会津高校いじめ対応マニュアル 先生方へ支援や指導の具体的な場面でご活用ください 誰が どのような場面で どのような立場で支援 指導にあたるかはケースバイケースですが この内容を 会高版スタンダード として私たち全教職員が身に付けた上で 常に複数で関わりながら柔軟に対応していきたいと考えています 1

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鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

神奈川県立逗子高等学校いじめ防止基本方針 1 いじめの防止等に関する基本的な考え方 ( 本校のいじめ防止に関する基本的な姿勢 ) いじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるお

31阿賀野全:方針実践のための行動計画

Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方 はじめにいじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのよ

(1) 組織の役割 1 未然防止ア ) いじめが起きにくい, いじめを許さない環境づくり 2 早期発見 事案対処ア ) いじめの相談 通報を受け付ける窓口イ ) いじめの早期発見 事案対処のための, いじめの疑いに関する情報や児童の問題行動などに係る情報の収集と記録, 共有ウ ) いじめに係る情報

小樽市立北陵中学校いじめ防止基本方針令和元年 5 月改定 1. はじめにいじめの問題は 生徒が夢と誇りを持ち 生き生きと学校生活を送ることを妨げる重大な人権上の問題です 平成 25 年 6 月に いじめ防止対策推進法 が成立し 北海道においては 平成 26 年 4 月に 北海道いじめの防止に関する条

( 県 p9) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 重大事態があった場合等に適切に対応できるよう 体制を整備する ( 国 p20 31) (5) 私立学校におけるいじめに対する対応県の私立学校主管部局において 所管する学校における定期的なアンケート調査 個人面談の

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 平成 30 年 12 月改定 鎌倉市立関谷小学校

る行為 ( インターネットを通じて行われるものを含む ) であって 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう 個々の行為が いじめ に当たるか否かの判断は 表面的 形式的にすることなく いじめられた児童生徒の立場に立つことが必要である この際 いじめには 多様な態様があることに

川口市立原町小学校いじめ防止基本方針 平成 27 年 9 月 1 日 川口市立原町小学校 はじめに 本校では いじめ防止のために 積極的な生徒指導の推進に力を入れている いじめの未然防止には 児童が安心 安全に学校生活を送ることができ 規律ある態度で授業やその他の教育活動に主体的に参加 活躍できるこ

(4) 生徒 保護者 地域に対する情報発信 いじめ防止基本計画 及び学校評価結果 ( 生徒 保護者 教員対象アンケート ) を学校経営案や本校ホームページ等に掲載し その取組を広く情報発信する (5) いじめ事案への対応 資料 2 ア初動いじめが疑われる問題行動の情報が入った場合 直ちに当該学年団

○ 被害児童生徒・保護者の意向を的確に把握し、調査方法を工夫しながら調査を進めること。

神戸市立月が丘小学校いじめ防止基本方針 はじめに月が丘小学校は 教職員 保護者 地域が一体となって いじめの問題に取り組むよう いじめ防止対策推進法 第 1 3 条の規定に基づき いじめ防止等のための対策を総合的 かつ効果的に推進するために 基本的な方針 ( 以下 月が丘小学校基本方針 という )

重大事態が疑われる事案が発生した時に、その原因がいじめにあるかを判定する。

Ⅱ いじめ防止等のための具体的取組 1 いじめの未然防止 (1) 基礎 基本的事項の習得とすべての児童が参加 活躍できる授業をめざし わかる授業づくりをすすめる (2) 道徳教育の充実を図り 特別活動を通して規範意識や集団の在り方等についての理解と実践的態度の育成に努める (3) 月に 1 度 担任

上越市立有田小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 4 月策定 1 いじめの定義といじめに対する基本的な考え方 (1) いじめの定義児童生徒に対して 当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係にある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネット

3. いじめの未然防止のための取組未然防止の基本とは 児童が周囲の友人や教職員と信頼できる関係の中 安心 安全に学校生活を送ることができ 規律正しい態度で授業や行事に主体的に参加 活躍できるような授業づくりや集団づくり 学校づくりを行っていくことである この基本をもとに取組を進める また 本校教職員

Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方はじめに いじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのよ

