報道発表

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に個人 企業情報が残っているか否かの調査等を行うこととし 今回は 中古乗用車に実 装されていた HDD ナビゲーション装置 を評価しましたので その結果をご報告申し上げ ます (1) 個人 企業情報の消去 破壊を前提としたリユース ( リペアメントを含む ) リサイクルの推進を目指すガイドラインの策

報道発表

資源有効利用促進法に基づく自主回収及び再資源化の各事業者等による実施状況の公表について

2 回収台数の推移 回収台数の推移 1, 回 収 台 数( 千 台)30

2 回収台数の推移 (2) 再資源化実績 1 平成 22 年度実績 製品区分 処理量 (t) 処理台数 ( 台 ) 再資源化量 (t) 再資源化率 (%) 法定目標 (%) 1, ,617 1, (1,935) (171,493) (1,488) (76,9) 50 46

2 回収台数の推移 (2) 再資源化実績 1 平成 23 年度実績 製品区分処理量 (t) 処理台数 ( 台 ) 再資源化量 (t) 再資源化率 (%) 法定目標 (%) 1, ,907 1, (1,964) (181,617) (1,495) (76.1)


目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る


( お知らせ ) 家電メーカー各社による家電リサイクル実績の公表について 参考資料 4 平成 19 年 6 月 12 日 ( 火 ) 環境省大臣官房廃棄物 リサイクル対策部企画課リサイクル推進室直通 : 代表 : 室長補佐 : 相澤寛史 ( 内線

<4D F736F F D208E9197BF342D315F93DE97C78CA794708AFC95A88F88979D8C7689E65F89FC92E C456312E332E646F6378>

報道発表

1 計画策定の意義 私たちが暮らす現代社会は これまで快適で潤いのある生活環境を築くため 大量生産 大量消費 大量廃棄という使い捨てのライフスタイルを恒常化させてきた それに伴い排出される廃棄物は 多様化 増大化を続けたため 処理場や処分場の確保は次第に困難になり 廃棄物処理を取り巻く環境は厳しくな

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事例2_自動車用材料


参考資料2 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 2016年

資料 4 平成 26 年報告書に提言された取組のうち 回収率目標達成アクションプラン以外の取組状況について 平成 29 年 12 月 4 日 経 済 産 業 省 環 境 省

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

12年~16年

岸和田市分別収集計画

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Microsoft Word - 02参考資料_89九州(260324).docx

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24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

資料3    既存品目の再商品化等について

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Microsoft Word - 様式2-8 産廃処理計画

産業廃棄物の処理に係る管理体制に関する事項 ( 管理体制図 ) ゼロエミッション推進体制 ( 第 2 面 ) 滋賀水口工場長 定期会議事務局会議 1 回 /W 担当者会議 1 回 /M 推進報告会 1 回 /2M 推進責任者 : 工務安全環境部長 実行責任者 : 安全環境課長 事務局 中間膜製造部機

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な

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資料 3 1 ごみ減量化についての課題分析 1) 原因の抽出 課題 : どうして 家庭ごみの排出量が減らないのか? ごみが 減らな い原因 1 使い捨て製品やすぐにごみになるものが身の回りに多い 2ごみを減らしたり リサイクルについての情報が少ない 3 分別収集しているごみの品目が少なく 資源化が十

川口市環境基本計画 .indb

廃棄物・リサイクル部会小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会使用済製品中の有用金属の再生利用に関するワーキンググループ産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会合同会合

新座市分別収集計画

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212 年までの出荷見通し 212 年のイメージスキャナの出荷見通しは, 以下のとおりである 212 年イメージスキャナ市場 台数 (29 年比 ) 金額 (29 年比 ) 国内出荷と輸出を合わせた総出荷 266 ( 4% 減 ) 596 億円 (3% 増 ) コンシューマ向けスキャナ 171 (



目標を達成するための指標 第 4 章計画における環境施策 一般廃棄物焼却量 ( 家庭 事業所 ) ごみ 資源物の総排出量 平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200

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計画の策定にあたって 本計画は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第 6 条第 1 項の規定される網走市における一般廃棄物処理に関する基本計画です 網走市では 平成 4 年に策定した基本計画に基づき ごみの減量化の推進 リサイクルセンターや最終処分場を整備するとともに 平成 16 年度にはごみ処理の

