Microsoft Word - 09 事業計画 本部  doc

Similar documents
新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

公的な住宅改修制度について

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

<4D F736F F D B A815B836782CC8A C98C5782E9834B C4>

2. 相談 29

宅建157 表4-表1

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378>

宅建153 表4-表1

財団法人新潟県建築住宅センター

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

160627_26年度評価結果の反映状況(理事長説明後)

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

Microsoft PowerPoint - 【資料3-13】中国.pptx

日本における不動産取引に関連する法律 日本の民法では 契約関係にある当事者同士が対等 公平であることが原則とされている 一方 土地や建物などの不動産を売買するときや賃貸借するときは 事業者と消費者との間に交渉力や情報量などに差が生じる こうしたことがトラブルにつながることを防ぐために 不動産取引の様

平成30年度事業計画書(みだし:HP用)

BL住宅金融公庫適合証明手数料案

<4D F736F F D D CF092CA91E D81698C668DDA A2E646F6378>

財団法人 神奈川県建築安全協会

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

宅建156 表4-表1

2017_4月号 .indd

SBIAQ確認検査業務手数料規定

215 参考資料

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

宅建153 表4-表1

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

< F2D816994D48D FA957493FC816A >

平成22年2月●日

(Microsoft Word - \216\221\227\2773)

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

平成22 年 11月 15日

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

Microsoft PowerPoint (確定)【住宅事業者様向け】平成29年度市場動向調査

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

Microsoft Word - ‰L”Òfl�Ł\”‚Š¿.doc

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

個信センター概要

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

1. 住宅地価格査定マニュアル 改訂の概要 (1) 大都市圏版 と 標準版 の区分を廃止し 一本化 1 改訂前は 査定地 ( 事例地 ) が所在する地理的要因に基づき大都市圏版または標準版のいずれかを査定者が選択し かつ 大都市圏版と標準版では各査定項目の評点について異なる設定としていますが 改訂で

PowerPoint プレゼンテーション

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

プレゼンテーションタイトル

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

所得税確定申告セミナー

<4D F736F F F696E74202D F8AF991B B8A EA8EAE816A816990E096BE89EF8E5189C18ED C5816A>

平成27年度事業計画書

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

p81-96_マンション管理ガイド_1703.indd

目次 1. 調査の概要 調査の目的 調査対象 対象地域 調査方法 回収状況 結果の概要 住み替え 建て替え リフォームに関する事項 住み替えに関する意思決定 リフォーム

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 30 年 12 月 12 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 基準利率 1.16 ~ 2.85 % 特別利率 A 0.76 ~ 1.89 % 特別利率 B 0.51 ~ 1.90 % 特別利率 C 0.3

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

資料 2009 年 制度拡充チラシ資料 2010 年 制度拡充チラシ いて フラット35 Sの当初 10 年間の金利引下げ幅を年 0.3% から年 1.0% に拡大する制度拡充が実施されました (2010 年 15 日以後の資金受取分から実施し 2010 年 12 月 30 日までの時限措置 ) (

< F2D E738BC794B A C8892E >

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

売買 売買仲介アンケート調査結果とりまとめ Ⅰ 各社の企業概要 (1) 本社所在都道府県 2

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

平成13年度分譲マンションアンケート調査(簡易集計結果)

宅建169 表4-表1(訂正)

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937892F18CBE8F EE A2E646F6378>

スライド 1

【別添3】道内住宅ローン市場動向調査結果(概要版)[1]

PowerPoint Presentation

適合証明業務手数料規程

⑰(適既改工第16号書式)リフォーム工事計画確認申請書

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 28 年 12 月 9 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 日本政策金融公庫国民生活事業 ( 生活衛生資金貸付 ) 主要利率一覧表 下記以外の設備資金 ( 注 2) 融資の種類利率 ( 注 1) 省エネル

中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

平成23年度第1回人材確保・育成部会

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

2 低入札対策の拡充

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

事務連絡 平成 31 年 2 月 28 日 ( 一社 ) 住宅リフォーム推進協議会ご担当者様 国土交通省住宅局住宅政策課 住宅企画官付 住宅生産課 建築指導課 税制特例に係る証明書における建築士等の個人の住所欄の削除について 平素より住宅行政の推進にご協力をいただき 誠に有難うございます 先般 パブ

