別添 平成 23 年 3 月 17 日 消防庁 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 東北地方太平洋沖地震の被害は甚大であり 被災地におけるガソリン 軽油及び灯油等の燃料が不足しています 政府においてもガソリン等の燃料の迅速な運搬及び移送に努めており 被

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また 震災時等においては 避難所の非常用電源 暖房設備等への円滑な燃料供給を図ることが 防災対策として重要と考えられることや 地方公共団体の防災部局が危険物の仮貯蔵 仮取扱いの申請者となる場合もあることから 本通知に留意し 必要に応じて実施計画を策定していただきますようお願いいたします また 都道府

(3) 標識等の設置 見やすい箇所に標識 掲示板を立て関係者に注意喚起を行うこと (4) 流出防止対策 流出した危険物が拡散しない形状の場所を選定すること 危険物が流出する危険性がある場合は 吸着マットや簡易の防油堤等必要な流出防止対策を講ずること (5) 火気使用の制限 保有空地を含め 危険物の貯

様式第1号

別紙 1 消防危第 174 号 平成 25 年 10 月 4 日 < 関係団体の長 > 殿 消防庁危険物保安室長 ガソリン携行缶本体の注意表示の充実に係るご協力のお願いについて 平素から消防行政へのご理解とご協力を賜り 厚く御礼申し上げます 平成 25 年 8 月 15 日に京都府福知山市花火大会で

仮取扱いを行う場合は その形態に応じた安全対策や必要な資機材等の準備方法の具体的な実施計画 事務手続きについて事前に消防本部予防課危険物係と協議 ( 以下 事前協議 という ) したうえで震災時等の危険物仮貯蔵又は仮取扱い実施計画書 ( 様式第 1 号 以下 実施計画書 という ) を作成し 消防本

[問 99] 法別表に掲げる各類の危険物の性質、品名について、次のうち誤っているのはどれか

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法令 練習問題1

第 1 節承認基準等 第 1 危険物仮貯蔵 仮取扱承認申請に関する承認基準 ( 法第 10 条第 1 項ただし書 ) 1 仮貯蔵等の承認基準 ( タンクコンテナを除く ) (1) 危険物の仮貯蔵等を承認できる場所の位置は 危険物令第 9 条第 1 項第 1 号に掲げる製造所の位置の例によること (2

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

スライド 1

20企広第  号

( 給油取扱所関係 ) 問危険物の規制に関する政令 ( 昭和 34 年政令第 306 号 以下 政令 という ) 第 17 条第 3 項第 6 号に規定する自家用の給油取扱所 ( 以下 自家用給油取扱所 という ) にあっては 危険物の規制に関する規則 ( 昭和 34 年総理府令第 55 号 ) 第

Taro 地震通達.jtd

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平成 26 年度経済産業省委託事業 高圧ガス取扱施設における リスクアセスメント手法及び保安教育プログラム調査研究 講師データベースの構築 平成 27 年 3 月 高圧ガス保安協会

危険物取扱者 乙種第4類 基礎物理・基礎化学 練習問題1

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4. 現行の輸送容器の基準 (JISZ1601 に定めるドラム缶 ) とポータブルタンクの規 格 輸送規定の比較 容器容量 ドラム缶 (JISZ1601) 212~230L ( 概ね φ60cm 高さ 90cm) ポータブルタンク (T14) 規定なし 側壁厚さ 1.0~1.6mm 6mm 以上 最

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(案)

20企広第  号

別紙 天然ガススタンド併設給油取扱所の停車スペースの共用化に係る 安全対策のあり方に関する検討会 委員名簿 ( 敬称略 五十音順 ) 氏名 所属等 宇佐美三郎太田剛行大谷英雄川田等清水秀樹高橋俊勝塚目孝裕鶴田俊林光一原裕一平瀬裕介堀信之松崎敏志松本一哉三石洋之山口克己 全国石油商業組合連合会理事一般

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ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

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で何らかのガスを使用している方にお聞きします 居室内 ( 台所 洗面所以外の部屋 のガス栓 ( ガスコンセントを含む の設置状況について 次の中から一つ選んでください ガス栓を設置していて 一年間を通してガス機器を接続して使用している 6 ガス栓を設置していて ガス機器を使用

