新宮町地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例 の解説 ( 目的 ) 第 1 条この条例は 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の2 第 1 項の規定に基づき 地区計画の区域内における建築物の用途 構造及び敷地に関する制限を定めることにより 当該区域における地区計画の目標に即した適正かつ合理的な土地利用を図り 健全かつ良好な都市環境を確保することを目的とする 解説 本条例は 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の2 第 1 項の規定に基づくものであり 地区計画で定められた建築物に関する制限の中で 当該計画の目的を達成するために特に重要な事項について 建築確認の手続きによって その実現を担保するため必要な制限を定めたものである 本条例による制限は 都市計画法第 58 条の2の規定による届出 勧告制度と相まって地区計画の目的が効果的に実現されるものである 具体的な制限については 建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 以下 政令 という ) 第 136 条の2の5の各号に定める基準に従ったものとなる なお 条例で建築物等の制限が可能な事項は 用途の制限 容積率の最高限度 容積率の最低限度 建ぺい率の最高限度 敷地面積の最低限度 建築面積の最低限度 壁面の位置の制限 建築物等の高さの最高限度 建築物等の高さの最低限度 建築物等の形態意匠の制限及び垣 さくの構造制限の11 項目である ( 印の事項は 市街化調整区域では不可 ) 本条例では 1 用途の制限 ( 第 4 条 ) 2 容積率の最高限度 ( 第 5 条 ) 3 建ぺい率の最高限度 ( 第 6 条 ) 4 敷地面積の最低限度 ( 第 7 条 ) 5 壁面の位置の制限 ( 第 8 条 ) 6 建築物等の高さの最高限度 ( 第 9 条 ) 7 建築物等の形態意匠の制限 ( 第 10 条 ) の7 項目を制限している ( 用語の定義等 ) 第 2 条この条例における用語の定義等は 法及び建築基準法施行令 ( 昭和 25 年政令第 338 号 以下 政令 という ) の定めるところによる 解説 本条例において 特に規定していない用語及び面積 高さの算定方法については 法及び政令の定めるところによる
( 適用区域 ) 第 3 条この条例は 都市計画法 ( 昭和 43 年法律第 100 号 ) 第 20 条第 1 項 ( 第 21 条第 2 項において準用する場合を含む ) の規定により 本町において告示された地区計画の区域のうち 別表第 1に掲げる区域 ( 以下 地区整備計画区域 という ) に適用する 解説 本条例は 法第 68 条の2 第 1 項の規定により 地区整備計画 が定められ区域に限られ 具体的には 別表第 1に掲げる区域に適用するものである 地区整備計画 が定められた区域に限られているのは 条例で規制する内容は具体的事項であるので 地区整備計画が定められていなければ具体的な建築物の制限内容が定められていないためである なお 条例適用区域においても 都市計画法第 58 条の2の規定により行為着手 3 0 日前までに届出は 別途行う必要がある ( 建築物の用途の制限 ) 第 4 条地区整備計画区域 ( 地区整備計画において 地区整備計画区域を2 以上の地区に区分している場合においては その区分されたそれぞれの地区の区域とする 以下 計画地区 という ) 内においては 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分に応じ それぞれ同表 ( い ) 欄に掲げる建築物は 建築してはならない 解説 政令第 136 条の2の5 第 1 項第 1 号 ( 建築物の用途の制限 ) に該当する事項について定めたもの 用途の純化を図ることにより住宅地としての環境の保持や商店街としての利便の維持増進など良好な環境の街区の形成に貢献する合理的な制限であることが明らかな場合に 法第 48 条の建築物の用途よりもきめ細かく その地区の特性にあった制限を定めたものである なお 以下の内容に留意する必要がある 法第 48 条の建築物の用途規制の上乗せの制限である 別表 2( い ) 欄に掲げる建築物は 建築してはならないものを列記している 建築物の敷地が地区整備計画区域の内外にわたる場合の措置については 第 1 1 条を参照 建築物の敷地が計画地区の2 以上にわたる場合の措置については 第 12 条を参照
