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資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

Ⅰ 基本構想の策定 1 策定の趣旨魚津市では 平成 14 年から毎年 1 か所ずつ分娩施設の休業等が続き 平成 18 年 8 月には 市内には分娩できる施設がなくなりました 以来 魚津市民や里帰りされる方々は 止むを得ず市外で出産せざるを得ない状況となっていました この間 多くの市民からは 市内で安

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< HTLV 1 ウイルスについて > HTLV 1 ウイルスはヒト T 細胞白血病ウイルス 1 型と呼 ばれ 成人 T 細胞白血病などの原因であることが分かっています 日本は先進国の中でHTLV 1 抗体の陽性者が最も多く 100 万人を越えています 西日本に多くみられましたが 人口の移動とともに

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

2016 年 12 月 7 日放送 HTLV-1 母子感染予防に関する最近の話題 富山大学産科婦人科教授齋藤滋はじめにヒト T リンパ向性ウイルスⅠ 型 (Human T-lymphotropic virus type 1) いわゆる HTLV-1 は T リンパ球に感染するレトロウイルスで 感染者

はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 ) 25 年 ( 未就学児 )) < 平成 20 年 > 無回答 2.9% < 平成 25 年 > 無回答 %

始前に出生したお子さんについては できるだけ早く 1 回目の接種を開始できるように 指導をお願いします スムーズに定期接種を進めるために定期接種といっても 予防接種をスムーズに進めるためには 保護者の理解が不可欠です しかし B 型肝炎ワクチンの接種効果は一生を左右する重要なものですが 逆にすぐに効

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

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3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

相模女子大学 2017( 平成 29) 年度第 3 年次編入学試験 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 栄養科学部健康栄養学科 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の

平成18年度標準調査票

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

8. 妊娠期から育児期まで継続したケア 9. 他職種 他施設等との連携 2. 助産師に求められる実践能力 助産師の役割と機能を踏まえ 助産師に求められる実践能力として 下記の4つの能力を設定した Ⅰ. 助産における倫理的課題に対応する能力 Ⅱ. マタニティケア能力 Ⅲ. 性と生殖のケア能力 Ⅳ. 専

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

スライド 1

日本における「カンガルーケア・ガイドライン」

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多くの大学においては 新入生のオリエンテーション時やサークルの代表者に 未成年者の飲酒の防止と イッキ飲み 等過剰飲酒の禁止に関する指導や啓発が行われています また 平成 27 年度からは 県保健所 精神保健福祉センター等が中心となり 大学生向けのアルコール健康障害や適正飲酒の知識に関する出前講座を

< 目次 > Ⅰ 基本構想の策定 1 策定の趣旨 2 基本構想の位置づけ 3 現状と課題 めざす姿 4 基本理念 5 基本方針 6 基本方針を実現するために 7 新施設のイメージ Ⅱ 各機能の概要 1 分娩できる施設 ( 産科施設 ) (1) 整備の背景 (2) 整備の概要 (3) 新生児への対応

37 4

会場対象者申込み方法 刈谷市保健セン初妊婦とその夫保健師 助産師 保育士電話または来所で予約ふれあい遊び 沐浴体験 妊婦体験 ハイリスク者向け事業 ( 多胎児 外国人 転入者対象 MCG 等 ) 名称時期 回数会場対象者申込み方法 マタニティサロン 広場等 名称フレッシュ ママクラスマタニティーサロ

産科のご紹介 私たちは 安心 安全を基本とし アットホームな雰囲気で自然分娩を目指し ここで産んでよかった と思っていただけるような心の通ったお産ができるようあなたと共に取り組んでいきます 当院でのお産について 自然分娩を基本とします 会陰切開 陣痛促進剤は医学的に必要と認めた場合にのみ行います 自

CQ2. 単胎児分娩後の高年初産婦において 母乳育児を推進するための産後 1か月までのケアは何か 希望する授乳方法を確認し 母乳育児に対するモチベーションが高まるように支援する 分娩様式にかかわらず出産当日からの母子同室ができるように支援する ただし 母親 の疲労状態に配慮しながらすすめることが必要

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

第 7 章栄養方法の選択について Ⅰ 栄養方法の選択に関する説明と留意点 HTLV-1 母子感染の経路としては 母乳を介する感染が最も関与していると考えられているが 母乳感染を予防する方法は それぞれに特徴と留意点を有している また HTLV-1 キャリアであるという説明を受けた妊婦は 自身の AT