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

再生材料や部品の利用促進を具体的に進めていることから その努力を示すものとして 本規格では マテリアルリサイクル及びリユースのみを対象としている 機器製造業者が直接その努力に関わるという 観点からも 本規格では 再生資源をマテリアルリサイクルのみに限定している Q5) 自らが資源循環利用をコントロー

様式第二号の八 ( 第八条の四の五関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画書 令和元年 5 月 30 日 松山市長殿 提出者 住所 広島市中区中町 8 番 6 号 氏名 株式会社フジタ 広島支店 執行役員支店長安東則好 ( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号

朝日町分別収集計画

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大阪産業大学経営論集第 13 巻第 1 号 用をうけてリサイクルが行われている 1 しかし 使用済み携帯電話については 通信業者および通信機器製造業者がモバイル リサイクル ネットワークという組織を構築し 携帯電話専門店が自主的に回収し リサイクルしているが 2010 年度の回収実績は約 734 万

第 2 節廃棄物の排出 処理状況 1. 排出から処理 処分までの流れ (1) 発生量及び平成 22 年度の1 年間に県内で発生した産業廃棄物の発生量は 1,814 千トンであり 有償物量は 153 千トン は 1,661 千トンとなっている を種類別にみると が 6,638 千トンと最も多く 次いで

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様式第二号の十四 ( 第八条の十七の三関係 )( 第 1 面 ) 特別管理産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 7 月 20 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県安芸高田市甲田町下甲立 1624 湧永製薬株式会社広島事業所 代表取締役 湧永寛仁 電話番号

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効果 1 環境負荷の削減効果 リデュース 従来行われている洗浄排水の 無害化放流 方式を, めっき工程毎に設置 した 可搬式ボンベ型イオン交換樹脂塔 によって, 洗浄排水を精製循環使用し, クロ ーズド化する リユース 飽和したイオン交換樹脂塔は集中再生施設に搬送 再生し, 再生した樹脂塔 を使用工

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 14 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県府中市本山町 佐々田土建株式会社 代表取締役三島俊美 電話番号 廃棄物の処理及び清掃

設備立体図 リデュース 発生 排出抑制 リユース 再利用 1次熟成槽 リサイクル 予備混合機 再生利用 再資源化 発酵槽 生ごみ混合機 事務所 生ごみ混合機 機械設備 最大処理能力 設備概要 生ごみ 1 000kg 日 剪定枝 1 250kg 日 生ごみ混合機 1 軸混合型 2 670kg 日 発

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 5 月 18 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県三原市須波 1 丁目 23-8 藤井建設 代表取締役藤井啓文 ( 法人にあっては, 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号 (08

食品廃棄をめぐる現状

表紙

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P179 P179 P181 P182 P183 P184 P185 P186 P187 P188 P189 P189 P191 P192 P193 P194 P195 P195 P197 P197 P209 P209 P199 P199 P201 P202 P210 P210 P203 P203

別紙 フロン排出抑制法に基づく平成 28 年度のフロン類の再生量等及び破壊量等の集計結果について 環境省 1. 再生量等の集計結果 (1) 再生量フロン排出抑制法に基づき第一種フロン類再生業者から報告のあった平成 28 年度におけるフロン類の再生量の合計は約 1,248 トンであり 平成 27 年度

2. 環境へのへの負荷負荷の状況 ( 取りまとめりまとめ表 ) 環境への負荷 単位 年 年 年 1 温室効果ガスガス排出量 二酸化炭素 Kg-CO 2 ( ( ) ) Kg-CO 2 -CO 2 2 廃棄物排出量及び ) 廃棄物最終処分量 一般廃棄物 ) 最終処分量 ) 産業廃棄物 ) 最終処分量

平成 27 年度一般廃棄物処理等の概要 出典 : 一般廃棄物処理事業実態調査 < 平成 27 年度実績 > ( 環境省大臣官房廃棄物 リサイクル対策部廃棄物対策課 )

