2 基本方針と数値目標基本的考え方を踏まえ, 資源循環型社会の形成に向けてごみ減量 リサイクルの施策を推進するためには, 基本方針と達成度を測る指標が必要です 本計画においては, 本市の過去の実績や今後の施策の展開をもとに, 数値目標を設定します (1) 基本方針 1 と数値目標 基本方針 1 家庭

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第 4 回審議会 資料 4 H ごみ減量 資源化の目標について 1. 現行計画の目標達成状況と今後の予測 (1) 現行計画の目標達成状況現行計画の数値目標の内, 家庭系ごみ原単位目標は平成 29(2017) 年度の時点で既に平成 34(2022) 年度目標を達成しています 低下傾向にあ

計画の策定にあたって 本計画は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第 6 条第 1 項の規定される網走市における一般廃棄物処理に関する基本計画です 網走市では 平成 4 年に策定した基本計画に基づき ごみの減量化の推進 リサイクルセンターや最終処分場を整備するとともに 平成 16 年度にはごみ処理の


24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

目標を達成するための指標 第 4 章計画における環境施策 一般廃棄物焼却量 ( 家庭 事業所 ) ごみ 資源物の総排出量 平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200

12年~16年

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目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

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2 平成 29 年度の振返り 取組実績 (DO) ( 施策 28 ごみの減量と適正処理 ) 施策の成果向上に向けた主な取組実績 ( 基本的取組別に記載 ) R 推進によるごみの減量市報, 広報誌 ザ リサイクル, 出前講座等, 様々な媒体 機会を活用して, 市民や事業者への効果的なごみ減

家庭ごみ有料化制度の 導入是非の検討について

川口市環境基本計画 .indb

Microsoft PowerPoint - H27清掃部(市民説明会第2段)1114.pptx


図 ごみの減量化方策及び資源化方策の検討の進め方 2 市民 事業者 行政の役割資料 2-2 に示したとおり 今後のごみ処理においては ごみの減量化 資源化の推進が重要となり これらを実現するためには 各主体がそれぞれの役割を認識し 相互に協力しながら取り組む体制を整備する必要があります

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Microsoft Word - ①表紙

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目 次 頁 1 ごみ減量のための ちばルール の改正の背景及び意義 2 2 循環型社会形成推進基本法での 発生抑制 の位置付け 3 3 一般廃棄物 ( ごみ ) 処理基本計画での 発生抑制 の位置付け 3 4 第 1 ステップ 5 つの施策事業実績 4 5 ごみ減量のための ちばルール 6 (1)

< 目次 > 飯山市の今後のごみ減量施策のあり方について答申 1 諮問書 ( 写し ) 6 答申資料編 7

岸和田市分別収集計画

資料 3 1 ごみ減量化についての課題分析 1) 原因の抽出 課題 : どうして 家庭ごみの排出量が減らないのか? ごみが 減らな い原因 1 使い捨て製品やすぐにごみになるものが身の回りに多い 2ごみを減らしたり リサイクルについての情報が少ない 3 分別収集しているごみの品目が少なく 資源化が十

ごみ焼却施設の用地設定

上牧町一般廃棄物 ( ごみ ) 処理基本計画概要版 平成 30(2018) 年 3 月 1. 計画策定の背景と目的 上牧町 ( 以下 本町 という ) では 一般廃棄物処理基本計画書 ( 見直し ) 平成 26(2014) 年 10 月 に則り 老朽化した焼却施設の稼働停止 それに伴う焼却処理の民間

(1) 住民は有料化をどう考えているか 循環型社会の形成に関する世論調査 ( 内閣府平成 13 年 ) ごみ問題にどの程度関心があるか 非常に関心がある (32) ある程度関心がある (58) あまり関心がない (8) まったく関心がない わからない (2) ごみの有料化 に対してどのように思うか

目 次 1 計画策定の目的 1P 2 平川市のごみの現状 2P 3 これからの課題 5P 4 ごみ減量 リサイクル目標 5P 5 市民 事業者 市の役割 6P 6 積極的な減量施策の推進 ( 行動計画 ) 重点施策 1 7P 重点施策 2 8P 重点施策 3 9P 7 その他参考資料 10P 2

