員会

- 1 - 登録免許税法(昭和四十二年法律第三十五号)(附則第八条関係)(傍線部分は改正部分)改正後改正前別表第一課税範囲 課税標準及び税率の表(第二条 第五条 第九条 別表第一課税範囲 課税標準及び税率の表(第二条 第五条 第九条 第十条 第十三条 第十五条 第十七条 第十七条の三 第十九条 第第

株式取扱規程

就業規則

破産 免責手続 Q&A 3 1 破産手続とは何ですか 3 2 免責手続とは何ですか 3 3 申立てはどのようにするのですか, 申立ての費用はどのくらいかかりますか 3 4 破産の審理はどのようにされますか 5 5 財産の処分はどのようにされますか 5 6 破産手続開始決定を受けるとどうなりますか 6

電子記録債権取引における法律上の留意点 (1) 電子記録債権取引全般について (2) 下請法上の取扱いについて (3) 税法上の取扱いについて (4) 法的手続き等について (5) 記録請求等について でんさいネットのコールセンター等に寄せられる照会を参考に解説 1

〔問 1〕 A所有の土地が,AからB,BからCへと売り渡され,移転登記も完了している

株式取扱規則

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申立代理人の方へ(管財手続について)(平成17

あおぞらダイレクト定期預金規定

○抵当権の登記を抹消する場合の申請書の様式・記載例(オンラ

PYT & Associates Attorney at law

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しなければならない 2. 乙は プライバシーマーク付与の更新を受けようとするときは プライバシーマーク付与契約 ( 以下 付与契約 という ) 満了の8ヶ月前の日から付与契約満了の4 ヶ月前の日までに 申請書等を甲に提出しなければならない ただし 付与契約満了の4ヶ月前の日までにプライバシーマーク付

第 1 章 不動産の売却を検討されるお客様へ いらっしゃいませ! 初めての方も安心して お任せください 初めてだから 不安だわ PROFILE 夫 60 歳妻 65 歳 戸建てからマンションに買い換え検討中 子供も独立したし 広すぎるこの家は 売却しようか 売却までの流れ 物件調査 価格査定 媒介契

○不動産を贈与した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

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応用研修 1 民事訴訟以外の民事手続 1 少額訴訟 (1) 少額訴訟の特色 1 安い費用で早く簡単に訴訟を行うことができる 2 1 回での結審が原則 ( 民訴 370 条 ) 3 反訴の禁止 ( 民訴 369 条 ) (2) 要件 ( 民訴 368 条 ) 1 金銭の支払請求であること 2 目的物の価格 60 万円以下 3 少額訴訟による審判の申述をすること (3) 手続の流れと注意事項 1 訴え提起 ( 簡易裁判所 ) 2 最初の口頭弁論期日 3 口頭弁論終結 4 判決 5 異議申立 6 通常訴訟への移行 ( 民訴 379 条 ) 2 手形 小切手訴訟 (1) 手形 小切手訴訟特色 1 手形所持人による請求の簡易 迅速な実現 2 証拠調べの制限 ( 通常書証のみ ) 3 反訴の禁止 ( 民訴 351 条 ) (2) 手続の流れと注意事項 1 訴え提起 2 口頭弁論期日 3 口頭弁論終結 4 判決 5 異議申立 6 通常訴訟への移行 ( 民訴 361 条 ) 3 民事調停 (1) 民事調停の特色 1 裁判所を通じての当事者の自主的紛争解決手段 2 裁判官のほかに 2 人以上の良識ある民間人で構成する調停委員会による法律のみによらない解決方法 3 申立手数料も通常訴訟の半額程度 4 非公開 (2) 手続の流れと注意事項 1 申立ア管轄イ申立手数料 2 裁判所書記官の申立書の審査 3 調停委員会の組織 ( 民調 6 条 ) 4 調停前の措置の申立 ( 民調 12 条 ) 5 民事執行の手続の停止の申立 ( 民調規則 7 条 ) 6 調停開始 7 調停成立 8 不成立等 4 支払督促

