目次 第 1 ガイドラインの目的 第 2 避難計画作成に当たっての留意事項 第 3 避難計画の内容等 ( 避難計画の作成例 )

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福井県地域防災計画(原子力防災編)の修正案の概要

災害時アクションカード ( 鳴門モデル ) の作成 鳴門教育大学客員研究員プロジェクト研究 アクションカード とは, 医療現場で使われるカードである これは, 緊急時に集合したスタッフ一人ひとりに配布される 行動指標カード であり, 限られた人員と限られた物資で, できるだけ効率よく緊急対応を行うこ

い場合は 引渡しカードに書かれた代理者でもかまいません 原則 記入された方以外には引渡しをしません Q3 学校からの情報を得られる方法は? A3( 保護者への連絡方法 ) 災害時には 被災地などへ通話が集中することから 電話 ( 固定電話 携帯電話を問わず ) での連絡が取れなくなることが予想されま

第 1 章 危機管理とは 1 1 目的 2 分類 3 対象とする危機の内容 4 体制 5 対応 6 原因の分析と評価 7 見直しの観点 第 2 章 初動対応編 6 1 交通事故発生時の対応 2 事故 ( けが等 ) 発生時の対応 3 病気等 ( 学校において予防すべき感染症含む ) 発生時の対応 4

3. 学校に不審者が侵入した場合の対応について 対応 1 情報の入手 巡回中の教職員の情報子どもからの情報偶然に発見 職員室への報告 複数の教職員で現場へ 発見者が インターホン 無線 携帯電話等所持 不審者から子どもを 携帯電話 等で 状況を把握 回避 職員室へ報告 職員室へ連絡 対応 2 対応

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

Taro-07_学校体育・健康教育(学

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

第 6 節原子力事業者防災業務計画の修正第 2 章原子力災害予防対策の実施第 1 節防災体制第 2 節原子力防災組織の運営第 3 節放射線測定設備及び原子力防災資機材の整備第 4 節応急措置及び原子力災害対策活動で使用する資料の整備第 5 節応急措置及び原子力災害対策活動で使用 利用する施設及び設備

大津市避難所運営マニュアル

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PowerPoint プレゼンテーション

別紙 1 防災訓練結果報告の概要 1. 訓練の目的本訓練は 核物質管理センター六ヶ所保障措置センター原子力事業者防災業務計画第 2 章第 5 節第 2 項 防災訓練 に基づき 原子力災害を想定した総合訓練を実施することで 原子力防災組織が有効に機能することを確認する 訓練後は訓練モニターの評価結果

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

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島根原子力発電所原子力事業者防災業務計画の届出について

7 施設長は 災害時の命令 指揮が円滑に行われる体制を整備するために 職員別の役 割分担を別表 3 のとおり定めるとともに総括責任者及び班単位のリーダーを定めるもの とする ( 職員が少数時の対応 ) 8 施設長は 休日や夜間など 職員の配置が少なくなる場合に備え 職員の参集基準 ( 別 表 4)

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2 地震発生時の教職員対応マニュアル ( 勤務時間内 外 ) 地震発生 < 一般的な初期の対応 > 出入口の確保と火災などの二次災害の防止 自分自身の安全確保 緊急連絡先へ連絡 負傷者がいれば救助 勤務時間の内 外 通常勤 務に戻 る なし 本部からの避難指示 勤務時間外 < 震度 5> 未満 出勤

対応すべき行動_0921

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

学校の危機管理マニュアル作成の手引

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建


鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

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DSTY 防災規則 (2017 年 8 月 29 日現在 ) 有事に際しては必要な措置に関する責任と調整は危機対策本部に委ねられる 学園長は学園全体に対して上位の指令権 決定権を持つ 防災コーディネータ ーは相談 助言役を担う 地震発生時の行動 事態の深刻度 : 各自の知覚で判断 校内アナウンスをよ

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

もくじ 鎌倉市教育委員会の災害発生時における小中学校の基本的対応 非常災害時と大規模地震への対応について 災害発生時の対応について 一斉下校時の教職員の立哨について 大規模地震発生時の職員対応 ( 授業中 ) ( 休み時間中 ) 避難訓練年間計画 防災計画

防災業務計画 株式会社ローソン

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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教職員の事故 1 負傷事故 前の対策 安全点検日 1 日常的に器具 器材の安全点検をする 毎月 1 0 日 事故発生 2 危険を予測して授業の安全面に配慮する 1 負傷者の応急処置をする 養護教諭等 状況把握 1 応急処置をする 命にかかわる 2 場合によっては救急車 番手配を 物は躊躇

安全管理規程

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

1 はじめに 本市では 平成 17 年に 鹿児島市安心安全まちづくり条例 を定め 地域の安全は地域で守る を基本理念に 市と市民 事業者等が連携 協働し 安心して安全に暮らせるまちづくりを進めてきました これまでに防犯パトロール隊や青色防犯パトロール車による防犯活動をはじめ 安心安全ネットワーク会議

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

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2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい

H30雑踏事故防止通達(公表用)

