資料 4 平成 2 9 年 4 月 2 8 日健康福祉審議会第 2 回障害部会資料 中野区における障害児支援の現状と課題 Ⅰ 第 4 期障害福祉計画に係る進捗状況 Ⅱ 基本的な考え方 Ⅲ 中野区の子どもの状況や相談状況等 Ⅳ 現状と課題 1 関係機関と連携した切れ目のない一貫した支援体制 (1) 早い段階での気づきと早期支援の相談 支援体制 (2) 発達支援連携体制 2 専門的な支援の充実と質の向上 (1) 障害児通所支援 (2) 医療的ケアが必要な児童への支援 3 地域社会への参加や包容 ( インクルージョン ) の促進 (1) 保育所等での受入状況 (2) 巡回訪問の状況 (3) 特別支援教育の状況 (4) 一時保護事業の実施 (5) 障害者差別解消法の施行 1
Ⅰ 第 4 期障害福祉計画に係る進捗状況 成果指標放課後等デイサービス事業を利用する児童 生徒の割合 平成 25 年度実績 平成 26 年度実績 平成 27 年度実績 平成 28 年度実績 平成 29 年度目標 11% 28% 39% 48% 61% おもな取組み 施策 1 障害や発達に課題のある子どもへのサービスの拡充 1 2 3 相談支援体制の充実 保育所等訪問支援事業の充実 障害児施設の基盤整備 南部すこやか障害者相談支援事業所 ( 平成 28 年 7 月 ) や 療育センターゆめなりあの開設 ( 平成 28 年 9 月 ) により身近な場所での相談支援体制が整備された 平成 28 年 9 月に療育センターゆめなりあの開設に伴い 巡回頻度の増加や巡回園数の拡大等に取り組んでいる 平成 28 年 9 月に療育センターゆめなりあを開設し 事業を開始した Ⅱ 基本的な考え方平成 28 年 6 月の児童福祉法改正法において 障害児の支援の提供体制を計画的に確保するため 障害児福祉計画の策定が義務付けられることとなった 国の社会保障審議会障害部会で公表されている資料のうち 障害児福祉計画に係る国の基本指針の見直しを踏まえ 中野区の障害児支援の現状と課題について 3つの柱に整理した 1 関係機関と連携した切れ目のない一貫した支援体制 2 専門的な支援の充実と質の向上 3 地域社会への参加や包容 ( インクルージョン ) の促進 国の基本指針の見直しで示されている盛り込むべき事項についての記載 1 地域支援体制の構築 1 2 3 2 保育 教育 就労支援等の関係機関と連携した支援 1 3 3 地域社会への参加 包容 ( インクルージョン ) 3 4 特別な支援が必要な障害児に対する支援体制の整備 2(2) 5 障害児相談支援の提供体制の確保 1(1) 2(1) 2
Ⅲ 中野区の子どもの状況や相談状況等 1 子どもの口は増加している 2 3 手帳所持者 手当支給状況に大きな変動ない ( 但し 愛の手帳所持者は平成 24 年度から増加 ) 4 発達支援対象児数 発達支援相談件数 就学相談件数は増加している 身体障害や手当の支給対象となるような程度の重い子どもの数は大きな変動は見られないが 発達に課題のある児童や発達が気になる児童が増えている ( 相談件数の増加より ) 1 歳 ~18 歳までの口推移 ( 住民基本台帳より各年 4 月 1 日時点 ) 16, 14, 12, 1, 歳以上 6 歳未満 ( 未就学児 ) 12,636 13,85 13,344 11,758 12,55 11,1 2,6 2,4 2,2 2, 6 歳以上 18 歳未満 2,312 2,35 2,9 19,869 19,93 8, 6, 19,8 19,6 19,574 4, 19,4 2, 19,2 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年平成 29 年 19, 平成 24 年平成 25 年平成 26 年平成 27 年平成 28 年平成 29 年 2 手帳所持状況 ( 健康福祉部事業概要より ) 1 身体障害者手帳所持者数 2 愛の手帳所持者数 身体障害者手帳所持者数 愛の手帳所持者数 15 145 14 145 138 14 255 25 245 246 243 25 135 13 125 127 129 24 235 23 23 233 12 225 115 22 3 手当支給状況 ( 健康福祉部事業概要 教育要覧より ) 1 障害児福祉手当支給者数 2 特別児童扶養手当支給者数 障害児福祉手当支給者数 特別児童扶養手当支給者数 7 174 6 5 4 3 2 1 5 54 62 58 61 172 17 168 166 164 171 167 173 166 169 162 3