3 母子保健事業の量の見込みと提供体制 1 安心して妊娠期を過ごし出産を迎えることができる 親になるための準備と産じょく期の支援 子どもや母親の健康の確保 (1) 母子健康手帳の発行 現状と課題妊娠 出産期から子育てまでの途切れない支援の出発点として 母子健康手帳の交付を保健師が行うことで 妊婦の健

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

産前 産後ママの体と心のケアです 赤ちゃんを預けてママだけの参加も大歓迎! 動きやすい服装でご参加ください 日時開催場所申込期間定員 10 月 21 日 ( 月 ) 午前 10 時 30 分 ~11 時 30 分渋江児童館 9 月 30 日 ( 月 )~10 月 20 日 ( 日 ) 先着 10 組

01表紙福島

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平成 30 年 2 月号 2 皆で支える地域医療シリーズ周産期医療の現状と取り組み医療機関と地域住民が手を取り合ってより良い地域社会を築いていくためにできることをシリーズで考えていきます 今回のテーマは 妊婦の産前と産後の期間をみる 周産期医療 です 市内の周産期医療に関わる方々のお話などを通して

併せて 妊娠 出産 更年期など女性特有の生涯にわたる健康問題を気軽に相談できるよう 対 応を充実させる必要があります はじめての子どもが生まれる前に 赤ちゃんの世話をしたことがある割合 (25 年度と 20 年度の 比較 ) 横浜市利用ニーズ把握のための調査 ( 平成 20 年 ( 市民意識調査 )

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院医療に係る安全管理のための指針 第 1 趣旨本指針は 医療法第 6 条の10の規定に基づく医療法施行規則第 1 条の11 の規定を踏まえ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院 ( 以下 センター病院 という ) における医療事故防止について組織的に

A5 定刻に評価するためには その時刻に責任をもって特定の担当者が評価を行うことが必要 となる Q6 正看護師 准看護師 保健師 助産師以外に医師 セラピストなどが評価してもよいか A6 よい ただし 医療職に限られ 評価者は所定の研修を修了した者 あるいはその者が実施した院内研修を受けた者であるこ

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Ⅲ 各種施策及び事業の動向 第 1 妊娠 出産期から乳幼児期にかけての子育て支援 4 乳児健康診査 (1) 根拠法令等 母子保健法 厚生省児童家庭局長通知 仙台市乳児健康診査実施要領 (2) 制度の概要 事業目的 対象者 実施機関 一般健康診査 精密健康診査 乳児の心身の異常を早期に発見し, 早期に

市町村名 岡崎市 窓口 岡崎市保健部健康増進課 住所 岡崎市若宮町 2 丁目 1 番地 1 電話 FAX URL

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井上 富岡 梅﨑 流山陽論叢 : 妊婦が希望する妊娠中の母乳育児支援第 22 巻 (2015) か月では完全母乳栄養の母親は 46%,3 か月では 38% まで減少するという報告がある 1) これまで母乳育児の継続を阻害する要因に関する報告は多くなされており, その主な要因として, 母親自身および母

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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

臨床研究の概要および研究計画

平成18年度標準調査票

当院人工透析室における看護必要度調査 佐藤幸子 木村房子 大館市立総合病院人工透析室 The Evaluation of the Grade of Nursing Requirement in Hemodialysis Patients in Odate Municipal Hospital < 諸

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

中にいる間 その子どもたちに影響をして小さく生まれてくる そして この小さく生まれてきた子というのは 将来 肥満とか糖尿病 脂質異常症等の いわゆる生活習慣病を発症しやすくなっていることが知られるようになっております わが国の低出生体重児は 2005 年に向けて大体 10% ぐらいに上がってきており

妊婦健診 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 3.5 回 ( 助産師外来 ) 第 4 回 第 5 回 第 6 回 時 期 妊娠 12 週前後 妊娠 16 週前後 妊娠 20 週前後 妊娠 22~23 週前後 妊娠 24 週前後 妊娠 26 週前後 妊娠 28 週前後 目 的 妊娠前期検査 基本健

