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緊急に措置すべき事項

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

指定特定相談支援事業 指定障害児相談支援事業の指定に係る Q&A 注意事項事業の実施にあたっては, 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定計画相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 や 児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 等を必ず確認

緊急に措置すべき事項

加算・減算一覧【HPアップ用】(修正あり)

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

Microsoft Word - 29yoryou

医療的ケア児について

資料6-1 日本自閉症協会(要約版)

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⑴ 利用定員が 30 人以下の場合 1,081 単位 ⑴ 利用定員が 30 人以下の場合 976 単位 ⑵ 利用定員が 31 人以上 40 人以下の場合 1,000 単位 ⑵ 利用定員が 31 人以上 40 人以下の場合 917 単位 ⑶ 利用定員が 41 人以上 50 人以下の場合 925 単位

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Microsoft PowerPoint - 03_日本肢体不自由児療護施設連絡協議会

資料3-1(就労系サービス資料本体)

(1) 家庭的保育事業 項目 国基準 区分 保育業者 家庭的保育者 市町村長が行う研修を修了した保育士 保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認める者 家庭的保育補助者 市町村長が行う研修を修了した者 数 0~2 歳児 3:1( 家庭的保育補助者を置く場合 5:2) 保育を行う専用居室

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1 主な改定内容について (1) 人工呼吸器等の使用や たん吸引などの医療的ケアが必要な障害児が 必要な支援を受けられるよう 看護職員の配置を評価する加算を創設 (2) 障害児の通所サービスについて 利用者の状態や事業所のサービス提供時間に応じた評価を行う (3) 障害児の居宅を訪問して発達支援を行

サービス管理責任者研修について

介護給付費等単位数サービスコードについてサービスコードの構成 : サービス種類 サービス種類コード : サービス種類 居宅介護重度訪問介護同行援護行動援護療養介護生活介護経過的生活介護短期入所重度包括施設入所支援経過的施設入所支援自立訓練 ( 機能訓練 ) 自立訓練 ( 生活訓練 ) 宿泊型自立訓練

<4D F736F F D E C4817A8D4C93878CA78FE18A51959F8E B FEE95F18CF6955C90A793788EC08E7B97768D802

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障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

Taro-0316 障害児通所支援報酬告

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2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

平成27年度税制改正要望結果について

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障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要

地域子育て支援拠点事業について

加算・減算一覧【HPアップ用】

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通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

重点番号 1: 保育所等の児童福祉施設に係る 従うべき基準 等の見直し ( 神奈川県 ) 児童発達支援センターにおける食事提供方法について ( 施設内調理以外による提供方法への緩和 ) 1 提案の概要児童福祉施設のうち 保育所における児童への食事の提供については 一定の条件が整えば 満 3 歳以上の

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

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届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

様式及び添付書類によりサービス種類ごとの一件書類の提出を受けること ただし 同一の敷地内において複数種類の障害児通所支援事業を行う場合及び児童福祉法に基づく指定通所支援の事業の人員 設備及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 15 号 以下 指定通所基準 という ) 第 80 条に規

スライド 1

報酬改定(就労系サービス)

( 別添 ) 障害者自立支援法等の下での介護福祉士等による喀痰吸引等の対価に係る医療費控 除の取扱いについては 下記のとおりとする 1 者 障害福祉サービス等の利用中において 介護福祉士等による喀痰吸引等が行われる こと 2 となる障害福祉サービス等次の (1) から (12) に掲げる障害福祉サー

第 4 章施策の展開 1 到達目標障害のある方の自立支援の観点から 地域生活への移行や就労支援などの主要な課題に対応するため 国の基本指針 11 に示された見込量の確保に係る目標事項について 本市における障害福祉計画 ( 第 4 期 ) 期間中の実績等を踏まえ 到達目標 12 を設定します 一覧 (

Microsoft PowerPoint - 資料3.pptx

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を


社会福祉協議会 公営住宅法第二条第十六号に規定する事業主体である又は 番号法別表第二の 27 の項 番号法別表第二の 30 の項 番号法別表第二の 31 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 社会福祉法によ

