奈良県政と公共交通について

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第1回路線別協議における主な意見

1 はじめに

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平成21年6月26日

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資料 1 第 1 号議事 六会地区における予約型乗合タクシーの導入について 1. 実証運行までの経緯と結果 1-1. これまでの経緯六会地区の公共交通利用不便地区の解消に向けた取組については 平成 21 年度に交通不便地区解消検討事業が地域まちづくり事業として決定し 地域が主体となり 市と新たな交通

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目次

平成17年11月  日

地域公共交通確保維持改善事業 事業評価 ( 生活交通ネットワーク計画に基づく事業 ) ( 別紙 1) 資料 3 平成 23 年度 平成 24 年 4 月 23 日 協議会 構成員 上田市公共交通活性化協議会 上田市 上田バス 千曲バス 事業名 補助対象事業者等 事業概要 1 事業実施の適切性 2 目

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総合交通計画 ( 仮称 ) の策定について 背景 人口減少と超高齢化が同時に進行する中 自動車を使えない県民の移動手段を確保しなければ 経済活動の低迷 人口の流出 財政支出の増加などの問題が深刻化し 持続可能なまちづくりが困難になる恐れがある 平成 年度に実施したパーソントリップ調査の結

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

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一般乗合旅客自動車運送事業者 ( 以下 乗合事業者 という ) が一般乗合旅客自動車運送事業 ( 以下 乗合事業 という ) の用に供する事業用自動車 ( 以下 乗合車両 という ) を用いて一般貨物自動車運送事業を行う場合において 350 キログラム以上の貨物を運送する場合における一般貨物自動車運

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NITAS の基本機能 1. 経路探索条件の設定 (1) 交通モードの設定 交通モードの設定 とは どのような交通手段のネットワークを用いて経路探索を行うかを設定するものです NITASの交通モードは 大きく 人流 ( 旅客移動 ) 物流( 貨物移動 ) に分かれ それぞれのネットワークを用いた経路

運行期間 : 平成 28 年 5 月 1 日 ( 日 )~ 運行経路 : スーパーノンストップ 通常どおりの運行経路植木 IC 経由 各停 ( 福岡空港発着 ) 益城熊本空港 ICへの迂回運行 ただし 九州自動車道が全線開通した場合は変更となる場合がございます 運行便数 :1 日 63 往復所要時間

目次(案)

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2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

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計画の目的 多様化する生活交通ニーズへの対応 効率的 効果的な生活交通サービスの構築 山陽小野田市では 生活交通バス路線維持 通学児童定期補助 福祉タクシー券の発行等 上記の施策が行われており 生活交通の確保を図っている 行政負担 サービスの地域間格差 交通活性化計画 生活交通の現状と問題点の把握

高速バス時刻表 2019 年 3 月 1 日改正 福岡行橋 FUKUOKA 天神 中洲 蔵本 Tenjin Nakasu Kuramoto 予約不要 Reservations not required YUKUHASHI 行橋営業所 行橋駅東口苅田駅入口日豊ニュータウン入口バイパス津田 小倉東インタ

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事例紹介 1 鉄道との連携 ( 実証実験 ) 事業内容 JR 北海道と連携した宅配便貨物の輸送 事業開始 実証実験 2018 年 11 月本格稼働 2019 年春予定 対象区間 JR 稚内駅 ~JR 幌延駅 内容 JR 北海道が管轄する宗谷線稚内駅 ~ 幌延駅間で 旅客列車に宅配便荷物と旅客を混載し


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第 20 回熊谷市地域公共交通会議会議録 平成 29 年 1 月 26 日 ( 木 )13:30~14:45 熊谷市役所議会棟第 1 委員会室 1. 開会 2. 会長挨拶 3. 議題 (1) ゆうゆうバスのルート変更 ( 要望箇所 ) について 1ゆうゆうバス運行ルート ( 全体図資料 1の1) 事

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

2019 年 1 月 31 日 2019 年 4 月から伊豆エリアにて実施する日本初の観光型 MaaS 実証実験の詳細が決定 - 専用アプリケーション Izuko で国内外観光客の利便性向上と地域活性化を目指します- 東京急行電鉄株式会社東日本旅客鉄道株式会社株式会社ジェイアール東日本企画 東京急行