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達に関する Q&A Q1. 北朝鮮の弾道ミサイル発射の現状はどうなっているのでしょうか A1. 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降

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14個人情報の取扱いに関する規程

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(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

平成17年度 児童生徒用身分証明書発行計画(案)

平成24年度

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引き取りの流れ 保護者 徒歩 ( 東門 ) 集中玄関 体育館 帰りは正門から 自転車 ( 東門 ) 校庭東側 ( すべり台周辺 ) 集中玄関 体育館 帰りは正門から ( 職員玄関前 ) 車 ( 西門 ) 校庭 集中玄関 体育館 西門から 帰りは長瀞線方面へ 校庭に入る時と 校庭から出るときで門が別だ

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

放射線被ばくによる小児の 健康への影響について 2011 年 5 月 19 日東京電力福島原子力発電所事故が小児に与える影響についての日本小児科学会の考え方 本指針を作成するにあたり 広島大学原爆放射線医科学研究所細胞再生学研究分野田代聡教授の御指導を戴きました 御尽力に深く感謝申し上げます

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

別紙(例 様式3)案

児童生徒の事故 1 授業中の事故体育 理科 ( 実験 ) 図工 ( 工作 ) 等 事前の対応 体育の授業では 1 開始時の健康観察実施 2 心身に配慮を要する児童 生徒の把握 3 設備 器具の安全点検 4 種目に応じた危険性の把握 5 十分な準備運動実施 6 十分な整理運動実施 7 終了時の健康観察

介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時の体制整備の強化・徹底について

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~ 浦商連絡メール の登録方法 ( 生徒用 )~ 1. 下記のQRコードから登録画面へ QRコードが読み取りできない場合は宛先 携帯電話から件名と本文欄に 入会 と入力して送信 ( 携帯が iphone の場合は 件名 本文欄に 入会 と入力して送信 ) 2

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

防災マニュアル項目

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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台東区立忍岡中学校

平成24年度

Ⅰ いじめ問題に関する基本的な考え方 はじめにいじめは, 決して許されてはならない行為です しかし, いじめはどの学校のどの児童にも起こりうる問題であり, 本校についても例外ではありません これまでも, 各学級において生徒指導上の問題として担任をはじめ学校全体で問題の解決に取り組んできました そのよ

地震 津波災害対応マニュアル 目 次 Ⅰ 組織 1 地震災害時の体制 1 2 学校災害対策本部の設置 1 Ⅱ 地震発生時の対応 1 学校生活時の対応例 (1) 校内での対応ア基本的対応 3 イ地震発生時における教職員の対応と指示 授業中の地震発生 4 休み時間, 放課後等での地震発生 5 ウ避難経路

目次 Ⅰ 朝霞三中学校震災対応マニュアル (1) 日常的な学校の防災活動 p1 (2) 学校災害対策本部の組織 p5 (3) 教職員在校時の震災対応マニュアル p6 (4) 登下校時の震災対応マニュアル p8 (5) 校外活動中の震災対応マニュアル p9 Ⅱ 火災対応マニュアル Ⅲ 水害対応マニュア

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Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

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二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

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弾道ミサイルが発射された場合の情報伝達と取るべき行動に関する Q&A 情報伝達の概要について Q1. どのような場合に J アラートが使用されるのでしょうか A1. 全国瞬時警報システム (J アラート ) は 弾道ミサイルが日本の領土 領海に落下する可能性又は領土 領海を通過する可能性がある場合に

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1青森県防災ヘリコプター運航管理要綱

原災法第 15 条第 2 項に規定する原子力緊急事態宣言 ( 以下 原子力緊急事態宣言 という ) の発出に基づき 直ちに避難を実施するなど放射性物質の環境への放出前の段階から予防的に防護措置を準備する区域をいう (2) 緊急時防護措置を準備する区域 (UPZ) 原子力施設の緊急事態区分に応じた緊急

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

1 検査の背景 平成 23 年 3 月の東京電力株式会社福島第一原子力発電所における事故後 原子力防災の体制が見直され 原子力災害対策の内容が拡充されるとともに 原子力災害対策に係る施設等の整備等を実施する立地道県等に対する国の財政支援の規模が拡大している そして 27 年 8 月に九州電力株式会社

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学校における 原子力災害時避難計画 作成ガイドライン 平成 2 6 年 6 月福井県教育委員会

目次 第 1 ガイドラインの目的 第 2 避難計画作成に当たっての留意事項 第 3 避難計画の内容等 ( 避難計画の作成例 )

第 1 ガイドラインの目的 各学校は 原子力災害に備え 児童生徒および教職員の安全確保に万全を期することが重要です また 原子力災害時においては 国の原子力災害対策本部から県および各市町の原子力災害対策本部へ情報が伝達されることから 学校は独自の判断で行動せず 各市町の避難計画等に基づき 県および各市町の原子力災害対策本部からの指示に従って行動する必要があります このガイドラインは 各学校が原子力災害時における 避難計画 を作成するに当たり 基本的な指針を示すことを目的としています 各学校は このガイドラインを参考とし 地域の実状を踏まえた 避難計画 を作成するとともに 原子力災害時においては 作成した 避難計画 をもとに 安全かつ迅速な避難等の対応を行うものとします なお このガイドラインは 福井県地域防災計画 ( 原子力災害対策編 ) の改定等状況の変化があった場合に 必要に応じて見直しを行います -1-