三菱ふそう車をお買い上げいただきありがとうございます 本書は,Truckonnect,Remote Truck 及びデジタルタコグラフを安全に正しく使用していただくため, 正しい取扱い及び万一のときの処置について説明してあります 取扱い及び万一のときの処置を誤りますと思わぬ故障や事故の原因となります

ウ火元責任者は 自主検査の結果 異常が認められたときは 防火管理者及び防火管理責任者 ( 工事責任者 ) に報告し 指示を受けて対処する (2) 放火対策ア建物の外周部及び階段等には 可燃性の工事用資材又は梱包材等は置かないようにする やむを得ず置く場合は整理整頓し防炎シート等で覆い保管する イ工事

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

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[問 99] 法別表に掲げる各類の危険物の性質、品名について、次のうち誤っているのはどれか

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

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(その1)

教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

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5.危険物・保安・防災分野

20企広第  号

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【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

( 平成 6 年自治省令第 30 号 ) 平成 6 年省令危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令 ( 平成 17 年総務省令第 3 号 ) 平成 17 年省令危険物の規制に関する技術上の基準の細目を定める告示 ( 昭和 49 年自治省告示第 99 号 ) 告示 記 第 1 危険物施設の地震対策

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概 要 本資料は 可燃性ガス 蒸気を取り扱う工場の電気設備設計及び防爆機器の選定の為の参考にまとめました 防爆機器の各防爆構造の解説は 種々資料があり防爆メーカーのカタログやホームページに解説がありますので省略しますが 出典は 工場電気設備防爆指針 ( ガス 蒸気防爆 ) ですのでそれを参照して下さ

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第 39 既設の地下貯蔵タンクに対する流出事故防止対策等に係る運用 ( 平成 22 年 7 月 8 日消防危第 144 号 平成 22 年 7 月 23 日消防危第 158 号 平成 24 年 3 月 30 日消防危第 92 号 平成 23 年 2 月 16 日消指第 468 号 ( 平成 24 年

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

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また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

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目次 1 火気の管理 P1~2 2 火気設備の管理 P3~6 3 危険物の管理 P7~8 4 ガスの管理 P9 5 火災時の初動体制 P10 6 消防用設備等の管理 P11~12 7 避難管理 P13~14 8 防炎管理 P15 9 消防機関との連絡 P16 10 建物の管理 P17 11 運営面の

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すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

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て 木材 わら 炭 プラスチック製品を燃焼させて 水のみを使用した場合と 水と消火薬剤を混合した液体 ( 以下 薬剤混合液という ) を使用した場合での 消火までの時間 薬剤混合液の使用量 消火後の残火状況の違いについて確認する 実験条件として 背負い式放水器具内の水及び薬剤混合液の量は18Lとし

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

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ガソリン 軽油及び灯油等の燃料からは 目に見えない可燃性蒸気が発生します 特にガソリンは 気温が -40 でも可燃性蒸気が発生し 静電気などの小さな火源でも爆発的に燃焼する危険があります こうしたことから ガソリンなどの運搬等については 消防法で厳格な基準が定められています ガソリン 軽油及び灯油等の燃料は可燃性の高い危険物であることを十分ご注意いただき 適切な運搬及び管理をお願いします < ガソリンの運搬 > 専用の携行缶 灯油用のポリタンク ( 注意 ) 運搬容器 ( ドラム缶等 ) に収納したガソリン等を車両で運搬する場合は 危険物取扱者の乗車の必要はありません ガソリン等を車両で運搬する場合において 車両に積載するガソリン等を収納した運搬容器の個数に上限はありません 詳しくは お近くの消防署又は愛知県防災局までお問合せください なお 総務省消防庁により別添のとおり 運搬 貯蔵及び取扱上の留意事項がまとめられていますので参考にしてください < 問合せ先 > 愛知県防災局消防保安課予防グループ電話 052-954-6144( ダイヤルイン ) ファクシミリ 052-954-6994