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

Taro-4

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

Slide 1

ふくじゅおもて面1

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

タイトル

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

助産実践能力習熟段階 ( クリニカルラタ ー ) * レベル Ⅲ 認証制度について 日本助産実践能力推進協議会 * 助産実践能力習熟段階 ( クリニカルラタ ー ) :CLoCMiP(Clinical Ladder of Competencies for Midwifery Practice) 1

赤ちゃんにやさしい病院 (Baby friendly hospital) の認定を受けました平成 19 年に WHO/UNICEF から 赤ちゃんにやさしい病院 (Baby friendly hospital: BHF) の認定を受けました 当院では 母乳育児を通して豊かな母子関係を育むことを目的と

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DOTS 実施率に関する補足資料 平成 26 年 12 月 25 日 結核研究所対策支援部作成 平成 23 年 5 月に改正された 結核に関する特定感染症予防指針 に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること 院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療

2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること

Microsoft Word ・Ver2 シンポジウム案内・プログラムVer docx

お子さんの成長にあわせ お母さんの食生活を見直してみませんか? お子さんの成長にあわせて あなたの食生活をかえるチャンスがあります 3 か月 か月 か月

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

30 前回母乳歴 妊 匝 ケ月まで トラブル 度 母乳 し あり 混合 人エ 母乳に対する意臓 b 冒開通 皿a 乳房型 乳房図 亀裂 水泡 乳房の 状態 眉平 略没 大 め 乳口大きめ 小さめ 血乳 乳輪浮置 伸鼠性 直母困難 浅飲み ゆがめ飲み 分泌過多 分泌不足 乳房発赤 乳萬硬結 幾乳間隔



胎児計測と胎児発育曲線について : 妊娠中の超音波検査には大きく分けて 5 種類の検査があります 1. 妊娠初期の超音波検査 : 妊娠初期に ( 異所性妊娠や流産ではない ) 正常な妊娠であることを診断し 分娩予定日を決定するための検査です 2. 胎児計測 : 妊娠中期から後期に胎児の発育が正常であ

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ

福島病院周産期母子医療センターのご案内 福島病院周産期母子医療センターのご案内 1 産科部門 2 産婦人科外来 2 母親学級 両親学級 4 お産がはじまったら 6 新生児部門 9 新生児集中治療室 9 母乳育児のよいところ 12 おっぱいを上手にあげるために 14 母乳育児 Q&A 15 赤ちゃんに

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【訂正版】出産・育児に関する実態調査2016」発表。約8割が「自然分娩」で出産し、約4人に1人は立ち会い出産を実施。若い人ほど立ち会い出産を経験する割合が高い。出産時の入院・分娩費用は平均42.5万円

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時期場面子ども自身の問題 乳 児 期 乳児訪問 1~2 か月訪問 乳児健診 (3~4 か月 7~8 か月 10 か月 ) 健診時に要チェック項目がある ( 体重増加が悪い 先天性の疾患がある等 ) 既往歴がある ( 硬膜下血腫 頭蓋骨骨折 ) 気持ちを苛立たせるような泣き声 あやしても泣き止まない

栄養表示に関する調査会参考資料①

15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

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こうすればうまくいく! 薬剤師による処方提案

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乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

歯科中間報告(案)概要

Transcription:

第 6 回母乳育児支援研修会 母乳育児の第 1 歩から 赤ちゃんにやさしい病院 認定へ 母乳育児成功のための 10 カ条の日本の実践を学ぶ ステップ 1 1) 基調講演 : 母乳育児がヒトにもたらすもの 私たちはどうやって人になったか 吉永宗義 ( 小 ) 日本母乳の会研修委員会委員長 日本赤十字九州看護大学 日本における母乳育児の推進は急速にではありませんが 着実に進んでいます しかし 一方では母乳育児という言葉を聞くだけで拒否反応を示す医療関係者がいることも事実です その方々も 母乳育児に反対しているのではありません 母乳育児を進める方法に異議を唱えていることが多いようです 私たちは 母乳育児率を上げることが最終的な目的ではありません 母乳育児を行うことによって 世界のすべての人たちが幸せになることが目的です その中には WHO いうように乳幼児の健康が改善されれば幸せになる場合もあるでしょう では 日本ではどうでしょうか? 健康問題もさることながら 人を育てる視点から母乳育児をとらえることが重要ではないでしょうか? そのための母乳育児支援であれば 母乳育児を推進する際に遭遇するいろいろな問題 批判を乗り越えてみんなが納得できる活動ができると思います 2) なぜ 施設 病院全体で母乳育児に取り組む姿勢が必要なのでしょうか 中野隆 ( 産 ) 日本母乳の会研修会委員 富山県立中央病院 母乳育児支援は 施設で始まり地域や社会の中でさらに育まれ 継続されていくものです したがって 施設での母乳育児支援はその後のより充実した支援を継続するための基盤となります そのためには 母乳育児成功のための 10 か条の遵守が基本です スタッフや妊産婦さんへの教育 啓蒙にはじまり バースプランに基づいた主体的分娩 早期母子接触 頻回授乳 母子同室 自律授乳に至る過程を支援し 母乳育児に対する母親の自立を促し地域に帰っていただくことになります 地域に戻られてからのエモーショナルサポートの一環として 電話相談 2 週間健診 1 か月健診など施設としての役割はかなり大きいものがあります なにより重要なことは 施設は赤ちゃんが偏見やハンディキャップのない人生の旅立ちへの支援をする極めて重要な場所であることです そのためにも スタッフの教育 啓蒙は母乳育児支援の根幹にあたる部分であります