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

ご存知ですか 中古住宅の瑕疵の保証期間は 売主によって異なります 中古住宅における売買契約には 宅建業者が自ら売主となる場合 宅建業者の仲介により 元の所有者( 個人 ) が売主になる場合 ( 以下 個人間売買 といいます ) の2 種類のケースがあります ( 日本では 個人間売買の数が圧倒的に多く

スライド 1

( 資料 3) 比較検討した住宅 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資料 4) 住宅の選択理由 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資

Transcription:

平成 24 年度事業計画 わが国経済は このところ 円高に歯止めがかかり 株価も回復傾向にあるが まだまだ厳しい状況にあることに変わりはない さらに 消費税率引上げを含む社会保障と税の一体改革の行方によっては 国民の住宅建設 購入が困難となることも予想され 景気への悪影響が憂慮される とりわけ 東日本大震災の復興需要の影響を受けて 被災地以外での住宅建設において人件費 資材の値上り 人手不足等 我々中堅住宅不動産事業者にとって 看過できない事業環境になることが懸念される こうした状況に対応するため 政策提言 要望活動を積極的に展開するほか 住宅不動産の事業手法の調査研究を行い 会員の事業経営に資する 加えて 省エネ法の改正など住宅供給に係る法規制の動向を把握し 適宜 会員への情報の提供と周知を図る また 平成 24 年度からの一般社団法人への移行を受け 従前に増して効率的な事業運営を行う 以上を踏まえ 平成 24 年度の事業計画を次のとおり定める 基本方針 1. 政策活動 提言消費税 住宅 土地税制改正 住宅金融支援機構のフラット35を始めとする融資制度について改善を要望し その実現を図る 2. 住宅不動産事業手法等の拡充 (1) 委員会活動を通じて 環境に配慮した住宅供給の促進 首都圏における戸建分譲住宅の販売状況等について調査研究を行うとともに 日住協いえかるての普及促進を図る (2) 昨年度に引き続き建築物の耐震化に資する事業を実施する 3. 協会活動の展開 (1) 協会活動の活性化及び協会運営の効率化に努める (2) 全国住宅建設産業協会連合会 ( 住協連 ) との統合を推進する (3) 会員が利用できる割引制度等を拡充し 周知するとともに この制度を活用した新規入会の促進を図る (4) 一般社団法人への移行を機に 協会ホームページを改訂し 内容を拡充する -159-

第一政策活動 提言 1. 消費税社会保障 税一体改革大綱で 住宅の取得について 必要な措置について財源も含め総合的に検討すると明記されたことを受け 少なくとも現行以上の税負担にならないよう的確な軽減措置を関係団体と連携しつつ提言する 2. 住宅 土地税制住宅用家屋の所有権の保存登記に対する税率の軽減措置を始め 平成 25 年度税制改正へ向けて改正要望を提言し その実現を図る 3. 住宅金融 (1) 住宅金融支援機構の組織形態見直しの議論が行われているため 検討経過を注視するとともに必要に応じて提言等を行う (2) 住宅金融支援機構のフラット35Sエコを始めとする融資制度について 融資率上限 金利引下げ幅 期間 審査の状況 審査基準等について改善要望を行う (3) 住宅ローンの審査状況等について 必要に応じてアンケート調査を実施する (4) ユーザーが幅広い商品の中から適切な住宅ローンを選択できるよう情報提供を行う 4. 事業資金融資の円滑化民間金融機関による事業資金の供給動向について 必要に応じてアンケート調査を実施する 5. 住宅供給に伴う法規制への対応 (1) 住宅 建築物の省エネ基準の義務化が検討されているため その検討経過に留意し 必要に応じて提言等を行う (2) 民間の低炭素建築物の認定制度の創設等を柱とする 都市の低炭素化の促進に関する法律 の制定に備え 検討経過に留意し 必要に応じて提言等を行う (3) 建築物の質の確保 向上に向け 建築基準法などの建築法体系全体の目指すべき基本的方向を整理するために設置された 建築法体系勉強会 の検討経過に留意し 必要に応じて提言等を行う 第二住宅不動産事業手法等の拡充 1. 住宅の商品企画 供給手法等の研究 (1) 街並みの形成に配慮した分譲住宅の供給手法に関する調査研究 マンション及び戸建住宅のプラン 性能及び商品企画に関する事例研究 優良プロジェクトの見学会等を行う (2) 首都圏における戸建分譲住宅の販売状況調査を引き続き実施し データの蓄積を行うほか 消費者の求める住宅を的確に把握し 会員の適正な供給計画の立案に資するため 会員への情報提供の充実を図る (3) 標準管理規約の見直し及び区分所有者以外の第三者による管理の新たな枠組みの方向性等について検討が行われているため 検討経過に留意し 必要に応じて提言等を行う -160-