平成 27 年度一般廃棄物処理等の概要 出典 : 一般廃棄物処理事業実態調査 < 平成 27 年度実績 > ( 環境省大臣官房廃棄物 リサイクル対策部廃棄物対策課 )

城陽市ごみ処理基本計画 ( 概要版 ) 城陽市

1. 実施事業ごとにみた検証 検討 再構築にあたっては ごみ処理基本計画 ( 中間見直し ) に記載される実施事業ごとに実効性等を踏まえ (1) スケジュールの修正を要する実施事業 (2) 達成状況により目標値を改める実施事業 (3) 新たに取り組む実施事業 の 3 つに分け検証等を行いました (1

目 次 1 行動計画策定の趣旨 1 (1) 行動計画の目的 1 (2) 計画の位置づけ 1 (3) 基本方針 1 2 ごみ減量等の数値目標 2 (1) ごみ排出量の目標 2 (2) リサイクル目標 3 3 具体的施策の取り組みと実践内容 4 参考資料ごみ排出の現状整理 1 ごみ排出量等の推移 8 2

Microsoft Word 尾張東部基本計画.docx



回答用 この用紙に回答をご記入願います 質問 1-(1 1-(2 1-(3 1-(4 1-(5 2-(1 20 歳未満 20 男性 回答欄 女性 歳以上 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人それ以上 戸建て住宅共同住宅店舗兼住宅その他 一中地区二中地区三中地区四



-- ごみの減量やリサイクルに関して あなたのご家庭で積極的に取り組んでいることは何ですか ( 複数回答 ) マイバックの利用 過剰な包装を断る 使い捨て商品は買わない 食べ残しを減らす 生ごみの水切り 生ごみ処理容器 ( コンポスト ) や電動式生ごみ処理機の活用 雑がみの分別 リサイクルショップ

Ⅱ ごみに関する情報提供について 問 6 あなたは下記のごみに関する事項についてどの程度関心がありますか ごみに関する事項 関心の程度 非常に関心がある ある程度関心がある あまり関心がない 全く関心がない 1 ごみの減量化について ごみの再資源化について ご

<4D F736F F F696E74202D2082B282DD8F88979D8E7B90DD90AE94F58AEE967B8D5C917A81698A C5816A202D E >

答申

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第 3 次十和田市ごみ減量行動計画 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 平成 29 年 10 月 十和田市

Microsoft PowerPoint 崎田委員

1 計画策定の意義 私たちが暮らす現代社会は これまで快適で潤いのある生活環境を築くため 大量生産 大量消費 大量廃棄という使い捨てのライフスタイルを恒常化させてきた それに伴い排出される廃棄物は 多様化 増大化を続けたため 処理場や処分場の確保は次第に困難になり 廃棄物処理を取り巻く環境は厳しくな

熊野市ごみ減量化市民行動計画 目次 1 はじめに 1 (1) 計画策定の背景と趣旨 1 (2) 熊野市のめざす姿 2 2 ごみ処理の現状 3 3 ごみ処理の課題 4 4 熊野市ごみ減量化市民行動計画について 5 5 市民 事業者 市の役割 6 (1) 市民の役割 6 (2) 事業者の役割 7 (3)

PowerPoint プレゼンテーション

< 目次 > Ⅰ さらなるごみの減量 資源化に向けた新たな施策の進め方 1 1 先行して実施する施策 1 2 引き続き検討していく施策 2 Ⅱ 先行して実施する施策の実施内容 3 1 ごみの減量 分別に関する広報 啓発の強化 3 2 ごみ収集回数の削減 5 Ⅲ 引き続き検討していく施策の検討項目 8

Microsoft Word - あきる野市一般廃棄物処理基本計画 .doc

第6章 その他ごみ処理に関し必要な事項

平成 24 年 (2012 年 )7 月 12 日 市ではどのようなライフスタイルとごみ減量が関連するかを定量的に調査することを目的に 家庭から出るごみの計量に参加いただける方を募集します 豊中市環境部環境センター減量推進課