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〔表紙〕

< 目次 > 飯山市の今後のごみ減量施策のあり方について答申 1 諮問書 ( 写し ) 6 答申資料編 7

産業廃棄物の種類 : 汚泥 事業者コード : 8JS 地域コード : 事業者コード J で始まる全 桁コード が不明の場合 事業所名称を記入ください 単位 : +8 自ら再生利用を行った量 自ら熱回収を行った量 + 自ら埋立処分又は海洋投入処分を行った量 全処理委託量 優良認定処理業者への処理委託量

CONTENTS

スライド 1産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会(第16回)中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会小型電気電子機器リサイクル制度及び使用済製品中の有用金属の再生利用に関する小委員会使用済製品中の有用金属の再生利用に関するワーキンググループ(第1回)合同会合 資料7 パソコン3R推進協会提出資料

様式2-14特管処理実績

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Microsoft Word - 産業廃棄物処理計画書(平成27年6月提出分)

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タイトル


お知らせ

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様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 29 日 広島県知事 様 提出者 住所 広島県尾道市美ノ郷町本郷 氏名 日東電工株式会社 尾道事業所 事業所長岡田和之 電話番号 廃棄物の処

社団法人日本生産技能労務協会

政策課題分析シリーズ14(本文2)

1. 小型家電の回収量目標の考え方 1


Microsoft Word ミル消費報告2014

事業ごみの減量に関する

様式第二号の二(第八条の四の四関係)

A. 1 管理責任者に変更がない場合書面で ( 書式はありません ) 速やかに所有者の住所 氏名 電話番号及び管理責任者に変更がない旨お知らせ下さい 2 管理責任者に変更がある場合書面で ( 書式はありません ) 速やかに所有者変更の旨お知らせいただき 30 日以内に 管理責任者選任届 を提出して下

平成○○年○○月○○日

目次 LCA 実施委託概要 3 LCI 結果 製品データシート 8 リユース食器 PSP トレイライフサイクルフロー 13 参照資料

一般社団法人鉛蓄電池再資源化協会 (SBRA) 設立の経緯 : 鉛蓄電池再資源化協会は 平成 16 年 10 月 1 日に国内電池メーカー 4 社 ( 当時 5 社 ) と社団法人電池工業会 ( 略称 BAJ) とが基金を拠出して有限責任中間法人として設立 平成 21 年 6 月に名称を 一般社団法

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品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバ

家庭ごみ有料化制度の 導入是非の検討について

Transcription:

報道発表 平成 27 年 9 月 24 日 我が国の 都市鉱山 である使用済情報機器からの資源回収再利用量が 平成 26 年度は前年度比 8% 増で 2 年ぶりに増加 ~RITEA 年次実績調査結果を発表 ~ - 回収台数の増加と多数の情報機器製品分野での装置平均重量の下げ止まりがあり 平成 26 年度は 都市鉱山 から 合計 7,550トン ( 前年度比 8% 増 ) を資源 ( 資源再利用量 ) として回収 リサイクル ( 再資源化 ) を目的に回収した情報機器回収合計台数は 105 万台 ( 前年度比 18% 増 ) - 資源回収技術の向上もあり 平成 26 年度の情報機器からの資源再利用率は 当協会が集計調査の開始後最高値である昨年度と同じ高水準の89.5% を達成 特に 貴金属は 金 を当協会調査開始後最高量となる300kg( 前年度比 20% 増 ) 銀 を 1.8トン ( 前年度比 63% 増 ) それぞれ資源回収 一般社団法人情報機器リユース リサイクル協会 (RITEA) 我が国ではパソコンや携帯電話等を中心に情報機器が大量に製造 販売されており その普及 利用が拡大すると共に 使用済情報機器が急増していることから 3R( リデュース リユース リサイクル ) への対応が重要となっています 今日では 買い替えユーザーの増加の他 リユース ( 再使用 ) に対する認知が高まっており 情報機器リユース市場が拡大しています 一方 従来から使用済情報機器については 企業等からの物件を中心に 回収後には廃棄物として焼却や埋め立て処分されていることが 今日でも見られています しかし 最近では 都市から大量に排出される使用済電気製品等に含まれている貴金属 希少金属 ( レアメタル ) 等を資源鉱山に見立てた 都市鉱山 という言葉が大きな話題になっています 情報機器には 一般的な他の電気製品と比べ 貴金属やレアメタルを含む多くの資源が使用されており 当協会は リユースの推進とともに リユースに適合しない使用済情報機器からの資源の回収 所謂 リサイクル ( 回収および再資源化 ) の拡大が一層重要になると考えています 最近では 使用済情報機器を回収した後に 機器を分解し 再利用可能部品の取り出しの他 再利用可能な材料が含まれている部材に分別し 部材毎に適切な製錬事業者へ資源の抽出を依頼するリサイクル ( 再資源化 ) 取扱業者が登場しています しかし 製品種類別の台数管理等は行わず 取扱いを行った大まかな合計重量のみの管理のもとで 比較的取り出し易いベースメタルの鉄とアルミニウムやプラスチック等だけを回収している業者も多く存在しており 1 台の使用済情報機器からどのような種類の材料がどの程度 再利用可能な資源として回収できているかは明確になっていない状況となっていました - 1 -