4 発達支援対象児数等 ( 教育要覧 地域ささえあい推進室事業概要より ) 1 発達支援対象児数 2 発達支援相談件数 発達支援対象児数 発達支援相談件数 2, 1,8 1,6 1,4 1,2 1, 8 6 4 2 1,795 1,628 1,491 1,331 1,17 2,5 2, 1,5 1, 5 2,188 1,738 1,491 752 325 発達支援対象児数 乳幼児健診時や保育園 幼稚園等からの相談により発達支援対象児としてすこやか福祉センター が把握している児童 Ⅳ 現状と課題 1 関係機関と連携した切れ目のない一貫した支援体制現状 (1) 早い段階での気づきと早期支援の相談支援体制平成 28 年度に南部地域に南部すこやか障害者相談支援事業所が開設され 区内 4か所に相談支援事業所の整備がなされた また 中野区療育センターゆめなりあが開設し 北部地域のアポロ園とともに区の南北に障害児通所支援施設の整備がなされた これにより 身近な地域において相談 支援のできる体制が整備された 障害や発達に課題のある児童の相談 発達支援相談すこやか福祉センターにて 乳幼児から学齢期にわたる子どもの発達に関わる相談支援を実施している 毎年 相談件数が増加している ( 上記 42 表参照 ) 療育相談療育センターアポロ園及び療育センターゆめなりあにおいて 乳幼児等の相談を受け 助言 対応方法等を提案する事業を実施している 就学相談教育委員会にて 小 中学校入学予定で 障害等により就学に心配のある児童について 一ひとりの児童 生徒の発達段階及び障害の状態に応じた教育の場を提供する為の相談を実施している 特に小学生において相談件数が伸びている 就労支援 ( 相談 ) 障害者福祉事業団等にて 就労支援 相談を実施している 4
就学相談件数推移 ( 教育要覧より ) 16 14 12 1 8 6 4 2 就学相談件数推移 141 127 133 112 87 56 48 33 4 35 小学校 中学校 (2) 発達支援連携体制 申送り ( 移行支援 ) の実施保育園 幼稚園等から小学校 小学校から中学校へ進む際に 支援経過の引継を行う事業を実施している 年度ごとに若干のばらつきはみられるが 増加傾向にある 個別支援計画会議の実施申送りを行った児童のうち 小学 1 4 6 年生の際に 学校やすこやか福祉センター等関係機関が集まり支援計画をたてる会議を実施している 申送り児童数 ( 教育要覧より ) 2 申送り児童数 15 158 142 1 126 118 17 5 29 51 37 5 中学校への申送りは平成 24 年度より開始 小学校 中学校 個別支援計画会議 ( 教育要覧より ) 5 4 3 2 1 個別支援計画会議対象児数 385 352 256 219 16 5
課題地域生活を続けていくうえで 支援を必要とする児童及びその保護者に対する ライフステージに沿った 切れ目のない支援の継続は重要であり 支援の円滑な提供体制の整備が必要とされる また 発達障害や医療的ケアの必要なケースなど 発達の状態に応じて必要とされる支援は多様にわたる 個々に応じた適切な支援を提供するためには 以下のような課題を踏まえ福祉 保育 教育 医療等関連分野が十分に連携した相談 支援体制の構築が必要である 就園時の相談体制の充実 保育園 幼稚園等の就園時にあたっては 医学的関与の仕組みの検討や 乳幼児健診等母 子保健や療育機関等が連携した総合的な相談体制の検討が必要である 就学相談の充実 子ども一一の発達状況に応じた専門的な教育相談 支援が受けられるよう 医療 保 健 保育 福祉等との連携により総合的な相談 支援体制の強化に努める必要がある 学齢期の学校等と障害児相談支援事業所とが連携した支援体制の構築 障害児相談支援事業者が作成する障害児支援利用計画と個別の教育支援計画の情報共有が なされ 連携し一貫した支援が行われる体制の構築を進めていくことが重要である 申送り ( 移行支援 ) 個別支援計画会議の充実乳幼児からの成長記録や指導内容等に関する情報を必要に応じて関係機関が情報共有を図り 就園 就学 進級の際にも円滑に支援が引き継がれることが必要である また 小学校 1 4 6 年生の際に実施されている個別支援計画会議の中学校での実施についても検討する必要がある 6