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新座市分別収集計画

Ⅰ. 前回 (12 月 1 日開催第 43 回 ) の意見等の集約について [ ごみ減量を進めるにあたってのテーマの設定 ] 減量施策全体をまとめる大阪らしいテーマが必要である 次世代に引き継げるようなもの( 美しい環境など?) をごみ減量施策の目標とすべきである [ 施策の実施単位 ] 施策の 実

目次 はじめに 1 ごみ減量化の取り組みについて 1 (1) 再資源化の推進 1 (2) 生ごみの減量化 堆肥化 2 (3) 事業系ごみの減量 2 (4) 環境教育 2 2 ごみの有料化の意義 3 (1) ごみ減量とリサイクル推進 3 (2) ごみ問題への意識向上と処理費用の負担の公平化 3 3 ご

二フリーマーケットなどの推進家庭などにある不用品を再使用する意識を高めるため 市民参加によるフリーマーケット ( 不用品交換会 ) など 自主的なリサイクル活動の推進に努めます ホ表彰制度の創設 3Rに積極的に取り組んでいる家庭 地域 団体 事業所などを表彰し あわせてその内容を広く周知し 活動を支

1 大内

【資料2】答申概要(案)

目 次 はじめに 1 1 ごみ処理の現状 2 2 福島市一般廃棄物処理基本計画での数値目標と実績 2 3 有料化とは 2 4 有料化の実施状況 3 5 有料化の有効性 (1) 負担の公平性 3 (2) リサイクルの促進 3 (3) ごみ処理手数料の活用 4 6 有料化により生まれる効果 4 7 有料

3Rエコポイントシステム促進のためのガイドライン

目 次 提言にあたって 1 1 本市のごみ処理の現状と課題 2 (1) これまでの取り組み (2) 現状 (3) 課題 2 今後の方向性 3 3 有料化によるごみ減量施策について 4 (1) 必要性 (2) 仕組み (3) 市民の合意形成 4 有料化以外のごみ減量施策について 5 (1) 広報 啓発

Ⅰ 家庭ごみ有料化の目的                                                         

1 平川

PowerPoint プレゼンテーション

第2章ごみ処理事業の概要

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目次 はじめに 1 ごみ減量化の取り組みについて 1 (1) 再資源化の推進 1 (2) 生ごみの減量化 堆肥化 2 (3) 事業系ごみの減量 2 (4) 環境教育 2 2 ごみ有料化の意義 3 (1) ごみ減量とリサイクル推進 3 (2) ごみ問題への意識向上と処理費用負担の公平化 3 3 ごみ有

様式第8

問 7. 問 6で 1. 委託している とお答えの方にお尋ねします 契約の形態は次のうちどれにあたりますか 1. 従量制 ( 排出する量に応じて金額が変動 ) 2. 定額制 ( 月額または年額固定制など ) 3. その他 ( 具体的に ) 問 8. 問 6で 2. 委託していない とお答えの方にお尋

鶴岡市一般廃棄物処理実施計画 H12

1 貴重な自然環境を継承するため 保全活動に取り組みます 指標目標の推移 指標目標 米代川やきみまち阪 風の松原などの豊かな自然を他に誇れると思う市民の割合 ( 市民意識調査 ) 松くい虫被害量 計画策定目標値 H20 年度 H21 年度 H22 年度 H23 年度 H24 年度 H19 年度 (H

札幌市一般廃棄物処理基本計画年次報告書

次 1 はじめに 1 (1) 家庭系可燃ごみ排出量の推移と見込 1 (2) 家庭系可燃ごみ有料指定袋制の収益の見込み 3 2 収益を活用したごみ減量及び再資源化に資する環境施策 4 (1) 重点に取り組む分野 4 (2) 実施すべき具体の事業の検討 4 (3) 収益を活用して実施すべき具体の事業 6

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

家庭ごみ ( もえるごみ 粗大ごみ ) の有料化について ( 基本的な考え方 ) はじめに物の豊かさや人々の生活レベルが向上するにつれ ごみの種類や質も非常に多様化し ごみ量の増加や分別の徹底などにより ごみ処理費用に要する経費は年々増加しております また 地球温暖化や資源の枯渇などの問題と相まって

