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5.2 点検 主電源スイッチ ( 電源用漏電遮断器 ) の動作テスト 1 ヵ月に 1 回または長期間連続して運転する前に 主電源スイッチ ( 電源用漏電遮断器 ) の動作をテストしてください 主電源スイッチ ( 電源用漏電遮断器 ) が ON の状態で テストボタンを軽く押します テストボタンを押し

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安全上の注2 安全上の注意 施工前に この 安全上の注意 を良くお読みのうえ 正しく施工してください ここに示した注意事項は状況によって重大な結果に結びつく可能性があります いずれも 安全に関する重要な内容を記載していますので 必ず守ってください 施工完了後 正常に作動することを確認してください お

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資料 1 3 小規模附属物点検要領 ( 案 ) の制定について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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業務用のエアコンや冷凍 冷蔵庫を使用されている皆様へ 平成 27 年 4 月よりフロン排出抑制法が施行され 新たにフロン類使用機器の管理方法に関する基準の遵守が必要となります 高い温室効果を持つフロン類 (HFC 等 ) の排出量が冷凍空調機器の冷媒用途を中心に 今後増加していくと見込まれていること

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第 3 回検討会でご意見を頂いた内容に対する対応方針 ( 案 ) 中長期保全計画の策定において 更新 修繕 といった言葉の使い分けは明確にすべき その際 部位による使い分けや ライフサイクルコストの視点を踏まえた 更新 修繕 のレベル設定にも留意すること 建物を 使える 状態に維持するという観点から


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差圧冷却庫保守 メンテナンス ページ ページ. 冷却庫内部 6. 差圧ファン 6. 差圧ブース 7. 庫内照明 7. 差圧センサー 制御盤 8. 室外機 ( 冷凍機 ) 8. 冷却器 ( ユニットクーラー ) 9. 保守 メンテ契約のご案内 9~ 5. ドレン配管 エアーカット弁 5 菱熱工業株式会

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第 8 章 受水槽以下の装置 受水槽式給水方式による受水槽以下の装置については 法では給水装置に含まれない しかし 水質汚濁防止 十分な水量の確保 将来の維持管理を適正かつ容易にするために必要な事項を定める 受水槽以下の装置の設計及び施工は 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 )

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5.2 点検 ブレーカーの動作テスト 1 ヵ月に 1 回または長期間連続して運転する前に ブレーカーの動作をテストしてください ブレーカーが ON の状態で テストボタンを軽く押します テストボタンを押して ブレーカーのレバーが落ちれば正常です 電源 ON 時電源 OFF 時 図 5.1 テストボタ

7. 業務計画書及び作業報告書等 (1) 業務計画書業務実施前に業務計画書 作業計画書 緊急連絡体制表 作業従事者名簿 技術講習受講証明書を提出すること (2) 業務実施後は速やかに作業報告書を提出すること 報告書は機器製造者標準様式とする 8. 故障等の措置 保守業務において 機器の故障 破損その

第一種特定製品の管理者が取り組むべき措置について フロン類の漏えい防止対策が必要です 第一種特定製品とは 1 業務用のエアコンディショナー 1 及び 2 業務用の冷蔵機器及び冷凍機器であ って 冷媒としてフロン類が使用されているもの 管理者とは原則として 当該製品の所有権を有する者 ( 所有者 )

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イ使用年数基準で更新する施設 ( ア ) 使用年数基準の設定使用年数基準で更新する施設については 将来の更新需要を把握するためにも 更新するまでの使用年数を定める必要がありますが 現時点では 施設の寿命に関する技術的な知見がないことから 独自に設定する必要があります このため あらかじめ施設を 耐久

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保守 業務用ヒートポンプ給湯機の 保守 点検ガイドライン 点検のおすすめ 業務用ヒートポンプ給湯機を 長く安心してお使いいただくために 業務用ヒートポンプ給湯機は 業務用建物における洗面 入浴 洗浄など衛生用途に用いる給湯設備の主要な機器として使用されています 業務用ヒートポンプ給湯機を効率よく 長く安心して使用していただくためには定期的な点検と部品交換などが不可欠となります 突然の故障によりお湯が使用できなくなることや 効率の悪い運転を続けることで無駄な出費がかさむことがないように 保守 点検ガイドライン を作成しました ヒートポンプ給湯機委員会