( 建築物の容積率の最高限度 ) 第 5 条建築物の延べ面積 ( 同一敷地内に2 以上の建築物がある場合においては それらの建築物の延べ面積の合計 以下同じ ) の敷地面積に対する割合 ( 以下 容積率 という ) は 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分に応じ それぞれ同表 ( う ) 欄に掲げる数値以下でなければならない 2 建築物の敷地が前項の規定による建築物の容積率に関する制限を受ける計画地区の2 以上にわたる場合においては 当該建築物の容積率は 前項の規定による当該各計画地区内の建築物の容積率の限度にその敷地の当該計画地区内にある各部分の面積の敷地面積に対する割合を乗じて得たものの合計以下でなければならない 3 前 2 項に規定する容積率の算定の基礎となる延べ面積には 次に掲げる面積は算入しない (1) 自動車車庫その他の専ら自動車又は自転車の停留又は駐車のための施設 ( 誘導車路 操車場所及び乗降場を含む ( 以下この条及び第 13 条において 自動車車庫等 という )) の用途に供する部分の床面積 ( 当該敷地内の建築物の延べ面積の5 分の1を限度とする ) (2) 建築物の地階でその天井が地盤面 ( 建築物が周囲の地面と接する位置の平均の高さにおける水平面をいい その接する位置の高低差が3メートルを超える場合においては その高低差 3メートル以内ごとの平均の高さにおける水平面をいう ) からの高さ1メートル以下にあるものの住宅の用途に供する部分 ( 共同住宅の共用の廊下又は階段の用に供する部分を除く 以下この号において同じ ) の床面積 ( 当該床面積が当該建築物の住宅の用途に供する部分の床面積の合計の3 分の1を超える場合においては 当該建築物の住宅の用途に供する部分の床面積の合計の3 分の1とする ) (3) 共同住宅の共用の廊下又は階段の用に供する部分の床面積 (4) 高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 ( 平成 18 年法律第 91 号 ) 第 17 条第 3 項の規定による計画の認定を受けた計画 ( 同法第 1 8 条第 1 項の規定による変更の認定があったときは その変更後のもの ) に係る特定建築物 ( 同法第 2 条第 16 号に定める建築物又はその部分 ) の建築物特定施設 ( 同法第 2 条第 18 号に定める施設 以下この号において同じ ) の床面積のうち 通常の建築物の建築物特定施設の床面積を超えることとなるもので 高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令 ( 平成 18 年政令第 379 号 ) 第 24 条で定める床面積 解説 政令第 136 条の2の5 第 1 項第 2 号 ( 建築物の容積率の最高限度 ) に該当する事項について定めたもの 第 1 項関係建築物の容積率の最高限度は 計画地区の土地利用の状況から容積率制限の必要性を合理的に判断して定める 定めることができる容積率の最高限度は 低層住居専用地域内において 良好な環境を保護するために定めることができる容積率の最
高限度の数値である 10 分の 5 以上となっている 第 2 項関係法第 52 条第 7 項の規定と整合を図るため 制限を受ける計画地区の2 以上にわたる場合について定めたものである なお 地区整備計画区域の内外にわたる場合については 法第 68 条の8の規定が適用されることとなる 第 3 項関係法で制限事項に応じて異なる算定方法が定められているため 法の規定を参考に定義を行うものである 各号と法の関係は以下のとおりである 第 1 号法第 52 条第 1 項 政令第 2 条第 1 項第 4 号 第 3 項 ( 自動車車庫等の緩和 ) 第 2 号法第 52 条第 3 項 第 4 項 ( 住宅の地下室の緩和 ) 第 3 号法第 52 条第 6 項 ( 共同住宅の共用部分の緩和 ) 第 4 号高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 ( バリアフリー法 ) 第 19 条 ( バリアフリー法の認定建築物について 出入口 廊下 階段 エレベーター 便所 駐車場等 