はじめに 2 共同検証実施の背景 2 検証内容 2 MIRACLE System Savior 3 概要 3 特徴 3 機能 4 システム構成 6 前提 9 検証シナリオ 9 検証手順 9 RHEV-Manager 破壊からの復帰 9 KVM ホスト破壊からの復帰 10 KVM ゲスト破壊からの復帰

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IBM Flex System 上に構築した RedHat Enterprise Virtualization3.0 環境の MIRACLE System Savior システムバックアップ / リカバリ検証報告書

はじめに 2 共同検証実施の背景 2 検証内容 2 MIRACLE System Savior 3 概要 3 特徴 3 機能 4 システム構成 6 前提 9 検証シナリオ 9 検証手順 9 RHEV-Manager 破壊からの復帰 9 KVM ホスト破壊からの復帰 10 KVM ゲスト破壊からの復帰 10 結果 10 MSS の操作 11 MSS メディアからの起動手順 11 Flex System x240 コンピュートノードの場合 11 RHEV-Manager 管理下の仮想マシンの場合 20 MSS 起動後の共通操作 21 バックアップ操作 31 リストア操作 34 IBM Flex System 製品に関して 37 検証報告書について 37 2 ミラクル リナックス株式会社

はじめに 本書は 日本 IBM 社の協力の元 ミラクル リナックス社で IBM Flex System 上に構築した Red Hat Enterprise Virtualizaiton 3.0 管理下の KVM 仮想環境を MIRACLE System Savior でシステムバックアップおよびリストアの共同検証を実施した報告書である 共同検証実施の背景今回は仮想化プラットフォーム上でのシステムバックアップ対応を検証の主目的としている システムバックアップは システムが障害で破壊された場合 システムの早期復旧のために必要不可欠なソリューションである しかし 従来の多くのシステムバックアップソフトウェアでは エンタープライズ環境で一般的に活用されているテクノロジーに対して 技術的に対応していないという問題があった 主に必要となる対応は 以下である - 仮想化プラットフォーム上でのシステムバックアップ対応 - クラスタソフトウェア対応 - FC マルチパス対応 - SANBoot 対応 そのため これらの問題を解決するため 日本 IBM 社とミラクル リナックス社で協力し 共同検 証を実施し 技術的な問題がないことを確認することとした そのソリューション開発に必要となる検証作業は 以降で説明する項目となる 検証内容 IBM Flex System での Red Hat Enterprise Virtualization 3.0( 以下 RHEV) を使用して KVM 環境を構成したシステムにおいて ハードウェア障害を想定し MIRACLE System Savior を使用したシステムバックアップ / リストアによって KVM 環境が正常に復帰できることを検証する MIRACLE System Savior の操作手順は 後半に記述する RHEV の操作手順については 今回の報告書では割愛する ミラクル リナックス株式会社 2

MIRACLE System Savior 概要 MIRACLE System Savior( 以下 MSS) は 複雑化するエンタープライズ環境向け IT システムにおいて ミラクル リナックス社がシステムバックアップとして必要となる機能を開発 実装したシステムバックアップソフトウェアである システムバックアップとは OS 全体のバックアップを意味し ハードウェア障害時に備え 障害が発生した場合 早期の回復実現を図ることが主要な目的になる 特徴 MSS は エンタープライズ IT 環境において 必要となる最新のテクノロジーを活用した 複雑なシステム環境を確実にバックアップ リカバリすることに重点をおいた製品である エンタープライズ IT 環境では 多機能であるが 複雑なシステム環境をバックアップできないことよりも たくさんの機能は存在しなくとも 確実にそれらの環境をバックアップし リカバリできることが求められる また 製品として機能だけでなく エンタープライズユーザが安心して使用できるように 24 時間 356 日サポートおよびシステムの長期保守の提供が必要となる 複雑なシステムに対応 FC マルチパス SANBoot 構成 仮想 I/O テクノロジー Linux, Windows, VMwareESX, Hyper-V, XenServer, KVM に対応 充実で安心のサポート 国内完結のサポート体制 販売期間 5 年 最長サポート期間 7 年 3 ミラクル リナックス株式会社

