幼保無償化PJ参考資料

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私立幼稚園の新制度への円滑移行について

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3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学


子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

公務員保育士に期待される役割

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

流山市子ども・子育て会議

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

平成29年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」報告書

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

資料 1 子ども 子育て支援新制度における利用者負担について 1 設定が必要な利用者負担額 1 号認定 認定区分対象該当施設 事業 3 歳以上保育が必要ない 2 号認定 ( 標準時間 ) 3 歳以上 2 号認定 ( 短時間 ) 保育が必要 3 号認定 ( 標準時間 ) 0~2 歳 3 号認定 ( 短

 

教育 保育の量の見込み及びその提供体制 1 号認定及び 2 号認定 (3~5 歳児 ) について 利用児童数は 1 号及び 2 号認定の利用児童数と私学助成を受ける私立幼稚園の園児数より算出 1 号認定の利用児童数は 施設型給付費等の基礎資料に関する調査 による ( 時点は各年 4 月 1 日 )

希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 潜在待機児童数に関する考察 1. はじめに希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 ( 以降 本会 と記す ) では 待機児童が概ねゼロになる状況をめざす上で 保育園を増やしても待機児童問題が解消されない原因を把握し その原因を

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

各委員提出資料

茨木市待機児童解消保育所等整備計画 ( 平成 30~32(2020) 年度 ) 平成 30 年 12 月 茨木市

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

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幼児教育無償化による家計への影響試算

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

1 計画見直しの趣旨 中央区では 平成 27 年 4 月の子ども 子育て支援新制度実施に伴い 幼児期の教育 保育および地域子ども 子育て支援事業の提供体制の確保を円滑に行うため 子ども 子育て支援施策を中心に 母子保健 教育 ワーク ライフ バランス等の取組を総合的に推進する ( 以下 本計画 とい

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

子ども・子育て関連3法について8

第17回税制調査会 資料1-3

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

意見聴取の目的 教育 保育施設 地域型保育事業 の運営開始の申請がなされた場合 佐賀市は 佐賀市子ども 子育て会議 で意見を聴取し を設定しなければなりません 新規設定のみ意見聴取 定員の変更については 会議の意見聴取は不要 事業開始までの流れ 1 都道府県 市町村による施設の認可 2 市町村による

齢別人口等の推移と結婚等に対する住民意識 ( 人 ) 齢 ( 3 区分 ) 別人口の推移 2,000,000 推計値 1,800,000 1,600,000 1,400,000 1,200,000 1,000, , , , ,

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

2019年度 文部科学省税制改正の概要

幼児教育の効果に関する代表的な研究成果 ~ ペリー就学前計画 ~ ペリー就学前計画は 1960 年代のアメリカ ミシガン州において 質の高い幼児教育プログラムに参加したグループ と 参加しなかったグループ を対象に その後長期にわたり追跡調査を実施しているもの 質の高い幼児教育プログラムへの参加は

はじめに 平成 29 年 12 月 8 日に閣議決定された 新しい経済政策パッケージ では 広く国民が利用している3 歳から5 歳までの全ての子供たちの幼稚園 保育所 認定こども園の費用を無償化することとし 幼稚園 保育所 認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等については 専門家の声も反映する検討

Ⅳ 地方交付税

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

甲府市私立幼稚園就園奨励費補助金交付規則について

栃木市幼稚園等第三子以降就園する園 第三子以降就園する園 第 3 項に規定 私立幼稚園 私立幼保 第三子以降支援児の保育料軽減による 児の保育料に要する経 する就園する 連携型認定こども園又 保護者負担の緩和 費 園児と生計を は私立幼稚園型認定こ 一にする者の ども園の設置者 市町村民税の 課税状

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

PowerPoint プレゼンテーション

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平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)

平成27年度税制改正要望結果について

改正法律一覧 (15 法律 ) 2 法律重複 A 地方公共団体への事務 権限の移譲 (3 法律 ) 毒物及び劇物取締法 1 毒物又は劇物の原体の事業者の登録等に係る事務 権限を国から都道府県へ移譲 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 子ども 子育て支援法 2 幼保連携