ステップ 2 出産直後の新生児ケア 3) 赤ちゃんと母乳 ; 栄養 免疫の視点から 赤ちゃんの不思議にせまる 永山善久 ( 小 ) 新潟市民病院新生児内科 イノチェンティ宣言に謳われているように 6 カ月までの赤ちゃんはお母さんの母乳以外何にも必要としません それは 母乳が完全栄養だからです 母乳の利点は 枚挙に暇がないほど挙げられます 1 炭水化物の 95% が乳糖ですが 乳糖は単にエネルギー源になるだけでなく カルシウムの吸収を高め また腸管のビフィズス菌の繁殖を助ける働きもあります 2 蛋白質はカゼインとホエイに分けられますが その比が4:6でホエイが多くなっています ホエイにはαラクトアルブミンや機能性蛋白であるラクトフェリンや成長因子 免疫グロブリン サイトカイン 酵素などが含まれます 乳児では準必須アミノ酸であるシステインやそれから合成されるタウリンも多く含まれています 3 脂肪には トリグリセリド コレステロール リン脂質や DHA AA などの多価不飽和脂肪酸などがバランスよく含まれています 何よりも脂質の消化が苦手な新生児が利用できるように胆汁酸活性リパーゼが同時に含まれています 免疫 感染防御の面からは 4 分泌型 IgA が初乳には多く含まれています また 母児が一緒にいることによって 周りの環境にいる抗原から分泌型 IgA でいつも守られています 5 免疫グロブリン以外にもマクロファージやリンパ球などの免疫担当細胞が母乳中には含まれています 6ラクトフェリン リゾチーム オリゴ糖 ムチンなども抗菌物質として働きます 赤ちゃんも母乳を飲むための準備を胎児期から着々としています そのひとつが消化管ホルモンの分泌細胞である基底顆粒細胞が集合している 瀬木の帽子 です これにはパラニューロンの提唱者である藤田先生と山内先生の間で解釈をめぐって心の交流があったというエピソードがあります 当日はみなさんと一緒に 栄養 免疫の視点から母乳を考えてみたいと思います 4) 早期母子接触から母子同室へーその意義と安全に行うための工夫 林時仲日本母乳の会研修委員北海道療育園 1. 早期母子接触と母子同室の意義 母乳育児を成功させるための10ヵ条 の第 4 条と第 7 条では 生後 30 分以内に初回授乳を実施し 母子は出産直後から一緒にするように求めている その理由は早期母子接触 (early skin to skin contact, STS) と早期授乳 そして出生直後からの母子同室が母乳育児を成功させるための極めて重要な支援だからである さらに母子関係の確立 感染防御など数多くの長所があることから 我々はこれらを積極的に行わなければならない 2. 早期母子接触は危険な行為ではない STS は危険な行為であると誤解され これを取りやめる施設も出て来ている しかし その後の調