2 専門的な支援の充実と質の向上現状 (1) 障害児通所支援障害児通所支援のうち 児童発達支援や放課後等デイサービスについて 事業所数も利用者数も依然として増加している 一方で サービス提供事業所はサービス提供内容や形態が多様であり 単なる居場所となっている事例もある 1 児童発達支援 ( 未就学児対象 ) 状況 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 ヵ所 事業所数 ( 区内 ) 1 1 2 5 9 4 3 2 1 支給決定者数 357 215 14 58 91 延利用数 日 延利用日数 3, 25, 2,5 2, 1,5 1, 5 2,841 1,987 1,455 761 457 2, 15, 1, 5, 21,134 15,34 9,783 3,63 5,769 日 1 当たり利用日数 円 障害児通所給付費 8.2 8. 7.8 7.6 7.4 7.2 7. 6.8 6.6 6.4 6.2 6. 7.9 7.6 7.6 7.4 6.7 25,, 2,, 15,, 1,, 5,, 4,215,964 22,388,289 平成 24 年度 平成 25 年度 77,57,573 平成 26 年度 137,184,576 平成 27 年度 194,827,956 平成 28 年度 7
2 放課後等デイサービス ( 就学児対象 ) 状況 ヵ所 18 16 14 12 1 8 6 4 2 事業所数 17 14 9 3 2 3 25 2 15 1 5 支給決定者数 257 171 115 2 46 延利用数 日 延利用日数 3, 3, 2,5 2, 1,5 1,863 2,523 25, 2, 15, 2,726 26,547 1, 5 94 398 1,45 1, 5, 467 3,979 1,197 日 12. 1 当たり利用日数 円 3,, 障害児通所給付費 1. 8. 1. 9.8 11.1 1.5 25,, 2,, 184,34,19 246,36,536 6. 15,, 4. 2.. 5. 1,, 5,, 91,663,888 41,194,958 4,277,11 児童発達支援( 未就学児対象 ) 平成 27 年度以降に 事業所数が増加している 1 当たりの利用日数は平均 7 日程度だが 利用者数が毎年増加している 放課後等デイサービス( 就学児 ) 平成 24 年度に創設されたサービスだが 平成 26 年度以降 事業所数 利用者数とも急増している 1 で複数の事業所を利用する児童も多い 8
障害児通所支援の質の向上の取組み 事業所連絡会の開催年に4 回程度 区内の全事業所を対象に事業所連絡会を開催している 支援の質の向上や情報共有を目的とし 全体での事例検討や特別支援学校等との意見交換 集団指導等を実施している 第三者評価受審費補助制度外部の第三者による客観的な視点から評価することにより サービスの質の向上に向けて 区立障害児通所支援施設では3 年に1 度評価機関による第三者評価の受審をしているが 民間事業所においては 現在受審をしている実績はないため 第三者評価受審費補助制度を開始 ( 平成 29 年度 ) した 事業所の検査 指導体制の整備これまで 東京都と区の合同で放課後等デイサービス事業所の実地検査等を実施している 児童発達支援センター現在 児童発達支援センターにおける機能のうち 児童発達支援事業については 療育センターアポロ園や療育センターゆめなりあで実施 相談支援 ( 障害児相談支援事業 ) はすこやか福祉センター及びすこやか障害者相談支援事業所で実施している状況である 児童発達支援センター : 地域における中核的な支援施設として 児童発達支援 保育所等訪問支援 障害児相談支援を実施する また 地域の保育所等 学校 事業所等に対し 専門的な知識 経験に基づく助言 支援を行う 3 障害児相談支援 ア事業所数 ( 区内 ) 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 事業所数 2 4 7 イ障害児支援利用計画作成数 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 支給決定者数 258 388 615 計画作成者数 7 59 358 セルフプラン 22 319 257 平成 27 年度から指定障害児相談支援事業者による障害児支援利用計画の作成が 義務 付けられているが 保護者等による計画作成 ( セルフプラン ) が依然として多く また 区内では 計画の作成ができる民間事業者は現在 2か所にとどまる (2) 医療的ケアが必要な児童への支援国の基本指針の見直しでは 平成 3 年度末までに 保健 医療 障害福祉 保育 教育等の関係機関が連携を図るための協議の場を設けることを基本とするとしている 区では 地域のすこやか福祉センターにおいて 赤ちゃん訪問やNICU 等からの退院の際に医療的ケア児童についての状況の把握や必要な支援の調整を行っている 9