が通常の建築物と比較し 大きくなる床面積について緩和 ) ( 建築物の建ぺい率の最高限度 ) 第 6 条建築物の建築面積 ( 同一敷地内に2 以上の建築物がある場合においては それらの建築物の建築面積の合計 以下同じ ) の敷地面積に対する割合 ( 以下 建ぺい率 という ) は 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分に応じ 同表 ( え ) 欄に掲げる数値以下でなければならない 2 建築物の敷地が前項の規定による制限を受ける計画地区の2 以上にわたる場合においては 当該建築物の建ぺい率は 同項の規定による当該各計画地区内の建築物の建ぺい率の限度にその敷地の当該計画地区内にある各部分の面積の敷地面積に対する割合を乗じて得たものの合計以下でなければならない 3 前 2 項の規定の適用については 街区の角にある敷地又はこれに準ずる敷地で 福岡県建築基準法施行細則第 5 条に規定されているものの内にある建築物は別表第 2( え ) 欄に掲げる数値に10 分の1を加えたものをもって 同欄に掲げる数値とする 4 前 3 項の規定は 巡査派出所 公衆便所 公共用歩廊その他これらに類する建築物については 適用しない 解説 政令第 136 条の2の5 第 1 項第 3 号 ( 建築物の建ぺい率の最高限度 ) に該当する事項について定めたもの 第 1 項関係
建築物の建ぺい率の最高限度は 容積率の最高限度と同様の理由により 低層住居専用地域内において 良好な環境を保護するために定めることができる建ぺい率の最高限度の数値である10 分の3 以上となっている 第 2 項関係法第 53 条第 2 項の規定と整合を図るため 制限を受ける計画地区の2 以上にわたる場合について定めたものである なお 地区整備計画区域の内外にわたる場合については 法第 68 条の8の規定が適用されることとなる 第 3 項関係法第 53 条第 3 項第 2 号の規定と整合を図るための規定である 法では 特定行政庁 ( 福岡県 ) が角地等を指定することとなっているので 本町条例案においては 福岡県建築基準法施行細則第 5 条の規定で指定された角地等としている 第 4 項関係法第 53 条第 5 項第 2 号の規定と整合を図るための規定である ( 建築物の敷地面積の最低限度 ) 第 7 条建築物の敷地面積は 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分に応じ 同表 ( お ) 欄に掲げる数値以上でなければならない 2 前項の規定の施行又は適用の際 現に建築物の敷地として使用されている土地で同項の規定に適合しないもの又は現に存する所有権その他の権利に基づいて建築物の敷地として使用するならば同項の規定に適合しないこととなる土地について その全部を一の敷地として使用する場合は 同項の規定は適用しない ただし 次の各号のいずれかに該当する場合は この限りでない (1) 前項の規定の改正後の同項の規定の施行又は適用の際 改正前の同項の規定に違反している建築物の敷地又は所有権その他の権利に基づいて建築物の敷地として使用するならば改正前の同項の規定に違反することとなった土地 (2) 前項の規定に適合するに至った建築物の敷地又は所有権その他の権利に基づいて建築物の敷地として使用するならば同項の規定に適合するに至った土地 3 第 1 項の規定は 法第 86 条の9 第 1 項各号に掲げる事業の施行による建築物の敷地面積の減少により 当該事業の施行の際現に建築物の敷地として使用されている土地で第 1 項の規定に適合しなくなるもの及び当該事業の施行の際現に存する所有権その他の権利に基づいて建築物の敷地として使用するならば同項の規定に適合しないこととなる土地について その全部を一の敷地として使用するものには 適用しない ただし 次の各号のいずれかに該当する場合は この限りでない (1) 法第 86 条の9 第 1 項各号に掲げる事業の施行により敷地面積が減少した際 当該敷地面積の減少がなくとも第 1 項に定める敷地面積の最低限度に違反していた敷地又は所有権その他の権利に基づいて建築物の敷地として使用