別添 平成 23 年 3 月 17 日 消防庁 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 東北地方太平洋沖地震の被害は甚大であり 被災地におけるガソリン 軽油及び灯油等の燃料が不足しています 政府においてもガソリン等の燃料の迅速な運搬及び移送に努めており 被災地におけるガソリン等の取扱いについても安全性には十分配慮した上で 実態に即した柔軟な運用に努めているところです 一方 ガソリン等の燃料は 引火点が低く火災危険性が極めて高い ことから その取扱いを誤ると容易に火災に至ることを十分にご理解いただいた上で安全に取り扱っていただくことが必要不可欠です 今般 ガソリン等の燃料を安全に取り扱っていただくための留意点を取りまとめましたので お知らせいたします ガソリンの引火点は -40 程度であり 静電気や電気火花等により容易に火災に至る危険性を有しています < 添付資料 > 東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 [ お問い合わせ先 ] 消防庁危険物保安室加藤 竹本 中野 100-8927 東京都千代田区霞ヶ関 2 丁目 1 番 2 号 TEL 03-5253-7524 ( 直通 ) FAX 03-5253-7534

東北地方太平洋沖地震における被災地でのガソリン等の運搬 貯蔵及び取扱い上の留意事項 ガソリン等の火災危険性を踏まえた貯蔵 取扱時の留意事項 ガソリンの特性 引火点は -40 程度と低く 極めて引火しやすい ガソリン蒸気は空気より約 3~4 倍重いので 低所に滞留しやすい 電気の不良導体であるため 流動等の際に静電気を発生しやすい ガソリンを取り扱っている周辺で火気や火花を発する機械器具等を用いない 例えばガソリンを取り扱っている場所から 1m 離れた場所に置かれた洗濯機で火災に至った事例や 火気や火花がなくても人体に蓄積された静電気で火災に至った事例が報告されており ガソリンを取り扱う場合は細心の注意を払わないと容易に火災に至る危険性があります ガソリンは電気の不良導体なので 金属製容器で貯蔵する必要がある他 金属製の配管でガソリンの移し替えを行う必要があります 例えば 灯油用のポリエチレンタンクや樹脂製の灯油用給油ポンプでは ガソリン自身が帯電してしまいます ガソリンは ガソリン蒸気と空気の混合率が一定範囲内 (1.4vol%~7.6vol% と広範囲 ) で燃えますが ガソリン自身が帯電していると ガソリン使用時に蓄積された静電気が放電して火花が発生することにより 火源が無くても容易に火災に至る危険性があります ガソリン容器からガソリン蒸気が流出しないように 容器は密栓するとともに ガソリンの貯蔵や取扱いを行う場所は通風 換気を良くしましょう ガソリンの貯蔵に適した容器の例 ( 金属製容器であることが必要 ) ガソリンの貯蔵に適さない容器の例 ( 樹脂製容器は火災危険性が高い ) 1

灯油 軽油の特性 引火点は 40 ~45 程度であり 引火しやすい 灯油や軽油の蒸気は空気より約 4~5 倍重いので 低所に滞留しやすい 流動等の際に静電気を発生しやすい 灯油や軽油を取り扱っている周辺で火気や火花を発する機械器具等を用いない 灯油や軽油から発生する可燃性蒸気の量はガソリンより尐ないため ガソリンと比べれば火災危険性は低いものの灯油や軽油の近くに火気等があれば火災に至る危険性があることには変わりなく 灯油や軽油を取り扱う場合は ガソリンと同様に細心の注意を払う必要があります ガソリンほどではありませんが 灯油や軽油も流動等の際に静電気を発生しやすい性質がありますし 灯油や軽油も蒸気と空気の混合率が一定範囲内 (1.0vol%~6.0vol% と広範囲 ) で燃えます 常温であれば 灯油用のポリエチレンタンクや樹脂製の灯油用給油ポンプの使用は問題ありませんが 液温が高くなる (40 以上 ) 環境下で用いる場合は 灯油や軽油に蓄積された静電気で火災に至る危険性があることに留意する必要があります 灯油や軽油の容器から灯油や軽油の蒸気が流出しないように 容器は密栓するとともに 灯油や軽油の貯蔵や取扱いを行う場所は通風 換気を良くしましょう 2