(7) 生徒 保護者への啓発活動 * 学期末保護者会でのいじめの現状報告と未然防止の講話 *SNS の使用にあたり 親子ルール作り等を示す (8) 教職員の研修 * モラールアップ研修会を行い 体罰や不適切な発言がいじめにつながるということを確認する * 過度の競争意識 勝利至上主義 生徒のストレス

目次 はじめに 1 1 いじめの防止等のための対策の基本的な方向について 1 (1) いじめの定義 (2) いじめの防止等に関する基本的な考え方 2 いじめの防止等のための対策の内容について 2 (1) いじめ防止対策委員会 1 設置及び組織 2 役割及び活動 3 活動に関する留意事項 (2) いじ

(3) いじめに関する学習 ( 主担当 : 人権主任 道徳教育推進教師 ) 1 人権感覚の育成 道徳教育推進教師 = 豊かな人権感覚をはぐくむ授業づくり ( 主として道徳 ) のための 資料提供や 情報共有を行う 2 人権学習週間 人権主任 = 道徳主任 特活主任 学年主任と連携しながら進める 3

岐阜市立長森南小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 3 月策定令和元年 7 月改定はじめに平成 25 年 9 月 28 日 いじめから児童生徒を守るため 学校や行政の責務を定めた いじめ防止対策推進法 ( 以下法という ) が施行された 同法は大津市の中 2 男子いじめ自殺問題をきっかけに成立し

(4) 学級活動の充実 一人一役 や学校行事を通じて 学級内で生徒一人一人が活躍できる場を設け 他者の役に立っていると実感できるような学級経営に努める (5) 生徒会活動の活性化生徒会策定の いじめ防止五ヶ条 や いじめについて考える週間 ( 岡山県 ) 自殺予防週間 自殺対策強化月間 ( 内閣府

2 いじめ防止等に取り組むための校内組織 いじめの防止等を実効的に行うため 以下の構成員により 学校いじめ防止対策委員 会 を設置します 学校いじめ防止対策委員会 学校内 氏名 役職 氏名 役職 丸瀨節子 校長 教頭 大津裕子 総括教諭 長谷川佳子 総括教諭 内藤恵理子 総括教諭 原口恵里 総括教諭

横須賀市立大津中学校 学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 1 日策定 平成 31(2019) 年 4 月 1 日改定 1 いじめ防止等に向けた基本姿勢 いじめの定義 いじめ防止対策推進法( 平成 25 年法律第 71 号 ) 第 2 条より いじめ とは 児童等に対して 当該児童等が在籍


いて正しく理解し 自分と他者の人権をともに大切にし 実践的な態度を身につけられるよう努めます また 生徒自らがいじめの問題を自分のこととして捉え 考え 議論する活動や校内でいじめ撲滅や命の大切さを呼びかける活動を進めるなど 生徒自らがいじめの未然防止に主体的に取り組み 全ての生徒にとって居心地のよい

加須市審議会等の会議の公開に関する要綱の運用の手引

2 いじめ未然防止のための取組 (1) 人権感覚の高揚 自分を大切にするのと同じように 相手の生命や人権を大切にする 人権を侵害する言動に対する敏 感な認識力をもち 決して見て見ぬふりをしない行動力を育てる また 教職員の人権感覚を高める研 修や自己チェック表による振り返りを行う (2) 道徳教育の

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2. いじめ対策の組織 (1) 常設の組織いじめ問題への組織的な取り組みを行うために, いじめ対策委員会 を設置し, 学校全体で総合的ないじめ対策を行う 1 生活指導部会 ( 毎月開催 ) 構成員 校長 教頭 教務主任 生徒指導主任 学年主任 ( ブロック1 名 ) 養護教諭その他必要に応じ関係する

Microsoft Word - H30いじめ基本方針 改定版

1 基本理念いじめは いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがある 本校は 上記のことを踏まえ また 本市学校努力目標である 夢に向かって人生をきり拓くなごやっ子の育成

滋賀県いじめ防止基本方針 構成案

学校いじめ基本方針

平成 30 年度滋賀県立大津清陵高等学校 通信制 いじめ防止基本方針 はじめにいじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長および人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命または身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものです こうしたいじめから一人でも多