Microsoft PowerPoint - 潟上市地域公共交通網形成計画(最終)

平成 25 年 2013 年 2013 加賀市観光 加賀市観光統計 統計 長期推移 大聖寺川 流し舟 舟 片山津温泉 花火大会 山中温泉 鶴仙渓川床 川床 加佐の岬 岬 山代温泉 大田楽 =========================== 目 次 ========================

        

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平成19年7月吉日

目 次 1 目指すべき方向の策定に当たって 背景 目的 2 山梨県内の公共交通の現状と課題 本県を取り巻く環境 本県のバス交通の現状等 観光客と利用する交通手段等 3 山梨県のバス交通の目指すべき方向 背景と課題 基本的な考え方 基本理念 実現する将来像 基本目標 4 広域的な路線 5 地域内路線

4. 基本的な方針太田市が目指す将来像や公共交通が果たすべき役割を踏まえて 以下の4つを計画の基本的な方針とし 太田市にふさわしい公共交通ネットワークの形成を図ります 公共交通の役割取組みの方向性市民の移動手段の確保 おうかがい市バスによる高齢者 障がい者等の通院 買物等の移動手段の確保 学生 生徒

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

資料 -2 国道 24 号烏丸通 歩行者 自転車通行安全協議会 国道 24 号烏丸通の概要 平成 30 年 3 月 国土交通省近畿地方整備局京都国道事務所

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

所要時間 : 片道約 6 時間 40 分 迂回運行を考慮した時間設定にしておりますが 地震に伴う速度規制 交通規制および車両渋滞により遅延が生じることもございます 運賃 : 通常の福岡 ~ 宮崎線 フェニックス号 と同じ運賃福岡 ( 天神 博多 呉服町 )~ 宮崎駅 宮交シティ 4,630 円 (

Microsoft Word - 【H 現在版】■ガイドラインv8.doc

避難勧告等の具体的具体的な発令基準発令基準の策定策定にかかるにかかる県の主な取組状況等 年月日種別内容等 H17.3 内閣府が避難勧告等の判断 伝達マニュアル等策定ガイドライン作成 ( ) H 梅雨期及び台風期における防災態勢強化について ( ) H 梅雨期及び台風期における

目次 1 1. 奈良市中心部の道路交通環境 1) 広域的な自転車利用ネットワーク P2 2) 幹線道路の交通状況 ( 交通量 ) P3 3) 幹線道路の交通状況 ( 混雑状況 ) P4 2. 自転車事故の分析結果 1) 道路種別別 ( 国道 県道 市道 ) 自転車事故発生状況 P5 2) 自動車交通

2-2 需要予測モデルの全体構造交通需要予測の方法としては,1950 年代より四段階推定法が開発され, 広く実務的に適用されてきた 四段階推定法とは, 以下の4つの手順によって交通需要を予測する方法である 四段階推定法将来人口を出発点に, 1 発生集中交通量 ( 交通が, どこで発生し, どこへ集中

(4) 本市の観光スポットは 市内に点在しており 鉄道駅から歩いて行くには遠い距離にあるが 駅前にレンタカー店もなく 観光スポットへ向かう二次交通が不便なため 特に車を持たない観光客を取りこぼしている状況である このことは 加速化交付金事業で観光の拠点として整備した花木センターへの誘導を検討する際に

【生産性革命プロジェクト】 産業界における気象情報利活用

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ご購入 大阪 京都 金沢 津山のバスチケットセンター 三宮バスターミナルチケットカウンター JR なんば ( 湊町バスターミナル ) 及び共同運行会社の窓口でお求めになれます 高速バスネット会員特典! 高松 電話予約センター 西日本 JR バス電話予約センター JR 四国バス電話予約センター四国高速

( 別途 500 円にて購入可能 ) アンケートにご協力頂いた方の中から抽選で毎月 1 名様に島原のお土産 (10,000 円相当 ) をプレゼント 観光施設への入館や店舗での商品購入でスタンプを集めるとオリジナル缶バッジがもらえるスタンプラリー 販売価格 大人 1,000 円 小人 ( 小学 ~