医療的ケアが必要な児童への支援 中野区立障害児通所支援施設 ( たんぽぽ アポロ園 ゆめなりあ ) において 看護師の配置を行い 受入体制を整えている 平成 28 年度に重症心身障児者レスパイト事業を開始した 今後は拡充の予定 ( 中野区における障害者福祉の現状と課題 において記載あり ) 保育所等や学校等での医療的ケア児への対応検討保育所等一般施策での医療的ケア児の受入について 検討している 課題 (1) 障害児通所支援障害児通所支援の利用者は依然増加傾向にあり 発達上の課題も様々で 必要とされる支援は多岐にわたる サービス提供事業所数も増加しているが 支援の具体的な方法や内容も多様である 障害児通所支援事業所において 子どもの障害や特性に応じた有効な支援 家族等への支援等 質の確保がなされ 専門的な療育の支援を適切に提供できるよう支援の質の向上が求められている 提供サービスの支援の質の向上への取組みサービス提供事業者の知識 技術の向上のための取組みが意欲的になされるような事業所連絡会や専門研修の機会の確保等事業者支援が必要である また 虐待防止や権利擁護に関する具体的取り組みを進めることが重要である 第三者評価の受審促進 第三者による客観的な視点からの評価の活用により 利用者に対し情報提供を行うとともに サービスの質の向上に向けて民間事業所の第三者評価の受審促進が必要である 事業所の検査 指導体制の整備 区において サービス内容の質の確保や運営の適正化を図るため 検査や指導のノウハウや 体制を充実させる必要がある 障害児相談支援事業所の整備 体制構築 子どもの障害や特性に応じた必要な支援を総合的に判断し相談 支援 障害児支援利用計 画の作成ができる障害児相談支援事業所の体制整備が急務である 児童発達支援センターの設置 ( 位置づけの検討 ) 児童発達支援センターによる専門的機能を活かした児童発達支援等の事業所や保育所等への専門的な支援の実施や材育成等の地域における障害児支援の中核施設としての役割 機能が求められている 区における児童発達支援センターの役割と位置づけを検討してい 1
く必要がある 国の基本指針の見直しでは 平成 32 年度末までに 1 か所以上設置するこ とを基本とするとしている (2) 医療的ケア児への支援児童福祉法の改正により 心身の状況に応じた適切な保健 医療 福祉の支援が受けられるよう 関連機関が連携調整を行うための整備が求められている 保育園 幼稚園等一般施策において 受入ができる供給体制の整備が必要である 医療的ケアが必要な児童が 地域において必要な支援を円滑に受けることができるよう 保健 医療 福祉その他の関連機関が支援を行う機関との連絡調整を行うための体制整備が必要である 関連分野が連携を図るための協議の場等の設置により 総合的 包括的な支援の提供ができる体制を構築することが重要である 3 地域社会への参加や包容 ( インクルージョン ) の促進現状保育園や幼稚園等 小学校 中学校 放課後児童クラブ ( 学童クラブ ) においても 特別な支援を必要とする子どもが増加している (1) 保育所等や学童クラブでの受入状況保育所では 1 園につき 1~4 名の範囲内で障害のある児童の受入を実施している また 配慮の必要な子どもの在籍する幼稚園 保育所等に対しての巡回や 区独自の基準による判定で 配慮の必要な子どもの受入体制支援を行っているほか 私立幼稚園には受入のための職員配置や施設整備の補助を実施している 1 保育所における障害児数 2 学童クラブにおける支援を要する児童 ( 保育園 幼稚園分野調査 ) ( 地域活動推進分野調査 ) 12 1 8 6 4 2 23 5 保育所障害児数 私立等区立 ( 委託含 ) 4 47 32 64 53 56 25 2 15 1 5 放課後児童クラブ ( 学童クラブ ) における特別な支援を要する児童数 147 182 179 25 163 25 平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 平成 23 年度 11