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

対象としたいじめの未然防止の観点が重要である このため 本校では 全ての生徒に心の通う対人関係を構築できるような力を育み いじめを生まない環境をつくるために 地域 家庭その他の関係機関と一体となって継続的な取組を進める また 教育活動全体を通じ 全ての生徒に いじめは決して許されない ことの理解を促

Microsoft Word - 04 西花畑小学校いじめ防止基本方針

平成 31 年度富山県立となみ東支援学校いじめ防止基本方針 富山県立となみ東支援学校 Ⅰ いじめに対する基本的な考えいじめは いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に危険を生じさせるおそれのあるもので

Taro-附属小学校いじめ防止基本方

学力向上のための取り組み

平成 30 年度 五泉市立川東小学校いじめ防止基本方針 はじめにこの五泉市立川東小学校いじめ防止基本方針 ( 以下 学校基本方針 という ) は いじめ防止対策推進法 ( 平成 25 年法律 71 号以下 法 という ) 第 13 条の規定に基づき 本校におけるいじめ防止等のための対策を効果的に推進

4 いじめの対応のための取組 1 未然防止の取組 (1) 授業づくりに関わること 同学年と連携をとりあい わかる授業づくりをすすめる すべての児童が授業に参加 学習場面で活躍できる授業を工夫する 教材 教具の工夫をする 弁護士による出前授業の位置づけ (2) 個人に関わること〇特に配慮が必要な児童へ

4 いじめの疑いに関する情報があった時の緊急会議の実施 いじめの情報迅速な共有 関係児童等への事実関係の聴取 指導や支援の体制 対応方針の決定 保護者との連携した対応の実施 5 必要に応じた説明 ( 公表 ) への対応決定 6 いじめ防止等に係る校内研修を企画し 計画的に実施 3 いじめ防止に向けた

指導計画の作成 実行 進行管理 いじめの未然防止 早期発見 事案の実効的対処 ( 早期対応 重大事態への対応 ) いじめの 疑い 認知 及び 解消 解決 の判断 校内研修の実施を行い いじめを把握した際の解決に向けた対応方針の決定 関係機関との連携等 学校が一丸となっていじめに組織的 継続的に対応す

学校いじめ防止基本方針(例)

表 いじめ対策委員会 学校内 学校外 校長 年学年主任 学校評議員 PTA 会長 教頭 年学年主任 学校評議員 PTA 副会長 生徒指導担当 年学年主任 学校評議員 PTA 副会長 支援教育コーディネータ 管理グループリーダー 学校評議員 PTA 副会長 養護教諭 スクールカウンセラー 学校評議員

平成 30 年度松江市立大野小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 3 月策定平成 28 年 9 月改訂平成 29 年 9 月改訂平成 30 年 9 月改訂 1 はじめにいじめは 人として決して許されない行為である 本校児童の生活態度を見てみると とても落ち着いた様子が窺えるが アンケートQ-Uの

(1) いじめの防止いじめはどの子どもにも どの学校でも 起こりうるものです このことを踏まえ より根本的にいじめの問題を克服するためには 全ての生徒を対象とした いじめの未然防止の観点が重要です このため 本校では 全ての生徒を 心の通う対人関係を構築できるよう育み いじめを生まない環境をつくるた

粟野小学校いじめ防止基本方針 平成 30 年 3 月改定 はじめに いじめは いじめを受けた児童の基本的人権を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず 生命または身体に重大な危険を生じさせるおそれがある 一方 いじめはどの子どもにも どの学校にも起こりうる 極め

目 次 1. はじめに 1 2. いじめの定義 1 3. いじめの禁止 2 4. いじめ防止等のための組織 2 < 指導体制 > 5. 学校全体としての取組 3 < 学校の基本姿勢 > ( 1 ) いじめ防止のための取組 ( 2 ) いじめの早期発見 ( 3 ) いじめへの対処 ( 4 ) 家庭及び

粟津小学校いじめ防止基本方針 1. いじめ問題に対する基本的な考え方 1 いじめの定義 ( いじめ防止対策基本法 ) 第 2 条 この法律において いじめ とは 児童生徒等が特定の児童生徒等を心理的又は物理的に攻撃する行為 ( 作為的であるか不作為であるかを問わないものとし インターネットの利用その