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未来シェア説明資料

みちのりグループ 経営共創基盤 100% 出資 みちのりホールディングス みちのりグループ 100% 出資 福島交通グループ 茨城交通グループ 岩手県北バスグループ 関東自動車グループ 会津バスグループ 湘南モノレール みちのりトラベルジャパン 福島交通 福交整備 福島交通観光 フクコーアド 福交保

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

2 N バスで要件②を満たす系統 1 補助対象地域間幹線バス系統のフィーダー系統 N バスが接続する他市の路線の中において 補助対象地域間幹線系統の指定を受けた 路線は 下記の日進市の路線である 日進市くるりんばす 五色園線 N バスと長久手古戦場駅で接続 上記の路線に接続するN バスの中央循環線

北海道ドライブ観光促進社会実験 実施結果 1 例N 3を表示凡アプリ利用者の属性 実験期間中 1,211 人の外国人観光客が北海道内でアプリ Drive Hokkaido! を利用 ( 実験期間中の全道の外国人レンタカー貸渡台数 19,543 台の約 6% に相当 ) 国 地域別では香港 シンガポー

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

平成29年3月ダイヤ改正について

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News Release 2015 年 3 月 20 日 京都 ~ 関西空港線の増便ならびに市内中心部への経路延長 P 実施予定日 2015 年 4 月 25 日 ( 土 ) P P 実施概要 京都市中心部に停留所を新設 ( 堀川五条 四条烏丸 烏丸御池 ) し 1 便 / 時間を基本とした運行を実

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ご購入 大阪 京都 金沢 津山のバスチケットセンター 三宮バスターミナルチケットカウンター JR なんば ( 湊町バスターミナル ) 東浦 洲本の各乗車券販売センター及び共同運行会社の窓口でお求めになれます ( 乗車券は 1 ヶ月 1 日前の午前 10 時から発売となります ) かけはし号 電話予約

ブランディング

% 4.4% % 5.0% % 4.5% % 2.7% % 2.0% % 3.6% 5.1% 4.5% 2.6% 3.6%

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東京シャトル (Tokyo Shuttle) のダイヤ改正等ついて 1. 実施日 2014 年 7 月 23 日 ( 水 ) 2. 実施内容 (1) 運行ダイヤ関係 1 東京駅発のバスを従来の31 便から54 便に増便 5 時台 ~19 時台に東京駅を出発するバスは毎時 3 便以上での運行となります

新 経営ビジョン (2013~2022) 中期経営計画(2018~2022) の考え方に沿った今年度の具体的な計画が ここで紹介するアクションプラン2018です アクションプラン2018では 中期経営計画 (2018~2022) で策定した各重点項目に基づき 今後 5 年間で取り組む具体的な内容及び

目次 1. 会社紹介 2. Smart Access Vehicle () 3. 背景 研究実績 4. 未来シェアの取り組み 5. 提供サービス 6. 今後の計画 2

平成29年度 地域指定型 実験箇所(今回選定)

参考資料2:外国人向けの交通サービス状況 | 成田国際空港アクセス交通実態調査

第 18-G41 号 2019 年 2 月 20 日 世界に誇る観光地箱根 への挑戦 世界各地から訪れるゲストに 6 つのおもてなし施策をスタート ~ バス停ナンバリング 10 言語の周遊パンフレット導入など ~ 日本有数の観光地 箱根において交通サービスを中心に事業展開している小田急箱根グループで


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160218熊谷市地域公共交通網形成計画(案)

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がらく観光特急 京とれいん雅洛 3 月 23 日 ( 土 ) いよいよ運行開始! 阪急電鉄では 現在京都線で運行している観光特急 京とれいん の 2 編成目となる 京とれいん雅洛 を 3 月 23 日 ( 土 ) より運行開始します ( 土 日曜 祝日のみ ) 京と

件名:宮津与謝エリアを中心とする低額バスの検討について

取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

コンパクトシティ構想 2つの柱 ( 郊外の開発抑制 + 中心市街地の活性化 ) まちなか住み替え事業 や 家賃補助制度 を行っているが 借りたい人はいるが 貸したい人がいない という状況 コンパクトシティという構想だけでは 民間資本は動かない (= 補助金などのインセンティブが必要 ) 中心市街地活

