(3) 拉致されたことで奪われためぐみさんの権利をあげ なぜ人権が大切なのか考えて みましょう (4) 5 人とともに帰国することができなかった被害者の家族の思いについて考えをまと めてみましょう (5) 拉致問題を解決するためにわたしたちはどのように行動したらよいでしょうか 自 分の考えをまとめて

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本資料の構成 はじめに 本資料の活用に当たって p.2 指導上の留意点 p.2 学習指導例( 小中高 ) p.3~7 参考資料 1~2 p.8~11 本資料の活用に当たってこの資料には DVDアニメ めぐみ ( 平成 20 年 7 月各学校へ配布 ) の視聴を通した小中高別の基本的な学習指導例 (

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必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 1 単元名生涯を通じる健康 ( 現代保健体育 大修館書店 ) 期日平成 23 年 10 月 19 日 ( 水 ) 第 5 校時場所県立宇土高等学校 2 年 2 組教室指導者教諭横田大典 2 単元について (1) 単元観本単元は 生涯の各段階において健康にかか

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勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

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基礎 基本の定着 習得すべき基礎 基本について 基本的人権の考え方や個人の尊重, 法の下の平等の原理についての理解 平等権をめぐる現代社会の諸課題とそれらに対する法整備の理解 自由権の種類とその内容の理解 社会権の種類とその内容の理解 参政権と請求権の種類とその内容の理解 公共の福祉と国民の義務の理

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

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拉致問題等の経緯 日 拉致問題 北朝鮮に に 拉致 拉致 に 日 に 本 る 日本に 北朝鮮 る 北朝鮮に 拉致問題に る に 拉致問題に る に 北朝鮮 拉致 日本人に る 北朝鮮による 日本による 北朝鮮 2

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

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第3学年 総合的な学習の時間 学習指導案

しかし児童生徒の多くは 税は 自分たちの生活に必要なもの とは思っていません まずはその否定的なイメージを払拭して 税は 自分たちのためにあり 自分たちで支えていくもの ということを理解してもらいましょう 税金の身近な使途 税金の使い道を 身近なところから知ってもらいましょう このほか 国際協力 や

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指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

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14 拉致問題について考えよう 1 映画 めぐみ 引き裂かれた家族の30 年 を活用してワーク1 映画 めぐみ 引き裂かれた家族の 30 年 を視聴してみましょう 北朝鮮当局による拉致問題とは 1970 年代から80 年代にかけて北朝鮮当局 ( 注 ) による日本人拉致が多発し 平成 23 年 10 月現在 政府は17 名を拉致被害者として認定しています また 政府が認定した拉致被害者以外にも 拉致の可能性を排除できない人たちがいます 平成 14 年 9 月の第 1 回日朝首脳会談において 北朝鮮当局は日本人を拉致したことを認め 謝罪しました その後 5 人の拉致被害者が帰国しましたが 残りの拉致被害者については いまだ 問題の解決に向けた具体的な行動がとられていません ( 注 ) 日本は 朝鮮民主主義人民共和国 ( 通称 : 北朝鮮 ) を国家承認していないため 北朝鮮政府を 北朝鮮当局 と表現しています ワーク2 拉致問題について考えてみましょう (1) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであったと思いますか (2) 街頭で娘の救出を呼びかける両親に対する周りの人々の反応をあなたはどのように 感じましたか 88

(3) 拉致されたことで奪われためぐみさんの権利をあげ なぜ人権が大切なのか考えて みましょう (4) 5 人とともに帰国することができなかった被害者の家族の思いについて考えをまと めてみましょう (5) 拉致問題を解決するためにわたしたちはどのように行動したらよいでしょうか 自 分の考えをまとめてみましょう 89

14 拉致問題について考えよう 2 アニメ めぐみ を活用してワーク1 アニメ めぐみ を視聴して 拉致問題について考えてみましょう 北朝鮮当局による拉致問題とは 1970 年代から80 年代にかけて北朝鮮当局 ( 注 ) による日本人拉致が多発し 平成 23 年 10 月現在 政府は17 名を拉致被害者として認定しています また 政府が認定した拉致被害者以外にも 拉致の可能性を排除できない人たちがいます 平成 14 年 9 月の第 1 回日朝首脳会談において 北朝鮮当局は日本人を拉致したことを認め 謝罪しました その後 5 人の拉致被害者が帰国しましたが 残りの拉致被害者については いまだ 問題の解決に向けた具体的な行動がとられていません ( 注 ) 日本は 朝鮮民主主義人民共和国 ( 通称 : 北朝鮮 ) を国家承認していないため 北朝鮮政府を 北朝鮮当局 と表現しています (1) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであっ たと思いますか ( グループ内での話し合いメモ ) ( 例 ) 親と一緒に暮らす権利 (2) 街頭で娘の救出を呼びかける両親に対する周りの人々の反応をあなたはどのように 感じましたか ( グループ内での話し合いメモ ) 90