障発生定期的な保守点検は 物理的耐用年数 経済的耐用年数を延長することができます 故率保守 点検ガイドラインについて このガイドラインは 一般社団法人日本冷凍空調工業会の ヒートポンプ給湯機委員会 において 業務用ヒートポンプ給湯機を長く安心してお使いいただくために 保守 点検に関する基本的な考え方及び点検 部品交換時期の目安をまとめたものです 保守 点検の有効性について 耐用年数の延長の考え方 定期的なメンテナンスは 偶発故障を最小限に抑え 磨耗故障などが生じる使用年数の期間 ( 耐用年数 ) を延ばすことができます 業務用ヒートポンプ給湯機は冷凍サイクルを構成する部品 水関連部品 送風機 電気電子部品など様々な部品によって構成されていますが これらの部品は使用中に徐々に劣化します 図 1 は バスタブカーブ と呼ばれる部品の故障率を示した図です 使用開始後 1 年以内は故障率が高く ( 初期故障 ) 次第に故障率は減少し( 偶発故障 ) 長年の運転後に故障率が高くなり始める( 磨耗故障 ) 様子が表されています 水道光熱費の低減 空気熱交換器 水熱交換器の汚れや逃し弁からの水漏れなどで 水道代や電気代の増加 あるいは湯量不足などの症状が発生します 定期的な保守 点検は水道代や電気代の節約にも繋がります 故障の予防 定期的な診断により 突然の故障による湯切れや予想外の修理費発生のリスクを低減します また ある程度の故障予測もできるため 最小限の部品交換で機器を維持でき 大きなトラブルを防止できます 信頼性の維持 定期点検により 徐々に進行する熱交換器の汚れやシステム故障などを早期に発見することで 機器の性能を維持することができます 安全性の確保 機器を安全にご使用になるためには 定期的に電気部品の点検や水漏れの点検 安全装置の動作確認などが必要です 専門家による点検で 良好な状態でご使用ください 機能 性能は経過年数とともに劣化しますが 定期的にメンテナンスを行う場合と行わない場合では その低下度合いが大きく異なり 使用限界に達するまでの期間す 初期故障期間 偶発故障期間 磨耗故障期間 耐用年数の定義について 耐用年数とは 機器の使用開始から使用に耐えられなくなるまでの期間です また 耐用年数には 表 1 のように各種の定義があり その期間も変わってきます なわち耐用年数にその差が大きく現れてき ます 定期的なメンテナンスは図 2 に示すよう に性能の劣化を低減し 長寿命化を実現す るものです 点検)点検保守交換保守点検保守事後保全修理 性能 機能使用限界(0 使用年数図 1. 使用年数と故障発生率の関係システム置き換え検討予防保全保守交換点検点検点検保守保守点検点検 表 1. 耐用年数の各種定義 耐用年数 内 容 経時的な劣化 磨耗などによって定まる耐用年数で 使用目的に応じた大幅な機能 物理的耐用年数 性能低下なしで 運転可能な状態を維持できる期間 これは 非修理系の機器 部品 に適用される 経済的要因によって定まる耐用年数で 故障率が著しく増大して保全費用が多くなっ 経済的耐用年数 たり 性能低下により運転費用が増加して経済的に引き合わなくなるまでの期間 こ れは 修理系の機器に適用される 新しい機器が普及して 現在の機器の機能 性能 外観などが陳腐化したり 使用エ 社会的耐用年数 ネルギーの供給状態の変化 公害などの社会的要求度の変化などによって 使用が著 しく不利になったり 困難になった場合の期間 法定耐用年数 固定資産の減価償却のために省令で定められた期間 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ( 経過年数 ) 図 2. 耐用年数延長の考え方

業務用ヒートポンプ給湯機配管系統図代表例 開放型貯湯ユニットの場合 密閉型貯湯ユニットの場合 A 開放型貯湯ユニット 密閉型貯湯ユニット 注記部品レイアウトや部品名称はメーカや機種により異なっています 注記部品レイアウトや部品名称はメーカや機種により異なっています