阿久比町家庭系ごみ減量化実施計画(案)

はじめに 20 世紀の日本は 大量生産と大量消費により高度経済成長を遂げ 世界的にも有数な経済国家となりましたが その反面 公害問題など環境問題は大きな社会問題となり 一時は ごみ戦争 などと呼ばれる事態もあったことは忘れてはなりません そこで 21 世紀に生きる私たちに課せられた課題は 環境に配慮

5 公害等の苦情の受理状況 (1) 公害苦情の状況 最近の公害に関する苦情は 環境基本法でいう 公害 にあたる大気汚染 水質汚濁 土壌汚染 騒音 振動 地盤沈下 悪臭の 典型 7 公害 に関する苦情よりも 野焼き等の その他公害 の苦情が多くなっており しかも日常生活に密着した感覚的 心理的な苦情が

00表紙.pdf

資料 19 第 8 回八尾市廃棄物減量等推進審議会資料平成 23 年 8 月 2 日 ( 火 ) 10:00~ 将来予測と基本フレーム ( 減量目標 ) について 1. 年度別収集量の推移図 1は 本市の年度別収集量の推移を示したものである 平成 21 年度の本市の総ごみ量は 83,872tで ここ

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資料2 佐賀市のごみの現状と施策(佐賀市資料)

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さらなるごみの減量 資源化に向けた 新たな施策について 答申 平成 28 年 1 月 市川市廃棄物減量等推進審議会

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( 資料 1) 施策による減量効果 行動計画項目区分 ごみ組成の品目 1 人 1 日あたり排出量 (g) 発生抑制 1 人 1 日あたり (g) 設定根拠等 減量区分 各種持参運動の推進家庭系容器包装ごみの減量推進 継続燃やせるごみ マイバッグを持参するなどしてレジ袋をもらわないよう



第3章 一般廃棄物

Transcription:

第 4 章 ごみ処理の方針と目標 1 基本的考え方 基本的考え方 ごみの発生抑制を最優先とし, 資源循環型社会の構築を目指す 平成 19(2007) 年 3 月の旧二枚橋衛生組合の焼却炉停止以降, 本市では他自治体に可燃ごみの処理をお願いしてきました その間, 緊急ごみダイエットごみゼロ目指し,1 人 1 人が行動を! をキャッチフレーズとして, 市民, 事業者へ一層のごみ減量 リサイクルについて協力を呼びかけてきました その結果, 平成 23(2011) 年度のごみ総排出量は約 6 万トンとなり, 平成 18(2006) 年度と比べ,1 万トン以上の減量となっています また, 環境省の発表によると, 同規模自治体 ( 人口 10 万人以上 50 万人未満 ) の中において, 全国的にも高いリサイクル率を維持しています 平成 25(2013) 年 4 月にクリーンプラザふじみが本稼働し, 広域支援による処理から自前処理となりますが, これまでと同様に, ごみ減量 リサイクルの大切さが変わることはありません これまで積み重ねてきた努力をさらに継続 発展させ, 引き続き市民, 事業者の方々の 市民力 により, ごみ減量 リサイクルに取り組んでいく必要があります そのためには, ごみとなるものを減らす 発生抑制 が重要です 使えるものは必要な人に譲ってごみにしない, 容器は買った店に返す, ごみにならない賢い買い物をする, 食べ残しをしない, 資源となるものは分別する など, 排出の抑制 と 分別の徹底 を継続して行います さらに, ごみの種類ごとに適切な処理を行うとともに, エネルギー回収等 資源循環 を推進し, 資源循環型社会を構築します 継続宣言! ごみ減量 リサイクル ~ 笑顔でつくる明るい未来 ~ 本計画では, ごみの発生抑制を最優先とし, 資源循環型社会の構築を目指す という基本的考え方を踏まえ, 市民 事業者が共有できるキャッチフレーズを定めました これまでに市民 事業者が積み上げてきた成果は大きな財産です クリーンプラザふじみの本稼働後も 継続 してごみ減量 リサイクルを実践し, 笑顔で明るい未来をつくっていこうとする思いを込めています 20

