Microsoft Word - 【参考資料1】 _第2回カメラ画像利活用SWG議事要旨(案)_3.docx

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

目次 1 はじめに 本事業について 実施項目 WG の運営 検討結果の普及啓発 WG の運営 目的 概要 実施結果 データ流通促進 WG の実施につい

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ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

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データ流通促進ワーキンググループ について IoT 推進コンソーシアム 総務省及び経済産業省では 分野 産業の壁を超えてデータに関する取引を活性化させることを目的として データ流通促進ワーキンググループ を平成 28 年 1 月に設置し 事業者間でのデータ取引契約の際に課題となる事象についてユースケ

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資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

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第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

8 会議内容 別紙 会議録要旨 のとおり 9 会議資料資料 1: ドライブレコーダーの設置に係る意見照会書及び説明資料資料 2: 平成 28 年度情報公開制度及び個人情報保護制度の実施状況資料 3: 平成 28 年度個人情報取扱事務各種届出一覧資料 4: 防犯等カメラ設置状況 ( 資料 4-1) 防

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個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

個人情報保護規定

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

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個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域

特定個人情報の取扱いの対応について

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

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ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

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14個人情報の取扱いに関する規程

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1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

改正個人情報保護法全面施行に向けた実務対応概説

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1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

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東レ福祉会規程・規則要領集

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マイナンバー制度 実務対応 チェックリスト

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3 部門管理者は 個人データの取扱いを外部に委託する場合には その委託先における個人データの取扱状況等の監督を行わなければならない 4 個人データの取扱いにかかる事項であってこの細則に定めのない事項については 取扱者の申請に基づき 部門管理者がこれを承認して行う 5 部門管理者は 個人データの組織的

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スライド 1

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上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

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財団法人日本体育協会個人情報保護規程

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資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

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2. アプレットを作成する IFTTT を利用したルールは アプレット と呼ばれ IFTTT 上ですでに作成されているアプレットを利用することも 自分の好きなアプレットを作ることもできます ここでは自分のアプレットを作成する方法をご紹介します 1. アプレットページを表示する 2

取扱いに特に配慮を要するものとして政令第 2 条で定める記述等が含まれる個人情報をいう (4) 個人情報データベース等 とは 個人情報を含む情報の集合物であって 次のいずれかに該当するもの ( 利用方法からみて個人の権利利益を害するおそれが少ないものとして政令第 3 条第 1 項で定めるものを除く

プライバシーポリシー ( 個人情報保護に関する基本方針 ) 株式会社ビットポイントジャパン ( 以下 当社 といいます ) は 個人情報の保護とその適正な管理が重要であることを認識し 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 といいます ) 関連法令 ガイドラインその他の規範を遵守すると

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顔認証システム顔認証とは 顔認証とは 人間の体の特徴を利用するバイオメトリクス認証の一種で 顔認識技術を用いて個人を認証するシステムのことです カメラから取り込んだ画像を解析して 顔の特徴を抽出し あらかじめ保存された顔データと照合することで個人を特定します カメラ画像取込み 顔特長データ蓄積 抽出

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イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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2-3. 上記 2-2 以外の利用目的は以下の通りです 利用目的対応する利用者情報の項目 (1) 当社のサービスに関連して 個人を識別できない 端末情報形式に加工した統計データを作成するため ログ情報 Cookie 及び匿名 ID 位置情報 (2) 当社又は第三者の広告の配信又は表示のため 端末情報

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

目次 Ⅰ 本ガイドラインの対象となる防犯カメラ 設置目的 設置場所 防犯カメラの機能... 1 Ⅱ 防犯カメラの管理 運用に関して配慮すべき事項 設置に際しての協議 防犯カメラ運用規程の策定 撮影対象区域 設置してい

. 届出方法の案内 自治体において システムを活用した届出を推奨しているが 特に推奨していない自治体が 自治体であった 届出方法の案内 書面を推奨 0 システムを推奨 書面を指定 0 特に推奨していない 一部の事業者より システムによる届出を受け付けない と指

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第 2 章 個人情報の取得 ( 個人情報の取得の原則 ) 第 4 条個人情報の取得は コンソーシアムが行う事業の範囲内で 利用目的を明確に定め その目的の達成のために必要な範囲においてのみ行う 2 個人情報の取得は 適法かつ公正な方法により行う ( 特定の個人情報の取得の禁止 ) 第 5 条本条各号

Transcription:

