目次 Page I : 本件ファイナンスの概要 2 II : 本件ファイナンスのスキーム 3 III : 本件ファイナンスの目的と効果 6 Ⅳ : FQ 9 1

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目次 1. テクノプロ ホールディングスってどんな会社? 2. 技術人材サービスとは? 3. 経営ビジョンは? 4. 市場環境 成長性は? 5. 技術人材サービスが安定的に成長している理由 6. どんな仕事をしているの? 7. 業績は? 8. 今後の見通しは? 9. 計画達成の道すじは? 10. 重

第4期 決算報告書

第4期電子公告(東京)

日本基準基礎講座 資本会計

Microsoft Word 【公表】HP_T-BS・PL-H30年度

旭情報サービス (9799) 平成 28 年 3 月期第 1 四半期決算短信 ( 非連結 ) 添付資料の目次 1. 当四半期決算に関する定性的情報 2 (1) 経営成績に関する説明 2 (2) 財政状態に関する説明 2 (3) 業績予想などの将来予測情報に関する説明 2 2. サマリー情報 ( 注記

計算書類等

平均株価は 東証が公表する当該企業普通株式の終値の算術平均値を基準とした値とする 調整取引の結果 経済的には自社株を平均株価で取得したのと同様の結果となる 企業は株価上昇時の支払いのために 証券会社に新株予約権を割り当てる ステップ 3 : 株価上昇時は 新株予約権が権利行使され 差額分に相当する株

決算概要

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

営業報告書

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3

財剎諸表 (1).xlsx

過年度ディスクロージャー誌の一部訂正について

平成30年公認会計士試験

テクノプロ・グループ中期経営計画 - Growth 1000 -

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リリース

貸借対照表 (2019 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 科目 金額 科目 金額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) 流動資産 3,784,729 流動負債 244,841 現金及び預金 3,621,845 リース債務 94,106 前払費用 156,652 未払金 18,745

3. 資本剰余金からの配当について ( ご参考 ) 今回の配当は 全額 その他資本剰余金 を配当原資とするため 資本の払戻し に該当し 一般的な 利益剰余金 を配当原資とする配当とは税務上の取扱いが異なります 今回の配当は 所得区分が 配当所得 ( みなし配当 ) 部分と みなし配当以外 の部分に分

第10期

Microsoft Word _jap.doc

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第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

株主各位 証券コード 7022 平成 29 年 6 月 23 日 大阪市北区中之島三丁目 3 番 23 号 取締役社長上田 孝 第 6 期期末配当の税務上の取扱いに関するご説明 拝啓日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます さて 当社は 平成 29 年 6 月 23 日開催の第 6 期定時株主

XBRL導入範囲の拡大

ニュースリリース 野村ホールディングス 会社分割(簡易吸収分割)による当社子会社への株式管理事業(一部)の承継に関するお知らせ (PDF)

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新規文書1


決算概要

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IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

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に異なることもありますのでご留意願います 3.3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) の達成条件について 当社は下記 3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) における目標値を達成するため 以下の達成条件を今後のアクションプ ランとして実行してまいります 現状の事業ドメインにおける達成条件 自社製品の拡販 自社製

2. 訂正箇所 (1) 4 頁の (2) 財政状態 ( 連結 ) の変動状況 総資産純資産自己資本比率 1 株当たり純資産 百万円 百万円 % 円 銭 19 年 3 月期第 1 四半期 3,955 2, 年 3 月期第 1 四半期 3,435 1,

2017年度 決算説明会資料

損益計算書 ( 自平成 27 年 4 月 1 日至平成 28 年 3 月 31 日 ) ( 単位 : 百万円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 2,491 営 業 費 用 2,418 営 業 利 益 72 営 業 外 収 益 受 取 利 息 1,047 固定資産賃貸収入 497 そ の 他 5 1

2019年3月期 中間期決算短信〔日本基準〕(連結):東京スター銀行

第 9 章純資産の会計 問題 43 問題 43 資本剰余金の振替え 借方科目金額貸方科目金額 次の独立した取引の仕訳を示しなさい ⑴ 資本準備金 2,000,000 円とその他資本剰余金 800,000 円を資本金とすることを株主総会で決議し その効力が生じた ⑵ 資本金 500,000 円を資本準