2. 日住協いえかるての普及促進等 (1) 日住協いえかるて の会員への普及促進に引き続き努めるとともに 長期優良住宅先導的モデル事業に採択された 戸建住宅の維持管理を支援する仕組み構築事業 のうち 住宅の維持管理等に係る指針 規程の整備を行うための調査研究等を行う (2) ( 一社 ) 住宅履歴情報蓄積 活用推進協議会の構成団体として その運営に協力する 3. 長期優良住宅の普及の促進に関する法律等への対応長期優良住宅の普及の促進に関する法律の普及に努めるほか 平成 24 年 3 月に見直しが行われる予定となっている 長期優良住宅の共同住宅に係る認定基準の各項目の見直し指針 等について周知に努める 4. 環境に配慮した住宅供給の推進 (1) 環境に配慮した住宅供給の推進を図るため ゼロ エネ住宅 省エネ性能の高い躯体の構造及び施工方法並びに太陽光発電等最新の住宅設備機器等について調査研究を行う (2) 住宅市場の活性化 東日本大震災の被災地復興支援のため 環境に配慮した住宅の新築や改修にポイントを付与する復興支援 住宅エコポイント制度について会員への情報提供を行うとともに 申請窓口として受付業務を行う 5. 建築物耐震化への対応耐震診断 耐震補強工事 建物売却等 得意分野の異なる会員同士が協同して事業を行う沿道建築物耐震化プロジェクトを昨年度に引き続き実施する 6. 住宅瑕疵担保履行法への対応 (1) 住宅瑕疵担保履行法で義務付けられている基準日における届出手続等について会員への周知徹底に努める (2) 任意の制度として導入されているリフォーム 既存住宅及び大規模修繕に係る保険制度について会員への情報提供を行う 7. 不動産流通市場活性化への対応消費者が中古住宅を安心して取引できる環境を整備するため 不動産流通市場の活性化について調査研究を行うほか 不動産流通市場活性化フォーラムに委員を派遣し 円滑な不動産取引のために必要な情報の把握 蓄積 提供等について対応を検討する 8. 賃貸住宅の商品企画 管理手法等の研究 (1) 賃貸住宅の管理手法 商品企画 最新の設備機器等についての事例研究を行うほか 会員間の情報交換を行う (2) 世帯構成の変化に伴う単身世帯の増加や サービス付き高齢者向け住宅の普及など多様化するニーズに対応した賃貸住宅の供給を行うための調査研究を行う (3) 国土交通省が新たに定めた 賃貸住宅管理業者登録制度 並びに改訂された 賃貸住宅標準契約書 について 周知するとともに普及促進を図る -161-

