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プレゼンテーションタイトル

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について < 一般競争入札の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 25 団体 (7.%) から 1,239 団体 (72.%) に増加 < 総合評価方式の導入について > 及びにおいては すべての団体で導入済み においては 1, 77 団体 (62.5%) から

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建築積算士更新講習

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管理技術者の手持ち業務量の制限等の試行について【改正全文】

Q&A で読み解く 担い手 3 法 改正ポイント 5 月 29 日の衆院本会議で改正公共工事品質確保促進法 ( 公共工事品確法 ) 改正公共工事入札契約適正化法 ( 入契法 ) 改正建設業法の3 法が全会一致で可決 成立した 一連の法改正は インフラの品質確保とその担い手の確保を実現することを大きな

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台東区希望型指名競争入札実施要綱 平成 1 7 年 7 月 1 日 17 台総経第 208 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 台東区が発注する建設工事等における希望型指名競争入札の実施に関し 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16

2 採用する受注者選定方式の検討について廃棄物処理施設整備事業で一般的に採用されている受注者選定方式は表 -2のとおりです 受注者選定方式の検討に際しての論点を下記に整理しましたので 採用する受注者選定方式について審議をお願いいたします 本施設に求められる5つの整備基本方針に合致した施設の整備運営に

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第 2 中小企業者の受注の機会の増大のために講ずる措置に関する事項機構は 中小企業 小規模事業者の受注の機会の増大を図るために 基本方針に即すとともに 次のとおり取り組む 1 東日本大震災の被災地域等の中小企業 小規模事業者に対する配慮 (1) 適正な納期 工期の設定被災地域における工事の発注におけ

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事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

契約の適正な執行に関する行政評価・監視 要旨

(4) 業務履行体制計画書 (5) 手持ち業務の状況及び従事技術者 ( 様式第 2 号 ) (6) 配置予定技術者名簿 ( 様式第 3 号 ) (7) 技術者の専任配置誓約書 ( 様式第 4 号 ) (8) 照査技術者名簿 ( 様式第 5 号 ) (9) 手持機械の状況 ( 測量 に限る )( 様式

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スライド 1

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 ( 以下 独占禁止法 という ) や 入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律 ( 以下 官製談合防止法 という ) に違反する行為であり, 刑罰の対象ともなり得る 入札談合が行われると, 公正かつ自由な

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第24回契約監視委員会議事概要

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ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

Q_3 現場代理人の兼務の取扱いは? A_3 下記のケースに該当する場合は現場代理人の兼務を申請することができます ケースⅠ( 次の (1)~(4) をすべて満たす場合 ) (1) 兼務するすべてが福井市発注の工事であること (2) 兼務できる工事は 2 件以内であること ( 近接工事は合わせて 1

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

聖籠町建設工事入札 契約等情報公表実施要綱 平成 14 年 3 月 27 日 告示第 45 号 ( 趣旨 ) 第 1 条 この要綱は 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律施行令( 平成 13 年政

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

タイトル

別紙委員からの意見 質問 それに対する回答等 ( 第二部会第 4 回定例会議 ) 意見 質問回答 入札 契約手続の運用状況等 入札方式別発注工事等一覧 特になし 指名停止等の運用状況一覧表 特になし 再度入札における一位不動状況 特になし 低入札価格調査制度調査対象工事の発生状況 特になし 談合情報

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

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女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

公共工事における予定価格設定時の 歩切り に関する調査の結果について 平成 27 年 4 月 28 日総務省国土交通省 昨年 6 月の公共工事の品質確保の促進に関する法律 ( 平成 17 年法律第 18 号 以下 公共工事品質確保法 という ) の改正により 予定価格の適正な設定が発注者の責務として

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

ジからダウンロードしていただく必要があります 詳しくは公告文中でお知らせいたします ただし 設計図書等の内容や数量等により 設計図書を購入する必要がある場合もあります 購入に際しては 電子システムにより申込みを行ってください 財務室契約担当から配布の日時 場所及び支払方法等を連絡します なお 下記

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A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

東村山市談合情報取扱要綱(案)