するならば当該最低限度に違反することとなった土地 (2) 第 1 項に定める敷地面積の最低限度に適合するに至った建築物の敷地又は所有権その他の権利に基づいて建築物の敷地として使用するならば同項の規定に適合するに至った土地 解説 第 1 項関係政令第 136 条の2の5 第 1 項第 4 号 ( 建築物の敷地面積の最低限度 ) に該当する事項について定めたもの 第 2 項関係法第 68 条の2 第 3 項の規定に基づき 既存不適格敷地について適用の除外に関する規定を定めたものである 本条例は 法第 53 条の2 第 3 項を参考としたもの すなわち第 1 項の規定の施行又は適用の際に 当該規定に適合しない既存建築物の敷地又は更地でその全部を一の敷地として使用する場合は 適用除外とするものである 既存不適格敷地についても 土地を分割して複数の敷地とする場合など その全部を一の敷地として使用しない場合は 適用除外はみとめられず 違反となる また 規定の改正が行われる際に 従前の規定に違反している土地 ( 第 1 号 ) 及び既存不適格敷地が 敷地の増により適合することとなった場合 ( 第 2 号 ) においては 規定の適用除外はない旨を定めたものである 本文 条例施行時敷地面積 A=200m2以上 建築物の敷地等敷地面積 建築物の敷地等敷地面積 < 200 m2適用除外 第 1 号 条例施行時 条例施行時の規定 に適合していない ( 違反している ) 敷地面積 A=200m2以上 ( 改正前の規定 ) 建築物の敷地等建築物の敷地等敷地面積敷地面積 適用除外全部を1の敷地として使用 条例改正時も 規定の施行又は適用の際 にも含まれる条例改正施行時敷地面積 A=210m2以上 ( 改正後の規定 ) 建築物の敷地等建築物の敷地等敷地面積敷地面積 A=190m2 A=190m2 (10m2の敷地増) 違反 (190 m2<200 m2 ) 適用除外対象外 ( 違反 ) 全部を1の敷地として使用
条例施行時の規定に適合するに至った 条例施行時敷地面積 A=200m2以上 ( 改正前の規定 ) 建築物の敷地等建築物の敷地等敷地面積敷地面積 適用除外全部を1の敷地として使用 条例改正施行時敷地面積 A=210m2以上 ( 改正後の規定 ) 建築物の敷地等建築物の敷地等敷地面積敷地面積 A=200m2 A=200m2 (20m2の敷地増) 適合 (200 m2 200 m2 ) 適用除外全部を1の敷地として使用 条例施行時敷地面積 A=200m2以上 ( 改正前の規定 ) 条例改正施行時敷地面積 A=210m2以上 ( 改正後の規定 ) 建築物の敷地等敷地面積 建築物の敷地等敷地面積 建築物の敷地等敷地面積 適用除外 全部を 1 の敷地として使用 全部を 1 の敷地として使用 適用除外 第 2 号 条例施行時敷地面積 A=200m2以上 ( 改正前の規定 ) 建築物の敷地等建築物の敷地等敷地面積敷地面積 適用除外全部を1の敷地として使用 事業の施行により第 1 項の規定に適合しなくなった土地が その後 敷地増により第 1 項の規定に適合するに至った 建築物の敷地等敷地面積 A=210m2 (30 m2の敷地増 ) 適合 (200 m2 210 m2 ) 適用除外ではない
第 3 項関係政令第 136 条の2の5 第 11 項の規定に基づき定めたもの 公共事業の施行等による敷地面積の減少により 当該規定に適合しなくなった既存建築物の敷地又は更地でその全部を一の敷地として使用する場合は 適用除外とするものである 公共事業とは法第 86 条の9 第 1 項各号に規定された事業で 土地収用法第 3 条各号に掲げるものに関する事業や土地区画整理事業等である また 第 2 項と同様に当該事業の施行以前に違反している土地 ( 第 1 号 ) 及び既存不適格敷地が 敷地の増により適合することとなった場合 ( 第 2 号 ) においては 規定の適用除外はない旨を定めたものである 本文 条例施行時敷地面積 A=200m2以上建築物の敷地等敷地面積 A=200m2 法第 86 条の9 第 1 項各号に掲げる事業の施行時建築物の敷地等敷地面積 適用除外 第 1 号 条例施行時敷地面積 A=200m2以上建築物の敷地等敷地面積 法第 86 条の9 第 1 項各号に掲げる事業の施行時建築物の敷地等敷地面積 A=160m2 違反 条例施行時の規定に従前から違反しているものに対 違反 しては 本文の適用除外規定の適用は受けられない 第 2 号 法第 86 条の9 第 1 項各号 条例施行時 に掲げる事業の施行時 敷地面積 A=200m2以上 建築物の敷地等 建築物の敷地等 敷地面積 敷地面積 A=200m2 適合 (200m2 200m2) 適用除外 事業の施行により第 1 項の規定に適合しなくなった土地が その後 敷地増により第 1 項の規定に適合するに至った 建築物の敷地等敷地面積 A=210m2適合 (200m2 210m2) 適用除外ではない 条例施行時には第 1 項の規定に適合していたが 事業の施行により敷地面積が第 1 項の規定に適合しなくなった