(3) どうして人権を大切にしなければならないのでしょうか グループ内で話し合って みましょう ( グループ内での話し合いメモ ) (4) 拉致問題を解決するために私たちはどのように行動したらよいでしょうか グルー プ内で話し合ってみましょう ( グループ内での話し合いメモ ) (5) グループ内で話し合った内容をクラス全体に発表しましょう ( 他のグループの発表メモ ) (6) あなたがめぐみさんの家族だとしたら どのように考え どのような行動をとると 思いますか 自分の考えをまとめてみましょう 91

解説 14 拉致問題について考えよう 1 2 1 ねらい (1) 映画 めぐみ- 引き裂かれた家族の30 年 ( 以下 映画 めぐみ という ) や拉致問題啓発アニメ めぐみ ( 以下 アニメ めぐみ という ) の視聴をとおして 人権の意義やその重要性について理解し 人権尊重のための人権感覚を醸成する (2) 相手の立場に立って 気持ちを受け止め 共感的に理解し 人権が尊重される社会に向けて 自ら行動していこうとする意欲や態度を育成する (3) 拉致問題を我が国が抱える未解決の人権課題として捉え その解決のためには 幅広い国民各層の理解と支持が不可欠であり わたしたち一人ひとりに関心と認識を深めることが求められていることを理解する 2 進め方 映画 めぐみ とアニメ めぐみ の内容及び指導の手立て 映画 めぐみ 映画 めぐみ は 昭和 52 年 当時中学 1 年生だった横田めぐみさんが 学校からの帰宅途中に北朝鮮当局により拉致された事件とその被害者家族の救出活動を中心に描いたドキュメンタリー映画である 報道映像や横田さん夫妻を始めとした関係者の証言映像などにより構成され 視聴者にとって拉致問題を追体験するような内容となっており 高校生の視聴に適している 映画 めぐみ は 約 90 分と長時間であるが 前半部分 ( チャプター 1~8の約 42 分 ) の視聴で拉致問題の概要や被害者家族の心情などを理解することができる 北朝鮮がめぐみさんのものだと渡してきた遺骨が別人と判明する場面に対して 映画の最後には イギリス科学誌が DNA 鑑定結果の不確実性を指摘 とキャプションが流れるシーンがあるが (84 分 09 秒 ) 遺骨から検出された DNA は めぐみさん本人のものとは異なる というのが日本政府の見解である アニメ めぐみ アニメ めぐみ は 横田めぐみさん拉致事件を題材に 残された家族の苦悩を中心に描いた25 分のドキュメンタリー アニメで 小 中学生にも分かりやすい内容となっている 小 中学校においてもアニメ めぐみ の視聴を促進しているため 視聴したことがある生徒もいると思われるが 生徒の発達段階に応じた感じ方の違いや新たな発見への気づきの視点からアニメ めぐみ を活用することも考えられる 92

拉致問題について考えよう1 映画 めぐみ を活用した指導例 (1) 各チャプターの概要 ( 視聴する際の参考としてください ) 1 突然いなくなっためぐみさんを捜す家族 0:00(5:41) 2 テレビ番組でめぐみさんに呼びかける両親と相次いで起きた不可解な失踪事件 5:41(5:22) 3 いなくなった日のめぐみさんの足どりを振り返る両親 11:03(3:47) 4 20 年後に元工作員の証言から分かった事実 14:50(5:59) 5 工作活動のための日本人化教育と大韓航空機爆破事件 20:49(4:45) 6 拉致被害者家族の苦悩 25:34(6:59) 7 聖書に救いを求める母親とめぐみさんの歌声 32:33(3:57) 8 被害者家族の街頭活動と政府への働きかけ 36:30(6:24) 9 両親からめぐみさんへのビデオレターと史上初の日朝首脳会談 42:54(4:02) 10 北朝鮮当局による拉致被害者の生死の公表 46:56(5:43) 11 生死公表後の家族の様々な思い 52:39(4:46) 12 拉致被害者 5 人の帰国とめぐみさんの娘 57:25(5:24) 13 5 人とともに帰国を果たせなかった被害者の家族の思い 62:49(5:57) 14 終わらない被害者家族の闘い 68:46(6:57) 15 渡された遺骨と写真に対する家族の思い 75:43(5:51) 16 虚偽の資料とめぐみさんの帰国を待ちわびる家族 81:34(3:44) 17 エンドクレジット 85:18(2:16) (2) 展開例 1(50 分 3 事前にグループ分けをする ) 学習活動 1 拉致問題の概要を理解する (10 分 ) 2 ワーク1 映画 めぐみ を視聴する ( 約 90 分 ) 指導上の留意点 ワークシートの冒頭にある概要説明 解説にある 拉致問題の主な動き( 背景 ) 政府の拉致問題対策本部のホームページ (http://www.rachi. go.jp/) などを参考に拉致問題の概要を正しく理解させる 視聴をとおして 拉致されためぐみさんや めぐみさんの家族の思いを想像し 拉致問題とはどのような問題なのかを認識させる 3 ワーク 2(1)~(4) につい てグループ内で話し合う (30 分 ) 93