査研究から STS そのものが急変例の直接の原因とは考えにくく STS を実施していてもいなくても発症する早期新生児期に特有の病態をみている可能性が高いことが明らかとなった 3. 安全に行うための工夫と実践そこで我々が行わなければならないことは 正期産新生児は急変するものと認識しまた国民にも周知したうえで 安全に実施できるような方策を講じることである 具体的には十分な説明と同意 実施基準や手順などの策定と遵守 母親と協働した注意深い観察と観察法の標準化 蘇生法の習熟などである さらに十分な看護要員を配置するなど 正期産新生児も一人の患者として診療を受けられるような制度的基盤や経済的基盤の整備も不可欠である 手間やお金はかかっても次世代を手塩にかけて育てるという心意気が我々に求められている 5) 赤ちゃんの環境と補足 医学的適応を考える - 黄疸 脱水 低血糖 依田卓 ( 小 ) 日本母乳の会研修委員練馬光が丘病院 本来 新生児は母乳のみで育てることができ 補足はほとんど必要性がありません しかし 乳汁分泌や新生児哺乳不足に対して充分な理解がないために 不必要な補足が行われているのが現状です 現在 多くの施設は 補足の基準として体重減少率 排尿回数 血液検査などの数値的な変動を中心として用いられています しかし 生まれたばかりの新生児は 在胎週数 出生体重 分娩時状況が同じではありません 新生児を取り巻く環境は 個々で異なります 従って 全ての新生児を同じ基準で図ることはできません 補足を考える際も同様で 大切なことは個別性です そのためには 乳汁分泌を理解し 出生後の新生児の知っておく必要があります ここでは 以下のことについて説明します 1. 乳汁分泌について 1 乳汁分泌の推移 2 乳汁分泌を遅延させる因子など 2. 新生児側について 1 新生児の哺乳量 2 哺乳量不足と補足 3 新生児の黄疸 脱水 低血糖についてこれにより 不必要な補足が防げれば幸いです

ステップ 3 妊娠中からの母親のからだと心のケア 6) 世界と日本の母乳育児の共通点と文化の違いを知って 母乳育児支援を考える 永山美千子日本母乳の会研修委員フリージャーナリスト 1. 母乳育児推進の運動について当たり前のはずである母乳育児がなぜ 世界的な運動となったのか 母乳育児成功のための10カ条の制定 BFHI 認定運動の背景 日本の母乳育児運動の動き 2. 母乳育児環境の違いを知り 母乳育児支援を行う母乳育児は人間として子どもを育てる基本であり 世界中変わることはないが 育児は文化の一環であることを踏まえて 母乳育児支援を進めていく必要がある 世界の実情を見て グローバルスタンダードをどう捉え 日本に当てはめていくかを考える 入院期間と母乳育児 身体感 とりわけ乳房に対する文化の違いによる母乳育児支援 助産師の仕事と分業細分化 母乳育児と母乳栄養の考え方 グローバルスタンダードと文化 文化の違いから生まれる母乳育児支援 3 先進国 BFHI 会議からの報告 4 妊娠 出産 授乳中の母親の心身の状態を知る母親達に母乳育児の知識を教えることは重要であるが 授乳中の心身の状態に会って教えられないと母親達に伝わらないことが多い それはなぜか 欧米との身体観の違い 知識はいつ どのように伝えるか 母親たちに伝わるということの見直し

7) 母乳育児のための 妊娠中の準備 - 妊娠中からのイメージ作りとケアの実際 - 聖マリアンナ看護専門学校非常勤講師助産師飯田ゆみ子はじめに妊娠中は スムーズに母乳育児を開始するための準備期間としては重要な時期である 多くの妊婦が 出産に向けた心身の準備は行っているが その後の育児に向けての取り組み ( 殊に母乳育児について ) は少ないと言える 特に産後早期の自律頻回授乳を乗り切るためには 妊娠中からのイメージ作りが重要である 妊娠 出産は 長い間自分の身体からの感覚の情報をキャッチするという生活習慣から遠ざかって来た女性が 自分の身体の中で起こっている事を素直に感じ 表現するよい機会である 妊娠をきっかけに日常の生活習慣や食生活を見直し 子育て環境の改善など社会に向けて活動し始める例もある一方で 受身の妊婦も多いのが実情である 現代の日本では 母乳育児が伝承されてこなかったため 新たな母乳育児文化を作る必要がある そういう観点にたって 妊娠中からのイメージ作りやケアの実際と BFH 施設における実践状況について述べる 1. 妊娠中からのケアの必要性と目標 1) 医療モデルとケアモデル 2) 母乳育児における支援者の構えコミュニケーションの基本や 支援者としてのありよう 2. 妊娠中からのイメージ作り機会や場面 方法 内容 3. 妊娠中の具体的なケア観察の時期 内容 手入れ 4.BFH 施設における実践状況平成 21 年の調査結果から