( 壁面の位置の制限 ) 第 8 条建築物の外壁又はこれに代わる柱 ( 以下 外壁等 という ) の面から道路境界線及び隣地境界線等までの距離は 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分及び同表 ( か ) ア欄に掲げる境界線の区分に応じ 同表 ( か ) イ欄に掲げる数値以上でなければならない 2 前項に規定する数値に満たない距離にある建築物又は建築物の部分が 次の各号のいずれかに該当する場合においては 当該外壁等の面には前項の規定は適用しない (1) 外壁等の中心線の長さが3メートル以下であるもの (2) 物置その他これに類する用途に供し 軒の高さが2.3メートル以下で かつ床面積の合計が5 平方メートル以内であるもの 解説 政令第 136 条の2の5 第 1 項第 5 号に該当する事項について定めたもの 壁面の位置の制限は 壁面線の制限 外壁の後退距離等の制限を行うことができる したがって 壁等がそれを超えてはいけない位置を定めている 第 1 項関係外壁の後退距離の制限を定めたものである 第 2 項関係外壁の後退距離の制限の適用除外について 政令第 135 条の20を参考としたものである ( 建築物の高さの最高限度 ) 第 9 条建築物の高さは 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分に応じ 同表 ( き ) 欄に掲げる数値以下でなければならない 2 前項の建築物の高さは 地盤面からの高さにより算定する ただし 次の各号に掲げる部分は 当該建築物の高さに算定しない (1) 階段室 昇降機塔 装飾塔 物見塔 屋窓その他これらに類する建築物の屋上部分の水平投影面積の合計が当該建築物の建築面積の8 分の1 以内の場合においては その部分の高さが5メートルまでの部分 (2) 棟飾 防火壁の屋上突出部その他これらに類する屋上突出物 解説 政令第 136 条の2の5 第 1 項第 6 号に該当する事項について定めたもの 第 1 項関係建築物の高さの最高限度の制限については 地上 2 階建ての建築物の建築を禁止されない基準である必要がある
第 2 項関係政令第 2 条第 1 項第 6 号の規定との整合を図るものである ( 建築物の形態又は意匠の制限 ) 第 10 条建築物の形態又は意匠は 別表第 2( あ ) 欄に掲げる計画地区の区分に応じ 同表 ( く ) 欄に掲げる制限に適合しなければならない 解説 政令第 136 条の2の5 第 1 項第 8 号に該当する事項について定めたもの 建築物の形態又は意匠の制限は 屋根又は外壁について形状又は材料の制限となっていなければならない なお 形状及び材料の制限であるので 色彩の制限はできない ( 建築物の敷地が地区整備計画区域の内外にわたる場合の措置 ) 第 11 条建築物の敷地が地区整備計画区域の内外にわたる場合において 当該建築物の敷地の過半が地区整備計画区域内に属するときは 当該建築物又はその敷地の全部について 第 4 条及び第 7 条の規定を適用し 当該建築物の敷地の過半が地区整備計画区域外に属するときは 当該建築物又はその敷地の全部について これらの規定を適用しない 解説 建築物の敷地が地区整備計画区域の内外にわたる場合について 法第 91 条に準じて規定したものである 建築物の敷地が地区整備計画区域の内外にわたる場合 当該敷地が敷地面積の半分を超えて整備計画内にある場合は その建築物又はその敷地全部について第 4 条 ( 建築物の用途の制限 ) 第 7 条 ( 建築物の敷地面積の最低限度 ) を適用することとなる 一方 当該敷地が敷地面積の半分を超えて整備計画区域外にある場合は これらの規定は適用しない ( 建築物の敷地が計画地区の2 以上にわたる場合の措置 ) 第 12 条建築物の敷地が計画地区の2 以上にわたる場合においては 当該建築物又はその敷地の全部について その敷地の過半が属する計画地区に係る第 4 条及び第 7 条の規定を適用する 解説 建築物の敷地が2 以上の計画地区にわたる場合について 法第 91 条に準じて規定したものである 建築物の敷地が2 以上の計画地区にわたる場合 第 4 条 ( 建築物の用途の制限 )
