Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

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継続サービス利用支援 ( いわゆる モニタリング ) (1) 支給決定の有効期間内において これらのサービスが適切に利用できるようサービス等利用計画が適切であるかどうかを省令で定める期間ごとに利用状況を検証し その結果や心身の状況 環境 利用に関する意向 その他の事情を勘案し サービス等利用計画の見

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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実務研修(研修記録シート)【茨城県社協版】

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場に結び付けていきます 利用者のための目標設定がポイント 利用者自身がその生活課題に気付き 状況が改善されたときのイメージをもつことが必要です 利用者が主体的になれるよう支援します 非現実的な目標ではなく 実現可能で具体的な目標設定を行ない 利用者が実際に行動に移せるよう支援します 一定期間取り組ん

ケアマネジメント過程 に係る実施状況確認の視点 宮崎県長寿介護課 平成 年 月改訂版 ( 介護支援専門員研修用 ) 介護保険制度においては 利用者本位のサービス提供 の具体的なシステムとして ケアマネジメント が導入され その担い手として 介護支援専門員 が制度化されました [ アセスメント ケアプ

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平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

居宅介護 ( 介護予防 ) サービス計画計画の自己作成の手引手引き 平成 27 年 12 月 健康部介護保険課 Ⅰ 趣旨 要介護認定を受けた方は 居宅介護支援事業所を選んで どのようなサービスが必要か相談し ケアマネジャーに居宅介護 ( 介護予防 ) サービス計画 ( ケアプラン ) を作ってもらい

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月


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7.居宅療養管理指導

サービス共通.xls サービス共通 介護予防 日常生活支援総合事業 の質問への回答 サービス共通項目 質問等回答作成月 1 定款に追加する事業名については 介護予防 日常生活支援総合事業 でよいか? 訪問型サービスを実施する場合は 介護保険法に規定する第 1 号訪問事業 若しくは帯広市独自のサービス

(別紙1)

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営に関する基準 省令についての解釈通知および標準様式通知の別紙 4に示された 23の項目を 具備すること とされています 独自 自社のアセスメントシートを使用する場合は 項目がそろっているか再確認が必要です どのツールでも 的確な課題が導きだされることが重要です アセスメントツールを変更する場合は

( 選定提案 ) は 利用者に貸与しようと福祉用具の種目の候補が決まった後で 具体的な提案品目 ( 商品名 ) を検討する際に用いる つまり ( 選定提案 ) に記載されるのは 候補となる福祉用具を利用者に対して提案 説明を行う内容である 平成 30 年度の制度改正では 提案する種目 ( 付属品含む

区分


スライド 1

注意 本様式は参考としてお示しするものです 引用する場合は各法人 事業所にて十分精査した上でご利用ください 介護予防 日常生活支援総合事業第一号事業契約書 様 ( 以下 利用者 という ) と ( 例 : 株式会社 社会福祉法人 会等 )( 以下 事業者 という ) は 事業者が提供するサービスの利

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地域包括ケアにおけるチーム医療

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点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

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介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

平成 29 年 3 月 27 日 ( 火 ) 平成 29 年度集団指導資料 居宅介護支援事業所 介護予防支援事業所 運営のポイント 保健福祉部保健福祉総務課

1102 請求誤りによる実績取り下げ 1109 時効による保険者申立ての取り下げ 1112 請求誤りによる実績取り下げ ( 同月 ) 1129 時効による公費負担者申立ての取り下げ 1142 適正化 ( その他 ) による保険者申立の取り下げ 1143 適正化 ( ケアプラン点検 ) による保険者申

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ファーストケアチーム 事業実施マニュアル 阿南市保健福祉部福祉事務所 介護 ながいき課 平成 28 年 6 月作成

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

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保監第   号 

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淀川区生活困窮者

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第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

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看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

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2コアメンバー会議の開催時期コアメンバー会議は 事実確認調査で得られた情報や相談 通報内容に基づき 緊急性を判断し 緊急性が高いと判断される事例については 早急に開催します 3 協議内容 虐待の事実認定情報の内容により虐待の事実の有無の判断を行います 情報の内容虐待の事実の有無の判断 高齢者の権利を

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介護支援専門員実務研修 3 日目 13:45~15:45 第 6 章 ケアマネジメントのプロセス 1

本科目の目的と修得目標 目的 ケアマネジメントプロセスの全体像を理解する 修得目標 1. ケアマネジメントプロセスの構成と流れについて説明 できる 2. 各プロセスの意義について説明できる 3. 各プロセスの目的について説明できる 4. 各プロセスの関連性を述べることができる 5. ケアマネジメントプロセスの全体像について説明できる 2