参考資料 1 第 2 回カメラ画像利活用サブワーキンググループ議事要旨 ( 案 ) 開催日時 : 平成 28 年 8 月 30 日 ( 水 )13:00~15:00 開催場所 : 経済産業省別館 9 階 944 会議室出席者 : 菊池座長 美濃委員 板倉委員 平林委員 草野委員 水島委員 宮津委員 上田委員 香月委員 辰巳委員 長岡委員代理 佐野課長 柳田課長補佐 鈴木係長 篠原法執行専門職 佐藤課長補佐 加藤係長 美馬氏議題 : 1. 開会 2. 報告 第 1 回事例の整理 3. 審議 事業者からの事例紹介 ( 検討事例 1) 街頭設置カメラを用いた事例 ( 日本システムウェア ) ( 検討事例 2) 車載カメラを用いた事例 ( 東京ハイヤー タクシー協会 ) 4. 座長総括 5. 事務局連絡 6. 閉会 報告 第 1 回事例の整理委員からの主な意見 当該サブワーキンググループ ( 以下 SWG) の資料や議事を公開し SWG の検討内容を周知することは重要である 第 1 回 SWG の主な指摘事項の中で 生活者への通知について記されているが 設置主体と撮影目的だけでなく 設置場所の周知についても議論する必要がある 第 1 回 SWG では 防犯カメラの二次利用も検討対象とするという議論があったが 防犯カメラについては 生活者が設置場所を把握することが特に難しい データ取得における生活者への周知については センサーやカメラを設置する前の早期告知等 データを取得する前の配慮も必要である 場合によっては 地域説明会や自治体との協議等も必要になると考える データ取得前の配慮についても ガイドラインに記載することを検討するべきではないか 第 1 回 SWG の主な指摘事項の中で 普及啓蒙という言葉が使われているが 普及啓発としたほうが良いと考える

審議 事業者からの事例紹介 ( 検討事例 1) 街頭設置カメラを用いた事例 ( 日本システムウェア ) 委員からの主な意見 サービスの前提事項 もしPlacemeter 社が高解像度の映像データを保有し ユーザが API 接続で映像データを参照可能である場合 ユーザ企業は個人情報取扱事業者になるであろう 取得するカメラ画像の取扱いについて カメラ画像の粒度が粗いため個人情報に該当しないという整理をしないと 店舗の監視カメラ等との区別ができなくなる それを踏まえ 議論を進める必要がある 監視カメラの画像においても 個人の顔を認識できる粒度であれば 個人情報に該当する ユーザ企業の既存の IP カメラでもサービスを利用できるとあるが その場合 高解像度のカメラが利用されることもあり得る 高解像度のカメラを利用する場合 歩行者や自動車等のカウントのみを目的とし画像データを取得している旨を 消費者に周知する必要がある 画像データの利用については 実際のサービス運用とサービスの研究開発に分けて整理する必要があるのではないか 例えば 開発者が解析アルゴリズムの性能向上のため カメラ画像を詳しく見ることがあり得る そのため サービスの研究開発においては カメラ画像に個人の顔が映るのであれば 個人情報として取扱うべきではないか なお 現在の技術では15 から20 ピクセルの顔画像であれば 顔画像として認識することが可能である また 画像の解像度が高ければ 30m 離れたところから撮影された画像であっても 顔の認識が可能である 更に 歩いているシルエットで個人を識別できる技術もある 技術発展のために画像データを利用することは必要であるが 使い方のルールを事前に整理しておくべきである サービスの研究開発を目的としてデータを取扱う場合 同意を取得することが多いが 法律上も制約無く取扱えることが望ましい また 実際のサービス運用については 歩容が個人情報に含まれる等という議論もあるので それを含め画像データの取扱いをガイドラインで示す必要があるのではないか 例えば 顔画像を変換した特徴量データについては 個人情報として取扱う必要があるが 生の顔画像データについては それを見て顔を認識できる場合のみ個人情報に該当する 歩容についても 顔画像データと同様である 取得する画像データの粒度が荒く 画像を識別符号に変換していないのであれば 個人情報に該当しないのではないか データの取扱いについては Placemeter 専用センサーとPlacemeter 専用 IP カメラの利用に分けて検討する必要があるのではないか 個人情報保護委員会は 顔画像の視認も個人情報の取得に該当するとしている そのため Placemeter 専用センサーについても カメラに一瞬でも顔画像が映っていれば