別紙 おもてなしガイド を活用した多言語案内サービスの検証について 1. 駅改札口付近でのご案内について (1) 概要駅改札口付近に小型の音声トリガー再生機を設置し, 各改札口に応じた音声トリガーを配信 この音声トリガーをスマートフォンなどにインストールした おもてなしガイド アプリに 聞かせる こ

2. 徴収率の状況 (1) 合計徴収率 平成 29 年度の市町村税徴収率 ( 全国 ) は 平成 31 年 3 月に総務省より発表される予定 現年課税分と滞納繰越分を合算した平成 29 年度の合計徴収率は 96.0% で 前年度 95.4% より 0.6 ポイント上昇 平成 21 年度 91.3%

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平成 29 年 1 月 13 日観光庁 カテゴリー Ⅱ 以上の認定外国人観光案内所への支援を開始します 二次募集 ~ 訪日外国人旅行者にとって利用しやすい観光案内所の整備を促進 ~ 観光庁は 平成 29 年 1 月 13 日より JNTO( 日本政府観光局 ) が認定するカテゴリー Ⅱ 以上 ( )

プレスリリースひな形

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

Transcription:

第 10 回奈良県地域交通改善協議会 資料 2-2 新たに取り組む主な事業 1 バスロケーションシステムの整備 2 貨客混載 ( 路線バスを活用した貨物輸送 ) 3 自転車の活用 ( サイクルトレイン サイクルバス ) 4 路線バスの再編 効率化 ( 奥宇陀線 ) 5 域内交通の充実 ( 天川村 )

1 バスロケーションシステムの整備 当 70 1 取組方針 目的 奈良交通と連携し 全国や近隣府県に対し大幅に遅れている県内のバスロケーションシステムの整備に早急に取り組み 地域住民や訪日外国人はじめ旅行者等のバス利用環境の向上を図る 事業概要 東京五輪までの 3 年間を 集中整備期間 と位置付け ソフト ハード一体でバスロケーションシステムの整備を進める 整備効果を県内全域に速やかに波及させるため 奈良交通路線バスの全線においてバスの位置情報をスマートフォン ( バス検索サイト ) で提供するサービスを開始するとともに バスターミナルや主要を中心に情報表示装置の設置や Wi-Fi 環境の整備を進める 事業スケジュール サービス提供開始予定時期 奈良市中心部 : 平成 30 年 3 月 ( 近鉄奈良駅 JR 奈良駅に乗り入れる164 系統 ) 奈良市中心部以外の地域 システム開発 整備 バス車両への GP S 車載器設置 取組事項 奈良市中心部 奈良市中心部以外の地域 情報表示装置の整備 平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度 サービス提供開始 ( 平成 30 年 3 月 ) サービス提供開始 ( 平成 30 年 9 月 ) : 平成 30 年 9 月 平成 29 年度設置場所 (15 箇所 ) 停留所設置主体 1 近鉄奈良駅 1のりば 2 近鉄奈良駅 8のりば 3 近鉄奈良駅 9のりば 4 JR 奈良駅 2のりば 5 JR 奈良駅 5のりば 6 JR 奈良駅 6のりば 7 東大寺大仏殿 国立博物館前奈良交通 8 田中町 内 9 春日大社表参道 内 10 奈良市庁前 東向 11 宮跡庭園 東向 12 薬師寺東口 北向 13 唐招提寺東口 北向 14 県庁前 西向 15 東吉野 小さな道の駅 東吉野村 運行情報 近鉄奈良駅 六条山バス位置 16:56 近鉄奈良駅 72 六条山 17:29 近鉄奈良駅 72 六条山 ( 唐招提寺 薬師寺 ) のりば 8 番 ( 前扉から乗車 ) 所要 ( 唐招提寺 薬師寺 ) のりば 8 番 ( 前扉から乗車 ) 所要 時刻 運賃 32 分 運賃 420 円 ( 降車時後払い ) 運行奈良 ( 営 ) 備考平日 ( お盆 8/13~15 と年末年始 12/30~1/3 除く) 17:28 六条山 バス位置情報 スマートフォン ( イメージ ) 情報表示装置 ( イメージ ) 32 分 運賃 420 円 ( 降車時後払い ) 運行奈良 ( 営 ) 時刻 運賃 English 日本語 時刻表 運行情報 バス位置情報 English 現在位置停留所指定観光地履歴 バス位置情報 時刻 運賃 市町村との連携 協働 時刻表 時分は当までの標準所要時分 奈良交通バス運行案内 - Bus Information - 県庁前 Kencho -mae( 西向き 3 番 ) まもなくバスが来ます 県庁前 福智院町 4 分 東大寺大仏殿 国立博物館 4 分 奈良日野国際フォーラム甍前 4 分 春日大社表参道 5 分 情報表示装置の設置 Wi-Fi 環境の整備バスターミナル 主要 病院 教育施設 市町村庁舎等の公共施設 交通結節点 小さな拠点などにおいて 公共 ( 施設管理者等 ) が主体となった整備を検討 ( 例 ) 東吉野村において 安心して暮らせる地域公共交通確保事業 ( 県 1/2 補助 ) を活用し 小さな道の駅 に情報表示装置を設置 ( 平成 29 年 11 月設置予定 ) コミュニティバスへの導入 安心して暮らせる地域公共交通確保事業 ( 同上 ) を活用し 市町村が主体となった整備を検討 ( 例 ) 葛城市において 同事業を活用し バスロケーションシステムを導入 ( 平成 29 年 1 月運用開始 ) 破石町 6 分 春日大社本殿 6 分 1