入院時等の加算に関する Q&A Q1 施設入所支援における入院 外泊時加算については 1 月に8 日を限度に 320 単位を算定することとされているが 8 日間は連続していなければならないのか A 入院 外泊の日数については 連続している必要はなく 8 日に満たない短期間の入院 外泊を数回行った場合

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Ⅰ 障害児の現状 障害児及び障害児支援の現状資料 2 在宅で生活している障害児数 ( 推計値 ): 約 21 万 5 千人 ( 全国在宅障害児 者等実態調査 (H23)) 18 歳未満人口 ( 約 2033 万 9 千人 ) の 1.1% ( 内訳 ) 障害者手帳所持者 19.9 万人 障害者手帳は

事務連絡 令和元年 8 月 2 日 各都道府県障害保健福祉主管課御中 厚生労働省社会 援護局 障害保健福祉部企画課 障害福祉サービス等報酬改定等に係るインタフェース仕様書 確定版 等の提示について 障害保健福祉行政の推進については 平素よりご尽力を賜り厚く御礼申し上げます 令和元年 10 月に実施さ

く指定障害児入所施設等の人員 設備及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 16 号 ) 第 17 条及び第 54 条並びに児童福祉法に基づく指定障害児相談支援の事業の人員及び運営に関する基準 ( 平成 24 年厚生労働省令第 29 号 ) 第 12 条の規定に基づき市町村が定める基準

緊急連載!! あとわずか! 最終回制度 報酬改定に対する予測と提案 NPO 法人日本介護福祉教育研修機構理事長日本通所ケア研究会会長妹尾弘幸 あくまでも 私見による予測 提案であり 決定事項ではないことにご注意ください 0 総論 項 目 訪問 通所 短期入所 小規模多機能 入所 基本機能 訪問介護

別紙2

児童福祉法に基づく障害児通所支援利用者 負担上限額管理務マニュアル 平成 29 年 10 月版 名古屋市役所子ども青少年局子育て支援部子ども福祉課

Microsoft Word - 【資料4-3】0316_PM_ショート

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02_01_「Q&A VOL.1(平成30年3月30日)」

簡易入力Ver2.11(障害者編)報酬改定入力例

6 児童福祉法の改正 24 年 4 月には 障害者自立支援法と児童福祉法に分かれていた障がい児 の支援体制を一元化する改正がなされ 市町村が支給決定する障がい児通所支援 と都道府県が支給決定する障がい児入所支援が創設されました 7 障害者虐待防止法の施行 24 年 10 月には 障害者虐待の防止 養

都道府県・指定都市における単独事業等一覧(平成25年度都道府県・指定都市別)

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Ⅰ 第 4 期障害福祉計画に係る進捗状況 成果指標放課後等デイサービス事業を利用する児童 生徒の割合 平成 25 年度実績 平成 26 年度実績 平成 27 年度実績 平成 28 年度実績 平成 29 年度目標 11% 28% 39% 48% 61% おもな取組み 施策 1 障害や発達に課題のある子

改正要点マニュアル

○○○の課題と検討

( 産休等代替職員の登録 ) 第 3 条 所定の資格を有する者であって, 産休等代替職員となることを希望する者は, 産休等代 替職員登録申込書 ( 別記様式第 1 号 ) を市町に提出するものとし, 市町長は適当と認めたときはこれを産休等代替職員登録簿 ( 別記様式第 2 号 以下 登録簿 という

xls

年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

Microsoft Word - 【表紙】資料1-2.doc

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

270401定める児童等.docx

②報告書

スライド 1

ケース1 別居中の親の就労規定 (1) 事例 父は父の実家で別居中( 戸籍上は同居になっている ) ずっと求職中 母はフルタイムで就労している 離婚していなければ父母の就労状況を見るため 現在は短時間認定であり 3カ月間しか入園できないことになる 家庭相談 ( 訪問等 ) の対象になっている特別な支