平日サポート 24 時間サポート 複数年サポート (1,3,5 年 ) の提供 柔軟なデバイスドライバの対応 ドライバディスク読み込み機能 ドライバ自体の製品への組込み対応 機能 MSS では サーバを停止した状態で Linux ベースの専用ライブ CD でブートし 静的にバックア ップ / リストアを行う バックアップ保存先は ローカルディスク Windows 共有 NFS サーバ USB ストレージなどが指定できる バックアップ対象は NTFS, FAT, ext2,ext3,ext4, VMFS ネイティブ対応であり 使用ブロックの みバックアップ / リストアの対象とする また シンプルな CUI メニューの単純操作の実現により Integrated Management Module (IMM) などのリモート管理ソフトから確実な操作が可能となっている ミラクル リナックス株式会社 4

MIRACLE System Savior の詳細については下記を参照 https://www.miraclelinux.com/jp/product-service/miracle-plus/mss 5 ミラクル リナックス株式会社

システム構成 以下のシステム構成について検証を実施する RHEV 仮想マシン環境構成図 仮想マシン 仮想マシン KVM ホストクラスタ KVM ホスト #1 RHEL6.3 eth0 rhevm eth0 vnetw vnety Data eth0 eth1 IMM NIC eth0 eth1 eth0 eth1 RHEV Manager サーバー RHEL6.2 x86-64 バックアップ取得 NFS サーバー RHEL6.2 x86-64 ネットワーク構成 サーバ RHEV-Manager の管理用仮想ネットワーク rhevm (10.7.0.0 /16) 仮想マシンの通信用仮 想ネットワーク Data (192.168.17.0/24) IMM 接続用ネット ワーク RHEV-Manager 10.7.17.100(eth0) 192.168.17.100(eth1) 192.168.93.153 KVM ホスト 10.7.17.101(eth0) 192.168.17.101(eth1) - KVM ゲスト - 192.168.17.201(eth0) - ミラクル リナックス株式会社 6

NFS サーバー 10.7.17.102(eth0) 192.168.17.102(eth1) - ストレージ構成 仮想マシンのストレージプールは V7000 上の 1TB のボリュームを LVM の PV として構成し 仮想マシン毎に LV を切り出す設定 7 ミラクル リナックス株式会社

バックアップ元構成 区分製品備考 RHEV-Manager サーバ IBM Flex System x240 コンピュートノード CPU: Xeon E5-2650 2.00GHz 2way / Mem: 132GB / LOM* Emulex 10Gbps / Qlogic 8Gbps FC HBA Red Hat Enterprise Linux 6.3 x86-64 Red Hat Enterprise Virtualization 3.0 NFS v3 (KVM ホストおよび KVM ゲストバックアップ 先 ) KVM ホスト IBM Flex System x240 コンピュートノード CPU: Xeon E5-2650 2.00GHz 2way / Mem: 194GB / LOM* Emulex 10Gbps / Qlogic 8Gbps FC HBA Red Hat Enterprise Linux 6.3 x86-64 外部ストレージ IBM Storwize V7000 MSS MIRACLE System Savior V2R2 2.2.0257 バックアップ先構成 区分製品備考 NFS サーバ IBM Flex System x240 コンピュートノード CPU: Xeon E5-2650 2.00GHz 2way / Mem: 132GB / LOM* Emulex 10Gbps / Qlogic 8Gbps FC HBA Red Hat Enterprise Linux 6.3 x86-64 NFS v4 (RHEV-Manager サーババックアップ先 ) ミラクル リナックス株式会社 8

前提 以下の前提で検証を実施するものとする リストア前後で同型ハードウェア 同サイズディスクの環境とする リストア前後で構成情報の変更はしない 検証シナリオ以下の 3 シナリオについて それぞれの環境で検証する RHEV-Manager 破壊からの復帰 KVM ホスト破壊からの復帰 KVM ゲスト破壊からの復帰 検証手順 検証シナリオについて それぞれ以下の手順で検証する 各手順の詳細は MSS について は MSS の操作 に記述する RHEV-Manager 破壊からの復帰 1 RHEV-Manager 停止 2 オフライン バックアップ実施 3 起動し KVM 環境の正常稼働を確認 4 RHEV-Manager ノードのルートファイルシステムを破壊 5 ノードの電源断 6 RHEV-Manager ノードオフライン リストア実施 7 RHEV-Manager ノード OS 起動確認 8 KVM 環境の正常稼働を確認 RHEV-Manager にて確認 9 ミラクル リナックス株式会社