2 貨客混載 ( 路線バスを活用した貨物輸送 ) 取組方針 目的 路線バスの運行時の空きスペースに貨物を積載することで生産性向上を図るとともに 過疎地域等で低密度になっている貨物輸送の一部区間をバス輸送に代替することで物流事業の効率化等を図る 実施イメージ 宅配事業者 路線バス ( 貨客混載 ) 宅配事業者 ( エリア配達 ) 宅配事業者営業所 配達先 社会実験概要 1 天川地区実施区間 : 洞川線大淀バスセンター 天川川合参画事業者 : 奈良交通 ヤマト運輸 午後の配達便に貨客混載を活用 天川村エリアの配達をカバー 公共交通基本計画推進事業 として 奈良県が実験実施 実施期間は 1 2 ともに平成 29 年 10 月 ~ 平成 30 年 3 月を予定 天川川合 ( 荷下ろし場所 ) 大淀バスセンター ( 積込み場所 ) 貨客混載区間約 27km 洞川温泉 2 奥宇陀地区実施区間 : 奥宇陀線榛原駅 掛西口参画事業者 : 宇陀地域公共交通活性化協議会 ( 宇陀市 曽爾村 御杖村 ) ヤマト運輸 午後の配達便に貨客混載を活用 曽爾村 御杖村エリアの配達をカバー 榛原駅 ( 積込み場所 ) 貨客混載区間約 21km 掛西口 ( 荷下ろし場所 ) 安心して暮らせる地域公共交通確保事業 ( 県 10 /10 補助 ) として 宇陀地域公共交通活性化協議会が実験実施 2

3 自転車の活用 ( サイクルトレイン サイクルバス ) 取組方針 目的鉄道 路線バスに自転車をそのまま積載して移動できるサービスを提供することにより 公共交通の利用を促進するとともに 自転車利用ネットワークを拡大し より広域的な周遊観光の促進による観光振興や住民の行動範囲の広がりによる地域活性化を図る 活用イメージ 市街地 観光地 レンタサイクル 鉄道駅 社会実験概要 サイクルトレイン実施区間 : JR 桜井線天理駅 ~ JR 和歌山線五条駅実施日時 : 平成 29 年 11 月 ~12 月の土 日 祝日のうち 1 日使用車両 : 団体臨時列車の運行 (2~4 両編成を予定 ) 募集人数 : 40~80 名 自転車利用促進事業 として 奈良県が実験実施 サイクルトレイン 自転車積載イメージ 鉄道駅 サイクルバス実施エリア : 明日香地区 ( 奈良交通飛鳥線橿原神宮前駅東口 ~ 飛鳥駅 ) 実施期間 : 平成 29 年 9 月末 ~11 月の土 日 祝日 ( 予定 ) 積載可能台数 : 2 台 ( 車内 ) 公共交通基本計画推進事業 として 奈良県が実験実施 自宅 自転車積載状況 3