当協会は 情報機器のリユース リサイクルの発展を目指す全国規模の事業者団体として 平成 21 年度から我が国で リサイクル 用として回収した使用済情報機器の台数および資源再利用量や資源再利用率等の実績の集計を開始 さらに平成 22 年度からは回収できた再利用部品と再資源化できた材料別の実績重量の実績についても集計調査を開始しています 今回 当協会は 当協会認定情報機器リサイクル取扱事業者 (15 社 ) の協力を得て 平成 26 年度 ( 平成 26 年 4 月 ~ 平成 27 年 3 月 ) のリサイクル実績について集計調査を致しましたので 本日広報発表致します 1 使用済情報機器の回収および再資源化実績について 平成 26 年度の使用済情報機器の回収台数は ノート型パソコン 卓上型パソコン ワークステーション サーバー 液晶ディスプレイ装置 CRTディスプレイ装置 業務用複合機 ( 複合 多目的プリンタ ) 業務用ページプリンタ 業務用コピー機 ルータ ハブ 従来型携帯電話 スマートフォン タブレットの14 品目を対象とした台数実績では 前年度比 18% 増の合計 105 万台 ( 平成 25 年度 88 万 7 千台 ) でした これは 使用済の従来型携帯電話等の回収台数は減少しましたが パソコン サーバー 液晶ディスプレイ装置等のコンピュータ機器関係の回収台数が増加したことが大きな要因となりました この結果 全体の回収重量は 前年度比 7% 増の8,528トン ( 平成 25 年度 7,953トン ) となりました また 合計の再資源化処理量は前年度比 8% 増の8,436トン ( 平成 25 年度 7,831トン ) であり そのうち再び実際の資源となった資源再利用量は前年度比 8% 増の7,550トン ( 平成 25 年度 7,010トン ) となりました この要因としては 業務用複合機 や 業務用コピー機 では 装置平均重量の軽量化が続いていますが 全体の製品種類から見ると装置平均重量の下げ止まりが見られたことがあげられます 平成 26 年度における再資源化処理量に対する資源再利用量の割合である資源再利用率は 全体平均で平成 25 年度と同じ89.5% となりました 製品種類毎に差異がありますが 使用済情報機器からは非常に多くの資源を回収 再利用することが可能であることを示しています なお この資源再利用率 89.5% は 平成 21 年度に当協会が集計調査を開始して以来過去最高値となっています なお 当協会は 本調査における資源再利用率については 厳密なデータ把握をめざし 現状では 回収処理した使用済情報機器の総重量 ( 以下 再資源化処理量 と記載 ) に対して 実際に得られた再利用部品と材料 ( 成分 ) の合計重量 ( 以下 資源再利用量 と記載 ) の比率で記載しており 資源再利用率の向上に寄与する 熱回収 等の要素は数値に反映しておりません 平成 26 年度の使用済情報機器の回収台数と資源再利用量および資源再利用率は添付資料 1 我が国における使用済情報機器のリサイクル ( 再資源化 ) 実績推移は添付資料 2をご覧ください 資源回収率は 平成 3 年に定められた 資源有効利用促進法 に基づき パソコンおよびディスプレイの4 品目については 経済産業省および環境省が定めた省令 パーソナルコンピュータの製造等の事業を行う者の使用済パーソナルコンピュータの自主回収及び再資源化に関する判断の基準と - 2 -