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 5 12 13 14 15 冷凍サイクル部品外表面に錆びの発生はないか目視点検錆び 塗装の剥がれなきこと異常時は補修または交換 電気 電子部業務用ヒートポンプ給湯機 主要部品の保守 点検ガイドライン この表は 一般的な使用条件下における定期点検の内容とその周期 ( 点検周期 ) 及び部品交換などの目安を示しています なお 予防保全については 定期点検の実施周期を 毎年点検 として 定期点検の点検結果に基づき必要となるであろう 清掃 調整の実施 又は 部品交換 補修実施 の予測周期を ( 保全周期 ) として表しています 清掃 調整については 部品の劣化及び性能低下を防止するために また 点検後の部品交換 補修については 各部品の摩耗故障域に達する運転時間又は使用期間を予測し定めています これらはメーカや対象の機器により異なる場合があります 具体的な保守点検内容 周期に関しては それぞれのメーカが発行している技術資料及び各種の説明書をご参照ください 表 2-1 冷凍サイクル部品 電気 電子部品 記号の説明 : 定期点検時 異常があれば補修 交換 水漏れしていないか 水漏れ箇所なきこと 水漏れ時は交換 腐食していないか著しい腐食がなきこと腐食が著しいときは交換水熱交換器目視点検スケール詰まりはないか冷凍サイクルに異常なきこと異常時は点検 交換 ( 水 / 冷媒 ) 冷媒漏れ 油漏れしていないか 冷媒漏れ 油漏れ箇所なきこと 冷媒漏れ時は交換 異常停止履歴はないか ( 詰まり 汚れ ) 作動点検 異常停止なきこと 異常時は点検 洗浄または交換 内部熱交換器 冷媒漏れ 油漏れしていないか 目視点検 冷媒漏れ箇所なきこと 冷媒漏れ時は交換 ( 冷媒 / 冷媒 ) 異常停止履歴はないか ( 詰まり 汚れ ) 作動点検 異常停止なきこと 異常時は点検 洗浄または交換 空気熱交換器 フィンの目詰まり 汚れはないか風路が確保できていること障害物 ごみの除去目視点検冷媒漏れ 油漏れしていないか冷媒漏れ 油漏れ箇所なきこと冷媒漏れ時は交換 四方弁 動作すること作動点検動作異常なきこと異常時は交換絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 抵抗値に問題はないか規定値であること異常時は点検または交換作動点検動作は正常か動作異常なきこと異常時は交換膨張弁キズ 割れはないか目視点検キズ 割れなきこと破損時は交換 絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 電磁弁 動作すること 作動点検 動作異常なきこと 異常時は交換 電動弁 絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 断線 ショートはないか オープン ショート確認 不良時は交換 圧力開閉器 圧力 SW 動作は正常か 作動点検 動作異常なきこと 異常時は交換 動作すること 動作異常なきこと 異常時は交換 断線 ショートはないか オープン ショート確認 不良時は交換 圧力センサ 指示値に異常はないか作動点検規定範囲内確認異常時は交換運転は正常か動作異常なきこと異常時は交換 圧力検出確認 出力電圧確認 特性 ( 電圧 ) に異常なきこと 異常時は交換 動作時 異常な音や振動はないか 作動点検 聴感点検 異常な音や振動なきこと 異常時 ( 音 振動 ) は補修または交換 圧縮機 ( 全密閉型 ) 絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 規定範囲外時は交換 外表面に錆びの発生はないか 目視点検 錆び 塗装の剥がれなきこと 異常時は補修または交換 動作時 異常な音や振動はないか 作動点検 聴感点検 異常な音や振動なきこと 