ご説明用資料 2018 年度決算概要 2019 年度業績予想 2019 年 5 月 15 日 Copyright (C) 2019 Toyo Business Engineering Corporation. All rights Reserved. 事業セグメント ソリューション事業 SAPを始め

有償ストック・オプションの会計処理が確定

リコーグループサステナビリティレポート p

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10年分の主要財務データ


財務諸表 金融商品取引法第 193 条の 2 第 1 項の規定に基づき 当社の貸借対照表 損益計算書 株主資本等変動計算書及び附属明細表については 有限責任あずさ監査法人の監査証明を受けております 貸借対照表 科目 ( 資産の部 ) 流動資産 2017 年度末 2018 年 3 月 31 日現在 (

(訂正・数値データ修正)「平成29年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について

平成26年度 第138回 日商簿記検定 1級 会計学 解説

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

各位 平成 20 年 2 月 18 日 会社名株式会社松屋代表者代表取締役社長秋田正紀 ( コード番号 8237 東証第一部 ) 問合せ先コーホ レートコミュニケーション部担当部長武藤勝 (TEL. 代表 ) 連結子会社である株式会社スキャンデックスにおける 会社分割 ( 新

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自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を 種類株式発行会社では自己株式の種類及び種類ごとの数を決定する必要があります 自己株式を消却しても 会

連結財政状態計算書分析 資産 1,85 億円増 5 兆 8,72 億円 ジュピターショップチャンネルの新規連結化な 営業債権及び現金及びその他の債権現金同等物 その他の流動資産 +22 5,87 どに伴う資産の増加に加え au WALLET クレジッ トカード事業の拡大 au 携帯電

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CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

企業結合ステップ2に関連するJICPA実務指針等の改正について⑦・連結税効果実務指針(その2)

INDEX Corporate Data page Financial Data

決算説明補 資料 2018 年 3 期第 3 四半期 (IFRS) 株式会社リクルートホールディングス 本資料に含まれる数値 指標は 当社グループの経営成績及び財政状態に関して 適切な理解を促進することを 的として開 しており 全ての数値 指標が監査法 による監査 はレビューの対象ではない点にご留意

Microsoft Word - 開示文書案 :30

第6期決算公告

株主各位 平成 29 年 8 月 2 日東京都港区虎ノ門三丁目 1 番 1 号 ITbook 株式会社代表取締役会長兼 CEO 恩田饒 ストック オプション ( 新株予約権 ) の発行に関する取締役会決議公告 当社は 平成 29 年 7 月 19 日開催の取締役会において 当社取締役 執行役員および

スライド 1

平成 29 年 12 月期第 3 四半期決算短信 日本基準 ( 非連結 ) 平成 29 年 11 月 7 日 上場会社名 株式会社太陽工機 上場取引所 東 コード番号 6164 URLhttp:// 代表者 ( 役職名 ) 代表取締役社長 ( 氏名 ) 渡辺 登 問

平成8年月日

(2) サマリー情報 1 ページ 1. 平成 29 年 3 月期の連結業績 ( 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 ) (2) 連結財政状態 訂正前 総資産 純資産 自己資本比率 1 株当たり純資産 百万円 百万円 % 円銭 29 年 3 月期 2,699 1,23

ほくほくフィナンシャルグループ (8377) 2019 年 3 月期 4. 補足情報 株式会社北陸銀行の個別業績の概要 2019 年 5 月 10 日 代表者 ( 役職名 ) 取締役頭取 ( 氏名 ) 庵栄伸 問合せ先責任者 ( 役職名 ) 執行役員総合企画部長 ( 氏名 ) 小林正彦 TEL (0

営 業 報 告 書

東京電力エナジーパートナー

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貸 借 対 照 表 ( 平成 28 年 3 月 31 日現在 ) 科 目 金額 科 目 金 額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) 流動資産 4,007 流動負債 4,646 現金及び預金 2,258 買掛金 358 売掛金 990 リース債務 2,842 有価証券 700 未払金 284 貯蔵品