もうすぐ市長選 # 子育て政策聞いてみた 候補者政策アンケート 市長選挙に際し 待機児童解をはじめとする子育て政策について ご意見をお聞かせくださ い いただいたご回答は 1) 回答全文 2) 候補者回答一覧まとめ * 各項目に目安文字数を記載しています 各回答文頭から目安文字数分を抜粋し ま とめ

幼児教育概要版案 xbd

市町村子ども・子育て支援事業計画における「量の見込み」(平成26年4月時点)に関する調査結果について

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

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概算要求基準等の推移

1 需給計画策定に関する基本方針等 教育 保育提供区域の設定 教育 保育提供区域 とは 地域の実情に応じて 保護者や子どもが居宅より容易に移動することが可能な区域として市町村が定める区域のことですが 札幌市においては原則として 行政区単位の設定 とし 一部の事業についてのみ 札幌市全域 とします 量

2 就学前の教育 保育施設の認可について旧制度では 保育所 幼稚園等の設置について 各根拠法令に基づき 県知事による認可等の手続きがありましたが 新制度においては 地域型保育事業 ( 小規模保育事業 家庭的保育事業等 ) について 新たに認可制度が設けられ 市が定める設備および運営の基準 ( 彦根市

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稚園型 ) は 利用者数に応じた事業担当職員の配置 (4 5 歳児は30:1 3 歳児は20:1) や職員資格 ( 幼稚園教諭 保育士 市町村の研修を受けた者 ) などの基準を守ることが必要です なお 一時預かり事業では 園児以外の地域の子ども (2 歳以下の子どもも含まれます ) の預かりについて

3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン


1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

3 今後の取組み 本県では 認可保育所等に対する潜在的ニーズも根強いことから 引き続き市町村と連携して 保育所等の整備を進め 定員の拡充に努めてまいります あわせて保育所の整備に伴って顕在化している保育士不足への対応として 潜在保育士の職場復帰支援や 全国共通の保育士試験の年 2 回実施などによる保

目次 第 1 章再編計画策定の趣旨 2 第 2 章就学前の子育てを取り巻く状況の変化 3 第 3 章再編計画の基本的な考え方 7 第 4 章公立幼稚園再編 ( 認定こども園整備 ) 計画 9 2

3章第 1 節人口をめぐる現状と課題 主に対し 次世代育成支援のための行動計画の策定を義務づけ 年間の集中的 計画的な取組を推進している 年には 次世代育成支援対策推進法を一部改正した 改正内容としては主に 1 法律の有効期限を 年 3 月まで 年間延長 2 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度の創設

保育料に関する 基本的な考え方と課題について

目次 1 幼稚園とは つに分類される 幼稚園 支給認定 支給認定期間 幼稚園等入園申込期間 保育所等併願申込み 申込みから入所までの流れ 利用者負担金 市内幼稚園等一覧... 5

平成30年度 子ども家庭局 保育課 予算概算要求の概要

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

子ども 子育て支援新制度市民説明会質問票でのご質問 (10/1 3 6)< 回答集 > 分類 質問 回答 全体で7000 億から1 兆円の予算が新制度のために確保で 新制度における質的向上 量的拡充のために 消費税増税 きる見込みとのことだが 大阪市のために割り当てられる予による増収分の一部が充てら

改正要点マニュアル

平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

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事業者向けFAQ(よくある質問)

2 市町村別 保育所等利用待機児童数の推移 市町村名 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 (A) 30 年度 (B) ( 各年 4 月 1 日現在 単位 : 人 ) 対前年比 (B-A) 保留児童数 横浜市 1,

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2 平成 27 年度の需要量見込みを記載 ( 平成 3 年度までの各年度の需要量見込みについては 別紙を参照 ) 平成 27 年度推計児童数 ( 人 ) 年齢 平成 27 年度推計児童数 参考 平成 26 年 月現在人口 0-2 歳人口 3,68 2, 歳人口 2,278 2,323