2 基本方針と数値目標基本的考え方を踏まえ, 資源循環型社会の形成に向けてごみ減量 リサイクルの施策を推進するためには, 基本方針と達成度を測る指標が必要です 本計画においては, 本市の過去の実績や今後の施策の展開をもとに, 数値目標を設定します (1) 基本方針 1 と数値目標 基本方針 1 家庭系ごみの削減 平成 19(2007) 年度から平成 23(2011) 年度の5 年間では, ごみ総排出量は約 8 千トンの減量を達成しています (P8 図 3.1 参照 ) 家庭系ごみと事業系ごみそれぞれ約 4 千トンの減量となりますが, 家庭系ごみ減量分のうち資源物 ( 集団回収含む ) の減量分が約 3 千トンとなっています 一方, 家庭系可燃ごみは, 人口の増加要因もありますが, 約 800トンの減量にとどまっています 平成 25(2013) 年 4 月からのクリーンプラザふじみの本稼働以降については, 今後予測されている人口増加傾向も踏まえ, これまで積み重ねてきたごみ減量 リサイクルへの実践行動をさらに推進するため, ごみ総量の約 45% を占める家庭系可燃ごみを対象として, 効果的 効率的なごみ減量を推進する必要があります このような状況を踏まえ, 本計画においては家庭系ごみの削減を基本方針とし, 家庭系ごみ原単位 (P22 参照 ) を数値目標として設定します 数値目標 1 家庭系ごみ原単位 ( 資源物 ( 集団回収を含む ) を除く ) の目標値 現状中間年度目標値最終年度目標値 平成 23 年度平成 30 年度平成 34 年度 394g/ 人日 385g/ 人日 380g/ 人日 数値目標については, 水切りネットの使用による市民 1 人 1 日当たりのごみ減量効果が約 16gとなることから今後市内の半数で実施をしていただくことで約 8gのごみ減量となります また, 生ごみの自家処理を促すため生ごみ処理機購入費補助事業を継続し, さらには粗大ごみを再使用, 過剰包装を断る, 食べ残しをしないなどの取組により約 6g, 全体として約 14gのごみ減量を見込み設定しています 21

( グラム / 人日 ) 440 420 411.3 400 399.5 393.7 394 394 380 385 380 360 H19 H20 H21 H22 H23 H30 H31 H32 H33 H34 家庭系ごみ原単位 ( 資源物 ( 集団回収を含む ) を除く ): 1 人 1 日当たりの資源物収集量と集団回収量を除いた家庭系ごみ排出量 ( 年度 ) 図 4.1 家庭系ごみ原単位の目標値 家庭系ごみ原単位 前計画では事業系ごみを含めた市民 1 人 1 日当たりのごみ総排出量 (=ごみ総排出量原単位 ) を目標としていましたが, 本計画では, 家庭系ごみに対象を絞って, 新たな指標として資源物 ( 集団回収を含む ) を除いた市民 1 人 1 日当たりの家庭系ごみ総排出量 (= 家庭系ごみ原単位 ) を設定しました 家庭系ごみ原単位 = 家庭系ごみ排出量 - 資源物収集量 - 集団回収量 人口 365(366) 原単位の定義の変更 項目家庭系ごみ可燃ごみ不燃ごみ有害ごみ粗大ごみ資源物集団回収事業系ごみ可燃ごみ 原単位で計上する範囲 本計画 の原単位 前計画 の原単位 参考 前計画 の原単位 [ 前計画 ] の原単位 = 家庭系ごみ排出量 + 事業系ごみ排出量 人口 365(366) 22