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

(2) 児童発達支援管理責任者の経過措置について ( 児童発達支援 放課後等デイサービス ) 以下アの取扱については平成 30 年度末をもって全て終了するため 新基準に適合する実務経験を有し 必要な研修を修了した児童発達支援管理責任者を配置すること 配置できない場合は平成 30 年 4 月 1 日以

障害児・発達障害支援_

那智勝浦町 障害

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事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

第1回 障害者グループホームと医療との連携体制構築のための検討会

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

介護度 1 か月 (30 日 ) あたりの施設利用料グループホームかじかの里平成 28 年 5 月 1 日現在 負担割合 介護サービス利用料加算料金居室料食費光熱水費合計 要介護 1 1 割 2 割 22,770 45,540 2,475 4,949 37,500 30,000 11,

< F2D E95E CC816988C482CC A2E6A>

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

Microsoft Word - hukushijinzai12.doc

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

3 事業の必要性 (1) 地域の状況 (2) 利用予定者数 確保策 就労継続支援 B 型の新設については 利用予定者名簿を添付すること 確保策は具体的に記載すること ( 日中活動系サービス 児童発達支援 放課後等デイサービスの場合 ) 4 訓練や作業の具体的な内容 ( 様式任意 ) 多機能型の場合は

( 様式第二 ) 介護給付費 訓練等給付費等明細書 ( 居宅介護 重度訪問介護 同行援護 行動援護 重度障害者等包括支援 短期入所 療養介護 生活介護 施設入所支援 自立訓練 就労移行支援 就労継続支援 ) 市町村番号 助成自治体番号 請受給者証番号求事業者及び 児童デイサービス 旧法施設支援 を削

計画相談支援 障がい児相談支援における特定事業所加算に係る基準の遵守状況に関する記録 ( 保存用 ) 平成年月サービス提供分 異動等区分 1 新規 2 継続 3 変更 4 廃止 加算の区分 1 特定事業所加算 (Ⅰ) 2 特定事業所加算 (Ⅱ) 3 特定事業所加算 (Ⅲ) 4 特定事業所加算 (Ⅳ)

報酬改定(処遇改善加算・処遇改善特別加算)

Transcription:

第 4 回障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 平成 23 年 11 月 22 日 ( 火 ) 資料 3-1 障害児支援にかかる報酬について < 論点等 > 1

障害児通所支援について 2

児童発達支援の報酬に係る主な論点 障害児通所支援の共通の論点 現行の障害児通園施設や児童デイサービス事業所が新体系に円滑に移行できるよう 現行の支援水準を基本に報酬を設定してはどうか 法改正の趣旨等を踏まえ 様々な障害を受け入れることができるよう 各障害に応じた専門的な訓練の提供や障害特性へのきめ細かな配慮が行えるよう報酬上評価してはどうか 現行の障害福祉サービスに置くこととされているサービス管理責任者に相当する者として障害児支援に新設する児童発達支援管理責任者については 3 年間で段階的に配置し 管理者などとの兼務も可能としていることから 報酬については 別途専任で配置した場合に加算してはどうか 3

支援の提供にあたっては 保護者の勤務時間等に合わせた開所時間とするなど 保護者の就労支援策の一つとして 捉えることについてどのように考えるのか 一方で 短時間しか開所していない場合もあるが 公費の効率性や公平性の観点から どのように考えるか なお 放課後デイサービスについては 放課後と夏休み等の学校の休業日では 通常 サービスの提供時間が異なることから 現行の水準を基本に 時間数に応じた報酬単価を設定してはどうか 支援の提供時間について 障害児通園施設の場合は 送迎を含めて原則 1 日つき 8 時間 児童デイサービスの場合は 下限を設定されているものではないが 個別支援計画に沿ったサービスを提供する上で必要となるサービス提供時間が確保される必要があるとしている 保育所の例保育所の保育時間は 1 日につき 8 時間を原則としているが 残業や通勤距離の遠距離化など保護者のニーズに応じて開所時間 (11 時間 ) を超えて実施する延長保育を推進 人件費や事業費を補助 延長保育実施率 69.4%( 平成 21 年度 ) 児童デイサービスの報酬サービス費 Ⅰ( 利用者のうち就学前の障害児の割合が 70% 以上の場合のため 通常 午前から夕方まで実施 ) 単価は定員 10 人以下で 828 単位サービス費 Ⅱ( 利用者のうち就学前の障害児の割合が 70% 未満の場合のため 通常 午後から夕方まで実施 ) 単価は定員 10 人以下で 689 単位 4

