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Transcription:

2011 年 8 月作成 環境情報科学学術研究論文集委員会 査読指摘に対する書を作成するにあたってのマナーおよび対応方針 査読指摘については 環境情報科学学術研究論文集委員会 ( 以下論文集委員会 ) で査読内容を確認し調整した後に 査読結果とを取りまとめて 投稿者に通知します 投稿者はこれをもとに 論文を修正し 対応事項を取りまとめた書を作成して論文集委員会に返すことになります 投稿者と査読者 ( または論文集委員会 ) とのやりとりはすべて紙媒体の書面で行いますので 文章表現は重要となります 委員会で作成する査読指摘では 査読者が論文をどう理解し どのように疑問を持って指摘しているのかを正しく投稿者に伝える必要があるため 委員会では特に文面には注意して進めています 論文査読を誤解なく円滑に進めるために 投稿者の方々に留意していただきたいマナーと査読指摘への対応方法について以下に記載します ***** マナー 1: の確認について まず 投稿者は 査読結果を受け取ったら まずを正しく理解できてかつ一意に意味がとれるかを確認することが大切です もしもが査読者や委員会の誤まった理解からの指摘であれば そのことを文字で誤謬なく書を通じて委員会に伝える必要があります つまり の確認 を委員会宛に通知することが必要です マナー 2: への対応方法について 次に への対応方法です が多いということは ボランティアの査読者らが 担当論文を不採用とせずに なんとか修正対応によって採択できるレベルになるだろうと詳細に査読した結果です したがって 投稿者は査読者の指摘に対して ページ構成配分のため 指摘部分を削除しました などのを行うことは については未解決なのでとはみなされません また に未であることは不採択の正当な理由のひとつになります 査読者はひとつの論文を組み立てるうえでの論拠不足や疑問などを指摘したのですから 修正対応で当該部分が論文構成上の重要度が低くて紙面を割けなくなった場合でも 書では に対するとそうなった経緯を説明する必要があります すなわち 投稿者は査読者の指摘に対して どう理解してどう説明するのかを示すことが重要です マナー 3: 論文の修正と書の作成について 最後に 論文の修正と書についてです 査読側が投稿者の論文のために充分な時間を準備できる機会は多くありません 査読やの作成には 非常に時間がかかるた 1

め 投稿者の方でも 書を読めば 投稿者がをどのように理解し 受止めて どのように論文を修正したのかが査読者に分かるように記述することが望ましいと思われます また その際に 論理展開と論文紙面の都合で割愛した部分への対応についてもすべき と指摘した点についても論文構成上で割愛できる内容かどうかの判断が必要になります 査読指摘への対応方針投稿者のみなさまには 以上のマナーを留意していただきながら 以下の 1~5 の査読指摘への対応方針を参考に修正していただくことで 査読を正確かつ円滑に進めるとともに より一層の採択率の向上および学術誌としての質の向上を目指したいと存じます 1 全てのについて著者の考えを示す 2 指摘を受け入れるなら それに応じて < どこに >< どのような > 修正を行ったかを明記する 3 指摘を受け入れないなら その理由を明記する 4 指摘対象を削除する場合にも 指摘に対する著者の考えを明記するとともに 削除することが論旨を維持する上で問題ないことを示す 5 指摘された点以外で修正を行った場合には < なぜ >< どこに >< どのような > 修正を行ったのかを明記する < 斎藤馨 (2011) 特別懇話会開催報告会環境情報科学論文集への投稿と査読対応について : 環境情報科学 40(1)66-68> を参考に作成 2