毎日の生活の中で出るごみの重さの目安と減量行動実践例 ごはん1 膳 きゅうり アルミ缶 紙パック 食品トレイ レジ袋 ( 大 ) 140g 100g (350ml) (1,000ml) 5g 10g 20g 30g 食べ残しをしないようにする マイバッグを持参し 生鮮食品は多く買いすぎない ガラスびんなど繰り返し スーパー等の店頭回収や公共レジ袋をもらわない 生ごみを家庭で堆肥化する 使用できる容器の商品を 施設等の回収ボックスに出す 選ぶようにする ばら売りや量り売りのお店を利用する 水切りネットの使用 過剰包装を断る ティッシュペーパーや紙ふきん 16g 20g 1g 生ごみを捨てる前に ぎゅっ ごみ減量は商品選びから お茶をこぼした時や水滴を拭くとき とひと絞り ごみとなるものを購入しない などは, ティッシュペーパーや紙 受け取らない ふきんを使わずタオルを使う わ水切りネット輪 ~ク水切りネットを使用し, 水切り前後のごみ量を測り, 減量効果を把握するとともに, 参加団体を増やすことで, 水切りネットの普及に取り組むことを目的とし, 市内自治会のご協力により, 水切りネット使用による生ごみ減量効果について調査を行っています 生ごみと生ごみ以外の可燃ごみを分別して計測実施協力団体 実施地区 緑ケ丘自治会 緑ケ丘自治会 多摩川自治会 水切りネットの使用 緑ケ丘団地自治会 小島町第 4 自治会 対象世帯数 101 世帯 50 世帯 77 世帯 70 世帯 52 世帯 平成 22 年期間 6 月 25 日から 7 月 23 日まで生ごみ減量効果 1 世帯 1 日あたり 平成 22 年 10 月 22 日から 11 月 19 日まで 平成 24 年 3 月 2 日から 3 月 27 日まで 平成 24 年 3 月 2 日から 3 月 27 日まで 40.5g 2.6g 26.2g 72.9g 9.8g 平成 24 年 5 月 11 日から 6 月 5 日まで平均 33.1g 調査結果水切りネットを使用することで,1 世帯 1 日当たり約 33.1gの生ごみ減量効果がありました これは市内全域で取組を行うと, 約 1,300トンのごみ減量となり, 市民 1 人 1 日当たりのごみ排出量では, 約 16.3gのごみ減量効果があります 23

(2) 基本方針 2 と数値目標 基本方針 2 さらなるリサイクルの推進 本市の総資源化率は, 環境省から発表される 一般廃棄物処理実態調査 によると, 同規模自治体 ( 人口 10 万人以上 50 万人未満 ) の中で, 全国ランキングが発表された平成 16(2004) 年度から7 年連続してベスト3 入りを果たすなど全国的にも上位のリサイクル先進自治体となっています さらなる循環型社会の形成に向けて, 今後も継続してリサイクルを推進していく必要があります そのため, 分ければ資源, 混ぜればごみ となることを市民 事業者に呼びかけるとともに, 可燃ごみ組成では, 資源化可能な古紙類や古布類, プラスチック類が混入していることから, さらなる分別の徹底により資源化率を向上させていきます さらに, 平成 22(2010) 年度から都内で初めて使用済み家電製品の金属類回収事業に取り組んでいます 今後も, リサイクルについて積極的に取り組むとともに, 本市のみで解決できない各種リサイクル法の制度の徹底や仕組みづくり等については, 他自治体との連携による国への要望も進めていきます このような状況を踏まえ, さらなるリサイクルの推進を基本方針とし, 家庭系ごみにおける分別協力の指標となる 家庭系ごみ資源化率 及びごみ全体における資源化の指標となる 総資源化率 を数値目標として設定します 数値目標 2 家庭系ごみ資源化率, 総資源化率の目標値 家庭系ごみ資源化率 現状中間年度目標値最終年度目標値 平成 23 年度 平成 30 年度 平成 34 年度 42.5% 44% 45% 総資源化率 現状中間年度目標値最終年度目標値 平成 23 年度 平成 30 年度 平成 34 年度 44.5% 46% 47% 数値目標については, 現在可燃ごみの中に混入している資源物を分別する また可燃ごみや不燃ごみなど, 今後も一層のごみ減量に取り組むことで家庭系ごみ資源化率, 総資源化率が向上することを見込み設定しています 24