第 2 避難計画作成に当たっての留意事項 1 原子力災害について (1) 原子力災害の定義原子力災害とは 原子力事業者の原子炉の運転等により放射性物質または放射線が異常な水準で当該原子力事業者の原子力事業所外へ放出されたこと ( 原子力緊急事態 ) により 国民の生命 身体または財産に生ずる被害をいいます (2) 被ばくの経路原子力災害により人体に影響を与える可能性のある被ばくの経路には 大きく 外部被ばく と 内部被ばく の2 種類があります これらは複合的に起こり得ることから 原子力災害対策の実施に当たっては双方を考慮する必要があります 外部被ばく 体外にある放射線源から放射線を受けること また 放射性物質が衣服や身体に付着し 汚染 そこから放射線を受けること 内部被ばく 放射性物質を吸入 経口摂取等により体内に取り込み 体内にある放射線源から放射線を受けること 2 福井県地域防災計画 ( 原子力災害対策編 ) について (1) 原子力災害対策重点区域原子力災害対策を重点的に実施すべき地域の範囲について 福井県地域防災計画 ( 原子力災害対策編 ) では 以下に示す基準をもとに定めるものとしています 予防的防護措置を準備する区域 (PAZ:Precautionary Action Zone) 原子力事業所からおおむね半径 5 kmの範囲 緊急時防護措置を準備する区域 (UPZ:Urgent Protective action planning Zone) 原子力事業所からおおむね半径 30 kmの範囲 -2-

(2) 緊急事態等の区分および防護措置避難等の防護措置は 原子力施設における事故等の進展状況や緊急時モニタリングの結果等に基づき実施することになります 各学校において 緊急事態のレベルに応じて実施する防護措置は 次のとおりです 緊急事態等の区分および学校における防護措置 レベル ( 主な事象 ) PAZ 内 防護措置 UPZ 内 警戒事態 ( 第 1 段階 ) ( 主な事象 ) 非常用母線への交流電源が 1 系統になった場合 原子炉の水位が燃料上端より下がった場合 福井県内で震度 6 弱以上の地震が発生 福井県に大津波警報が発令等 避難準備 施設敷地緊急事態 ( 第 2 段階 ) ( 主な事象 ) 全交流電源の喪失が30 分以上継続 非常用炉心冷却装置の作動を必要とする原子炉冷却材の漏えい等 避難実施 屋内退避準備 全面緊急事態 ( 第 3 段階 ) ( 主な事象 ) 1 時間あたり5μSv 以上の放射線量が検出 原子炉冷却機能の喪失 原子炉格納容器内の圧力が最高使用圧力に到達等 屋内退避 運用上の介入レベル (OIL) に基づく防護措置 OIL1 避難空間放射線量が 1 時間あたり 500μSv 以上 数時間内を目途に区域を特定し 避難を実施 OIL2 一時移転空間放射線量が 1 時間あたり 20μSv 以上 1 日以内を目途に区域を特定し 1 週間程度内に一時移転を実施 -3-

第 3 避難計画の内容等 1 計画のポイント (1) 計画の周知多数の児童生徒等を混乱なく安全に避難させ 身体および生命の安全を確保するために 作成した計画は 教職員に周知しておくことが重要です (2) 避難場所等について 学校長は 避難場所 避難経路 避難方法を あらかじめ市町と協議してお くことが必要です 2 計画の構成避難計画は 次の項目を参考に それぞれの学校の実状に応じたものを作成してください なお 作成例については 別添 作成例 のとおりです 避難計画の項目 総則 目的 適用範囲 校長の役割 教職員の役割 地域等との連携協力 原子力災害事前対策 原子力災害対策に関する事項 緊急連絡体制の整備 保護者への引き渡し 避難場所 避難経路および避難方法 避難訓練の計画的実施 災害用物品の整備および点検 緊急事態応急対策 学校災害対策本部の設置 情報の収集および応援要請 屋内退避 避難 児童生徒の健康状態の把握 健康管理 児童生徒の保護者等への連絡 -4-

( 作成例 ) ( 学校名 ) 原子力災害時避難計画 第 1 章総則 第 1 目的この計画は 福井県地域防災計画 ( 原子力災害対策編 ) 第 2 章第 1 節第 7に基づき ( 以下 学校 という ) における原子力災害対策について必要な事項を定め 原子力事業所の原子力事故による災害から 児童生徒および教職員を安全かつ迅速に避難させることを目的とする 第 2 適用範囲 この計画は 児童生徒および教職員に適用する 第 3 校長の役割 校長は 本計画に基づき 教職員を指揮し 原子力災害対策を総合的に推進する ために必要な措置を講ずるものとする 第 4 教職員の役割 教職員は 校長の指揮の下 児童生徒の身体および生命の安全を確保するため 本計画に基づき 必要な措置を講ずるものとする 第 5 地域等との連携協力 学校は 原子力災害対策の実施に当たり 行政機関 近隣施設 地域住民および 保護者等と十分連携 協力を図るものとする -5-