KVM ホスト破壊からの復帰 1 KVM ホスト停止 2 オフライン バックアップ実施 3 起動し KVM 環境の正常稼働を確認 4 KVM ホストノードのルートファイルシステムを破壊 5 ノードの電源断 6 KVM ホストノードオフライン リストア実施 7 KVM ホストノード OS 起動確認 8 KVM 環境の正常稼働を確認 RHEV-Manager にて確認 KVM ゲスト破壊からの復帰 1 KVM ゲスト停止 2 オフライン バックアップ実施 3 起動し KVM 環境の正常稼働を確認 4 KVM ゲストのルートファイルシステムを破壊 5 ノードの電源断 6 KVM ゲストオフライン リストア実施 7 KVM ゲスト OS 起動確認 8 KVM 環境の正常稼働を確認 RHEV-Manager にて確認 結果 検証結果を以下にまとめる シナリオ シナリオ 1 シナリオ 2 シナリオ 2 環境 RHEV-Manager 破壊 KVM ホスト破壊 KVM ゲスト破壊 KVM 環境 : 問題なく KVM 環境が復帰出来たことを示す ミラクル リナックス株式会社 10

MSS の操作 今回 バックアップ / リカバリでは NFS サーバをバックアップイメージの保存先として いる ここではバックアップ / リカバリで実施した MSS 操作を記述する MSS でのシステムバ ックアップ リカバリの詳細手順については MSS ユーザズガイドを参照 https://www.miraclelinux.com/jp/online-service/download/manual/mss-users-guide MSS メディアからの起動手順 Flex System x240 コンピュートノードの場合 IMM を利用した RHEV-Manager マシン,KVM ホストマシン対象の操作例 以下は KVM ホストの画面を例としている Integrated Management Module (IMM) 管理画面に接続する Web ブラウザにて下記に接続する https://(imm 管理用アドレス ) 11 ミラクル リナックス株式会社

ユーザー名 パスワードを入力してログインする Remote Control- リモートコンソール ( マルチユーザ ) を選択 Start remote control in multi-user mode または single-user mode を選択 ミラクル リナックス株式会社 12

電源停止状態だと下記が表示される [Tools]-[ Launch Virtual Media] を選択 13 ミラクル リナックス株式会社

下記が表示される [Add Imge ] を選択 MSS 製品イメージを選択 または 管理用 PC の物理 CDROM ドライブに MSS 製品 CD を挿入する ミラクル リナックス株式会社 14

接続する CD を選択して [Map] をチェックする [Mount Selected] を選択 15 ミラクル リナックス株式会社

マシンを起動する [Tools]-[Power]-[on] を選択 ミラクル リナックス株式会社 16

起動時 下記で [F12 : Select Boot Device] を選択する 下記が表示される 17 ミラクル リナックス株式会社

下記が表示される 上記が表示されたら IMM1:CD/DVD - IMM Remote Mount を選択し MSS を起動す る ミラクル リナックス株式会社 18

MSS が起動すると下記が表示される 19 ミラクル リナックス株式会社

RHEV-Manager 管理下の仮想マシンの場合 RHEV を使用した KVM ゲストマシンの場合 RHEV-Manager サーバーのターミナル から以下のコマンドを実行し ISO イメージを RHEV 環境の ISO イメージプールに 登録する # rhevm-iso-uploader -i ISO upload MIRACLE_System_Savior-2_2_0257.iso Virtual Machines タブより対象の仮想マシンを右クリックして Run Once を選択する ( 下図 ) 下図の画面がでるので Attach CD をチェックして登録した ISO イメージを選 択します また Boot Sequence より CD-ROM を先頭に移動し OK をクリックして 仮想マシンを起動する ミラクル リナックス株式会社 20

MSS 起動後の共通操作 21 ミラクル リナックス株式会社

MSS 起動後 [Default Settings, VGA(800x600)] で起動する ミラクル リナックス株式会社 22

言語の選択は ja_jp.utf-8 Japanese 日本語 を選択 次のキーボードの選択は jp106 日本語 を選択 23 ミラクル リナックス株式会社

イメージの保存場所の選択は バックアップ時のイメージの保存 およびリストア時のイ メージの読み出し場所を設定する 今回は nfs_server NFS サーバ を選択し NFS サーバにバックアップを取得する ミラクル リナックス株式会社 24