(1) 支払督促の特色 1 債権者が, 費用と時間をかけずに簡易迅速に債務名義を得る手続 2 裁判所書記官に対して申し立てる 3 債権者の一方的な申立と書面審査のみ 4 費用も低額 (2) 要件 ( 民訴 382 条 ) 1 金銭, その他の代替物, 有価証券の一定の数量の給付を目的とする請求 2 日本で公示送達によらないで送達できる場合に限る 3 裁判所書記官に対して申し立てる (3) 手続の流れと注意事項 1 支払督促申立 2 支払督促発付 3 支払督促の発付と債務者への送達 4 仮執行宣言申立 5 仮執行宣言付支払督促の送達 6 仮執行宣言後の督促異議 7 異議申立がなければ支払督促は確定 5 起訴前の和解 ( 即決和解 ) (1) 起訴前和解とは (2) 手続の流れと注意事項 1 和解申立 ( 民訴 275 条 ) 2 申立書の審査 3 和解期日の指定 4 和解期日 5 成立 6 証拠保全 (1) 証拠保全とは 1 証拠保全の目的 2 証拠保全の要件 (2) 手続の流れと注意事項 1 申立 2 決定と証拠調べの準備 3 証拠調べの実施 4 訴状への記載 7 労働審判 (1) 労働審判事件の特色 (2) 手続の流れと注意事項 8 公示催告 (1) 公示催告の種類 1 登記, 登録義務者が行方不明の場合の公示催告 2 証書 ( 手形 小切手等 ) の無効宣言を目的とする公示催告 (2) 手続の流れと注意事項 1 公示催告の申立 2 申立の審査 3 公示催告の公告 4 除権決定 9 非訟事件 (1) 非訟事件の種類

1 借地非訟 2 商事非訟 3 その他 (2) 非訟事件手続法改正 10 ADR (1) ADR とは 1 ADR の種類 2 それぞれの特徴と民事訴訟との違い (2) 主な ADR( 機関 ) の例 1 行政機関や独立した行政委員会によるもの 2 民間機関によるもの

応用研修 2 不動産競売 その他の執行第 1 不動産競売 1 不動産執行とは (1) 不動産執行の対象 (2) 不動産執行の方法 1 強制競売, 担保権に基づく競売 2 強制管理, 担保不動産収益執行 (3) 不動産執行 ( 競売 ) の種類 1 強制競売 2 担保権の実行 3 換価のための競売 ( 形式競売 ) (4) 不動産執行の管轄 2 不動産執行の流れ (1) 不動産競売申立 1 申立の準備および必要書類等 2 予納金, 登録免許税等 3 特殊な事例の場合 4 付随する手続 5 取下げについて (2) 競売手続 1 競売開始決定 2 差押登記 3 現況調査と不動産の評価 ( 鑑定 ) 4 売却基準価格の決定 5 物件明細書の作成 6 売却の公告公告の方法いわゆる 3 点セットの閲覧等 (3) 配当要求と債権届出 1 配当要求債権者 2 配当要求の終期と債権届出の催告 配当要求の終期の延期 変更 (4) 売却手続 1 期間入札期間入札の方法及び売却決定 2 その他特別売却 3 代金納付 (5) 配当手続 1 配当期日 2 配当表 3 配当の順位 4 配当異議 6 民事執行法上の保全処分 7 競売の停止 取消等 (1) 競売手続の停止 1 強制競売の停止 2 担保権の実行の場合

(2) 競売手続の延期 取下げ (3) 無剰余による取消 8 不動産引渡命令 (1) 引渡命令の手続について (2) 建物明け渡し猶予制度第 2 その他の民事執行 1 執行官による執行 (1) 執行官による執行の概説 (2) 有体動産の差押 1 動産執行とは 2 強制執行の申立 3 動産執行の流れ (3) 不動産の明渡しと引渡執行 1 概説 2 強制執行の申立管轄, 必要書類, 手数料 3 強制執行の流れ 4 占有者が変わっている場合 2 代替執行 (1) 概説 (2) 強制執行の申立 1 収去命令申立と代替執行費用支払命令申立 2 執行官への執行申立 (3) 強制執行の流れ 1 執行申立 2 催告 3 断行 4 廃材等の売却 5 その他 5 その他の特殊な執行 (1) 間接強制 (2) 自動車, 船舶等の差押えや引き渡し (3) 意思表示の擬制 (4) 財産開示