なるべき事項を定める省令 ( 平成 13 年 4 月施行開始 ) で両省が現在の目標値を定めていますが 今回の調査結果では これらの資源再利用率目標値も達成しています ノート型パソコン 目標値 20% 実績値 86.1%( 平成 25 年度 74.4%) 卓上型パソコン 目標値 50% 実績値 91.5%( 平成 25 年度 87.6%) 液晶ディスプレイ装置 目標値 55% 実績値 86.8%( 平成 25 年度 83.9%) CRTディスプレイ装置 目標値 55% 実績値 90.8%( 平成 25 年度 86.5%) 2 回収した情報機器品目別の再利用部品と材料に分けた資源再利用量 今回の調査では 資源再利用量として 前記のように合計 7,550トンの資源が回収 再資源化されていますが その内訳としては 再資源として用いられる再利用部品が556トン得られています 一方 材料は 合計 6,994トンの資源が得られており その内訳は 一般にベースメタルと定義されている 鉄 銅 アルミニウム は合計 5,470トンが得られました 特に市場で必要性が高い 銅 については279トンを得ることができました 貴金属については 金 が回収技術等の向上もあり平成 22 年度から当協会が実施している回収した使用済情報機器からの再資源化できた材料別実績集計調査で最高値である300kg 銀 が集計調査開始後 2 番目の高値である1.8 トンの合計 2.1 トンを得ることができました また レアメタルについては クロム コバルト ニッケル パラジウム の合計で2.9トンの回収 再資源化を実現しています 特に経済的な価値が高い パラジウム は110kgを得ることができました また その他のものとして プラスチック が1,316トン ガラス が203トンを回収 再資源化という結果になりました ( なお 卓上型パソコンやサーバー等では 内蔵のハードディスクドライブのカバー等にオーステナイト系ステンレスが使用されていますが 本実績調査では 合金鋼であるステンレスを鉄 74% クロム18% ニッケル8% に分けて 資源のそれぞれの材料別実績に反映しています ) 上記の内容をまとめると 平成 26 年度に回収した使用済情報機器 105 万台から 再び我が国の資源として7,550トンが得られ そのうち 金 が回収技術等の向上もあり過去最高の30 0kg 銀 が1.8トン 銅 が279トン また レアメタル が合計で2.9トンをそれぞれ再び我が国の資源にすることができました 特に 貴金属である 金 に着目すると 今回の回収資源重量 300kg は 合計資源再利用量 7, 550 トンに対し 0.004% を占めています また 銀 については 1.8 トン再資源化でき ましたので 合計資源再利用量に対する割合は 0.024% を占めています 一般に 現状では 金は鉱石 1 トン中約 5g(0.0005%) 以上取れれば採算ペースになると 言われています 同様に銀は 1 トン中約 130g(0.013%) 以上 取れれば良いと言われて いますので 正に使用済情報機器は 高品位の 都市鉱山 と言えます なお レアメタルについては ステンレスを構成しているクロム ニッケル以外では コバルトや パラジウムも回収できていますが その他のレアメタルやレアアースの資源回収は 現状の 実用 - 3 -