( 作成例 ) 第 2 章原子力災害事前対策 第 1 原子力災害対策に関する事項学校における原子力災害対策の総合的な推進を図るため 校内防災委員会において原子力災害対策に関する以下の事項を審議するものとする (1) 原子力災害時避難計画の作成 検証および改定に関すること (2) 原子力災害時の緊急連絡 通信手段に関すること (3) 避難場所 避難経路および避難方法に関すること (4) 防災教育および避難訓練に関すること (5) 児童生徒の保護者への引き渡し方法に関すること (6) 災害用物品の整備に関すること (7) その他原子力災害対策について必要な事項に関すること 第 2 緊急連絡体制の整備校長は 市 ( 町 ) の協力を得て 原子力災害に備え 緊急時における情報伝達の手段および方法を確立し 伝達事項を確認するとともに あらかじめ緊急時連絡先一覧表 ( 別紙様式 1) を作成するものとする 第 3 保護者への引き渡し校長は 緊急時における児童生徒の保護者等への引き渡し方法を別図 1のとおりあらかじめ定めるとともに 緊急時引き渡しカード ( 別紙様式 2) を作成するものとする 第 4 避難場所 避難経路および避難方法校長は 県および市 ( 町 ) が定める避難場所 避難経路および避難方法をあらかじめ把握し 原子力災害時において 児童生徒および教職員を集団的に避難させる場合に備えるものとする -6-

( 作成例 ) 第 5 避難訓練の計画的実施 1 校長は 学校において避難訓練を計画的に実施し 教職員の役割に応じた行動を確認させるとともに 児童生徒が災害時に安全に屋内退避や避難行動を行える能力を身につけさせるものとする なお 県や市町等が実施する原子力防災訓練に積極的に参加し 原子力災害発生時の対応が円滑に実施できるように努めるものとする 2 校長は 訓練実施後 その実施効果等の検証を行うものとする 第 6 災害用物品の整備および点検校長は 避難誘導等に必要な物品について整備するとともに 定期的に点検を行うものとする ( 災害用物品の例 ) 避難誘導に必要な物品ホイッスル ハンドマイク マスク 懐中電灯 携帯ラジオ 生徒名簿 緊急時引き渡しカード等 救護に必要な物品救急箱 健康観察カード 毛布等 -7-

( 作成例 ) 第 3 章緊急事態応急対策 第 1 学校災害対策本部の設置 1 校長は 市 ( 町 ) 等から 原子力事業所で重大なトラブルが発生したという情報を入手した場合 学校内に校長を本部長とする学校災害対策本部 ( 以下 対策本部 という ) を設置するものとする 2 対策本部は 校長をはじめ全教職員で構成し 校長の指名する者を責任者とする総括班 情報連絡班 避難誘導班 救護 衛生班を設置するものとする 各班の役割は別表 1のとおりとする 第 2 情報の収集および応援要請校長は 市 ( 町 ) 災害対策本部等と連絡を取り 正確な情報の収集を行うとともに 必要と判断する場合は 市 ( 町 ) 災害対策本部に対し 避難誘導員の派遣等の応援要請を行うものとする 第 3 屋内退避 校長は 市 ( 町 ) 災害対策本部から屋内退避指示があった場合 その指示に基づ き 別表 2 別表 4 のとおり適切な屋内退避措置を講じるものとする 第 4 避難 1 校長は 市 ( 町 ) 災害対策本部から避難準備指示があった場合 その指示に基づき 児童生徒の避難準備を行うものとする 2 校長は 市 ( 町 ) 災害対策本部に対し 児童生徒および教職員の人数 避難に必要な車両数 必要とする資機材 避難誘導員の派遣の必要性など 避難に関する情報を提供するものとする 3 児童生徒の保護者等への引き渡しを行う場合は 第 2 章第 3に基づき あらかじめ定める方法により行うものとする 4 校長は 市 ( 町 ) 災害対策本部から避難指示があった場合 その指示に基づき 別表 3 別表 4のとおり児童生徒および教職員の避難を行うものとする -8-

( 作成例 ) 第 5 児童生徒の健康状態の把握 健康管理校長は 避難場所に避難した時点および随時 児童生徒の健康状態を把握し 異常があった場合には 市 ( 町 ) 災害対策本部等と連絡を取り 適切に対処するものとする 第 6 児童生徒の保護者等への連絡 1 校長は 避難が完了した場合 児童生徒の保護者および関係機関等へ連絡するものとする また 児童生徒の健康状態に変化があった場合も同様とする 2 避難完了後 児童生徒の保護者等への引き渡しを行う場合は 第 2 章第 3に基づき あらかじめ定める方法により行うものとする -9-