児童発達支援 ( 主たる対象とする障害を重症心身障害とする場合 ) に係る個別の論点 重症心身障害児 ( 者 ) 通園事業からの円滑な移行と 重症心身障害児 ( 者 ) への適切な支援を提供する観点から 通常の児童発達支援とは別に 主たる対象とする障害を重症心身障害とする場合の人員基準等を設けるとともに 生活介護等の障害福祉サービスと一体的に実施できるようにすることとしている このため 報酬 ( 障害福祉サービスを含む ) については 現行の補助単価を踏まえて 報酬を設定してはどうか 事業の実施に当たっては 現行の通園事業の小規模な実態に配慮し 通常の児童発達支援が定員 10 人以上に対して 定員 5 人以上で可とすることとしているため 小規模事業所に対する報酬上の特例的な取り扱いを設けてはどうか 現行の重症心身障害児 ( 者 ) 通園事業は 補助対象となる規模等の要件を定め 事業の安定的な運営ができるように 一定額の補助を行ってきたが 一方で定員超過が認められていないなど弾力的な運用が困難な仕組みとなっているところ 報酬の設定に当たっては サービスの利用実態を踏まえて 1 日当たりの報酬を設定するとともに 一定の範囲内で定員を超えて利用者を受け入れることを可能とするなど 日払いの利点を活かせるようにしてはどうか 5

放課後等デイサービスに係る個別の論点 学校と自宅の通学は 通学バスの運行や就学奨励費の対象となるなど 教育の責任より実施することが基本であるが 学校と事業所間の送迎については 特に定めがなく 双方の取り決めの中で実施されてきたところ 今般 放課後等デイサービスが創設され 放課後等の支援に重点化されたことを踏まえ この取扱いを明確にすることとし 一定の条件の下で 学校と事業所との間の送迎を行った場合に評価してはどうか 6

保育所等訪問支援に係る個別の論点 保育所等訪問支援については 訪問支援の内容が直接支援だけでなく 訪問先施設のスタッフに対する技術的指導の要素も大きいことや 集団適応の状況等に応じ所要時間が特定できないこと等の特徴があることから 報酬については 1 回当たりの支援に係る費用を評価してはどうか 報酬単価は 訪問支援員の人件費 ( 賃金 ) と訪問先までの旅費について 一般の国庫補助事業で使用している単価や自治体における他の訪問による事業の実態を参考に 設定してはどうか 単価の例 < 国庫補助事業で使用している単価 > 保育士などの直接処遇職員の賃金 ( 日額 ) 5,920 円保健所管内旅費 ( 日当含む ) 1,860 円 < 自治体における他の訪問による事業の実態 > 人件費 ( 時給で設定しているケース ) 877 円 ~5,390 円管内旅費 1 回 1,500 円 ~3,700 円 利用者 1 人に対して 訪問する実施形態を想定しているため 同一日に複数の障害児に訪問支援を提供する場合は減算 (1 日に支援した人数に応じて基本報酬を設定 ) してはどうか 利用人数に応じて単価が異なる例児童デイサービスの医療連携体制加算 ( 医療機関等の連携により 看護職員が訪問して障害児に対して看護を行った場合の加算 ) 利用者 1 人で 500 単位 利用者 2 人以上 8 人以下で 250 単位 7