被災地において燃料供給等のためにガソリン等を大量に取り扱う場合の留意事項 大量のガソリン等 ( ガソリンの場合は200 リットル 灯油又は軽油の場合は1,000 リットル ) を貯蔵し 又は取り扱う場合 防火対策が講じられた施設で貯蔵し 又は取り扱う必要があります 一方 被災地等における燃料供給等のために 一時的に大量のガソリン等を貯蔵し 又は取り扱う場合であって 所轄消防長又は消防署長が ガソリン等が流出した場合の被害を最小限にとどめる対策等が講じられていると認める場合には 上記施設以外でも仮貯蔵又は仮取扱いの承認を迅速かつ柔軟に行っていただけるように消防機関にお願いしています ガソリン等の火災危険性を考えれば 防火上危険な状態での取扱いまで認められるとは考えていませんが ガソリン等が流出し 火災が発生した場合の被害を最小限にとどめる対策 ( ガソリン等の流出防止対策を含む ) 等が講じられている場合は 仮貯蔵又は仮取扱いの承認を受けることができると思いますので 仮貯蔵や仮取扱いを行おうと考えている場所を管轄する消防機関にご相談ください 3

ガソリン等をタンクローリーで移送 ( 運搬 ) する場合の留意事項 ガソリンの引火点は-40 程度と非常に低く 火災が発生する危険性が高いこと タンクローリーで移送 ( 運搬 ) するガソリン等の量は非常に多いこと等を踏まえれば タンクローリーでガソリン等を移送 ( 運搬 ) する際に一度事故が発生すると火災に至る危険性が高く また 火災時には周辺施設も含めて大きな被害が発生する危険性があることから タンクローリーには危険物取扱者が乗車していただく必要があります この場合の危険物取扱者とは 甲種危険物取扱者 乙種危険物取扱者 (4 類 ) 又は丙種危険物取扱者を指しますが 平成 21 年度中に甲種危険物取扱者は約 9 千人 乙種危険物取扱者 (4 類 ) は約 10 万 8 千人 丙種危険物取扱者は約 2 万 3 千人が資格を取得しており 毎年約 14 万人の方がタンクローリーで移送 ( 運搬 ) する際に必要とされる有資格者となっています 前述の火災危険性をご理解いただき 有資格者が乗車したタンクローリーで安全に大量のガソリン等を運んでいただけるようお願いします なお タンクローリーの運転者自身が危険物取扱者である場合は 必ずしも別に危険物取扱者を乗車させる必要はありません 4

ドラム缶から直接自動車に給油することの火災危険性 ガソリンの引火点は-40 程度と非常に低く 静電気等でも容易に火災が発生することから ガソリンスタンドで給油することが必要です 例えばガソリンスタンドで給油すれば 自動車の燃料タンクが満タンになると自動的に給油を停止する機能が付いていますし 万が一 ガソリンが漏えいした場合には漏えいしたガソリンは適切に処理されるようになっています 一方 被災地においてはガソリンスタンドでの給油が困難な場合も考えられますが 仮にドラム缶から自動車にガソリンを給油する場合 ガソリンが満タンになった時に給油が自動的に停止する機能がなく さらに 給油中にガソリンタンクの液面を把握することが困難であることから ガソリンが給油口から溢れ出してしまう危険性があります また ガソリンが流出した場合の対策やそれに付随する火災対策も講じられておらず 非常に火災危険性が高いと言わざるを得ません もっとも ドラム缶からの給油は 給油量が尐量 (200リットル未満) であれば 仮取扱いの承認を受けていただく必要はありません また それ以上のガソリンを給油する場合は ドラム缶を接地すること 防火上十分な空地を確保すること 給油口からガソリンがあふれ出ない対策を講ずる等 仮貯蔵又は仮取扱いを行おうと考えている場所を管轄する消防機関が防火上十分な事故防止対策を講じていると認め 仮取扱いの承認を行えば ドラム缶から給油することは可能です 5