8) 出産後の母子のからだとこころのケア 倉富明美 ( 助 ) 日本母乳の会研修委員九州医療センター 1. 母乳育児の理想と現実 1) 妊娠中からの意識付けの重要性 母乳育児へのイメージ化をいかに作っていくか 産後に出てくる言葉 母乳ってこんなに大変なんて 産んだらでると思ってた 2) 見守り 支えの姿勢 2. 授乳の仕方の指導 3. 頻回授乳への支援 1) 母児同室の意義 2) 頻回授乳へのスタッフの意識のすり合わせ 4. 母乳育児に携わるスタッフ教育

ステップ 4 なぜ 赤ちゃんにやさしい病院 BFH 認定をめざすのか めざせ BFH 9)BFH 施設認定に向けた道のり 個人の取り組みを いかに施設認定へつなげるか 桑間直志日本母乳の会研修委員富山赤十字病院 1. BFH 施設認定はボトムアップの取り組みである必要がある 個人の取り組み 部署 : 病棟 外来での取り組み 施設での取り組みという流れが大切 2. 個人の取り組み 母乳育児支援研修会や各種母乳育児学習会への参加 : 母乳育児支援に関する知識の習得 個人のスキルアップ 個人が得た母乳育児支援に関する知識を病棟へ広める 早期母子接触や完全母子同室の開始につながる 母乳育児ワークショップへの参加 ( 特に医師と共に参加すること ) 部署 : 病棟 外来での母乳育児支援に対する活動の大きな推進力となる 母乳育児シンポジウムに参加し他施設での母乳育児支援の取り組みを参考にする 自施設での母親教室 妊婦健診 助産師外来 母乳外来の改善 2 週間健診 自助サークル等の立ち上げに役立つ 3. 個人の取り組みから部署 : 病棟 外来での取り組みへ 院内母乳育児学習会の開催や病棟でのチームカンファレンス 病棟 外来全体のレベルアップ 4. 部署 : 病棟 外来での取り組みから施設全体での取り組みへ 母乳育児推進委員会の設置 院長等 病院のトップが構成員として入ると施設全体としての活動が迅速かつ円滑に行うことができる 近隣に BFH 認定施設があれば その施設での取り組みを参考にする 母乳育児推進委員会を中心に施設として 母乳育児成功のための 10 か条 達成をめざす 院内講演会の開催 新規採用職員研修会 医局会等で BFH に対する取り組みの周知徹底 施設職員全体の母乳育児支援に対する意識向上 BFH 認定が施設の行動目標となれば それに向けた病棟 外来等の施設 設備の改善も容易となる 以上の活動で 10 か条 を満たすことができれば BFH 施設認定となる

10)BFH 認定後におきやすい問題点と対応 母乳育児支援をして お産も変わり ました 佐藤文彦 ( 産 ) 日本母乳の会研修委員山形市立病院済生館 BFH めざして 10 ケ条に基づいて色々なことを改善し 学んでいくと しっかりとした母乳育児支援ができるようになり この過程はスタッフが一丸となり楽しいとも思える時期です この過程で母乳育児支援に積極でない人 抵抗する人をどうやって聞き込むかを考えてみたいと思います BFH に認定されると 物心とも充実し 母乳育児支援をしているという自覚がみんなに根付きます しかし 年数が経過してくると 医師の移動に伴って 母乳育児支援に障害のある指示が医師から出ることがあります また スタッフのモチベーションの低下 移動でぶれが生じて母乳育児継続に支障が出てくることもあります これを乗り越えるのは しっかりとした母乳育児支援への熱意 方法論を持つことではないでしょうか また 当院では母乳育児支援を進めていくとともに お産のやり方 お産に対する気持ちが劇的に変化していきました 母乳育児に影響を与えないお産とは と考えていくと 医療介入の少ない 自然なお産 お母さんがすぐに赤ちゃんに向き合え 育児への意欲が湧くお産が望ましいと思われました この取り組みについてもお話したいと思います 母乳育児はお母さん 赤ちゃんを育てますが 病院 施設 お産も育てると感じました