異常時 ( 音 振動 ) は補修または交換 圧縮機 ( 半密閉型 ) 絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 規定範囲外時は交換 外表面に錆びの発生はないか 目視点検 錆び 塗装の剥がれなきこと 異常時は補修または交換 圧力容器 容器 ( 消耗品 ) 区分部品名 1 点検内容点検方法判定基準保全周期 経過年数 4 : 定期点検時 交換 保全内容 運転時間 使用期間 25,000 30,000 ( ) ( ) 品スイッチング電源出力電圧測定テスター出力電圧が規定値以内であること電圧異常があれば交換 8 制御基板外観で部品類に変色または損傷はないか目視点検変色または損傷なきこと変色または損傷時は交換 8 電磁開閉器 接点の荒れ 目視点検 設定通り作動すること 動作不良または変形 変色の時は交換 25,000 補助リレー 動作 外観チェック 目視点検 変形 変色なきこと 動作不良または変形 変色の時は交換 25,000 漏電しゃ断器 外観で変色または損傷はないか目視点検変色または損傷なきこと変色または損傷時は交換テストボタンで作動するか作動点検電源 ON 時テストボタンで作動すること不作動時は交換 25,000 外観で変色または損傷はないか変色または損傷なきこと変色または損傷時は交換目視点検端子台汚れ堆積堆積異物がなきこと堆積異物付着の場合はハケ清掃 25,000 ねじ類のゆるみはないか ドライバー 緩みなきこと 増し締めをする ヒューズ 外観チェック 目視点検 変形 変色なきこと 遮断時交換 8 電解コンデンサ 外観チェック 目視点検 液漏れ 変形なきこと 外観チェックと液漏れがあれば交換 25,000 冷却ファン 動作時 異常な音や振動はないか作動点検 聴感点検異常な音や振動なきこと異常時 ( 音 振動 ) は補修または交換絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 ファンモータ 動作時 異常な音や振動はないか作動点検 聴感点検異常な音や振動なきこと異常時 ( 音 振動 ) は補修または交換絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 16,000 温度センサクランクケースヒータ凍結防止ヒータ 3 リモコン 操作盤 抵抗値と温度のズレはないか作動点検規定値であること異常時は交換外観で部品類に変色または損傷はないか目視点検変色または損傷なきこと変色または損傷時は交換 外観で変色 キズはないか目視点検変色 キズなきこと変色 キズは交換絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 8 外観で変色または損傷はないか目視点検変色または損傷なきこと変色または損傷時は交換絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 8 損傷はないか 損傷なきこと 損傷時は交換 表示灯類チェック目視点検操作通り動作及び表示すること不点灯 表示不良は交換時刻ずれはないか正しい時刻を示していること時刻あわせ実施 8 操作ボタンによる動作チェック 作動点検 操作通り動作及び表示すること 動作及び表示不良時は交換 1: メーカや機器によって名称が異なる場合や無い場合があります 不明な点はメーカにお問い合わせください 2: 5 年毎に消耗品の交換がある場合があります 3: 施工関連側の部品も合わせて点検を行ってください 4: 経過年数は頻発な発停のない通常の使用状態で 9 時間 / 日 3240 時間 / 年と仮定した場合です 運転状況により異なりますので保守契約時にご確認ください 5: 一般的な機械設計寿命は 10 年になりますが 機器によって大きく変わります 設計寿命はメーカにお問い合わせください

