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【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

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< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期


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Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

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Microsoft PowerPoint - 【マーケットレポート】アジアREITの投資環境Vol.6(2014.9)WEB用.pptx

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

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1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

Microsoft Word - 18_2

チャート編 1 日経平均株価 ( 日経 225) TOPIX( 東証株価指数 ) 2,0 NY ダウ工業株 30 種平均株価 ( 米ドル ) ダウセレクト配当込み指数 3,000 28,000 26,000 24, ,000 26,000 2,0 20,000 1,0 24,000 1

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Invesco Premia Plus Fund

2 / 5 ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 運用経過 > ダイワ マネーアセット マザーファンドを組み入れることで 安定運用を行いました < 今後の運用方針 > 今後につきましても 安定運用を継続して行って

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

2018 年は激動の年 年初来 トルコ株式指数はトルコリラベースで最大で約 24% 下落し トルコリラは日本円に対して最大で約 45% 下落しました トルコ株式 * の推移 ( トルコリラベース ) /12 18/03 18/06 18

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ブラジル中国インド インドネシア ロシア 図表 新興国の消費者物価上昇率 ( 単位 :%)( 資料 :IMF 世界経済見通し ) 通常であれば 成長率が低下すれば 国内の需給バランスが緩和し むしろ物価は低下するのが自然である しかし 中国以外の カ国は逆に物価上


【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

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株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

Microsoft PowerPoint - Pictet_Market_Flash_ (直近の下落).pptx

インド株ファンドQ&A(案)

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

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週間マーケット情報 (2017 年 3 月 17 日 ~2017 年 3 月 24 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 27 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 17 日比で 1.40% 下落しました 前

米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

○ユーロ

Microsoft Word ECB利下げ.doc

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

ダイワファンドラップ外国債券セレクトエマージングプラス投資対象とする投資信託証券の追加のお知らせ 2018 年 9 月 8 日 平素はダイワファンドラップをご愛顧賜り 厚く御礼申し上げます ダイワファンドラップ外国債券セレクトエマージングプラス においては 株式会社大和ファンド コンサルティングの助

【42】今日から使える「債券・金利」_1704.indd

スライド 1

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フ ァ ン ド の 特 色 ハイグレード ハイグレード オセアニア オセアニ ニア ボンド マザーファンド マザーファンド を通じて オーストラリア ドル建ておよびニュージーラ ドル建ておよびニュージーランド ドル 建ての 債券等 に投資します 債券等 には コマーシャル ペーパー等の短期金融商品を

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

米国リート市場と米国株式市場の推移 102 ( 2015 年 12 月末 ~2016 年 2 月 12 日 ) 米国リート 米国株式 /12/ /1/6 2016/1/ /1/ /1/ /1/3

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

平成24年度 業務概況書

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リート・ウィークリーレポート(2016/1/13)

投資信託のとは 投資信託のは 当期に獲得した収益等を決算日に投資家に還元する仕組みで す ただし 過去に獲得した収益を積み立てたもの等からも支払うことができます 投資信託でが支払われるイメージ 投 資信 託のは 投 資信 託 投資信託のとは P3 の純資産の中から支払われます はどのように支払われる

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Weekly

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

<4D F736F F F696E74202D D815B C837C815B A B A E738FEA82CC93AE8CFC82C68DA18CE382CC8CA992CA82B E348C8E E368C8E816A

ハイイールド債等、各種指数の推移

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

4ページ目以降の 投資リスク と ファンドの費用 の内容について必ずご確認ください Monthly Report 2019 年 4 月 9 日作成追加型投信 / 海外 / 債券 ( 課税上は株式投資信託として取り扱われます ) 月次開示資料短期 NZドル債オープン ( 毎月分配型 / 資産成長型 )

リート・ウィークリーレポート(2016/1/13)

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

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目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

日本の債券市場 日本の債券市場の代表的な指数であるNOMURA-BPI 総合は 2 日比で0.09% 上昇しました 前週末発表の1 月の米雇用統計において 賃金上昇圧力が確認されたことを受け 金融引き締めに対する警戒感から各国株式市場が下落したことから 安全資産としての債券需要が高まり日本債券市場は