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入札公告 次のとおり一般競争入札に付します なお 本入札に係る落札及び契約締結は 当該業 務に係る平成 2 7 年度本予算が成立し 予算示達がな されることを条件とするものです 平成 2 7 年 2 月 5 日 分任支出負担行為担当官 関東地方整備局関東技術事務所長 山元 弘 1 調達内容 ( 1

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建設工事及び委託業務における入札・契約制度に関する基本方針新旧対照表

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(2) 不当な情報提供要求職員に対して, 入札 契約に係る次に掲げる情報のうち, 公表されていないものの提供を, 要求する行為をいう ア競争入札等の参加企業等の名称及び数イ他者の見積金額若しくは入札金額又は当該金額の類推を可能とするものウ予定価格算定の基礎となった額並びに歩掛及び単価の全部又は一部エ

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入札公告

H29入札監視委員会(第二部会)第4回審議概要の記者発表

Microsoft Word - 入札公告(官報)

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委員 :6 者が最低制限価格未満で失格となっているが なぜこれほど失格となっているのか 事務局 : 税金を使用して執行する公共工事であるから 当然有効活用して安く上がってほしい そのため 公平性を担保しながら競争性のある入札を行っている 一方で ダンピングを排除するために 一定の価格に達しない入札に

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国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

減額の理由H27.5 以降 < 調査事項及び回答の概要 > 1. 歩切りの違法性及び定義等についての理解 リーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解したリーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解していない ( 1) 1,783 団体 5 団体 ( 1) 理解していない とした主な理由 設計書

( 別紙 1) 定期監査結果の取扱基準 ( 趣旨 ) 1 この基準は 定期監査の結果の評価及び区分の基準並びに報告及び通知の手続について定める ( 監査結果の区分 ) 2 定期監査の結果 改善 是正等を要すると認められる事項については その内容により次のとおり区分する (1) 指摘事項違法又は不当な

労働者への周知 先進自治体の 公契約条例 比較表資料 1 1. 野田市 2. 川崎市 3. 相模原市 4. 多摩市 野田市公契約条例川崎市契約条例 ( 改正 ) 相模原市公契約条例多摩市公契約条例 受注者等は次に掲げる事項を公契約に係る業務が実施される作業場の見やすい場所に掲示し 若しくは備え付け

Microsoft Word - 契約の方針(案)

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4 ア イ ウ 手形交換所による取引停止処分を受けてから 2 年間を経過しない者 又は当該工事の入札日前 6 か月以内に手形 小切手を不渡りにした者 会社更生法 ( 平成 14 年法律第 154 号 ) の適用を申請した者で 同法に基づく裁判所からの更生手続開始決定がされていない者 民事再生法 (

Taro-₢喥æœå–¬å‚−(åº†è‹”éł»å−ł).jtd

提出資料について 別紙 入札参加資格審査資料 提出書類提出時期提出すべき者説明様式の取得方法提出方法 1 2 入札説明書に定める入札参加資格を証する資料等 ( 様式 1) 案件ごとに定める開札日 ~ 開札日の翌開庁日午後 5 時 30 分 指示があった場合指示日 ~ 指示日の翌開庁日午後 5 時 3

Taro-入札公告(差替)

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Microsoft Word - 13.業者用解説書.doc

Taro _土木建築部発注の建設コンサルタント業務に係る総合評価落札方式試行要領

i-Construction型工事の概要 (素案)

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

6 当社は 反社会的勢力に対しては一切の関係をもたず 不当要求を受けた場合等の 事案発生時には 総務部を対応統括部署として警察および顧問弁護士等と連携し毅然とした態度で対応する (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 1 当社は 取締役の職務の執行に関する情報 ( 株主総会議

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

う ) において定めた民間事業者が確保すべきサービスの質の達成状況に対する当機構 の評価は 以下のとおり 評価事項 測定指標 評価 業務の内容 対象公共サービスの内容に示す運用業務を適切に実施すること 月次報告による業務内容を確認したところ 運用業務は適切に実施されており サービスの質は確保されてい