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 4 12 13 14 15 水関連部品業務用ヒートポンプ給湯機 主要部品の保守 点検ガイドライン この表は 一般的な使用条件下における定期点検の内容とその周期 ( 点検周期 ) 及び部品交換などの目安を示しています なお 予防保全については 定期点検の実施周期を 毎年点検 として 定期点検の点検結果に基づき必要となるであろう 清掃 調整の実施 又は 部品交換 補修実施 の予測周期を ( 保全周期 ) として表しています 清掃 調整については 部品の劣化及び性能低下を防止するために また 点検後の部品交換 補修については 各部品の摩耗故障域に達する運転時間又は使用期間を予測し定めています これらはメーカや対象の機器により異なる場合があります 具体的な保守点検内容 周期に関しては それぞれのメーカが発行している技術資料及び各種の説明書をご参照ください 表 2-2 水関連部品 記号の説明 : 定期点検時 異常があれば補修 交換 減圧弁 電磁弁 電動弁類 ( 二方弁 三方弁 ) 混合弁 空気抜き弁 逆止弁 逃し弁 ( 膨張水を逃すもの ) 安全弁 ( 缶体保護弁 ) フィルター ストレーナ パッキン O リング等 流量センサ 流量調整弁 ポンプ フロートスイッチ 水位センサ 圧力センサ 水 / 水 熱交換器 圧力は正常か ( 圧力計がある場合 ) 作動点検設定圧力の事動作範囲外時は交換 水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時は交換目視点検詰まり 汚れはないか詰まり 汚れなきこと清掃または交換 水漏れしていないか水漏れなきこと水漏れ時は交換目視点検動作時 異常な音や振動はないか異常な音や振動なきこと異常時は点検または交換 絶縁抵抗チェック DC500V メガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 動作時 異常な音や振動はないか作動点検 目視点検異常な音や振動なきこと異常な音や振動時は補修または交換 絶縁抵抗チェック DC500V メガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 動作時 異常な音や振動はないか作動点検 聴感点検異常な音や振動なきこと異常な音や振動時は補修または交換 設定温度変更時 温度変化はあるか温度計で測定正常動作すること動作範囲外時は交換 詰まりはないか 正常に動作するか作動点検正常に空気抜き動作すること 清掃不動作時は点検または交換 止水はできているか作動点検止水できること止水不可時は点検または交換 水漏れしていないか水漏れなきこと逃がし弁交換目視点検沸き上げ停止中も 排水が続いていないか排水なきこと減圧弁または逃がし弁交換 弁開閉の動作は正常か作動点検正常動作すること逃がし弁交換 水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時は交換目視点検ごみ 汚れはないかごみ 汚れなきこと汚れ時は交換 詰まり 汚れはないか詰まり 汚れなきことフィルタ ( ストレーナ ) 清掃目視点検水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時はOリング交換 ( 消耗品 ) 区分部品名 1 点検内容点検方法判定基準保全周期 経過年数 3 : 定期点検時 交換 保全内容 運転 使用 時間 期間 3 3 3 水漏れ 変色していないか目視点検水漏れ 変色なきこと水漏れ 変色時は交換 水漏れしていないか ごみ 汚れはないか 目視点検 水漏れ箇所なきこと ごみ 汚れなきこと 水漏れ時は交換 ごみ 汚れ除去発錆時は交換 水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時は交換目視点検ごみ 汚れはないかごみ 汚れなきこと汚れ時は交換 動作は正常か ( 温度確認 ) 温度計で測定動作範囲内のこと動作範囲外時は点検または交換 水漏れしていないか目視点検水漏れ箇所なきこと水漏れ時は部品交換 動作時 異常な音や振動はないか作動点検 聴感点検異常な音や振動なきこと異常な音や振動時は補修または交換 絶縁抵抗チェック DC500V メガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 動作は正常か作動点検異常表示なきこと異常時は点検または交換 ごみ 汚れはないかごみ 汚れなきこと汚れ時は交換目視点検水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時は交換 貯湯量を変更すると水位が変更するか水位が設定通りとなること異常時は点検または交換目視点検水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時は交換 水漏れしていないか目視点検水漏れなきこと水漏れ時は交換 動作時 温度上昇はあるか正常動作すること異常時は点検 洗浄または交換作動点検異常停止履歴はないか ( 詰まり 汚れ ) 異常停止なきこと異常時は点検 洗浄または交換 マンホールパッキン水漏れしていないか目視点検水漏れ箇所なきこと 配管 排水栓 ホース類 タンク内部清掃時交換ボルト締めマンホールを開けた場合にはパッキン ( 消耗品 ) を交換 水漏れ 詰まりはないか水漏れ 詰まり箇所なきこと水漏れ 詰まり時は補修または交換目視点検変色または損傷はないか変色または損傷なきこと変色または損傷は交換 水漏れしていないか目視点検水漏れ箇所なきこと水漏れ時は補修または交換 排水操作はできるか作動点検正常動作すること異常時は補修または交換 損傷 硬化 軟化はないか損傷 硬化 軟化なきこと損傷 硬化 軟化時は交換目視点検水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ箇所修正 アナログ温度計 表示は正常か目視点検表示値が範囲内のこと範囲外のときは点検または交換 圧力計 表示は正常か目視点検表示値が範囲内のこと範囲外のときは点検または交換 1: メーカや機器によって名称が異なる場合や無い場合があります 不明な点はメーカにお問い合わせください 2: 施工関連側の部品も合わせて点検を行ってください 3: 経過年数は頻発な発停のない通常の使用状態で 9 時間 / 日 3240 時間 / 年と仮定した場合です 運転状況により異なりますので保守契約時にご確認ください 4: 一般的な機械設計寿命は 10 年になりますが 機器によって大きく変わります 設計寿命はメーカにお問い合わせください