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G7ハイブリッド販売用PDF.indd

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

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2015 年 3 月 9 日 対外 対内証券投資の動向 (2015 年 2 月分 ) 投資信託委託会社等による対外証券投資が大幅増加 財務省の 対外及び対内証券売買契約等の状況 ( 指定報告機関ベース ) によると 2 月の対外証券投資は +2 兆 6,754 億円の取得超となり 前月の +2 兆

経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩

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経済学でわかる金融・証券市場の話③

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

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サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

From The FIXED INCOME Desk 2013年3月

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

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[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

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Transcription:

マーケットフォーカス ( アジア市場 ) 1 年 月号 1 年 月 日 経済 3 各国の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) の推移 ( 年 -1 月期 ~13 年 -1 月期 四半期 ) 中国インドネシアマレーシアフィリピンタイ 各国の消費者物価上昇率 ( 前年同月比 ) の推移 (11 年 1 月 ~1 年 1 月 月次 ) 中国インドネシアマレーシアフィリピンタイ 各国の政策金利の推移 中国マレーシアタイ (11 年 1 月末 ~1 年 1 月末 月次 ) インドネシアフィリピン - /Q 11/Q 11/Q 1/Q 1/Q 13/Q 13/Q ( 年 / 期 ) マレーシア タイは13 年 7-9 月期までのデータを使用 中国 マレーシア は13 年 1 月までのデータを使用 中国 :1 年物貸出基準金利 インドネシア :BI 金利 マレーシア : 翌日物政策金利 フィリピン : 翌日物借入金利 タイ : 翌日物レポ金利を使用 前月の振り返り 1 月は中国 韓国 台湾 フィリピンで 13 年 -1 月期の実質 GDP( 国内総生産 ) 成長率が発表されました 中国の 13 年 -1 月期実質 GDP 成長率は前年同期比 +7.7% と前期の同 +7.% から小幅減速したものの 13 年通年は前年比 +7.7% と政府目標の同 +7.5% を上回り 安定成長が続いていることが確認されました 韓国 台湾の 13 年 -1 月期実質 GDP 成長率は消費 設備投資が牽引し 前期から伸びが加速しました 一方 は前期比年率で 5 四半期ぶりにマイナス成長となりました フィリピンは昨年 11 月の大型台風被害の影響もあり 13 年 -1 月期 GDP 成長率は前年同期比 +.5% と前期の同 +.9% から減速しました 農林水産業の伸びが低調となった一方 製造業 サービス業は底堅く推移しました 海外からの送金が消費を下支えしたほか 通貨安による輸出競争力の回復も寄与しました その他の国では タイやインドの景気減速感が強まりました 反政府デモの長期化など政情混乱が続くタイでは 企業景況感や消費者信頼感の低下が続きました インドは 11 月の鉱工業生産が前年同月比で ヵ月連続で減少したほか 輸出の伸びにも頭打ち感が強まりました インドネシアは 11 月の貿易収支が ヵ月連続で黒字となったことに加えて 政府が未加工鉱石の輸出制限を実施直前に緩和したことから 先行きの輸出持ち直しへの期待が高まりました インフレ率は総じて落ち着いているものの 台風被害の影響で食品価格が上昇したフィリピン 補助金削減を目的としたガソリンや砂糖の値上げの影響が続くマレーシアでは消費者物価上昇率が加速しました 中国は ヵ月連続で PMI( 購買担当者指数 ) の悪化が目立ったことや 影の銀行 問題や住宅価格の高騰など背景に中国人民銀行が引き締め気味の政策運営を続けていることなど 先行きの景気に警戒感が強まっています しかし中国当局は構造改革と安定成長の両立へ向けた政策運営を表明しており 雇用への悪影響が出るような成長率の減速があれば 相応の財政出動や流動性供給などの景気てこ入れ策が打ち出されるとの見方が市場では多い模様です ただし 月は春節休暇の影響で経済指標の発表が限られること 3 月の全国人民代表大会 ( 全人代 国会に相当 ) まで時間があることから しばらくは景気減速懸念がくすぶる見込みです その他のアジア新興国は内需の動向はまちまちであるものの 先進国の景気回復や中国の安定成長を背景に 総じて輸出の持ち直しが見込まれます インドネシアは 1 月の貿易黒字が 年 1 ヵ月ぶりの高水準となり 通貨下落の主因となった経常赤字の改善が期待されます 一方 政情混乱の続くタイでは一段の景気減速が見込まれます また中央銀行がインフレ抑制姿勢を強めているインドは政策金利の高止まりから景気回復ペースは緩やかとなりそうです 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください 1/5

