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(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

目次 1 背景 目的 方針の位置づけ 現状の問題と課題 今後の方針

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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3. 同意方針 3-1. 共通事項 (1) 上位計画との整合性 ( ア ) 地区計画が 都市計画区域マスタープラン等における土地利用の基本的な考え方と整合していること ( イ ) 地区計画が 市町都市計画マスタープラン等と整合していること 考え方 市街化調整区域は 本来市街化を抑制する区域であること

4. 地区計画の基本的な考え方 1. 市街化を抑制すべき区域 という市街化調整区域の基本理念は 地区計画の策定によってその性格が変わるものではないこと 2. 開発行為を伴う地区計画については いたずらに市街地を拡大しないよう その必要性 周辺の公共施設の整備状況 自然環境 景観や農林業との調和等の観

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

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8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

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立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

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8--2 建築許可申請 法の規定 ( 省令第 34 条 ) 法第 43 条第 項の建築許可を受けようとする者は 法に定めた事項を記載した 建築物の新築 改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設許可申請書 に必要な書類 図面を添付し 市長に提出してください ( 法第 43 条 省令第 34 条

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- 都市計画法に基づく開発許可制度 - 既存集落まちづくり区域指定制度 都市近郊にありながら豊かな自然環境と地域資源に恵まれた集落の ~ 地域活力や地域コミュニティの維持 活性化を目指して ~ 平成 30 年 4 月 亀岡市都市計画課

制度概要 市街化調整区域内の既存集落では 市街化区域の市街地に比べて人口減少や少子高齢化が 進行しており 地域活力の低下や地域コミュニティの衰退が懸念されています そのため 既存集落における地域活力や地域コミュニティの維持 活性化を図るため 市長が区域と予定建築物の用途を指定して 内で自己用住宅等の指定用途の建築物 の立地 ( 開発 建築許可 ) を可能とする制度 が 既存集落まちづくり区域指定制度 です 本制度は 都市計画法第 34 条第 12 号の規定に基づく開発許可制度 ( 市街化調整区域での開発許可の立地基準の一つ ) で 亀岡市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例に基づく 市街化調整区域の既存集落の区域指定 制度です ~ 地域でこんな声が聞こえたことはありますか? ~ 若い人が減って 夏祭りなど行事を行うのが難しくなってきたなぁ 住む人が増えて 地域が賑やかにならないかなぁ この地域もや空家が増えてきたな に住宅を建てたり 空家を店舗に改装したり うまく 活用できないかなぁ この制度は こうした課題に対する地域のまちづくりを支援する手段の一つです 制度活用に際しての基本的事項 < 対象地域 > 本制度は 亀岡市域の市街化調整区域に存する既存集落を対象としたものです 市街化区域と市街化調整区域との区分状況 ( 亀岡市 ) 市街化調整区域とは 市街化を抑制すべき区域で 農林業を振興し 緑豊かな自然環境を育成 保全すべき区域です そのため 無秩序な市街地の拡大を防ぎ 豊かな自然環境や営農環境を保全するため 開発行為や建築行為が一定規制されている地域です 既存集落とは 市街化区域と市街化調整区域との区分 ( 線引き ) が行われた昭和 46 年 12 月 28 日以前から存在している集落です 都市計画区域 都市計画区域外 < 基本方針 > 線引き制度の趣旨を逸脱しないこと ( あくまで市街化を抑制すべき区域であること 積極的な公共施設整備や住宅地開発を促進するためのものではないことなど ) 集落の地域活力や地域コミュニティの維持 活性化を目的としたものであること 地域の合意形成がなされたものであること 1

