CAD(SXF) について 49 CAD データ交換標準 (SXF) (SXF) とはについて 国際標準のISO10303 STEP/AP202 規格を実装した CADの交換標準 (p.21) と その簡易形式 (.sfc) 異なるソフトで作成した図面を誰もが閲覧できるような形式で保存すること CAD-A CAD-B CAD-A CAD-B SXF CAD-C CAD-D CAD-C CAD-D ( 県 ) 土木部運用マニュアル p64 参照 50
レベル2ベル1CADデータ交換標準 (SXF) について CADデータ交換標準 (SXF) について CALS/EC の最新事情 H17.7 (JACIC) レベル 1 画面 ( 紙 ) 上で画面表示が正確に再現できるレベル 建設業界の電子納品で用いる 2 次元図面データの交換を可能にするレベル レベル 2 レベル 3 レベル 4 Ver2.0 : 2 次元製図データが再利用性を持って交換できる仕様 (CAD 製図基準 ) 2005 年 8 月 30 日ブラウザ公開 Ver3.0 : Ver2.0 に加え 意味情報を付与した仕様 属性情報 ( 意味情報 ) を交換可能にする レベル 4 の仕様策定過程で必要とされる幾何部分の仕様 GIS 統合 DB 等との連携 自動数量拾いなど CAD と関連ソフト間のデータ交換基盤を提供 51 SXF の各レベルの関係レCALS/EC の最新事情 H17.7 (JACIC) Ver2.0 Ver3.0 寸法線 複合図形など 1000 線が意味を持っている 動かすと 数字も変わる 基本図形 工事名 図面名平面図年月日平成 年 月 日縮尺 1:1000 会社名 株式会社 図面表示欄 管理ファイル (XML) へ属性付加機構切り土盛土断面積 土工量計算へ鉄筋や器具 数量集計へ各種の属性セット 52
SXF 形式 P21 と SFC の違い SFC 形式は ファイル容量が P21 形式に比べ小さい P21 形式は ファイル容量が比較的大きいため 扱いにくい SFC 形式と P21 形式は互換性がある 国土交通省では p21 形式 P21 形式 国際標準に準拠 SFC 形式 国内流通用 : 山梨県土木部採用 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p64 参照 53 CAD データファイル形式 CAD データ ( 設計図面 工事図面など ) の作成 CAD 製図基準 ( 案 ) に準拠 CAD データのファイル形式 SFC CAD 製図基準では SXF レベル 2 Ver2.0 の仕様で CAD データを作成することになっている SXFレベル2 Ver3.0は 納品フォーマットとしては採用していない ただし 将来採用される可能性あり ( 対応 SXF ブラウザの公開はされているが ) SXF ブラウザ Ver3.00 (2005 年 8 月 30 日 )~ http://www.cals.jacic.or.jp/cad/developer/sxfbrowserdownload.htm ( 国 )CAD ガイドライン p42 参照 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p64 参照 54
CAD ソフトについて SXF 形式対応のものを利用 OCF 検定に合格したものを推奨 オープンCADフォーマット評議会で実施している検定 CADソフトウェアやビューアなどに搭載される SXFフォーマットの入出力が適正かどうかを検定 55 OCF 検定に合格していない CAD ソフトは使用してはいけないのか? 使用しても構いませんが 検定に合格していない CAD ソフトの場合 SXF 形式 (SFC P21) に変換すると 文字化けしたり線が表示されないことがある 納品の前に国土交通省のホームページから 無償でダウンロードできる SXF ブラウザ で 表示が確実にされているか 必ず目視で確認すること できるだけ手間を省くという点から OCF 検定に合格したものを推奨しています 56
出来形管理図 工事写真の電子納品について 57 出来形管理図の作成打合せ簿 MEET 打合せ簿フォルダ (MEET) の格納イメージ 工事 土木部では出来形管理図以外は打合せ簿フォルダ (MEET) に格納するものは原則としてない ( 当面の措置 ) 出来形管理図は ORG サブフォルダへ格納打合せ簿 ( 鑑 ) は当面不要 ( 国 ) 工事完成図書の電子納品要領 p12 参照 58