株式 REIT 前月の振り返りアジア株式市場はまちまちの展開となりました 米量的緩和縮小 中国景気への警戒感が月を通じて重石となったほか 月後半にはアルゼンチン ペソやトルコ リラなどの新興国通貨の下落の影響から 外国人投資家の売りが加速する場面もありました 中国は構造改革が進展すれば大企業の業績には逆風との見方が強く 上海総合指数は一時節目の,ポイントを下回りました 韓国は時価総額の大きいハイテク 自動車の決算が低調となり約 5ヵ月ぶりの安値をつけたものの 円安 ウォン高の一服を受けて下げ幅を縮小しました 1 月に史上最高値をつけていたインド マレーシアは利益確定目的の売りが強まり下落しました タイは政情混乱が続くものの 暴力行為などは比較的抑えられており 月後半はもみ合いでの推移が続きましたが 月間では3ヵ月連続で下落しました 一方 インドネシアは経常赤字拡大への懸念が和らいだことや フィリピンは1 月の株価下落の反動に加えて相対的なファンダメンタルズ ( 経済の基礎的条件 ) の良好さが再評価されたことから上昇しました アジアREIT 市場は ともに下落しました 両市場とも 中国の景況感指数の悪化や新興国通貨の下落を受けて投資家心理が悪化し 月を通じて弱含み推移となりました 月のアジア株式市場は反発が期待されるものの上値は重そうです 一部の新興国通貨の下落は各国固有の要因が大きく 徐々に影響が薄れるものの 米量的緩和縮小の影響を見極めたいとの投資家心理や中国景気への警戒感が重石となる見込みです 一方 アジア新興国は経常収支 財政状況 インフレ動向 政治情勢などが その他の地域の新興国と比較して相対的に安定感があり 株価の下値余地も限られそうです アジアREIT 市場は 安定した業績動向を背景とした高い配当成長への期待から中長期的には堅調な推移が見込まれます 一方 短期的には米量的緩和縮小を受けた景気や長期金利の動向を見極めたいとの投資家心理から神経質な展開が続きそうです 各国の株価指数の推移 5 11/1 1/1 13/1 1/1 グラフ開始日をとして指数化 使用している指数についてはページをご覧ください 1 1 1 1 15 マレーシア日本 各国の REIT 指数の推移 (11 年 1 月末 ~1 年 1 月末 日次 ) フィリピン タイインドネシアマレーシアインド韓国台湾 グラフ開始日をとして指数化 各国 地域のREIT 指数は S&P REIT 指数 ( 現地通貨建て 配当なしベース ) の各国 地域のインデックスを使用 中国 (11 年 1 月末 ~1 年 1 月末 月次 ) 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください /5