いじめの表れとして 以下のようなものが考えられます 冷やかしやからかい 悪口や脅し文句 嫌なことを言われる 仲間はずれ 集団から無視をされる 軽く体を当てられたり 遊ぶふりをして叩かれたり 蹴られたりする 体当たりされたり 叩かれたり 蹴られたりする 金品をたかられる 金品を隠されたり 盗まれたり

出雲商業高等学校における 学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 3 月作成平成 31 年 3 月改訂 生徒指導部

考えられる具体的ないじめの態様 1 冷やかしやからかい, 悪口や脅し文句, 嫌なことを言われる 2 仲間はずれ, 集団から無視をされる 3 意図的に軽くぶつかられたり, 遊ぶふりをして叩かれたり, 蹴られたりする 4 意図的に激しくぶつかられたり, 叩かれたり, 蹴られたりする 5 金品を要求される

金品を隠されたり 盗まれたり 壊されたり 捨てられたりする 嫌なことや恥ずかしいこと 危険なことをされたり させられたりする ネット上で誹謗中傷や嫌なことをされる 3 いじめの防止等の対策のための組織の設置いじめの未然防止 早期発見 早期対応を組織的 実効的に行うため いじめ防止等対策委員会 を設置

冷やかしやからかい 悪口や脅し文句 嫌なことを言われる仲間はずれ 集団による無視をされる軽くぶつかられたり 遊ぶふりをして叩かれたり 蹴られたりするひどくぶつかられたり 叩かれたり 蹴られたりする金品をたかられる金品を隠されたり 盗まれたり 壊されたり 捨てられたりする嫌なことや恥ずかしいこと 危険

米原市いじめの防止等のための基本方針

表 1 学校いじめ防止対策委員会 学校内校長教頭生徒指導担当支援教育コーテ ィネーター養護教諭 1 年学年主任 2 年学年主任 3 年学年主任スクールカウンセラー登校支援相談員 学校外 PTA 会長 PTA 副会長 PTA 副会長学校評議員学校評議員学校評議員学校評議員学校評議員 表 2 校内いじめ

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近江八幡市立桐原東小学校いじめ防止基本方針

教職員の事故 1 負傷事故 前の対策 安全点検日 1 日常的に器具 器材の安全点検をする 毎月 1 0 日 事故発生 2 危険を予測して授業の安全面に配慮する 1 負傷者の応急処置をする 養護教諭等 状況把握 1 応急処置をする 命にかかわる 2 場合によっては救急車 番手配を 物は躊躇

1 基本理念いじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがある 本校は なごや子ども条例 に定める理念と子どもの権利の全ての条項を尊重するとともに 名古屋市立中学生の転落

(1) いじめの未然防止いじめはどの子どもにも起こりうるものです このことを踏まえ 本校では 全ての児童生徒を 心の通う対人関係を構築できるよう育み いじめを生まない環境をつくるために 地域 家庭その他の関係者と一体となって継続的な取組を進めます また あらゆる教育活動を通じて 全ての児童生徒に い

Taro-07_学校体育・健康教育(学

目 次 1 年間取組計画 2 2 いじめ対応マニュアル 4 3 いじめ防止等に対する基本的な考え方 5 (1 いじめ防止対策推進法制定の意義 (2 学校いじめ防止基本方針 4 いじめ防止等の対策 6 (1 学校いじめ防止等の組織の設置 (2 いじめ防止等のための取組 5 重大事態への対処 8 (1

Taro-⑫ 「栃木県いじめ防止基本方針」

Taro-青森県いじめ防止基本方針改定(確定版)

(2) いじめの理解すべての子供は かけがえのない存在であり 社会の宝です 子供が健やかに成長していくことはいつの時代も学校 保護者 地域の願いであり 豊かな未来の実現に向けて最も大切なことです 子供は人と人とのかかわり合いの中で 自己の特性や可能性を認識し また 他者の長所等を発見します 互いを認