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ P298 3

間ケアマネジメントプロセス 受付 初期相談面接 アセスメント 1 介護サービス計画原案の作成 サービス担当者会議 原案の確定 介護サービス計画の実施 モニタリング 直し目標達成時評価終結見

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ P297 (1) 受付 初期相談面接 ( インテーク ) の意義主訴の把握 アセスメントに必要な情報収集を行うこと (2) 受付 初期相談面接 ( インテーク ) の目的 1 利用申込みの受付 2 利用者情報の収集 アセスメント 3 信頼関係の構築 方法 電話 来訪 通報 紹介による受付 訪問による情報収集 重要事項の説明 契約の締結 5

受付 初期面接相談では 1. ケースの把握来所 紹介 依頼等どのような経路か 2. スクリ-ニング医療などの緊急性 介護サ-ビスの必要性 他法施策等の受給確認等 3. インテ-ク ( 受理面接 ) 訪問面接 主訴確認 支援方法の確認 4. 契約 ( 文書と口頭により 説明 合意 ) 利用者 家族の認識の把握 6

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (1) アセスメントの意義利用者の生活全般にわたって解決すべき課題 ( ニーズ ) の把握と 達成すべき目標の設定を行うこと (2) アセスメントの目的 1 利用者の生活全般にわたって解決すべき課題 ( ニーズ ) の把握 2 生活ニーズ解決のための目標設定 方法 利用者 家族 多職種による課題分析 課題の理解と目標設定 P297 7

アセスメントでは 利用者を身体的 精神的 社会的に総合的な観点から捉え これからの生活を継続していく上での生活課題 ( ニーズ ) を明らかにする 現状の把握 ( アセスメントツールなどで ) 利用者とのコミュニケーションを図りながら 専門職からの情報や利用者の言動や表情から 利用者 家族の強さの把握 ( 有している力 プラス 可能性 ) 支援が必要な点 8

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (1) 居宅サービス計画原案の作成の意義目標の達成に向けたケアプランを 利用者 家族 多職種の協働によって決定していくための原案を作成すること (2) 居宅サービス計画原案の作成の目的 1 利用者を主体としたケアプランの策定 2 ケアチーム編成のための情報提供 収集 3 サービス担当者会議の論点の明確化 P298 方法 第 1 表 第 2 表 第 3 表 第 4 表 第 6 表 第 7 表 個別サービス計画の作成依頼 課題整理総括表の活用 9

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (3) サービス担当者会議の意義介護サービス原案について 利用者 家族をはじめ 医師 看護師 各種サービス提供事業者の担当者が一堂に会し ケアプランの内容を踏まえたそれぞれの役割を理解し 共通の目標を確認しあう会議 (4) サービス担当者会議の目的 1 ケアプランの検討 2 目標達成に向けたケアチームの意思統一 3 利用者 家族の合意 P299 方法 生活ニーズ解決に向けた長期目標 短期目標の内容と期間の検討 10

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (5) 居宅サービス計画の確定の意義ケアプラン上に設定された目標を利用者 家族が合意することによって 介護サービス計画が確定すること (6) 居宅サービス計画の確定の目的 1 利用者自身のケアプランの理解 受入 2 目標達成に向けたサービス内容 提供方法 提供期間等の確定 3 家族の役割 家族への支援の明確化 方法 介護サービス計画 ( 確定版 ) の交付 P299 11

居宅サービス計画 ( ケアプラン ) 原案の作成サーヒ ス担当者会議では 援助の方針 目標 の設定 利用者 家族 サービス事業所の共通目標 1. ケアプラン原案の作成 ニーズに対してそれぞれに到達可能な目標を設定し いつまでに どのように行うかといった内容を具体的に分かりやすく明記したもの : 定型化した標準書式 2. 利用者 家族への説明 合意 3. 社会資源の調整 4. サービス担当者会議の開催 原案確定 共通認識 相互理解 チームワークづくり 12

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (1) 居宅サービス計画の実施の意義インフォーマルサポートを含めた各種サービスの提供が始まること 介護支援専門員にとっては モニタリングのスタートを意味する (2) 居宅サービス計画の実施の目的 1 目標達成に向けたサービス種類 内容 回数を実施すること 2 提供されているサービスの有効性を測定するアセスメントを行う 方法 給付管理 連絡 訪問 情報収集 13