学習活動 (1) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであったと思いますか ( チャプター 1 参照 ) (2) 街頭で娘の救出を呼びかける両親に対する周りの人々の反応をあなたはどのように感じましたか ( チャプター 8 参照 ) (3) 拉致されたことで奪われためぐみさんの権利をあげ なぜ人権が大切なのか考えてみましょう (4) 5 人とともに帰国することができなかった被害者の家族の思いについて考えをまとめてみましょう ( チャプター 13~16 参照 ) 4 グループ内で話し合った内容をクラス全体に発表する (10 分 ) 5 ワーク2(5) について自分の考えをまとめる (10 分 ) (5) 拉致問題を解決するためにわたしたちはどのように行動したらよいでしょうか 自分の考えをまとめてみましょう 指導上の留意点 自分の生活と重ねて考えさせることで 自己の問題として受け止めさせるとともに 何が大切にされなければならないかを考えさせる ( ワーク2(1)) 拉致問題の解決に向けて 自ら立ち上がった両親の姿に共感させるとともに その活動に対する人々の反応は様々であったことに着目させる また その解決に向けては 幅広い支持が必要であることを理解させる ( ワーク2(2)) 拉致された後のめぐみさんがどのような生活を送ったかは分からないので あくまで奪われた可能性のある権利として考えさせ 自分たちの言葉で表現させる ( 自由権 教育を受ける権利 親と一緒に暮らす権利等 ) さらに それが数多くあることに気づかせるとともに 人権の大切さに気づかせる ( ワーク2(2)) 自分の人権とともに他の人の人権も大切にしなければならないことについて触れる ( ワーク2(3) (4)) グループ内で話し合わせる際 また 全体発表の際には 他者の意見を共感的に受け止めさせる 拉致問題は 韓国 朝鮮につながりのある在日外国人などに責任を帰する問題ではないことに留意し 拉致問題を正しく理解させることをとおして人権についての理解を深めさせ この問題を理由にした差別や偏見は人権上の視点から誤りであることに気づかせる この問題を風化させてはならない人権課題として捉えさせる 話し合った内容をグループ内で振り返り 全体に発表することによりクラスで共有する 拉致被害者家族の様々な思いに共感させるとともに 家族の思いが国や多くの人の心を動かし 拉致問題の解決に向けて 様々な取組みが行われるようになったことを理解させる また その解決に向けては 幅広い支持が必要であることを理解させる 人権の意義やその重要性について理解させるだけでなく 人権感覚を磨き 自ら行動していこうとする意欲や態度を育てる 94