市街化調整区域における既存集落のの概念図 < の要件 > 人口減少等により地域コミュニティの維持が困難な区域であること 敷地間隔が 100m 以内にある概ね 50 以上の建築物が連たんする区域であること 道路 上下水等の公共施設が概ね整備されている区域であること 災害の発生の恐れのある区域や農用地等として保全すべき土地の区域を含まないこと の境界は 原則として道路 河川等の地形地物界で設定します 市街化区域 商業地域 土砂災害 特別警戒区域 市街化調整区域 空家 住居地域 甲種農地 農振農用地 河 川 第一種農地 工業地域 空家 距離 100m 以上 砂防 農振農用地 指定地 内 ( 指定既存集落区域内 ) で許容される建築行為のイメージ 地域の皆さまとともに検討して指定をした予定建築物の用途 ( 市街化を促進するおそれがなく かつ 市街化区域内において行うことが困難なもの等に限る ) に供する建築物の立地 ( 開発 建築許可 ) が可能となります 例 ) 自己用住宅 兼用住宅 小規模店舗など 指定する予定建築物の用途は 毎に異なりますので注意して下さい 内であれば 許可を得て 等に誰でも自己用住宅等の指定用途の建築物を建築できます 外では 農家住宅等 転用例 一定の条件を満たす場合で 自己用住宅 なければ自己用住宅を建築する ことはできません 内であれば 許可を得て 空家を誰でも店舗兼用住宅等の指定用途の建築物として活用できます 外では 線引き前宅地 用途変更 改築例 等 一定の条件を満たす場合で 農家住宅 ( 空家 ) 飲食店兼用住宅 なければ店舗兼用住宅へ用途 変更することはできません 2

市街化調整区域における既存集落の区域指定の手続き 本制度は 以下のように地元自治会等の住民組織との合意形成を経て指定手続きを行います 定住促進等に積極的に取り組まれている地域から順次 指定に向けた取り組みを進めています 地域の皆様でまちの課題や将来像を検討 必要に応じて市と地元自治会等で勉強会を開催 地域の皆様で本制度の活用について検討 必要に応じて市 と地元自治会等 で勉強会を開催 自治会等の住民組織と市で検討 調整して指定案を作成 指定案は地元自 治会等を通じて 地域で合意形成 案 指定用途案 指定案の公告 縦覧 亀岡市都市計画審議会 区域指定 ( 規則改正 告示 ) 許可申請 個別に都市計画法 ( 開発行為 建築行為 ) の ( 市での手続き ) 指定状況 最新の指定状況 ( 地区名 の概ねの範囲 指定する予定建築物の用途 ( 許容用途 )) は 下記の亀岡市都市計画課ホームページで確認できます http://www.city.kameoka.kyoto.jp/sangyo/kenchiku/kaihatsu/index.html 検索 なお 許容用途の詳細は 都市計画課の窓口に備え置きの 縦覧図書 でご確認下さい 注意事項 市街化調整区域では 建物の新築や改築 用途の変更 敷地範囲の変更に制限があるため 本制度を活用して建築物の新築等をする場合も 原則 都市計画法に基づく許可が必要です 本制度を活用して開発行為や建築行為を行おうとする場合も 別途 計画内容に応じた接道 要件等の許可基準 ( 技術基準 ) を満たす必要があるため 内であればどこでも指定 した予定建築物の用途の開発行為や建築行為が行えるわけではありません 建築物の建築をしようとする場合は 別途 建築基準法の建築確認が原則必要となるほか 計画地や計画内容によっては 他法令上の制約や許認可等の手続きを要する場合があります よくあるお問い合わせ 必要な手続きは案件により異なりますので 具体の計画は亀岡市都市計画課へご相談下さい 3