別紙様式 1( 第 2 章第 2 関係 ) 学校緊急時連絡先一覧表 機関名 電話番号 FAX 番号 所在地 市町災害対策本部 福井県教育委員会 0776-20-0598 0776-20-0672 福井県福井市大手 3 丁目 17 番 1 号 11 階 市町教育委員会 消防署 警察署 避難場所 -10-

別図 1( 第 2 章第 3 関係 ) 保護者への引き渡し方法 随時教育委員会へ連絡 残った児童生徒の対応 避難 避難先での引き渡し事前準備緊急連絡引き渡し事後対応 1 緊急時引渡しカード作成 2 緊急時引渡しカードの保管 3 保護者への連絡 4 緊急時引渡しカードによる照合 5 学校内での引渡し 6 児童生徒の避難先確認 7 学校の連絡先を伝達 8 名簿チェック 9 総括班へ報告 10 引き渡しの状況集約 11 教育委員会へ報告避難開始の指示があったら -11-

別紙様式 2( 第 2 章第 3 関係 ) 学校防災マニュアルと同様式のカードです 緊急時引き渡しカード 作成済みの場合は再度 確認してください 学校 各学校で使いやすいように工夫してください 年 組 ふりがな性別男女 氏名 血液型 自宅電話番号 ( ) 自宅以外連絡先 1 名称 現住所 電話番号 自宅以外連絡先 2 名称 電話番号 保護者氏名 氏名 氏名 年 組 氏名 本校在学生の兄弟等 年 組 氏名 年 組 氏名 児童 生徒の引受人 ( 児童生徒を迎えに来る人 保護者以外の人も含む ) 引受人氏名 本人との関係 電話番号 徒歩で学校に来るまでの所要時間 引渡確認 1 2 3 4 5 引き渡し時の記載 ( 引き渡し時に関係者が記入します ) 引渡日時月日時引渡場所教室 校庭 体育館 避難所 その他 ( ) 引渡者の氏名 ( 職員氏名 ) 引渡後の連絡先 引受人氏名 自宅電話番号 携帯電話番号 ( ) 緊急引き渡しカードは非常持ち出し袋等に常時保管する -12-

別表 1( 第 3 章第 1 関係 ) 学校災害対策本部の各班とその役割班担編当災害に備えての準備事項成職 災害時における各班の役割 本部長 総括班 情報連絡班 校 長 教頭 事務長教務部 副担任 全職員に対して 災害時の対応についての個々の役割分担を明確化する 保護者に対し 原子力防災時における学校の対応策や避難場所について周知徹底を図る 緊急時連絡先一覧表を作成する 全教職員に対して 災害に備えての原子力防災体制について共通理解を図るとともに 周知徹底を図る 保護者との連絡体制を確認しておく 緊急時引き渡しカードの作成状況を確認し 保管する 学校災害対策本部を設置し 市町からの指示に従い全教職員にあらかじめ定められた災害活動に直ちに従事することを指示する 市町立学校においては市町教育委員会へ 県立学校においては県教育委員会へ 随時状況の報告をする 各班との連携のもと 災害対策担当部局や教育委員会等との連絡に当たる 児童生徒等の避難状況等について 保護者からの問い合わせに対応する 児童生徒の引き渡しについて保護者等へ連絡する 避難誘導班 学年主任 担任 副担任 1 屋内退避の場合 学校における屋内退避は 担任の指揮の下 教 室で退避させるため 教室に安全かつ迅速に集 合できるための経路について 児童生徒に周知 徹底を図る 2 避難の場合 市町が手配する車両に児童生徒が安全に乗車で きるための場所の設定と乗車場所までの経路 について 児童生徒に周知徹底を図る 1 屋内退避の場合 教室内へ安全かつ速やかに退避させ 全ての窓やカーテンを閉め 換気扇を止め 児童生徒等に状況の説明をし 次の指示が出るまで教室内で待機させる 屋内退避が完了したときは 速やかに総括班に報告する 2 避難の場合 児童生徒を速やかに屋内に退避させ 状況を説明する その後 指定された避難所に向かうため 手配された車両に順序良く乗車させる 避難時には なるべくマスク 帽子 上着を着用させる 原則として教職員が児童生徒と行動をともにし 児童生徒がパニックを起こさないよう適切な指示をする 避難が完了したときは 速やかに総括班に報告する 救護 衛生班 保健主事 養護教諭 救急用品の確保および救護体制を整備する 避難時や屋内退避時の放射線防護対策を確認しておく 1 屋内退避の場合 緊急的な医療行為の必要が生じた場合は 直ちに市町災害対策本部に連絡し その指示を受ける 2 避難の場合 避難所に設置される救護所との連携 協力を図り 児童生徒等および教職員に対する的確な救護と応急的な措置および健康観察を行う -13-