関係団体からの主な要望 報酬関係 相談支援や保育所等訪問支援を行う専門的支援のノウハウを地域に広く提供する中核機関となる 児童発達支援センター が 適切な支援が確保できるような報酬単価をお願いします また 障害児やその家族に対する支援を行う 児童発達支援事業 においても 地域支援を担うことができるとされています 児童発達支援センター が実施したものと同様な報酬単価設定をお願いします さらに 重症心身障害児や重度の行動障害のある児童等を受け入れた際には 報酬上の評価をお願いします ( 全国肢体不自由児 者父母の会連合会 ) 事業ごとに施設基準 職員配置基準を定めて一律の報酬とした上で 子どもの状況に応じた専門職員配置に応じた加算措置を講じるべき ( 全国児童発達支援協議会 ) 児童発達支援に関しては センター 事業ともに保育士 児童指導員の配置基準を同様にし 基本として共通の報酬単価とするべき 加えて 児童発達支援センターに関しては 設備基準ならびに給食の提供 送迎 事務管理部分を適正に評価すべき ( 全国児童発達支援協議会 ) 同一敷地内に福祉型児童発達支援センターとなるべき施設が複数併置されている場合 統合されれば定員が増加し 事務費等の減額が予想されるが 考慮願いたい ( 全国児童発達支援協議会 ) 肢体不自由児通園施設が医療型児童発達支援センターに移行する場合には 通園部 ではなく 独立した施設 として 事務費を含めた単価が設定されるべき ( 全国児童発達支援協議会 ) 児童デイサービス事業所で負担している上限管理の事務手続きを補填してほしい ( 日本身体障害者団体連合会 ) 重症児通園事業の移行先となる 児童発達支援と放課後等デイサービス 生活介護等の多機能型 の報酬単価設定において 配慮をお願いしたい ( 日本重症児福祉協会 ) 保育所等訪問支援について 発達障害に詳しい専門職の配置には高い報酬単価を設ける ( 日本発達障害ネットワーク ) 8

保育所等訪問支援について 障害の確定診断前から支援が受けられるような仕組みの充実が必要 訪問担当者が 市町村保健師等とともに 診断前の乳幼児への支援を行った場合 報酬上の評価が得られるよう検討 ( 日本発達障害ネットワーク ) 保育所等訪問支援事業の報酬単価の設定に際しては 必要経費 ( 移動時間 車両等の取得と維持費 ) を配慮すべき ( 全国児童発達支援協議会 ) 放課後等デイサービス事業については 重度の障害児の利用希望にも対応できる報酬単価の設定をお願いします ( 全国肢体不自由児 者父母の会連合会 ) 放課後等デイサービスの 学校と事業所間の送迎加算を認めること ( 日本発達障害ネットワーク 全国児童発達支援協議会 ) 今後 学齢児童は放課後等デイサービスの対象となるが 従来の児童デイサービス Ⅱ 型の単価となれば 事業の存続が危ぶまれる事業所が多数考えられる この点を念頭に入れた報酬単価の設定とするべき ( 全国児童発達支援協議会 ) 放課後等児童デイサービス事業について 単独で事業運営が可能な報酬単価が必要であり 現行の児童デイサービス Ⅱ 型単価を下回ることなく 安定した職員の雇用が可能な単価設定にすべき ( 全国児童発達支援協議会 ) 障害特性に応じた適切な支援が提供できるよう 現在の事業の利用実態やサービス内容を踏まえた報酬単価とサービス類型を設定してください 特に重症心身障害児 ( 者 ) 通園事業 (B 型 ) では 送迎等の負担が大きく 運営が厳しくなっている事業者もあります ( 全国肢体不自由児 者父母の会連合会 ) 専門職 (PT OT ST 等 ) による個別訓練の提供 専門職を常勤雇用等 配置に見合った報酬上の評価を行う ( 日本発達障害ネットワーク ) その他 障害児通所支援と障害福祉サービス事業との一体的な運営を認めるなど 身近な地域で通所サービスを受けられる仕組みを構築する ( 日本発達障害ネットワーク ) 9