レベル では進んでいない状況となっています この要因としては レアメタルやレアアースを効率良く再資源化するには 現状では回収台数が少ない為と思われます 平成 26 年度の使用済情報機器から回収した資源の材料 ( 成分 ) 別実績は 添付資料 3をご覧ください 一般に我が国で販売されている全ての製品の中では 最も情報機器には多くの貴金属やレアメタルが使われている度合が多いと言われています 我が国で販売されている主要な情報機器製品種類毎の使用済機器から実際に回収できた資源再利用量の集計 また 実用レベル における使用済情報機器から実際に得られた再利用部品と材料 ( 成分 ) 別資源の重量内訳の集計調査発表は 我が国の 都市鉱山 の対応への具体的な実績となります 我が国はハイテク産業が盛んな世界でも有数の貴金属 レアメタル等の消費国であり 現状ではその多くの量を海外からの輸入に頼っていますが 将来的には世界レベルでも経済的に採掘が成立する埋蔵量をほぼ使いきることが予想される為 当協会は 今後 国内における使用済情報機器からの資源回収が重要になると考えています 当協会は 今後の貴金属やレアメタル等の資源が国際レベルにおいて枯渇する可能性等を考慮し 国内での資源再利用の拡大をめざすとともに 合わせて回収 リサイクル処理された使用済情報機器台数や資源再利用率等の実績の管理把握を行うことにより 我が国における目標実績を明確にしたリサイクル ( 再資源化 ) 活動の更なる発展 更には情報機器のトレーサビリティー ( 履歴管理 ) の確保に貢献できると考えています また 当協会は 情報機器のリユース また その延長としてのリサイクルの両方の認知度向上及び 普及活動を行い 我が国の情報機器市場の発展 使用済情報機器の再利用及び資源回収に寄与し 環境 循環型社会への貢献することを目指します 添付資料 1 平成 26 年度の使用済情報機器の回収台数と資源再利用量及び資源再利用率 添付資料 2 我が国における使用済情報機器のリサイクル ( 再資源化 ) 実績推移 添付資料 3 平成 26 年度の使用済情報機器から回収した資源の材料 ( 成分 ) 別実績 本件に関するお問合せ窓口 : 一般社団法人情報機器リユース リサイクル協会 ( 担当 : 小澤 ) 住所 105-0011 東京都港区芝公園 1-3-5 ジー イー ジャパンビル 2F 電話番号 03-5777-6603 ( 平日 9:30 ~ 18:00) URL http://www.ritea.or.jp/ [ 注 1] 一般社団法人情報機器リユース リサイクル協会 (RITEA) の英語名称 : Refurbished(Reuse)&Recycle Information Technology Equipment Association [ 注 2] 情報機器リユース リサイクル協会 RITEA DirectReuse 及び は 一般社団 法人情報機器リユース リサイクル協会 の登録商標です 以上 - 4 -

添付資料 1 平成 26 年度は 回収台数の増加と多数の情報機器製品分野での装置平均重量の下げ止まりがあり 都市鉱山 から 合計 7,550 トン ( 前年度比 8% 増 ) を資源 ( 資源再利用量 ) として得ることができました リサイクル ( 再資源化 ) を目的に回収した情報機器回収合計台数は 105 万台 ( 前年度比 18% 増 ) となりました また 資源回収技術の向上もあり 平成 26 年度の使用済情報機器からの資源再利用率は 当協会が実績調査開始の平成 21 年度以降で最高値である昨年度と同じ高水準の 89.5% を達成しました 平成 26 年度の使用済情報機器の回収台数と資源再利用量及び資源再利用率 回収台数 ( 台 ) 回収重量 ( トン ) 再資源化処理量 ( トン ) 資源再利用量 ( トン ) 資源再利用率 (%) 592.08 591.82 509.75 1 ノート型パソコン 194,776 86.1% (@3.04kg) (@3.04kg) (@2.62kg) 2,265.56 2,263.83 2,070.71 2 卓上型パソコン 223,000 91.5% 50% (@10.16kg) (@10.15kg) (@9.29kg) 3 ワークステーション 10,898 180.21 180.21 165.26 (@16.54kg) (@16.54kg) (@15.16kg) 673.80 673.70 605.28 4 サーバー 27,953 89.8% (@24.11kg) (@24.10kg) (@21.65kg) 5 6 7 8 9 10 CRTディスプレイ装置 平成 26 年度 548.31 548.27 475.71 74,413 86.8% (@7.37kg) (@7.37kg) (@6.39kg) 295.90 295.90 268.57 16,162 90.8% (@18.31kg) (@18.31kg) (@16.62kg) 1,741.51 1,737.46 1,559.81 64,887 89.8% (@26.84kg) (@26.78kg) (@24.04kg) 602.22 535.05 482.05 23,327 90.1% (@25.82kg) (@22.94kg) (@20.67kg) 1,322.46 1,314.13 1,163.71 (@97.40kg) (@97.78kg) (@85.71kg) 166.71 162.47 139.04 (@1.51kg) (@1.48kg) (@1.26kg) 90.91 85.16 69.81 11 ハブ 78,056 82.0% (@1.17kg) (@1.10kg) (@0.89kg) 12 液晶ディスプレイ装置 業務用複合機 ( 複合 多目的プリンタ ) 業務用ページプリンタ 業務用コピー機 13,578 ルータ 110,118 従来型携帯電話 15.70 15.70 12.77 124,182 81.3% (@0.13kg) (@0.126kg) (@0.103kg) 現状の資源再利用率法定目標値 6.19 6.19 6.19 13 スマートフォン 30,452 100.0% (@0.203kg) (@0.203kg) (@0.203kg) 26.25 26.25 21.69 14 タブレット 57,891 82.6% (@0.453kg) (@0.453kg) (@0.375kg) 合計 回収台数 ( 台 ) 資源再利用率 (%) 台 トン トン トン % 台 % 1,049,693 8,527.81 8,436.14 7,550.35 89.5% 886,930 89.5% 20% 91.7% 55% 55% 88.6% 85.6% 平成 25 年度 88,080 74.4% 125,140 87.6% 9,090 99.9% 27,060 86.1% 52,590 83.9% 10,760 86.5% 79,030 93.9% 22,330 85.0% 12,140 87.5% 96,260 86.6% 63,100 77.0% 245,200 86.4% 55,980 99.5% 170 100.0% - 5 -