第 7 条 ( 建築物の敷地面積の最低限度 ) の適用については 敷地面積の半分を超えて属する制限をその建築物又はその敷地の全部に適用することとなる ( 既存の建築物に対する制限の緩和 ) 第 13 条この条において 基準時 とは 法第 3 条第 2 項の規定により第 4 条 第 5 条第 1 項若しくは第 2 項 第 8 条第 1 項 第 9 条第 1 項の規定の適用を受けない建築物について 法第 3 条第 2 項の規定により引き続き第 4 条 第 5 条第 1 項若しくは第 2 項 第 8 条第 1 項 第 9 条第 1 項の規定 ( これらの規定が改正された場合においては 改正前の規定を含む ) の適用を受けない期間の始期をいう 2 法第 3 条第 2 項 ( 法第 86 条の9 第 1 項において準用する場合を含む 以下この条において同じ ) の規定により第 4 条の規定の適用を受けない建築物について 次に掲げる範囲内において増築又は改築をする場合においては 法第 3 条第 3 項第 3 号及び第 4 号の規定にかかわらず 第 4 条の規定は適用しない (1) 増築又は改築が基準時における敷地内におけるものであり かつ 増築又は改築後における延べ面積及び建築面積が基準時における敷地面積に対してそれぞれ法第 52 条第 1 項 第 2 項及び第 7 項並びに法第 53 条の規定に適合すること (2) 増築後の床面積の合計は 基準時における床面積の合計の1.2 倍を超えないこと (3) 増築後の第 4 条の規定に適合しない用途に供する建築物の部分の床面積の合計は 基準時におけるその部分の床面積の合計の1.2 倍を超えないこと (4) 第 4 条の規定に適合しない事由が原動機の出力 機械の台数又は容器等の容量による場合においては 増築後のそれらの出力 台数又は容量の合計は 基準時におけるそれらの出力 台数又は容量の合計の1.2 倍を超えないこと 3 法第 3 条第 2 項の規定により第 5 条第 1 項若しくは第 2 項の規定の適用を受けない建築物について 次に掲げる範囲内において増築又は改築する場合においては 法第 3 条第 3 項第 3 号及び第 4 号の規定にかかわらず 第 5 条第 1 項若しくは第 2 項の規定は適用しない (1) 増築又は改築にかかる部分が増築又は改築後に自動車車庫等の用途に供するものであること (2) 基準時における自動車車庫等の用途に供しない床面積が増加しないこと (3) 増築又は改築後における自動車車庫等の用途に供する床面積の合計が 増築又は改築後の当該建築物の床面積の合計の5 分の1を超えないものであること 4 法第 3 条第 2 項の規定により第 8 条第 1 項の規定の適用を受けない建築物又は建築物の部分について 次に掲げる範囲内において増築又は改築する場合においては 法第 3 条第 3 項第 3 号及び第 4 号の規定にかかわらず 第 8 条第 1 項の規定は適用しない (1) 増築が基準時における敷地内におけるものであること
(2) 基準時において第 8 条第 1 項の規定に適合する部分又は同項の規定の適用を受けない部分の増築又は改築で 増築又は改築後の外壁等の面から道路境界線又は隣地境界線等までの距離が 第 8 条第 1 項の規定に適合するものであること 5 法第 3 条第 2 項の規定により第 9 条第 1 項の規定の適用を受けない建築物又は建築物の部分について 次に掲げる範囲内において増築又は改築する場合においては 法第 3 条第 3 項第 3 号及び第 4 号の規定にかかわらず 第 9 条第 1 項の規定は適用しない (1) 増築が基準時における敷地内におけるものであること (2) 基準時において第 9 条第 1 項の規定に適合する部分の増築又は改築で 増築又は改築後の高さが 第 9 条第 1 項の規定に適合するものであること 6 法第 3 条第 2 項の規定により第 4 条 第 5 条第 1 項若しくは第 2 項 第 6 条第 1 項若しくは第 2 項 第 8 条第 1 項 第 9 条第 1 項の規定の適用を受けない建築物について 大規模の修繕又は大規模の模様替をする場合においては 法第 3 条第 3 項第 3 号及び第 4 号の規定にかかわらず 第 4 条 第 5 条第 1 項若しくは第 2 項 第 6 条第 1 項若しくは第 2 項 第 8 条第 1 項 第 9 条第 1 項の規定は 適用しない 解説 政令 136 