応用研修 3 自己破産手続 民事再生手続第 1 自己破産手続 1 管財事件と同時廃止事件 (1) 管財事件とは (2) 同時廃止事件とは 2 管財事件と同時廃止事件の振り分け (1) 一般的な基準財産状況 破産財団を形成できるか否か (2) その他 1 法人併存型 2 資産等調査型 3 偏頗弁済型 4 不当利得型 5 免責観察型 (3) 裁判所による違い 3 自己破産申立 (1) 破産申立の原因 1 法人の場合 支払い不能 債務超過 2 自然人の場合 支払い不能 (2) 管轄原則 自然人は住所 ( 居所 ) 法人は本店例外 (3) 申立書類の作成 ( 自然人の場合 ) 1 申立書 2 債権者一覧表 3 財産目録 4 家計の状況 5 陳述書 6 その他 ( 裁判所によって異なる ) (4) 必要書類 1 財産関係の資料 ( 通帳 保険証券 不動産登記事項証明書 自動車登録事項証明書等 ) 2 負債関係の資料 3 住民票 4 その他 (5) 法人 事業者破産の場合 4 破産手続開始決定の効果 (1) 財産上の効果 (2) 身分上の効果 1 居住制限 2 資格制限 (3) 訴訟上の効果 1 破産者を当事者とする破産財団に関する訴訟手続は中断する 2 強制執行, 保全執行 ( 仮差押 仮処分 ) は開始決定により効力を失う 3 開始決定後の債権者による個別的権利行使は禁止される ( 但し, 別除権は除く ) (4) その他の効果 1 破産者の説明義務 重要財産開示義務 2 通信の秘密の制限

3 信用情報への登録 5 自由財産拡張制度の概要 (1) 自由財産拡張制度の概要 (2) 自由財産拡張制度の流れ (3) 自由財産拡張制度の運用基準 1 拡張適格となる財産 ならない財産 2 99 万円枠の審査 3 99 万円枠を超える場合の措置 (4) 自由財産拡張制度における留意点 6 免責制度の概要 (1) 免責とは何か (2) 免責の申立時期とその方法 (3) 免責についての審理 1 管財人による調査と報告 2 同時廃止事件における審理 7 免責不許可事由と裁量免責 (1) 免責不許可事由の存在 (2) 裁量免責の明文規定 (3) 免責手続中の強制執行の禁止 (4) 免責許可決定の効果 (5) 免責取消決定 8 非免責債権の取り扱い等 (1) 非免責債権とは何か (2) 税金等についての実際

第 2 個人再生 1 小規模個人再生と給与所得者等再生 (1) 小規模個人再生の利用要件 (2) 給与所得者等再生の利用要件 2 債権者一覧表の作成と異議留保の制度 (1) 債権調査と債権者一覧表の作成 (2) 異議留保の制度 3 再生計画案の立案と注意点 4 個人再生の申立 (1) 管轄 (2) 申立関係書類 (3) 必要書類 5 認可決定 (1) 認可決定の要件 (2) 再生委員の仕事 (3) 認可決定確定後の実務について弁済方法等 6 住宅資金特別条項利用の可否の判断 (1) 住宅資金特別条項とは (2) 適用の条件 7 再生計画の変更と取り消し 8 個人再生手続と強制執行との関係等

応用研修 4 破産管財 1 破産管財人の役割と職責 (1) 管財業務の目的 (2) 破産管財人の役割 (3) 職務遂行上の注意事項と破産管財人の義務 (4) 主な業務内容と破産管財事件の流れ 2 就任前の準備と就任直後の事務 (1) 破産手続開始決定の効果 (2) 破産管財人就任前の事務 (3) 破産管財人就任直後の事務 1 裁判所から書類の授受 2 裁判所への各届出 3 申立代理人との引継 4 破産者との面談 5 口座の開設 6 記録の整理 7 財産目録の作成 3 自由財産拡張申立の処理 (1) 自由財産とは何か (2) 自由財産拡張制度と破産管財人の役割 (3) 自由財産拡張申立手続の流れ (4) 自由財産拡張の範囲 (5) 調整結果の報告 4 換価 回収手続と契約関係の処理 (1) 破産財団の換価 回収手続 1 換価に関しての留意点 2 債権の換価方法と留意点 3 自動車 動産の換価方法と留意点 4 不動産の換価方法と留意点 (2) 権利の放棄 1 権利の放棄に関する概説 2 放棄の時期と手続 3 放棄の効果 4 各財産を放棄するときの留意点 (3) 賃借不動産 継続的契約の処理 1 賃借不動産の明け渡し 2 継続的契約の処理 (4) 否認権 相殺権の行使 訴訟の受継 1 否認権 2 相殺権 3 破産財団に関する訴訟の受継 5 債権の種類と債権調査手続 (1) 債権の種類 1 財団債権 2 優先的破産債権 3 一般破産債権 4 劣後的破産債権 (2) 租税債権の扱い