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 4 12 13 14 15 その他 ユニット関連絶縁抵抗チェック DC500V メガ 1MΩ 以上の絶縁抵抗原因部品の交換施工関連業務用ヒートポンプ給湯機 主要部品の保守 点検ガイドライン この表は 一般的な使用条件下における定期点検の内容とその周期 ( 点検周期 ) 及び部品交換などの目安を示しています なお 予防保全については 定期点検の実施周期を 毎年点検 として 定期点検の点検結果に基づき必要となるであろう 清掃 調整の実施 又は 部品交換 補修実施 の予測周期を ( 保全周期 ) として表しています 清掃 調整については 部品の劣化及び性能低下を防止するために また 点検後の部品交換 補修については 各部品の摩耗故障域に達する運転時間又は使用期間を予測し定めています これらはメーカや対象の機器により異なる場合があります 具体的な保守点検内容 周期に関しては それぞれのメーカが発行している技術資料及び各種の説明書をご参照ください 表 2-3 その他 ユニット関連 施工関連部品 記号の説明 : 定期点検時 異常があれば補修 交換 ファン 割れなどないか目視点検割れなどなきこと不良時は交換動作時 異常な音や振動はないか作動点検 聴感点検異常な音や振動なきこと異常時 ( 音 振動 ) は補修または交換 ごみ詰まりはないか 詰まりなきこと ドレン口の清掃 ドレンパンに落ち葉やゴミがたい積していないか落ち葉やゴミなきことドレンパンの清掃ドレン口 目視点検ドレンホースが排水口に導かれているか排水口に導かれていること排水口に導くドレンパンドレンが圧縮機 圧力容器 容器に接触していないかドレンが圧縮機 圧力容器 容器に接触なきこと圧縮機 圧力容器 容器の異常個所は補修または交換 ドレン水がスムーズに流れるか 作動点検 ドレン水がスムーズに流れること ドレン配管の洗浄 保温材 断熱材 剥がれ 浮きはないか 目視点検 剥がれ 浮きなきこと 損傷時は補修 交換 錆び 外観の損傷はないか錆び 損傷なきこと損傷時は補修または交換貯湯ユニット 目視点検冷媒漏れ 水漏れしていないか冷媒漏れ 水漏れなきこと漏れ時は補修または交換ヒートポンプユニット ( 消耗品 ) 区分部品名 1 点検内容点検方法判定基準保全周期 経過年数 3 : 定期点検時 交換 保全内容 運転 使用 時間 期間 10 転倒防止部材 緩みはないか緩みなきこと緩みは補修目視点検錆び 外観の損傷はないか損傷なきこと損傷時は補修または交換 据付台 緩みはないか緩みなきこと緩みは補修目視点検錆び 外観の損傷はないか損傷なきこと損傷時は補修または交換 防振架台 緩みはないか緩みなきこと緩みは補修目視点検錆び 外観の損傷はないか損傷なきこと損傷時は補修または交換 アース線 アース導通が正常か アーステスター 100Ω 以下のこと (D 種接地 ) アース線の補修または交換端子ネジの増し締め 止水栓 損傷または水漏れしていないか 目視点検 損傷または水漏れなきこと 損傷または水漏れ時は交換 水漏れしていないか水漏れ箇所なきこと水漏れ時は交換目視点検ストレーナ フロースイッチに詰りがないか異物詰まりのなきこと異物除去または清掃 加圧ポンプ 動作時 異常な音や振動はないか 作動点検 聴感点検 異常な音や振動なきこと 異常な音や振動時は補修または交換 作動圧力は適正範囲か 作動点検 作動圧力が適正範囲であること 圧力センサ フロースイッチ等はメーカ指定の期間で定期交換 絶縁抵抗チェック DC500Vメガ 1MΩ 以上のこと 1MΩ 未満時は交換 膨張タンク 封入空気圧の低下はないか空気圧確認規定の封入圧力であること圧力低下時は空気封入損傷 水漏れはないか目視点検損傷 水漏れなきこと補修あるいは交換 水漏れ時は交換 バキュームブレーカ 水漏れしていないか 目視点検 水漏れ箇所なきこと 内部の消耗部品はメーカ指定の期間で定期交換 1: メーカや機器によって名称が異なる場合や無い場合があります 不明な点はメーカにお問い合わせください 2: 施工関連側の部品も合わせて点検を行ってください 3: 経過年数は頻発な発停のない通常の使用状態で 9 時間 / 日 3240 時間 / 年と仮定した場合です 運転状況により異なりますので保守契約時にご確認ください 4: 一般的な機械設計寿命は 10 年になりますが 機器によって大きく変わります 設計寿命はメーカにお問い合わせください