ファイル名の付け方 出来形管理図 ( 打合せ簿 ) のファイル名 8.3 形式 M0001_01. M は Meet の M 通し番号全部で 8 文字 拡張子 3 文字 半角数字 4 文字打合せ簿ファイルの番号 (0001~9999) 関連打合せ簿ファイル内で連番 (01~99) ( 国 ) 工事完成図書の電子納品要領 p18 参照 59 出来形管理図について 台帳の資料 ( 施工履歴など ) や次期工事の発注の参考資料として利用するために必要なもの 様式は問わない データ形式は SXF(SFC) PDF JPG TIF XLSのいずれか いままでどおり紙で作成してスキャニングしてもOK 作成したデータは MEET ( 打合せ簿 ) フォルダ内の ORG ( オリジナルファイル ) サブフォルダ内に格納する 紙納品も必要である!( 現場検査に使用するため ) ( 県 ) 土木部運用マニュアル p60~61 参照 60
出来形管理図の定義 設計値に対して出来形測量による出来形寸法 ( 実測値 ) を対照書きしたもの 作成方法 出来形管理図には設計値と実測値の 2 種類を記載する 設計値と実測値の区別ができるようにする 例 カラー表示の場合 設計を黒色 実測を赤色で表現 例えば 紙をカラースキャナで読み取る場合 モノクロ表示の場合 設計値を括弧書き 実測値を併記 例えば 紙をモノクロスキャナで読み取る場合 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p60~61 参照 61 出来形管理図作成例 (EXCEL で作成した場合 ) 62
打合せ簿管理ファイルについて 出来形管理図を電子納品するにあたり 要領に基づき打合せ簿管理ファイルに打合せ簿管理項目を入力する 打合せ簿管理ファイル MEET.XML の< 打合せ簿情報 >に出来形管理図の基本情報を入力 < 打合せ簿種類 > には 提出 と入力 < 打合せ簿名称 >には 出来形管理図( 舗装 ) などを入力同じ工種の出来形管理図が複数枚ある場合は出来形管理図 ( 法面工 1) 出来形管理図( 法面工 2) など < 発行日付 > と < 受理日付 > には 工事完成書類を提出する日付を入力 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p60~61 参照 63 工事写真 PHOTO 工事 写真フォルダ (PHOTO) の格納イメージ 工事写真を格納 XML DTD PHOTO04.DTD については 平成 19 年 7 月 1 日以降に指名通知 ( 公告 ) した工事 ( 業務 ) から適用 JPG JPGJPG JPG or TIF(G4) <POINT> 写真ファイルは 土木部写真管理基準 に示される撮影項目と撮影頻度に基づき選別し PHOTO フォルダのサブフォルダである PIC フォルダに格納します 撮影位置図 平面図 凡例図 構造図などの参考図 ( 説明図 ) を格納 ( 国 ) デジタル写真管理情報基準 p2 参照 64
ファイル名の付け方 写真のファイル名 P0000001.JPG 8.3 形式 P は PICTURE の P 通し番号全部で 8 文字 拡張子 3 文字 参考図のファイル名 D0000001. 8.3 形式 D は Drawing の D 通し番号全部で 8 文字 JPG or TIF(G4) 拡張子 3 文字 ( 国 ) デジタル写真管理情報基準 p7 参照 65 写真注意事項 1 平成 17 年に国交省発注工事で写真の改ざんが発覚したことを受け 信憑性を考慮し 写真の編集 ( 回転 明るさ補正等 ) は 一切認めていない ( 国と同様 ) H18.1 デジタル写真管理情報基準 ( 案 ) による 県では写真の改ざんチェックソフトを導入 ( 国 ) デジタル写真管理情報基準 p8 参照 66
撮影内容にミスがあった場合は 撮影後 黒板の内容にミスがあった場合も写真データの修正は絶対におこなってはならない! 黒板の 文字 や 略図 ( 説明図 ) に誤りがあった場合は 写真管理項目 ( 写真管理ファイル :PHOTO.XML) の 請負者説明文 に訂正内容と理由を明示する 略図 に誤りがあった場合は 正しい 参考図 ( 略図 ) を DRA サブフォルダに格納する 67 写真注意事項 2 有効画素数は100 万画素程度とする ( 黒板の文字及び撮影対象が確認できる程度 ) 300 万画素や1000 万画素等の高画素数のデジタルカメラを使用し 高画質で写真を撮影した場合 写真ファイル容量が大きくなり 電子媒体が複数枚になるとともに 操作性も悪くなるので デジカメの設定を低画質 (100 万画素程度 ) に切り替えて撮影するよう徹底してください ( 国 ) デジタル写真管理情報基準 p8 参照 68