9. 住宅不動産に関する情報提供体制 (1) 日住協 NET の登録情報をより一層充実させ 利用促進を図る (2) 不動産統合サイト運営協議会の構成団体として 円滑な運営に協力するほか 不動産ジャパンの見直しについて対応を検討する 10. 新規事業に関する研究時代の変化に対応した新しい事業 企業経営の安定に資する諸方策 土地の有効活用等について事例をもとに調査研究を行う 第三協会活動の展開 1. 協会運営の充実 (1) 一般社団法人として 公益目的支出計画を実施するとともに 効率的な事業運営を行う (2) 会員間の意思疎通の円滑化を図るため 経済情勢 市場動向 住宅政策等企業経営に資する経営者向け講演 意見交換会を積極的に開催する (3) 支部セミナーの開催 日住協 NEWS( 別冊 ) の発行その他支部の活性化に資する施策を推進する 2. 住協連との統合当協会と住協連の統合の合意に向けた協議を進め その実現を図る 3. 不動産取引等の公正化 (1) 倫理憲章及び企業行動理念について引き続き周知徹底に努める (2) 不動産取引から反社会的勢力の排除が求められているため 関係団体と協力して適切な対応を行う (3) 法令遵守が事業活動の基本であることを再認識し 消費者保護に立脚した宅地建物取引の観点から宅地建物取引業法 個人情報保護法 消費者契約法 消費生活用製品安全法を始め 不動産公正競争規約等不動産関連法令について周知徹底を図るとともに研修会を積極的に開催する 4. 情報提供及び広報活動 (1) 協会ホームページを抜本的に見直し 会員間の情報交流 日住協の活動内容 会員のメリット等の情報を提供する内容に改める (2) 会報 日住協 週刊日住協 NEWS 及び 日住協住宅金融レポート 等を通じた的確な情報提供に努める (3) 会員の入会状況等について 随時専門紙に情報を提供する (4) 住生活月間その他の関連行事への参加等により協会活動の周知を図る (5) 住宅不動産に関連する資料の収集整備を行う 5. 建設現場における労災事故防止 (1) 労働安全衛生法等安全に係る法令に関して 法令勉強会 事例研究会等を開催する (2) 住宅生産団体連合会及び東京木造家屋等低層住宅建築工事安全対策協議会等と連携して各種技能者講習会等を開催する -162-

6. 社員教育研修会員企業の社員の資質向上 人材の育成に資するため 住宅宅地の供給に関する業務等をテーマに新入社員 営業社員向けの研修を行う 7. 協会の表彰優良事業表彰 優秀社員表彰及び優秀技能者表彰を実施し 会員及び会員企業社員の資質の向上に寄与する 8. 会員企業のための福利厚生会員企業の役職員の福利厚生制度の一つとして 日住協新保障制度の充実に努めるほか 日本住宅建設産業厚生年金基金及び東京不動産業健康保険組合への加入促進を図る 9. 宅地建物取引主任者講習等宅地建物取引業法第 22 条の2 及び第 22 条の3に基づく宅地建物取引主任者講習を実施する 10. 住宅瑕疵担保責任保険法人の認定団体業務 (1) 住宅保証機構 住宅あんしん保証 日本住宅保証検査機構 ハウスジーメン及びハウスプラス住宅保証 の認定団体として 住宅瑕疵担保責任保険の申込受付を行うほか 検査員の研修等検査体制の充実その他業務を的確に実施する (2) 特保住宅の対象範囲の拡充について検討を行う (3) 住宅品質確保促進法に定める瑕疵担保責任の的確な履行を担保し 住宅瑕疵担保履行法に定められた資力確保措置である保険への加入を促進する 11.( 公財 ) 東日本不動産流通機構のサブセンター業務国土交通大臣指定の ( 公財 ) 東日本不動産流通機構のサブセンターとして 広域的な物件情報の交換を促進し不動産取引を円滑にするため 会員 ( 事業所 ) の管理等指定流通機構業務の代行を行うほか 会員の利用を促進するため所要の措置を講ずる 12. 産学協同事業 (1) 明海大学との 不動産学の教育 研究に関する協定 に基づき インターンシップ制度及び協会特別推薦入試制度の利用促進に努めるほか 不動産業界の人材育成を図る観点から 宅地建物取引主任者資格試験の受験対策講座を実施する (2) これからの不動産業及び関連する事業について 日本不動産学会と協同して調査研究を行う 13. 関係団体との連携 (1) 不動産団体連合会 住宅生産団体連合会及び住協連の一員としてそれらの構成団体との連携に努め政策要望の実現を図る (2) ( 公社 ) 首都圏不動産公正取引協議会 ( 公財 ) 不動産流通近代化センター 不動産適正取引推進機構 ( 公財 ) 東日本不動産流通機構 世界不動産連盟日本支部等関係団体に役員を派遣しその運営に寄与する -163-

14. 関係省庁等との連携 (1) 国土交通省を始めとする関係省庁の住宅不動産業界に関連する施策へ対応するほか 不動産関連研究機関及びシンクタンク等との連携に努める (2) 一般社団法人移行後も国土交通省 東京都等の要請に応じて 研究会等に委員を派遣しその運営に寄与する -164-