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

Microsoft Word - 学校いじめ防止基本方針

や 傍観者とならず いじめを止めさせるための行動をとることの重要性を理解させるよう努めるとともに 豊かな情操や規範意識 自尊感情や自己有用感 社会性 人を思いやる心などを育みます さらに 生徒が豊かな人間関係をつくることができるよう 発達段階に応じて生徒一人ひとりに相手の気持ちを理解できる心の育成を

学校いじめ基本方針【 金津小学校】2018

平成26年度 東京都公立学校における「いじめの実態及び対応状況把握のための調査」結果について

太田小学校 いじめ防止基本方針 1 学校でのいじめ防止等の対策に関する基本的な考えいじめは 児童の教育を受ける権利を著しく侵害し 心身の健全な成長 人格の形成に重大な影響を与えるばかりでなく 生命又は身体に重大な危険を生じさせる許されない行為でもある これを踏まえ 本校では 全児童がいじめを行わず

平成26年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」における「いじめ」に関する調査結果について

(1) いじめの未然防止 心の教育の充実 全校児童生徒の一人ひとりを丁寧に見取りながら 児童生徒と教職員の信頼関係を確立させる 児童生徒の特性に合った わかる授業 の実践を通して自己肯定感を高める 学習ルールの確立 発表等の活躍の場の設定 教え合い学び合える授業の創造 情報教育を通して モラル意識を

第 1 章いじめ防止に関する本校の考え方 1. 基本理念いじめは その子どもの将来にわたって内面を深く傷つけるものであり 子どもの健全な成長に影響を及ぼす まさに人権に関わる重大な問題である 全教職員が いじめはもちろん いじめをはやし立てたり 傍観したりすることは絶対に許されないという姿勢で どん

Microsoft Word - H29 いじめ防止基本方針.docx

者へのいじめを強要しているケースもあるなど 周囲の者からは見えにくい構造になっていることもある さらに 直接の接点がないと思われる集団においても いじめが発生する可能性があり インターネット上のソーシャル ネットワーキング サービス ( 以下 SNSという ) でのやりとりの中でつくられている関係に

目次 Ⅰ 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義及び基本的な方向 1 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義 2 いじめ防止等の対策に関する基本的な考え 3 いじめ防止等のための組織 4 その他いじめ防止等のための対策に関する重要事項 Ⅱ 基本理念 1 いじめに対する基本認識 2 未然防止に向けて 3

山口県立徳山総合支援学校いじめ防止基本方針 平成 31 年 4 月改定 はじめに学校教育において 今 いじめ問題 が生徒指導上の喫緊の課題となっている また 近年の急速な情報技術の発展により インターネットへの動画の投稿やLINE( ライン ) など 新たないじめ問題が生じ いじめはますます複雑化

伊勢原市いじめ防止基本方針 平成 26 年 9 月 ( 改定平成 30 年 2 月 ) 伊勢原市伊勢原市教育委員会

1 基本理念いじめは いじめを受けた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがある 本校は 上記のことを踏まえ 以下の点を重視していじめの防止等のための対策を行うものである 全ての生徒が安心

いじめ対策のポイントといじめ防止基本方針の改定

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学校いじめ防止基本方針 平成 30 年度 福島県立原町高等学校

4. 年間計画 以下の計画に示すように 本校では中学校 高等学校ともに生徒と担任との個人面談の機会を年 2 回設けている その理由は 2 いじめの定義 でも示したように 本校は生徒との直接のコミュニケーションを増やすことが 生徒の現状を把握することに最も効果的であ ると考えるからである (1) 中学

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1 基本理念いじめは いじめを受けた児童の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがある いじめとは 当該児童生徒が 一定の人間関係のある者から 心理的物理的な攻撃を受けたことにより 精神的な苦痛

2 いじめの防止等のための基本的な施策 (1) 基本となる取組 1 いじめの未然防止のための取組ア学校の重点目標の一つに いじめ防止 を掲げ いじめをしない 見逃さないことに組織的に取り組む イ教育活動全体を通して 児童の自己有用感と自己肯定感を高め 規範意識と人間関係能力を高める ウ道徳の時間を要