債券 各国の国債利回りの推移 為替 各国の為替の推移 ( 対円 ) 1 (11 年 1 月末 ~1 年 1 月末 日次 ) インドネシア マレーシア フィリピン タイ 1 13 中国 人民元タイ バーツマレーシア リンギットドル (11 年 1 月末 ~1 年 1 月末 日次 ) インドネシア ルピア ドルフィリピン ペソインド ルピー 年国債の利回り 前月の振り返りアジア債券市場ではフィリピンの国債利回りの上昇が目立ちました フィリピンでは大型台風による農産物被害や供給網障害の影響から食料品やエネルギー価格が上昇し 1 月の消費者物価上昇率が前年同月比 +.1% と 11 月の同 +3.3% から大幅に加速しました タイは景気減速懸念を背景に一時 年国債利回りが.3% 台まで低下したものの 中央銀行の利下げ見送りを受けて.% 台へ上昇しました インドネシアは月初に 年国債利回りが約 3 年ぶりに 9% 台まで上昇しました 同国のインフレ圧力の高まりには一服感があるものの 国債入札を控えて需給悪化を警戒した売りが強まりました その後は.% 台まで低下したものの リスク回避傾向が強まった月後半には一時 9.1% まで上昇しました 月のアジア債券市場はもみ合い推移が続きそうです フィリピンやマレーシアでは緩やかなペースながらも 前年同月比で消費者物価上昇率の加速が見込まれる一方 タイ インドネシアの消費者物価上昇率は概ね横ばい圏での推移が続いています 各国の景気やインフレの方向感に影響を与えるような国内の新規材料は乏しいため 米長期金利の動向や新興国全般の通貨動向に左右される展開となりそうです 7 グラフ開始日を として指数化 前月の振り返りアジア市場の通貨は総じて下落しました 米量的緩和縮小への警戒感が重石となったほか 月後半はアルゼチン ペソやトルコ リラなどの一部の新興国通貨の急落を受けたリスク回避傾向の影響を受けました マレーシア リンギットが対米ドルで 年 5 月以来 フィリピン ペソが 年 月以来の安値をつけるなど 下げ幅が大きくなりました 一方 昨年大きく下落したインドネシア ルピアは経常赤字への懸念が和らいだことから対米ドルでは概ね横ばい圏で推移しました タイでは反政府デモ隊による バンコク封鎖 の動き 政府による非常事態宣言の発動 月の総選挙への妨害など政情混乱が続いたものの 暴力行為などが比較的に抑えられていたことから タイ バーツは他通貨並みの下落にとどまりました 月のアジア通貨は 上値が重い展開が続きそうです 米量的緩和縮小の影響を見極めたいとの投資家心理や中国景気への警戒感を背景に アジア通貨全般に買いの動きが鈍ることに加えて 足もとでの日米株式下落によるリスク回避傾向 日米金利差の縮小から米ドル / 円の反発にも時間がかかる見込みです 日本銀行の政策決定会合での追加金融緩和 G( カ国 地域 ) 財務相 中央銀行総裁会議で新興国通貨安定へ向けた協調姿勢の確認などがあるのか注目されます 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください 3/5

アジア市場の主な指標 (13 年 1 月末 ~1 年 1 月末 月次 ) 株式 REIT 国債利回り 国 指数名 月間騰落率 国 1 月末 1 月末前月末比 中国 上海総合指数 3.9% インドネシア 7.% 7.%.% ハンセン H 株指数 9.% マレーシア 3.15% 3.1%.% 台湾 加権指数 1.73% フィリピン 3.%.5%.5% 韓国 韓国総合株価指数 3.9% タイ.3%.5%.1% インド ムンバイ SENSEX3 3.%.1%.37%.% マレーシア S&P REIT 指数は現地通貨建て 配当なしベースを使用.3% 3.37% インドネシアジャカルタ総合指数 3.3% タイ 1.% フィリピンフィリピン総合指数.57% ストレートタイムズ指数 FTSE ブルサマレーシア KLCI 指数 SET 指数 S&P REIT 指数 S&P REIT 指数 5.79% 1.71% マレーシア S&PマレーシアREIT 指数.% 年国債の利回りを使用 数値は小数点第 3 位を四捨五入して表示 為替 通貨 ( 単位 : 円 ) 1 月末 1 月末 月間騰落率 中国 人民元 1.97 17.37.3% ドル 13. 13.59.5% インド ルピー 1. 1.7 3.9% インドネシア ルピア.5. 1.1% ドル.7 3..% マレーシア リンギット 3. 3. 3.9% タイ バーツ 3.1 3..5% フィリピン ペソ.7.37.% インドネシア ルピアは ルピア当たりのデータ 当資料の掲載内容について 当資料に掲載している表やグラフは 信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト アセットマネジメントが作成しています 当資料に掲載している見通しは レポート作成時点における三井住友トラスト アセットマネジメントの見通しであり 将来の運用成果を保証するものではありません 当資料は三井住友トラスト アセットマネジメントが作成したものであり 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください /5

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