(3) 労働債権の扱い (4) 未払賃金の立替払手続 (5) 債権調査手続 6 財産状況報告集会 (1) 財産状況報告集会とは必要書類の作成 1 財産状況報告集会とは 2 報告書など必要書類の作成 3 集会当日の留意点 (2) 裁判所との相談などについて 1 裁判所への報告事項 2 債権者 債務者の発見 3 土地 建物の発見 7 配当手続 (1) 配当 廃止の手続選択 1 債権の優先順位を確認 2 財団債権の範囲を確認 3 収支計算報告書の作成 (2) 配当手続の種類と最終配当手続の選択 1 配当手続の種類と特徴 2 簡易配当のみの場合 3 その他 (4) 簡易配当手続 1 配当許可の申請 2 配当表の作成 提出 3 配当見込額の通知と届出 4 除斥期間 5 配当表の更正が生じた場合 6 配当表に対する異議があった場合 7 配当額の定めと配当の実施 (5) 最後配当手続簡易配当手続きとの違い 8 異時廃止手続 (1) 異時廃止申立前の処理事項 1 換価未了財産の有無の確認 2 財団組入金の処理 3 債権調査期日終了後の債権届出の扱い (2) 異時廃止申立以後の手続 1 破産廃止の申立 2 破産管財人の報酬決定 3 財団債権の処理 4 債権者集会期日 9 手続の終了と免責調査, 終了後の事務 (1) 任務終了による計算報告のための債権者集会 1 債権者集会招集申立 2 計算報告義務 3 計算報告の債権者集会 (2) 免責調査 1 免責調査報告義務

2 調査報告書 3 免責に関しての意見申述 4 免責許可決定の効果 (3) 破産手続終了後の事務処理 1 破産者の商業帳簿類の保管 2 破産管財人の作成書類の保管 3 税金の納付 ( 必要な場合 )

応用研修 5 成年後見 1 成年後見制度の概要 (1) 成年後見制度とは (2) 制度の理念 倫理 (3) 法定後見と任意後見 (4) 後見登記 2 後見人等の職務と権限 (1) 成年後見人の業務の柱 (2) 保佐人 補助人 3 就任直後の事務 (1) 記録の閲覧 謄写 (2) 本人 関係者との面談 (3) 財産の引継ぎ (4) 各種届出 (5) 財産目録の作成 4 日常の後見事務 (1) 財産管理 1 収支管理 2 不動産の管理火災保険, 庭の剪定など特に空き家の場合は注意 3 税務申告確定申告, 市民税 4 各種サービスの利用 5 居住用不動産の処分許可 6 その他課題への対応 (2) 身上監護 1 本人の身上に関する契約 2 必要に応じて担当者会議への参加 ( 情報交流, 今後の支援体制の確認等 ) (3) 後見事務報告 1 裁判所へ 後見事務報告書 の提出 ( 民 858 条 1) 2 報酬付与審判申立 (4) 記録の整理と保管 (5) 後見人が行うべきでない事項 1 医療同意 2 身元引受 身元保証 3 代理権乱用 4 横領行為など (6) その他 1 裁判所等への報告と相談 2 類型変更 3 変更の登記申請 (7) 後見制度支援信託 5 後見等の終了 (1) 終了事由 1 後見人等死亡 2 本人の死亡 3 辞任 ( 民 844 条 ) 4 解任 ( 民 846 条 ) など (2) 終了時の事務 1 債務の弁済

2 管理計算 ( 民 870 条他 ) 3 報酬請求 ( 民 862 条 ) 4 財産の引継ぎ 5 終了登記 6 各種届出 ( 後見終了の届出 ) 7 任務終了報告 (3) 終了時の実務における諸問題 1 応急処分義務 ( 民 654 条 ) 2 事務管理 ( 民 697 条 )