連結会計入門 ( 第 6 版 ) 練習問題解答 解説 練習問題 1 解答 解説 (129 頁 ) ( 解説 ) S 社株式の取得に係るP 社の個別上の処理は次のとおりである 第 1 回取得 ( 平成 1 年 3 月 31 日 ) ( 借 )S 社株式 48,000 ( 貸 ) 現預金 48,000

2017 年度決算概要 Ⅰ 年度連結業績概要 Ⅱ 年度連結業績予想 Ⅲ. 補足資料 シャープ株式会社 2018 年 4 月 26 日 見通しに関する注意事項 本資料に記載されている内容には シャープ株式会社及び連結子会社 ( 以下 総称して シャープ という ) の計画 戦略

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本資料の記載数値について 第一生命保険株式会社 ( 旧 第一生命 : 下図 A) は 2016 年 10 月 1 日付で 第一生命ホールディングス株式会社 に商号を変更し 事業目的をグループ会社の経営管理等に変更しています 旧 第一生命が営んでいた国内生命保険事業は 会社分割により 第一生命保険株式

【H 改正】株主資本等変動計算書.docx

本資本調達と今後 長期経営計画遂行による利益の積み上げにより内部留保の蓄積を図り 当該内部留保をもって 今後段階的に資本性が認められなくなる劣後債務や第三種優先株式に加え 10 年後に一斉転換の時期を迎える第 1 回第七種優先株式をすべて現金償還 買入消却しつつ 将来に亘って バーゼルⅢ に安定的に

Q. 確定申告は必要ですか? A. 今回の配当によるみなし譲渡損益が特定口座の計算対象とならない場合 または源泉徴収の無い特定口座や一般口座でお取引いただいている場合につきましては 原則として確定申告が必要になります 申告不要制度の適用可否を含め 株主の皆様個々のご事情により対応が異なりますので 具

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

各 位 平成 29 年 3 月 31 日 会社名株式会社システムソフト代表者名代表取締役社長岡部正寛 ( 東証一部 コード 7527) 問合せ先執行役員管理本部長森玲子 TEL 募集新株予約権 ( 有償ストック オプション ) の発行に関するお知らせ 当社は 平成 29 年

第 3 期決算公告 (2018 年 6 月 29 日開示 ) 東京都江東区木場一丁目 5 番 65 号 りそなアセットマネジメント株式会社 代表取締役西岡明彦 貸借対照表 (2018 年 3 月 31 日現在 ) 科目金額科目金額 ( 単位 : 円 ) 資産の部 流動資産 負債の部 流動負債 預金

す 当社グループは 請負受託領域の拡大を推進するため 2018 年 1 月には株式会社プロビズモのグループ会社化を実施しており 加えて 2018 年 3 月には テクノライブ株式会社のグループ会社化を実施し また アジア本格展開の第一歩として シンガポールを拠点とする Helius Technolo

PowerPoint プレゼンテーション

サマリー

(訂正・数値データ訂正)「平成25年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について

平成29事業年度(第10期)計算書類

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連結貸借対照表の科目が 自己資本の構成に関する開示項目 のいずれに相当するかについての説明 ( 付表 ) 1. 株主資本 資本金 33,076 1a 資本剰余金 24,536 1b 利益剰余金 204,730 1c 自己株式 3,450 1d 株主資本合計 258,893 普通株式等 Tier1 資

プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日

各 位 平成 31 年 2 月 13 日会社名株式会社 K H C 代表者名代表取締役社長渡辺喜夫 ( コード番号 :1451 東証第二部 ) 問合せ先取締役財務部長原口勝 (TEL ) 募集株式発行並びに株式売出しに関する取締役会決議のお知らせ 平成 31 年 2 月 1

営 業 報 告 書

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

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CC2: 連結貸借対照表の科目と自己資本の構成に関する開示項目の対応関係 株式会社三井住友フィナンシャルグループ ( 連結 ) 項目 資産の部 イロハ 公表連結貸借対照表 (2019 年 3 月末 ) 現金預け金 57,411,276 コールローン及び買入手形 2,465,744 買現先勘定 6,4

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ファイナンスに関する補足説明資料 [2016 年 4 月 1 日付適時開示関連 ] テクノプロ ホールディングス株式会社 2016/4/1

