はじめに少子高齢化の進行とそれに伴う社会情勢の変化とともに 福祉 介護の仕組みや社会福祉法人の役割が根本から問われるようになっている 急激に進められる行 財政改革と社会福祉諸制度の改革の中で西城福祉会は法人設立の原点に立って事業実施にあたり 西城町における唯一の特養を設置経営する法人として 今後とも

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

計画の今後の方向性

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が


平成20年度春の家居宅介護支援事業所事業計画

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

<4D F736F F D20CADFCCDEBAD D9595B68E9A816A8AEC91BD95FB8E735F5F91E682558AFA89EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E >

第3章 指導・監査等の実施

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

スライド 1

平成 31 年度事業計画 ( 案 ) 南界園 1. 平成 31 年度を通して重点的に取り組む事業 (1) 看取り看護の実施外部環境昨年度介護報酬改定の基本的な考え方の中で 地域包括ケアシステムの推進が挙げられた 特に医療 介護の役割分担と連携をより一層推進し 中重度の要介護者も含め 本人の希望する場

デイサービス東神田の里事業計画 ( 案 ) 開設年月日 事業所名 平成 26 年 10 月 1 日 デイサービス東神田の里 事業内容通所介護 / 介護予防通所介護 ( デイサービス ) 事業規模 開設場所 利用定員 20 名 大阪府寝屋川市東神田町 19 番 1 号 平成 28 年度事業運営基本計画

平成18年度標準調査票

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

I. はじめに 平成 28 年度においては 社会福祉法人制度改革の対応として 1 経営組織のガバナンス 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業に取り組んでいかなければならないと考えています 社会福祉法人は社会から期待される役割を果たすため 積極的な取り組みを進めていくことが必要で

平成18年度標準調査票

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

特別養護老人ホーム 優雅 社会福祉法人 桜寿会 ( 特別養護老人ホーム優雅 ) 福島県南会津郡南会津町田島字北下原 111 番 TEL: FAX: ( 郡山オフィス ) 福島県郡山市菜根一丁目 22 番 10 号 T

事業内容

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910


PowerPoint プレゼンテーション

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

Microsoft Word - 【資料4-3】0316_PM_ショート

Microsoft Word - 3

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

Microsoft Word - H28第二事業報告(提出4月25日) 

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

広報誌ふれあい第23号-最終.indd

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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居宅介護支援事業者向け説明会

自己点検・評価表

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

平成 28 年度桃山福祉会事業計画書 1 基本理念以下の理念を元に 法人の運営を行う 1. その日その時を穏やかに普通に楽しく生活できる 2. 必要な時にその方にあったサポートができるケアを目指す 3. 地域での生活が送れるように地域との交流を図る 2 運営方針基本理念に加え 介護サービス 組織 財

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平成22 年 11月 15日

平成 26 年度版 第三者評価結果概要版 ( 居宅介護支援 ) 基本情報 法人名 社会福祉法人多摩同胞会 事業所名 泉苑居宅介護支援センター 所在地 東京都府中市武蔵台 1 丁目 10 番 4 号 連絡先 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など )

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

平成 23 年度東村山市西部地域包括支援センター事業計画 現状 1 過去一年間の事業実績 ( 平成 22 年 1 月 ~12 月 ) (1) 予防給付実績 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 委託新規

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

01 【北海道】

Microsoft Word - 平成27年度 自己評価委員会報告書

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

Q7: 判定様式には80% を超えるサービスのみ記載するのですか? それとも 80% を超える超えないに関わらず 居宅サービス計画に位置づけたサービスはすべて記載するのですか? A7: 80% を超える超えないに関わらず 居宅サービス計画に位置づけたサービスについて すべて記載してください Q8:

(介護予防)短期入所生活介護運営規程(例)



基本事業評価シートA

第2 福祉課

内部統制ガイドラインについて 資料

. 実施方法 公表学校関係者評価の実施については 平成 8 年度に行われた 自己点検評価 を学校関係者評価委員の皆さまにご確認いただき 自己点検評価の各項目に対するご意見と評価を取りまとめました また 評価結果については 今後の各校における教育活動や学生指導等 学校運営の改善に活かすとともに教育水準

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Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

平成27年度事業計画書_

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

平成18年度標準調査票

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

区分

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

特別養護老人ホーム瑞光の里金表 ( 従来型個室 ) ( 平成 30 年 4 月 1 日現在 ) + 口腔衛生管理加算 介護職員処遇改善加算 + 所定単位数 介護度 ,867 21,516 介護度 ,975 23, 介護度