条の2の5 第 10 項の規定に基づき定めたものである 法第 3 条第 2 項の規定による既存不適格建築物であっても 同条第 3 項第 3 号及び第 4 号の規定により 工事の着手が条例の施行又は適用の後の増築 改築 大規模の修繕又は大規模の模様替については 既存の部分を含め条例の規定に適合させなければならない わずかな増築 改築等を行う際に 建築物全体について工事を行うことは不合理であるため 一定程度の増築 改築等について 緩和規定を設けるものである 第 1 項関係既存不適格建築物となる 基準時 について 定義したものである 第 2 項関係第 4 条の 建築物の用途の制限 について 既存不適格建築物の制限の緩和を規定したもので 政令第 137 条の7の規定を参考として規定したものである 第 1 号増築又は改築が 基準時 の敷地内であり 当該工事後の建ぺい率及び容積率が法規制に適合していること 第 2 号増築又は改築後の建築物全体の床面積について 基準時 の 1.2 倍までとしたもの 第 3 号増築又は改築後の不適格部分の床面積について 基準時 の 1.2 倍までとしたもの 第 4 号不適格の内容が 原動機の出力や機械の台数などの場合緩和規定 第 3 項関係
第 5 条第 1 項若しくは第 2 項の 建築物の容積率の最高制限 について 既存不適格建築物の制限の緩和を規定したもので 政令第 137 条の8の規定を参考として規定したものである 第 1 号 ~ 第 3 号自動車車庫等の用途に供する部分の増築又は改築について 一定規模の緩和を行うもの 第 4 項関係第 8 条第 1 項の 壁面の位置の制限 について 既存不適格建築物の制限の緩和を規定したものである 第 1 号増築又は改築が 基準時 の敷地内であること 第 2 号増築及び改築部分が不適格部分を含まないこと かつ増築及び改築後の当該部分が 壁面の位置の制限 に適合していること 第 5 項関係第 9 条第 1 項の 建築物の高さの制限 について 既存不適格建築物の制限の緩和を規定したものである 第 1 号増築又は改築が 基準時 の敷地内であること 第 2 号増築及び改築部分が適合部分であること かつ増築及び改築後の当該部分が 建築物の高さの制限 に適合していること 第 6 項関係既存不適格建築物の大規模の修繕又は大規模の模様替えについては 用途の制限 容積率の最高限度 建ぺい率の最高限度 壁面の位置の制限 高さの最高限度 の適用を緩和するものである なお 建築物の形態又は意匠の制限 については 大規模の修繕又は大規模の模様替えの制限の緩和はしない ( 適用除外 ) 第 14 条この条例の規定は 次に掲げる建築物及びその敷地については 当該許可の範囲内において適用しない (1) 町長が公益上必要な建築物で用途上又は構造上やむを得ないと認めて許可したもの (2) 町長が当該地区計画の目標 土地利用状況等に照らして 適正な都市機能と健全な都市環境を害する恐れがないと認めて許可したもの (3) 敷地内に広い空地を有する建築物で 町長が交通上 安全上 防火上及び衛生上支障がなく かつ その建ぺい率 容積率及び各部分の高さについて総合的な配慮がなされていることにより 市街地の環境の整備改善に資すると認めて許可したものの容積率及び各部の高さ 2 町長は前項第 1 号及び第 2 号により第 4 条の規定の適用の除外を許可しようとする場合は あらかじめ利害関係を有する者の出頭を求めて公開による意見の聴取を行うものとする
3 町長は第 1 項各号の規定による許可をする場合においては あらかじめ都市計画審議会に諮問しなければならない 解説 政令 136 条の2の5 第 12 項の規定に基づき定めたものである 条例には町長が公益上必要な建築物で用途上又は構造上やむを得ないとして認めて許可したものについて制限の全部又は一部を除外する規定を設ける必要がある また 地区計画で定められた当該制限の趣旨に反しない範囲で当該地区の状況等により個別に適用を除外する規定を設けるものである 第 1 項関係第 1 号政令第 136 条の2の5 第 12 項の規定に基づき定めたもので 具体的には 派出所や鉄道 軌道施設の駅舎等 バス停 地区公民分館など公益上必要なものが対象となる 第 2 号建築物の敷地の最低限度において 既存不適格建築物敷地が隣接する狭小敷地を取り込む場合で 取り込み後においても最低限度の敷地面積に至らないときや当該建築物が地区計画の目標 土地利用状況等と照らして