目次 Page I : 本件ファイナンスの概要 2 II : 本件ファイナンスのスキーム 3 III : 本件ファイナンスの目的と効果 6 Ⅳ : FQ 9 1

Ⅰ. 本件ファイナンスの概要 中期経営計画 Growth 1000 の基本方針 (1) 技術者派遣領域の収益基盤強化 (2) 技術系人材サービス グループとしての成長 (3) 成長投資 株主還元 財務健全性のバランスを確保した資本政策の推進 (4) コーポレート ガバナンスの充実 < 本件ファイナンス > < 目的 > 新株式第三者割当 (4.3 億円 ) 1 M& による成長投資資金の確保 TIP( 行使許可条項付ターゲット イシュー プログラム ) 2 財務体質の強化 < 副次的効果 > 既存株主に十分配慮 ( 希薄化によるデメリットを低減 ) したスキーム 3 法人所得税費用の平準化 2

Ⅱ. 本件ファイナンスのスキーム 新株式第三者割当は 必要最小限の新株式発行にとどめることで 希薄化 (0.4%) を限定している 発行価額 調達予定金額 新株式第三者割当 3,073 円 430 百万円 オンザマーク株式取得資金相当額の流動性確保 目的である株式数 140,000 株 現株価対比ディスカウント 1 8.0% 必要最小限の新株式で希薄化を限定 議決権希薄化率 2 0.4% 1.2016 年 3 月 31 日終値対比 2. 希薄化前発行済み株式数 34,074 千株 希薄化後発行済み株式数 36,864 千株を前提 3

Ⅱ. 本件ファイナンスのスキーム TIP( 行使許可条項付ターゲット イシュー プログラム ) は 既存株主を配慮したスキーム TIP( 行使許可条項付ターゲット イシュー プログラム) 第 2 回新株予約権 第 3 回新株予約権 新株とも合計 行使価額 3,450 円 4,500 円 - 調達予定金額 9,825 百万円 6,900 百万円 2,925 百万円 10,255 百万円 目的である株式数 2,000,000 株 650,000 株 2,790,000 株 新株予約権期間 2 年 - 現株価対比プレミアム 1 3.3% 34.7% - 2 議決権希薄化率 キャンセルの可否 7.2% 5.4% 1.8% 7.6% 1 ヵ月前までの割当先への通知により可能 - TIP 部分は計画の進展により株価が上昇して初めて希薄化 当社は 株価が行使価額を一定割合安定的に上回る状況において権利行使を許可 株数増加による一時的 EPS 希薄化を超える EPS 増加を企図 行使許可 割当先は 当社が許可した場合のみ新株予約権を行使可能 - 1.2016 年 3 月 31 日終値対比 2. 希薄化前発行済株式数 34,074 千株 希薄化後発行済株式数 36,864 千株を前提 4

Ⅱ. 本件ファイナンスのスキーム - 行使許可条項付ターゲット イシュー プログラム (TIP) イメージ図 株価 ( イメージ ) 1 割当先 1 行使許可申請 2 行使許可 1 2 行使許可期間 (30 営業日 / 回 ) 行使 第 2 トランシェ行使価格 行使 2 行使許可期間 (30 営業日 / 回 ) 第 1 トランシェ行使価格 行使 行使 時間軸 発行済株式数 ( イメージ ) 弊社許可に応じて段階的に行使が進捗 弊社許可に応じて段階的に行使が進捗 第 1 トランシェ行使開始 第 1 トランシェ行使終了 第 2 トランシェ行使開始 第 2 トランシェ行使終了 時間軸 行使終了以前でも 当社がプログラムをキャンセルした場合は 以降の発行済株式数は増加しません 5

Ⅲ. 本件ファイナンスの目的と効果 1 - M& による成長投資資金の確保 技術者派遣領域と相乗効果が高い領域での M& を促進し 技術者の高付加価値化を図る M& 実績 (2015 年 7 月以降 ) 2015 年 9 月 : ピーシーアシスト - 技術者教育研修領域 2016 年 3 月 : オンザマーク - IT 受託開発領域 本件ファイナンスによる成長投資領域 自動車分野等での組込ソフトウェア受託開発 クラウド / パッケージソリューション等の IT 受託開発 化学 生化学分野での臨床試験等の研究開発受託 技術者有料職業紹介や採用代行サービス等 売上 / 利益 現在 1 2 技術者派遣領域 その他技術系人材サービス 3 年間で 100 億円の投資枠 本件ファイナンス 時間軸 6