01 R1 å®�剎ç€fl修$僓ç€flä¿®ï¼„æł´æŒ°ç€fl修+å®�剎未組é¨fi蕖咂ㆂ;.xlsx

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

南陽園事業計画 南陽園は サービス理念である 笑顔でご利用者の心に寄り添うサービスを提供します 地域と繋がり助け合う 開かれた施設を目指します 専門職としての自覚を持ち 互いに成長できる職場環境を作ります に基づき ご利用者の尊厳を守り 安心してお暮らしいただけるサービスの提供を目指し サービスマナ

平成18年度標準調査票

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平成 29 年度 愛善苑事業計画書 社会福祉法人西城福祉会 5

はじめに少子高齢化の進行とそれに伴う社会情勢の変化とともに 福祉 介護の仕組みや社会福祉法人の役割が根本から問われるようになっている 急激に進められる行 財政改革と社会福祉諸制度の改革の中で西城福祉会は法人設立の原点に立って事業実施にあたり 西城町における唯一の特養を設置経営する法人として 今後とも住民に信頼され支持される事業所として その責任と義務を果たすよう努める 1. 事業目的高齢者の方に介護等の福祉サービスを提供し 以て本人及びご家族の方が住み慣れた地域社会の中で安全で安心して生活が送れるよう継続した支援を行う 2. 法人理念 目標 法人理念 老人福祉をきっかけとして 障害者 や地域の みんな がしあわせに暮らしていくことができるように 福祉の文化 を育てます 目標 地域の信頼を得る 3. 法人運営 経営方針本年度は 愛善苑開設 22 年目を迎える 医療 福祉制度が激しく変わる中で 行政及び協力病院である西城市民病院との密接な連携の下で 社会福祉法人の役割と責任を果たすよう努める そのためにも地域の実態に即した法人運営に留意し継続的なサービス提供を図る 事業経営に当たっては 公益性 を基本に据え地域に支持され喜ばれる事業展開を心がけるとともに 法人の体力に見合った事業規模を維持する また 社会福祉法人の経営体制の確立が求められており 評議員会や理事会の位置づけの変更など 法改正へ向けた対応を行う 平成 27 年度で借入金の返済は終了したが 介護報酬の減額改訂や利用者の減少により引き続き経営安定の取り組みが急務となっている 今後の経営改善に向けて 地域のニーズに見合った事業規模を維持しながら 適切な人員配置や事業運営 財政運営について必要な見直しを行い 経営安定へ向けての体制づくりに努める 介護職員の処遇改善については制度を有効に活用し 職員の確保 人材育成を目的に引き続き改善に努める 4. 法人年間計画 5 月 ~6 月 理事会 評議員会平成 28 年度事業報告 決算報告 監査報告 8 月 アドバイザー委員会 9 月 理事会事業の進捗状況 予算の執行状況 3 月 理事会平成 29 年度補正予算平成 30 年度事業計画 平成 30 年度予算 ( 案 ) 以上のほか 緊急的な課題については随時役員会を開催する 6

5. サービス提供方針介護保険制度の適切な運用の下で 安全 安心 ということを第一に利用者や家族のニーズに的確に応えられるサービス提供に努める 医療ニーズへの対応や 認知症 の方への対応 また感染症予防対策等については 西城市民病院との協力 連携の下で 一層の充実に努める 各事業所で業務手順書 ( マニュアル ) が作成され それに基づいたサービス提供を行っているが 業務手順書を随時見直し サービスの一定の水準を確保する また 昨年度策定した 虐待防止改善計画 に基づき 入所者の方がより 安全 安心 な生活が継続できるよう 経営層 管理者 職員が一丸となって積極的な取り組みを進める 6. 会議及び研修介護保険の時代に対応できる能力の修得や資質の向上 また健全な組織運営に向けて積極的に研究 研修活動を推進する 県社協等が主催するキャリアパス支援研修制度を中心に外部研修へ積極的に参加するとともに 学んだことを活かす ことを目標に取組む また 苑内各種委員会を中心とした主体的な研究 研修活動の取り組みや 他施設 事業所との交流研修の具体化に努める 会議 定期的に 事業所代表者会議を開催し 情報交換や適切な事業運営のための調整を行う 各種委員会 法人内に各種委員会を設置し 事業運営課題について自主的 積極的に取り組み 職員の資質向上や効率的で効果的な事業運営 組織運営に努める 研修委員会 感染症対策委員会 個人情報保護対策委員会 広報委員会 事故防止委員会 褥瘡対策委員会 身体拘束廃止委員会 虐待防止対策委員会 定例苑内研修及び町内介護保険事業所合同研修 苑内において毎月定例の苑内研修を実施する また 西城町内の介護保険事業所と合同研修を実施し 資質向上と他の事業所との交流を推進する 広島県の指導監査の指導及び虐待防止改善計画による 事故発生防止研修 虐待防止研修 ストレス対応研修 苦情対応研修 などを計画的に実施する 7. 事務所西城福祉会の法人運営の業務とともに 財務 庶務等の管理部門としての機能及び施設全体を統括すべき部署としてその機能の充実に努める また 地域社会への窓口として関係機関との連携に努める 8. 施設介護サービス ( 特養ホーム ) 特養ホーム利用者については 今後より高齢化 重度化が予想される 愛善苑への入所希望者 ( 名簿登録待機者 ) は約 31 名程度であり 要介護度が高く より高齢の方が増えている状況となっている また 平成 27 年度の法改正において 入所判定の対象者が原則要介護 3 から要介護 5 までの者となり 介護報酬についてもより重度の方の入所を評価する 7