(%) 家庭系ごみ資源化率総資源化率 55 50 45 46.9 45.3 42.5 44.5 44 46 45 47 40 35 H19 H20 H21 H22 H23 H30 H34 ( 年度 ) 図 4.2 家庭系ごみ資源化率, 総資源化率の目標値 総資源化率 クリーンプラザふじみ稼働に伴う一部のプラスチック類の処理方法の変更 リサイクルセンターからのプラスチック類等の処理残渣は, 市外でエネルギー回収を行ってきましたが, クリーンプラザふじみ稼働後は, 輸送コストの削減等の観点からクリーンプラザふじみにてエネルギー回収を行います このため, 資源化方法の違いによって, 平成 25(2013) 年度から総資源化率は約 5 ポイント減少する見込みです 総資源化率 = 資源物収集量 + 中間処理施設資源化量 + 集団回収量ごみ総排出量 家庭系ごみ資源化率 前計画の分別リサイクル率の分母は家庭系ごみ排出量と事業系ごみ排出量の合計でしたが, 本計画では家庭系ごみの中の資源化できるごみの割合をより正確に表すため, 市民の排出段階での分別協力度を示す指標として新たに 家庭系ごみ資源化率 ( 下記参照 ) を設定します 資源物収集量 + 集団回収量家庭系ごみ資源化率 = 家庭系ごみ排出量家庭系ごみ資源化率の定義の変更 家庭系ごみ 可燃ごみ ごみ総排出量 不燃ごみ有害ごみ粗大ごみ資源物集団回収 本計画 の家庭系ごみ資源化率の分母 前計画 の分別リサイクル率の分母 事業系ごみ 可燃ごみ 参考 前計画 の分別リサイクル率 [ 前計画 ] の分別リサイクル率 = 資源物収集量 + 集団回収量ごみ総排出量 25

(3) 基本方針 3 と数値目標 基本方針 3 適正かつ安定的な処理の確保 ざんさ現在, 焼却残渣についてはエコセメント化をしています また, ふじみ衛生組合立リサイクルセンターからのプラスチック残渣については市外の施設でエネルギー回収を実施し, 最終処分量はゼロとなっています クリーンプラザふじみの本稼働に伴い, これまで市外で処理していたプラスチック残渣は, クリーンプラザふじみにてエネルギー回収を行い, 引き続き最終処分量ゼロを維持していきます また, 生活環境の保全や, 環境負荷の低減を図るため, 日々の迅速なごみの収集 運搬 処理とともに, 長期的 安定的な処理を確保していきます このような状況を踏まえ, 適正かつ安定的な処理の確保を基本方針とし, 最終処分量を数値目標として設定します 数値目標 3 最終処分量の目標値 現状中間年度目標値最終年度目標値 平成 23 年度平成 30 年度平成 34 年度 ゼロゼロゼロ 焼却灰のエコセメント化エコセメントは, エコロジーの エコ と セメント を合わせて名づけられました エコセメント シンボルマークエコタロー エコセメント製品 (1) エコセメント製品 (2) 26

基本的考え方 ごみの発生抑制を最優先とし,資源循環型社会の構築を目指す 中間処理計画 3 計画の体系 本計画の体系を図 4.3 に示します 重点課題基本方針と数値目標個別計画等さらなるごみ減量の実現 全市民, 全事業者を対象とした啓発活動の実践 基本方針 1 家庭系ごみの削減 数値目標 家庭系ごみ原単位 380g/ 人日 継続宣言! ごみ減量 リサイクル ~ 笑顔でつくる明るい未来 ~ 資源循環の推進 基本方針 2 さらなるリサイクルの推進 数値目標 家庭系ごみ資源化率 45% 総資源化率 47% 社会情勢の変化に柔軟に対応できるごみ処理体制の構築 基本方針 3 適正かつ安定的な処理の確保 数値目標 最終処分量ゼロ 発生 排出抑制計画 目標 資源化計画 目標 収集運搬計画 目標 確実なごみ減量の達成 資源化の促進 適正な収集と運搬の実施 継続 目標 最終処分計画 目標 啓発 推進計画 目標 長期的かつ安定的な適正処理の確保 最終処分量ゼロの維持 1 人 1 人が確実に行動する環境意識の向上と場の提供 し尿等処理計画 目標 快適な環境の維持 その他重要な事項 一般廃棄物処理基本計画の進捗確認 不法投棄の撲滅等 図 4.3 計画の体系 27