Ⅲ. 本件ファイナンスの目的と効果 2 - 財務体質の強化 当期利益の積上げのみの場合よりも早期に のれんをカバーする純資産を確保 *1 ( 億円 ) 2015 年 12 月 プロフォーマ ( 本件ファイナンス後 ) *2 現預金 101 のれん 296 その他資 産 182 借入金 159 その他負 債 193 資本合計 227 資産合計 579 負債及び資本合計 579 現預金 201 のれん 296 その他資産 182 借入金 159 その他負債 193 資本合計 327 資産合計 679 負債及び資本合計 679 D/E レシオ : 0.7 倍 D/E レシオ : 0.5 倍 ネット D/E レシオ : 0.3 倍 ネット D/E レシオ : 0.1 倍 自己資本比率 : 39% 自己資本比率 : 48% 純資産 / のれん : 77% 純資産 / のれん : 110% *1: 新株式の第三者割当及び新株予約権全トランシェの権利行使が実行された場合 *2:2015 年 12 月の S 実績に本件ファイナンスの概算額を加味したものであり 2016 年 1 月以降の期間損益等は反映していません 7

Ⅲ. 本件ファイナンスの目的と効果 3 - 法人所得税費用の平準化 当社の資本金が 5 億円以上となることで 当社グループ会社は欠損金の繰越控除制度を含む中小企業向け特例措置非適用へ 法人所得税費用 ( 当期税金費用 + 繰延税金費用 ) の計上が中計 3 ヵ年において平準化 営業利益には影響がないため 当期利益の水準は当社の業績をより適切に反映 Growth 1000 における法人所得税費用イメージ 本件ファイナンス後法人所得税費用イメージ 2016.6 2017.6 2018.6 2016.6 2017.6 2018.6 : 法人所得税費用 8

Ⅳ. FQ (1/3) 質問 今期 (2016.6 期 ) 業績予想への影響は? 希薄化と株主還元方針についての見解は? 中期経営計画における税務面への影響は? 回答 本ファイナンスにより 今期の業績予想に変更はありません 1 株当り年間配当金 111.52 円は維持します 新株式についての希薄化率は約 0.4% 第 1 トランシェ ( 第 2 回新株予約権 ) の希薄化率は約 5.4% 第 2 トランシェ ( 第 3 回新株予約権 ) の希薄化率は約 1.8% 合計で約 7.6% となります ( 希薄化後発行済株式数を前提 ) EPS にマイナスの影響がありますが 配当性向 50% の維持に変更はなく 少なくとも 前年度の 1 株当り配当額を考慮した株主還元を実施する方針です 調達資金を企業価値の向上に資する M&( 実現しない場合はその代替手段 ) に充当することにより 株数増加による一時的な EPS 希薄化を越える EPS 増加の実現が可能であると考えており 希薄化の規模は合理的であるものと判断しています 当社は現在資本金が 1 億円ですが 本第三者割当増資により資本金が 5 億円以上となり 外形標準課税適用法人となる見込みです これにより 当社グループ会社は 欠損金の繰越控除制度を含む いわゆる中小企業向け特例措置が非適用となります 本中期経営計画期間においては 当社グループ会社の繰越欠損金の変動により 2018 年 6 月期における法人所得税費用の増加を見込んでいましたが 当該特例措置の非適用により 当期税金費用の本中期経営計画期間における平準化が実現する予定です また 当該取扱いの変更は 税効果会計における繰延税金資産の計上にも影響を与え 繰延税金費用についても本中期経営計画期間における平準化が実現する予定です 以上の影響により 本中期経営計画期間において 税引前当期利益に対する法人所得税費用 ( 当期税金費用と繰延税金費用の合算 ) の割合が平準化され 両者の差額である当期利益の水準が 当社業績をより適切に反映したものとなる見込みです 9