こととなっている 入所の判定についても入所決定過程の透明性 公平性の確保の観点から新たな 入所に関する指針 が示されたところである 当法人においてもそれに基づく仕組みを取り入れ スムーズな入所判定に努める また 西城市民病院や老人保健施設 せせらぎ との連携を深め 利用者の状態に応じた適切な介護サービスが提供できる環境整備に努める 平成 25 年度より西城市民病院の訪問歯科診療を開始しており 今後も適切な治療の実施と口腔ケアの充実を図る 特養ホームは生活の場である との基本理念の下でサービス提供を行うが 今後は 終末ケア ( 看取り ) や リスクマネジメント への取り組みの必要性が増大すると思われる 高齢者の自立 や 尊厳の保持 が唱えられ 介護保険制度も複雑になると共に利用者 ご家族の方の要望も複雑になり また利用者の権利擁護も次第に強まって来ている こうした状況に適切に対応するため 職員の資質向上やゆとりある対応に努め 利用者が安心して過ごしていただけるホームづくりを目指す 9. 調理 Ⅰ. 施設の給食業務入居者及び利用者の重度化に伴い 今まで以上に細やかな個別対応や治療食の必要性が高くなることが想定されるため 献立 調理方法の研究や作業マニュアル 調理員の勤務体制等の見直しを検討し 業務の効率化とサービスの向上を目指す Ⅱ. 衛生管理施設の衛生管理マニュアルの周知徹底 加熱温度記録や検品記録の徹底とそれに即した作業マニュアルの見直しを行い 適正な衛生管理に努める Ⅲ. その他給食 栄養管理体制の定期的な検討会の開催や調理マニュアルの可視化など 広島県の事務指導監査指摘事項について引き続き改善に取り組む また 研修等へ積極的に参加し資質向上に努める 目標 よりきめ細かく 一人ひとりの摂取機能に適した食事を提供する 具体的な取組み 食事の形態や提供方法など 特養のケアマネージャーや生活相談員 介護職 看護師等 多職種で情報を共有し 連携を図りながら改善を行う 凍結含浸法を活用した調理方法を 咀嚼困難者を対象に取り入れられるようレシピ化に取組む 各食種を嚥下食ピラミッドに準じたものになるように調整する 10. 在宅サービス事業西城町では平成 29 年 1 月 31 日現在 人口は 3,586( 昨年同期比 102) 人 65 歳以上の人口は 1,722( 昨年同期比 8) 人 高齢化率は 48(+1.1pt)% となった 過疎高齢化が進む中で 地域住民のニーズに応えられるよう また介護保険の趣旨に則って各種の在宅サービスに取り組む サービス提供に当たっては地域の高齢者の方が住み慣れた地域で健康で充実した豊かな生活ができるよう支援する Ⅰ. 通所介護事業 8