デジタルカメラの画質設定例 圧縮率については 特に規定はないが 次の表を参考にしてデジタルカメラの画質 ( 記録画素数 ) を設定して撮影する必要がある 少し容量が大きい 少し容量が大きい 黒板の文字が認識できれば問題ないが 69 工事写真に日付を入れて撮影しなければいけないの? 工事写真そのものに日付を入れて撮影する必要はありません ただし 撮影する前にデジタルカメラの日時設定が正しいか必ずチェック! 日付を入力するのは PHOTO.XML の管理ファイルです 撮影情報として 撮影年月日 を入力 ( 例 )2006-02-26 ( 半角英数字 ) ( 必ず10 桁で入力 ) 70
撮影日時にミスがあった場合は デジタルカメラの 日時設定 を誤り 撮影してしまった場合は 写真管理項目 ( 写真管理ファイル :PHOTO.XML) の 撮影年月日 に正しい撮影年月日を入力するとともに 請負者説明文 に訂正内容と理由を明示する 71 写真注意事項 3 写真管理ファイル (PHOTO.XML) に必須項目の 写真タイトル を記入する 山梨県土木部写真管理基準 の 撮影項目 撮影時期 に相当する内容を記入 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p70 参照 72
山梨県土木部写真管理基準より 写真管理ファイルの 写真タイトル には 撮影項目 と 撮影頻度 ( 時期 ) を入力 ( 写真タイトル入力例 ) 法長 (NO.5) 出来形測定 73 5 納品時の注意事項 74
実施例 電子媒体作成の流れ ハードディスク上で CD-R への格納イメージを確認 格納イメージどおりに電子成果品が整理されていることを確認 CAD データを SXF ブラウザで表示 目視により内容を確認 CD-R への書込み前 ウイルスチェック 電子納品チェックシステム CD-R への書込み後 ウイルスチェック CD-R への書込み 追記ができない形式 CD-R のフォーマット形式 ISO9660( レベル 1) + + 電子媒体管理書 電子媒体管理書の作成 チェック結果 エラーのないことを示す! 75 電子成果品のチェック項目 目視によるチェック SXF ブラウザによる CAD データのチェック 1) 必須項目 (CAD 製図基準 ( 案 ) に従った内容確認 ) ア ) 作図されている内容 ( データ欠落 文字化け等 ) イ ) 適切なレイヤに作図 ( レイヤの内容確認 ) ウ ) 紙図面との整合 ( 印刷時の見え方とデータとの同一性確認 ) エ ) 図面の大きさ ( 設定確認 ) オ ) 図面の正位 ( 設定確認 ) カ ) 輪郭線の余白 ( 設定確認 ) キ ) 表題欄 ( 記載事項等内容確認 ) ク ) 尺度 ( 共通仕様書に示す縮尺 ) 2) 任意項目 (CAD 製図基準 ( 案 ) の原則に合っていること ) ア ) 線色イ ) 線種ウ ) 文字 76
SXF ブラウザの入手方法 JACIC のホームページからダウンロード http://www.cals.jacic.or.jp/cad/developer/sxfbrowserdownload.htm SXF ブラウザは最新版 ( 最新バージョン ) を使用する! 77 電子納品チェックシステム 最新版 ( 最新バージョン ) を使用する! ダウンロード 電子納品チェックシステム は 国総研 Web サイト 電子納品に関する要領 基準 からダウンロードします その際 適用するバージョンを確認します http://www.nilim-ed.jp/index_dl.htm エラー表示の確認 XML DTD 電子納品チェックシステムによるチェック エラー表示された場合メッセージを確認して該当箇所を修正 電子納品チェックシステムチェック項目 ファイル名 フォルダ名 フォルダ構成 管理項目 管理ファイル (XML) PDF ファイルのセキュリティ CAD ファイルのレイヤ名 (p21 のみ ) 78
電子納品チェックシステムの画面 エラー表示 ( 例 ) 79 留意事項 ~CAD データのチェック結果について ~ 電子納品チェックシステムによるCADデータのレイヤ名の確認については P21 形式のみ対応しているため 当システムによるエラーチェックはSFC 形式からP21 形式へ変換したCADデータに対し行うものとし その チェック結果 を紙に出力し 電子媒体管理書 ( 協議済エラー内容の欄にその旨を記す ) とともに提出すること ( 成果品はあくまでも SFC 形式 ) 80
電子納品チェックシステムチェック結果出力例 この チェック結果 は 電子媒体管理書 とともに紙でもらう エラーがあるのは NG 81 記入例 ( 工事 ) 電子媒体管理書 電子媒体管理書は電子納品チェックシステムによる チェック結果 ( 紙 ) と併せ紙で提出 協議済みエラー内容 の記述事項 電子納品チェックシステムで出力されたエラーの内 受発注者間で協議の結果 やむを得ないものと判断された内容について協議日 エラー内容 協議の内容を示したコメントを記述 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p15 16 参照 82
