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グリーンボンド / グリーンボンド プログラム外部レビューフォーム セクション 1. 基本情報 発行体名 : グリーンボンド又はフレームワークの名称 : 外部レビュー者名 : 芙蓉総合リース株式会社 第 17 回無担保社債 ( 社債間限定同順位特約付 )( グリーンボンド ) 株式会社日本格付研究所 本フォーム記入日 : 2018 年 10 月 5 日 レビュー公表日 : 2018 年 10 月 5 日 セクション 2. レビューの概要 レビュー対象 本レビューでは 以下の要素について審査し グリーンボンド原則との適合性を確認した : 資金使途 資金管理 プロジェクトの評価と選定プロセス レポーティング ROLE(S) OF Independent External REVIEW PROVIDER セカンドオピニオン 検証 : 認証 スコアリング / 格付け 注 : 複数のレビュー 異なる提供者がいる場合 レビューごとに個別のレビューフォームを提供してください Latest update: June 2018

レビューのサマリー及び評価レポート全文への URL リンク芙蓉総合リース株式会社は 1969 年に旧丸紅飯田 ( 現丸紅 ) と旧富士銀行 ( 現みずほ銀行 ) を中心とする芙蓉グループ 6 社により設立された総合リース会社 情報関連機器や事務機器 不動産のリースに強みがある M&A や業務提携を積極的に行っており 事業領域を拡大している 今般評価対象となる債券は 芙蓉総合リースが発行する期間 5 年の無担保社債である 本債券の発行代わり金は 当社が運営している太陽光発電設備の建設等開発に必要な資金 ( 建設資金等 ) および建設資金等のリファイナンスを使途とする予定である JCR はすべての太陽光発電設備において 芙蓉総合リースの専門部署が太陽光発電設備の概要および建設 運営において想定されるリスクを精査していることを確認した その結果 環境改善効果を上回るような深刻な環境への負の影響を及ぼす蓋然性は低く CO2 排出削減に大きく資するグリーンプロジェクトであると JCR は評価している また 当該債券の資金使途となるグリーンプロジェクトに対する管理運営体制および透明性が高いこと 芙蓉総合リースが芙蓉リースグループの中核会社として環境問題に対して具体的な目標を持って取り組んでいることについても確認した 以上より 今般評価対象の普通社債について JCR グリーンボンド評価手法に基づき グリーン性評価 ( 資金使途 ) の予備評価を g1 管理 運営体制および透明性評価 の予備評価を m1 とした この結果 JCR グリーンボンド予備評価 を Green1 とした 本債券は グリーンボンド原則および環境省によるグリーンボンドガイドラインにおいて求められる項目について基準を満たしていると考えられる 評価レポート全文への URL リンクは以下をご参照 https://www.jcr.co.jp/greenfinance/ セクション 3. レビューの詳細 レビュー者は できる限り以下の情報を コメントの枠を使用し できる限り提供することが推奨される 1. 資金使途 a. プロジェクトの環境改善効果について i. i. 資金使途の 100% が太陽光発電設備の建設資金等であり CO2 削減効果が高い ii. 太陽光発電設備が予定通り稼働する見込みが高い iii. 資金使途は ICMA のグリーンボンド原則または環境省のグリーンボンドガイドラインに定義されているグリーンプロジェクトのうち 再生可能エネルギーに該当する b. 環境に対する負の影響について評価の結果 環境への負の影響のある蓋然性は低いと判断した GBP における資金使途の分類 : 再生可能エネルギー 汚染防止及び管理 陸上及び水生生物の多様性の保全 エネルギー効率 生物自然資源及び土地利用に係る環境持続型管理 クリーン輸送 Page 2 of 6

持続可能な水資源おおよび廃水管理 高環境効率商品 環境適応商品 環境に配慮した生産技術及びプロセス 発行時点では明らかでなかったが 現時点において GBP 分類に該当することが予想される または まだ GBP 分類に含まれていないが適格グリーンプロジェクト分野と思われるもの 気候変動への対応 グリーンビルディング GBP 以外のタクソノミー ( プロジェクト分類 ) を使用している場合はそれを特定すること : 2. プロジェクトの評価と選定プロセス 芙蓉総合リースは資金使途について 明確な環境面での目標 プロジェクトの選定基準およびプロセスを定めている 当該事項は JCR による評価レポートの中で開示されている 評価と選定 発行体の環境面での持続可能性に係る目標が定められている グリーンボンドの資金使途としての適格プロジェクト基準が定義され 透明性が確保されている 事業の評価と選定基準の概要が公表されている 対象事業が選定基準分類に適合していることを決定するプロセスが文書化されている 事業実施に伴う ESG リスクの可能性が特定され 管理されるプロセスが文書化されている 責任及びアカウンタビリティに係る情報 評価 選定基準は外部からのアドヴァイスまたは検証を受けている 社内で評価している 3. 調達資金の管理 評価対象の普通社債の発行代わり金の資金使途は 芙蓉総合リースが開発 運営する太陽光発電設備 4 か所の建設資金等および建設資金等のリファイナンスとしており これ以外の目的に充当される予定はない 本債券の発行代わり金は 一部が発行後速やかにコマーシャルペーパーの償還に充当され 残額については 2019 年 2 月までに各太陽光発電設備に関する契約書等であらかじめ定められたタイミングで充当される予定であるため 未充当資金は発生しない予定である 調達資金の追跡管理 : グリーンボンドの調達資金は分別管理され または適切な方法で発行体によって追跡管理されている 未充当資金の一時的運用方法について 開示されている 追加開示事項 : 新規投資への充当のみ 既存 新規投資両方への充当 Page 3 of 6