よくあるご質問 Q1 将来的にの範囲を変更することは可能か それはどのような場合が想定されるか 所定の手続きを経た上で区域の範囲を変更することは可能ですが 将来にわたって定期的に見直しを行っていくことは考えておりません 想定されるの範囲の変更としては 例えば 1 当初に区域を指定した際に内に穴抜き状で存在することとなった農用地区域について 農地法上の指定が解除されるに至った場合に当該土地をに編入する場合 2 の境界としていた道路等の地形地物の位置や形状が変更された場合にそれに伴っての境界の変更を行う場合等が想定されます Q2 農地法上の農用地区域の指定が解除されれば に編入できますか 農地法上の農用地区域の指定が解除された場合でも 指定要件を満たす場合でなければ に編入することはできません 想定されるの範囲の変更は Q1 のとおりです Q3 内で許容する予定建築物の用途 ( 指定用途 ) はどのような基準や考え方で指定されるのでしょうか 指定用途は 都市計画法で 開発区域の周辺における市街化を促進するおそれがないと認められ かつ 市街化区域内において行うでことが困難又は著しく不適当と認められるもの と規定されています また 本制度の目的に即したものである必要があります 従って 一般的には自己用住宅や小規模店舗等が想定されますが 各地域の特徴やご意向をもとに 各自治会等の住民組織と本市で検討調整の上 所定の手続きを経て指定します Q4 指定用途の建築物であれば内のどこでも建築できるようになるのでしょうか 本制度は 市街化調整区域であっても 内に限って例外的に開発や建築許可ができる建築物の用途 ( 開発許可の立地基準 ) を定めたものにすぎません 従って 内であっても 個々の計画内容によっては 別途 敷地が接する前面道路等の基準 ( 開発許可の技術基準 ) を満たす必要があります また 建築基準法や農地法等の他法令上の制約がある場合がありますので 内であればどこでも自由に建築ができるようになるわけではありません Q5 開発区域や建築物の敷地がの内外にまたがる場合はどうなるのでしょうか 本制度を活用して開発許可や建築許可を得ようとされる場合は 開発区域や建築物の敷地の全部 が内に収まっている必要があります Q6 に含まれることとなった農地ではこれまでどおり耕作を継続してもよいのか 支障ありません 本制度は 市街化調整区域であっても 内に限って開発許可や建築許可をすることができる建築物の用途 ( 開発許可の立地基準 ) を定めたものにすぎませんので 個々の土地に対して新たな義務が発生したり 個々の土地の利用方法の変更を促すものではありません 4

既存集落ののイメージ図 ( 参考 ) 土砂災害 特別警戒区域 土砂災害 特別警戒区域 土砂災害 特別警戒 区域 農振農用地 第二種農地 工場 砂防指定地 空家 学校 畜舎 公民館 第三種農地 甲種農地 農振農用地 ( 外 ) 敷地間隔 100m 以上 凡例 第一種農地 に含めることが出来ない土地 ( 代表例 ) 土砂災害特別警戒区域砂防指定地農用地区域甲種農地 第一種農地 5

既存集落まちづくり区域指定制度の の名称 保津地区 指定年月日 平成 30 年 4 月 1 日 の土地の位置及び土地の区域 外 許容する予定建築物の用途や許可手続き等 本制度の詳細については 都市計画課にご確認ください 許容する建築物の用途 用途の詳細は 亀岡市都市計画法に基づく開発許可等に関する条例施行規則をご覧ください 自己用住宅 兼用住宅敷地面積 150m2以上 ( 新築の場合 ) 非自己用住宅 非自己用兼用住宅敷地面積 300m2以上 都市計画法第 29 条に基づく開発行為のみが対象店舗 飲食店延床面積 150m2以下 2 階以下農産物直売所 農家レストラン延床面積 500m2以下 2 階以下アトリエ 事務所延床面積 50m2以下 ( 用途変更の場合 150m2以下 ) 診療所簡易宿所 ( 用途変更する場合に限る ) 指定状況 ( 地区名 の概ねの範囲 指定する予定建築物の用途 ( 許容用途 )) は 下記の亀岡市 都市計画課ホームページで確認できます http://www.city.kameoka.kyoto.jp/sangyo/kenchiku/kaihatsu/index.html 6

問い合わせ先 : 亀岡市まちづくり推進部都市計画課 ( 電話 )0771-25-5047 ( 建築基準法に関する問い合わせ先 ) 京都府南丹土木事務所建築住宅室 ( 電話 )0771 62 0364