ウイルスチェック ウイルスチェックソフトは特に指定はしていない 常に最新のパターンファイルに更新 ( アップデート ) したウイルスチェックソフトを利用すること 電子成果品のウイルスチェック まず ハードディスク上にある電子成果品を整理した段階で ウイルスチェックを実施 CD-R へ電子成果品を格納した後も実施 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p14 参照 83 提出部数 ( 工事 ) 電子媒体 (CD-R) 各 2 部 工事写真 工事完成図 出来形管理図 紙各 1 部 電子納品対象外の完成図書 写真帳 ( 着工前 完成 ) 出来形管理図 ( 県 ) 土木部運用マニュアル p18 参照 84
6 電子納品関連情報サイト 85 電子納品関連のホームページを見る 1 山梨県技術管理室ホームページを見てみる ( 電子納品関連情報 ) http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/dsgijutsu/index.html 86
山梨県のホームページ http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/ds-gijutsu/index.html 87 電子納品関連情報 88
電子納品関連のリンク 山梨県土木部以外の所属のリンク 国交省国総研へのリンク http://www.pref.yamanashi.jp/barrier/html/ds-gijutsu/index.html 89 電子納品関連のホームページを見る 2 国土交通省国土技術政策総合研究所の Q&A で検索して参考にする CALS/EC 電子納品に関する要領 基準 Web サイト Q&A ページ http://www.nilim-ed.jp/qa_sys/admin/q_a_index.htm Q&A のページを見ても質問の回答が得られない場合 電子納品ヘルプデスク http://www.nilim-ed.jp/qa_sys/admin/question.htm 90
ポップアップで関係要領を選ぶこともできる 91 質問は電子メールで ds-gijutsu@pref.yamanashi.lg.jp ホームページにはいろいろな情報が掲載されます こまめにチェックをお願いします 92
補足資料 7 その他電子納品における留意事項 93 管理ファイル関連 94
管理ファイルとは 管理ファイルは その工事や業務の概要等を管理したり 電子納品された書類の内容等を管理したりするためのもの 電子成果品を保管管理する際 膨大なデータの山の中から目的のデータを探し出す手助けとするためのもの 電子納品チェックシステムで電子成果品のチェックをする際にも必要となる 95 管理ファイル 要領では XML と DTD という 2 つのファイルで 1 組 電子データの 明細書 のようなもの 後のデータ活用を便利にしてくれる この管理ファイルは将来 電子成果品の電子データファイルを検索 参照 再利用するために必要になる キーワードや数値などでデータを検索して再利用することが簡単にできる データについてのデータ ( メタデータの一種 ) あるデータそのものではなく そのデータに関連する情報のこと データの作成日時や作成者 データ形式 タイトル 注釈などの情報を記述 データを効率的に管理したり検索したりするために重要な情報である 96
XML の記載例 電子納品支援ソフトを使うとラクに作成できるラクに作成できる DTD の記載例 XML ファイルに記述する内容は DTD ファイル ( データ型定義 ) によってその要素が定義づけされています XML ファイルには このように管理項目の各項目 ( 要素 ) がタグで囲まれた形になります 97 管理ファイルの作成 工事管理ファイル (INDEX_C.XML) 図面管理ファイル (DRAWINGS.XML) 等を作成する方法は メモ帳などのテキストエディタで作成する方法と 電子納品支援ソフトを活用する方法があります メリット メモ帳などのテキストエディタで作成する方法 ソフトが不要 電子納品支援ソフトを活用する方法 管理ファイル等の作成 修正が比較的容易 XML の知識がなくても修正可能 デメリット XMLの知識が必要 管理項目の入力作業が煩雑 ソフトが必要( 費用がかかる ) ソフト毎に操作方法や機能が違う 98
例 ) 図面管理ファイル メモ帳で XML ファイルを開いたとき 99