応用研修 6 登記 供託 担保取消第 1 不動産登記 1 不動産登記制度とは (1) 登記できる権利 ( 不登 3 条 ) (2) 登記の種類 1 表示に関する登記 2 権利に関する登記 2 登記申請 (1) 権利に関する登記の登記申請人と登記申請義務 1 登記申請人ア当事者申請主義 ( 不登 16 条 ) イ共同申請の原則 ( 不登 60 条 ) 2 登記申請義務ア表示の登記イ権利の登記 3 添付情報ア登記原因証明情報イ登記義務者の登記済証 ( 又は登記識別情報 ) ウ登記義務者の印鑑証明書 ( 登記義務者が所有者の場合に必要 ) エ登記権利者の住民票 ( 所有権移転登記の場合に必要 ) オ代理権限証書 ( 代理人申請の場合 ) (2) 登記の効力 1 対抗要件としての登記 ( 民 177 条 ) 2 登記に公信力はない 第 2 商業登記の基礎 1 商業登記制度とは (1) 登記の対象 1 会社 2 個人商店 3 法人 (2) 商業登記の手続の概要 1 役員変更登記の例 2 本店所在地の変更 (3) 特例有限会社について 1 新たに有限会社の設立はできない 2 特例有限会社の特徴メリット役員の任期なし公告義務なし 3 特例有限会社の登記簿の記載 4 特例有限会社が株式会社になる時の手続ア商号変更の定款変更に係る株主総会議事録イ商号変更後の株式会社の定款 第 3 供託 1 供託とは 2 供託所とは 3 供託の種類及び機能 (1) 弁済供託 1 受領拒否

2 受領不能 3 債権者不確知 (2) 保証供託 (3) 執行供託 1 義務供託 2 権利供託 3 混合供託 4 供託手続の実際 (1) 供託書の記載 1 弁済供託 2 裁判上の保証供託 3 第三債務者の執行供託 (2) 代理人による供託 1 委任状 2 会社 法人の場合の資格証明書 (3) 供託手続 1 供託所の管轄 2 供託金の納付方法 5 払渡手続 (1) 弁済供託の場合 1 取戻し 2 還付 (2) 裁判上の保証供託の場合 1 取戻し 2 還付 (3) 執行供託 ( 前の債権に対する強制執行の場合 ) 1 供託者 ( 第三債務者 ) への交付 2 債権者及び債務者への交付ア民事執行法 156 条 2 項 ( 義務供託 ) の場合イ民事執行法 156 条 1 項 ( 権利供託 ) の場合ウ混合供託の場合 第 4 担保取消 1 担保とは ( 担保の種類 ) (1) 民事保全事件の担保 (2) 強制執行停止の担保 1 控訴, 上告, 上告受理等 2 請求異議, 第三者異議の訴え等 3 民事調停 (3) その他の担保 1 仮執行の担保 2 仮執行免脱の担保 3 保全執行の停止, 取消の担保 4 訴訟費用の担保等 2 担保取消の申立事由 (1) 担保提供事由の消滅 1 本案訴訟で完全勝訴判決が確定 2 その他 ( 勝訴的和解など )

(2) 担保権利者 ( 相手方 ) の同意 1 裁判上の和解 調停における同意 2 当事者同士の和解による同意 (3) 権利行使催告による担保取消 ( 擬制同意 ) 1 権利行使とは? 2 どんなケースで申立するか, 権利行使催告の具体的手続と要件 3 担保取消申立手続 (1) 申立権者 1 担保を提供した者 2 担保を提供した者の承継人 (2) 申立の管轄 発令裁判所 (3) 具体的な手続 4 担保取戻 (1) 決定正本送達前の申請の取下げ (2) 執行期間の徒過 (3) 執行不能の場合 (4) 債務者が担保についての権利を承継 5 解放金取戻 (1) 解放金とは (2) 解放金取戻の要件 (3) 申立と具体的な手続

応用研修 7 民事訴訟の構造 弁護士倫理と事務職員倫理 第 1 民事訴訟の構造 1 民事訴訟の仕組み (1) 訴状に見る訴訟の構造 (2) 三段論法 (3) 主要事実 間接事実 補助事実 (4) 主張 立証責任 (5) 証拠の評価と判決 (6) 当事者主義 弁論主義 処分権主義 (7) 訴訟上の和解 訴えの取下げ 2 民事訴訟における当事者本人の活動 (1) 主張に対する認否 (2) 和解期日における対応 (3) 本人尋問における注意事項 第 2 弁護士倫理と事務職員倫理 1 弁護士倫理から導かれる事務職員倫理 (1) 弁護士職務基本規程 (2) 信義誠実の原則 (3) 守秘義務 (4) 非弁活動の禁止 (5) 交渉業務 (6) 顧客との信頼関係 (7) 法律事務補助者としての心得 根拠を確認する (8) 報 連 相 (9) 記録管理 出入金管理 保管金管理 2 具体的な事例から学ぶ (1) 守秘義務 (2) 非弁活動 (3) 弁護士の非行に対する対処 3 弁護士補助職の途 (1) イエスマンにならない (2) 積極的主体的な自己研鑽への取り組み