別表 2( 第 3 章第 3 関係 ) 状況に応じた原子力災害への対応 ( 屋内退避の場合 ) (1) 登校時に災害が発生したら 児童生徒の動き 防災無線や広報車などの放送をしっかり聞き その指示に従う 家が近くの場合には家へ帰リ その後 市町からの指示に従う 学校に近い場合には登校し 先生の指示で速やかに屋内に退避する 教職員の動き 登校してきた児童生徒を 速やかに教室に退避させる 児童生徒の出欠を確認し 総括班へ報告する 教室等の全ての窓やカーテンを閉め 換気扇等を止める 低学年の児童等に対し 長時間の屋内退避においては, 特に体調や気持ちの変化に配慮する 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは, 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) (2) 授業中等に災害が発生したら (3) 下校時に災害が発生したら 授業中 休み時間 放課後 部活動中 屋外にいた時は 先生の指示で速やかに屋内に退避する 防災無線や広報車などの放送をしっかり聞き その指示に従う 家が近くの場合には家へ帰り その後 市町からの指示に従う 学校に近い場合には 学校に戻り 先生の指示に従う 授業中や休み時間 放課後や部活動中 校内放送により 自分の教室以外にいる児童生徒を 速やかに教室に退避させる 児童生徒の把握に努め 総括班へ報告する 教室等の全ての窓やカーテンを閉め 換気扇等を止める 低学年の児童等に対し 長時間の屋内退避においては 特に体調や気持ちの変化に配慮する 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) 学校に残っていたり 戻ってきた児童生徒を速やかに屋内に退避させ 状況を確認し 総括班へ報告する 教室等の全ての窓やカーテンを閉め 換気扇等を止める 低学年の児童等に対し 長時間の屋内退避においては 特に体調や気持ちの変化に配慮する 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) -14-

(4) 学校外活動中に災害が発生したら 屋内避難対象地域内で活動している場合 屋外活動中に災害情報等を聞いたら 先生の指示で近くの建物に速やかに退避する 屋内退避対象地域内で活動している場合 防災無線や広報車などの放送による市町災害対策本部からの指示に従う 屋外活動中の児童生徒を近くの建物に速やか退避させる なお 学校と随時連絡を取り合う 大会等では 施設の管理責任者や大会本部の指示に従う 野外活動中で屋内退避する建物がない場合 その地域の市町災害対策本部と連絡を取り 指示に従って行動する 低学年の児童等に対し 長時間の屋内退避においては 特に体調や気持ちの変化に配慮する 児童生徒の健康観察を行い その結果を学校へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告する ( 保護者からの電話は控えてもらう ) 屋内退避または避難対象地域外で活動している場合 公共施設やバスの中で待機する 屋内退避または避難対象地域外で活動している場合 学校は 早急に引率者に連絡をし 災害の発生を知らせる 学校と連絡を取り合って 安全な地域の公共施設等で待機し 指示を待つ 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) (5) 休業日に災害が発生したら 自校における課外活動等 屋外にいたときは 先生の指示で速やかに屋内に退避を 先生の指示に従った行動をとる 自校における課外活動等 防災無線や広報車などの放送による市町災害対策本部からの指示に従う 屋外にいる児童生徒を 速やかに屋内に退避させ 総括班へ報告する その場にいる教職員で 市町と協力し 児童生徒の安全に努める 低学年の児童等に対し 長時間の屋内退避においては 特に体調や気持ちの変化に配慮する 屋内退避をしたら 児童生徒の健康観察を行い, 定期的に総括班へ連絡し 指示を仰ぐ 保護者 ( 家庭 ) へは 本人の所在等を知らせる -15-

別表 3( 第 3 章第 4 関係 ) 状況に応じた原子力災害への対応 ( 避難の場合 ) 児童生徒の動き 教職員の動き (1) 登校時に災害が発生したら 防災無線や広報車などの放送をしっかり聞き その指示に従う 家が近くの場合には家へ帰り その後 市町からの指示に従う 学校に近い場合には登校し 先生の指示で 速やかに屋内に退避し 避難の準備をする 避難のための車両へ乗るときには 落ち着いた行動をとる 避難所に着いたら 先生や市町の人の指示に従った行動をとる 登校してきた児童生徒を 速やかに屋内に退避させ 避難の準備をさせる 児童生徒の出欠を確認し 総括班へ報告する 教室等の全ての窓やカーテンを閉め 換気扇等を止める 市町が手配する車両で指定された避難所へ移動させる 避難所に着いたら 児童生徒の健康観察を行い, その結果を総括班へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) (2) 授業中等に災害が発生したら (3) 下校時に災害が発生したら 授業中 休み時間 放課後 部活動中 屋外にいたら 先生の指示で速やかに屋内に退避し 避難の準備をする 避難のための車両へ乗るときには 落ち着いた行動をとる 避難所に着いたら 先生や市町の人の指示に従った行動をとる 防災無線や広報車などの放送をしっかり聞きその指示に従う 家が近くの場合には家へ帰り その後 市町からの指示に従う 学校に近い場合には 学校に戻り 先生の指示に従う 避難のための車両へ乗るときには 落ち着いた行動をとる 避難所に着いたら 先生や市町の人の指示に従った行動をとる 授業中 休み時間 放課後 部活動中 屋外にいる児童生徒を 速やかに屋内に退避させ 避難の準備をさせる 児童生徒の把握に努め 総括班へ報告する 教室等の全ての窓やカーテンを閉め 換気扇等を止める 市町が手配する車両で 指定された避難所へ移動させる 避難所に着いたら 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 市町災害対策本部から 児童生徒の避難場所を防災無線等により広報する 学校に残っていたり 戻ってきた児童生徒を速やかに屋内に退避させ 状況を確認し 総括班へ報告するとともに 避難の準備をさせる 市町が手配する車両で指定された避難所へ移動させる 避難所に着いたら 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) -16-