Microsoft Word - 盛岡第四高校学校いじめ防止基本方針_H290705

目次 Ⅰ 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義及び基本的な方向 1 太田市いじめ防止基本方針 策定の意義 2 いじめ防止等の対策に関する基本的な考え 3 いじめ防止等のための組織 4 その他いじめ防止等のための対策に関する重要事項 Ⅱ 基本理念 1 いじめに対する基本認識 2 未然防止に向けて 3

北海道岩内高等学校いじめ防止基本方針 北海道岩内高等学校 1 はじめにいじめは 冷やかしやからかいなどのほか インターネットなどを介したいじめ 暴力行為に及び 生徒の心身の健全な成長に重大な影響を与える いじめにより深く傷つき 悩み その結果 不登校になってしまったり 自らの命を絶とうとするなど 学

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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秩父市 秩父市いじめ防止基本方針 平成 30 年 3 月改定 秩父市

寝屋川市いじめ防止基本方針 平成 28 年 11 月 ( 最終改定平成 29 年 10 月 23 日 ) 寝屋川市

1 いじめの防止等のための対策の基本的な考え方あらゆる教育活動を通じて 相手の気持ちを理解できる心の育成を図る また 生徒が人権の意義や問題について 正しく理解し 自分と他者の人権をともに大切にする実践的な態度を身につけさせる 1 いじめの未然防止本校では すべての生徒をいじめに向かわせることなく

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いじめ対応マニュアル 平成 30 年 4 月 会津高等学校

会津高校いじめ対応マニュアル 先生方へ支援や指導の具体的な場面でご活用ください 誰が どのような場面で どのような立場で支援 指導にあたるかはケースバイケースですが この内容を 会高版スタンダード として私たち全教職員が身に付けた上で 常に複数で関わりながら柔軟に対応していきたいと考えています 1 いじめの認知について (1) いじめ ( 疑いを含む ) に関する情報を把握した場合には 抱え込まずに または対応不要であると個人で判断せずに 直ちにすべて いじめ即応チーム 構成員に報告 相談する 教職員がこれを怠ることは いじめ防止対策推進法 ( 以下 法 ) 第 23 条第 1 項の規定違反になり得ることに留意する (2) いじめの認知 対応は 特定の教職員のみによることなく 法第 22 条に基づき いじめ即応チーム 及び いじめ対策委員会 を活用して複数で行う (3) いじめの判断やその態様については 本校 いじめ防止基本方針 等を参考にする < 参考 ; いじめの認知件数について> 認知件数 とは 深刻ないじめへと発展したり重大事案にまで至ったりした( と 認知 した ) 数字 ということではありません むしろ いじめか否かを迷うような いじめの初期段階 あるいはいじめの前段階のものまでも 組織 としての検討の俎上 ( そじょう ) に乗せ その結果 いじめ防止対策推進法 上の いじめ に当たると判断されたもの全ての数字が 認知件数 なのです つまり 認知件数 の報告というのは 不祥事件数の報告などではなく 学校が真摯にいじめに向き合い 丁寧に対応を行った件数の報告 ということです ですから 重大事態の件数の増加は問題でも 認知件数 の増加は必ずしも問題とは限らないのです 生徒指導リーフ.19 学校の 組織 で行ういじめ 認知 の手順 ( 国立教育政策研究所 ) より一部抜粋 2 事実確認について 聴取の際は 不測の事態も想定されるので 絶対に生徒を一人にしない 生徒の心身の状態に配慮し いつ どこで 誰が 何を どのように行ったのか (5W1H) を整理しながら 丁寧に聴き取る インターネット等により情報が拡散しないよう注意する (1) 被害生徒からの聴取 被害生徒と信頼関係のある教職員が行う 教職員が安全を守り通すことを約束する 被害生徒の思い ( 悔しさや辛さ ) を傾聴する SNS に関する被害の場合には 証拠として発見日時 経緯等の記録及び書き込み内容の保存を速やかに行う ( 印刷 画面の撮影等 ) 頑張れ 等の安易な激励や 君にも原因があったのでは という指導はしない (2) 加害生徒からの聴取 複数の場合は 複数の教職員がそれぞれ別室で同時に行う 加害生徒と信頼関係のある教職員及び生徒指導主事 ( もしくは生徒指導担当 ) が行う いじめの具体的な行為 ( 冷やかし SNS への写真の無断掲示等 ) を確認する いじめの行為については 責任転嫁等を許さず毅然とした態度で指導を行う - 1 -