(3) 展開例 2(50 分 ) 学習活動 1 拉致問題の概要を理解する (3 分 ) 2 ワーク1 映画 めぐみ の前半を視聴する チャプター 1~8 ( 約 42 分 ) 指導上の留意点 ワークシートの冒頭にある概要説明 解説にある 拉致問題の主な動き( 背景 ) 政府の拉致問題対策本部のホームページ (http://www.rachi. go.jp/) などを参考に拉致問題の概要を正しく理解させる 視聴をとおして 拉致されためぐみさんや めぐみさんの家族の思いを想像し 拉致問題とはどのような問題なのかを確認させる 3 前半の視聴後 ワーク 2(1) ~(3) (5) に自分の考えを記 入する (5 分 ) (1) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであったと思いますか ( チャプター 1 参照 ) (2) 街頭で娘の救出を呼びかける両親に対する周りの人々の反応をあなたはどのように感じましたか ( チャプター 8 参照 ) (3) 拉致されたことで奪われためぐみさんの権利をあげ なぜ人権が大切なのか考えてみましょう (5) 拉致問題を解決するためにわたしたちはどのように行動したらよいでしょうか 自分の考えをまとめてみましょう 自分の生活と重ねて考えさせることで 自己の問題として受け止めさせるとともに 何が大切にされなければならないかを考えさせる ( ワーク2(1)) 拉致問題の解決に向けて 自ら立ち上がった両親の姿に共感させるとともに その活動に対する人々の反応は様々であったことに着目させる また その解決に向けては 幅広い支持が必要であることを理解させる ( ワーク2(2)) 拉致された後のめぐみさんがどのような生活を送ったかは分からないので あくまで奪われた可能性のある権利として考えさせ 自分たちの言葉で表現させる ( 自由権 教育を受ける権利 親と一緒に暮らす権利等 ) さらに それが数多くあることに気づかせるとともに 人権の大切さに気づかせる ( ワーク2(3)) 自分の人権とともに他の人の人権も大切にしなければならないことについて触れる ( ワーク2(3)) 拉致被害者家族の様々な思いに共感させるとともに 家族の思いが国や多くの人の心を動かし 拉致問題の解決に向けて様々な取組みが行われるようになったことを理解させる また その解決に向けては 幅広い支持が必要であることを理解させる ( ワーク2(5)) 95

学習活動 指導上の留意点 人権の意義やその重要性について理解させるだけでなく 人権感覚を磨き 自ら行動していこうとする意欲や態度を育てる ( ワーク2(5)) 拉致問題は 韓国 朝鮮につながりのある在日外国人などに責任を帰する問題ではないことに留意し 拉致問題を正しく理解させることをとおして人権についての理解を深めさせ この問題を理由にした差別や偏見は人権上の視点から誤りであることに気づかせる この問題を風化させてはならない人権課題として捉えさせる 各チャプターの概要を参考にするなどして 映画の後半部分について触れる (4) 評価人権の意義やその重要性について理解し 人権尊重のための人権感覚を醸成するともに 相手の立場に立って気持ちを受け止め 共感的に理解し 人権が尊重される社会に向けて自ら行動していこうとする意欲や態度を育てることができたか 96

拉致問題について考えよう 2 アニメ めぐみ を活用した指導例 (1) 展開例 (50 分事前にグループ分けをする ) 学習活動 1 拉致問題の概要を理解する (3 分 ) 2 ワーク1 アニメ めぐみ を視聴する (25 分 ) 指導上の留意点 ワークシートの冒頭にある概要説明 解説にある 拉致問題の主な動き( 背景 ) 政府の拉致問題対策本部のホームページ (http://www.rachi. go.jp/) などを参考に拉致問題の概要を正しく理解させる 視聴をとおして 拉致されためぐみさんや めぐみさんの家族の思いを想像し 拉致問題とはどのような問題なのかを確認させる 3 ワーク 2(1)~(4) につい てグループ内で話し合う (12 分 ) (1) 拉致されたことで奪われためぐみさんの権利にはどのようなものがあったでしょうか (2) 突然めぐみさんが家族のもとからいなくなったときの両親の気持ちはどのようであったと思いますか (3) どうして人権を大切にしなければならないのでしょうか (4) 拉致問題を解決するために私たちはどのように行動したらよいでしょうか 拉致された後のめぐみさんがどのような生活を送ったかは分からないので あくまで奪われた可能性のある権利として考えさせ 自分たちの言葉で表現させる ( 自由権 教育を受ける権利 親と一緒に暮らす権利等 ) さらに それが数多くあることに気づかせるとともに 人権の大切さに気づかせる ( ワーク2(1)) 自分の生活と重ねて考えさせることで 自己の問題として受け止めさせるとともに 何が大切にされなければならないかを考えさせる ( ワーク2(2)) めぐみさんへの両親の思いに共感させることをとおして 家族の絆を大切にしていこうとする気持ちを育てる ( ワーク2(2) 自分の人権とともに他の人の人権も大切にしなければならないことについて触れる ( ワーク2(3)) 拉致問題の解決のためには 幅広い支持が必要であることを理解させるとともに その解決に向けて 様々な取組みが行われるようになったことを理解させる ( ワーク2(4)) グループ内で話し合わせる際 また 全体発表の際には 他者の意見を共感的に受け止めさせる この問題を風化させてはならない人権課題として捉えさせる 97