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

1 一時預かりの形態について Q: 一時預かり事業にはどのような形態があるのか A: 千葉市では 一般型 ( 基幹型 ) 余裕活用型 幼稚園型の3 形態に分かれます (1) 一般型通常保育の定員数とは別に 一時預かり専用の定員を設けて頂くものであり 例えば 通常保育が定員 50 人であれば その50

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

2. 小規模保育等改修費支援 ( 一部推進枠 ) 18,540 百万円 (19,952 百万円 ) 保育対策総合支援事業費補助金 待機児童解消加速化プランに基づき 意欲のある自治体の取組を強力に支援するため 補助率の嵩上げ (1/2 2/3)( ) による小規模保育等の設置を促進する 賃貸物件による

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について 3

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1 課題出し 瀬戸内市まちづくり会議財政健全化部会経営改善計画策定作業の概要 事務局による課題出し ( 市長 担当の意見も反映 ) 部会委員から出された課題にも対応 課題に対する問題点の整理 わかりやすい記入用シートの作成 2 委員による改革案の作成 事務局提案の課題について 部会委員による改革案の

H28秋_24地方税財源

( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 私立幼稚園 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) に基づいて設置された幼稚園で私立の幼稚園をいう 以下同じ ) の設置者が保護者から徴収する保育料及び入園料 ( 以下 保育料等 という ) を減額又は免除 ( 以下 減免 という ) する場合に

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

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15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

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(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

子育て支援事業要件事業例就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行規則(内閣府 文部科学省 厚生労働省令)第2条第1号に掲げる事業第2号に掲げる事業第3号に掲げる事業第4号に掲げる事業第5号に掲げる事業取扱基準別表 ( 第 7 条関係 ) 地域の子ども及びその保護者が相互

平成 27 年 3 月 田川市

また 認可外保育施設での死亡事故が多く 特に午睡中の死亡事故が多いことから 平成 28 年 10 月に ガイドラインの取組の周知徹底と睡眠中の窒息リスクの除去の方法等 重大事故が発生しやすい場面ごとの注意事項を記載した周知啓発資料等を地方自治体宛てに通知し 周知している あわせて 全国担当課長会議

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幼児教育 保育の無償化に関する提言 参考資料 平成 30 年 10 月 中核市市長会

2 提言のテーマ 1. 財源確保 2. 待機児童の解消と保育の質の向上に係るさらなる支援の必要性等

3 中核市における保育園と幼稚園の年齢別利用者割合 100% 90% 80% 70% 59.1% 53.0% 12.2% 3.4% 14.5% 5.4% 4.3% 3.7% 3.7% 15.0% 15.1% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 85.2% 0.1% 2.3% 12.4% 0.4% 7.0% 33.4% 31.5% 37.7% 39.7% 0.7% 8.5% 37.8% 38.4% 38.2% 37.2% 推計未就園児幼稚園型認定こども園児幼保連携型認定こども園児幼稚園児保育園児 0 歳 1 歳 2 歳 3 歳 4 歳 5 歳 (15.9 万人 ) (16.8 万人 ) (17.0 万人 ) (17.2 万人 ) (17.3 万人 ) (17.6 万人 ) 本集計は 国の 第 1 回幼稚園 保育所 認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等に関する検討会 の資料 3 P.1 で示されたグラフとほぼ同じ手法で整理している 保育園の数値は平成 29 年の 待機児童数調査 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) より なお 保育園 には地方裁量型認定こども園 保育所型認定こども園 特定地域型保育事業も含む 4 歳と 5 歳の数値については 待機児童数調査 の 4 歳以上の数値を 社会福祉施設等調査 ( 平成 28 年 10 月 1 日現在 ) の年齢別の保育所 保育所型認定こども園 小規模保育所の利用者数比により按分したもの 幼稚園の数値は平成 29 年度 学校基本調査 ( 確定値 平成 29 年 5 月 1 日現在 ) より なお 幼稚園 には特別支援学校幼稚部 幼稚園型認定こども園も含む 幼保連携型認定こども園の人数は平成 29 年度 認定こども園に関する状況調査 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) より 該当年齢人口は総務省統計局による人口推計年報 ( 平成 28 年 10 月 1 日現在 ) より 推計未就園児数 は 該当年齢人口から幼稚園在園者数及び保育園在園者数を差し引いて推計したものである