自動車のガソリン等を抜き取って使用することは危険です ガソリンの引火点は -40 程度と非常に低く ガソリンスタンドにおいても静電気による火災が発生する事例が発生しています 上の図は自動車に給油しようとした際に人体に帯電した静電気により火災が発生した事例であり 下の図はオイルチェンジャーを用いて自動車のガソリンを抜いていたところ火災に至った事例です 被災地において 仮に樹脂系の灯油用給油ポンプを用いて自動車からガソリンを抜き取った場合 ガソリン自身が帯電してしまい 火災に至る危険性はオイルチェンジャー以上に高く 非常に危険です 二次災害を防止する観点からも 控えていただけるようお願いいたします 事故概要 セルフ給油取扱所で顧客が車両にガソリンを給油中に車両の給油口付近から出 火したもの 炎が上がり 慌てて給油ノズルを給油口から抜き取ったためこぼれた ガソリンと車両ボディー若干を焼損したもの 6

ガソリン等の燃料を容器で運搬する場合の留意事項 ガソリンの引火点は-40 程度と非常に低く 静電気等でも容易に火災が発生することから 金属製の容器 ( ガソリン携行缶やドラム缶等 ) で運搬する必要がありますが ガソリン等を容器で運搬する場合には消防法令上 危険物取扱者が乗車することまでは求められておりません ( もちろん 防火上の観点から危険物取扱者が乗車されることは望ましいことですが ) また ガソリン等を車両で運搬する場合 ガソリン等を収納した容器の運搬個数に制限はありません もっとも運搬中に危険物が落下 転倒することがないように積載すること 3メートル以上積み重ねて運ばないこと等の防火上の対策は講じていただく必要があります なお 大量のガソリン等 ( ガソリンの場合は200 リットル 灯油又は軽油の場合は1,000 リットル ) を運搬する場合は事故時の火災危険性が高いことから 消火器を設置するとともに 他の方に大量の危険物を運搬していることが容易にわかるように 危 と記した標識を掲げる必要があります ( 不明な点は 最寄りの消防本部にお聞きください ) 7

石油ストーブ等の灯油がなくなってもガソリンを使用することは危険です ガソリンの引火点は-40 程度と非常に低く 静電気等でも容易に火災が発生します 一方 灯油の引火点は40 程度であり 火災危険性は高いもののガソリンほどではありません 石油ストーブや石油ファンヒーター等は あくまでも灯油を燃料として用いることを前提に作られているため 仮に灯油がなくなった場合でも 灯油の代わりにガソリンを給油すると火災が発生する危険性が非常に高く しかも 石油ストーブ等は建物内で用いる場合が大半であることから 建物火災に発展する危険性が高いので 絶対に行わないようにしてください 8

タンクローリーからタンクローリーに軽油を注入する場合の留意事項 タンクローリーからタンクローリーに軽油を注入する場合は 当該タンクの注入口に注入ホースを緊結する必要があります もっとも 注入される側のタンクローリーの容量が1,000 リットル未満である場合は 軽油のように引火点が40 以上の危険物に限り 注入ホースの先端部に手動開閉装置を備えた注入ノズル ( 手動開閉装置を開放の状態で固定する装置を備えたものは認められません ) により注入を行うことができます ( ガソリンの場合は 量にかかわらず注入ホースの緊結が必要です ) これはタンクローリーからタンクローリーに大量の軽油を注入することから 誤って軽油を流出させてしまうと大量の軽油が流出してしまうことになってしまうため 注入ホースの緊結を求めているものであり 注入される側のタンクローリーの容量が比較的尐ない場合は常に人が注入状況を確認しつつ注入を行えるノズルを用いることにより流出危険性を低減することができると考えられることによるものです なお 被災地においてタンクローリーからタンクローリーへの軽油の注入が必要な状況にある一方で 注入口に注入ホースを緊結することが極めて困難な場合は 当該取扱いを行おうと考えている場所を管轄する消防機関が防火上十分な事故防止対策が講じられていると認め 仮取扱いの承認を行えば 注入ホースの緊結を行わずに軽油を注入することは可能です 9