より良い地区整備計画の実現に寄与する場合などが考えられる また 法第 48 条の特定行政庁の許可と併せての活用も想定される 第 3 号法第 59 条の2( 総合設計制度 ) の特定行政庁の許可と整合を図るもの 一定規模以上の敷地において 公開空地を創出する建築計画について 容積率又は高さの制限を緩和するもの 第 2 項関係法第 48 条ただし書許可と整合を図るものである 第 3 項関係特定行政庁の許可の手続きと整合を図るものである 法の許可では 建築審査会の同意が必要となるが 特定行政庁でない町であるので地区計画を付議する都市計画審議会に諮問することとする ( 委任 ) 第 15 条この条例の施行に関し必要な事項は 町長が別に定める 解説 この条例の施行に関し必要な事項について 施行規則や要綱に委任することを規定したものである
( 罰則 ) 第 16 条次の各号のいずれかに該当する者は 500,000 円以下の罰金に処する (1) 第 4 条の規定に違反した場合における当該建築物の建築主 (2) 建築物を建築した後に当該建築物の敷地を分割したことにより 第 7 条第 1 項の規定に違反することになった場合における当該建築物の敷地の所有者 管理者又は占有者 (3) 第 5 条第 1 項若しくは第 2 項 第 6 条第 1 項若しくは第 2 項 第 7 条第 1 項 第 8 条第 1 項 第 9 条第 1 項又は第 10 条の規定に違反した場合における当該建築物の設計者 ( 設計図書を用いないで工事を施行し 又は設計図書に従わないで工事を施行した場合においては 当該建築物の工事施工者 ) (4) 法第 87 条第 2 項において準用する第 4 条の規定に違反した場合における当該建築物の所有者 管理者又は占有者 2 前項第 3 号に規定する違反があった場合において その違反が建築主の故意によるものであるときは 当該設計者又は工事施工者を罰するほか 当該建築主に対して同項の罰金刑を科する 解説 条例の実効性を確保し 地区計画の目的を達成するため この条例に違反するものに対する罰則を規定したものである 法第 106 条の規定より違反した者に対して 500,000 円以下の罰金に処する旨を規定した 第 1 項関係第 1 号建築物の用途の制限 ( 第 4 条 ) の規定に違反した建築主を対象に罰するもの 第 2 号建築後において敷地を分割することで建築物の敷地面積の最低限度 ( 第 7 条第 1 項 ) の規定に違反することとなった場合は 敷地の所有者 管理者 占有者を対象に罰するもの 第 3 号建築物の容積率の最高限度 ( 第 5 条第 1 項 第 2 項 ) 建築物の建ぺい率の最高限度 ( 第 6 条第 1 項 第 2 項 ) 建築物の敷地の最低限度( 第 7 条第 1 項 ) 壁面の位置の制限( 第 8 条第 1 項 ) 建築物の高さの最高限度 ( 第 9 条第 1 項 ) 建築物の形態又は意匠の制限( 第 10 条 ) の規定に違反した場合は 専門性が高いため建築主等に違法性を認識することは困難であることから 設計者又は工事施工者を対象に罰するもの 第 4 号建築物の用途を変更する場合は 法第 87 条第 2 項の規定により 当該条例の規定が準用される この際 建築物の用途の制限 ( 第 4 条 ) の規定に違反した場合は 建築物の所有者 管理者又は占有者を対象に罰するもの 第 2 項関係
第 1 項第 3 号の規定による罰則は 専門性が高いため設計者又は工事施工者を対象としているところであるが その違反が建築主の 故意 である場合には 建築主も対象に第 1 項第 3 号の規定の罰則を適用するものである ( 両罰規定 ) 第 17 条法人の代表者又は法人若しくは人の代理人 使用人その他の従業者が その法人又は人の業務に関し 前条の違反行為をしたときは 行為者を罰するほか その法人又は人に対して同条第 1 項の罰金刑を科する ただし 法人又は人の代理人 使用人その他の従業者の当該違反行為を防止するため 当該業務に対し 相当の注意及び監督が尽くされたことの証明があったときは その法人又は人については この限りでない 解説 法人等の業務として行った行為が この条例の違反である場合においては 実際に違反行為をした従業員等を罰するとともに その法人等についても当該業務に対し 注意 監督について責務が生じるため 罰則することができるとしているものである その法人等が相当な注意及び監督を尽くしていたことを証明した場合は 罰しないこととなっている