いじめの意識がない場合は いじめられている側の辛さを十分に理解させる スマートフォン等は 他生徒との連絡 データの交換等を防止するため厳封の上保管する 保護者が生徒を迎えに来た時にそのまま渡し 学校から連絡があるまで管理してもらう スマートフォン等の確認が必要な場合は 生徒本人の同意を得て本人に操作させ確認する 聴取は長時間に及ばないよう また 食事 水分補給 トイレ等について 十分配慮する (3) 周囲の生徒からの聴取 複数の場合は 複数の教職員がそれぞれ別室で同時に行う 情報提供があった場合には その勇気を褒め できるだけ具体的な事実を聴取する 情報提供者が分からないように配慮する 被害者や情報提供者を守るため 話を広めたりすることのないように留意する 3 支援 指導について いじめ対策委員会 等で決定した分担に基づき 必ず複数の教職員で支援 指導を行う (1) 被害生徒への対応 被害生徒の不安の払拭を念頭に置き 心身の状態等に応じて柔軟に支援を行う 加害生徒との今後の付き合い方については 被害生徒の要望に十分考慮しながら 実現可能な行動の仕方を共に考え 具体的に指導する (2) 被害生徒の保護者への対応 生徒が保護者に話す前に 把握した事実を正確に伝えるとともに 家庭訪問の了承を得る ( 電話による概要説明 ) 複数の教職員による家庭訪問の実施 学校管理下で起こった場合には 謝罪を第一とする 誠意ある態度で詳細を説明する 学校の対応方針等への理解を得て 協力を依頼する (3) 加害生徒への対応 指導は叱責 説諭等にとどまらず 振り返りの時間を計画的に設け 自己の行動の問題点に自ら気付き 真の反省に至るよう継続的に指導する いじめであるか否かの議論ではなく 本人の不適切な行為について焦点を当てて指導する 加害生徒の生育歴や人間関係等 背景の理解に努めるなど 一定の教育的配慮を行う 今後 被害生徒との関係をどうするのか 改善すべき言動等について 約束という形になるまで話し合う 謝罪の実施 形式的なものでなく 被害生徒に対して心から謝罪の気持ちが持てるよう穏やかに粘り強く指導する 謝罪方法 ( 時期や場所等 ) については 被害生徒の要望に十分配慮する 謝罪後の被害 加害生徒の様子について継続的に注意して見守る (4) 加害生徒の保護者への対応 管理職を含む複数の教職員による面談の実施 ( 家庭訪問 保護者来校等による概要説明 ) 事案について整理した資料を用意する ( 事故報告書や環境調査票の写し等 ) 面談の目的や役割分担 今後の支援 指導の実際等 関係者で事前に協議しておく - 2 -