個別の支出に充当 未充当資金のポートフォリオバランスを開示 ポートフォリオベースの支出に充当 既存投資への充当のみ 4. レポーティング a. 資金の充当状況に係るレポーティング本債券により調達した資金の一部は 直ちにコマーシャルペーパーの償還に充当され 残額については 2019 年 2 月までに建設資金等として充当されるため 未充当資金に係る期中のレポーティングは現在のところ想定されない b. 環境改善効果に係るレポーティング対象資産となる太陽光発電設備についてのリストおよび発電設備の概要は本レポートの評価フェーズ 1 の資金使途一覧に示している 今後 同社は年に 1 回 発電量の理論値から所定の計算方法により計算した CO 2 削減量について 芙蓉総合リースのウェブサイト等で定期的な開示を行う予定である 資金使途のレポーティング : 個別プロジェクト ベース 個別債券への紐づけ プロジェクトのポートフォリオ ベース レポーティング情報 : 充当金額 : 総投資額に占めるグリーンボンドによる資金充当の割合 頻度 : 年に一度 : 半年に一度 インパクトレポーティング : 個別プロジェクト ベース 個別債券への紐づけ プロジェクトのポートフォリオ ベース 頻度 : 年に一度 半年に一度 レポーティング情報 ( 理論値または実績値 ): GHG 排出量 / 削減量 水使用削減量 エネルギー削減量 ESG 指標 Page 4 of 6

開示方法 財務諸表における公表 アドホック ( 非定期 ) 刊行物における公表 : レポーティングの外部レビュー資金充当状況及びインパクトレポーティングが外部レビュー対象 サステイナビリティレポートにおける公表 有用なリンク 芙蓉総合リース株式会社の CSR に係る取り組み JCR のグリーンボンド評価手法 https://www.fgl.co.jp/csr/ https://www.jcr.co.jp/greenfinance/ 外部レビューを受けた場合 その種類 セカンド オピニオン 検証 認証 スコアリング / 格付け レビュー提供者 : 株式会社日本格付研究所 公表日 : 2018 年 10 月 5 日 Page 5 of 6

ABOUT ROLE(S) OF INDEPENDENT REVIEW PROVIDERS AS DEFINED BY THE GBP 1. Second Party Opinion: An institution with environmental expertise, that is independent from the issuer may issue a Second Party Opinion. The institution should be independent from the issuer s adviser for its Green Bond framework, or appropriate procedures, such as information barriers, will have been implemented within the institution to ensure the independence of the Second Party Opinion. It normally entails an assessment of the alignment with the Green Bond Principles. In particular, it can include an assessment of the issuer s overarching objectives, strategy, policy and/or processes relating to environmental sustainability, and an evaluation of the environmental features of the type of projects intended for the Use of Proceeds. 2. Verification: An issuer can obtain independent verification against a designated set of criteria, typically pertaining to business processes and/or environmental criteria. Verification may focus on alignment with internal or external standards or claims made by the issuer. Also, evaluation of the environmentally sustainable features of underlying assets may be termed verification and may reference external criteria. Assurance or attestation regarding an issuer s internal tracking method for use of proceeds, allocation of funds from Green Bond proceeds, statement of environmental impact or alignment of reporting with the GBP, may also be termed verification. 3. Certification: An issuer can have its Green Bond or associated Green Bond framework or Use of Proceeds certified against a recognised external green standard or label. A standard or label defines specific criteria, and alignment with such criteria is normally tested by qualified, accredited third parties, which may verify consistency with the certification criteria. 4. Green Bond Scoring/Rating: An issuer can have its Green Bond, associated Green Bond framework or a key feature such as Use of Proceeds evaluated or assessed by qualified third parties, such as specialised research providers or rating agencies, according to an established scoring/rating methodology. The output may include a focus on environmental performance data, the process relative to the GBP, or another benchmark, such as a 2-degree climate change scenario. Such scoring/rating is distinct from credit ratings, which may nonetheless reflect material environmental risks. Page 6 of 6