Ⅳ. FQ (2/3) 質問 中期経営計画における業績目標への影響は? ターゲット イシュー プログラム (TIP) の資金使途は? 資金使途時期と資金調達時期のミスマッチが生じる場合の対応は? ターゲット イシュー プログラム (TIP) を導入する理由は? 回答 売上収益 営業利益には大きな影響はありません 当期利益は当社業績をより適切に反映したものとなる見込みですが 当期利益の3ヵ年合計額には大きな変動は見込んでいません 本ファイナンスにより約 100 億円の純資産増加が見込まれますが ROE=20% 超 D/Eレシオ=0.4x-0.8xの目標に変更はありません 技術者派遣領域と相乗効果が高い その他技術系人材サービス 領域において 当社グループ技術者の高付加価値化に資するM& 投資に充当する予定です 具体的な投資分野としては 自動車分野等での組込ソフトウェア受託開発 クラウド / パッケージソリューション等のIT 受託開発 化学 生化学分野での臨床試験等の研究開発受託 技術者有料職業紹介や採用代行サービス 技術者教育研修 キャリアコンサルティングサービス 等を想定しています 各案件の規模感やタイミングについては未定ですが 企業価値の向上に資する案件のみを慎重に選択し投資いたします 資金調達が先行した場合は 当該資金は銀行預金等安全性と流動性が高い方法で保管いたします 資金使途への充当が先行した場合は 手元資金または銀行借入で一時的な資金調達を実施する予定です 以下の点を総合的に勘案した結果 導入を決定いたしました 1 既存株主様への配慮 : 行使価額が発行決議前の株価を上回っており 当社株価が上昇して 行使価額を一定割合安定的に上回る状況において初めて希薄化が生じる点 2M& による成長投資資金の将来的確保 : 中期経営計画で掲げる 100 億円の M& 投資枠資金が必要である一方 直近で大きな資金需要を見込んでいない点 3 財務体質の強化 : 着実な当期利益の積上げにより純資産の毎年の増加を見込むものの 新株予約権の行使が順調に進めば のれんの金額を上回る純資産確保を早期化できる点 10

Ⅳ. FQ (3/3) 質問 ターゲット イシュー プログラム (TIP) の特徴は? ターゲット イシュー プログラム (TIP) の権利行使価額の設定根拠は? ターゲット イシュー プログラム (TIP) の権利行使がおこる株価水準は? 今後の資本政策は? 回答 以下の点が特徴といえます 1 行使価額は現在の株価より高い価格 ( 固定 ) で設定されており 株価上昇時にのみ希薄化が発生する点 ( 権利行使価額は修正されず 取引所及び日本証券業協会の定める MSC 等 には該当しません ) 2 権利行使には当社の許可が必要であり 当社の資金需要や市場環境等を見極めながら 新株予約権の行使のコントロールが可能である点 3 最大交付株式数が当初設定した 2,650 千株で固定されるため 当初想定以上の希薄化は発生しない点 第 1トランシェ ( 第 2 回新株予約権 ) の行使価額 3,450 円は 将来の当社利益水準見込みや過去株価水準等を念頭に調達蓋然性を考慮して設定いたしました 第 2トランシェ ( 第 3 回新株予約権 ) の行使価額の4,500 円は 2018 年 6 月期の予想利益を元に設定いたしました 直近株価を約 35% 上回る株価となりますが 当社としては中期経営計画の確実な実行を前提とした場合 妥当な水準であると考えています ドイツ銀行グループは当社株式の流動性やボラティリティ ( 変動率 ) などを勘案して新株予約権の行使許可を求めると聞いており 行使価額をある程度安定して上回った株価水準だと理解しています TIPには行使許可条項 ( 割当先であるドイツ銀行グループによる新株予約権の行使を制限する条項 ドイツ銀行グループは当社の許可なしでの新株予約権の行使はできません ) を付けていますので 当社の事業環境や資金需要 株価水準等を見極めながら ドイツ銀行グループによる行使を当社がコントロール出来ます 成長投資 株主還元 財務健全性のバランスを確保した資本政策に変更はなく 金融市場等の状況に応じ 借入を含む他人資本での調達も検討してまいります 11