学習活動 (5) グループ内で話し合った内容をクラス全体に発表する (5 分 ) (6) 自分がめぐみさんの家族だとしたら どのように考え どのような行動をとると思うか 自分の考えをまとめる (5 分 ) 指導上の留意点 話し合った内容をグループ内で振り返り 全体に発表することにより共有する 家族が突然いなくなった時の気持ちを想像し 共感する心を育てる 人権の意義やその重要性について理解させるだけでなく 人権感覚を磨き 自ら行動していこうとする意欲や態度を育てる 拉致問題は 韓国 朝鮮につながりのある在日外国人などに責任を帰する問題ではないことに留意し 拉致問題を正しく理解させることをとおして人権についての理解を深めさせ この問題を理由にした差別や偏見は人権上の視点から誤りであることに気づかせる (2) 評価人権の意義やその重要性について理解し 人権尊重のための人権感覚を醸成するとともに 相手の立場に立って気持ちを受け止め 共感的に理解し 人権が尊重される社会に向けて自ら行動していこうとする意欲や態度を育てることができたか 98

3 解説 拉致問題の主な動き ( 背景 ) 1970~1980 年代 1990 年代 1997 年 ( 平成 9 年 )3 月 2002 年 ( 平成 14 年 ) 9 月 10 月 2003 年 ( 平成 15 年 )1 月 2004 年 ( 平成 16 年 )5 月 2005 年 ( 平成 17 年 )12 月 2006 年 ( 平成 18 年 )6 月 2008 年 ( 平成 20 年 )7 月 2011 年 ( 平成 23 年 ) 2 月 4 月 多くの日本人が不自然な形で行方不明となった 政府は 機会あるごとに北朝鮮当局に対して拉致問題を提起したが 北朝鮮当局側は頑なに否定し続けた 拉致被害者の家族により 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 ( 家族会 ) が結成された 第 1 回日朝首脳会談において 北朝鮮当局は日本人を拉致したことを認め 謝罪した 拉致被害者 5 人が帰国した 北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律 ( 拉致被害者支援法 ) が施行された 第 2 回日朝首脳会談が開催され 拉致被害者の家族 5 名が帰国した 国連総会本会議において北朝鮮人権状況決議 ( 拉致被害者の即時帰国などを要求する決議 ) が採択され 以後 7 年連続で採択される 拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律 ( 北朝鮮人権法 ) が施行され 国及び地方公共団体の責務等が定められるとともに 毎年 12 月 10 日から同月 16 日までを 北朝鮮人権侵害問題啓発週間 とすることとされた 北海道洞爺湖サミットの成果文書に拉致問題が明記された 拉致問題を考える国民大集会 in 神奈川 が開催された 閣議決定により国の基本計画における人権課題として 新たに 北朝鮮当局による拉致問題等 が加えられた ( 参考政府拉致問題対策本部ホームページ ) 99

拉致問題の指導における留意事項拉致問題は 他の人権課題とは異なる国際的な問題であるために 簡単に解決できない状況にある そこで 基本計画では 拉致問題の解決のためには 幅広い国民各層と国際社会の理解と支持が不可欠であり その関心と認識を深めることが求められている としており 学校教育においては 人権の観点から生徒が拉致問題についての理解を深めていくことを求めている 一方 本県には朝鮮半島につながりのある生徒が在籍している場合もあることから 拉致問題を学習することにより これらの生徒に対する差別 偏見などが生じないように十分に配慮する必要がある 生徒一人ひとりを大切にするとともに 生徒が拉致問題に関心を持ち続け この問題が今後とも風化しないように 次のことに留意しながら指導してほしい ア拉致問題は北朝鮮当局による人権侵害行為ではあるが 北朝鮮当局に対する非難 に主眼を置くのではなく 人権課題の一つとしてこの問題を捉えさせる イ拉致被害者やその家族の心の痛みや叫びなどを中心に取り上げ そのつらい気持ちに共感する心情を育てるようにする また 拉致問題を学習することにより育まれた共感する心は 他の人権課題について考える際にも大切であるという点に気づかせ 今後の人権学習に生かす ウ拉致問題は 北朝鮮当局以外の北朝鮮の人々をはじめとした朝鮮半島の人々や日本で生活する朝鮮半島につながりのある人々に責任を帰する問題ではないことを押さえる また この点を踏まえて 差別や偏見についての学習を深めることも考えられる エ拉致問題を学習する時間として 各教科 ( 地理歴史科 公民科等 ) 科目 総合的な学習の時間及び特別活動 ( ホームルーム活動 生徒会活動 学校行事 ) が考えられる また 北朝鮮人権侵害問題啓発週間 (12 月 10 日 ~16 日 ) が設けられていることを踏まえ この時期に合わせて学習の機会を設けることも考えられる オ北朝鮮当局による拉致問題の詳細については 政府の拉致問題対策本部のホーム ページ (http://www.rachi.go.jp/) を参照する 100