誰もがいじめの被害者にも加害者にもなりうることを伝え 学校の対応方針は事実について支援 指導し 生徒を良い方向へ導くためのものであることへの理解と協力を依頼する 今後の対応策について相談する 保護者の心情の共感的理解に努めながら 生徒への今後の支援 指導の在り方について 共に考える その上で 学校の支援 指導について説明する その際 学校でできることと その限界について明確にする 謝罪を含む被害生徒への対応について相談する (5) 保護者との日常的な連携を図る 年度当初から 学年通信や保護者会などで 学校いじめ防止基本方針 等を周知し いじめ問題に対する学校の認識や取組等について明らかにしておくとともに スクールカウンセラー等の教育相談体制について案内しておく 日頃から連絡を取り合う 欠課時数や成績に関する情報提供にとどまらず 生徒のささいな変化や兆候 さらには 生徒が努力している姿や 授業や部活動等において評価すべき出来事が見られた場合等にも 積極的に保護者に連絡する 4 いじめの解消について いじめを止めるよう指導した結果 加害生徒が わかりました という言葉を述べたことをもって指導が終了したと即断しないよう 慎重に見極める いじめの 解消された状態 とは 少なくとも次の二つの要件が満たされていることが必要 1 いじめに係る行為が止んでいること 目安は 3 か月 2 被害生徒が心身の苦痛を感じていないこと ただし 12 が満たされていても 必要に応じ 他の事情も勘案しながら総合的に判断する 保護者を含め 被害生徒の精神的安定を図るため スクールカウンセラーや関係機関と連携した中長期的なケアも必要に応じて実施する いじめを 止めること といじめが なくなること は違う という認識を学校全体で持ち 生徒一人一人に目配りしながら日々の指導に当たる < 主な引用 参考文献等 > 生徒指導マニュアル- 学校における積極的な生徒指導の推進と問題行動等への適切な対応のために- ( 平成 22 年 3 月福島県教育委員会 ) 問題行動等対応マニュアル~ 児童生徒 保護者との信頼関係の一層の構築をめざして~ ( 平成 28 年 3 月版山口県教育委員会 ) いじめ対応マニュアル-すべての児童生徒が生き生きとした学校生活を送れるように- ( 平成 25 年 3 月改定兵庫県教育委員会 ) 生徒指導提要 ( 平成 22 年 3 月文部科学省 ) 生徒指導リーフ シリーズ( 平成 24 年 ~ 文部科学省国立教育政策研究所 ) 生徒指導リーフ増刊号 シリーズ( 平成 25 年 ~ 文部科学省国立教育政策研究所 ) いじめ防止等のための基本的な方針 ( 平成 29 年 3 月 14 日最終改定文部科学省 ) いじめの重大事態の調査に関するガイドライン ( 平成 29 年 3 月文部科学省 ) いじめ防止対策の推進に関する調査結果に基づく勧告を踏まえた対応について( 通知 ) ( 平成 30 年 3 月 30 日文部科学省 ) - 3 -

会津高校いじめ対応マニュアル 1 いじめの認知 ( 疑いを含む ) いじめ即応チーム会議 定例 校長教頭生徒指導主事各学年主任養護教諭 情報を得た教職員 即時 報告連絡 報告 指示 助言 当該生徒の担任 部活動顧問 聴き取り等の調査 ( 当該生徒 関係生徒 保護者等 ) 2 事実確認 ( 原則 ) 生徒指導部 + 学年担任教員 いじめの内容 期間 当該生徒の状況 原因 ( 動機 ) 背景 家族や関係生徒 周囲の状況 3 方針決定 1~3は 即日対応が望ましい いじめ対策委員会 ( 内容により生徒指導部会 ) 校長教頭生徒指導主事各学年主任教育相談担当教諭養護教諭スクールカウンセラー ( 必要に応じ ホームルーム (HR) 担任 教科担任 部活動顧問 スクールソーシャルワーカー 学校医等 ) 情報の整理 共通理解 ( 情報の共有化 ) 記録の蓄積 ( 指導の統一化 ) 緊急度の確認 ( 自殺 不登校 脅迫 暴行等 ) 指導方針の決定 ( 特別指導等の原案作成 ) 被害生徒 保護者への支援 加害生徒 保護者への指導 周囲の生徒 全体への指導 関係機関等への支援要請の検討 指導方針に基づく役割分担 ( 対応教員 ) の決定 ( ) 報告方針決定報告支援 臨時職員会議 県教育委員会 ( 状況に応じ再検討 ) いじめ解消に向けた支援 指導 4 支援 指導 ( 原則 ) いじめ対策委員会で決定した対応教員 ( ) 被害生徒 保護者 加害生徒 保護者 周囲の生徒 (HR 等 ) 全体指導 ( 学年 部活動等 ) 被害 加害生徒に関わる教職員が 学年や部活動等の枠を越え 必ず複数で対応にあたる 連絡 相談 支援 警察署関係機関 ( 犯罪行為 等 学校だけ で解決が困難 な場合 ) いじめの解消 5 事後対応 継続指導 経過観察 ( 被害 加害生徒とその保護者 ) 事案により外部の専門家や関係支援機関とも連携 再発防止 未然防止の取組の推進 / 指導の分析 評価 改善 本校 学校いじめ防止基本方針 ( 平成 30 年 4 月 ) 参照