(2) 巡回訪問の状況 発達に課題のある子どものいる保育所 幼稚園等の保育者に対し 相談 助言を行う保育園 等巡回訪問指導 ( 中野区療育指導実施要綱に基づく ) を実施している これまで アポロ園 1 園で実施してきたが 平成 28 年 9 月に療育センターゆめなりあを開設 し 巡回訪問頻度や回数の拡充を図った 療育センターアポロ園における保育園等巡回訪問対象児数 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 区立保育園 173 184 24 21 私立保育園 14 136 163 245 区立幼稚園 19 8 6 7 私立幼稚園 173 174 16 143 乳児院 14 13 15 11 認定子ども園 49 43 16 31 他区私立保育園 2 3 3 1 他区幼稚園 2 22 13 16 合計 554 583 616 655 (3) 特別支援教育の状況 1 特別支援学級在籍児童 生徒 小学校 ( 知的障害 ) 75 68 62 8 77 中学校 56 51 56 54 62 小学校 ( 情緒障害等 ) 56 72 92 12 135 中学校 14 17 21 22 29 小学校 ( 難聴 言語障害 ) 35 32 29 33 33 小学校 ( 弱視 ) 8 3 2 - - 小学校 ( 肢体不自由 ) 1 2 - - - 中学校 2 2 - - - 2 全小学校への特別支援教室の設置 発達障害の児童が抱える困難さを効果的に改善し 児童の学習能力や集団適応能力を伸長で きるよう平成 28 年度から特別支援教室を全校 ( 小学校 ) に導入した 3 副籍制度の実施都立特別支援学校に在籍する児童 生徒のうち 原則として希望する児童 生徒が 居住する地域の小 中学校に副次的な籍 ( 副籍 ) を持ち 学校行事等様々な交流を通じて地域とのつながりの維持 継続を図っている 12
4 介助員の配置 特別支援学校及び小学校に介助員を配置している また 通常の学級に在籍する身体的な障 害のある児童 生徒について安全を図るため 介助員を配置している (4) 一時保護事業の実施保護者の急病や緊急時のために区立障害児通所支援施設 ( 療育センターアポロ園 療育センターゆめなりあ 子ども発達センターたんぽぽ 放課後デイサービスセンターみずいろ ) において 一時保護事業を実施している 平成 28 年度に療育センターゆめなりあが開設したことに伴い 利用枠が拡大された 中野区立障害児通所支援施設における一時保護事業利用数 35 3 25 2 193 一時保護事業 284 297 227 15 1 5 平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 (5) 障害者差別解消法の施行 平成 28 年 4 月に施行 課題 地域社会への参加 包容を推進するために 保育園 幼稚園等一般施策における障害や発達に課題のある児童の受入を促進する必要がある また 一般施策での受入を進めることと併せて 専門機関の巡回訪問による支援の拡充が強く求められている 地域での生活を継続し 充実していくために 専門的な療育施設などの整備のほかに 幼稚園や保育園など 地域での受入体制の促進とそこへの支援の拡充が必要となる また 障害者差別解消法の施行や発達障害者支援法の改正を踏まえ 障害に対する正しい理解を促進し 関係機関においては合理的配慮の徹底及び適切な支援を行う必要がある そして 広く 一般区民に対しても理解の促進と啓発に努める必要がある 保育所 幼稚園等への受入促進が必要 地域の保育 教育等の支援を受けられる体制を整備することが必要である 13
アポロ園 ゆめなりあによる巡回訪問支援の拡充 専門的な知識 経験に基づき保育所等の後方支援をしていくための巡回訪問の拡充をす る必要がある 切れ目のない特別支援教育発達障害のある子どもの中には 就学前に療育機関などで支援を受けている場合もあり そうした支援に関する情報を引き継ぎ これを踏まえた小学校での指導 支援を行うなど 切れ目のない支援を観点に特別支援教育を行う必要がある 中学校の特別支援教室における巡回指導の検討 巡回指導の拡充を進めていく必要がある 一般区民への理解促進と啓発の促進 障害特性や障害児への対応についての正しい理解を 関係機関や関係団体等と連携し て促進していく必要がある 14