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( 指名停止の期間の特例 ) 第 4 条有資格者が一の事案により別表各号の措置要件の二以上に該当したときは 当該措置要件ごとに規定する短期及び長期の最も長いものをもってそれぞれ指名停止の期間の短期及び長期とする 2 有資格者が次の各号の一に該当することとなった場合における指名停止の期間の短期は それ

公共工事品質確保に関する北海道の取り組み 平成 25 年 10 月 北海道建設部建設政策局建設管理課 説明の概要 北海道における品質確保の取り組み 北海道の総合評価方式 平成 24 年度の実施状況 平成 年度の改善内容 新たな仕組みの導入

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財営第   号

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

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告示埼玉県告示第七百六号WTOに基づく政府調達に関する協定の適用を受ける調達について 次のとおり一般競争入札に付する 平成二十八年五月二十四日埼玉県知事上田清司

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内部統制について 資料 2

入札契約制度改革の実施方針 内部統制プロジェクトチーム / 特別顧問 財務局平成 29 年 3 月 31 日 1

1. 入札契約制度改革の実施方針 第 5 回都政改革本部会議で特別顧問から提案された 今後の改革の方向性 に沿って 特別顧問及び財務局との協働に よる内部統制プロジェクトチームとして作業を進め 下記の方針により入札契約制度の改革を進めることで一致 Ⅳ. 今後の改革の方向性 ( 平成 28 年 12 月 22 日 ) 入札契約制度改革の実施方針 ( 今回 ) 予定価格の事前公表は見直すべき 平成 29 年度から制度改革第一弾として実施する事項 (1) 入札参加の促進等による1 者入札 99.9% 落札の抑制 1 者入札を回避して実質的な競争環境を確保 1 予定価格の事後公表 ( 全案件 ) するための制度及び運用の整備を急ぐ 2JV 結成義務の撤廃 ( 全案件 ) 31 者入札の中止 ( 財務局契約案件 ) 最低制限価格制度を主とする運用は 抜本的 (2) 品質確保と競争性の向上 に見直すべき 1 低入札価格調査制度の適用拡大 ( 財務局契約案件 ) 技術提案型の総合評価方式について抜本的に 平成 29 年度中に検討 実施する事項見直し 今後の採否についても根本的に検討 技術提案型総合評価の技術点評価方式や評価対象等の見直しする 公共調達手続や入札結果に関する事前 事後検証の強化 入札の透明性 公正性をより高めるために情報公開を充実 入札を含めた調達全般にわたる適正化及びチェックのための制度 運用を確立する 実施方法 1 年間の試行として実施し 半年程度経過後に都政改革本部会議で中間報告を行い 翌年度以降の改善に向けた検証を進める 財務局契約案件は平成 29 年 6 月を目途に試行開始 各局契約案件は平成 29 年 10 月を目途に試行開始 第 5 回都政改革本部会議内部統制プロジェクトチーム / 特別顧問報告 2

( ) 実施案の適用範囲 予定価格公表時期 JV 結成の義務付 1 者入札 最低制限価格等 現行試行現行試行現行試行現行試行 WTO 案件 24.7 億円以上 低入調査 議会案件 9.0 億円以上 JV のみ 混合入札 (JV+ 単体 ) 財務局契約 その他 建築 3.5 億円以上 不可 低入調査 土木 2.5 億円以上 設備 0.4 億円以上 事前公表事後公表可 最低制限 局 単体のみ 単体のみ 所 契約 財務局契約以外可最低制限 3