4 影響額試算における財源構成の前提条件 ( 保育所の事例 ) 既存の財源スキームを前提にすると 私立保育所の場合 公費負担額を国 : 県 : 市 =2:1:1で負担することとなるので 無償化が実施された場合 その影響も上記負担割合で分散する 従って これまで市単独で軽減をしていた部分についても 国 県の財源が充当されると考えられる 一方で 公立の場合 全額が市負担 ( ただし旧国庫補助部分は普通交付税で密度補正 ) のため 無償化の影響は全額市へ 私立の場合 公立の場合 無償化前 ( 現状 ) 無償化後無償化前 ( 現状 ) 無償化後 単独 3 負市担の分 市負担 (10/10) 単独 3 負市担の分 国負担 (1/2) 県負担 (1/4) 市負担 (1/4) 新たに市単負担が減独 3 負市となる分市負担 (10/10) 担の分 単独 3 負市担の分 市負担 (10/10) 1 国基準利用者負担額 2 市基準市利用者負担額 利用者負担 (10/10) 1 国基準利用者負担額 2 市基準市利用者負担額 国負担 (1/2) 県負担 (1/4) 1 国基準利用者負担額 2 市基準市利用者負担額 利用者負担 (10/10) 1 国基準利用者負担額 2 市基準市利用者負担額 市負担 (10/10) 新たに市負担が増となる分 市負担 (1/4) 新たに市負担が増となる分

5 中核市における幼児教育 保育の無償化に係る影響額 ( 試算 ) ( 単位 : 百万円 表示単位未満四捨五入 ) 計算式 中核市合計 中核市平均 私立保育所 市基準保育料 1/4-( 国基準保育料 - 市基準保育料 ) 3/4 7,693 142 私立認定こども園 (2 3 号 ) 市基準保育料 1/4-( 国基準保育料 - 市基準保育料 ) 3/4 3,025 56 公立保育所 認定こども園等 市基準保育料 11,046 205 公立幼稚園 市基準保育料 1,972 37 新制度私立幼稚園 (1 号 ) 市基準保育料 1/4-( 国基準保育料 - 市基準保育料 ) 3/4 17 0 私学助成幼稚園 ( 就園奨励費 ) 国基準一財ベース金額が2 倍になる ( 尼崎市試算 ) として推計 11,313 210 合計 13,630 252 全中核市に対して行った基礎数値調査に基づいて尼崎市で試算 項目ごとに 集計可能な回答のあった中核市の数値のみを集計している 中核市全体で 約 136 億円の新たな財政負担が発生 (1 団体平均 2.5 億円 ) 特に 就園奨励補助金や公立保育所の影響額が大きく 新制度に移行していない幼稚園や公立保育所が多い中核市への財政的影響が懸念 一方で 私立保育所 認定こども園については これまで市独自で軽減していた保育料も国の無償化対象となる場合 財政負担が軽減されることとなる ( 私立保育所に限定すれば 6 市を除きすべての中核市が財政負担の軽減 ) このほか 試算は困難だが 認可外施設や幼稚園の預かり保育等に係る無償化の影響も見込まれる