視認にあたる可能性がある ただし 歩行者や自動車等をカウントしていることが周知されていれば 利用における問題はない カメラへの一瞬の映り込みが個人情報の取得にあたるのであれば 画像データの粒度を考慮する必要があると考える 画像データが顔を認識できない程の低い解像度であれば 個人情報には該当しない 個人情報保護法における義務 当該事例において ユーザ企業が既存の IP カメラを利用する場合 Placemeter 社が画像データを研究開発に利用する旨を予め周知しないと 個人情報の利用目的規制に抵触してしまう また 日本で取得した個人情報を外国にある Placemeter 社のクラウド環境に転送することから 改正個人情報保護法における越境移転の問題を検討する必要がある ただし 生のデータをそのまま転送するのでなければ 越境移転の問題は免れる可能性がある Placemeter 社が保有する可能性のあるデータは 検索できるよう体系的に構成されたデータではないため 保有個人データにはあたらない そのため 個人情報保護法上 ユーザ企業がPlacemeter 社を監督する義務は発生しない また 当該事例では 日本システムウェア社は どのような画像がどのように解析され カウント処理が行われているのかを把握することができないため ユーザ企業に対し 取扱うデータの種類や方法に関する説明をすることが難しい データの廃棄について 商店街等が 防犯目的で設置したカメラを 集客分析にも利用するということも想定される 解析が完了したカメラ画像を直ちに削除するとあるが 防犯目的でデータを残すことは必要である カメラを複数設置することは コスト負担が大きくなってしまうため データの廃棄については 防犯目的の利用においては カメラ画像を残すことを認める等の特定措置が必要になるのではないか 審議 事業者からの事例紹介 ( 検討事例 2) 車載カメラを用いた事例 ( 東京ハイヤー タクシー協会 ) 委員からの主な意見 消費者への通知について 映像データの取得について Web 上の通知とシールによる車外への通知で十分としているが Web 上の通知とシールによる車外への通知をすれば十分という考え方ではなく 消費者に対し可能な限り十分な説明をするべきである シールによる車外への通知については どれだけの消費者に見てもらえるのかという問題がある シールによる車外へ通知も見る消費者はいるため 必要ではないか

シールによる車外への通知について 車載カメラ作動中 という表現は タクシーの車内を撮影している旨の通知と捉えられる可能性があるので 表現を検討する必要がある 例えば コンビニエンスストア店舗にて映像データを活用する取組みを実施する場合 チェーンの数店舗で試行的に開始することが多い そのため Web での通知文面については そのような点も考慮する必要がある 業務形態について 地図作成事業者がデータの内容を決定するのであれば 地図作成事業者からの委託を受けてタクシー事業者がデータを取得するというスキームにし タクシー事業者と地図作成事業者におけるデータの利用目的を それぞれ示すようにすれば良いのではないか 地図作成事業者がタクシー事業者にデータ取得を委託する場合 タクシー事業者側が地図の作成を目的とした経路選択を行うようになり 消費者の不利益に繋がってしまう懸念がある 生データ提供時の加工有無について 地図作成事業者がタクシー事業者にデータ取得を委託するスキームの場合 タクシー事業者には データを加工する法的な義務はかからない ただし 安全管理措置という観点では データを加工して地図作成事業者に提供する方が良い 映像データの加工技術を提供するベンダとしては 生データの加工が必要になることは ビジネス的な観点では望ましいことである 生データ提供時の加工有無については 地図作成事業者がどのような地図を作成するかにより変わってくる カーナビの地図データ作成を目的としているのであれば 生データの加工は不要ではないか 生データの加工は必要であると考える 例えば Google のストリートビューは画像データを加工している 特に 第三者提供を行うのであれば 加工は必要ではないか 店舗の倉庫等をカメラで撮影し 商品の在庫情報を把握するソリューションがあるが そのようなソリューションにおいては 人間の映り込みを考慮し 動体を検知し削除するというプライバシー保護機能が搭載されている 地図作成事業者へのデータ提供についても 必要に応じて生データを加工する必要があるのではないか 生データを提供時に加工する場合 どの程度の加工を施すのかという基準を消費者側の観点で検討する必要がある 当該事例においては 生データを加工し匿名加工情報として取扱うことは困難であると考える 生データの加工については あくまで安全管理措置として考えるべきではないか 画像データ匿名化の技術レベルが完璧であるならば 匿名加工情報を検討する余地があ

るが そうでない場合 事業者間の契約でデータの利用目的を制限することが必要ではないか 消費者の立場としては 個人の顔が認識できる画像データについては 画像の加工を求めることが考えられるが 重要なのは 個人が分からないようにしているという説明を消費者が理解できるようにすることである 座長総括 ( 検討事例 1) 街頭設置カメラを用いた事例 ( 日本システムウェア ) 当該事例で取得するカメラ画像については カメラの解像度が低い場合やデータを直ちに削除する場合も 個人情報に該当する可能性がある Placemeter 社が保有する可能性のあるデータは 基本的には 個人情報ではあるが保有個人データではない そのため 個人情報保護法上 ユーザ企業が Placemeter 社を監督する義務は発生しない また 当該事例では 日本システムウェア社は どのような画像がどのように解析され カウント処理が行われているのかを把握することができないため ユーザ企業に対し 取扱うデータの種類や方法に関する説明をすることが難しい センサーやカメラを設置する前に 設置主体やデータの取得目的を消費者に説明することが重要である ( 検討事例 2) 車載カメラを用いた事例 ( 東京ハイヤー タクシー協会 ) 生データの加工については 加工技術が完璧でないことを鑑みると 匿名加工情報の作成を目的とした加工は現実的ではない 生データの加工の有無について 別途検討していく必要があるが 安全管理措置の一環として生データを加工することは有効である データの提供については 第三者提供等 責任のある契約の中で実施するべきである 通知シール及び Web での通知については 必要 不要等 様々な意見が出たが 事業者においては 消費者に対する啓発の努力が求められる 以上