障害児入所支援について 10

障害児入所支援の報酬に係る主な論点 共通の論点 現行の障害児入所施設が新体系に円滑に移行できるよう 現行の支援水準を基本に報酬を設定してはどうか 改正法の趣旨を踏まえ 主たる対象とする障害以外の障害を受け入れた場合でも その障害に応じた適切な支援が確保できるよう 障害種別に応じた報酬単価を設けてはどうか 現行の障害福祉サービスに置くこととされているサービス管理責任者に相当する者として障害児支援に新設する児童発達支援管理責任者については 3 年間で段階的に配置し 管理者などとの兼務も可能としていることから 報酬については 別途専任で配置した場合に加算してはどうか 障害児入所施設にも 虐待を受けた障害児が入所しているが 児童養護施設で実践している取り組みを踏まえ 虐待を受けた児童への支援方法に効果的とされている小規模グループケアによる療育や心理的ケアについて 報酬上評価してはどうか 11

関係団体からの主な要望 報酬関係 職員配置基準の引き上げと人員配置体制加算を創設してほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 看護師加算について 准看護師にも適用してほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 現行の強度行動障害加算は適用水準が高すぎるので 緩和してほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 小規模施設加算について 定員 30 人以下の施設に適用されているが 児童養護施設並みに定員 45 人以下の施設に適用してほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 現行の自活訓練加算の適用を最大 2 年間まで延長すること その期間は 障害児施設への入所を継続してほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 家庭支援専門相談員加算の創設 ( 日本知的障害者福祉協会 ) 小規模グループケア加算の創設 ( 日本知的障害者福祉協会 ) 肢体不自由児 重症心身障害児の障害の特性に応じた適切な支援ができる報酬単価にしてください ( 全国肢体不自由児施設運営協議会 全国肢体不自由児 者父母の会連合会 ) 加算の拡充 ( 例 : 乳幼児加算 重度加算 重度重複加算 母子入園受入加算 心理的ケア加算 地域生活への移行加算 )( 全国肢体不自由児施設運営協議会 ) 12

その他 幼稚園費を認めてほしい 保育所への通所を可能とするようにしてほしい 措置費 ( 日本知的障害者福祉協会 ) 特別育成費の支給について個別承認を廃止し 例外なくすべての児童に支給するようにしてほしい 措置費 ( 日本知的障害者福祉協会 ) 現行の被虐待児受入加算は 入所後 1 年間となっているが 入所中は期間を限定せず適用してほしい 措置費 ( 日本知的障害者福祉協会 ) 乳幼児への職員配置を手厚くするなどの措置を講じてほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 地域小規模障害児入所施設 ( 障害児グループホーム ) の創設 自立援助ホームの創設 ( 日本知的障害者福祉協会 ) 自立訓練支援員を配置してほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 栄養士の配置基準を定員 41 人以上から 40 人以下に引き上げてほしい ( 日本知的障害者福祉協会 ) 13

18 歳以上の障害児施設入所者 への対応について 14

18 歳以上の障害児施設入所者への対応に係る論点 18 歳以上の障害児施設入所者は 24 年 4 月 1 日以降も引き続き必要なサービスが受けることができるよう 障害者自立支援法に基づく障害福祉サービスの事業者指定に当たっての特例措置を設けることとしているが この特例措置の対象となる障害福祉サービスの指定基準を満たさない場合の報酬については 一定期間 現行の障害福祉サービスの報酬を適用せず 現行の障害児施設の報酬単価との関係を踏まえて設定してはどうか 15

関係団体からの主な要望 報酬関係 療養介護は定員規模区分による報酬単価が設定されているが 重症心身障害児施設は病院であり 従来から定員区分による単価の設定はなじまないとして実施されてこなかったことを踏まえ 児者一貫した実施の場合には 一律 ( 単一 ) の報酬単価を設定され 選択実施できるようにしてもらいたい ( 全国重症心身障害児 ( 者 ) を守る会 日本重症児福祉協会 ) 重症心身障害児施設が障害者サービス ( 療養介護 ) を一体的に実施する場合の経過措置において 現在の障害児入所支援給付費を十分に配慮した設定をお願いしたい ( 日本重症児福祉協会 ) 16