居宅サービス計画の実施では 計画の実行 サービス利用の開始 介護サ - ビス事業者などへの連絡調整 利用者 家族の 強さ と利用状況の確認 相互理解 良好な関係づくり チームワークづくり 14

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (1) モニタリングの意義の意義ケアプランの計画期間中の実施状況の把握 (2) モニタリングの目的 1 継続的なサービスの利用状況の把握 2 目標達成に向けた効果の把握 3 新しい生活ニーズが発生していないかの確認 方法 給付管理 連絡 訪問 情報収集 P300 15

モニタリングでは 継続管理と事後評価 目標の達成度の確認 1. ケアプラン実施状況の確認と調整 2. 介護サ-ビス利用開始による利用者 家族の生活状況確認 3. 短期目標 の達成度確認と 方向性 の確認 介護サ-ビスの内容確認 利用者の二 -ズや生活の変化の把握 モニタリングがケアマネジメントの過程を循環させる 16

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ (1) 評価の意義提供されているサービスの種類 内容 回数 サービス提供事業所の資質等についてアセスメントを行い 目標に対する効果等を検証すること (2) 評価の目的 1 サービスの種類 内容 回数を評価するため 2 サービス提供事業所の資質を評価するため 3 利用者の意向の変化を評価するため 方法 アセスメント 訪問 情報収集 P300 17

第 1 節ケアマネジメントプロセスの 構成と流れ P300 (3) 見直しの意義 サービスの種類 内容 回数 サービス提供事業所の資質等を勘案してケアプランを変更すること (4) 見直しの目的 1 目標達成に不要なプランの変更 2 達成した目標についてのプランの削除 3 新たな目標達成のためのプランの追加 4 利用者に関する総合的な再アセスメントの実施 方法 再アセスメント ケアプランの変更 18

評価 再アセスメントでは モニタリング結果における再アセスメント 新たな目標の設定利用者や家族に何か問題が生じたり 新たなニ - ズが発生すれば 再度利用者に関する詳細なアセスメントを行う. 計画の見直しや修正が必要な場合は 居宅サービス計画原案の作成 に戻り ケアマネジメント過程の循環を繰り返す. 継続したモニタリングをもとに再アセスメント ケアプランの修正を繰り返すことによって タイムリ - に利用者と家族の真のニ - ズに近づいた支援が展開できる. 19

第 1 節ケアマネジメントプロセスの (1) 終結の意義 構成と流れ P301 介護支援専門員と利用者 家族との関係が終わること 終結後の利用者 家族の生活の質の向上を勘案し フォローアップにつながる (2) 終結の目的 1 利用者との契約を終わらせる 2 継続した支援を提供する 方法 関連先への情報の提供 入所希望先の情報の提供 グリーフケア 終結後 2 年間の記録の保管 20

終結 ケアマネジメントのプロセスは 利用者がサ - ビスを必要としなくなることによって終結する 終結するまでは アセスメント の段階から プランの実施 モニタリング 再アセスメント を繰り返していく 21

ミニワーク 6-1 P302 22

第 2 節ケアマネジメントプロセスの関連性 P303 (1) 受付 初期相談面接とアセスメントの重なり (2) アセスメントのケアプランの重なり (3) ケアプラン作成とサービス担当者会議の 重なり 23

第 2 節ケアマネジメントプロセスの関連性 P304 (4) ケアプラン実施とモニタリングの重なり (5) サービス担当者会議とケアプランの実施 1 初回サービス担当者会議は重ならない 22 回目以降は重なることがある 24

第 2 節ケアマネジメントプロセスの関連性 (1) 給付管理業務 利用の申し込みがあった時から給付管理業務は始まっている (2) 介入 介護支援専門員が 利用者に対して行うすべての行為は介入となる ケアマネジメントプロセスが重層的に進行するため 介護支援専門員の介入も重層的に行われる 25

第 2 節ケアマネジメントプロセスの関連性 1. 居宅のケアマネジメントプロセス (81 頁 ) 2. 施設のケアマネジメントプロセス (114 頁 ) 3. 介護予防のケアマネジメントプロセス (142 頁 ) 目的 利用者の自立支援と生活の質の向上! 26

共通事例の読み込み 介護支援専門員実務者研修の第 7 章では ケアマネジメントに必要な基礎知識及び技術について学ぶ 7-1 章から 7-5 章まで ケアマネジメントプロセスの流れに沿って 基礎知識識及び技術を修得する 事例概要 : テキスト 329 頁 ~341 頁 27