通所介護事業の定員は 30 名 平成 28 年度の利用者は平均 16.4 人 利用率は 61.00% 程度となっている 報酬改訂や利用者の減少が 大幅な減収の要因となったところであるが 今後も要支援の方が介護保険の対象外となるなど利用者の減が見込まれる 本年度は 正職員 7 名とパート職員で対応するが 利用者数に応じた職員配置等により 収支均衡を原則とした事業運営に努める Ⅱ. 短期入所事業 ( ショートステイ ) 介護保険適用事業として特養ホームと一体的に実施する 短期利用専用ベッドは 8 床であり 緊急利用や医療ニーズの高い希望者への対応について 関係者との調整を十分行い できる限りの便宜を図り利用に繋げるとともに 新たな利用者の確保を行うなど 利用率の向上を目指す 感染症のまん延対策として どうしても利用制限が必要な場合があるが 多職種が連携して最大限サービスの継続ができるよう努める サービス提供をお断りしなければならない場合はその理由を記録として残すと共に 利用者及びその家族に丁寧に説明し 利用希望者や関係者の理解と協力が頂けるように努める 今後も介護職と看護職との連携や 嘱託医である西城病院との連携を一層深めることにより重度の方や緊急利用の方が安心して利用できる環境整備に努める Ⅲ. 居宅介護支援事業今年度も 2 名の居宅介護支援専門員を配置して事業を実施する 介護保険法の改正に伴い さらなる専門性の確立を図るよう努める 一人の居宅介護支援専門員が取り扱うケースは 要介護認定者については 35 件を標準とすることとされている 取扱件数の制限や対象者の減少 事務の煩雑さ その他諸般の状況を考えれば依然として厳しい状況にあることに変わりはないが 地域包括支援センター と十分協力して有効な事業展開を図りたい 高齢者人口が減少傾向にあるなか 当事業所の利用者も徐々に減ってきている 地域全体の居宅介護支援事業の動向を的確に把握し 当法人の資源を最大限活かす方向で当事業の今後のあり方について検討する Ⅳ. 指定管理事業 ( あんしんリビング管理運営事業 ) 平成 18 年度より 1 期 5 ヵ年の指定管理者制度により管理を行っており 平成 28 年度より 3 期目の契約となった 現在の入居者は徐々に介護度の高い方も増えており 支援の内容も幅広いものとなってきている 一日 4 時間の限られた時間ではあるが 365 日の支援員の配置を行い入居者の安心 安全の確保に努める 入居者の高齢化 重度化が進む中 将来を見通しての有効な活用形態について検討し 住民にとって真に あんしん できる施設運営に努める Ⅴ. 委託事業 ( 配食サービス事業 ) 配食数が減少傾向にあるが 副食のみの対応や治療食 嗜好などの個別対応に出来る限り取り組み 事業内容の充実を図る 9

平成 29 年度も配達スタッフが 1 名と ボランティアグループ 事務職員で配送を行う また 以前からの課題として遠隔地への対応ができにくい状況があり 地域包括支援センター等と連携し対応を検討する 11. 防災対策火災その他の災害の未然防止を図り 合わせて災害発生に際しては通報をはじめ初期対策 避難救出及び入所者 施設の保護等に万全を期して 被害を最小限にとどめる 設備点検及び火災想定訓練 指導を年間各 2 回実施し 防火意識の向上と自衛消防組織の強化を図るとともに地域との協力関係を確立するため 災害時の地域連携協定 の締結を検討する 非常通報装置 ( ホットライン ) の設置により消防署へ また職員にも迅速に通報を行う また 夜間は特養夜勤者 2 名と宿直者 1 名で初期対応する 12. 安全運転管理車輌の増加に応じ 万一の事故に備えて万全の対策を講じる 1 車輌台帳の整備による車両管理の徹底 2 交通安全週間等を利用した 入所者 利用者 職員への交通安全指導と飲酒運転追放について徹底指導 ( リスクマネジメント ) 3 法人及び事業所の顔ともいえる 車輌の美化に努める 4 適正規模の保険への加入 13. 地域連携地域の皆さんに信頼され支持される事業所となるためには 利用者やご家族のニーズに的確に応えられるサービス提供はもちろん 日常的な地域との連携が必要と考える また 地域の皆さんの理解や支援を得ることはリスクマネジメントも含め今後の法人運営に大きな力となるものと考えている これまで地域包括支援センターとの連携のもと 町内各地域で 認知症サポーター養成講座 を開催したところであるが こうした活動の積極的な取組と併せ 愛善苑の事業紹介や介護事業所が持つノウハウを教室や講座の開催などを通して地域に提供する活動など 地域貢献活動の取り組みを推進する 昨年度から 広島県立西城紫水高校で特色ある学校づくりの取り組みとして 地域に必要とされる医療 福祉の人材の育成を目標とした授業が行われており 当法人も 3 日間の体験実習の受け入れと 4 時限の授業を担当した 引き続きこの取り組みや 専門学校からの介護福祉士実習や社会福祉士実習を積極的に受け入れ 地域との連携や社会福祉法人としての地域貢献に努める 終りに少子 高齢化が進行し 今後国内生産労働人口が減少を続けることとあわせ 団塊の世代が退職し 2025 年に向けて高齢者人口がますます増加する状況にある 本法人の今後の方向性については 当面は現在の規模を維持することとするが 医療改革や 2025 年へ向けた 地域包括ケア の体制づくり また西城市民病院改革の動向と併せ 法人の財政や西城の地域性等を踏まえて 適切な時期に今後の事業展開を検討するものとする 愛善苑も発足して 22 年目を迎えた現在 社会福祉法人として地域福祉を担うために今後 何に どう 力を注ぐべきか その為の組織運営 事業運営体制を含めて広い視野で考 10

えなければならない時期となっている 11