2011 年 8 月作成 環境情報科学学術研究論文集委員会 査読指摘に対する方針と例 1. 全体コメントへの方法全体コメント欄は 主に論文全般に関る総合的な評価やコメントが記載されます まず 全文を良く読んで 1どこがで 2どのような内容なのかについて整理する必要があるでしょう それには だと思われる文章を切り出して整理するのが有効です そのような作業によって 整理されたすべき論文全般のに 丁寧なをしていく作業が求められます 稀に個別の査読指摘と重なる指摘が混在する場合もありますが その際には 個別のへの対応結果などとの整合性を確認して 論理的な矛盾の内容に注意してを行います ***** 1.1 全体コメントへの例 全体コメント 本研究は 今後の森林環境の評価を行う上で 基礎的な知見を提示しており 当該研究領域において有用と考える しかし 後半部の実験結果から考察に至るまでの論理の流れがわかりにくく 筆者の導く結論の合理性がさらに読者に伝わるような改善が必要である また データ分析のプロセスが省略されすぎていて分かりにくい点などの問題があるため 分析プロセスを明示し 本旨の理解に必要な図表について さらに加える必要がある また 全体的に表が縮小されすぎているため読みにくい 視座する という表現で 視座 を動詞として随所で使用しているなど同義異語が散見される 図表の見易さと同義異語という点において本論を通じた修正が必要である その他にも それらについては 個別の指摘に応じて修正されたい < 例 > 全体指摘 1: 後半部の実験結果から考察に至るまでの論理の流れがわかりにくく 筆者の導く結論の合理性がさらに読者に伝わるような改善が必要である について : ご指摘ありがとうございます 実験結果から 考察に至るまでの論理の合理性を説明するために 本文 p.5l12~l18 行に渡って説明を加筆致しました また どのようなデータおよび結果から 本論で主張する考察に至ったのかを説明するため 新たに図 -11 を加えて 結果と考察の関係について視覚化しました これらの修正により さ 3

らに読者の理解が容易になったのではないかとの考えです 全体指摘 2: データ分析のプロセスが省略されすぎていて分かりにくい点などの問題があるため 分析プロセスを明示し 本旨の理解に必要な図表について さらに加える必要がある について : データの分析については 重帰分析 ( ステップワイズ法 ) を用いております その旨を p4l14 に加筆しました また 分析プロセスの説明が理解しにくい記述になっておりましたので p.4l18~l23 の説明を大幅に修正いたしました また 本文末に補注として 補注 1 を加筆し データ分析のプロセスについてさらに加筆しました それに伴い 図 -9 として新たに分析のプロセスを整理した図を作成し 読者の理解を容易にする工夫をおこないました 補注 1 の内容 : ここでの尺度とは表 -4 上側の 17 項目を意味している 各尺度は SD 法の評価尺度と同様に 調査対象者ごとに得点が集計されており 各調査対象者の得点によって順位を決定している 全体指摘 3: 表が縮小されすぎているため読みにくい について : ご指摘に基づき 図表の提示について再検討をおこないました 本研究の結果である表 -4 表 -5 の大きさについては紙面の制約もあり 大幅な改訂が困難でしたが 表中の数値表記を可能な限り拡大しました また 論文中の表の大きさも初投稿時より 1.3 倍の大きさに拡大しました 紙面の制約上 他の図表を縮小したもありますが この修正により 前よりも読者に理解してもらいやすくなったのではないかとの考えです 全体指摘 4: 視座する という表現で 視座 を動詞として随所で使用しており修正が必要である について : ご指摘に従い 視座 の使い方に誤りがあったと考え 本文中で 視座 としていたを全て 着目 というより一般的な用語に変更しました また 他の 心裡留保 などの同義異語があった用語を統一しました その他の ついて以下の個別のご指摘に対して修正させていただきましたので ご参照いただけますと幸いです 全体指摘 : について : ( 以降 同じ ) 4