2. 平成 29 年度から制度改革第一弾として実施する事項 (1) 入札参加の促進等による1 者入札 99.9% 落札の抑制 1 予定価格の事後公表 試行内容 1 原則として予定価格は事後公表とする 2 不調が複数回発生している案件については事前公表とする 3 予定価格及び最低制限価格の漏えい防止策の強化 対象工事 競争入札に付する工事請負契約案件 財務局契約案件から適用を開始し 年度後半 (10 月 ) から各局契約案件にも適用 目的 理由 1 者入札 99.9% 落札のような入札結果について 都民の疑念を払しょくすることが喫緊の課題となっている 事前公表制度は これまで予定価格の漏洩による不正行為の防止という面で大きな役割を果たしてきたが 予定価格とほぼ同額の応札が可能なことから 応札者が1 者の場合 競争性に疑念がもたれるというデメリットがある 公共工事の積算基準等の公表により 予定価格設定の透明性は確保されており 事後公表にしても事業者が適切に工事見積もりを行うことができる環境が整っている 法整備による懲罰の厳格化 企業のコンプライアンスの向上などにより 不正の発生リスクは相対的に低下しているが 事後公表への移行に伴い 予定価格の決定過程の見直しなど情報の厳格管理を徹底するとともに 都庁における公益通報制度 外部からの働きかけ報告制度なども活用して 不正防止について対策を一層強化していく 期待される効果 予定価格を事前に公表しないため 予定価格に極めて近い落札 ( 落札率 99.9%) は減少 予定価格超過者の応札も見込まれるため 競争が目に見える形となり 入札の透明性が向上 4

<1 者入札 ( 応札 ) の件数割合の推移 > H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 ( 上半期 ) 全工事 * 11.6% 9.1% 8.3% 11.8% 15.2% 19.3% 20.9% 18.3% 15.8% うち 5 億円以上 22.2% 22.0% 17.2% 24.8% 28.7% 42.6% 47.3% 42.2% 31.3% * 予定価格 250 万円超の競争入札に付した契約における発注件数 ( 不調含む ) < 落札率 99% 以上の件数割合の推移 > H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 14.6% 全工事 * 8.9% 5.0% 5.1% 9.0% 9.8% 14.9% 16.5% 1 者 99% 以上 9.4% * 予定価格 250 万円超の競争入札に付した契約における落札件数 5

2JV 結成義務の撤廃 試行内容 発注要件から JV 結成義務を撤廃し JV( 原則 3 者以内 ) と単体企業のどちらでも参加できる混合入札とする 1 財務局契約案件 JV 結成義務の撤廃 + 総合評価方式 ( 中小企業が構成員となる JV に加点 ) 2WTO 案件 JV 結成義務の撤廃 対象工事 競争入札に付する工事請負契約案のうち これまで財務局が JV 結成を義務付けていた一定額以上の契約案件 目的 理由 都においては 国や他の自治体と比較して 発注にあたってJVの結成を義務付けている比較的大規模な工事において入札参加者が少なくなっており JV 結成義務が入札参加にあたって制約になっていると考えられる 混合入札の導入にあたり 中小企業を含むJVを自主的に結成する事業者を総合評価方式において加点することにより 入札における競争性の確保と中小企業の育成との整合を図る 期待される効果 大規模工事における入札参加者の増加と競争性の向上 6

< 平成 27 年度 JV 工事における 1 者入札 ( 応札 ) の割合等 > 工事件数 *1 平均希望者数平均応札者数 1 者入札 ( 応札 ) 割合 平均落札率 全 JV 工事 282 件 (6%) 3.2 者 (2.6 者 ) 45.4% 93.9% 体 *2 単体工事 4538 件 (94%) 9.7 者 (4.6 者 ) 18.9% 90.9% うち財務局契約 JV 工事 単体工事 168 件 (4%) 377 件 (8%) 3.1 者 (2.6 者 ) 7.3 者 (4.3 者 ) 44.0% 93.7% 20.4% 92.4% *1 予定価格 250 万円超の競争入札に付した契約における落札件数 *2 公営企業局を含む 7

31 者入札の中止 試行内容 1 財務局契約案件は 原則として入札参加希望者が 1 者の場合は入札を中止する 2 再入札案件は 入札参加資格を最大限に見直したうえで 1 者でも入札を実施する 対象工事 競争入札に付する工事請負契約案のうち 財務局が契約する案件 目的 理由 一般に電子調達システムの下での一般競争入札では 1 者入札であっても競争性はあるとされているが その競争は潜在的で入札経過に現れないため 公正性に疑念を生じさせる恐れがある 不調の多い工事 施工困難工事など 特別の事情がある場合は 事業の停滞を防ぐため 1 者入札を認めることも必要と考えるが 財務局契約案件での試行結果を検証して 第三者機関によるチェック体制も含め 1 者入札を認める場合の実務的な手続きや基準などの整備を進める 期待される効果 1 者入札が減少し 入札の透明性 競争性が向上 8