(4) 校外活動中に災害が発生したら (5) 休日 夜間に災害が発生したら 避難対象地域内で活動している場合 屋外活動中に災害情報等を聞いたら 先生の指示で近くの建物に退避し 避難の準備をする 避難のための車両へ乗るときには 落ち着いた行動をとる 避難所に着いたら 先生や市町の人の指示に従った行動をとる 屋内退避または避難対象地域外で活動している場合 公共施設やバスの中で待機する 自校における課外活動等 先生の指示で速やかに屋内に退避し 避難の準備をする 避難のための車両へ乗るときには 落ち着いた行動をとる 避難所に着いたら 先生や市町の人の指示に従った行動をとる 避難対象地域内で活動している場合 防災無線や広報車などの放送による市町災害対策本部からの指示に従う 屋外活動中の児童生徒を近くの建物に退避させ 避難の準備をさせる なお 学校と随時連絡を取り合う 大会等では 施設の管理責任者や大会本部の指示に従う 当該市町災害対策本部からの指示で避難誘導し 市町が手配する車両で指定された避難所へ移動させる 避難所に着いたら 児童生徒の健康観察を行い その結果を学校へ報告する 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) 屋内退避または避難対象地域外で活動している場合 学校は 早急に引率者に連絡をし 災害の発生を知らせる 学校と連絡を取り合って 安全な地域の公共施設等で待機し 指示を待つ 保護者 ( 家庭 ) へは 学校から状況等の報告をする ( 保護者からの電話は控えてもらう ) 自校における課外活動等 防災無線や広報車などの放送による市町災害対策本部からの指示に従う 屋外にいる児童生徒を 速やかに屋内に退避させ 避難の準備をするとともに総括班へ報告する 市町が手配する車両で指定された避難所へ移動させる 避難所に着いたら 児童生徒の健康観察を行い 定期時に総括班へ連絡し 指示を仰ぐ 保護者 ( 家庭 ) へ 本人の所在等を知らせる 自宅にいた時に災害が発生した場合 職員は自宅が屋内退避対象地域でない場合に 可能な限り勤務校が指定されている避難所へ向かい 避難所で児童生徒の所在を確認し総括班へ報告する また 避難所運営への支援協力をする -17-

別表 4( 第 3 章第 3 第 4 関係 ) 行動チェックリスト ( 災害発生時 ) 学校名: 1 避難準備区分 チェック項目 結果 学校災害対策本部を設置する 活動内容 全教職員は定められた災害活動に従事する 児童生徒に状況を説明し 落ち着かせ 不安を和らげる 緊急時引き渡しカードを準備 確認する 市町の災害対策本部からの連絡時に 学校の状況報告や今後の情報伝達方法等について確認する 情報収集 避難準備 テレビ ラジオ等による原子力事故に関する情報に留意し 継続的な情報収集を行う 県 市町ホームページ 防災行政無線 広報車 自治会 自主防災組織からの広報により 国 県 市町の対応状況 学校がとるべき対応を収集する 収集した情報を学校災害対策本部長に伝達するとともに 教職員全員で共有する 屋内退避または避難指示が出された場合の活動内容を確認し 避難準備を開始する 2 屋内退避 区分チェック項目結果 避難行動 教職員は 児童生徒を安全かつ速やかに教室に退避させる 屋外にいる児童生徒を速やかに屋内に退避させ 顔や手を洗い 避難準備させる 児童生徒の人数を確認し 総括班へ報告する 活動内容 屋内へ外気が入ってくるのを防ぐため 全てのドア 窓 カーテンを閉め 換気扇等を止める 児童生徒に状況を説明し 落ち着かせ 不安を和らげる 低学年の児童等に対し 長時間の屋内退避においては 特に体調や気持ちの変化に配慮する 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班へ報告する テレビ ラジオ等による原子力事故に関する情報に留意し 継続的な情報収集を行う 情報収集 県 市町ホームページ 防災行政無線 広報車 自治会 自主防災組織からの広報により 国 県 市町の対応状況 学校がとるべき対応を収集する 収集した情報を学校災害対策本部長に伝達するとともに 教職員全員で共有する 家族等への連絡 引き渡し 避難準備 事前に確認している連絡方法により 児童生徒の状況および引き渡しについて連絡する 市町災害対策本部の指示を確認し 児童生徒を保護者に引き渡す 市町災害対策本部に学校の対応状況を連絡し 今後の避難場所 避難経路 避難手段を確認する -18-