使用するインターフェイスの選択 今回の構成の場合 前述のネットワーク構成に従い選択する KVM ホストは eth1 KVM ゲストは eth0 RHEV-Manager ホストは eth0 25 ミラクル リナックス株式会社

IP アドレス設定方法を選択 ( バックアップ対象ホストに使用している )IP アドレスを入力 今回の構成の場合 前述のネットワーク構成に従い入力する KVM ホストは 192.168.17.101 (eth1) KVM ゲストは 192.168.17.201 (eth0) RHEV-Manager ホストは 10.7.17.100 (eth0) ミラクル リナックス株式会社 26

サブネットマスクを入力 今回の構成の場合 前述のネットワーク構成に従い入力する KVM ホスト KVM ゲストは 255.255.255.0 RHEV-Manager ホストは 255.255.0.0 デフォルトゲートウェイを入力 ( 任意 ) 27 ミラクル リナックス株式会社

DNS サーバを入力 ( 任意 ) ネットワーク設定の確認 ミラクル リナックス株式会社 28

対象サーバの NFS のバージョンを指定する 今回の構成の場合 前述のネットワーク構成に従い入力する KVM ホスト KVM ゲストは NFS v3 RHEV-Manager ホストは NFS v4 NFS サーバの IP アドレスを指定する 29 ミラクル リナックス株式会社

NFS サーバの公開ディレクトリを指定する NFS サーバの空き容量を確認する ミラクル リナックス株式会社 30

バックアップ操作 バックアップモードの選択はディスク単位でのバックアップおよびリストアを行うため 今回は savedisk ローカルディスクをイメージに保存 を選択 イメージの保存名はユニークとなる名称を入力する 今回は kvmhost-nfs3-2-2012-10-26-1716 -img と入力 31 ミラクル リナックス株式会社

コピー元のディスクの選択では バックアップするディスクを選択する 今回は下記を選択した KVM ホストは [sde] KVM ゲストは [vda] RHEV-Manager ホストは [sda] 対象デバイス名はシステム領域を導入したデバイスを指定する その際外部ストレージ装 置等の影響により通常使用している OS から認識できるデバイス名と異なる可能性がある ため 名称 容量などから適切に判断すること ミラクル リナックス株式会社 32

次に 本当に続けてもよろしいですか?(y/n) と確認されるので y を応答する エラーによる中断が発生せず以下の画面が表示されれば バックアップは終了となる 33 ミラクル リナックス株式会社

リストア操作モードの選択までは上記バックアップと同一の手順を実行するモードの選択はディスク単位でのリストアを行うため 今回は restoredisk イメージをローカルディスクにリストア を選択する リストアイメージの選択ではリストア対象マシンのバックアップイメージを選択 今回は kvmhost-nfs3-2-2012-10-26-1716 -img を選択 ミラクル リナックス株式会社 34

リストア実施 コピー先のディスクの選択では リストアするディスクを選択する 今回は下記を選択した KVM ホストは [sde] KVM ゲストは [vda] RHEV-Manager ホストは [sda] 対象デバイス名はシステム領域を導入したデバイスを指定する その際外部ストレージ装 置等の影響により通常使用している OS から認識できるデバイス名と異なる可能性がある ため 名称 容量などから適切に判断すること 35 ミラクル リナックス株式会社

次に 本当に続けてもよろしいですか?(y/n) と確認されるので y を応答する 経過表示 エラーによる中断が発生せず以下の画面が表示されれば リストアは終了となる ミラクル リナックス株式会社 36

IBM Flex System 製品に関して IBM Flex System については 以下の URL を参照 http://www-06.ibm.com/systems/jp/flex/ 検証報告書について 本ドキュメントは 検証作業や検証結果についてまとめられているものであり 本ドキュメントに関する内容 について ミラクル リナックス株式会社 および日本 IBM 社が動作を保証するものではありません 各ソフトウェアのバージョンおよび環境等の違いにより本書で解説される機能が正常に稼働しない場合 があります 導入前の十分な検証を推奨いたします 記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です ミラクル リナックス株式会社 37 ミラクル リナックス株式会社