< 平成 27 年度財務局 各局別 1 者入札の契約状況 > 工事件数 * 平均希望者数平均応札者数 1 者入札 ( 応札 ) 割合 平均落札率 契約金額 財務局契約 545 件 (11%) 6.0 者 (3.8 者 ) 28% (151 件 ) うち希望者 1 者 17% (92 件 ) 92.8% 3963 億円 (47%) 各局契約 ( 公営企業含む ) 4275 件 (89%) 9.8 者 (4.6 者 ) 19% 90.9% 4488 億円 (53%) 東京都全体 4820 件 (100%) 9.4 者 (4.5 者 ) 20% 91.1% 8451 億円 (100%) * 予定価格 250 万円超の競争入札に付した契約における落札件数 9

(2) 品質確保と競争性の向上 1 低入札価格調査制度の適用範囲の拡大 試行内容 1 財務局契約案件は最低制限価格制度は適用せず 原則として低入札価格調査制度を適用する 2 最低制限価格の適用に関する臨時的措置 ( 平成 27 年度 ~29 年度 ) は終了する 対象工事 競争入札に付する工事請負契約案のうち 財務局が契約する案件 目的 理由 公共工事の不調率の改善や 近年の大手や中堅企業の業績改善を踏まえ 最低制限価格制度の臨時的措置を終了するとともに これらの事業者を主な対象とする大規模工事を取扱う財務局契約案件について 工事品質を確保しつつ より競争環境を高めるため 低入札価格調査制度の適用範囲を拡大する 受注者の約 9 割を占める中小企業の ダンピングや過剰な競争による疲弊を防ぎ 持続可能な公共調達環境を確保するため比較的規模の大きい財務局契約案件において実施するとともに 低入札調査にあたっては 下請として参加する中小 零細企業に対して不当なしわ寄せが生じないよう 工事施工体制に関する調査等を強化する 期待される効果 低入札価格調査により 工事品質を確保しながらより競争的な価格で契約を締結 10

< 平成 27 年度最低制限価格 低入札価格調査の状況 > 工事件数 最低制限価格対象工事 (WTO 以外の工事 ) うち最低制限価格未満の入札あり 低入札価格調査対象工事 (WTO 工事 ) うち低入札基準価格未満の入札あり 財務局契約 545 件 509 件 138 件 36 件 6 件 各局契約 ( 公営企業含む ) 4275 件 4250 件 1135 件 25 件 5 件 東京都全体 4820 件 4759 件 1273 件 61 件 11 件 * 予定価格 250 万円超の競争入札に付した契約における落札件数 11

3. 平成 29 年度中に検討 実施する事項 (1) 技術提案型総合評価方式の見直し 価格点と技術点 加算式から除算方式 ( 国交省の標準 ) への変更を検討 提案内容 VE 提案 工期短縮 安全性向上 品質向上等に係る工法等の提案への見直し 審査体制と審査方法 審査委員の選任方法 審査への事務局の関わり方の見直し (2) 入札契約手続きのチェック体制の強化 1 事前検証 ( 進行管理チェック ) の仕組み 仕様 施工方法 予定価格などの適正性を確認するための 第三者を交えた全庁横断的な仕組み( 組織 ) 1 者入札及び再入札に関する方針決定の仕組みなど 2 事後検証の強化 入札監視委員会による監視強化 1 者入札や高落札率案件などの監視強化 審議件数の増 談合情報の報告 審議 不自然な入札案件の通知による監査委員との連携 3 情報公開の推進 入札契約に関する個別情報の随時公表 1 者 99% 落札に関する個別情報など 入札契約に関する統計情報の定期公表 平均落札率や不調率に加え 入札者数別落札率 価格帯別落札率 工種別落札率 工種別不調率など 12