6 消費税率引上げの使途と国 地方の配分割合 国の 経済政策パッケージ において 消費税率 2% 分引上げの使途が示されているが これは国 地方の合計値 現行法 平年度ベースで機械的に単純試算すると 国 地方の配分割合は次のとおりとなる 消費税率引上げによる税収増 5 兆円強 教育負担の軽減 子育て層支援 介護人材の確保等 2.5 兆円強 国の取り分 :3.5 兆円程度 使途の内訳 幼児教育の無償化パッ経待機児童の解消済保育士の処遇改善ケー政策高等教育の無償化ジ介護人材の処遇改善その他財政再建 1.7 兆円程度 0.8 兆円程度 2.5 兆円強 地方の取り分 :1.5 兆円程度 ( うち地方消費税 1.2 兆円 地方交付税 0.3 兆円 ) 国の取り分 :1.2 兆円程度地方の取り分 :0.5 兆円程度 ( うち地方消費税 0.4 兆円 地方交付税 0.1 兆円 ) 中核市の地方消費税交付金増収見込額 ( 推計値 ) 約 1,000 億円 ( 参考 ) 社会保障財源として活用される 消費税引上げ分の5% については 国分 :3.46%( 国税としての消費税分 3.80% うち地方交付税法定率分 0.34%) 地方分 :1.54%( うち地方消費税分 1.2% 地方交付税分 0.34%) という形で国 地方へ配分がなされる ( 上記内容で国と地方の協議の場において合意し 関係法令が制定されている )

7 財源負担に関する論点整理 今回の幼児教育 保育の無償化においては 地方財政に負担を生じさせることなく実施する旨 かねてから 要望してきたところ ところで ここに言う 地方財政に負担を生じさせることなく には 2 通りの解釈がある 1 無償化に係る財政負担については すべてを国庫支出金等でまかない 一般財源ベースの歳出に影響が出ないようにする 2 地方負担に対して地方消費税が充当されるとともに 普交の基準財政需要額で適切に算定されることで 結果として影響が出ない姿とする 仮に無償化影響額のすべてが国庫支出金等で措置されれば 中核市に財政負担は一切生じない 一方で 今回の施策の財源とされている消費税率引上げ分の中には 地方消費税や地方交付税の増収分も含まれている すべてを国庫支出金等で措置すると 交付団体 不交付団体間の財政格差が拡大 ( 交付団体は地方消費税の増収分が普通交付税の算定で相殺されるが 不交付団体は国庫支出金等も地方消費税も純増 ) 一般財源ベースで生じる地方負担について これをまかなう形で地方消費税が充当されるとともに 個別団体の普通交付税の算定において適切に当該財政需要が措置されれば 結果として 新たな財政負担 は生じない 交付税措置を活用することで 財政格差の拡大は一定抑制できる 一方で これらが適切に措置されても 地方一般財源総額が拡大しない場合 無償化に係る増算定が別項目の減算定で相殺され 地方が自由に使える財源が減少する

8 普通交付税の算定を通じた財政調整のしくみ 一般論として 地方税の増収を財源に新たな政策に取り組み これに係る地方負担が交付税措置される場合 団体ごとの財政的影響の考察に際しては 1 財政負担の増 2 税収の増 3 需要額の増に伴う普通交付税 の増 4 税収の増に伴う普通交付税の減 の 4 点を漏れなく押さえた検討が必要 この 4 点すべてを合算した結果が ±0 であれば 新たな財政負担は生じない と言えるのではないか 基準財政需要額 基準財政収入額 3 と 4 の過不 足の普交によ 2 る調整 0 消費税率引上げによる地方消費税交付金の増収額 3 幼保無償化に係る基準財政需要額の加算額 4 消費税率引上げに係る基準財政収入額への算入額 (100% 算入 ) 交付団体にとっては 1=2かどうかではなく 1=3 2=4 かが重要 なお 不交付団体は 1=2 とは限らない 1 と 2 の差が 1 幼保無償化に伴う新たな財政負担の増加額 ( むしろ稀 ) 収支に直結する このため 普通交付税の算定で右記の調整がなされる 従前までの需要額算定額 従前までの収入額算入額 普通交付税額 普通交付税はあくまで 従前までの 普通交付税 需要額 収入額ともに 合算した差引