2. 個別への方法個別の欄は 主に個別的な内容にかかわる指摘やコメントが記載されます まず どのようななのかをしっかりと把握し理解します 次に 各に対して 丁寧なをおこないます 方法は 主に以下の4 通りです 1 査読者の指摘に従って 修正 する 2 査読者の誤解であることを 説明 ( 投稿者の意図と違った解釈であれば ) する 3 査読者の指摘を受け入れないのであれば 論理的な 反論 を行う 4 査読者の指摘部分を合理的な理由を元に ( 削除すること という査読者の指摘によって削除した場合は1にする ) 削除 する 上記の1~4のうち4については ページ構成配分のため 指摘部分を削除しました などのようなは については未解決なのでとはみなされませんので注意してください また 書を作成する際には 査読指摘に抜けが無いように まず 1 をふり 2 投稿論文の何ページ目の何行目への査読指摘であったのかを記載する必要があります 次に 3 修正論文の査読指摘に対してどのような対応をおこなったのか 4それを何ページ目の何行目に修正したのか 5 分量にも拠りますが 基本的には修正前の文章 ( 図表 ) と修正後の文書 ( 図表 ) が書の中で対照できるようにし 査読側に理解しやすい記載にすることが望まれます 2.1 個別への例 例 1: 修正 の場合 1 1 英題タイトルが英文としておかしい Influence は何にかかるのか? 1 1P: 英題 標記論文を御査読いただきありがとうございました 御指摘の点につき検 討しさせていただくとともに 論文を改善いたしましたのでよろしくお 願いいたします ご指摘に倣い英文タイトルを修正しました また 専門業者 (( 株 ) 英 文校閲 ) に校閲を受けました 修正前 :Influence on Neuroticism and Anxiety Tendency in Appraisal, 5

Recognition, and Healing Effect of Forest Environment 修正後 :An appraisal of the influence and healing effect of a forest environment on neuroticism 例 2: 説明 の場合 2 2 L74~75 p.2l74~75 行目の文章の指すところが不明です 読者が論理的 2 2 P: L74 ~75 に理解できるよう さらに適切な論述内容 ( 対象者の設定論拠 ) に 関する説明を加えてください また 高山手法と水谷手法との違いが理解できません ご提案さ れている手法 ( 水谷手法 ) を用いることの妥当性について さらに 説明してください 御指摘のように p.2 の L74~75 行目の文章が不適切でしたので 読者に 内容が明確に伝わるように 斯々云々のように修正し p.2 の 76 行目に以下 のように説明を加筆しました 説明加筆 : また 研究目的を達成するためには 生活域環境から 行動 までの各項目の因果関係を特徴的に構造化し 把握する必要があった また 高山手法のような他の手法のメリットは大きいと考えますが ここはあえて本研究で提案する水谷方式に限り その利点を高山手法との比較において考えてみます 1 高山手法の場合 ~のような状況において~が困難であるといえます これに対して水谷手法では ~することが可能であると考えます 2 高山手法を~した場合 ~してしまうことがありますが 水谷手法の場合 ~が~するために ~できると考えます そこで これらのメリットがはっきり読者に伝わるように p.3の L12~ L18 行にこれらに関する議論を加えました 6

例 3: 反論 の場合 3 5 表 1 今の分析結果から 著者は ~ という考察を導きだしているが 3 5P: 表 -1 ~ という観点から考えた場合 現状では著者の考察の論理性につい て論拠が乏しいといわざるを得ない したがって 著者は得られた 結果について再度解釈し 言及可能な範囲で論拠を明らかにした慎 重な考察を行うべきである ご指摘いただきましたように 今の分析結果を ~ という観点から考え た場合には 本研究の考察における論拠が乏しいと 読者に判断される可 能性があるかと考えます しかし 本研究では ~ という観点とは異なる ~ という観点において 分析結果の解釈をしています その観点から考え た場合には 今の考察は 分析結果から無理なくかつ論理的に導かれる と思われることから 考察の論拠および客観性は担保されていると考えま す 著者がどのような観点から 考察を導いていたのかについて 読者の誤 解を防ぎより明確に読者に伝わるように p.5 の L17 行 ~20 行に これら に関する議論を加えました 例 4: 削除 の場合 4 5 表 2 p.5 の表 -2 の内容はこの場合不必要だと思われます 削除するこ 4 5P: 表 2 とを検討してください 御指摘のように p.5 の表 -2 を削除し それに付随して p.5 の 36 行目の 説明を訂正しました また 説明の訂正が多くなり 論文紙面のスペース が不足しため 論旨に直接関与しない 本文の おわりに および 謝辞 を削除してこの事態に対応することにしました 以 上 7