4 路線バスの再編 効率化 ( 奥宇陀線 ) 取組方針運行改善策の策定を繰り返しても大幅な状況の改善に至らなかった奈良交通奥宇陀線について 本年 10 月より 3 市村 ( 宇陀市 曽爾村 御杖村 ) で構成する協議会が運営主体となる連携コミュニティバスへ転換し 運行サービスの向上や利用促進 収支改善に向けた取組等を 利用者 地元地域 交通事業者等との連携 協働のもとで 主体的かつ積極的に実施することにより 抜本的な再編 効率化を図る 経緯 診断 改善策経緯 平成 25 年度診断結果 : 収支率が診断基準に未達 (34.1%) 改善策 : 一部減便 ダイヤ改正 ( 最終便の繰り下げ ) 平成 26 年度 診断結果 : 収支率が診断基準に未達 (34.2%) 改善策 : 観光モデルコースの設定による利用促進 平成 27 年度 診断結果 : 収支率が診断基準に未達 (36.9%) 改善策 : 連携コミュニティバスへの転換を検討 平成 28 年度 診断結果 : 収支率が診断基準に未達 (34.9%) 改善策 : 連携コミュニティバスへの転換 貨客混載を検討 検討経緯 平成 28 年 9 月 : 宇陀地域公共交通活性化協議会設立平成 28 年 12 月 ~ 平成 29 年 3 月 : 運行効率化に係る調査 検討 ( 安心して暮らせる地域公共交通確保事業 ( 県 10/10 補助 ) を活用 ) 平成 29 年 5 月 : 連携コミュニティバスへの転換を決定平成 29 年 10 月 : 連携コミュニティバスによる運行開始 ( 予定 ) 実施事業 曽爾高原への路線バス乗入れ検討 路線バスの PR( 路線バスを使ったモデルコースの設定 ) 貨客混載の導入検討 運行ルート 停留所位置の見直しの検討 運行ダイヤの見直し 上限運賃の導入の検討 停留所の待合環境整備の検討 切符 ( 奥宇陀線 曽爾香落渓線で共通利用可 ) の販売の検討 バスマップの作成 配布の検討 モビリティ マネジメントの実施 既存交通資源 ( スクールバス等 ) の有効活用の検討 奥宇陀線路線図 榛原駅 曽爾村役場前 榛原駅 ~ 曽爾村役場前 ( 約 23km) 4

5 域内交通の充実 ( 天川村 ) 取組方針 天川村内の路線バス 2 路線が当該地域の玄関口である下市口駅方面への利便性を優先したルート ダイヤ設定となっており 域内移動が不便な状況となっていることから 地区間を直接結ぶ路線バスの実証運行を行い 域内交通の充実による幹線系統への乗り継ぎ利用者の増加と交通不便地域における移動手段の確保を図る 背景 方針 現状 1 路線バスによる洞川温泉 ~ 天の川温泉の移動が困難 2 洞川温泉 ~ 天川川合の運行本数が少なく 需要の多い洞川温泉方面へのアクセス機会が少ない 実証運行内容 / 目的 1 路線バスによる洞川温泉 ~ 天の川温泉の移動が容易になる 2 洞川温泉 ~ 天川川合の運行本数が増え (4 往復増加 ) 需要の多い洞川温泉方面へのアクセス機会が増加 住民 観光客の域内移動の利便性向上 安心して暮らせる地域公共交通確保事業 ( 県 1/3 補助 ) を活用し 実証運行を実施 運行ルート図 現行路線 下市天川線 ( 下市口駅 ~ 中庵住 ) 3 往復 / 日奈良交通運行 下市口駅 実証運行区間 ( 土日祝日 ) ( 天の川温泉駐車場 ~ 洞川温泉 ) 2 往復 / 日 中庵住 現行路線 洞川線 ( 大淀 BC~ 洞川温泉 ) 3 往復 / 日奈良交通運行 天川川合 天の川温泉駐車場 洞川温泉 実証運行区間 ( 土日祝日 ) ( 天川川合 ~ 洞川温泉 ) 2 往復 / 日 5