地方一般財源総額の同水準化と幼保無償化の関係 経済財政運営と改革の基本方針 2018( 抄 ) 地方の歳出水準については 国の一般歳出の取組と基調を合わせつつ 交付団体をはじめ地方の安定的な財政運営に 必要となる一般財源の総額について 2018 年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保する 地方財政計画におけるイメージ 一般的に 普通交付税の算定は地方財政計画の考え方を踏まえて行われる 幼保無償化に係る影響が積み上がり 地財の規模が伸びれば良いが そう でない場合 幼保無償化 従来の歳出削減で調整され 地方の財 政運営が硬直化する懸念 地方交付税 地方交付税 幼保無償化 地方交付税 従来の歳出 従来の歳出 地方税 地方税 従来の歳出 地方税 歳出歳入歳出歳入歳出歳入 現状求める姿懸念する姿 実質的な同水準 のためには 地財計画の規模拡大等が必要 9

10 財源負担に関する国への提言 無償化に際しては システム改修経費等の事務費も含めて 地方に新たな財政負担を生じさせることのないようにすべき 具体的な財政措置の検討に当たっては 幼児教育 保育サービスの提供の状況が中核市ごとに異なること また 新制度未移行の私立幼稚園や公立保育所 公立幼稚園が多い中核市は 財政負担の大幅な増加が見込まれることを踏まえ 幼稚園就園奨励費補助に係る国庫補助率の引上げや 公立保育所等に係る国による財源措置を行うべき

11 提言のテーマ 1. 財源負担のあり方 2. 待機児童の解消と保育の質の向上に係るさらなる支援の必要性等

12 中核市における申込者数等の状況 全中核市調査集計結果 ( 定量的項目 ) 450,000 440,000 430,000 420,000 410,000 400,000 390,000 380,000 370,000 360,000 1 2 カ年で申込者数は約 2 万 4 千人 利用者数は約 2 万 3 千人増加 2 申込者数ー利用者数は約 1 万 3 千人 ( 未入所児童発生市は 49 市 /54 市 )

13 無償化に伴う新たな中核市の事務負担について ( 主なもの ) 認可外保育施設等の利用者に対する保育の必要性の認定に係る業務 認可外保育施設 ( の利用者 ) への補助金の支給に係る業務 認可外保育施設の事業者及び利用者の把握や管理に係る業務 認可外保育施設の届出に係る業務 認可外保育施設への指導監督に係る事務 認可保育施設 ( 施設型給付費等 ) や他事業 ( 一時預かり事業等 ) の無償化に係る業務

14 無償化先行実施団体に対するヒアリングの結果 既に先進的に ( 一部 ) 無償化を実施している自治体に対してヒアリング調査を行っ た結果 次のことが明らかに A 市の事例 今年度から4 5 歳児の無償化を実施しているが 現状において 無償化の保育需要への影響までは分析できていない 認可外保育施設も対象としており その補助金支給 ( 個人への年 1 回の償還払い ) に係る事務量は増えている B 市の事例 29 年度から全年齢区分で無償化を実施している その結果 支給認定者数は増加 参考 2 号認定者数の推移 H27:1,479 人 H28:1,409 人 H29:1,682 人 H30:1,759 人 H29とH30の人口を比較すると 総数については 121 人の減である一方で 0-5 歳人口に限定すると+128 人の増となっている

15 待機児童の解消と保育の質の向上に係る国への提言 無償化の実施に伴い その対象とならない3 歳未満児を含めさらなる保育需要の拡大が見込まれることを踏まえ 無償化の実施と合わせて これまで以上に踏み込んだ待機児童解消策や保育の質の向上に向けた取組が必要であり 財源の確保も含め これらを一体的に国の責任において実施すべき 特に 深刻な保育士不足への対応としての一層の処遇改善等の推進 保育の受け皿としての保育所等の整備に係る補助率の嵩上げの継続について 国において財政措置をはじめとしたこれまで以上の支援が必要 中核市では 無償化の対象となる認可外保育施設に対し 設置届の受理や保育の質の向上のための支援 指導監督等を行っている 無償化によりこれらの業務量の増加が見込まれる中 これまで以上に質の向上に向けた取組が必要であることから 保育の質の確保や子どもの安全確保に関する指導 助言を行う巡回支援指導員の配置に係る経費等について 十分な財政措置を講じるべき