3 避難指示 区分チェック項目結果 避難行動 市町災害対策本部から指示があった避難場所に速やかに落ち着いて避難する 市町災害対策本部から指示があった避難場所 避難経路および避難手段の状況を確認する 児童生徒の人数を確認し 総括班へ報告する 活動内容 火気等の消化 電灯の消灯を確認し 窓等を閉めて施錠する 児童生徒に状況を説明し 落ち着かせてから 市町災害対策本部が手配する車両で 指定された避難場所へ移動する 児童生徒および教職員は 避難場所への移動中はマスク 帽子 上着を着用する 避難所に着いたら 児童生徒の健康観察を行い その結果を総括班に報告する テレビ ラジオ等による原子力事故に関する情報に留意し 継続的な情報収集を行う 情報収集 県 市町ホームページ 防災行政無線 広報車 自治会 自主防災組織からの広報により 国 県 市町の対応状況 学校がとるべき対応を収集する 収集した情報を学校災害対策本部長に伝達するとともに 教職員全員で共有する 家族等への連絡 引き渡し 避難完了後 事前に確認している連絡方法により 児童生徒の状況および引き渡しについて連絡する 市町災害対策本部の指示を確認し 児童生徒を保護者に引き渡す -19-

引き渡しまたは避難 引き渡し場所の確認 避難場所の確認 保護者 ( 家庭 ) への連絡 保護者 ( 家庭 ) への連絡 児童生徒の引き渡し 避難場所への移動 生徒の状況確認 生徒の状況確認 引き渡し後の児童 避難場所での児童 学校外への避難の場合 1 屋外にいたら先生の指示で速やかに屋内に退避し 避難の準備をする 2 避難のために車両に乗るときは 落ち着いた行動をとる 3 避難所についたら 先生や市町の係の指示に従って行動する ( 参考資料 1) 原子力災害発生時の対応 ( フローチャート ) 原子力災害が発生してから避難または保護者へ引き渡すまでを表しています 各学校で不足している部分がないか確認し 追加 訂正等してください 安全確保 国の原子力災害対策本部 学校 ( -20- 災害発生 県 各市町の原子力対策本 災害対策本部 ) 登校時 授業中 部下校時 校内放送等により屋内退避を指示 登校してきた児童生徒を, 速やかに教室に退避させる 校内放送により, 自分の教室以外にいる児童生徒を, 速やかに教室に 学校に残っていたり, 戻ってきた児童生徒を速やかに屋内に退避させる 教室等の全ての窓やカーテンを閉め, 換気扇等を止める 児童生徒の状況把握 保護者 ( 家庭 ) への状況報告 正確な情報の収集と指示 長時間の屋内退避においては特に, 児童等の体調や気持ちの変化に配慮する 県 各市町対策本部からの指示 保護者へ引き渡し 避 難 児童生徒の留意点 屋内退避の場合 1 屋外にいたら先生の指示で速やかに屋内に退避し 避難の準備をする 放射線から身を守る方法 1 放射性物質から離れる 2 放射線を受ける時間を短くする 3 コンクリートなどの建物に入る ( 木造よりもコンクリートの方が放射線を通しません ) 放射性物質から身を守る方法 1 空気を直接吸い込まない ( マスクやハンカチで口をふさぐ ) 2 決められた量より多くの放射性物質が付いたりした可能性があるとして制限された食べ物や飲み物はとらない 屋内退避後の行動 1 教室等のすべての窓を閉める 2 カーテンを閉める 3 換気扇等を止める 4 屋外にいた場合は 手や顔を洗う 学校の留意点 1 テレビ ラジオ 広報車 インターネット等 様々な手段で伝達される情報を入手する 2 すぐに戸や窓を閉める 換気扇 空調設備等を止め 外気を遮断する 3 屋外にいた児童生徒等は 顔や手等の洗浄を行う 4 火気の点検をする 5 教職員のいない教室の児童生徒の安全を確保する 1 停電により校内放送で指示ができない場合の連絡体制 ハンドマイクの使用 各教室 各階への連絡体制の確立

( 参考資料 2) 通学状況に応じた対応 (1) 児童生徒が30km圏内から 圏外の学校へ通学している場合 自宅が避難区域 屋内退避区域に指定される可能性もあるため 学校は必要な情報 ( 名簿を作成し 指定される避難所や保護者の連絡先等を把握 ) を保護者 児童生徒に伝達する 事故現場 避難 家 避難対象地域 避難所 家 避難 引渡し 屋内退避対象地域 引渡し 学校 学校 対象地域外 (2) 児童生徒が 30 km圏外から 圏内の学校へ通学している場合 学校が避難区域 屋内退避区域に指定されている場合 学校は必要な情報 ( 名簿を作成し 指定される避難所や保護者の連絡先等を把握 ) を保護者 児童生徒に伝達する 事故現場 避難所 避難 学校 避難対象地域 学校 引渡し 屋内退避対象地域 引渡し 家 家 -21-