関連法規 基準について 冷凍設備の維持管理 ( 高圧ガス保安法関連 ) 高圧ガス保安法施行令の一部改正により 二酸化炭素冷媒に係る高圧ガス保安法の適用除外の範囲が 一日の冷凍能力 3 トン未満から 5 トン未満に拡大され フルオロカーボン ( 不活性 ) と同等になりました ( 平 成 29 年 7 月 25 日施行 ) この改正に伴う安全性の担保として 圧縮機 圧力容器 容器への全面腐食対策 の一つとして 定期 点検が必要となりました フロンの適切な管理義務 地球温暖化とオゾン層破壊の原因となるフロン類 (CFC HCFC HFC) の排出抑制のため 業務用の エアコン 冷凍冷蔵機器の管理者 ( 所有者など ) には機器及びフロン類の適切な管理が義務付けられます 業務用ヒートポンプ給湯機 (CO2 冷媒機器は除く ) は冷凍冷蔵機器に区分されます 詳細は下記 URL をご確認ください フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律 ( フロン排出抑制法 ) https://www.jraia.or.jp/info/freon/env_freonleaflet_1.pdf 使用水の維持管理 ( 水道法関連 ) 業務用ヒートポンプ給湯機の導入には事前に必ず 各社規定の水質検査等により 各社規定の水質基 準への適合 を確認してください また 水道に直結する業務用ヒートポンプ給湯機に使用する水は 水道法第 4 条に基づく 水質基準に関 する省令 *1 に適合する必要があります なお 機器使用中の水質は 設備水回路の経年変化 ( 水垢付着 異物混入や配管材料の劣化等 ) によ り変化します 貯湯槽を含む水回路は 水質維持のために定期的に清掃してください 定期的な水質検査 の実施有無や規定水質基準の詳細にあっては 各社カタログや技術資料等による確認をお願いします 消耗部品 ( 弁類等 ) の定期交換 水道に直結する業務用ヒートポンプ給湯機は 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 *2 の規 制をうけます 使用に伴う経年劣化や機能低下は 水道水の水質へ影響を与えたり 給水装置内の逆流 漏水やウォーターハンマー等の不具合につながることから 維持管理を行うことは極めて重要です また 減圧弁 逃し弁や安全弁等の弁類は 頻繁な作動を繰り返すうちに故障に至る消耗部品で 定期 点検と定期交換が必要です 減圧弁はストレーナの目詰まりや弁棒固着による減圧不良 逃し弁は弁部の シール性低下による水漏れに至ります 水漏れ量の増加は お客様の経済的負担 機器周辺の汚れ 架台 の錆等の発生につながります 使用水に関する注意事項 金属製貯湯槽及び 金属配管部から稀に発生する通水部水漏れは局部腐食に依ることが多く 各社規定 の水質基準を管理標準とすることで 機器の良好な状態の維持が出来ます 機内配管の詰まり及び 自動制御装置の作動不良は通水部の炭酸塩 ケイ酸塩スケールに依ることが多く 水質管理と保守及び点検を管理標準とすることで 機器の良好な状態の維持が出来ます 水質基準に関する省令 *1 は 人の飲用に適した水質管理基準であることから 金属部品の腐食 通 水部へのスケール詰まり等を考慮した水質基準値等として 日本冷凍空調工業会規格 冷凍空調機器水 質ガイドライン ( G L - 0 2 ) が制定されています * 1: 水質基準に関する省令 ( 平成 15 年 5 月 30 日厚生労働省令 101 号 ) 水道水質に関する基準項目及び基準値を規定 * 2: 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 ( 平成 9 年 3 月 19 日厚生省令 14 号 ) 耐圧性能基準 浸出性能基準 水撃限界性能基準 逆流防止性能基準 負圧破壊性能基準 耐寒性能基準等を規定 ヒートポンプ給湯機委員会 2018 年 7 月作成 105-0011 東京都港区芝公園 3-5-8 TEL:03-3432-1671 FAX:03-3438-0308 http://www.jraia.or.jp/