添付資料 2 使用済情報機器の年間での資源再利用量 ( リサイクル量 ) は 装置平均重量の軽量化の影響等を受け 平成 22 年度をピークに減少傾向となっていましたが 平成 26 年度実績は前年度に比べ 8% 増となりました 再資源化処理量に対する資源再利用量の割合である資源再利用率は 当協会が実績調査を開始した平成 21 年度以降 増加しています - 6 -

添付資料 3 平成 26 年度は 再利用部品が 556.23 トン また 材料 ( 成分 ) として 鉄 銅 アルミニウム からなるベースメタルが合計 5,470.16 トン 金 銀 からなる貴金属が合計 2.09 トン クロム コバルト ニッケル パラジウム からなるレアメタルが 2.94 トン その他が 1,518,93 トンの材料合計 6,994.12 トン 全体合計 7,550.35 トンの資源を得ることができました 平成 26 年度の使用済情報機器から回収した資源の材料 ( 成分 ) 別実績 材料 ( 成分 ) 再利用部品 ベースメタル 貴金属 レアメタル その他 材料 ( 成分 ) 合計 合計 鉄 銅 アルミニウム 金 銀 クロム コバルト ニッケル ハ ラシ ウム フ ラスチック ガラス 平成 26 年度 参考 平成 25 年度 資源再利用量 重量別比率 回収資源重量 重量別比率 [ トン ] [ トン ] 556.23 (116% 増 ) 4,862.70 (3% 増 ) 278.77 (11% 増 ) 328.69 (25% 増 ) 5,470.16 (4% 増 ) 0.30 (20% 増 ) 1.79 (63% 増 ) 2.09 (55% 増 ) 1.80 (55% 減 ) 0.05 (44% 減 ) 0.98 (53% 減 ) 0.11 (83% 増 ) 2.94 (53% 減 ) 1,315.80 (3% 減 ) 203.13 (32% 増 ) 1,518.93 (1% 増 ) 6,994.12 (4% 増 ) 7,550.35 (8% 増 ) 7.367% 64.404% 3.692% 4.353% 72.449% 0.004% 0.024% 0.028% 0.024% 0.013% 0.039% 17.427% 2.690% 20.117% 92.633% 100% 257.91 4,723.89 250.62 262.36 5,236.87 0.25 1.10 1.35 3.98 0.09 2.07 0.06 6.20 1,353.73 154.17 1,507.90 6,752.32 7,010.23 3.679% 67.386% 3.575% 3.742% 74.703% 0.004% 0.016% 0.020% 0.057% 0.030% 0.089% 19.311% 2.198% 21.509% 96.321% 100% ( ) 内の % 数値は 前年度実績に対する増減値を示しています 以上 - 7 -